JP2000304607A - 走査光学系におけるビーム形状の測定方法及び装置 - Google Patents
走査光学系におけるビーム形状の測定方法及び装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 精度の良い走査ビームの曲がり、多面鏡の面
倒れ量を求めることのできるビーム形状の測定方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】 本発明の走査光学系におけるビーム形状
の測定方法は、多面鏡の回転によりビームが走査される
その像面上の主走査方向Xの任意の測定点で、その画素
列X′,Z′を斜めに位置させた光センサ6上に、上記
ビームがスポット状に結像するように上記多面鏡を駆
動、停止制御し、上記光センサ6によりビームの光量を
計測してビーム形状を算出し、走査ビームの曲がり、多
面鏡の面倒れ量等を求める。
倒れ量を求めることのできるビーム形状の測定方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】 本発明の走査光学系におけるビーム形状
の測定方法は、多面鏡の回転によりビームが走査される
その像面上の主走査方向Xの任意の測定点で、その画素
列X′,Z′を斜めに位置させた光センサ6上に、上記
ビームがスポット状に結像するように上記多面鏡を駆
動、停止制御し、上記光センサ6によりビームの光量を
計測してビーム形状を算出し、走査ビームの曲がり、多
面鏡の面倒れ量等を求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多面鏡を回転させ
てビームを走査する走査光学系を被測定ユニットとし、
上記多面鏡の走査面から像面上にスポット状に結像させ
たビーム形状を測定する方法及び装置に関するものであ
る。
てビームを走査する走査光学系を被測定ユニットとし、
上記多面鏡の走査面から像面上にスポット状に結像させ
たビーム形状を測定する方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】多面鏡を使用してレーザ走査する走査光
学系は、レーザ光を発光するLD光源と、回転する多面
鏡と、結像光学系等から構成されている。そして、結像
光学系としては、fθレンズを使用し、結像光学系の結
像面には、回転ドラム形状の感光体が置かれるのが一般
的である。
学系は、レーザ光を発光するLD光源と、回転する多面
鏡と、結像光学系等から構成されている。そして、結像
光学系としては、fθレンズを使用し、結像光学系の結
像面には、回転ドラム形状の感光体が置かれるのが一般
的である。
【0003】LD光源からの光ビームは回転多面鏡の各
反射面から反射され、多面鏡の回転によって結像面、す
なわち、感光体面上を一方向に走査し、1本の走査線を
潜像として形成する。多面鏡が回転して次の反射面に移
ると、感光体が走査線の一ピッチ分回転し、前の走査線
の隣に次の走査線を描く。多面鏡が反射面を変えるごと
に一本づつ走査線が形成され、これが積層されて、原稿
画像ができあがることになる。この光ビームの移動する
走査方向を主走査方向と呼んでいる(像高方向ともい
う)。
反射面から反射され、多面鏡の回転によって結像面、す
なわち、感光体面上を一方向に走査し、1本の走査線を
潜像として形成する。多面鏡が回転して次の反射面に移
ると、感光体が走査線の一ピッチ分回転し、前の走査線
の隣に次の走査線を描く。多面鏡が反射面を変えるごと
に一本づつ走査線が形成され、これが積層されて、原稿
画像ができあがることになる。この光ビームの移動する
走査方向を主走査方向と呼んでいる(像高方向ともい
う)。
【0004】このような回転多面鏡を用いた走査光学系
では、積層された多数の走査線が、すべて平行で、かつ
等ピッチでなければならない。もし、回転多面鏡の各反
射面の面倒れ量が揃っていなかったりすると、結像面上
の走査光の軌跡が副走査方向(上記主走査方向と直交す
るピッチ方向)にずれたり、等間隔でなくなったり、平
行でなくなったりすることになり、画像不良の原因とな
る。
では、積層された多数の走査線が、すべて平行で、かつ
等ピッチでなければならない。もし、回転多面鏡の各反
射面の面倒れ量が揃っていなかったりすると、結像面上
の走査光の軌跡が副走査方向(上記主走査方向と直交す
るピッチ方向)にずれたり、等間隔でなくなったり、平
行でなくなったりすることになり、画像不良の原因とな
る。
【0005】そのため、測定面と等価な像面上に結像し
た光ビーム形状より、ビーム径、光重心、回転多面鏡の
