JP2000303317A - 緯糸給糸スタンド - Google Patents

緯糸給糸スタンド

Info

Publication number
JP2000303317A
JP2000303317A JP11110594A JP11059499A JP2000303317A JP 2000303317 A JP2000303317 A JP 2000303317A JP 11110594 A JP11110594 A JP 11110594A JP 11059499 A JP11059499 A JP 11059499A JP 2000303317 A JP2000303317 A JP 2000303317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
yarn guide
weft yarn
circular
drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11110594A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunemitsu Kitagawa
恒光 喜多川
Hikohiro Kojima
彦大 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP11110594A priority Critical patent/JP2000303317A/ja
Publication of JP2000303317A publication Critical patent/JP2000303317A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】織布工程において、織機の高速化にともなう緯
糸解舒速度高速化に対応できるように、緯糸切れや輪抜
けを防ぎ、緯糸解舒性を向上させる緯糸給糸スタンドを
提供する。 【解決手段】緯糸解舒方向の緯糸ドラム端面側に、該緯
糸ドラム端面に対向して配置された円形のヤーンガイド
を有するとともに、該円形のヤーンガイドは隣接する他
の緯糸ドラム端面に対向する位置に配置されるように移
動可能に支持されていることを特徴とする緯糸給糸スタ
ンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製織の際に織機に
給糸する緯糸を設置する緯糸給糸スタンドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、製織の際に、織機に給糸する緯糸
を設置するスタンドは、5mm程度の小孔の開いた固定
式のヤーンガイドを設けたものが多い。また、解舒距離
は、テール移行や緯糸フルドラムに対応できるように、
20cm〜30cmであることが多い。
【0003】しかしながら、近年、織機の性能アップや
コストダウンの必要性にともない、織機回転の超高速化
技術が急速に高まってきており、緯糸解舒速度も高速化
してきた。
【0004】例えば、従来の織機の場合、緯糸解舒速度
は約700〜900m/min以下であるのに対し、近
年開発された超高速ウォータージェットルームの場合、
緯糸解舒速度は、1000m/min以上になってお
り、1500m/min以上の解舒速度にもなる織機も
開発されている。
【0005】このような状況下、緯糸の巻き取り方式や
油剤も改善され、高速解舒対応糸も開発されているが、
糸種により、糸切れや輪抜けといった原因により、高速
対応されていないものがある。
【0006】このように、織機の高速化は、緯糸解舒の
高速化につながり、緯糸解舒性向上が織機回転数アップ
に必要な要素となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、織布工程に
おいて、織機の高速化にともなう緯糸解舒速度高速化に
対応できるように、緯糸切れや輪抜けを防ぎ、緯糸解舒
性を向上させる緯糸給糸スタンドを提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、以下の構成を有する。
【0009】すなわち、緯糸解舒方向の緯糸ドラム端面
側に、該緯糸ドラム端面に対向する位置に配置された円
形のヤーンガイドを有するとともに、該円形のヤーンガ
イドは隣接する他の緯糸ドラム端面に対向する位置に配
置されるように移動可能に支持されていることを特徴と
する緯糸給糸スタンドである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0011】本発明の緯糸給糸スタンドは、糸解舒方向
に円形のヤーンガイドを有するものである。円形のヤー
ンガイドを取り付けることにより、緯糸解舒時のバルー
ンの形状が制御され、緯糸切れや輪抜け等の緯糸解舒不
良が見られなくなる。円形ヤーンガイドの内径は特に限
定はされないが、製織性とバルーン形状を良好なものと
するには2cm〜15cmが好ましい。より好ましくは
内径3cm〜10cmである。
【0012】円形ヤーンガイドの素材は、セラミック
ス、金属類、樹脂類など特に限定されない。
【0013】図1は本発明の円形ヤーンガイドを有する
給糸スタンドの一例を示す概略側面図である。給糸スタ
ンド1に載置された緯糸ドラム2Aに巻かれた緯糸2a
は緯糸解舒側に設けられ、緯糸ドラム2Aの端面Sに対
