JP2000304640A - 静電容量形圧力センサユニット - Google Patents

静電容量形圧力センサユニット

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JP2000304640A
JP2000304640A JP11110870A JP11087099A JP2000304640A JP 2000304640 A JP2000304640 A JP 2000304640A JP 11110870 A JP11110870 A JP 11110870A JP 11087099 A JP11087099 A JP 11087099A JP 2000304640 A JP2000304640 A JP 2000304640A
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Japan
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connector
main body
pressure sensor
circuit board
connector main
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JP11110870A
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Inventor
Atsushi Tanaka
篤 田中
Junji Tokumoto
潤二 徳本
Shinji Kumano
慎治 熊野
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多品種少量生産に適し且つ組立が簡単な静電
容量型圧力センサユニットを得る。 【解決手段】 コネクタ本体47を第1及び第2のコネ
クタ本体構成体55及び57により構成する。回路基板
63に端子金具ユニット75を取付けて回路基板ユニッ
ト61を構成する。端子金具ユニット75の嵌合用支持
体部77を第2のコネクタ本体構成体57の貫通孔71
内に挿入しながら、回路基板ユニット61を第2のコネ
クタ本体構成体57の内部に収納する。そして接続用端
子金具76…の第2の端子部76bを圧力センサ素子2
1の出力電極に半田付け接続する。また第1のコネクタ
本体構成体55と第2のコネクタ本体構成体57とを組
み合わせる際にOリング40を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量の変化に
基づいて圧力を検出するタイプの静電容量型圧力センサ
ユニットに関するものである。
【0003】
【従来の技術】特開平9−218123号公報等には、
金属製の収納ケースの内部に収納した静電容量形圧力セ
ンサ素子の上に絶縁樹脂製のコネクタが配置され、収納
ケースの内部に配置されたコネクタの基部に向かって収
納ケースの開口部側の端部がかしめられて構成された静
電容量型圧力センサユニットが開示されている。コネク
タの内部には、圧力センサ素子からの信号を処理する信
号処理回路を備えた回路基板ユニットが収納され、圧力
センサ素子と回路基板ユニットとはフレキシブル基板
や、端子金具等を介して電気的に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な静電容量型圧力センサユニットでは、使用箇所及び使
用状況によってコネクタの形状を変える必要性がある。
従来は各機種ごとにまたは必要に応じてコネクタを個別
に設計していた。そのため多品種少量生産をする場合に
は、どうしても製造コストを下げることが難しかった。
また従来の静電容量型圧力センサユニットの構造では、
コネクタの内部に回路基板ユニットを配置する作業が面
倒であり、また組み立てが面倒であった。
【0005】本発明の目的は、多品種少量生産に適した
静電容量型圧力センサユニットを提供するこにある。
【0006】本発明の他の目的は、組み立てが簡単な静
電容量型圧力センサユニットを提供するこにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、コネクタ側から
到来する外来ノイズから信号処理回路を保護できる静電
容量型圧力センサユニットを提供するこにある。
【0008】本発明の更に他の目的はシールド性能が高
い静電容量型圧力センサユニットを提供するこにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明で改良しようとす
る静電容量型圧力センサユニットは、圧力被測定流体の
圧力を検出する静電容量型圧力センサ素子と、収納ケー
スと、回路基板ユニットと、コネクタとを基本的構成要
素として備えている。
【0010】静電容量型圧力センサ素子は、表面に第1
の静電容量検出用電極パターンを有し裏面が圧力感知面
を構成する絶縁性材料からなる第1の絶縁性基体(また
はダイアフラム基板)と、第1の絶縁性基体に対して固
定されて裏面に第1の静電容量検出用電極パターンと間
隔をあけて対向する第2の静電容量検出用電極パターン
を有する絶縁性材料からなる第2の絶縁性基体(または
ベース基板)とから構成される。この静電容量型圧力セ
ンサ素子は、具体的には、第1の絶縁性基体の圧力感知
面に作用する圧力の変化を第1の静電容量検出用電極と
第2の静電容量検出用電極パターンとの間の静電容量の
変化に基づいて検出する。
【0011】収納ケースは、金属製であって、一端に開
口部を有し他端に底壁部を有する筒状のケース本体を具
備している。そして収納ケースは、ケース本体の底壁部
に圧力測定の対象となる圧力被測定流体を導入する流体
導入口を有している。
