JP2000302782A - 化合物ts155およびその製造方法 - Google Patents

化合物ts155およびその製造方法

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JP2000302782A
JP2000302782A JP11955599A JP11955599A JP2000302782A JP 2000302782 A JP2000302782 A JP 2000302782A JP 11955599 A JP11955599 A JP 11955599A JP 11955599 A JP11955599 A JP 11955599A JP 2000302782 A JP2000302782 A JP 2000302782A
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JP11955599A
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Toshihiro Chikanishi
俊洋 近西
Yukiya Koike
行也 小池
Yoshihiko Washimi
芳彦 鷲見
Takahiro Takeuchi
隆博 竹内
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トロンビン刺激により惹起される細胞のカル
シウム流入を阻害する活性を有する化合物を提供するこ
とである。 【解決手段】 下記式 (I)で表される化合物TS15
5またはその薬学的に許容される塩。 [式(I)中、R1は、−H、−OH、−CH3、−OCOCHCHCO
OH、または−OCOCHCHC0NH2である。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物TS155
またはその薬学的に許容される塩、およびその製造方法
に関するものである。更に詳しくは、微生物、特に放線
菌の培養物から単離されたカルシウム流入抑制活性の優
れた化合物TS155またはその薬学的に許容される塩
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】16員環ラクトン環を母核とする天然物
としては、例えば、土壌より分離した放線菌(Streptomy
ces hygroscopicus)が、hygrolidin [Tetrahedron Let
t. 23,26672670 (1982)]、1166C(特開昭58−152883号公
報)、1166D(特開昭60-100574号公報)および1166E(特開
昭60-100575号公報)を生産することが知られている。し
かしながら、これら公知の16員環ラクトン環を母核と
する天然物には本発明の化合物TS155の特徴である
イソプロピル基を持つ化合物は存在しない。また、TS
155−2と類似の構造を持ちカルシウム流入抑制を示
す天然物としてはバフィロマイシンA1[国際特許出願公
開WO93/18652号、Biochem. J. (1996) 313, 661-667]が
知られている。しかしながら、バフィロマイシンA1の
カルシウム流入抑制活性は実用化においては不十分であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、実用
化において十分な優れたカルシウム流入抑制活性を有
し、カルシウム流入阻害剤となり得る化合物を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的を達成
するため、本発明者らは鋭意研究を行った。その結果、
土壌試料から分離された微生物であって、TS−715
5と命名したストレプトマイセス属に属する放線菌を培
養したところ、TS−7155の培養物から、優れたカ
ルシウム流入抑制活性を有する化合物を単離して精製す
ることに成功した。
【0005】すなわち、本発明は、下記式(I)
【0006】
【化2】
【0007】[式(I)中、R1は、−H、−OH、−C
H3、−OCOCHCHCOOH、または−OCOCHCHC0NH2である。]
で表される化合物TS155またはその薬学的に許容さ
れる塩、およびその製造方法である。
【0008】ここで式(I)中、R1は、最も優れたカ
ルシウム流入抑制活性を示すことから−OCOCHCHCOOH
(以下、本化合物を「TS155−2」と略する。)で
あることが好ましい。このTS155−2は、下記の構
造式および理化学的性状を有する。
【0009】
【化3】
【0010】(1)物質の性状:白色粉末 (2)分子式:C39H60O11 (3)分子量:704 (4)赤外線吸収スペクトル:νmaxcm-1 臭化カリウム(KBr)錠剤法で測定した赤外線吸収スペク
トルは次に示す通りである。 4317, 3383, 2968, 1720, 1674, 1460, 1388, 1255, 11
67, 1105, 979, 920 cm-1 (5)高速液体クロマトグラフィー 逆相分離カラム:東ソー,TSK-gel ODS, (カラムサイズ
φ4.6×150 mm) 東ソー(株)製。 溶媒:80%CH3CN/0.05%酢酸溶液 流速:1ml/分 波長:200-400 nm (フォトダイオードアレイ検出) 保持時間:21.9分 (6)高速液体クロマトグラフィー 順相分離カラム:Inertsil SIL,(カラムサイズφ10×2
