JP2000304204A - ボイラのドレン排出装置 - Google Patents
ボイラのドレン排出装置Info
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- JP2000304204A JP2000304204A JP11116714A JP11671499A JP2000304204A JP 2000304204 A JP2000304204 A JP 2000304204A JP 11116714 A JP11116714 A JP 11116714A JP 11671499 A JP11671499 A JP 11671499A JP 2000304204 A JP2000304204 A JP 2000304204A
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドレン集合管の滞留ドレン中に蒸気が流出し
てもウォーターハンマーが発生しないようにしたボイラ
のドレン排出装置を提供する。 【解決手段】 ボイラ起動時に発生した蒸気をドレン排
出管21,22,23からドレン集合管4を経てブロー
ダウンタンク6へ排出するボイラのドレン排出装置にお
いて、ドレン集合管4に接続したドレン排出管21,2
2,23に、過熱蒸気9を通過させる小孔11を設け、
ドレンがドレン集合管4に滞留する場合、ドレン排出管
21,22,23の小孔12を介して過熱蒸気9を微小
な気泡13にして滞留ドレン8中へ排出するようにし
た。
てもウォーターハンマーが発生しないようにしたボイラ
のドレン排出装置を提供する。 【解決手段】 ボイラ起動時に発生した蒸気をドレン排
出管21,22,23からドレン集合管4を経てブロー
ダウンタンク6へ排出するボイラのドレン排出装置にお
いて、ドレン集合管4に接続したドレン排出管21,2
2,23に、過熱蒸気9を通過させる小孔11を設け、
ドレンがドレン集合管4に滞留する場合、ドレン排出管
21,22,23の小孔12を介して過熱蒸気9を微小
な気泡13にして滞留ドレン8中へ排出するようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラのドレン排出
装置に係り、特に、ボイラ起動時においてブローダウン
タンク廻り配管・機器を保護するようにウォーターハン
マーを防止するボイラのドレン排出装置に関する。
装置に係り、特に、ボイラ起動時においてブローダウン
タンク廻り配管・機器を保護するようにウォーターハン
マーを防止するボイラのドレン排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラで発生した蒸気は、通常の負荷運
転時には、蒸気系統に設けられた過熱器にて所定の蒸気
温度に過熱された後、後流側の蒸気タービンに送られて
蒸気タービンで仕事をするが、ボイラ起動時には蒸気温
度が条件に満たないために蒸気タービンへ送られず、ド
レン系統へバイパスされる。
転時には、蒸気系統に設けられた過熱器にて所定の蒸気
温度に過熱された後、後流側の蒸気タービンに送られて
蒸気タービンで仕事をするが、ボイラ起動時には蒸気温
度が条件に満たないために蒸気タービンへ送られず、ド
レン系統へバイパスされる。
【0003】図6に、ボイラの例として排熱回収ボイラ
の例を示す。なお、ボイラは発電用などの火炉を有する
ボイラでもよく、排熱回収ボイラに限定されることはな
い。図6は、ガスタービン100での発電に使用された
後の排ガスの熱量によって排熱回収ボイラ101で蒸気
を発生し、その蒸気を蒸気タービン102に供給してこ
こでも発電する複合発電プラントの例である。図6にお
いて、空気吸込口103、サイレンサ104を経由して
空気供給管105から供給され、さらに空気圧縮機11
1を経由した燃焼用空気106と、燃料遮断弁108、
燃料流量調整弁109を経由して燃料供給管107から
供給されるプロパンガスなどのガス燃料を燃焼器110
で混合燃焼させ、発生した燃焼ガスでガスタービン10
0を回転させ、後述する蒸気タービン102と同軸に設
けられた発電機112により発電を行う。ガスタービン
100を回転させた排ガス112は高温ダクト113を
経由して排熱回収ボイラ101に導入され、排熱回収ボ
イラケーシング114の内部に配置された過熱器、蒸発
器、節炭器、再熱器などの各熱交換器と熱交換を行い、
出口部115から排出されて煙突116を経由して排出
される。図6に示す排熱回収ボイラ101は低圧、中
圧、高圧の三重圧の例であって、排熱回収ボイラケーシ
ング114の内部には下流側から低圧節炭器117、低
