JP2000304070A - ブレーキとスピードの複合試験装置の切り替えクラッチ - Google Patents
ブレーキとスピードの複合試験装置の切り替えクラッチInfo
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Abstract
空転トルクが零でスリップが無く、低コストの純機械的
防爆構造の、ブレーキとスピードメータの複合試験装置
のクラッチを提供する。 【構成】 本発明のブレーキとスピードメータの複合試
験装置のクラッチは、従動側歯付きドラム15と駆動側
摺動歯付きドラム10とよりなる噛み合い結合機構で、
従動側歯付きドラム15は躯体15bと環状歯付き部1
5aとより構成し、駆動側摺動歯付きドラム10は、先
端にスライドガイド11aを持つ躯体11と、複数の遠
心カム14を持つ駆動側躯体11と、該躯体に軸方向に
摺動自在に設けられた摺動歯付き部12と、復帰用のス
プリング13とより構成する。
Description
ブレーキとスピード試験をすべく設けた、ブレーキとス
ピードメータの複合試験装置の切り替えクラッチに関す
る。
験をすべく設けた、スピードローラとブレーキローラと
を左右対称的に設けた左右併設試験装置のそれぞれのス
ピードローラの左右の間を分離ないし結合するクラッチ
には、従来よりマグネチッククラッチが使用されてい
る。
ストに使用される複合試験装置は、図4の平面図に示す
ように、2本の同軸上に設けたスピードメータ測定用の
前ローラ51a、51bと、前ローラに対し適当間隔を
あけてブレーキ測定用後ローラ52a、52bを平行に
配設して左右二組の測定装置を対称的に構成している。
上記前ローラ51a、51bの両者は電磁クラッチ53
で接離可能に結合され、モータ60a、60bよりの駆
動力は、Vベルト58a、58b及び減速機57a、5
7bに伝達され、伝達された駆動力は減速機57a、5
7bの出力側に設けた一方回転クラッチ55a、55b
を経由して、後ローラ52a、52bを直接駆動させる
とともに、チェーン伝導54a、54bを介して前ロー
ラ51a、51bに伝達される構成にしてある。
ード試験時には、車両を左右測定装置上に侵入させ、左
右の車輪56a、56bをそれぞれ左右の試験装置の前
ローラ51a、51bと後ローラ52a、52b上に載
置させる。そして、ブレーキテストの場合は、前記電磁
クラッチ53を解放して前ローラ51aと51bとの間
の結合を解除分離状態に置いたのち、モータ60a、6
0bを駆動させ、減速機57a、57bと一方回転クラ
ッチ55a、55bを介して後ローラ52a、52bを
低速で回転させるとともに、チェーン伝導54a、54
bを介して前ローラ51a、51bを個別に回転させ
る。そして車両にブレーキを掛け左右の車輪56a、5
6bのブレーキトルクを前記減速機57a、57bのア
ーム61a、61bの先端に設けたトルクセンサ62
a、62bにより左右それぞれのブレーキテストをする
ようにしてある。
記電磁クラッチ53を介して前ローラ51a、51bを
結合状態に置き、その状態で車両を運転させ車輪56
a、56bを駆動させる。この場合前記一方回転クラッ
チにより左右の前ローラ51aと51b、後ローラ52
a、52bは前記一方回転クラッチ55a、55bによ
りモータ60a、60bを含む減速機57a、57b側
には回転及び駆動力は伝達されない。その状態で前記し
たように電磁クラッチ53により両者を連携一体とさせ
る。そして一体状で回転する前ローラ51a、51bの
回転数をタコメータ63により計測し車両のスピードメ
ータテストを行なうようにしてある。
ブレーキとスピードメータの複合試験装置において、ブ
レーキテストよりスピードメータテストへの移行時の切
り替えに使用する電磁クラッチは、カップリングと電磁
クラッチと駆動用直流電源を必要とし、省力化による競
争力の向上を要求される時代傾向から見てもコスト低減
上の何らかの対策が要求されている。ところで、本複合
試験装置は設置場所としてガソリンスタンド等の防爆対
策を必要とする箇所に選定するときは、特にその設置場
所をその観点に置いた場合、試験装置の持つ機能性か
ら、ガソリンスタンドの床面下部の凹部に取り付ける必
要があり、着火性ガスの貯留充満する最も危険な場所に
設ける必要がある。そのため、当然労働安全衛生規則の
「可燃性ガスや可燃性液体の蒸気または可燃性爆発性粉
塵の存在するところでは、防爆器具や防爆工事を行なわ
