JP2000303977A - 回転式圧縮機 - Google Patents
回転式圧縮機Info
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- JP2000303977A JP2000303977A JP11112071A JP11207199A JP2000303977A JP 2000303977 A JP2000303977 A JP 2000303977A JP 11112071 A JP11112071 A JP 11112071A JP 11207199 A JP11207199 A JP 11207199A JP 2000303977 A JP2000303977 A JP 2000303977A
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- JP
- Japan
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- vane
- vane spring
- ring groove
- spring
- diameter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転式圧縮機において、ベーンの凸部のエッ
ジ部の鋭さを抑え、ベーンスプリングのガタツキを抑え
ると共に、ベーンスプリングの暴れを抑えることで、ベ
ーンスプリングの耐久性を確保し、信頼性の高い圧縮機
の提供を目的とする。 【解決手段】 ベーンのベーンスプリングが当接する端
部にベーンスプリングが係合するテーパー状のリング溝
を設け、リング溝底部の外周円をベーンスプリングの外
径と、内周円をベーンスプリングの内径と同径とする。
ジ部の鋭さを抑え、ベーンスプリングのガタツキを抑え
ると共に、ベーンスプリングの暴れを抑えることで、ベ
ーンスプリングの耐久性を確保し、信頼性の高い圧縮機
の提供を目的とする。 【解決手段】 ベーンのベーンスプリングが当接する端
部にベーンスプリングが係合するテーパー状のリング溝
を設け、リング溝底部の外周円をベーンスプリングの外
径と、内周円をベーンスプリングの内径と同径とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫,自動販売
機,空調機器等に使用される回転式圧縮機の高信頼性化
に関するものである。
機,空調機器等に使用される回転式圧縮機の高信頼性化
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転式圧縮機は実開平2−395
89号公報に記載されたものが知られる。
89号公報に記載されたものが知られる。
【0003】図11〜図14に従来の回転式圧縮機の構
造を示しており、1は密閉容器、2は電動要素のステー
ターであり、3はロータである。4はシャフトであり、
前記ロータ3に圧入固着されている。5は圧縮室で、シ
リンダ6,前記主サイドハウジング7,副サイドハウジ
ング8,ローラピストン9,ベーンスプリング10にて
形成されている。11はベーンで、前記シャフト4に内
接している前記ローラピストン9と圧接している。11
aは前記ベーン11に設けられた凸部で、前記ベーン1
1を常時押圧している前記ベーンスプリング10が外れ
ることがないように、前記ベーンスプリング10の内径
側に挿入され、前記ベーン11と前記ベーンスプリング
10とを係合している。11bは前記ベーン11の前記
凸部11aのエッジ部で、前記凸部11aの四隅に形成
されている。
造を示しており、1は密閉容器、2は電動要素のステー
ターであり、3はロータである。4はシャフトであり、
前記ロータ3に圧入固着されている。5は圧縮室で、シ
リンダ6,前記主サイドハウジング7,副サイドハウジ
ング8,ローラピストン9,ベーンスプリング10にて
形成されている。11はベーンで、前記シャフト4に内
接している前記ローラピストン9と圧接している。11
aは前記ベーン11に設けられた凸部で、前記ベーン1
1を常時押圧している前記ベーンスプリング10が外れ
ることがないように、前記ベーンスプリング10の内径
側に挿入され、前記ベーン11と前記ベーンスプリング
10とを係合している。11bは前記ベーン11の前記
