JP2000301452A - キャリア及びcmp装置 - Google Patents

キャリア及びcmp装置

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JP2000301452A
JP2000301452A JP11265599A JP11265599A JP2000301452A JP 2000301452 A JP2000301452 A JP 2000301452A JP 11265599 A JP11265599 A JP 11265599A JP 11265599 A JP11265599 A JP 11265599A JP 2000301452 A JP2000301452 A JP 2000301452A
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JP
Japan
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ring
diaphragm
carrier
fluid
shaped
Prior art date
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Pending
Application number
JP11265599A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Hakomori
駿二 箱守
Masayuki Nakanishi
正行 中西
Toru Asai
徹 浅井
Takashi Tanaka
敬 田中
Misuo Sugiyama
美寿男 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SpeedFam-IPEC Co Ltd
Original Assignee
SpeedFam-IPEC Co Ltd
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Publication date
Application filed by SpeedFam-IPEC Co Ltd filed Critical SpeedFam-IPEC Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナリングが摩耗した場合においても、
キャリア本体に加える力とリテーナリングに加える力と
の関係を調整することなく、リテーナリングの力とキャ
リア本体の力との関係を常に所望値に保持することがで
き、しかも、ワークの面ダレをほぼ完全に防止すること
ができるキャリア及びCMP装置を提供する。 【解決手段】 キャリア1は、ハウジング10とキャリ
アベース11とシートサポータ13とシート18とを有
し、圧力室R内の空気圧でウエハWを押圧すると共に、
リテーナリング2でウエハWを保持する。これにより、
エッジリング16を介してウエハW外周部に加わる過剰
な押圧力をダイアフラム15の撓みで逃がす。また、ダ
イアフラム15の過剰撓みや撓み不足が生じた場合に
は、撓み調整機構3のリング状凹部30内の圧力を調整
して、ダイアフラム15の撓み量を制御する。なお、好
ましくは、リテーナリング2を上下動自在に取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウエハ等のワー
クを定盤の研磨パッド上に押圧しながら回転してワーク
の表面を平坦に研磨するためのキャリア及びCMP装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、CMP(Chemical Mechanica
l Polishing)装置に使用される一般的なキャリアの構
造を示す断面図である。このキャリア100は、リテー
ナリング103が取り付けられたキャリア本体101の
下面にバッキングパッド102を貼り付けた構造になっ
ている。かかる構造により、ウエハWをリテーナリング
103で保持した状態で、キャリア100を回転させな
がら、ウエハWを回転している定盤110の研磨パッド
111に押圧することでウエハWの表面(下面)を研磨
する。この際、キャリア本体101が硬質材料で形成さ
れているので、ウエハWの裏面がほぼ水平に維持され
る。そして、研磨パッド111がウエハWの表面形状に
対応して弾性的に変形し、ウエハW表面全面を平坦に研
磨する。しかし、このキャリア100では、リテーナリ
ング103が研磨パッド111を押圧するため、図14