50mm) ジーエルサイエンス(株)製。 溶媒:ヘキサン:エタノール:酢酸(9:1:0.05) 流速:3.5ml/mim 波長:200-400nm (フォトダイオードアレイ検出) 保持時間:16.7min
【0011】(7)1H-核磁気共鳴スペクトル:(:ppm) 重クロロホルム中、内部標準にトリメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(400MHz)は、次に示
す通りである。(図1) 0.8 (3H, d), 0.83 (3H, d), 0.85 (3H, d), 0.92 (3H,
d), 0.94 (3H, d), 0.98 (3H, d),1.05 (3H, d), 1.25
(1H, m), 1.65 (1H, m), 1.82 (1H, m), 1.95(1H, m),
1.92 (3H, s), 2.0 (3H, s), 2.02 (2H, m), 2.04 (3
H, s), 2.12 (1h, m), 2.32 (1H, m), 2.55 (1H, m),
2.60 (1H, m), 3.23 (3H, s), 3.30 (1H,m), 3.60 (1H,
m), 4.12 (1H, m), 4.07( 1H, m), 4.95 (1H, m), 5.0
5 (1H, m), 5.15 (1H, m), 5.80 (1H, m), 6.05 (1H,
d), 6.65 (1H, dd), 6.8 (2H, s),7.28 (1H, s) (8)13C-核磁気共鳴スペクトル:(:ppm) 重クロロホルム中、内部標準にトリメチルシランを使用
して測定した核磁気共鳴スペクトル(100MHz)は、次に示
す通りである。(図2) 172.88, 165.93, 165.02, 147.97, 147.69, 144.62, 13
4.61, 134.42, 134.36, 134.14, 126.96, 125.01, 122.
20, 99.67, 83.52, 80.46, 76.74, 76.37, 75.86, 71.3
5, 55.63, 42.60, 42.26, 41.58, 40.53, 38.96, 38.4
4, 37.99, 28.71, 21.99, 21.30, 20.36, 17.85, 15.2
8, 14.59, 13.97, 12.53, 10.20, 7.20 (9)カルシウム流入抑制活性 TS155−2は1〜10μMで、トロンビン刺激によ
り惹起される細胞のカルシウム流入を著しく抑制する。
従って、抗血小板剤、降圧剤、虚血性脳血管障害改善
剤、慢性関節リウマチ炎治療薬等として用いることがで
き、また、カルシウム流入阻害剤として用いることがで
きる。
【0012】本発明のTS155化合物の製造方法を、
TS155−2を例に挙げて説明する。TS155−2
の製造方法としては、該TS155−2を産生する能力
を有する微生物を培養して該TS155−2を産生せし
め、該TS155−2を採取することによって得ること
ができる。ここで、該TS155−2を産生する能力を
有する微生物としては、該TS155−2を産生するも
のであれば特に規定はないが、具体的には、放線菌、好
ましくはストレプトマイセス属に属する放線菌、更に好
ましくはストレプトマイセス属に属する放線菌TS-7155
株が挙げられる。本菌株は、ストレプトマイセス属TS-7
155(Streptomyces sp. TS-7155)株としてブダペスト
条約に従って通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所に寄託されている(寄託番号FERM P-17212:原寄託
日平成11年2月10日)。
【0013】該TS155−2を産生する微生物の培養
は、他の発酵生産物を得るために用いられるような培地
中で行なわれる。このような培地中には、微生物が資化
できる炭素源、窒素源および無機塩を含有する。一般
に、炭素源としては、グルコース、フラクトース、シュ
ークロース、グリセロール、澱粉、変性澱粉、糖蜜、油
脂、有機酸その他の炭水化物を単一に、あるいは併用し
て用いることができる。窒素源としては、オートミー
ル、酵母エキス、ペプトン、肉エキス、グルテンミー
ル、綿実粉、綿実油粕、大豆粉、コーンスティープリカ
ー、乾燥酵母、落花生粉、チキン骨肉ミール、尿素、ア
ミノ酸、アンモニウム塩等が用いられる。これらは単一
または好ましくは適宜組み合わせて用いることができ
る。培地中に取り入れる無機塩としては、ナトリウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、
鉄、フォスフェート、サルフェート、クロライド、カー
ボネート等の通常の塩類を用いることができる。また、
コバルト、マンガン等の微量の金属、その他ブロマイ
ド、フルオライド、シリケート等の微量イオンを得る塩
を用いることができる。また、液体培養に際しては、消
泡剤としてシリコンオイル、植物油、界面活性剤等を使
用することができる。
【0014】培養方法は一般的に用いられる方法を採用
することができるが、液体培養法、なかでも振盪培養
法、深部通気撹拌培養法が好ましく用いられる。培養温
度は、TS155−2産生菌がTS155−2を産生す
る範囲内で適宜選択されうるが、通常は9〜37℃、好ま
しくは23〜30℃である。培養期間は通常1〜15日であ
る。培養終了後、培養液中の液体部分および菌体内に存
在するTS155−2は、菌体、その他の固形部分をろ
過操作または遠心分離によって分別し、そのろ液または