凸部11aのエッジ部で、前記凸部11aの四隅に形成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、ベーン11とベーンスプリング10とが
係合した時に、ベーンスプリング10のコイル径が小さ
目の時には、ベーンスプリング10の内径側にベーン1
1の凸部11aのエッジ部11bが常に接触し、ベーン
スプリング10のガタツキは抑えられるが、ベーンスプ
リング10のコイル径が大き目の時には、凸部11aの
エッジ部11bの4箇所のうち、ベーンスプリング10
に接触しないエッジ部11bができるためベーンスプリ
ング10にガタツキが生じ、ベーンスプリング10が暴
れ易くなると共に、ベーンスプリング10の位置がずれ
た時に、ベーンスプリング10の内径側はエッジ部11
bに叩かれるように接触するため、ベーン11のエッジ
部11bがベーンスプリング10の内径側に傷を付けた
り、ベーンスプリング10本体が暴れることにより、ベ
ーンスプリング10の耐久性を低下させ、圧縮機の信頼
性が低下するという課題を有していた。
来の構成では、ベーン11とベーンスプリング10とが
係合した時に、ベーンスプリング10のコイル径が小さ
目の時には、ベーンスプリング10の内径側にベーン1
1の凸部11aのエッジ部11bが常に接触し、ベーン
スプリング10のガタツキは抑えられるが、ベーンスプ
リング10のコイル径が大き目の時には、凸部11aの
エッジ部11bの4箇所のうち、ベーンスプリング10
に接触しないエッジ部11bができるためベーンスプリ
ング10にガタツキが生じ、ベーンスプリング10が暴
れ易くなると共に、ベーンスプリング10の位置がずれ
た時に、ベーンスプリング10の内径側はエッジ部11
bに叩かれるように接触するため、ベーン11のエッジ
部11bがベーンスプリング10の内径側に傷を付けた
り、ベーンスプリング10本体が暴れることにより、ベ
ーンスプリング10の耐久性を低下させ、圧縮機の信頼
性が低下するという課題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決しようとす
るもので、ベーン11の凸部11aのエッジ部11bの
鋭さを抑え、ベーンスプリング10のガタツキを抑える
ことで、ベーンスプリングの耐久性を確保し、信頼性の
高い圧縮機の提供を目的とする。
るもので、ベーン11の凸部11aのエッジ部11bの
鋭さを抑え、ベーンスプリング10のガタツキを抑える
ことで、ベーンスプリングの耐久性を確保し、信頼性の
高い圧縮機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、ベーンのベーンスプリングが当接する端
部にベーンスプリングが係合するテーパー状のリング溝
を設け、リング溝底部の外周円をベーンスプリングの外
径と、内周円をベーンスプリングの内径と同径としたも
のである。
に本発明では、ベーンのベーンスプリングが当接する端
部にベーンスプリングが係合するテーパー状のリング溝
を設け、リング溝底部の外周円をベーンスプリングの外
径と、内周円をベーンスプリングの内径と同径としたも
のである。
【0007】これにより、ベーンスプリングの暴れを抑
えると共に、ベーンの凸部との干渉によるベーンスプリ
ングの内径側の傷付きを低減させることができる。
えると共に、ベーンの凸部との干渉によるベーンスプリ
ングの内径側の傷付きを低減させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ベーンのベーンスプリングが当接する端部にベーン
スプリングが係合するテーパー状のリング溝を設け、リ
ング溝底部の外周円をベーンスプリングの外径と、内周
円をベーンスプリングの内径と同径としたものであり、
テーパー状のリング溝を形成する凸部のベーンスプリン
グの内径側に干渉するエッジ部のエッジ形成角度が大き
くなりベーンの凸部のエッジ部の鋭さを抑えると共に、
ベーンスプリングのコイル径が小さ目の時には、リング
溝の内側にてベーンスプリングの内径側を係合し、ま
た、ベーンスプリングのコイル径が大き目の時には、リ
ング溝の外側にてベーンスプリングの外径側を係合する
ことにより、ベーンスプリングの係合位置決めができる
ため、ベーンとベーンスプリングとの係合部のガタツキ
を抑制でき、ベーンスプリングの暴れを抑えると共に、
ベーンのエッジ部によるベーンスプリング内径側への攻
撃性を低減させることにより、ベーンスプリングの内径