【0012】回路基板ユニットは、回路パターンを備え
た回路基板の上に、圧力センサ素子の出力を処理するた
めの信号処理回路を構成する複数の電気回路部品の少な
くとも一部が実装されて構成されている。
【0013】コネクタは、一面に開口部を有する基部内
に回路基板ユニットを収納する収納室を備えた電気絶縁
性を有するコネクタ本体と、このコネクタ本体に固定さ
れ一端が収納室内に突出して回路基板ユニットの回路パ
ターンに電気的に接続され且つ他端が外部に露出する複
数の接続用導体を備えている。
【0014】圧力センサ素子は、その圧力感知面を収納
ケースの底壁部に向けた状態で収納ケースのケース本体
内に収納されている。具体的には、圧力センサ素子は、
第1の絶縁性基体の圧力感知面と収納ケースの底壁部と
の間に流体導入口から導入された流体が入る流体室を構
成するように収納ケースのケース本体内に収納されてい
る。
【0015】また収納ケースの開口部側の端部は、コネ
クタ本体の基部側にかしめられている。このような静電
容量型圧力センサユニットでは、一般的には圧力センサ
素子と回路基板ユニットの回路パターンとが、複数本の
金属製端子金具を用いて電気的に接続されている。
【0016】本発明においては、コネクタ本体を、複数
のコネクタ用端子導体が固定される端子導体固定部及び
この端子導体固定部と一体に形成されて基部の一部を構
成する基部構成部分を備えた第1のコネクタ本体構成体
と、第2の絶縁性基体と接触する端面を備えて基部構成
部分と組み合わされて基部を構成する第2のコネクタ本
体構成体とから構成する。そして第2のコネクタ本体構
成体に回路基板ユニットの回路基板を支持させる。本発
明のように、コネクタ本体を第1及び第2のコネクタ本
体構成体により構成すると、機種によって形状の異なる
コネクタを用いる必要がある場合に、収納ケース内に配
置される第2のコネクタ本体構成体を共通の部品として
使用して、第1のコネクタ本体構成体を変更することに
より対処できる。そのため部品点数は多くなるものの、
多品種少量生産をする場合には、結果として製造コスト
を下げることができる。特に第2のコネクタ本体構成体
に圧力センサ素子と回路基板ユニットの回路パターンと
を電気的に接続する複数の接続用端子金具を支持させる
と、少なくとも回路基板ユニットの回路パターンと複数
の接続用端子金具との接続作業をコネクタ本体の組み立
て前に行うことができ、組み立ての作業性が著しく向上
する。またこのようにすると、複数種類の構造の第1の
コネクタ本体構成体に対して、第2のコネクタ本体構成
体、回路基板ユニット及び複数の接続用端子金具を組み
合わせたアセンブリまたは組立体を事前に別工程で用意
しておくことができるので、製造スピードを上げること
ができて、しかも製造コストを下げることができる。
【0017】なお第1のコネクタ本体構成体と第2のコ
ネクタ本体構成体とは、圧力センサ素子に対してコネク
タを組み合わせる方向に分離可能にまたは組み立て可能
に構成されているのが好ましい。このような構成にする
と、回路基板の第2のコネクタ本体構成体への装着作業
が容易になるだけでなく、第1のコネクタ本体構成体に
支持された複数のコネクタ用端子導体と回路基板の回路
パターンとの電気的な接続が簡単になる。
【0018】第1及び第2のコネクタ本体構成体は、そ
れぞれ絶縁樹脂を主成分とする絶縁材料により形成され
ているのが好ましい。一般的にはPBT等の合成樹脂に
ガラスを混練した絶縁材料等を用いることができる。そ
して第1のコネクタ本体構成体の基部構成部分と第2の
コネクタ本体構成体とは嵌め合い構造を介して結合する
のが好ましい。このようにすると静電容量形圧力センサ
ユニットを実際に組み立てるまでの間に、第1及び第2
のコネクタ本体構成体を相互に仮固定することができる
ため、ユニットの組み立て作業が容易になる。
【0019】そして第2のコネクタ本体構成体が筒形状
を有している場合には、第2のコネクタ本体構成部の内
壁部には、第1のコネクタ本体構成体の基部構成部分と
結合される側に位置する開口部から挿入された回路基板
ユニットの回路基板を収納する環状の段部を形成する。
そして回路基板を、第1のコネクタ本体構成体の基部構
成部分と第2のコネクタ本体構成体との間に挟持するこ
となく、環状の段部内に収納する。このような回路基板
の収納構造を採用すると組み立て作業中及び作業後のい
ずれにおいても、回路基板に無理な応力が加わることが
ないので、信号処理回路を構成する電気回路部品と回路
パターンとの接続箇所に無理な力が加わって接続不良が
発生するといった不具合が発生するのを防止できる。
【0020】圧力センサ素子の第2の絶縁性基体の側壁
部には、第1及び第2の静電容量検出用電極パターンに
接続された複数個の出力電極を収納ケースと接触しない
ように形成する。また圧力センサ素子の第2の絶縁性基
体(ベース基板)には複数の嵌合用凹部を形成し、第2
のコネクタ本体構成体には嵌合用凹部に嵌合される複数
の嵌合用凸部を形成する。そして複数の嵌合用凹部に複
数の嵌合用凸部を嵌合した状態で、第2のコネクタ本体
構成体に支持した複数の接続用端子金具の端部を複数個
の出力電極に半田,導電性接着剤等により接続する。こ
のようにすると、圧力センサ素子をコネクタ本体に組み
合わせた状態で、収納ケースに収納する場合に、圧力セ
ンサ素子と回路基板ユニットの回路パターンとの電気的
な接続を簡単に行えるだけでなく、圧力センサ素子と第
2のコネクタ本体構成体との間に相対的な動きが発生し
なくなるため、複数の出力電極と複数の接続用端子金具
との間の接続ぶ接続不良を発生させるような無理な力が
加わり難くなる。
【0021】コネクタ側から入る外来ノイズによる信号
処理回路の誤動作を防止するためには、第1のコネクタ