各面の面倒れ等を求め、規格から外れた走査光学系は除
外する等の対策が必要となる。既にこのような走査光学
系の測定技術として、特開平4−36629号に記載の
装置を提供している。
た光ビーム形状より、ビーム径、光重心、回転多面鏡の
各面の面倒れ等を求め、規格から外れた走査光学系は除
外する等の対策が必要となる。既にこのような走査光学
系の測定技術として、特開平4−36629号に記載の
装置を提供している。
【0006】従来、上記ビーム形状の測定は、次のよう
にして行っていた。通常、光ビーム形状の計測にはCC
Dセンサが用いられ、走査光学系の結像面上にラインセ
ンサ又は2次元のエリアセンサを配置する。光センサに
は多数の画素が等間隔で並んでおり、複数の画素の上に
光像が結像する。そして多面鏡の1つの反射面でLD光
源からの光ビームを反射させ、光センサ上にスポット像
を結像させる。そこで、各画素の出力を検出すれば、そ
の位置を画素列方向の座標等で示すことができる。この
操作を各主走査位置で行えば走査線の曲がりを、また、
多面鏡の各反射面について測定すれば、多面鏡の全ての
走査面の面倒れを求めることができる。
にして行っていた。通常、光ビーム形状の計測にはCC
Dセンサが用いられ、走査光学系の結像面上にラインセ
ンサ又は2次元のエリアセンサを配置する。光センサに
は多数の画素が等間隔で並んでおり、複数の画素の上に
光像が結像する。そして多面鏡の1つの反射面でLD光
源からの光ビームを反射させ、光センサ上にスポット像
を結像させる。そこで、各画素の出力を検出すれば、そ
の位置を画素列方向の座標等で示すことができる。この
操作を各主走査位置で行えば走査線の曲がりを、また、
多面鏡の各反射面について測定すれば、多面鏡の全ての
走査面の面倒れを求めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記所望の主走査位置
(像高位置)で行われる上記従来のビーム形状の測定
は、主走査方向の測定ポイントとなる像高位置に多面鏡
を手動で動かしてエリアセンサ内にビームを設定してい
たため、精度良く光量を計測するのが難しく、測定に時
間がかかっていた。また、エリアセンサによる光量測定
の精度は、使用するエリアセンサの画素ピッチで決まっ
てしまっていた。
(像高位置)で行われる上記従来のビーム形状の測定
は、主走査方向の測定ポイントとなる像高位置に多面鏡
を手動で動かしてエリアセンサ内にビームを設定してい
たため、精度良く光量を計測するのが難しく、測定に時
間がかかっていた。また、エリアセンサによる光量測定
の精度は、使用するエリアセンサの画素ピッチで決まっ
てしまっていた。
【0008】また、光量を計測し、光重心を比較するこ
とによりビームの面倒れ量、曲がり量を測定している
が、従来の装置では、多面鏡を回転した状態での動的な
測定が行われていたため、振動や回転による誤差が含ま
れてしまっていた。また、多面鏡の走査方向である主走
査方向の面倒れは測定できなかった。そこで、本発明の
目的は、多面鏡を精度良く可動して光センサ内にビーム
を自動的に設定することで測定時間を短縮でき、センサ
の配置によりその分解能を向上させ画素ピッチより精度
の良い光量の計測を可能とし、また、振動や回転による
熱等の誤差が含まれずに精度の良い走査ビームの曲が
り、多面鏡の面倒れ量を求めることのできるビーム形状
の測定方法および装置を提供することにある。
とによりビームの面倒れ量、曲がり量を測定している
が、従来の装置では、多面鏡を回転した状態での動的な
測定が行われていたため、振動や回転による誤差が含ま
れてしまっていた。また、多面鏡の走査方向である主走
査方向の面倒れは測定できなかった。そこで、本発明の
目的は、多面鏡を精度良く可動して光センサ内にビーム
を自動的に設定することで測定時間を短縮でき、センサ
の配置によりその分解能を向上させ画素ピッチより精度
の良い光量の計測を可能とし、また、振動や回転による
熱等の誤差が含まれずに精度の良い走査ビームの曲が
り、多面鏡の面倒れ量を求めることのできるビーム形状
の測定方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の走査光学系におけるビーム形状の測定方法は、多面
鏡の回転により像面上をビーム走査する走査光学系にお
けるビーム形状を光センサにより測定する方法におい
て、上記像面上の主走査方向の任意の測定点に配置した
光センサ上に、上記ビームがスポット状に結像するよう
に上記多面鏡を駆動、停止制御し、上記光センサにより
ビームの光量を計測し、そのビーム形状を算出すること