に示すように、リテーナリング103の内側部分の研磨
パッド111が部分的に盛り上がることがある。このた
め、ウエハWの外周部の研磨レートが他の部分の研磨レ
ートよりも高くなり、ウエハWにいわゆる面ダレが発生
して、歩留まりが悪くなる。そこで、従来、上記面ダレ
を防止可能な各種のキャリアが考案されている。図15
は、面ダレ防止を図ったキャリアの一例を示す断面図で
ある。このキャリアは、キャリア本体101に加える力
F1とリテーナリング103に加える力F2とをそれぞ
れ独立に制御することにより、図14に示したような研
磨パッド111の部分的な盛り上がりの発生を無くし、
上記面ダレを防止する構造となっている。このキャリア
と類似する技術として、キャリア本体101とリテーナ
リング103とに機械的に力F1,F2を加えるところ
の特開平9−168964号公報記載のポリッシング装
置がある。また、キャリア本体101とリテーナリング
103とに流体圧によって力F1,F2を発生させる特
開平9−19863号公報記載の流体圧制御式ウエハポ
リッシングヘッドがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のキャリアでは、次のような問題がある。ウエハWの外
周部の面ダレを防止するためには、キャリア本体101
に加える力F1とリテーナリング103に加える力F2
との関係を常に一定の関係に保持しなければならない。
したがって、リテーナリング103が研磨パッド111
との摩擦によって摩耗して、力F1,F2の関係が崩れ
た場合には、力F1,F2のいずれか又は双方を調整し
て上記一定の関係を保つようにしなければならない。こ
のため、リテーナリング103の摩耗量を常に監視し
て、所定摩耗量に至ったときに、力F1,F2のバラン
スを調整しなければならず、面倒である。また、上記従
来のキャリアは力F1をキャリア本体101全体に加え
るだけであり、ウエハWの外周部に加わる力を部分的に
制御する構造となっていないので、リテーナリング10
3の力F2とキャリア本体101の力F1とのバランス
調整のみでは、ウエハWの外周部の過研磨を完全に防止
することができない。
【0004】この発明は上述した課題を解決するために
なされたもので、リテーナリングが摩耗した場合におい
ても、キャリア本体に加える力とリテーナリングに加え
る力との関係を調整することなく、リテーナリングの力
とキャリア本体の力との関係を常に所望値に保持するこ
とができ、しかも、ワークの面ダレをほぼ完全に防止す
ることができるキャリア及びCMP装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係るキャリアは、流体出入り口を
有したワーク押圧用のキャリア本体と、キャリア本体の
外周部に上下動自在に取り付けられたウエイトとして機
能可能な所定重量のリテーナリングと、流体出入口と連
通する一以上の流体通孔を有し且つキャリア本体の下面
に設けられた本体部,この本体部の外周面からワークの
外周部に対応する位置まで広がった可撓性のダイアフラ
ム部,及びこのダイアフラム部の外縁部からワークの外
周部側に突出したリング状のエッジ部を有したシートサ
ポータと、外周部がエッジ部の下端部に気密に固定され
て、流体通孔と連通した圧力室をシートサポータと共に
画成する可撓性のシートとを具備する構成とした。かか
る構成により、定盤上のワークをキャリアの可撓性のシ
ートで覆った状態でキャリアを押圧すると、シートがワ
ークの反り等に従って全面に接触する。この状態で、シ
ートサポータの本体部の流体通孔から所望圧力の流体を
圧力室内に供給すると、ワークの全面が圧力室内の流体
によりシートを介して均一に押圧される。ところで、シ
ートサポータのエッジ部に下方への過剰な押圧力が加わ
ると、ワーク外周部に過研磨が生じるおそれがある。し
かし、エッジ部が可撓性のダイアフラム部を介して本体
部と連結されているので、可撓性のダイアフラム部が上
方に撓んで、エッジ部に加わる過剰な押圧力を逃がすこ
ととなる。このため、ワーク全面に加わる押圧力が均一
になる。また、リテーナリングがキャリア本体の外周部
に上下動自在に取り付けられているので、リテーナリン
グが摩耗すると、リテーナリングがその摩耗量に対応し
て定盤側に下降し、一定の自重によって定盤を押圧す
る。したがって、リテーナリングが摩耗した場合におい
ても、リテーナリングによる定盤側への押圧力は常に一
定であるので、リテーナリングやキャリア本体に加える
力を調整する必要がない。