なければならない」規定の適用を受けることになり、装
置自体も安全増し防爆構造の適用を受け、防爆工事は安
全増し防爆工事の適用を受け、構造上または温度上昇に
ついて安全度を増加したものにし、全体を気密性函体に
収容する必要があり、コスト高に繋がる問題がある。ま
た、設置場所にも制限を受ける問題がある。
もので、車両の性能検査、計測等において使用され、空
転トルクが零でスリップが無く、低コストの純機械的防
爆構造の、ブレーキとスピードメータの複合試験装置の
クラッチの提供を目的としたものである。
発明のブレーキとスピードメータの複合試験装置用切り
替えクラッチは、車両の左右両輪のブレーキとスピード
の複合試験をすべく設けた、伝導源に結合するブレーキ
ローラと該ローラに伝導結合するスピードローラとから
なる左右併設測定部で、ブレーキ測定時には左右スピー
ドローラ間を分離状態とし、スピードメータ測定時には
一方回転クラッチを介して減速機及びモータによる伝導
系より離脱させ、それぞれが独立回転状態可能とした4
個のローラの内、スピードローラのみを左右結合状態に
置くクラッチにおいて、従動側に設けた歯付けドラム
と、遠心カムにより前記歯付きドラムの同一軸芯上を摺
動して、前記歯付けドラムの歯面に噛み合う摺動歯付き
部を駆動側に設ける構成としたことを特徴とする。
の端面に設けた歯付けドラムに対向する駆動側のドラム
端面にお互いに噛み合う軸方向摺動可能の摺動歯付き部
を設け、該摺動歯付き部は回転遠心力により作動する遠
心カムにより駆動側が低速より高速回転への移行時には
軸方向に摺動して従動側歯付けドラムに嵌合して噛み合
い結合状態を形成するようにし、回転が低速に移行する
と回転遠心力の低下により遠心カムを旧位置に復帰させ
て駆動側の摺動歯付き部歯付きも噛み合いより離脱して
旧位置に復帰するようにしたものである。
端面に対し直立させ、噛み合い圧力により従動側と駆動
側との間に軸方向の離反力に変換されないようにしてあ
る。なお、両者の噛み合いは低速より高速への移行時に
惹起される遠心力により行なわれるため、高速運転中の
噛み合いと異なり確実な噛み合い結合が行なわれる。
ピードメータの複合試験装置用切り替えクラッチは、車
両の左右両輪のブレーキとスピードの複合試験をすべく
設け、それぞれが伝導源に結合するブレーキローラと該
ローラに伝導結合するスピードローラとからなる左右併
設測定部で構成され、ブレーキ測定時には左右スピード
ローラ間を分離状態とし、スピードメータ測定時には一
方回転クラッチを介して減速機及びモータよりなる伝導
系より離脱させ、それぞれが独立回転状態可能とした4
個のローラの内、スピードローラのみは左右結合状態に
置くクラッチにおいて、従動側に内歯歯付きドラムを設
け、該歯付きドラム内の同一軸芯上に挿入された駆動側
連結体を設け、該連結体に前記従動側内歯歯付きドラム
の歯溝に嵌合すべく遠心力により法線方向に突出嵌合し
て、回転力を伝達するスライド継手を設ける構成とした
ことを特徴とする。
内歯歯付ドラムに対し、予め該従動側ドラム内の同一軸
芯上に挿入させた駆動側連結体を設け、該連結体に回転
遠心力により軸芯位置より法線方向に突出させて、前記
従動側歯付ドラムの歯の溝に嵌合して回転力を駆動側よ
り従動側へ伝達するスライド継手を設けたもので、低速
回転時には、上記スライド継手に与える回転遠心力は小
さく、且つ予め弾性部材で法線方向への突出を防止して
あるので、従動側と駆動側は結合されず分離状態に置か
れるが、低速より高速運転への移行時には回転遠心力が
大となり、弾性体等による付勢力に打ち勝って前記スラ
イド継手を突出させ従動側歯付きドラムの内歯に嵌合さ
せ、両者を結合状態に移行させるようにしてある。
けるクラッチの結合は、車両側の運転により左右の前の
ローラは略同一速度で低速(略7〜10rpm)より高
速(略低速の30〜40倍)に移動する過程で行なわれ
るわけであるため、移行時には大きな遠心力を生ずるも
ので、本発明はこの移行時に発生する過大な回転遠心力
を利用したものである。
り部が介在しなく空転トルクは零であるため、左右が分
離した軸のトルク計測には好適で、また左右が結合接続
状態にある時は従来の摩擦クラッチやマグネット方式に
比較しスリップは皆無であるため、高トルクに対応した
ノンスリップ型のため、計測機器や精密産業機器にも使
用できる。
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1