圧蒸発器118、中圧節炭器119、中圧蒸発器12
0、低圧過熱器121、高圧節炭器122、高圧節炭器
122、中圧過熱器123、高圧蒸気器124、高圧過
熱器125、再熱器126が配置されている。
の例を示す。なお、ボイラは発電用などの火炉を有する
ボイラでもよく、排熱回収ボイラに限定されることはな
い。図6は、ガスタービン100での発電に使用された
後の排ガスの熱量によって排熱回収ボイラ101で蒸気
を発生し、その蒸気を蒸気タービン102に供給してこ
こでも発電する複合発電プラントの例である。図6にお
いて、空気吸込口103、サイレンサ104を経由して
空気供給管105から供給され、さらに空気圧縮機11
1を経由した燃焼用空気106と、燃料遮断弁108、
燃料流量調整弁109を経由して燃料供給管107から
供給されるプロパンガスなどのガス燃料を燃焼器110
で混合燃焼させ、発生した燃焼ガスでガスタービン10
0を回転させ、後述する蒸気タービン102と同軸に設
けられた発電機112により発電を行う。ガスタービン
100を回転させた排ガス112は高温ダクト113を
経由して排熱回収ボイラ101に導入され、排熱回収ボ
イラケーシング114の内部に配置された過熱器、蒸発
器、節炭器、再熱器などの各熱交換器と熱交換を行い、
出口部115から排出されて煙突116を経由して排出
される。図6に示す排熱回収ボイラ101は低圧、中
圧、高圧の三重圧の例であって、排熱回収ボイラケーシ
ング114の内部には下流側から低圧節炭器117、低
圧蒸発器118、中圧節炭器119、中圧蒸発器12
0、低圧過熱器121、高圧節炭器122、高圧節炭器
122、中圧過熱器123、高圧蒸気器124、高圧過
熱器125、再熱器126が配置されている。
【0004】また、排熱回収ボイラ101のケーシング
114の外部には低圧ドラム127、中圧ドラム12
8、高圧ドラム129が配置されており、低圧ドラム1
27は低圧蒸気器118に、中圧ドラム128は中圧蒸
発器120に、高圧ドラム129は高圧蒸発器124に
それぞれ接続して設けられている。また、中圧節炭器1
19への中圧給水管130には中圧給水ポンプ131が
設けられ、高圧節炭器122への高圧給水管132には
高圧給水ポンプ133が設けられており、低圧給水管1
34からの給水はまず低圧節炭器117で加熱された後
に、低圧ドラム127の入口で中圧給水管132および
高圧給水管130に分岐されて供給される。なお、低圧
給水管134への給水は蒸気タービン102で仕事をし
た蒸気が復水器135に送られて再び水となって、低圧
給水ポンプ136、グランド蒸気復水器137を経由し
て供給される。
114の外部には低圧ドラム127、中圧ドラム12
8、高圧ドラム129が配置されており、低圧ドラム1
27は低圧蒸気器118に、中圧ドラム128は中圧蒸
発器120に、高圧ドラム129は高圧蒸発器124に
それぞれ接続して設けられている。また、中圧節炭器1
19への中圧給水管130には中圧給水ポンプ131が
設けられ、高圧節炭器122への高圧給水管132には
高圧給水ポンプ133が設けられており、低圧給水管1
34からの給水はまず低圧節炭器117で加熱された後
に、低圧ドラム127の入口で中圧給水管132および
高圧給水管130に分岐されて供給される。なお、低圧
給水管134への給水は蒸気タービン102で仕事をし
た蒸気が復水器135に送られて再び水となって、低圧
給水ポンプ136、グランド蒸気復水器137を経由し
て供給される。
【0005】このような排熱回収ボイラ101におい
て、通常の負荷運転時には、ガスタービン100からの
排ガス112と熱交換によって低圧蒸発器118、中圧
蒸発器120、高圧蒸発器124においては、それぞれ
蒸気を発生し、低圧ドラム127、中圧ドラム128、
高圧ドラム129を経由してさらに低圧過熱器121、
中圧過熱器123、高圧過熱器125で熱交換によって
それぞれの圧力、温度の過熱蒸気となって、それぞれの
後流側に設けられた蒸気タービン102に供給される。
て、通常の負荷運転時には、ガスタービン100からの
排ガス112と熱交換によって低圧蒸発器118、中圧
蒸発器120、高圧蒸発器124においては、それぞれ
蒸気を発生し、低圧ドラム127、中圧ドラム128、
高圧ドラム129を経由してさらに低圧過熱器121、
中圧過熱器123、高圧過熱器125で熱交換によって
それぞれの圧力、温度の過熱蒸気となって、それぞれの
後流側に設けられた蒸気タービン102に供給される。
【0006】なお、図6に示す例は、再熱器126を設