を特徴としている。
明の走査光学系におけるビーム形状の測定方法は、多面
鏡の回転により像面上をビーム走査する走査光学系にお
けるビーム形状を光センサにより測定する方法におい
て、上記像面上の主走査方向の任意の測定点に配置した
光センサ上に、上記ビームがスポット状に結像するよう
に上記多面鏡を駆動、停止制御し、上記光センサにより
ビームの光量を計測し、そのビーム形状を算出すること
を特徴としている。
【0010】また、各画素を2次元に配した光センサに
より、その像面上の主走査方向及びこれに直交する副走
査方向の2方向よりビームのスポット形状を検出する測
定方法であって、上記光センサをその縦及び横方向に配
された各画素列の並び各々が主走査方向及び副走査方向
に一致しないよう傾けて配置し、上記各画素の出力を主
走査方向及び副走査方向へ積算することによりその主走
査方向及び副走査方向のビーム形状を求めることができ
る。
より、その像面上の主走査方向及びこれに直交する副走
査方向の2方向よりビームのスポット形状を検出する測
定方法であって、上記光センサをその縦及び横方向に配
された各画素列の並び各々が主走査方向及び副走査方向
に一致しないよう傾けて配置し、上記各画素の出力を主
走査方向及び副走査方向へ積算することによりその主走
査方向及び副走査方向のビーム形状を求めることができ
る。
【0011】また、上記主走査方向上の複数の測定点に
おける各画素の座標及び出力に基づいて、各主走査位置
での光重心位置を算出し、該各光重心位置を比較するこ
とにより主走査方向のビームの曲がり量及びその面倒れ
量を求めることができる。さらに、上記多面鏡の走査面
ごとに得られた測定値を比較することで多面鏡の面倒れ
量を求めることができる。また、上記光センサの移動、
上記多面鏡の駆動及び停止をマイクロコンピュータによ
り制御し、その測定を自動化することが望ましい。
おける各画素の座標及び出力に基づいて、各主走査位置
での光重心位置を算出し、該各光重心位置を比較するこ
とにより主走査方向のビームの曲がり量及びその面倒れ
量を求めることができる。さらに、上記多面鏡の走査面
ごとに得られた測定値を比較することで多面鏡の面倒れ
量を求めることができる。また、上記光センサの移動、
上記多面鏡の駆動及び停止をマイクロコンピュータによ
り制御し、その測定を自動化することが望ましい。
【0012】上記目的を達成する本発明の走査光学系に
おけるビーム形状の測定装置は、回転する多面鏡により
走査するビームを像面上にスポット状に結像させ、上記
像面上の所望の主走査位置にて上記ビーム形状を、各画
素を2次元に配した光センサにより測定する装置であっ
て、上記2次元の光センサは、その縦及び横方向に配さ
れた各画素列の並び各々が主走査方向及び副走査方向に
一致しないよう傾けて設置されたものであり、また、上
記多面鏡が回転制御手段により駆動可能に設置され、該
回転制御手段により光センサの受光エリア内に上記ビー
ムの光スポットを位置制御可能であることを特徴として
いる。
おけるビーム形状の測定装置は、回転する多面鏡により
走査するビームを像面上にスポット状に結像させ、上記
像面上の所望の主走査位置にて上記ビーム形状を、各画
素を2次元に配した光センサにより測定する装置であっ
て、上記2次元の光センサは、その縦及び横方向に配さ
れた各画素列の並び各々が主走査方向及び副走査方向に
一致しないよう傾けて設置されたものであり、また、上
記多面鏡が回転制御手段により駆動可能に設置され、該
回転制御手段により光センサの受光エリア内に上記ビー
ムの光スポットを位置制御可能であることを特徴として
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の測定装置の構成を示す
平面図である。同図に示す被測定走査光学系5は、電源
1から電気の供給を受けてレーザ光を出射するLD光源
2と、このLD光源2からの光ビームBを反射する回転
多面鏡3と、回転多面鏡3の停止位置を制御可能な回転
制御手段と、結像光学系としてのfθレンズ4と、から
なり、これらが測定台14上に組み込まれている。電源
1は、制御手段としてのマイクロコンピュータ7に連結
され、マイクロコンピュータ7の指示にしたがってLD
光源2をON、0FFすることができる。LD光源2よ
り出射したビームは、回転多面鏡3のいずれかの走査面
3aで反射され、このビームBはエリアセンサ6上に結
像する。エリアセンサ6は、画像入力ボード13を介し
てマイクロコンピュータ7に接続され、マイクロコンピ
ュータ7によりエリアセンサ6の出力に基づいてビーム
形状が計測される。