は本発明のブレーキとスピードメータの複合試験装置の
切り替えクラッチの第1の発明に係る一実施例の構成を
示す断面図で、(A)は分離状態にあるときの従動側と
駆動側の状況を示す図で、(B)は結合状態にあるとき
の従動側と駆動側の状況を示す図である。図2は第2の
発明に係る一実施例の構成を示す図で、(A)は概略の
構成を示す断面図で、(B)は従動側歯付きドラムを示
す(A)のB視図で、(C)は低速運転時の駆動側連結
体の状況を示す(A)のC視図で、(D)は高速運転時
の駆動側連結体の状況を示す(A)のC視図であり、図
3は図2の分解斜視図である。
クラッチは、従動側歯付きドラム15と駆動側摺動歯付
きドラム10とより噛み合い結合機構を形成させたもの
で、従動側歯付きドラム15は躯体15bとドラム外周
端面に設けた環状歯付き部15aとより構成し、駆動側
摺動歯付きドラム10は、先端にスライドガイド11a
を持つ躯体11と、複数の遠心カム14を持つ駆動側躯
体11と、該躯体に軸方向に摺動自在に設けられた摺動
歯付き部12と、復帰用のスプリング13とより構成す
る。上記摺動歯付き部12は内側に前記スライドガイド
11aに係合する摺動部12aを設け復帰用のスプリン
グ13の矢印C方向の付勢力に抗して軸方向に摺動自在
の構成とし、その先端の外周端面に環状歯付き部12b
を設け結合時には従動側の環状歯付き部15aに噛み合
うようにしてある。
に設けたリンク14cと回動重錘14aと偏心コロ14
bよりなり、図の(B)に示すように、駆動側躯体11
が低速回転より高速回転に移行すると、重錘14aの回
転遠心力により該重錘を先端に持つリンク14cは基部
を中心にして矢印A方向の回動力を受け、基部に設けた
偏心コロ14bにより、摺動歯付き部12を矢印B方向
に摺動させ、その先端端面に設けた環状歯付き部12b
を従動側の環状歯付き部15aに当接嵌合させ、形成さ
れた噛み合わせ結合により従動側と駆動側を結合状態に
する。そして結合状態にある駆動側躯体11と従動側の
躯体15bが高速運転より低速運転状態に移行すると、
遠心カム14の回動重錘14aの回転遠心力が下降する
ため、旧位置に復帰し摺動歯付き部12はスプリング1
3により矢印C方向に摺動し前記摺動歯付き部12の環
状歯付き部12bは噛み合わせ状態にある従動側の環状
歯付き部15aより解離して駆動側躯体11と従動側躯
体15bとの間の結合は解かれ分離状態になる。
の概略の構成が示してある。図に見るように、従動側歯
付きドラム21を持つ従動側躯体20と、前記歯付きド
ラム21内の同一軸芯上に回転自在に設けた連結体23
を持つ駆動側躯体26とよりなり、従動側歯付きドラム
と駆動側の連結体との間に回転遠心力による嵌合状態を
形成して、従動側躯体20と駆動側躯体26との間に結
合状態を形成する構成とする。上記従動側歯付きドラム
21は図の(B)に示す図(A)のB視図に見るように
等間隔に設けられた複数の内歯の歯溝21aにより形成
されている。また、上記駆動側の連結体23は図の
(C)(D)に示す図(A)のC視図に見るように、法
線方向に設けたスライドガイド23a、23aに摺動す
る基部をスプリング25で結合されたスライド継手24
a、24aを収納させ、外側よりリンク機構24bによ
りその両者を結ぶとともにスプリング25により駆動側
連結体23の中心に向け収納するとともに、収納した二
つのスライド継手に同期作動するようにしてある。
及び概略の構成を図3に示す分解斜視図により説明す
る。図に示すように、駆動側の連結体23の端面に2個
の中心に向け対向する法線方向のスライドガイド23
a、23aを設け、該ガイドに摺動可能のスライド継手
24a、24aを矢印D方向に挿入させる。ついでリン
ク機構24bを挿入したスライド継手24a、24aの
取り付け穴27a、27b、28a、28bを介して連
結するとともにリンクの中央を取り付け穴29a、29
bを介して連結体23の中心に取り付けて、二つのスラ
イド継手24a、24aがリンク機構24bのリンクモ
ーションを介して法線方向に同期摺動運動するようにし
てある。なお、上記摺動運動は、低速運転時より高速運
転への移行時には回転遠心力によりスライド継手24
a、24aを法線方向へ突出摺動させ、高速運転より低
速運転への移行時には遠心力の低下と相俟ってスプリン
グ25の付勢力により連結体中央への復帰運動を形成す
るものである。上記摺動運動により、高速移行時に法線
方向に同時に突出した二つのスライド継手24a、24