本体構成体の基部構成部分内に、複数のコネクタ用端子
導体のうち1本以上のコネクタ用端子導体に対して一方
の電極が接続された1以上の貫通コンデンサの他方の電
極が接続され且つ回路基板ユニットの回路基板とほぼ全
体的に対向する大きさを有する導電性板状部材を収納
し、この導電性板状部材を収納ケースに対して電気的に
接続するのが好ましい。このようにするとコネクタ用端
子導体を通して入り込むノイズは貫通コンデンサを介し
て収納ケース側に流れ、またコネクタ本体を通過して入
り込むノイズは、導電性板状部材がシールド板の作用を
果たして収納ケースへと流れる。したがって外来ノイズ
の影響を大幅に除去できる。なお導電性板状部材を収納
ケースに対して電気的に接続するために、導電性板状部
材に1以上の接触片を一体に設け、第2のコネクタ本体
構成体には1以上の接触片を収容し且つ1以上の接触片
が収納ケースの内壁面と接触するのを許容する1以上の
凹部を形成する。このようにすると第1及び第2のコネ
クタ本体構成体を組み立て状態で、1以上の接触片をコ
ネクタ本体の外部に位置させることがき、且つコネクタ
本体を収納ケースに収納する作業を行うだけで、導電性
板状部材を収納ケースに対して電気的に接続することが
できる。
【0022】また導電性板状部材には、回路基板に向か
って延びる接続片を一体に設、この接続片を回路基板の
回路パターンのアースパターンに接続するようにしても
よい。このようにすると、特別な接続線を用いることな
く回路パターンのアースパターンを導電性板状部材を介
して収納ケースに電気的に接続することができ、接続構
造が非常に簡単になる。
【0023】また第1のコネクタ本体構成体と第2のコ
ネクタ本体構成体とが組み合わされた状態でコネクタ本
体の外周部にOリング嵌合溝が形成されるように、第1
のコネクタ本体構成体及び第2のコネクタ本体構成体の
形状を定めるのが好ましい。そしてOリング嵌合溝内に
Oリングを嵌合させる。このようにすると、第1のコネ
クタ本体構成体と第2のコネクタ本体構成体とを組み合
わせる際に、Oリングを装着できるので、Oリングの装
着が容易になる。コネクタ本体を一体で形成して、しか
もOリング嵌合溝を形成する場合には、型抜きの関係か
ら、どうしてもOリング嵌合溝をOリング嵌合溝の内部
に型割り線(パーティングライン)を形成することにな
る2つの型を用いて形成せざるをえない。そのためパー
ティングラインには、樹脂のバリが現れることになり、
このバリがOリングのシール性能を低下させる。これに
対して第1のコネクタ本体構成体及び第2のコネクタ本
体構成体を用いてコネクタ本体を構成すると、Oリング
のシール性能に影響を与えるようなバリがOリング嵌合
溝内に形成されるのを防止できる。そのためこのような
構造を採用すると、シール性能が大幅に向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下図1〜図7を参照して、本発
明に係る静電容量型圧力センサユニットの実施の形態の
一例を説明する。図1(A)は本例の静電容量型圧力セ
ンサユニット1の平面図、図1(B)は図1(A)のI
B−IB線断面図、図1(C)は図1(B)のIC−I
C線断面図である。また図2は図1(B)の断面図の状
態で収納ケース3を除く収容部分を分解して示した分解
図であり、図3は図1(C)の断面図の状態で収納ケー
スを除く収容部分を分解して示した分解図である。但し
図2及び図3では、金属製の収納ケース3は図示してい
ない。
【0025】図1に示すように金属製の収納ケース3
は、ケース本体5と取付部7とから構成される。ケース
本体5は、筒状の周壁部9の一端に開口部11を有し且
つ他端に底壁部13を有している。そして底壁部13に
は、圧力測定の対象となる気体や液体等の圧力被測定流
体をケース本体5の内部に導入する流体導入口15が形
成されている。また取付部7は、流体導入口15が形成
された底壁部13の中央部に一体に設けられて流体導入
口15と連通する通路16を内部に有する筒部17と、
筒部17の先端外周に設けられたネジ部19とを備えて
いる。収納ケース3のケース本体5の内部には、静電容
量型圧力センサ素子21が収納されている。
【0026】圧力センサ素子21は、セラミック基板等
の絶縁性材料からなるダイアフラム基板または第1の絶
縁性基体23と、セラミック基板等の絶縁性材料からな
るベース基板または第2の絶縁性基体25とから構成さ
れる。第1の絶縁性基体23は、表面に図示しない第1
の静電容量検出用電極パターンを有し、裏面が圧力感知
面23aを構成する。また、第2の絶縁性基体25は、
第1の絶縁性基体23に対して固定されて裏面(第1の
絶縁性基体23の表面と対向する面)に前述した第1の
静電容量検出用電極パターンと所定の間隔をあけて対向
する図示しない第2の静電容量検出用電極パターンを有
している。なお電極パターンの一例に関しては、特開平
8−94469号公報、特開平10−90097号公報
(特願平8−247395号)等などに記載されてい
る。図4に示すように、第1の絶縁性基体23の平面輪
郭形状はほぼ円形を呈している。第1の絶縁性基体23
の裏面(底面)には円形状の凹部24が形成され、この
凹部24の底壁面が圧力感知面23aを構成している。
図4に示すように、第2の絶縁性基体25の側壁部27
には、3つの出力電極(図示せず)が形成された平面部
29が形成されている。
【0027】図示しない3つの出力電極と第1及び第2
の静電容量検出用電極パターンとの電気的な接続構造に
ついては、特開平8−94469号公報等の図1及び図
3に記載されている。なお特開平8−94469号公報
に記載の出力電極と同様に、3つの出力電極は、ガラス
銀塗料等の導電性ペーストを用いて導電性厚膜により形