づいて説明する。図1は本発明の測定装置の構成を示す
平面図である。同図に示す被測定走査光学系5は、電源
1から電気の供給を受けてレーザ光を出射するLD光源
2と、このLD光源2からの光ビームBを反射する回転
多面鏡3と、回転多面鏡3の停止位置を制御可能な回転
制御手段と、結像光学系としてのfθレンズ4と、から
なり、これらが測定台14上に組み込まれている。電源
1は、制御手段としてのマイクロコンピュータ7に連結
され、マイクロコンピュータ7の指示にしたがってLD
光源2をON、0FFすることができる。LD光源2よ
り出射したビームは、回転多面鏡3のいずれかの走査面
3aで反射され、このビームBはエリアセンサ6上に結
像する。エリアセンサ6は、画像入力ボード13を介し
てマイクロコンピュータ7に接続され、マイクロコンピ
ュータ7によりエリアセンサ6の出力に基づいてビーム
形状が計測される。
【0014】エリアセンサ6は、エリアセンサカメラ8
に取り付けられている。このエリアセンサカメラ8は、
主走査方向Xに駆動する像高方向ステージ9上に設置さ
れ、かつ、この像高方向ステージ9は、その像面と垂直
のデフォーカス方向に駆動する光軸方向ステージ10上
に設置されている。また、多面鏡3の回転制御手段とし
ては、例えば、図示しないステッピングモータにより駆
動される回転ステージθ上に多面鏡3を設置して構成す
ることができ、この回転ステージθによりビームBの結
像位置を変位させる。このような構成によりエリアセン
サ6を測定点に配置するとともにここにビームBの結像
点を案内できる。この制御を行うために、いずれの自動
ステージ9,10,θもコントローラ12を経てマイク
ロコンピュータ7に連結されている。
に取り付けられている。このエリアセンサカメラ8は、
主走査方向Xに駆動する像高方向ステージ9上に設置さ
れ、かつ、この像高方向ステージ9は、その像面と垂直
のデフォーカス方向に駆動する光軸方向ステージ10上
に設置されている。また、多面鏡3の回転制御手段とし
ては、例えば、図示しないステッピングモータにより駆
動される回転ステージθ上に多面鏡3を設置して構成す
ることができ、この回転ステージθによりビームBの結
像位置を変位させる。このような構成によりエリアセン
サ6を測定点に配置するとともにここにビームBの結像
点を案内できる。この制御を行うために、いずれの自動
ステージ9,10,θもコントローラ12を経てマイク
ロコンピュータ7に連結されている。
【0015】図2は、ラインセンサ8へ設置した上記エ
リアセンサ6の正面図で、その隣に出力波形を示してい
る。図3は、本実施例の測定方法を説明するフローチャ
ートである。以下、これらの図に基づいて本実施例の測
定方法を説明する。図2に示すように、エリアセンサ6
は、直交するX′,Z′の2方向に画素列を複数配した
2次元方向の光センサであり、エリアセンサカメラ8に
その画素列の平面が像面上に一致するよう配置する。そ
して、このエリアセンサ6は、エリアセンサカメラ8上
にてその各画素列の2方向X′,Z′の各々が主走査方
向X及び副走査方向Zに対して傾くように配置されてお
り、図示の例では共に45゜に傾けたものである。
リアセンサ6の正面図で、その隣に出力波形を示してい
る。図3は、本実施例の測定方法を説明するフローチャ
ートである。以下、これらの図に基づいて本実施例の測
定方法を説明する。図2に示すように、エリアセンサ6
は、直交するX′,Z′の2方向に画素列を複数配した
2次元方向の光センサであり、エリアセンサカメラ8に
その画素列の平面が像面上に一致するよう配置する。そ
して、このエリアセンサ6は、エリアセンサカメラ8上
にてその各画素列の2方向X′,Z′の各々が主走査方
向X及び副走査方向Zに対して傾くように配置されてお
り、図示の例では共に45゜に傾けたものである。
【0016】このようなエリアセンサ6の設置の仕方に
よって、従来から用いられている画素ピッチが一定のセ
ンサであっても、主走査方向X及び副走査方向Zの各々
の計測方向からみれば、各画素のピッチ間にはその同方
向に隣接する別の画素列の各画素が位置するよになるた
め事実上の画素ピッチは狭まり、後述する光量測定の精
度が向上する。本実施例のように45゜に傾いている場
合、主走査方向X及び副走査方向Zの分解能は、その画
素列の並び方向の分解能に対して1/√2倍まで小さく
なる。
よって、従来から用いられている画素ピッチが一定のセ
ンサであっても、主走査方向X及び副走査方向Zの各々
の計測方向からみれば、各画素のピッチ間にはその同方
向に隣接する別の画素列の各画素が位置するよになるた