けた系統の例であり、前記低圧過熱器121からの過熱
蒸気は低圧主蒸気管138から中圧蒸気タービン148
の低温側に供給された後、連絡管151から低圧蒸気タ
ービン147に供給される。また前記中圧過熱器123
からの過熱蒸気は低温再熱蒸気管161から排熱回収ボ
イラ101の後流側に設けられた再熱器126に供給さ
れて熱交換した後、高温再熱蒸気管162から中圧蒸気
タービン148に供給される。なお、前記再熱器126
には前記高圧蒸気タービン148で仕事をした蒸気が蒸
気配管150により前記低温再熱蒸気管161からの過
熱蒸気と合流した後に供給される。また、前記高圧過熱
器125からの過熱蒸気は高圧主蒸気管140から高圧
蒸気タービン149に供給される。
けた系統の例であり、前記低圧過熱器121からの過熱
蒸気は低圧主蒸気管138から中圧蒸気タービン148
の低温側に供給された後、連絡管151から低圧蒸気タ
ービン147に供給される。また前記中圧過熱器123
からの過熱蒸気は低温再熱蒸気管161から排熱回収ボ
イラ101の後流側に設けられた再熱器126に供給さ
れて熱交換した後、高温再熱蒸気管162から中圧蒸気
タービン148に供給される。なお、前記再熱器126
には前記高圧蒸気タービン148で仕事をした蒸気が蒸
気配管150により前記低温再熱蒸気管161からの過
熱蒸気と合流した後に供給される。また、前記高圧過熱
器125からの過熱蒸気は高圧主蒸気管140から高圧
蒸気タービン149に供給される。
【0007】これに対して、起動時には、所定の蒸気温
度を得るには所定の時間を要する。このため、低圧主蒸
気管138、高温再熱蒸気管162、高圧主蒸気管14
0には、それぞれ低圧主蒸気止め弁141、再熱蒸気止
め弁142、高圧主蒸気止め弁143と、これらとそれ
ぞれの圧力の過熱器の間には、低圧過熱器出口ドレン排
出管203、再熱器出口ドレン排出管202、高圧過熱
器出口ドレン排出管201が設けてあり、さらにそれぞ
れのドレン排出管203、202、201には低圧過熱
器出口ドレン排出管止め弁144、再熱器出口ドレン排
出管止め弁145、高圧過熱器出口ドレン排出管止め弁
146が設けてあり、前記低圧主蒸気止め弁141、中
圧主蒸気止め弁142、高圧主蒸気止め弁143を閉と
し、低圧過熱器出口ドレン排出管止め弁144、再熱器
出口ドレン排出管止め弁145、高圧過熱器出口ドレン
排出管止め弁146を開とすることでドレン系統にバイ
バスしていた。
度を得るには所定の時間を要する。このため、低圧主蒸
気管138、高温再熱蒸気管162、高圧主蒸気管14
0には、それぞれ低圧主蒸気止め弁141、再熱蒸気止
め弁142、高圧主蒸気止め弁143と、これらとそれ
ぞれの圧力の過熱器の間には、低圧過熱器出口ドレン排
出管203、再熱器出口ドレン排出管202、高圧過熱
器出口ドレン排出管201が設けてあり、さらにそれぞ
れのドレン排出管203、202、201には低圧過熱
器出口ドレン排出管止め弁144、再熱器出口ドレン排
出管止め弁145、高圧過熱器出口ドレン排出管止め弁
146が設けてあり、前記低圧主蒸気止め弁141、中
圧主蒸気止め弁142、高圧主蒸気止め弁143を閉と
し、低圧過熱器出口ドレン排出管止め弁144、再熱器
出口ドレン排出管止め弁145、高圧過熱器出口ドレン
排出管止め弁146を開とすることでドレン系統にバイ
バスしていた。
【0008】なお、図6においては再熱器126を設け
た場合を説明したが、再熱器がない場合には中圧過熱器
からの過熱蒸気は中圧主蒸気管を通じて中圧蒸気タービ
ンに供給されるので、この場合には、中圧主蒸気管には
中圧主蒸気止め弁と、これと中圧過熱器の間には、中圧
過熱器出口ドレン排出管が設けてあり、さらにドレン排
出管には中圧過熱器出口ドレン排出管止め弁が設けてあ
り、前記中圧主蒸気止め弁を閉とし、中圧過熱器出口ド
レン排出管止め弁を開とすることでドレン系統にバイパ
スする。
た場合を説明したが、再熱器がない場合には中圧過熱器
からの過熱蒸気は中圧主蒸気管を通じて中圧蒸気タービ
ンに供給されるので、この場合には、中圧主蒸気管には
中圧主蒸気止め弁と、これと中圧過熱器の間には、中圧
過熱器出口ドレン排出管が設けてあり、さらにドレン排
出管には中圧過熱器出口ドレン排出管止め弁が設けてあ
り、前記中圧主蒸気止め弁を閉とし、中圧過熱器出口ド
レン排出管止め弁を開とすることでドレン系統にバイパ
スする。
【0009】図4に従来のボイラのドレン排出系統を示
す。説明を判り易くするため三重圧で再熱器がない場合
で説明する。
す。説明を判り易くするため三重圧で再熱器がない場合
で説明する。