して実質的に平行に保たれるように配置された円形ヤー
ンガイド3を通り、さらに小孔ヤーンガイド4を経て図
示されない織機に供給される。円形ヤーンガイド3は一
端を回転体5に固定された支持軸6でつられ、回転体5
は回転軸7を中心に回転可能とされている。ヤーンガイ
ド3の位置であるが、緯糸ドラム2Aの端面Sから解舒
方向に2cm〜15cmの距離のところにあるのが好ま
しい。
【0014】図2は本発明の円形ヤーンガイドを有する
給糸スタンドの一例を示す概略上面図である。織機へ供
給中の緯糸ドラム2Aに巻かれた緯糸2aのテールは隣
接する待機中の他の緯糸ドラム2Bに巻かれた緯糸2b
の糸端と結ばれている。緯糸2aの終了後、織機への供
給は緯糸2bに移り、糸の張力で円形ヤーンガイド3は
緯糸ドラム2Aの正面位置から緯糸ドラム2Bの正面位
置に移り、円形ヤーンガイド3が緯糸ドラム2Bに対し
ても緯糸ドラム2Bの端面Sに対して実質的に平行に保
たれている。すなわち、絶えず円形ヤーンガイド3が緯
糸ドラム2Aおよび2Bの端面Sに対して平行もしくは
平行に近い状態に保たれるようにされていることが好ま
しい。
【0015】この場合、円形ヤーンガイド3の水平方向
への移動には、ベアリング・モーター等移動手段はとく
に限定されるものではないが、円形ヤーンガイドが地面
に水平方向にのびる支持軸6で支えられ、その支持軸6
の一端にベアリングなどの回転体5が取り付けられてお
り、テール移行時には、糸の張力によりヤーンガイドが
水平方向に移動することができるような構造を有するも
のが、構造が簡単で扱いやすくかつ電気等のエネルギー
を必要としないため好ましい。
【0016】円形ヤーンガイド3を支える支持軸6の材
質は、金属類、樹脂類等特に限定されるものではない
が、弾力性をもった素材であることがより望ましい。
【0017】円形ヤーンガイド3を揺動可能とするには
弾性を有する材質を支持軸に使用すればよい。糸の張力
により円形ヤーンガイド3が揺動可能にされていること
が好ましい。緯糸解舒時、異常張力があった場合に、揺
動することによってその張力を吸収し、緯糸解舒性を向
上することができるからである。
【0018】
【実施例】[実施例1〜3、比較例1]津田駒工業
(株)製WJL“ZW315”を用いて、経糸に50デ
ニール18フィラメントのポリエステルフィラメントを
用い、緯糸に75デニール36フィラメントのポリエス
テルフィラメントを用いて織機回転数800rpmで製
織し、図1および図2に示すような円形ヤーンガイド3
を使用した時(実施例1〜3)、使用しなかった時(比
較例1)の解舒不良発生状況を比較した。ヤーンガイド
支持の回転体5にはベアリングを使用した。ヤーンガイ
ド使用時はヤーンガイド内径、解舒距離(緯糸ドラム端
面からヤーンガイドまでの距離)を変更して結果を得
た。この時の緯糸解舒速度は約1400m/min、緯
糸ドラムの満管時直径は30cm、紙管直径は10cm
である。結果をまとめて表1に示す。
【0019】なお、円形ヤーンガイド3および該を、円
形ヤーンガイド3を支える支持軸6の材質はいずれもア
ルミを使用した。
【0020】
【表1】
【0021】従来の小孔ヤーンガイド(内径5mm)だ
けで円形ヤーンガイドを使用しない場合(比較例1)で
はすべての緯糸ドラムにおいて輪抜けが発生した。輪抜
けはドラムの糸層厚さが最内層から1cm〜5cmの間
で発生する。これに対し、円形ヤーンガイド3と小孔ヤ
ーンガイド4を使用した場合はすべての緯糸ドラムにお
いて輪抜けの発生を防ぐことができた。また、実施例1
〜3の場合に、緯糸2aの終了後、織機への供給は緯糸
2bに移り、糸の張力で円形ヤーンガイド3は緯糸2a
の正面位置から緯糸2bの正面位置に移り、絶えず円形
ヤーンガイド3が緯糸ドラム端面に対して平行に保つこ
とができた。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上述したように、緯糸を解舒
する方向に緯糸ドラム端面に対し平行に配置される円形
のヤーンガイドを有し、該円形のヤーンガイドが水平方
向に移動が可能であって、テール移行後も緯糸ドラム端
面に平行に保つことができる緯糸給糸スタンドを用いる
ことにより、高速製織時の緯糸解舒生を向上させること
を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緯糸給糸スタンドの簡略側面図であ
る。
【図2】本発明の緯糸給糸スタンドの簡略上面図であ
る。
【符号の説明】
1:給糸スタンド 2a:供給中緯糸 2b:待機中緯糸 2A:供給中緯糸ドラム 2B:待機中緯糸ドラム S:ドラム端面 3:円形ヤーンガイド 4:小孔ヤーンガイド 5:回転体 6:支持軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸解舒方向の緯糸ドラム端面側に、該緯
    糸ドラム端面に対向して配置された円形のヤーンガイド
    を有するとともに、該円形のヤーンガイドは隣接する他
    の緯糸ドラム端面に対向する位置に配置されるように移
    動可能に支持されていることを特徴とする緯糸給糸スタ
    ンド。
  2. 【請求項2】前記円形のヤーンガイドは、内径が2〜1
    5cmであり、緯糸ドラム端面から2〜15cmの位置