上清中および菌体中に存在するTS155−2を、その
物理化学的性状を利用し抽出精製することにより得るこ
とができる。例えば、ろ液または上清中に存在するTS
155−2は中性または酸性pH条件下で水と混和しない
有機溶剤、例えば酢酸エチルなどにより抽出精製するこ
とができる。あるいは吸着剤として、例えば活性炭また
は吸着樹脂であるダイアイオンHP-10、HP-20、CHP-20
(三菱化学(株)製)等が使用される。TS155−2
を含む液を上記のごとき吸着剤の層を通過させて不純物
を吸着させて取り除くか、またはTS155−2を吸着
させた後、メタノール水、アセトン水、n-ブタノール水
などを用いて溶出させることにより得られる。また、菌
体内に存在するTS155−2は、50-90%含水アセト
ンまたは含水メタノールにより抽出し有機溶剤を除去し
た後、ろ液と同様な抽出精製操作を行なうことにより得
ることができる。
【0015】このようにして得られたTS155−2
は、更にシリカゲルのような担体を用いた吸着カラムク
ロマトグラフィー、セファデックスLH-20(ファルマシア
社製)などを用いた分配カラムクロマトグラフィー、お
よび逆相、順相カラムを用いた高速液体クロマトグラフ
ィー等で精製することができる。以上の分離、精製の手
段を単独または適宜組み合わせ繰り返し用いることによ
りTS155−2を分離精製することができる。
【0016】該TS155−2以外のTS155につい
ても、TS155−2と同様の方法によって製造するこ
とができる。また、これらは得られたTS155のうち
の一種の化合物をもとに化学合成によって製造すること
も可能である。
【0017】本発明のTS155またはその薬学的に許
容される塩は、1〜50μMで、トロンビン刺激により
惹起される細胞のカルシウム流入を著しく抑制する効果
があり、カルシウム流入活性阻害剤として臨床応用可能
な予防剤および/または治療剤として使用することが可
能である。
【0018】また、本発明のTS155またはその薬学
的に許容される塩は、製薬学上許容し得る担体とともに
含んでなる医薬組成物とすることができ、該医薬組成物
を種々の剤型に成型して経口あるいは非経口によって投
与することができる。非経口投与としては、例えば、静
脈、皮下、筋肉への投与が挙げられる。
【0019】該医薬組成物の剤型としては、以下のよう
なものが挙げられる。例えば、経口投与剤の場合は、錠
剤、丸剤、顆粒剤、散剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、
カプセル剤等の剤型が挙げられる。
【0020】ここで、錠剤の成型方法としては、賦形
剤、結合剤、崩壊剤等の製薬学的に許容される担体を用
いて通常の方法により成型することができる。丸剤、顆
粒剤、散剤も錠剤の場合と同様に賦形剤等を用いて通常
の方法により成型することができる。液剤、懸濁剤、シ
ロップ剤の成型方法は、グリセリンエステル類、アルコ
ール類、水、植物油等を用いて通常の方法により成型す
ることができる。カプセル剤の成型方法は、顆粒剤、散
剤、あるいは液剤等を、ゼラチン等のカプセルに充填す
ることによって成型することができる。
【0021】非経口投与剤のうち、静脈、皮下、筋肉内
投与の場合には、注射剤として投与することができる。
注射剤としては、TS155またはその薬学的に許容さ
れる塩を、例えば生理食塩水など水溶性液剤に溶解する
場合、あるいは、例えばプロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール、植物油等の有機エステルからなる非
水溶性液剤に溶解する場合等が挙げられる。
【0022】これら種々の製剤には、必要に応じて、等
張化剤、保存剤、防腐剤、湿潤剤、緩衝剤、乳化剤、分
散剤、安定剤等の製薬学的に許容される担体を添加する
ことができる。
【0023】また、これら種々の製剤には、必要に応じ
て、殺菌剤の配合、バクテリア保留フィルターを用いた
濾過、加熱、照射等の処置を行い無菌化することができ
る。あるいは、無菌の固形製剤を製造し、使用直前に適
当な無菌溶液に溶解あるいは懸濁して使用することもで
きる。
【0024】また、本発明のTS155またはその薬学
的に許容される塩を予防剤として用いる場合には、各症
状に応じて、予め公知の方法に従い投与することができ
る。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0026】[実施例1] (製造例)TS155−2のタンク培養 1)培養 TS7155株の斜面培養物を、無菌的に滅菌した後述の組成
の培地100 mlを含む500 ml容の三角フラスコに一白金耳
接種し、28℃で180 rpmのロータリー振盪培養器で4日間
培養し、一次種培養とした。その60 mlを無菌的に滅菌
した同様の組成の培地3Lを含む5Lのジャーファーメンタ
ーに植菌し、28℃で、通気(3L/分)、攪拌(100 rpm)下
に4日間培養した。 培地組成 Soluble starch 5% 脱脂大豆粉 2% Corn steep liqure 1% CaCO3 0.25% KH2PO4 2.5% K2HPO4 1.25% 消泡剤としてアデカノールを添加した。
【0027】2)単離 得られた培養液15Lにアセトン15Lを添加し、攪拌した。
次いで、この培養液をろ過し、ろ液を減圧濃縮後カラム
体積1.5LのHP-20に吸着させた。これを15Lの純水で洗浄
後、7.5Lのメタノールで溶出した。メタノール画分を1.