【0006】この発明では、可撓性のダイアフラム部が
上方に撓んで、エッジ部に加わる押圧力を逃がすことが
できる構成となっているが、ダイアフラム部の上方への
過剰な撓みや撓み不足が生じると、ワーク外周部の研磨
不足や過研磨が生じるおそれがある。そこで、請求項2
の発明は、請求項1に記載のキャリアにおいて、キャリ
ア本体の下面であってシートサポータのダイアフラム部
に対向する箇所に設けられたリング状凹部,このリング
状凹部を気密に覆った可撓性のリング状ダイアフラム,
及びこのリング状ダイアフラムとダイアフラム部とを連
結する圧力伝達部材を有してなる撓み調整機構を設けた
構成としてある。かかる構成により、リング状凹部内に
所定圧力の流体を供給し、リング状凹部内を正圧にする
と、流体圧がリング状ダイアフラムと圧力伝達部材とを
介してシートサポータのダイアフラム部に伝達される。
これにより、ダイアフラムの上方への撓み過ぎを流体圧
によって押さえ込むことができる。また、リング状凹部
内を負圧にし、ダイアフラム部を上方に引っ張ること
で、ダイアフラム部の撓み不足を解消することができ
る。
【0007】また、請求項3の発明に係るキャリアは、
流体出入り口を有したワーク押圧用のキャリア本体と、
キャリア本体の外周部に固定されたリテーナリングと、
流体出入口と連通する一以上の流体通孔を有し且つキャ
リア本体の下面に設けられた本体部,この本体部の外周
面からワークの外周部に対応する位置まで広がった可撓
性のダイアフラム部,及びこのダイアフラム部の外縁部
からワークの外周部側に突出したリング状のエッジ部を
有したシートサポータと、外周部がエッジ部の下端部に
気密に固定されて、流体通孔と連通した圧力室をシート
サポータと共に画成する可撓性のシートと、キャリア本
体の下面であってシートサポータのダイアフラム部に対
向する箇所に設けられたリング状凹部,このリング状凹
部を気密に覆った可撓性のリング状ダイアフラム,及び
このリング状ダイアフラムとダイアフラム部とを連結す
る圧力伝達部材を有してなる撓み調整機構とを具備する
構成とした。
【0008】ところで、請求項1ないし請求項3のキャ
リアを利用したCMP装置も発明として成立しうる。そ
こで、請求項4の発明に係るCMP装置は、回転可能な
定盤と、流体出入り口を有したワーク押圧用のキャリア
本体と、このキャリア本体の外周部に上下動自在に取り
付けられたウエイトとして機能可能な所定重量のリテー
ナリングと、流体出入口に連通する一以上の流体通孔を
有し且つキャリア本体の下面に設けられた本体部,この
本体部の外周面からワークの外周部に対応する位置まで
広がった可撓性のダイアフラム部,及びこのダイアフラ
ム部の外縁部からワークの外周部側に突出したリング状
のエッジ部で形成されたシートサポータと、外周部がエ
ッジ部の下端部に気密に固定されて、流体通孔と連通し
た圧力室をシートサポータと共に画成する可撓性のシー
トとを有するキャリアと、キャリアの圧力室内に所定圧
力の流体を供給する第1の流体供給手段とを具備する構
成とした。また、請求項5の発明は、請求項4に記載の
CMP装置において、キャリアのキャリア本体の下面で
あってシートサポータのダイアフラム部に対向する箇所
に設けられたリング状凹部,このリング状凹部を気密に
覆った可撓性のリング状ダイアフラム,及びこのリング
状ダイアフラムとダイアフラム部とを連結する圧力伝達
部材を有してなる撓み調整機構と、撓み調整機構のリン
グ状凹部内に所定圧力の流体を供給する第2の流体供給
手段とを設けた構成としてある。さらに、請求項6の発
明に係るCMP装置は、回転可能な定盤と、流体出入り
口を有したワーク押圧用のキャリア本体と、キャリア本
体の外周部に固定されたリテーナリングと、流体出入口
と連通する一以上の流体通孔を有し且つキャリア本体の
下面に設けられた本体部,この本体部の外周面からワー
クの外周部に対応する位置まで広がった可撓性のダイア
フラム部,及びこのダイアフラム部の外縁部からワーク
の外周部側に突出したリング状のエッジ部を有したシー
トサポータと、外周部がエッジ部の下端部に気密に固定
されて、流体通孔と連通した圧力室をシートサポータと
共に画成する可撓性のシートと、キャリア本体の下面で
あってシートサポータのダイアフラム部に対向する箇所
に設けられたリング状凹部,このリング状凹部を気密に
覆った可撓性のリング状ダイアフラム,及びこのリング
状ダイアフラムとダイアフラム部とを連結する圧力伝達
部材を有してなる撓み調整機構とを備えたキャリアと、
キャリアの圧力室内に所定圧力の流体を供給する第1の