成してもよいし、蒸着等を用いて導電性薄膜により形成
してもよい。3つの出力電極のうち1つの出力電極は第
1の静電容量検出用電極パターン(対向電極パターン)
に接続されており、3つの出力電極のうち2つの出力電
極は第2の静電容量検出用電極パターンに含まれる主電
極パターンと基準電極パターンとにそれぞれ接続されて
いる。また第2の絶縁性基体25の側壁部27には、平
面部29と対向する位置(平面部29に対して180度
反対側の位置)に、径方向外側と上下方向に向かって開
口する溝部31が形成されている。第2の絶縁性基体2
5には、側壁部27の平面部29に沿い且つ表面側に開
口する熱拡散抑制用の凹部(溝部)33が形成されてい
る。また第2の絶縁性基体25には、溝部31と凹部3
3とが並ぶ方向と直交する方向に並ぶ2つの円柱状の凹
部35,35が形成されている。
【0028】なおこのような構造を有する圧力センサ素
子21は、第1の絶縁性基体23の圧力感知面23aに
作用する圧力の変化を前述した第1の静電容量検出用電
極パターンと第2の静電容量検出用電極パターン(主電
極パターン)との間の静電容量の変化に基づいて検出す
る。圧力センサ素子21は、圧力感知面23aが底壁部
13と対向するように収納されている。圧力センサ素子
21の圧力感知面23aと底壁部13との間には、圧力
被測定流体が入る流体室37が形成されている。圧力感
知面23aと底壁部13との間には、圧力感知面23a
と底壁部13と周壁部9の内周面と接触して、流体室3
7をシールするシール部材としてのOリング39が配置
されている。
【0029】コネクタ41は、一面に開口部を有する基
部43内に後述する回路基板ユニット61を収納する収
納室45を備えた電気絶縁性を有するコネクタ本体47
と、このコネクタ本体47に固定され一端が収納室45
内に突出して回路基板ユニット61の回路パターンに電
気的に接続され且つ他端が外部に露出する3本のコネク
タ用端子導体49a〜49cとを備えている。コネクタ
本体47の基部43は、圧力センサ素子21よりも収納
ケース3の開口部11側に位置するように収納ケース3
のケース本体5内に収納されている。コネクタ本体47
の基部43の端面は、圧力センサ素子21の第2の絶縁
性基体25の表面と接触している。
【0030】本発明では、コネクタ本体47を、3本の
コネクタ用端子導体49a〜49cが固定される端子導
体固定部51及びこの端子導体固定部51と一体に形成
されて基部43の一部を構成する基部構成部分53を備
えた第1のコネクタ本体構成体55と、第2の絶縁性基
体25の表面と接触する端面を備えて基部構成部分53
と組み合わされて基部43を構成する第2のコネクタ本
体構成体57とから構成されている。第1及び第2のコ
ネクタ本体構成体55及び57は、PBT等の合成樹脂
にガラスを混練した絶縁材料を用いて形成されている。
そして第1のコネクタ本体構成体55の基部構成部分5
3と第2のコネクタ本体構成体57とは嵌め合い構造を
介して結合されている。第1のコネクタ本体構成体55
と第2のコネクタ本体構成体57とは、圧力センサ素子
23に対してコネクタ41を組み合わせる方向に分離可
能にまたは組み立て可能に構成されている。このような
構成にすると、第1のコネクタ本体構成体55に支持さ
れた3本のコネクタ用端子導体49a〜49cと回路基
板ユニット61の回路基板63の回路パターンとの電気
的な接続が簡単になるだけでなく、Oリング40の取付
が簡単になってしかもOリング40のシール効果を十分
に発揮させることができる。Oリング40を嵌合する0
リング嵌合溝を形成するための環状段部52が基部構成
部分53の下側端部の外周に形成されている。この環状
段部52は1つの型を用いてい形成されているので、環
状段部52を形成する面上に型割り線(パーティングラ
イン)は形成されていない。
【0031】第1のコネクタ本体構成体55の基部構成
部分53の内部には、リン青銅板等の金属板を機械加工
して形成した導電性板状部材56が収納されている。図
1〜図3及び図6に示すように、この導電性板状部材5
6には、2つの貫通コンデンサC,Cが支持されてい
る。2つの貫通コンデンサC,Cは、3本のコネクタ用
端子導体49a〜49cのうち出力端子導体として用い
られるコネクタ用端子導体49bを除く入力端子とアー
ス端子を構成するコネクタ用端子導体49a及び49c
に対して一方の電極が接続されており、他方の電極が導
電性板状部材56に電気的に接続されている。そして導
電性板状部材56の本体部分56aは、回路基板ユニッ
ト61の回路基板63とほぼ全体的に対向する大きさを
有している。これにより導電性板状部材56が、回路基
板63に対するシールド板として機能する。図6に示す
ように導電性板状部材56の本体部分56aには、3本
のコネクタ用端子導体49a〜49cが貫通する3個の
貫通孔Th1〜Th3が形成されている。また導電性板
状部材56は、本体部分56aに一対の接触片56b,
56bを一体に備えている。図2に示されるように、一
対の接触片56b,56bは、本体部分56aの板面と
直交し且つ下側(回路基板63側)に延びる直線部分5
6b1 と、この直線部分56b1 の先端側にあって外側
に向かい且つ上側に向かって凹となる(図示の状態では
下側に向かって凸となる)ように湾曲する湾曲部56b
2 とから構成される。湾曲部56b2 の外面部には、打
ち出しにより接点用突起56b3 が形成されている。図
1(B)に示すように、接点用突起56b3 はケース本
体5の内壁面に湾曲部56b2 のバネ力で押し付けられ
ており、これにより導電性板状部材56はケース本体5
に対して電気的に接続される。更に導電性板状部材56
の本体部分56aには1本の接続端子片56cが一体に