側の傷付きが低減し、ベーンスプリングの耐久性を確保
するものである。
は、ベーンのベーンスプリングが当接する端部にベーン
スプリングが係合するテーパー状のリング溝を設け、リ
ング溝底部の外周円をベーンスプリングの外径と、内周
円をベーンスプリングの内径と同径としたものであり、
テーパー状のリング溝を形成する凸部のベーンスプリン
グの内径側に干渉するエッジ部のエッジ形成角度が大き
くなりベーンの凸部のエッジ部の鋭さを抑えると共に、
ベーンスプリングのコイル径が小さ目の時には、リング
溝の内側にてベーンスプリングの内径側を係合し、ま
た、ベーンスプリングのコイル径が大き目の時には、リ
ング溝の外側にてベーンスプリングの外径側を係合する
ことにより、ベーンスプリングの係合位置決めができる
ため、ベーンとベーンスプリングとの係合部のガタツキ
を抑制でき、ベーンスプリングの暴れを抑えると共に、
ベーンのエッジ部によるベーンスプリング内径側への攻
撃性を低減させることにより、ベーンスプリングの内径
側の傷付きが低減し、ベーンスプリングの耐久性を確保
するものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、ベーンのベーン
スプリングが当接する端部にベーンスプリングが係合す
るテーパー状のリング溝を設け、リング溝底部の外周円
をベーンスプリングの外径と、内周円をベーンスプリン
グの内径と同径とし、ベーンのシリンダーとの当接側部
のリング溝がかかる部分に、落とし込みの段差を設けた
ものであり、リング溝を加工する際に、切削方向に発生
するバリを除去しきれない場合においても、シリンダー
のベーンとの摺動面には、落とし込みの段差により、リ
ング溝部のバリが摺動することがなくなるため、シリン
ダーのベーンとの摺動面の傷付きを無くすものである。
スプリングが当接する端部にベーンスプリングが係合す
るテーパー状のリング溝を設け、リング溝底部の外周円
をベーンスプリングの外径と、内周円をベーンスプリン
グの内径と同径とし、ベーンのシリンダーとの当接側部
のリング溝がかかる部分に、落とし込みの段差を設けた
ものであり、リング溝を加工する際に、切削方向に発生
するバリを除去しきれない場合においても、シリンダー
のベーンとの摺動面には、落とし込みの段差により、リ
ング溝部のバリが摺動することがなくなるため、シリン
ダーのベーンとの摺動面の傷付きを無くすものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、ベーンの材料を
焼結とし、ベーンスプリングが当接する端部にベーンス
プリングが係合する、焼結により成形されたテーパー状
のリング溝を設け、リング溝底部の外周円をベーンスプ
リングの外径と、内周円をベーンスプリングの内径と同
径としたものであり、焼結によりリング溝を成形するこ
とにより、リング溝の加工が不要となることから、加工
工程数を低減することができるものである。
焼結とし、ベーンスプリングが当接する端部にベーンス
プリングが係合する、焼結により成形されたテーパー状
のリング溝を設け、リング溝底部の外周円をベーンスプ
リングの外径と、内周円をベーンスプリングの内径と同
径としたものであり、焼結によりリング溝を成形するこ
とにより、リング溝の加工が不要となることから、加工
工程数を低減することができるものである。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について図1〜図10を
用いて説明する。なお従来例と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明を省略する。
用いて説明する。なお従来例と同一部分は同一符号を付
し、詳細な説明を省略する。
【0012】(実施例1)図1〜図5において12はベ
ーン、12aはベーンの背面に形成された略円形の凸
部、12bはベーンの凸部のエッジ部、12cはベーン
の凸部の回りに形成されたリング溝部、αはエッジ部1
2bのエッジ形成角度、ODはリング溝部12cの底部
の外径、IDはリング溝部12cの底部の内径、Odは
ベーンスプリング10の外径、Idはベーンスプリング
10の外径であり、ODとOd,IDとIdは同径であ
る。
ーン、12aはベーンの背面に形成された略円形の凸
部、12bはベーンの凸部のエッジ部、12cはベーン