流体供給手段と、撓み調整機構のリング状凹部内に所定
圧力の流体を供給する第2の流体供給手段とを具備する
構成とした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、この発明の第1の実施形態
に係るCMP装置を一部破断して示す正面図である。図
1に示すように、このCMP装置では、研磨パッド11
1が表面に張り付けられた定盤110と、キャリア1
と、回転駆動機構8と、エアポンプ9,9′とを具備し
ている。
【0010】定盤110は、装置筐体内部のメインモー
タ112によって回転駆動されるようになっている。す
なわち、メインモータ112に取り付けられたプーリ1
14と変速機115の入力回転軸116に取り付けられ
たプーリ117とにベルト118が巻き付けられ、変速
機115の出力回転軸119に定盤110が取り付けら
れている。これにより、メインモータ112の回転がプ
ーリ117に伝達され、プーリ117の回転が変速機1
15で変速されて出力回転軸119に伝達され、定盤1
10が所定の速度で回転する。
【0011】回転駆動機構8は、キャリア1を押圧しな
がら回転させるための機構であり、シリンダ80とモー
タ84とを備えている。図2は回転駆動機構8を示す断
面図である。図2に示すように、シリンダ80は、シリ
ンダ本体81を貫通するピストンロッド82と、ピスト
ンロッド82の外側に固着された状態でシリンダ本体8
1内に気密に嵌められたピストン83とで構成されてい
る。これにより、シリンダ本体81内の空気圧を調整す
ることで、ピストンロッド82をピストン83と一体に
上下動させ、キャリア1への押圧力を調整することがで
きる。一方、モータ84はシリンダ80のピストンロッ
ド82に組み付けられている。すなわち、モータ84の
回転軸のギア85が、ピストンロッド82の上部にベア
リング86を介して取り付けられたギア87に噛み合わ
されている。そして、ギア87の上面に固設された支持
部材88に、筒状のインナーロッド89の上端が固着さ
れている。これにより、モータ84を駆動すると、その
回転がギア85,87と支持部材88とを介してインナ
ーロッド89に伝達され、インナーロッド89がピスト
ンロッド82内で所定の速度で回転する。
【0012】キャリア1は、定盤110の研磨パッド1
11上のウエハWを保持した状態で回転することができ
る構造になっており、上記ピストンロッド82の下端部
に組み付けられている。図3はこのキャリア1の構造を
示す断面図であり、図4はその分解斜視図である。図3
及び図4に示すように、キャリア1は、キャリア本体を
構成するハウジング10及びキャリアベース11と、シ
ートサポータ13と、可撓性のシート18と、リテーナ
リング2と、撓み調整機構3とを具備している。
【0013】ハウジング10は、図3に示すように、中
央部に回転自在の連結部材10aを有し、この連結部材
10aにピストンロッド82の下端部が連結されてい
る。また、このハウジング10は、連結部材10aの下
側に内歯ギア10bを有しており、この内歯ギア10b
が、連結部材10aの中心孔を貫通したインナーロッド
89の下端部に形成された外歯ギア89aに噛み合って
いる。これにより、インナーロッド89が上記モータ8
4の駆動で回転すると、内歯ギア10bと外歯ギア89
aとの噛み合いによってハウジング10にモータ84の
回転力が加わる。
【0014】キャリアベース11は、上記ハウジング1
0のフランジ部10cに上フランジ部11aを当接させ
た状態で、ハウジング10の下面にネジ1aで固定され
ている。また、キャリアベース11の中央部には、キャ
リアベース11を貫通した空気出入口11b(流体出入
り口)が穿設されており、その外側にはO−リング1c
が装着されている。
【0015】シートサポータ13は、キャリアベース1
1の下面に固定されている。このシートサポータ13
は、サポータ本体14(本体部)とダイアフラム15
(ダイアフラム部)とエッジリング16(エッジ部)と
で形成されている。具体的には、サポータ本体14は肉
厚の円盤状をなし、キャリアベース11の下面にネジ1
bで直接固定されている。そして、このサポータ本体1
4に穿設された複数の通気孔14a(流体通孔)が、キ
ャリアベース11の下面に刻設された複数の溝11cを
介して空気出入口11bと連通している。また、溝11
cの外側にはO−リング1dが装着されており、このO
−リング1dによってキャリアベース11とサポータ本
体14との間の気密性が保持され、溝11c内の空気が