設けられている。この接続端子片56cは、一対の接触
片56b,56bの直線部分56b1 と並ぶように延び
ており、回路基板63に設けられた図示しない回路パタ
ーンに含まれるアースパーンに電気的に接続される。
【0032】図2,図3及び図5に示すように、第1の
コネクタ本体構成体55の基部構成部分53の内部に
は、導電性板状部材56の本体部分56aの外周部と一
対の接触片56b,56bの直線部分56b1 の一部が
収納される環状の段部54が形成されている。環状の段
部54が、導電性板状部材56の本体部分56aの外周
部と当接するストッパ手段として機能する。
【0033】また図2,図3及び図7に示すように、第
2のコネクタ本体構成体57は環状の筒形形状を有して
おり、内部に第1のコネクタ本体構成体55の基部構成
部分53と結合される側に位置する開口部59から挿入
される回路基板ユニット61の回路基板63及びこの回
路基板63に実装された電気回路部品の大部分を収納す
る。第2のコネクタ本体構成部57の内壁部には、回路
基板63を収納する環状の段部60が形成されている。
この例では、図8に示すように回路基板63に形成した
3個の貫通孔62a〜62cに、3本のコネクタ用端子
導体49a〜49cを挿入し、貫通孔62dに接続端子
片56cの先端を挿入する。そして回路基板63の裏面
上に形成した図示しない4つの半田付け電極にコネクタ
用端子導体49a〜49cの先端部及び接続端子片56
cの先端部を半田付け接続することにより、回路基板6
3の回路パターンと3本のコネクタ用端子導体49a〜
49cとを電気的に接続し、接続端子片56cとアース
パターンとを電気的に接続する。回路基板63は、コネ
クタ用端子導体49a〜49cに支持されている。なお
図2,図3及び図8では、回路基板63の両面に形成さ
れた回路パターンと回路基板63上に実装された電気回
路部品の図示を省略してある。
【0034】回路基板ユニット61の回路基板63は、
1層構造以上のガラスエポキシ基板材料等からなる基板
部材の両面に所定の回路パターンが形成された構造を有
している。図1(B)及び(C)に示すように、回路基
板63の裏面上には、圧力センサ素子21の出力を処理
するための信号処理回路を構成する複数の電気回路部品
のうちの集積回路素子69が実装されている。3個の貫
通孔62a〜62cの内部には回路基板63の表面側の
回路パターンと裏面側の回路パターンとを電気的に接続
するスルーホール導電部がそれぞれ形成されている。
【0035】また回路基板63には、端子金具ユニット
75が固定されている。端子金具ユニット75は、圧力
センサ素子21の図示しない3つの出力電極と回路基板
63の図示しない回路パターンとを電気的に接続する3
本の接続用端子金具76…と、この3本の接続用端子金
具76…に対して設けられて各接続用端子金具76…を
電気的に相互に絶縁してしかも各端子金具76…の間隔
を一定に維持するための絶縁支持体(77,78)とか
ら構成されている。
【0036】図1(C)及び図3に示すように、3本の
接続用端子金具76…は、それぞれ回路基板63の回路
パターンに含まれる半田付け電極に半田等により接続さ
れる第1の端子部76aと、圧力センサ素子21の対応
する出力電極に半田等により接続される第2の端子部7
6bと、第1の端子部76aと第2の端子部76bとを
連結し且つ第1の端子部76a及び第2の端子部76b
を同じ方向に向けるようにU字状またはコの字状に曲が
っている連結部76cとを具備している。そして絶縁体
支持部の一部を構成する嵌合用支持体部77は、3本の
接続用端子金具76の第2の端子部76bに隣接した連
結部76cの部分を支持して貫通孔71内に嵌合され
る。絶縁支持体部の残りの部分を構成する連結部支持体
部78は、3本の接続用端子金具76の第1の端子部7
6aに隣接した連結部76cの部分を支持する。連結部
支持体部78には、回路基板63に設けた図示しない一
対の係止用貫通孔に嵌合されて一対の係止用貫通孔の裏
面側開口部と係合する一対のフック片79,79が一体
に設けられている。端子金具ユニット75は、3本の接
続用端子金具76の第1の端子部76aを回路基板63
に形成した図示しない3個の貫通孔に挿入し、一対のフ
ック片79,79を回路基板63に形成した一対の係止
用貫通孔の裏面側開口部に係止させて回路基板63に対
して仮固定する。そしてその後、3本の接続用端子金具
76の第1の端子部76aを回路基板63の裏面に設け
た図示しない半田付け電極に半田付けする。図2,図3
及び図8に示すように、回路基板ユニット61は、回路
基板63に、端子金具ユニット75及び図示しない電気
回路部品を実装することにより構成される。
【0037】この例では、図1(B)及び(C)に示す
ように、回路基板ユニット61を第1のコネクタ本体構
成体55の基部構成部分53と第2のコネクタ本体構成
体57との間に挟持することなく、第2のコネクタ本体
構成体57内に収納する。このとき回路基板63は、第
2のコネクタ本体構成体57の内部に形成された環状の
段部60と接触しないかまたは僅かに接触した状態にあ
る。回路基板63の裏面上に形成した図示しない半田付
け電極にコネクタ用端子導体49a〜49cを半田付け
接続する作業は、第2のコネクタ本体構成体57が第1
のコネクタ本体構成体55に組み合わされる前に行われ
る。そのため回路基板63の周囲には半田付け作業の邪
魔になるものは存在せず、半田付け作業が容易になる。
前述の通り、第2のコネクタ本体構成体57の環状の段
部60は、収納する回路基板63と実質的に接触しない
(接触したとしても軽く接触する)ように形成されてい
る。これによって組み立て作業時及び組み立て後に回路
基板63に無理な力が加わるのを阻止している。