2Lまで減圧濃縮し、pH6.5で1.2Lの酢酸エチルを加えて
抽出した。抽出液より酢酸エチル層を分取した。水層は
更に1.2Lの酢酸エチルを2回加えて抽出した。得られた
酢酸エチル抽出液を集めて、無水硫酸マグネシウムで脱
水後、濃縮乾固した。得られた油状物質5gを少量の20 m
lの酢酸エチルに溶解しシリカゲルを15g加えて濃縮乾固
した。これを、シリカゲル250 gを用いてヘキサン−ア
セトン(8:2)で充填したカラムに付した。これを、
順次ヘキサン−アセトン(8:2、6:4、2:8)、
アセトンで溶出し、アセトン溶出画分を濃縮乾固した。
得られた油状物を、アセトニトリル−0.05%酢酸(8:
2)で平衡化したBiotage(和光純薬工業(株))に充填
しアセトニトリル−0.05%酢酸(8:2)で洗浄後、アセ
トニトリルで溶出した。を含む画分を集めて、濃縮乾固
した。得られた油状物質をセファデックスLH-20カラム
(25×750 mm)に付し、アセトンで溶出し、分画した。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)でモニターしTS1
55−2を含む画分を集め、濃縮乾固した。得られた油
状物質を高速液体クロマトグラフィー(Inertsil-ODS、2
0×250 mm、GLサイエンス(株)製)に付して、ヘキサン−
エタノール−酢酸(95:5:0.1)で溶出し、TS1
55−2を含む画分を集め濃縮乾固した。得られた白色
粉末を、更に高速液体クロマトグラフィー(TSK-gel OD
S、20×250 mm、東ソー(株)製)に付してアセトニトリル
−0.05%酢酸で溶出した。TS155−2を含む画分を
集めて濃縮乾固し、TS155−2を78 mg得た。
【0028】[実施例2] (生物学的性質)TS155−2のカルシウム流入抑制
活性は、以下に述べる方法のように、MegO1細胞(ATCC,
CRL-2021)をトロンビンで刺激することにより測定し
た。
【0029】2−1 細胞の調整 RPMI1640/10%FBS(ギブコ社)で75 cm2のボトルフラス
コ(ファルコン社製)中にてコンフルエントになるまで
培養したMegO1を0.1% BSAと10 mM EDTAを含むPBS(日水
製薬(株)、ダルベッコPBS(‐)、pH 7.4)で剥がして
回収した。細胞数をカウント後、1μMのFura-2-AM(和
光純薬工業(株))を含む10 mlの10 mM HEPES-Tyrode
buffer(129 mM NaCl、8.9 mM NaHCO3、2.8 mM KCl、0.