外部に漏れないようになっている。ダイアフラム15
は、サポータ本体14の外周面下端から外方に略水平に
広がり、その外縁部はウエハWの外周部まで延出してい
る。このダイアフラム15の厚さは例えば0.5mm〜
2.0mmの範囲の値に設定され、ダイアフラム15が
上下に撓むようになっている。エッジリング16は、ダ
イアフラム15の外縁部の下側にリング状に形成されて
いる。
【0016】シート18は、シリコンゴム,ポリウレタ
ン樹脂発泡材,フッ素ゴム,及びニトリルゴム等の柔ら
かい素材で形成されている。シート18は、シートサポ
ータ13の下側に配され、エッジリング16の下端部に
接着された状態で、その外周部がダイアフラム15の上
までめくり上げられている。そして、ビス1eによって
ダイアフラム15に固定されている。これにより、シー
ト18とシートサポータ13との間に、サポータ本体1
4の通気孔14aと連通した圧力室Rが画成され、シー
ト18がウエハWに接触すると、シート18がウエハW
の反りやうねり等に追従して撓むようになっている。な
お、符号17は、シート18を貫通したウエハ吸着用孔
である。
【0017】図1及び図2に示すエアポンプ9は、上記
圧力室R内に所望圧力の空気を供給するためのものであ
り、エアホース90と共に第1の流体供給手段を構成す
る。具体的には、エアポンプ9に接続されたエアホース
90がインナーロッド89内に挿通され、図3に示すよ
うに、その先端部がキャリアベース11の空気出入口1
1bに嵌め込まれている。これにより、圧力室R内に空
気を供給して圧力室R内を正圧にし、又は圧力室R内の
空気を吸引して圧力室R内を負圧にすることができる。
【0018】リテーナリング2は、シートサポータ13
で押圧されたウエハWを外側から保持するための部材で
あり、ハウジング10とキャリアベース11とシートサ
ポータ13とを外側から囲むように固定されている。具
体的には、リテーナリング2は、図3〜図5に示すよう
に、リング状の上面部20と上面部20の下面外周部に
突設されたリング状の側面部21とを有している。そし
て、上面部20の上面には、3つの切欠き20aが12
0度間隔で形成され、側面部21の下面には、研磨パッ
ド111に接触させるためのデルリン(ポリアセター
ル)製の接触部材21aが取り付けられている。このよ
うなリテーナリング2の上面部20はハウジング10の
上面に載置され、切欠き20a内に設けられネジ穴20
bに通したネジ1fによってハウジング10のフランジ
部10cに固定されている。なお、リテーナリング2の
側面部21の高さLは、ハウジング10のフランジ部1
0cとキャリアベース11とシートサポータ13とシー
ト18とウエハWとの厚さの和にほぼ等しく設定されて
いる。
【0019】撓み調整機構3は、リング状凹部30と可
撓性のリング状ダイアフラム31と圧力伝達部材32と
を有してなる。具体的には、キャリアベース11の上フ
ランジ部11aの下面であってシートサポータ13のダ
イアフラム15に対向する箇所に、リング状凹部30を
刻設し、このリング状凹部30を下側からリング状ダイ
アフラム31で気密に覆い、リング状ダイアフラム31
を上フランジ部11aに複数のビス1gで固定した。そ
して、断面視において折曲したリング状の圧力伝達部材
32をリング状ダイアフラム31とダイアフラム15と
の間に介設し、圧力伝達部材32の上端をリング状ダイ
アフラム31に固着させると共に、圧力伝達部材32の
フランジ部32aを、めくり上げられたシート18の外
周部と一緒にビス1eでダイアフラム15に固定した。
すなわち、撓み調整機構3のリング状ダイアフラム31
とシートサポータ13のダイアフラム15とを圧力伝達
部材32で連結した構造になっている。これにより、リ
ング状ダイアフラム31が上方又は下方に撓むと、その
撓み量に応じてダイアフラム15が上方又は下方に撓む
こととなる。
【0020】図1及び図2に示すエアポンプ9′は、上
記撓み調整機構3のリング状凹部30内に所望圧力の空
気を供給して、シートサポータ13のダイアフラム15
の撓み量を制御するためのものであり、エアホース9
0′と共に第2の流体供給手段を構成する。具体的に
は、図3に示すように、エアポンプ9′に接続されたエ
アホース90′がインナーロッド89内に挿通されてい
る。そして、エアホース90′の先端が、ハウジング1
0の下面に刻設され且つ連通孔91′を介してリング状
凹部30に連通する溝92′内まで延出されている。こ
れにより、リング状凹部30内に空気を供給してリング
状凹部30内を正圧にすることにより、リング状ダイア