【0038】図2,図3及び図5に示すように、第1の
コネクタ本体構成体55の基部構成部分53には、周方
向に所定の間隔をあけて4つの突出部65が一体に設け
られている。4つの突出部65は、基部構成部分53か
ら離れて第2のコネクタ本体構成体57に向かって突出
している。これに対して第2のコネクタ本体構成体57
の一方の開口部59には、4つの突出部65がきつく嵌
合される4つの凹部67が形成されている。これら4つ
の突出部65と4つの凹部67によって、第1のコネク
タ本体構成体55の基部構成部分53と第2のコネクタ
本体構成体57とを嵌め合うための嵌め合い構造が構成
されている。また第2のコネクタ本体構成体57には、
端子金具ユニット75の嵌合用支持体部77がスライド
可能に嵌合される貫通孔71が形成されている。この貫
通孔71は、横断面形状が矩形状になる角柱状の孔であ
り、第1のコネクタ本体構成体55と対向する一方の端
面または上面から圧力センサ素子21と対向する他方の
端面または下面まで、第2のコネクタ本体構成体57の
内部を延びている。嵌合用支持体部77及び貫通孔71
の形状は、貫通孔71が延びる方向に貫通孔71の内部
を嵌合用支持体部77がスライドし得るように定められ
ている。
【0039】更に図1(B)及び図7(A)に示すよう
に、第2のコネクタ本体構成体57には、上側(回路基
板63が位置する側)と径方向外側(ケース本体5の内
壁面が位置する側)とに向かって開口する一対の凹部7
3,73が形成されている。この一対の凹部73,73
には、前述の導電性板状部材56の一対の接触片56
b,56bが嵌合される。この一対の凹部73,73
は、一対の接触片56b,56bを収容し且つ一対の接
触片56b,56bがケース本体5の内壁面と接触する
のを許容する形状を有している。また第2のコネクタ本
体構成体57の一方の端面即ち上側端面には、一対の凹
部73,73に隣接して一対の突起74,74が一体に
設けられている。この一対の突起74,74は、上方
(第1のコネクタ本体構成体55側)に向かって突出し
ており、第1のコネクタ本体構成体55の基部構成部分
53の内部に形成された環状の段部54に嵌合された導
電性板状部材56の本体部分56aの一部を環状の段部
54に向けて押し付けている。
【0040】また図3及び図7(A)に示すように、第
2のコネクタ本体構成体57の上側端面には、貫通孔7
1に隣接して、3本の接続用端子金具76の連結部76
cの一部が緩く嵌合される3本の溝72が形成されてい
る。これら3本の溝72は貫通孔71の上部と第2のコ
ネクタ本体構成体57の内部空間とを連通している。こ
の例では、第1のコネクタ本体構成体55と第2のコネ
クタ本体構成体57とが組み合わされた状態で、端子金
具ユニット75の嵌合用支持体部77が貫通孔71内を
多少スライドし得るように、言い換えると3本の溝72
の内部に位置する3本の接続用端子金具76の連結部7
6cの部分がある程度自由に動くように(動きを拘束さ
れないように)3本の溝72の深さが定められている。
このような構成にすると、3本の接続用端子金具の連結
部76cが第1及び第2のコネクタ本体構成体55及び
57により拘束されていないので、収納ケース3のケー
ス本体5の開口端部をかしめるときに各部品の位置が変
位するときや、組み立て後の温度変化で各部品の位置が
変位しても、これらの変位を接続用端子金具76の連結
部の変形または嵌合用支持体77のスライドによりある
程度吸収することができる。その結果、接続用端子金具
76の第1の端子部76aと回路基板63の回路パター
ンとの接続部及び接続用端子金具76の第2の端子部7
6bと圧力センサ素子21の出力端子との接続部に無理
な力が加わるのを抑制することができて、接続不良が発
生する率が低下する。
【0041】また図1,図2,図3及び図7(B)に示
されるように、第2のコネクタ本体構成体57の下側端
面(圧力センサ素子21と対向する面)には、3つの突
起80〜82が一体に設けられいてる。これら3つの突
起80〜82は、圧力センサ素子21の第2の絶縁性基
体25に形成された溝部31と2つの凹部35,35に
嵌合される。この嵌合構造により、第2のコネクタ本体
構成体57に対する圧力センサ素子21の位置決めが完
了する。
【0042】組み立てを行う際には、最初に導電性板状
部材56を第1のコネクタ本体構成体55に支持された
3本のコネクタ用端子導体49a〜49cに対して取り
付ける。このとき貫通コンデンサC,Cの一方の電極を
コネクタ用端子導体49a及び49cに半田付け接続す
る。次に、回路基板ユニット61をコネクタ用端子導体
49a〜49cに対して取り付ける。このとき3本のコ
ネクタ用端子導体49a〜49c及び導電性板状部材5
6の接続用端子片56cを回路基板63の貫通孔62a
〜62dに挿入し、回路基板63の裏面側に設けた半田
付け電極に対して半田付け接続する。次に、回路基板ユ
ニット61の嵌合用支持体部77を貫通孔71内に挿入
しながら、回路基板ユニット61の回路基板63を電気
回路部品と共に第2のコネクタ本体構成体57の内部に
収納する。このとき第1のコネクタ本体構成体55に一
体に設けられた4つの突出部65が、第2のコネクタ本
体構成体57に設けられた4つの凹部67にそれぞれ嵌
合される。
【0043】第1のコネクタ本体構成体55の基部構成
部分53の段部52には、予めOリング40を嵌合して
おく。したがって第1のコネクタ本体構成体55と第2
のコネクタ本体構成体57とを組み合わせたときに、O
リング40は段部52と第2のコネクタ本体構成体57
の上側端面とによって構成されるOリング嵌合溝内に嵌
合された状態になる。
【0044】次に第2のコネクタ本体構成体57の下側
端面に設けた3つの突起80〜82を圧力センサ素子2