【0010】ボイラ起動時には、蒸気温度が上昇するま
で過熱器出口のドレンは高圧過熱器出口ドレン排出管
1,中圧過熱器出口ドレン排出管2,低圧過熱器出口ド
レン排出管3よりドレン集合管4,そしてブローダウン
タンク入口管5を経てブローダウンタンク6へと排出さ
れる。
で過熱器出口のドレンは高圧過熱器出口ドレン排出管
1,中圧過熱器出口ドレン排出管2,低圧過熱器出口ド
レン排出管3よりドレン集合管4,そしてブローダウン
タンク入口管5を経てブローダウンタンク6へと排出さ
れる。
【0011】なお、aは高圧過熱器出口ドレン排出管1
のドレン集合管4への合流部、bは中圧過熱器出口ドレ
ン排出管2のドレン集合管4への合流部、cは低圧過熱
器出口ドレン排出管3のドレン集合管4への合流部であ
る。
のドレン集合管4への合流部、bは中圧過熱器出口ドレ
ン排出管2のドレン集合管4への合流部、cは低圧過熱
器出口ドレン排出管3のドレン集合管4への合流部であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来技
術では、蒸気温度が上昇してくると過熱器出口のドレン
が過熱蒸気へと変化する。従って、この蒸気を図4に示
すようにブローダウンタンク6に送らずに集合管ドレン
弁7から屋外(系外)へ排出した場合には、周辺に蒸気
が立ちこめるのでこれを回避したいという問題がある。
術では、蒸気温度が上昇してくると過熱器出口のドレン
が過熱蒸気へと変化する。従って、この蒸気を図4に示
すようにブローダウンタンク6に送らずに集合管ドレン
弁7から屋外(系外)へ排出した場合には、周辺に蒸気
が立ちこめるのでこれを回避したいという問題がある。
【0013】しかしながら、集合管ドレン弁7を閉じて
蒸気の屋外への排出を無くした場合、ドレン集合管4内
に低温のドレンが滞留しており、そこに高温蒸気が流入
することによりウォーターハンマーが発生するという問
題があった。
蒸気の屋外への排出を無くした場合、ドレン集合管4内
に低温のドレンが滞留しており、そこに高温蒸気が流入
することによりウォーターハンマーが発生するという問
題があった。
【0014】ウォーターハンマーの発生について説明す
る。
る。
【0015】図5は図4に示す各合流部a,b,cにおける
ウォーターハンマーの発生について示す説明図である。
なお、図5では高圧過熱器出口ドレン排出管1のドレン
集合管4への合流部aを示してあるが、他の合流部b,cで
も同様である。
ウォーターハンマーの発生について示す説明図である。
なお、図5では高圧過熱器出口ドレン排出管1のドレン
集合管4への合流部aを示してあるが、他の合流部b,cで
も同様である。
【0016】図5に示すように、ドレン集合管4中の滞
留ドレン8が、高圧過熱器出口ドレン排出管1から流入
してきた過熱蒸気9によって周囲に押し出された状態に
なる。流入した過熱蒸気9はその境界ならびに混在して
いる領域では、周辺の滞留ドレン8に急冷され真空状態
となる。その真空領域が瞬時に破壊されることで爆縮状
態となり圧力波を発生、つまりウォーターハンマーが発
生する。
留ドレン8が、高圧過熱器出口ドレン排出管1から流入
してきた過熱蒸気9によって周囲に押し出された状態に
なる。流入した過熱蒸気9はその境界ならびに混在して
いる領域では、周辺の滞留ドレン8に急冷され真空状態
となる。その真空領域が瞬時に破壊されることで爆縮状
態となり圧力波を発生、つまりウォーターハンマーが発
生する。
【0017】本発明の課題は、ドレン集合管の滞留ドレ
ン中に蒸気が流出してもウォーターハンマーが発生しな
いようにしたボイラのドレン排出装置を提供することに
ある。
ン中に蒸気が流出してもウォーターハンマーが発生しな
いようにしたボイラのドレン排出装置を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題は、ボイラ起動
時に発生した蒸気をドレン排出管からドレン集合管を経
てブローダウンタンクへ排出するボイラのドレン排出装
置において、前記ドレン集合管に接続した前記ドレン排
出管に、蒸気を通過させて微小な気泡にする小孔を設
け、ドレンが前記ドレン集合管に滞留する場合、前記ド
レン排出管の小孔を介して蒸気を微小な気泡として滞留
ドレン中へ排出するようにした手段により達成される。
時に発生した蒸気をドレン排出管からドレン集合管を経
てブローダウンタンクへ排出するボイラのドレン排出装
置において、前記ドレン集合管に接続した前記ドレン排
出管に、蒸気を通過させて微小な気泡にする小孔を設
け、ドレンが前記ドレン集合管に滞留する場合、前記ド