フラム31を下方に撓ませることができ、ダイアフラム
15の上方への撓みを抑制する。また、リング状凹部3
0内の空気を吸引してリング状凹部30内を負圧にする
ことで、リング状ダイアフラム31を上方に撓ませるこ
とができ、ダイアフラム15の上方への撓みを補助する
ことができる。
【0021】次に、この実施形態のCMP装置が示す動
作について説明する。図3において、ウエハWをキャリ
ア1で保持して定盤110の研磨パッド111上に運ぶ
には、ウエハWをシート18の下面に当接させた状態で
エアポンプ9(図1及び図2参照)を吸引駆動させる。
すると、キャリア1の圧力室R及び吸着用孔17内の空
気がエアホース90に吸い出され、圧力室R内が負圧な
り、ウエハWが吸着用孔17を介してシート18に吸着
される。この状態で、シリンダ80(図1及び図2参
照)を駆動してウエハWが研磨パッド111に接触する
までピストンロッド82を下降させた後、ウエハWを所
定の押圧力で研磨パッド111上に押圧する。
【0022】しかる後、エアポンプ9を供給駆動させ、
空気をエアホース90から圧力室R内に送り、圧力室R
内を正圧状態にする。すると、図6に示すように、シー
ト18と研磨パッド111とがウエハWの凹凸等に追従
して変形し、均一な空気圧PがウエハWの上面の略全体
に加わると共に、研磨パッド111がウエハW下面の凹
凸等に追従する。
【0023】この状態で図1に示すモータ84,112
を駆動させて、図示しないスラリを供給しながら、キャ
リア1と定盤110とを互いに逆方向に回転させると、
ウエハWの表面(下面)が回転する研磨パッド111に
よって研磨される。
【0024】このような研磨時に、図7に示すように、
リテーナリング2の内側部分の研磨パッド111に部分
的な盛り上がり111aが発生する場合がある。しか
し、この実施形態のCMP装置に適用されたキャリア1
では、図3に示したように、シートサポータ13のサポ
ータ本体14とエッジリング16とが可撓性のダイアフ
ラム15で連結された構造になっているので、図7に示
すように、ダイアフラム15が盛り上がり111aの高
さに応じて上方に撓む。このため、ダイアフラム15が
撓まなかったなら盛り上がり111aによって生じたで
あろうウエハW外周部への過剰な押圧力が、ダイアフラ
ム15の撓みによって逃がされるので、当該ウエハW外
周部に過研磨が生じることはない。この結果、外周部を
含めたウエハW全体に加わる押圧力が略均一になるの
で、研磨時にウエハWに面ダレが発生することはない。
このように、この実施形態のCPM装置に適用されたキ
ャリア1によれば、ウエハWの中央部に加える押圧力を
空気圧によって調整することができるだけでなく、ウエ
ハWの外周部に部分的に加える押圧力をもダイアフラム
15の撓みによって調整することができるので、ウエハ
W外周部に生じる過研磨をほぼ完全に防止することがで
きる。
【0025】ところで、ダイアフラム15の製造誤差な
どにより、ダイアフラム15が必要以上に撓んで、ウエ
ハW外周部に加わる押圧力が他の部分に加わる押圧力よ
りも小さくなり、ウエハW外周部の研磨不足が生じる場
合には、撓み調整機構3を作動させてダイアフラム15
の撓み量を調整する。すなわち、エアポンプ9′を駆動
して、図3に示したリング状凹部30内に空気を供給し
てリング状凹部30内を正圧にする。これにより、リン
グ状ダイアフラム31が下方に空気圧に対応した量だけ
撓むので、リング状凹部30内の空気圧を所望値に調整
することで、ダイアフラム15の上方への撓み量を制御
することができる。この結果、エッジリング16を介し
てウエハW外周部に加わる押圧力を他の部分に加わる押
圧力と等しくすることができる。また、逆に、ダイアフ
ラム15の撓み量が足りず、ウエハW外周部に過研磨が
生じる場合には、リング状凹部30内の空気圧を負圧に
して、リング状ダイアフラム31を上方に撓ませる。こ
れにより、ダイアフラム15を必要量だけ上方に撓ませ
ることができ、この結果、エッジリング16を介してウ
エハW外周部に加わる押圧力を他の部部に加わる押圧力
と等しくすることができる。
【0026】(第2の実施形態)図8は、この発明の第
2の実施形態に係るCMP装置に適用されるキャリアの
断面図である。この実施形態に適用されるキャリアは、
リテーナリング2の上下動を許す上下動機構4を有して
いる点が、上記第1の実施形態に適用されたキャリアと
異なる。リテーナリング2は、ウエイトとして機能させ
るため、所定重量に設定されている。上下動機構4は、
3本の軸40と軸受け41とを有してなる。具体的に