の凸部の回りに形成されたリング溝部、αはエッジ部1
2bのエッジ形成角度、ODはリング溝部12cの底部
の外径、IDはリング溝部12cの底部の内径、Odは
ベーンスプリング10の外径、Idはベーンスプリング
10の外径であり、ODとOd,IDとIdは同径であ
る。
【0013】以上のような構成によって、テーパー状の
リング溝部12cを形成する凸部12aのベーンスプリ
ング10の内径側に干渉するエッジ部12bのエッジ形
成角度αが大きくなりベーン12の凸部12aのエッジ
部12bの鋭さを抑えると共に、ベーンスプリング10
のコイル径が小さ目の時には、リング溝12cの内側に
てベーンスプリングの内径側を係合し、また、ベーンス
プリング10のコイル径が大き目の時には、リング溝の
外側にてベーンスプリングの外径側を係合することによ
り、ベーンスプリング10の係合位置決めができるた
め、ベーン12とベーンスプリング10とのガタツキを
抑制できると共に、ベーンスプリング10の暴れを抑え
ることができ、ベーン12のエッジ部12bによるベー
ンスプリング10の内径側への攻撃性を低減させ、ベー
ンスプリング10の内径側の傷付きが低減する。
リング溝部12cを形成する凸部12aのベーンスプリ
ング10の内径側に干渉するエッジ部12bのエッジ形
成角度αが大きくなりベーン12の凸部12aのエッジ
部12bの鋭さを抑えると共に、ベーンスプリング10
のコイル径が小さ目の時には、リング溝12cの内側に
てベーンスプリングの内径側を係合し、また、ベーンス
プリング10のコイル径が大き目の時には、リング溝の
外側にてベーンスプリングの外径側を係合することによ
り、ベーンスプリング10の係合位置決めができるた
め、ベーン12とベーンスプリング10とのガタツキを
抑制できると共に、ベーンスプリング10の暴れを抑え
ることができ、ベーン12のエッジ部12bによるベー
ンスプリング10の内径側への攻撃性を低減させ、ベー
ンスプリング10の内径側の傷付きが低減する。
【0014】尚、本実施例においてベーン12を焼結材
にて形成してもよい。この場合はリング溝12cの加工
が不要となり加工工数が減少することになる。
にて形成してもよい。この場合はリング溝12cの加工
が不要となり加工工数が減少することになる。
【0015】(実施例2)図6〜図10において13は
ベーン、13aはベーンの凸部、13bはベーンの凸部
のエッジ部、13cはベーンのリング溝部、13dは落
とし込みの段差であり、13eはバリであり、ベーンの
リング溝を加工する際に、切削方向に発生するものであ
る。
ベーン、13aはベーンの凸部、13bはベーンの凸部
のエッジ部、13cはベーンのリング溝部、13dは落
とし込みの段差であり、13eはバリであり、ベーンの
リング溝を加工する際に、切削方向に発生するものであ
る。
【0016】以上のような構成によって、リング溝部1
3cを加工する際に、切削方向に発生するバリ13eを
除去しきれない場合においても、落とし込みの段差13
dはシリンダー6のベーン13との摺動面に当接するこ
とはなく、リング溝部13cのバリ13eがシリンダー
6のベーン13との摺動面で摺動することがなくなるた
め、シリンダー6のベーン13との摺動面に傷が付かな
くなる。
3cを加工する際に、切削方向に発生するバリ13eを
除去しきれない場合においても、落とし込みの段差13
dはシリンダー6のベーン13との摺動面に当接するこ
とはなく、リング溝部13cのバリ13eがシリンダー
6のベーン13との摺動面で摺動することがなくなるた
め、シリンダー6のベーン13との摺動面に傷が付かな
くなる。
【0017】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、ベーンのベーンスプリングが当
接する端部にベーンスプリングが係合するテーパー状の
リング溝を設け、リング溝底部の外周円をベーンスプリ
ングの外径と、内周円をベーンスプリングの内径と同径
とすることにより、テーパー状のリング溝を形成する凸
部のベーンスプリングの内径側に干渉するエッジ部のエ
ッジ形成角度が大きくなると共に、ベーンスプリングの
係合位置決めができるため、ベーンとベーンスプリング
とのガタツキを抑制できると共に、ベーンスプリングの
暴れを抑えることができ、ベーンのエッジ部によるベー
ンスプリング内径側への攻撃性を低減させ、ベーンスプ