め事実上の画素ピッチは狭まり、後述する光量測定の精
度が向上する。本実施例のように45゜に傾いている場
合、主走査方向X及び副走査方向Zの分解能は、その画
素列の並び方向の分解能に対して1/√2倍まで小さく
なる。
【0017】図3に示すように、測定が開始されると、
コントローラ12を介してマイクロコンピュータ7によ
りエリアセンサカメラ8を遠隔操作し、光軸方向ステー
ジ10により光軸位置移動を、像高方向ステージ9によ
りその像高位置移動を行い、エリアセンサ6を所望の像
高位置及びデフォーカス位置の測定点に設定する(S
1)。
コントローラ12を介してマイクロコンピュータ7によ
りエリアセンサカメラ8を遠隔操作し、光軸方向ステー
ジ10により光軸位置移動を、像高方向ステージ9によ
りその像高位置移動を行い、エリアセンサ6を所望の像
高位置及びデフォーカス位置の測定点に設定する(S
1)。
【0018】ついで、LD光源2よりビームを出射する
とともに、図1に示されるように回転ステージθにより
回転多面鏡3の走査面3aからのビームBをその中心よ
りα゜回転させる(S2)。こうして、走査面3aから
の反射ビームBをエリアセンサ6の結像点Bpに到達さ
せ、図2に示されるように、そのビームBはエリアセン
サ6の受光エリア内にてスポット状に結像する。ここ
で、各画素の出力は画像入力ボード13を経由してマイ
クロコンピュータ7に送られ、その光量が計測される。
とともに、図1に示されるように回転ステージθにより
回転多面鏡3の走査面3aからのビームBをその中心よ
りα゜回転させる(S2)。こうして、走査面3aから
の反射ビームBをエリアセンサ6の結像点Bpに到達さ
せ、図2に示されるように、そのビームBはエリアセン
サ6の受光エリア内にてスポット状に結像する。ここ
で、各画素の出力は画像入力ボード13を経由してマイ
クロコンピュータ7に送られ、その光量が計測される。
【0019】計測光量は、主走査方向X及び副走査方向
Zでのスポット形状(ビーム径等)を特定するために各
々の走査方向に沿う方向であって各画素列に対して斜め
の方向に積算される。こうして各々の走査方向における
ビーム径、各方向の光重心位置Sa、Sbが算出される
(S3)。なお、このビーム(幅)径は光量階調値のピ
ークに対する13.5%(1/e2)のレベルでの幅と
して求め、ノイズを含まないようにする。
Zでのスポット形状(ビーム径等)を特定するために各
々の走査方向に沿う方向であって各画素列に対して斜め
の方向に積算される。こうして各々の走査方向における
ビーム径、各方向の光重心位置Sa、Sbが算出される
(S3)。なお、このビーム(幅)径は光量階調値のピ
ークに対する13.5%(1/e2)のレベルでの幅と
して求め、ノイズを含まないようにする。
【0020】上記光重心位置の算出は、主走査方向にお
ける複数の測定点で行われ、各測定点で得られた重心位
置Sbをつなぐことで、ビームBの像面上の走査線の曲
がりが測定できる(S4)。また、この操作を回転多面
鏡3の各測定面3aについて行えば、それぞれの測定面
3aでの走査線の曲がりを知ることができ、各走査面3
aの測定値を比較すれば回転多面鏡3の面倒れ量が測定
できる(S4)。さらに、像高方向ステージ9による主
走査位置の変位を座標にとり各測定点における理論上の
結像位置と、計測した主走査方向Xの光重心位置Saと
を比較すれば主走査方向Xの面倒れ量が測定できる。
ける複数の測定点で行われ、各測定点で得られた重心位
置Sbをつなぐことで、ビームBの像面上の走査線の曲
がりが測定できる(S4)。また、この操作を回転多面
鏡3の各測定面3aについて行えば、それぞれの測定面
3aでの走査線の曲がりを知ることができ、各走査面3
aの測定値を比較すれば回転多面鏡3の面倒れ量が測定
できる(S4)。さらに、像高方向ステージ9による主
走査位置の変位を座標にとり各測定点における理論上の
結像位置と、計測した主走査方向Xの光重心位置Saと
を比較すれば主走査方向Xの面倒れ量が測定できる。
【0021】なお、主走査方向の走査範囲内の端部に図
示を省略した多面鏡の走査面3a(ビームの反射する
面)が入れ替わる度に新たなビームB′を受光すること
により走査面3aを特定する検知手段が設置されてい
る。この検知手段からの検知信号に基づいて、例えば、
上記実施例の多面鏡は6面であるから、上記検知信号が
出される度に、第1面、第2面……第6面と順次判定
し、第6面の次は第1面に戻るようにして走査面3aを
判定することができる。
示を省略した多面鏡の走査面3a(ビームの反射する
面)が入れ替わる度に新たなビームB′を受光すること