は、図8及び図9に示すように、リテーナリング2の切
欠き20aに対応するフランジ部10cの箇所に、軸4
0を植設し、リテーナリング2の上面部側に設けた軸受
け41を軸40に嵌めた構造になっている。この軸受け
41は、上面部20に穿設した孔42内に固定した筒体
43と、筒体43内部に収納した複数のボールベアリン
グ44とでなる。また、リテーナリング2の側面部21
の高さL′は、ハウジング10のフランジ部10cとキ
ャリアベース11とシートサポータ13とシート18と
ウエハWとの厚さの和よりも大きめに設定されている。
【0027】次に、この実施形態のCMP装置が示す動
作について説明する。図10はウエハWの搬送状態を示
すキャリアの一部破断図であり、図11はウエハWの研
磨状態を示すキャリアの一部破断図であり、図12は、
リテーナリング2の摩耗によってリテーナリング2が下
降した状態を示すキャリアの一部破断図である。図10
に示すように、エアポンプ9(図1及び図2参照)を駆
動して圧力室R(図3参照)内を負圧にし、ウエハWを
シート18で吸着して研磨パッド111上に搬送する状
態では、リテーナリング2は自重で下がり、上面部20
がハウジング10の上面に当接して、リテーナリング2
が吊り下がった状態になる。そして、キャリアを下降さ
せ、ウエハWを研磨パッド111上に接触させて押圧す
ると、図11に示すように、リテーナリング2の接触部
材21aの下面が研磨パッド111に接触し、リテーナ
リング2全体がハウジング10より上方に浮いた状態に
なる。すなわち、リテーナリング2がウエハWの周囲の
研磨パッド111部分を自重で押圧した状態になる。
【0028】ところで、図7に示したように、リテーナ
リング2の内側部分に盛り上がり111aが生じる原因
は、リテーナリング2が研磨パッド111を過剰に押圧
するからであると考えられる。したがって、この実施形
態では、リテーナリング2の押圧力で盛り上がり111
aが生じずしかもリテーナリング2が研磨パッド111
を所定の押圧力で押圧可能な重量に、リテーナリング2
の自重値を設定する。これにより、リテーナリング2が
ウエイトとして機能して、研磨パッド111の表面が略
平坦になり、リテーナリング2の接触部材21a下面と
ウエハW下面とが略面一になる。この状態で、キャリア
と定盤110とを回転させて、ウエハWを研磨すれば、
ウエハW外周部に過研磨が生じることはない。
【0029】このような研磨作業を長時間行うと、リテ
ーナリング2の接触部材21aの下面が摩耗する。例え
ば、図12の波線で示すように、リテーナリング2の接
触部材21aがΔμmだけ摩耗したとすると、リテーナ
リング2全体が接触部材21aの摩耗量Δだけ下降し、
リテーナリング2が自重に対応した押圧力で研磨パッド
111を押圧し続ける。したがって、接触部材21aが
摩耗しても、研磨パッド111は平坦な状態を維持し、
接触部材21a下面とウエハW下面とが面一状態を維持
する。
【0030】このように、この実施形態によれば、リテ
ーナリング2が摩耗した場合においても、図15に示し
た従来のキャリアのようにリテーナリング2の押圧力と
ウエハWへの押圧力とを調整するという作業を必要とし
ないので、ウエハWの研磨作業を迅速且つ効率的に行う
ことができる。その他の構成,作用効果は上記第1の実
施形態と同様であるので、その記載は省略する。
【0031】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、
流体として空気を適用したが、油等の液体を適用してそ
の油圧等でウエハWを均一に押圧することもできる。ま
た、上記第2の実施形態では、撓み調整機構3と第2の
流体供給手段としてのエアポンプ9′及びエアホース9
0′とを設けたが、これらを有しないキャリアも発明の
範囲に含まれることは明らかである。
【0032】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、この発明に
よれば、キャリアのダイアフラム部が上方に撓んで、ワ
ーク外周部に加わる過剰な押圧力を逃がすので、ワーク
全面に加わる押圧力が均一になり、この結果、ワーク外
周部に生じる面ダレをほぼ完全に防止することができる
という優れた効果がある。さらに、ウエイトとして機能
可能な所定重量のリテーナリングをキャリア本体の外周
部に上下動自在に取り付けたので、リテーナリングが摩
耗した場合においても、リテーナリングによる定盤側へ
の力は常に一定であり、リテーナリングやキャリア本体