aは従動側歯付きドラム21の歯溝21aに嵌合して嵌
合状態を形成して、従動側躯体20と駆動側躯体26と
の間に結合状態を形成する構成とする。
は内蔵した転がり機構により動力を伝達する機構を持た
ないため、空転トルクは零のため、左右に分離した軸の
トルク計測には最適で、また他の形式のクラッチに見る
ように伝達部にスリップの発生が無く、「高トルク」に
対応した「ノンスリップ型」のためあらゆる計測機器や
精密産業機器に活用でき、また伝達部に熱の発生を伴わ
ない純機械的構造であるため、ガソリンスタンド等の防
爆設備に適用でき、低コスト試験装置を提供できる。
装置の切り替えクラッチの第1の発明に係る一実施例の
構成を示す断面図で、(A)は分離状態にあるときの従
動側と駆動側の状況を示す図で、(B)は結合状態にあ
るときの従動側と駆動側の状況を示す図である。
(A)は概略の構成を示す断面図で、(B)は従動側歯
付きドラムを示す(A)のB視図で、(C)は低速運転
時の駆動側連結体の状況を示す(A)のC視図で、
(D)は高速運転時の駆動側連結体の状況を示す(A)
のC視図である。
タの複合試験装置の概略の構成を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 車両の左右両輪のブレーキとスピードの
複合試験をすべく設け、それぞれが伝導源に結合するブ
レーキローラと該ローラに伝導結合するスピードローラ
とからなる左右併設測定部で構成され、ブレーキ測定時
には左右スピードローラ間を分離状態とし、スピードメ
ータ測定時には一方回転クラッチを介してそれぞれが独
立回転状態可能とした4個のローラの内、スピードロー
ラのみは左右結合状態に置く切り替えクラッチにおい
て、 従動側に設けた歯付けドラムと、遠心カムにより前記歯
付きドラムの同一軸芯上を摺動して、前記歯付けドラム
の歯面に噛み合う歯付け摺動ドラムを駆動側に設ける構
成としたことを特徴とするブレーキとスピードの複合試
験装置の切り替えクラッチ。 - 【請求項2】 車両の左右両輪のブレーキとスピードの
複合試験をすべく設け、それぞれが伝導源に結合するブ
レーキローラと該ローラに伝導結合するスピードローラ
とからなる左右併設測定部で構成され、ブレーキ測定時
には左右スピードローラ間を分離状態とし、スピードメ
ータ測定時には一方回転クラッチを介してそれぞれが独
立回転状態可能とした4個のローラの内、スピードロー
ラのみは左右結合状態に置く切り替えクラッチにおい
て、 従動側に内歯歯付きドラムを設け、該歯付きドラム内の
同一軸芯上に挿入された駆動側連結体を設け、該連結体
に前記従動側内歯歯付きドラムの歯溝に嵌合すべく遠心
力により法線方向に突出嵌合して、回転力を伝達するス
ライド継手を設ける構成としたことを特徴とするブレー
キとスピードの複合試験装置の切り替えクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10947699A JP4204696B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | ブレーキとスピードの複合試験装置の切り替えクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10947699A Expired - Fee Related JP4204696B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | ブレーキとスピードの複合試験装置の切り替えクラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106438745A (zh) * | 2016-10-28 | 2017-02-22 | 林长森 | 一种摩托车离合器驱动盘 |
CN107764549A (zh) * | 2017-11-09 | 2018-03-06 | 湖北航嘉麦格纳座椅系统有限公司 | 一种齿套 |
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-
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JP4204696B2 (ja) | 2009-01-07 |
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