リングの内径側の傷付きが低減するため、ベーンスプリ
ングの信頼性が向上するという有利な効果が得られる。
1記載の発明によれば、ベーンのベーンスプリングが当
接する端部にベーンスプリングが係合するテーパー状の
リング溝を設け、リング溝底部の外周円をベーンスプリ
ングの外径と、内周円をベーンスプリングの内径と同径
とすることにより、テーパー状のリング溝を形成する凸
部のベーンスプリングの内径側に干渉するエッジ部のエ
ッジ形成角度が大きくなると共に、ベーンスプリングの
係合位置決めができるため、ベーンとベーンスプリング
とのガタツキを抑制できると共に、ベーンスプリングの
暴れを抑えることができ、ベーンのエッジ部によるベー
ンスプリング内径側への攻撃性を低減させ、ベーンスプ
リングの内径側の傷付きが低減するため、ベーンスプリ
ングの信頼性が向上するという有利な効果が得られる。
【0018】また、請求項2記載の発明によれば、ベー
ンのベーンスプリングが当接する端部にベーンスプリン
グが係合するテーパー状のリング溝を設け、リング溝底
部の外周円をベーンスプリングの外径と、内周円をベー
ンスプリングの内径と同径とし、ベーンのシリンダーと
の当接側部のリング溝がかかる部分に、落とし込みの段
差を設けることにより、リング溝を加工する際に、切削
方向に発生するバリを除去しきれない場合においても、
シリンダーのベーンとの摺動面には、落とし込みの段差
により、リング溝部のバリが摺動することがなくなるた
め、シリンダーのベーンとの摺動面に傷が付くことはな
く、圧縮機の信頼性が向上するという有利な効果が得ら
れる。
ンのベーンスプリングが当接する端部にベーンスプリン
グが係合するテーパー状のリング溝を設け、リング溝底
部の外周円をベーンスプリングの外径と、内周円をベー
ンスプリングの内径と同径とし、ベーンのシリンダーと
の当接側部のリング溝がかかる部分に、落とし込みの段
差を設けることにより、リング溝を加工する際に、切削
方向に発生するバリを除去しきれない場合においても、
シリンダーのベーンとの摺動面には、落とし込みの段差
により、リング溝部のバリが摺動することがなくなるた
め、シリンダーのベーンとの摺動面に傷が付くことはな
く、圧縮機の信頼性が向上するという有利な効果が得ら
れる。
【0019】また、請求項3記載の発明によれば、ベー
ンの材料を焼結とし、ベーンスプリングが当接する端部
にベーンスプリングが係合する、焼結により成形された
テーパー状のリング溝を設け、リング溝底部の外周円を
ベーンスプリングの外径と、内周円をベーンスプリング
の内径と同径とすることにより、焼結でリング溝を成形
できるため、リング溝の加工が不要となり、加工工程数
を増やさずに凸部形成ができるため、加工工程を低減す
るという有利な効果が得られる。
ンの材料を焼結とし、ベーンスプリングが当接する端部
にベーンスプリングが係合する、焼結により成形された
テーパー状のリング溝を設け、リング溝底部の外周円を
ベーンスプリングの外径と、内周円をベーンスプリング
の内径と同径とすることにより、焼結でリング溝を成形
できるため、リング溝の加工が不要となり、加工工程数
を増やさずに凸部形成ができるため、加工工程を低減す
るという有利な効果が得られる。
【図1】請求項1に記載した本発明の実施例1による回
転式圧縮機におけるベーンの背面図
転式圧縮機におけるベーンの背面図
【図2】同上ベーンの側面図
【図3】同上ベーンの平面図
【図4】同上ベーンとベーンスプリングの組立て状態に
おけるベーンの背面図
おけるベーンの背面図
【図5】同じくベーンスプリング組立て状態における側
面図
面図
【図6】請求項2に記載した本発明の実施例2による回
転式圧縮機におけるベーンの背面図
転式圧縮機におけるベーンの背面図
【図7】同上ベーンの側面図
【図8】同上ベーンの平面図
【図9】図6に示すベーンの一加工工程における要部拡
大背面図
大背面図
【図10】請求項2に記載した本発明の実施例2による
ベーンとシリンダーの組立て平面図
ベーンとシリンダーの組立て平面図
【図11】従来の回転式圧縮機の断面図
【図12】従来の回転式圧縮機におけるベーンの斜視図
【図13】従来のベーンとベーンスプリングの組立て状
態におけるベーンの背面図
態におけるベーンの背面図
【図14】同じくベーンスプリング組立て状態における
ベーンの側面図
ベーンの側面図