    に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の緯
    糸給糸スタンド。
  3. 【請求項3】前記円形のヤーンガイドを支える軸が、回
    転体により支持されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の緯糸給糸スタンド。
  4. 【請求項4】前記円形のヤーンガイドを支える軸が、緯
    糸の解舒張力により揺動可能にされていることを特徴と
    する請求項1〜3いずれかに記載の緯糸給糸スタンド。
JP11110594A 1999-04-19 1999-04-19 緯糸給糸スタンド Pending JP2000303317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110594A JP2000303317A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 緯糸給糸スタンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110594A JP2000303317A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 緯糸給糸スタンド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000303317A true JP2000303317A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14539825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11110594A Pending JP2000303317A (ja) 1999-04-19 1999-04-19 緯糸給糸スタンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000303317A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103161000A (zh) * 2011-12-10 2013-06-19 际华三五四二纺织有限公司 一种倒置式筒纬纱退绕装置
CN105088495A (zh) * 2015-09-22 2015-11-25 重庆群禾纺织有限公司 一种用于剑杆织机上的送纬剑机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103161000A (zh) * 2011-12-10 2013-06-19 际华三五四二纺织有限公司 一种倒置式筒纬纱退绕装置
CN105088495A (zh) * 2015-09-22 2015-11-25 重庆群禾纺织有限公司 一种用于剑杆织机上的送纬剑机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07206236A (ja) ウェブの巻き取り方法および巻き取り装置
JP2000303317A (ja) 緯糸給糸スタンド
US5069395A (en) Method for delivering thread to a thread user and apparatus for performing the method
US6364235B1 (en) Weft pre-spooling device for air jet loom
JP3051324B2 (ja) 糸状材料を織機に給糸する方法
JPH06104943B2 (ja) 織機用ヨコ糸貯蔵器
JP2008024438A (ja) 糸巻取装置
US6398152B1 (en) Bobbin plate with means for forming a thread reserve winding
KR100879319B1 (ko) 간지 삽입 장치
JP3285824B2 (ja) シート状物の自動巻取機
JP5629897B2 (ja) 織機の糸張力装置
JP3284806B2 (ja) 巻取機のボビン位置制御方法
JP4543489B2 (ja) 給糸体の解舒方法ならびにそれを用いた織物の製造方法および加工糸の製造方法。
JP2001253638A (ja) 巻取装置
CN211339830U (zh) 一种生产篷布用纤维线整经装置
JP2023131112A (ja) 巻取装置、巻取設備、及び、繊維機械
JP2003306271A (ja) 水平糸道ローラー
JP2002211839A (ja) 給糸体の解舒装置および解舒方法ならびに織物の製造方法および加工糸の製造装置。
JPH03111380A (ja) 弾性糸の自動切替方法
JPS62289650A (ja) よこ糸測長貯留装置
JPH0881836A (ja) 紡績部において糸を引き出すための方法及び装置
JP2000185874A (ja) 線条材の繰り出し方法及びその装置
KR830000731B1 (ko) 직기용 실 수용 및 공급장치
JPH0544140A (ja) フイーダー装置
JP2650602B2 (ja) 紡糸巻取機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080318