レン排出管の小孔を介して蒸気を微小な気泡として滞留
ドレン中へ排出するようにした手段により達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明を採用したボ
イラドレン排水系統を示す説明図、図2は図1中の合流
部a,b,c部の詳細を示す説明図、図3は図2の合流部に
おいてウォーターハンマーを防止する状態を示す説明図
である。
て図面を参照して説明する。図1は本発明を採用したボ
イラドレン排水系統を示す説明図、図2は図1中の合流
部a,b,c部の詳細を示す説明図、図3は図2の合流部に
おいてウォーターハンマーを防止する状態を示す説明図
である。
【0020】ウォーターハンマーになる圧力波を小さく
するためには、蒸気を微小な気泡とし、広い真空領域が
発生しないようにすればよい。そのための本発明の実施
の形態を以下説明する。
するためには、蒸気を微小な気泡とし、広い真空領域が
発生しないようにすればよい。そのための本発明の実施
の形態を以下説明する。
【0021】本実施の形態では、滞留ドレン8中への蒸
気を微小な気泡とするために、図2に示すように、高圧
過熱器出口ドレン排出管21の先端部にノズル12が設
けられ、このノズル12には小孔11が複数個穿設され
ている。そして、小孔11を有するノズル12がドレン
集合管4内に挿入されており、したがって、小孔11を
有するノズル12は滞溜ドレン8中へと挿入されてい
る。これらの小孔11は直径5mm程度以下であればよ
い。
気を微小な気泡とするために、図2に示すように、高圧
過熱器出口ドレン排出管21の先端部にノズル12が設
けられ、このノズル12には小孔11が複数個穿設され
ている。そして、小孔11を有するノズル12がドレン
集合管4内に挿入されており、したがって、小孔11を
有するノズル12は滞溜ドレン8中へと挿入されてい
る。これらの小孔11は直径5mm程度以下であればよ
い。
【0022】次に、本発明の実施例におけるウォーター
ハンマー防止について説明する。
ハンマー防止について説明する。
【0023】図3に示すように、高圧過熱器出口ドレン
排出管21から流入した過熱蒸気9は、ドレン集合管4
内の滞留ドレン8に挿入されたノズル12の小孔11か
ら微小な気泡13となって放出される。微小な気泡13
は滞留ドレン8によって急冷された気泡14になるが、
これら気泡14個々の体積は微小なものとなるので、真
空領域が発生せず、ウォーターハンマーは発生しない。
排出管21から流入した過熱蒸気9は、ドレン集合管4
内の滞留ドレン8に挿入されたノズル12の小孔11か
ら微小な気泡13となって放出される。微小な気泡13
は滞留ドレン8によって急冷された気泡14になるが、
これら気泡14個々の体積は微小なものとなるので、真
空領域が発生せず、ウォーターハンマーは発生しない。
【0024】このように前記実施の形態にあっては、図
2中の合流部a,b,cにおいてノズル12の小孔11から
蒸気を微小な気泡状にしてドレン集合管4内の滞留ドレ
ン8中へ排出するので、蒸気の屋外への排出を無くすた
めに集合管ドレン弁7を閉めた状態でも、排水系統へ滞
留するドレンが蒸気を巻き込むことが原因となり発生す
るウォーターハンマーの防止することができる。
2中の合流部a,b,cにおいてノズル12の小孔11から
蒸気を微小な気泡状にしてドレン集合管4内の滞留ドレ
ン8中へ排出するので、蒸気の屋外への排出を無くすた
めに集合管ドレン弁7を閉めた状態でも、排水系統へ滞
留するドレンが蒸気を巻き込むことが原因となり発生す
るウォーターハンマーの防止することができる。
【0025】なお、中圧過熱器出口ドレン排出管22,
低圧過熱器出口ドレン排出管23の先端にも前記と同様
に小孔11を有するノズル12が設けられてドレン集合
管4内に挿入されている。
低圧過熱器出口ドレン排出管23の先端にも前記と同様
に小孔11を有するノズル12が設けられてドレン集合
管4内に挿入されている。
【0026】上記説明では、小孔11を介して滞留ドレ
ン8中へ蒸気9を排出する実施の形態を示したが、本発
明はこれに限られるものでなく、たとえば高圧過熱器出
口ドレン排出管21(あるいは22,23)のドレン集
合管4へ排出口に多孔材質部材(図示せず)を配設し、
この多孔材質部材を介して過熱蒸気9を滞留ドレン8中
へと排出させるようにした場合でも滞留ドレン8ヘ排出
される蒸気気泡の大きさを小さくすることが可能であ
り、前記実施の形態であるノズル12の小孔11を介し
て排出させる場合と同様の作用効果を得られる。
ン8中へ蒸気9を排出する実施の形態を示したが、本発