12,13 ベーン 12a,13a 凸部 12b,13b エッジ部 12c,13c リング溝部 13d 落とし込みの段差 Id ベーンスプリング10の内径 ID リング溝部12cの底部の内径 Od ベーンスプリング10の外径 OD リング溝部12cの底部の外径
Claims (3)
- 【請求項1】 密閉容器内にオイルを貯留すると共に、
ステーターとロータとから成る電動要素と前記電動要素
によって駆動される圧縮要素とを備え、前記圧縮要素は
偏心部を有するシャフトとシリンダと、前記シリンダの
両端面を封止し圧縮室を形成すると共に前記シャフトを
軸支する電動要素側の主サイドハウジングと、反電動要
素側の副サイドハウジングと、前記シャフトの偏心部に
嵌装され、前記圧縮室内で偏心回転するローラピストン
と、先端部が前記シリンダーと当接し、かつ、前記ロー
ラと圧接して前記圧縮室を高圧室と低圧室に仕切るベー
ンと、前記ベーンを前記ローラピストンに常時押圧させ
るコイル型のベーンスプリングとを有し、前記ベーンの
前記ベーンスプリングが当接する端部に前記ベーンスプ
リングを係合するテーパー状のリング溝を設け、前記リ
ング溝底部の外周円は前記ベーンスプリングの外径と、
内周円は前記ベーンスプリングの内径と同径とした回転
式圧縮機。 - 【請求項2】 ベーンのベーンスプリングが当接する端
部に前記ベーンスプリングが係合するテーパー状のリン
グ溝を設け、前記ベーンのシリンダーとの当接側部のリ
ング溝がかかる部分に、落とし込みの段差を設けた請求
項1記載の回転式圧縮機。 - 【請求項3】 ベーンの材料を焼結材とし、前記ベーン
のベーンスプリングが当接する端部に前記ベーンスプリ
ングが係合する、焼結により成形されたテーパー状のリ
ング溝を設けた請求項1記載の回転式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11112071A JP2000303977A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 回転式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11112071A JP2000303977A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 回転式圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000303977A true JP2000303977A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14577351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11112071A Pending JP2000303977A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 回転式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000303977A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008111473A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Miyawaki Inc | 感温弁 |
CN107709785A (zh) * | 2015-09-28 | 2018-02-16 | 东芝开利株式会社 | 旋转式压缩机以及冷冻循环装置 |
-
1999
- 1999-04-20 JP JP11112071A patent/JP2000303977A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008111473A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Miyawaki Inc | 感温弁 |
CN107709785A (zh) * | 2015-09-28 | 2018-02-16 | 东芝开利株式会社 | 旋转式压缩机以及冷冻循环装置 |
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