1の第2の絶縁性基体25に形成された溝部31と2つ
の凹部35,35に嵌合する。そして次に、第2の絶縁
性基体25の側壁部27に形成された平坦部29上に形
成された3つの出力電極(図示せず)に、3本の接続用
端子金具76…の第2の端子部76をそれぞれ半田また
は導電性接着剤を用いて接合してコネクタと圧力センサ
の組立体の製造を完了する。その後、収納ケース3のケ
ース本体5の底壁部13上にOリング39を配置した後
に、前述のコネクタと圧力センサの組立体をケース本体
5の内部に収納し、ケース本体5の開口部11側の端部
を第1のコネクタ本体構成体55側に向かってかしめて
(カーリング加工して)、センサユニットの製造を完了
する。
【0045】上記例のように、コネクタ本体47を第1
及び第2のコネクタ本体構成体55及び57により構成
すると、機種によって形状の異なるコネクタを用いる必
要がある場合に、収納ケース3内に配置される第2のコ
ネクタ本体構成体57を共通の部品として使用して、第
1のコネクタ本体構成体55を変更することにより対処
できる。そのため部品点数は多くなるものの、多品種少
量生産をする場合には、結果として製造コストを下げる
ことができる。特に第2のコネクタ本体構成体57に圧
力センサ素子21と回路基板ユニット61の回路パター
ンとを電気的に接続する3本の接続用端子金具76を支
持させると、少なくとも回路基板ユニット61の回路パ
ターンと接続用端子金具76との接続作業をコネクタ本
体の組み立て前に行うことができ、組み立ての作業性が
著しく向上する。また、このようにすると、複数種類の
構造の第1のコネクタ本体構成体55に対して、第2の
コネクタ本体構成体57,回路基板ユニット61及び接
続用端子金具76を組み合わせたアセンブリまたは組立
体を事前に別工程で用意しておくことができるので、製
造スピードを上げることができて、しかも製造コストを
下げることができる。
【0046】また第1のコネクタ本体構成体55と第2
のコネクタ本体構成体57とを組み合わせる際に、Oリ
ング40を装着できるので、Oリングの装着が容易にな
る。コネクタ本体を一体で形成して、しかもOリング嵌
合溝を形成する場合には、型抜きの関係から、どうして
もOリング嵌合溝の内部に型割り線(パーティングライ
ン)を形成することになる2つの型を用いてOリング嵌
合溝を形成せざるをえない。そのためパーティングライ
ンには、樹脂のバリが現れることになり、このバリがO
リングのシール性能を低下させる。これに対して本発明
のように第1のコネクタ本体構成体55及び第2のコネ
クタ本体構成体57を用いてコネクタ本体を構成する
と、Oリング40のシール性能に影響を与えるようなバ
リがOリング嵌合溝内に形成されるのを防止することが
でき、シール性能が大幅に向上する。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、多品種少量生産に適し
且つ組立が簡単な静電容量型圧力センサユニットを得る
ことができる。また本発明によれば、シールド性能が高
い静電容量型圧力センサユニットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本例の静電容量型圧力センサユニット
1の平面図、(B)は図1(A)のIB−IB線断面
図、(C)は図1(B)のIC−IC線断面図である。
【図2】図1(B)の断面図の状態で収納ケースを除く
収容部分を分解して示した分解図である。
【図3】図1(C)の断面図の状態で収納ケースを除く
収容部分を分解して示した分解図である。
【図4】圧力センサ素子の平面図である。
【図5】第1のコネクタ本体構成体の底面図である。
【図6】導電性板状部材の平面図である。
【図7】(A)及び(B)は第2のコネクタ本体構成体
の平面図及び底面図である。
【図8】電気回路部品の図示を省略した回路基板ユニッ
トの平面図である。
【符号の説明】
1 静電容量型圧力センサユニット 3 収納ケース 5 ケース本体 21 静電容量型圧力センサ素子 37 流体室 39,40 Oリング 47 コネクタ本体 49a〜49c コネクタ用端子導体 51 端子導体固定部 53 基部構成部分 55 第1のコネクタ本体構成体 56 導電性板状部材 57 第2のコネクタ本体構成体 61 回路基板ユニット 63 回路基板 71 貫通孔 75 端子金具 76 接続用端子金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊野 慎治 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2F055 CC02 DD09 EE25 FF43 GG25 HH11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に第1の静電容量検出用電極パター
    ンを有し裏面が圧力感知面を構成する絶縁性材料からな
    る第1の絶縁性基体と、前記第1の絶縁性基体に対して
    固定されて裏面に前記第1の静電容量検出用電極パター
    ンと間隔をあけて対向する第2の静電容量検出用電極パ
    ターンを有する絶縁性材料からなる第2の絶縁性基体と
    を具備する静電容量形圧力センサ素子と、 一端に開口部を有し他端に底壁部を有する筒状のケース
    本体を具備し、前記底壁部に圧力測定の対象となる流体
    を導入する流体導入口を有する金属製の収納ケースと、 回路パターンを備えた回路基板の上に前記圧力センサ素
    子の出力を処理するための信号処理回路を構成する複数
    の電気回路部品が実装されている回路基板ユニットと、 一面に開口部を有する基部内に前記回路基板ユニットを