明はこれに限られるものでなく、たとえば高圧過熱器出
口ドレン排出管21(あるいは22,23)のドレン集
合管4へ排出口に多孔材質部材(図示せず)を配設し、
この多孔材質部材を介して過熱蒸気9を滞留ドレン8中
へと排出させるようにした場合でも滞留ドレン8ヘ排出
される蒸気気泡の大きさを小さくすることが可能であ
り、前記実施の形態であるノズル12の小孔11を介し
て排出させる場合と同様の作用効果を得られる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、小孔から
蒸気を微小な気泡状にしてドレン集合管内の滞留ドレン
中へ排出するので、蒸気の屋外への排出を無くすために
ドレン弁を閉めた状態でも、真空領域が発生せず、ウォ
ーターハンマーを防止できる。
蒸気を微小な気泡状にしてドレン集合管内の滞留ドレン
中へ排出するので、蒸気の屋外への排出を無くすために
ドレン弁を閉めた状態でも、真空領域が発生せず、ウォ
ーターハンマーを防止できる。
【図1】本発明を採用する蒸気ボイラのドレン排水系統
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態における合流部を示す説明
図である。
図である。
【図3】図2の合流部においてウォーターハンマーを防
止する状態を示す説明図である。
止する状態を示す説明図である。
【図4】従来のボイラのドレン排水系統例について示し
た説明図である。
た説明図である。
【図5】図4中のドレン排出管1,2,3のドレン集合管4
への合流部a,b,cにおいて、従来合流方法の場合に発生
するウォーターハンマーについてその発生機構について
示した説明図である。
への合流部a,b,cにおいて、従来合流方法の場合に発生
するウォーターハンマーについてその発生機構について
示した説明図である。
【図6】ボイラの一例として排熱回収ボイラを示す説明
図である。
図である。
4 ドレン集合管 5 ブローダウンタンク入口管 6 ブローダウンタンク 7 集合管ドレン弁 8 滞留ドレン8 9 過熱蒸気 10 巻き込まれた過熱蒸気 11 小孔 12 ノズル 13 気泡 14 急冷された気泡 21 高圧過熱器出口ドレン排出管 22 中圧過熱器出口ドレン排出管 23 低圧過熱器出口ドレン排出管
Claims (1)
- 【請求項1】 ボイラ起動時に発生した蒸気をドレン排
出管からドレン集合管を経てブローダウンタンクへ排出
するボイラのドレン排出装置において、 前記ドレン集合管に接続した前記ドレン排出管に、蒸気
を通過させて微小な気泡にする小孔を設け、 ドレンが前記ドレン集合管に滞留する場合、前記ドレン
排出管の小孔を介して蒸気を微小な気泡として滞留ドレ
ン中へ排出するようにしたことを特徴とするボイラのド
レン排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11116714A JP2000304204A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | ボイラのドレン排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11116714A JP2000304204A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | ボイラのドレン排出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000304204A true JP2000304204A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14694002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11116714A Pending JP2000304204A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | ボイラのドレン排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000304204A (ja) |
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- 1999-04-23 JP JP11116714A patent/JP2000304204A/ja active Pending
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