8 mM KH2PO4、10 mM HEPES、0.8 mM MgCl2・6H2O、pH
7.4)に懸濁し、37℃、50分遮光下でインキュベートし
た。インキュベート後、900 rpm、5分間遠心して細胞を
回収した。細胞に取り込まれなかったFura-2-AMを除く
ために、20 mlのHEPES-tyrode bufferで細胞を二回洗浄
後、1.11×106 cells/mlとなるようにHEPES-tyrode buf
ferに懸濁した。
【0030】2−2 カルシウム流入測定法 96穴オパックプレート(ファルコン社製)にHEPES-tyro
de bufferを70μlずつ分注し、各種濃度のサンプル
(ジメチルスルホキシド溶液)を1μl添加した。これ
に上記のごとく調整した細胞懸濁液を90μl加え、ピペ
ッティングにより良く混合した。遮光下で37℃、30分イ
ンキュベート後、10 mM塩化カルシウム溶液を20μlず
つ分注した。ピペッティングにより混合後、直ちにカル
シウム流入測定装置(浜松ホトニクス社製、ARGUS-50/C
A)にセットし、5 NIH units/ml(SIGMA)のトロンビン
を20μl添加することで細胞のカルシウム流入を惹起し
た。
【0031】2−3 結果 その結果、TS155−2は5μMで完全にカルシウム
流入を抑え、優れたカルシウム流入阻害活性を有してい
ることが明らかとなった。
【0032】[比較例1]実施例2と同様の方法で、バ
フィロマイシンA1(和光純薬工業)のカルシウム流入
を測定した。その結果、バフィロマイシンA1は50μ
Mで約70%のカルシウム流入阻害活性を示したが、5
μMでは、ほとんど阻害活性を示さず、カルシウム流入
阻害活性は不十分であった。
【0033】
【発明の効果】本発明の新規化合物TS155は、トロ
ンビン刺激により惹起される細胞のカルシウム流入を阻
害する活性を有するものであり、従来公知のバフィロマ
イシンA1に比べて優れた阻害活性を有するものであ
る。従って、該化合物を活性成分とした医薬組成物は、
抗血小板剤、降圧剤、虚血性脳血管障害改善剤、慢性関
節リウマチ炎治療薬等として臨床応用することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたTS155−2の重クロロ
ホルム溶液中(内部標準:トリメチルシラン)にて測定
した1H核磁気共鳴スペクトルを示す。
【図2】実施例1で得られたTS155−2の重クロロ
ホルム溶液中(内部標準:トリメチルシラン)にて測定
した13C核磁気共鳴スペクトルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 A61K 31/00 643D A61K 31/366 31/365 601 C12N 1/20 C12N 1/20 A C12P 17/16 C12P 17/16 //(C12N 1/20 C12R 1:465) (C12P 17/16 C12R 1:465) (72)発明者 鷲見 芳彦 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 (72)発明者 竹内 隆博 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 Fターム(参考) 4B064 AE47 BA08 BG01 BG09 BH02 BH04 BH05 CA04 DA01 4B065 AA50X AC14 BA22 CA18 CA44 4C063 AA01 BB04 CC80 DD78 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BA10 GA02 GA17 NA14 ZA36 ZA42 ZA54 ZB15 ZC50

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で表される化合物TS155
    またはその薬学的に許容される塩。 【化1】 [式(I)中、R1は、−H、−OH、−CH3、−OCOCHCHCO
    OH、または−OCOCHCHC0NH2である。]
  2. 【請求項2】 R1が−OCOCHCHCOOHである請求項1記載
    の化合物TS155またはその薬学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 工業技術院生命工学工業技術研究所にF
    ERM P−17212の寄託番号で寄託されているT
    S−7155株によって産生される請求項1記載の化合
    物TS155またはその薬学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 化合物TS155を産生する能力を有す
    る微生物を培養し、該化合物TS155を産生せしめ、
    該化合物TS155を採取することを特徴とする請求項
    1記載の化合物TS155の製造方法。
  5. 【請求項5】 該微生物が、放線菌である請求項3記載
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 該放線菌が、ストレプトマイセス属に属
    する菌である請求項3、4いずれか1項記載の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 該ストレプトマイセス属に属する放線菌
    が、工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM P
    −17212の寄託番号で寄託されているTS−715
    5株である請求項3〜5いずれか1項記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の新規化合物TS155ま
    たはその薬学的に許容される塩を、製薬学上許容し得る
    担体とともに含んでなる医薬組成物。
  9. 【請求項9】 該医薬組成物が、抗血小板剤、降圧剤、
    虚血性脳血管障害改善剤、慢性関節リウマチ炎治療薬と
    して用いられる請求項7記載の医薬組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の化合物TS155また
    はその薬学的に許容される塩からなるカルシウム流入阻
    害剤。
  11. 【請求項11】 ストレプトマイセス属に属する放線菌
    であって、請求項1記載の化合物TS155を産生する
    特性を有し、かつ工業技術院生命工学工業技術研究所に
    FERM P−17212の寄託番号で寄託されている
    TS−7155株。
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