    収納する収納室を備えた電気絶縁性を有するコネクタ本
    体及び前記コネクタ本体に固定され一端が前記収納室内
    に突出して前記回路ユニットの前記回路パターンに電気
    的に接続され且つ他端が外部に露出する複数のコネクタ
    用端子導体を備えたコネクタとを具備し、 前記圧力センサ素子が前記圧力感知面を前記底壁部に向
    けた状態で前記収納ケースの前記ケース本体内に収納さ
    れ、 前記コネクタ本体の前記基部が前記圧力センサ素子より
    も前記収納ケースの前記開口部側に位置し且つ前記基部
    の端面が前記圧力センサ素子の前記第2の絶縁性基体の
    表面と接触するように前記収納ケースの前記ケース本体
    内に収納され、 前記収納ケースの前記開口部側の端部が前記コネクタ本
    体の前記基部側にかしめられて構成される静電容量形圧
    力センサユニットにおいて、 前記コネクタ本体が、前記複数のコネクタ用端子導体が
    固定される端子導体固定部及び該端子導体固定部と一体
    に形成されて前記基部の一部を構成する基部構成部分を
    備えた第1のコネクタ本体構成体と前記第2の絶縁性基
    体と接触する前記端面を備えて前記基部構成部分と組み
    合わされて前記基部を構成する第2のコネクタ本体構成
    体とからなり、 前記第2のコネクタ本体構成体に前記回路基板ユニット
    の前記回路基板が支持されていることを特徴とする静電
    容量形圧力センサユニット。
  2. 【請求項2】 前記第1のコネクタ本体構成体と前記第
    2のコネクタ本体構成体とは、前記圧力センサ素子に対
    して前記コネクタを組み合わせる方向に分離可能にまた
    は組み立て可能に構成されている請求項1に記載の静電
    容量形圧力センサユニット。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のコネクタ本体構成体
    はそれぞれ絶縁樹脂を主成分とする絶縁材料により形成
    されており、 前記第1のコネクタ本体構成体の前記基部構成部分と前
    記第2のコネクタ本体構成体とは嵌め合い構造を介して
    結合され、 前記第2のコネクタ本体構成部は筒形状を有しており、
    前記第2のコネクタ本体構成部の内壁部には、前記第1
    のコネクタ本体構成体の前記基部構成部分と結合される
    側に位置する開口部から挿入された前記回路基板ユニッ
    トの前記回路基板を収納する環状の段部が形成されてお
    り、 前記回路基板は、前記第1のコネクタ本体構成体の前記
    基部構成部分と前記第2のコネクタ本体構成体との間に
    挟持されることなく、前記段部内に収納されている請求
    項1に記載の静電容量形圧力センサユニット。
  4. 【請求項4】 前記第2のコネクタ本体構成体に前記圧
    力センサ素子と前記回路基板ユニットの前記回路パター
    ンとを電気的に接続する複数の接続用端子金具が支持さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量形
    圧力センサユニット。
  5. 【請求項5】 前記圧力センサ素子の前記第2の絶縁性
    基体の側壁部には、前記第1及び第2の静電容量検出用
    電極パターンに接続された複数個の出力電極が、前記収
    納ケースと接触しないように形成されており、 前記圧力センサ素子の前記第2の絶縁性基体には複数の
    嵌合用凹部が形成されており、 前記第2のコネクタ本体構成体に前記嵌合用凹部に嵌合
    される複数の嵌合用凸部が形成されており、 前記複数の嵌合用凹部に前記複数の嵌合用凸部が嵌合さ
    れた状態で、前記複数の接続用端子金具の端部が前記複
    数個の出力電極に半田等により接続されている請求項4
    に記載の静電容量形圧力センサユニット。
  6. 【請求項6】 前記第1のコネクタ本体構成体の前記基
    部構成部分内には、前記複数のコネクタ用端子導体のう
    ち1本以上の前記コネクタ用端子導体に対して一方の電
    極が接続された1以上の貫通コンデンサの他方の電極が
    接続され且つ前記回路基板ユニットの前記回路基板とほ
    ぼ全体的に対向する大きさを有する導電性板状部材が収
    納されており、前記導電性板状部材が前記収納ケースに
    対して電気的に接続されている請求項1,2,3または
    4に記載の静電容量形圧力センサユニット。
  7. 【請求項7】 前記導電性板状部材には1以上の接触片
    が一体に設けられており、 前記第2のコネクタ本体構成体には前記1以上の接触片
    を収容し且つ前記1以上の接触片が前記収納ケースの内
    壁面と接触するのを許容する1以上の凹部が形成されて
    いる請求項6に記載の静電容量形圧力センサユニット。
  8. 【請求項8】 前記導電性板状部材には、前記回路基板
    に向かって延びる接続片が一体に設けられており、 前記接続片が前記回路基板の回路パターンのアースパタ
    ーンに接続されている請求項7に記載の静電容量形圧力
    センサユニット。
  9. 【請求項9】 前記第1のコネクタ本体構成体と前記第
    2のコネクタ本体構成体とが組み合わされた状態で前記
    コネクタ本体の外周部にOリング嵌合溝が形成されるよ
    うに、前記第1のコネクタ本体構成体及び前記第2のコ
    ネクタ本体構成体の形状が定められており、 前記Oリング嵌合溝内にOリングが嵌合されている請求
    項1に記載の静電容量形圧力センサユニット。
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