により走査面3aを特定する検知手段が設置されてい
る。この検知手段からの検知信号に基づいて、例えば、
上記実施例の多面鏡は6面であるから、上記検知信号が
出される度に、第1面、第2面……第6面と順次判定
し、第6面の次は第1面に戻るようにして走査面3aを
判定することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
その像面上の主走査方向の任意の測定点に配置した光セ
ンサ上に、上記ビームがスポット状に結像するように上
記多面鏡を駆動、停止制御し、上記光センサによりビー
ムの光量を計測し、そのビーム形状を算出するので、上
記ビーム設定を手動で行う必要が無くなり、精度良くか
つ短時間で測定できる。
その像面上の主走査方向の任意の測定点に配置した光セ
ンサ上に、上記ビームがスポット状に結像するように上
記多面鏡を駆動、停止制御し、上記光センサによりビー
ムの光量を計測し、そのビーム形状を算出するので、上
記ビーム設定を手動で行う必要が無くなり、精度良くか
つ短時間で測定できる。
【0023】また、各画素を2次元に配した光センサに
より、その像面上の主走査方向及びこれに直交する副走
査方向の2方向よりビームのスポット形状を検出する測
定方法であって、上記光センサをその縦及び横方向に配
された各画素列の並び各々が主走査方向及び副走査方向
に一致しないよう傾けて配置し、上記各画素の出力を主
走査方向及び副走査方向へ積算することによりその主走
査方向及び副走査方向のビーム形状を求める方法によれ
ば、その光センサの画素ピッチの分解能以上の精度でス
ポット形状を測定することができる。
より、その像面上の主走査方向及びこれに直交する副走
査方向の2方向よりビームのスポット形状を検出する測
定方法であって、上記光センサをその縦及び横方向に配
された各画素列の並び各々が主走査方向及び副走査方向
に一致しないよう傾けて配置し、上記各画素の出力を主
走査方向及び副走査方向へ積算することによりその主走
査方向及び副走査方向のビーム形状を求める方法によれ
ば、その光センサの画素ピッチの分解能以上の精度でス
ポット形状を測定することができる。
【0024】上記測定位置とされた主走査方向上の複数
点における各画素の座標及び出力に基づいて、各主走査
位置での光重心位置を算出し、該各光重心位置を比較す
ることにより主走査方向のビームの走査曲がり量及びそ
の面倒れ量を求める方法によれば、多面鏡を静止した状
態で、誤差の少ない走査曲がりを測定でき、かつ、その
主走査方向の面倒れ量の測定も可能となる。
点における各画素の座標及び出力に基づいて、各主走査
位置での光重心位置を算出し、該各光重心位置を比較す
ることにより主走査方向のビームの走査曲がり量及びそ
の面倒れ量を求める方法によれば、多面鏡を静止した状
態で、誤差の少ない走査曲がりを測定でき、かつ、その
主走査方向の面倒れ量の測定も可能となる。
【0025】さらに、上記多面鏡の走査面ごとに得られ
た測定値を比較することで多面鏡の面倒れ量を求める方
法によれば、多面鏡を静止した状態で、誤差の少ない面
倒れ量を測定できる。
た測定値を比較することで多面鏡の面倒れ量を求める方
法によれば、多面鏡を静止した状態で、誤差の少ない面
倒れ量を測定できる。
【図1】本実施例の測定装置の構成を示す平面図であ
る。
る。
【図2】本実施例に係るエリアセンサの設置方法と、そ
の出力波形を示す図である。
の出力波形を示す図である。
【図3】本実施例の測定方法を説明するフローチャート
である。
である。
3 多面鏡 5 走査光学系 6 光センサ(エリアセンサ) B ビーム X 主走査方向 Z 副走査方向 X′,Z′ 画素列の並び方向 Sa,Sb 光重心位置 θ 回転制御手段(回転ステージ)
Claims (6)
- 【請求項1】 多面鏡の回転により像面上をビーム走査
する走査光学系におけるビーム形状を光センサにより測
定する方法において、 上記像面上の主走査方向の任意の測定点に配置した光セ
ンサ上に、上記ビームがスポット状に結像するように上
記多面鏡を駆動、停止制御し、上記光センサによりビー
ムの光量を計測し、そのビーム形状を算出することを特
徴とする走査光学系におけるビーム形状の測定方法。 - 【請求項2】 各画素を2次元に配した光センサによ
り、その像面上の主走査方向及びこれに直交する副走査
方向の2方向よりビームのスポット形状を検出する測定
方法であって、 上記光センサをその縦及び横方向に配された各画素列の
並び各々が主走査方向及び副走査方向に一致しないよう
傾けて配置し、上記各画素の出力を主走査方向及び副走
査方向へ積算することによりその主走査方向及び副走査
方向のビーム形状を求めることを特徴とする請求項1記
載の走査光学系におけるビーム形状の測定方法。 - 【請求項3】 上記主走査方向上の複数の測定点におけ
る各画素の座標及び出力に基づいて、各主走査位置での
光重心位置を算出し、該各光重心位置を比較することに
より主走査方向のビームの曲がり量及びその面倒れ量を
求めることを特徴とする請求項1又は2記載の走査光学
系におけるビーム形状の測定方法。 - 【請求項4】 さらに、上記多面鏡の走査面ごとに得ら
れた測定値を比較することで多面鏡の面倒れ量を求める
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の走
査光学系におけるビーム形状の測定方法。 - 【請求項5】 上記光センサの移動、上記多面鏡の駆動
及び停止をマイクロコンピュータにより制御し、その測
定を自動化したことを特徴とする請求項1から4のいず
れかに記載の走査光学系におけるビーム形状の測定方
法。 - 【請求項6】 回転する多面鏡により走査するビームを
像面上にスポット状に結像させ、上記像面上の所望の主
走査位置にて上記ビーム形状を、各画素を2次元に配し
た光センサにより測定する装置であって、 上記2次元の光センサは、その縦及び横方向に配された
各画素列の並び各々が主走査方向及び副走査方向に一致
しないよう傾けて設置されたものであり、また、上記多
面鏡が回転制御手段により駆動可能に設置され、該回転
制御手段により光センサの受光エリア内に上記ビームの
光スポットを位置制御可能であることを特徴とする走査
光学系におけるビーム形状の測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11109597A JP2000304607A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 走査光学系におけるビーム形状の測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11109597A JP2000304607A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 走査光学系におけるビーム形状の測定方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000304607A true JP2000304607A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14514315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11109597A Pending JP2000304607A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 走査光学系におけるビーム形状の測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000304607A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003014583A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-15 | Ricoh Co Ltd | ビームプロファイル検証方法 |
JP2007155686A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Ricoh Co Ltd | 走査光学系の光学特性測定装置、走査光学系ユニット及び画像形成装置 |
-
1999
- 1999-04-16 JP JP11109597A patent/JP2000304607A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003014583A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-15 | Ricoh Co Ltd | ビームプロファイル検証方法 |
JP2007155686A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Ricoh Co Ltd | 走査光学系の光学特性測定装置、走査光学系ユニット及び画像形成装置 |
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