に加える力を調整する必要がない。この結果、研磨作業
を迅速且つ効率的に行うことができる。特に、撓み調整
機構を具備することで、ダイアフラム部の上方への撓み
過ぎや撓み不足を調整することができ、この結果、ワー
ク全面への均一加圧が可能となり、高精度な平坦化処理
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るCMP装置を
一部破断して示す正面図である。
【図2】回転駆動機構を示す断面図である。
【図3】キャリアの構造を示す断面図である。
【図4】キャリアの分解斜視図である。
【図5】キャリアの平面図である。
【図6】シートと研磨パッドとがウエハの凹凸に追従し
ている状態を示す断面図である。
【図7】研磨パッドの盛り上がりとダイアフラムの撓み
状態とを示す部分拡大断面図である。
【図8】この発明の第2の実施形態に係るCMP装置に
適用されるキャリアの断面図である。
【図9】図8に示したキャリアの平面図である。
【図10】ウエハの搬送状態を示すキャリアの一部破断
図である。
【図11】ウエハの研磨状態を示すキャリアの一部破断
図である。
【図12】リテーナリングの摩耗によってリテーナリン
グが下降した状態を示すキャリアの一部破断図である。
【図13】従来のCMP装置に使用される一般的なキャ
リアの構造を示す断面図である。
【図14】研磨パッドの盛り上がり状態を示す部分拡大
図である。
【図15】面ダレを防止した従来のキャリアの一例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…キャリア、 2…リテーナリング、 3…撓み調整
機構、 4…上下動機構、 13…シートサポータ、
14…サポータ本体、 15…ダイアフラム、16…エ
ッジリング、 18…シート、 30…リング状凹部、
31…リング状ダイアフラム、 32…圧力伝達部
材、 110…定盤、 111…研磨パッド、 R…圧
力室、 W…ウエハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 徹 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 (72)発明者 田中 敬 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 (72)発明者 杉山 美寿男 神奈川県綾瀬市早川2647 スピードファム 株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AA09 AA12 AB04 BA05 BB04 CB02 DA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体出入り口を有したワーク押圧用のキ
    ャリア本体と、 上記キャリア本体の外周部に上下動自在に取り付けられ
    たウエイトとして機能可能な所定重量のリテーナリング
    と、 上記流体出入口と連通する一以上の流体通孔を有し且つ
    上記キャリア本体の下面に設けられた本体部,この本体
    部の外周面からワークの外周部に対応する位置まで広が
    った可撓性のダイアフラム部,及びこのダイアフラム部
    の外縁部からワークの外周部側に突出したリング状のエ
    ッジ部を有したシートサポータと、 外周部が上記エッジ部の下端部に気密に固定されて、上
    記流体通孔と連通した圧力室を上記シートサポータと共
    に画成する可撓性のシートとを具備することを特徴とす
    るキャリア。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のキャリアにおいて、 上記キャリア本体の下面であって上記シートサポータの
    ダイアフラム部に対向する箇所に設けられたリング状凹
    部,このリング状凹部を気密に覆った可撓性のリング状
    ダイアフラム,及びこのリング状ダイアフラムと上記ダ
    イアフラム部とを連結する圧力伝達部材を有してなる撓
    み調整機構を設けた、 ことを特徴とするキャリア。
  3. 【請求項3】 流体出入り口を有したワーク押圧用のキ
    ャリア本体と、 上記キャリア本体の外周部に固定されたリテーナリング
    と、 上記流体出入口と連通する一以上の流体通孔を有し且つ
    上記キャリア本体の下面に設けられた本体部,この本体
    部の外周面からワークの外周部に対応する位置まで広が
    った可撓性のダイアフラム部,及びこのダイアフラム部
    の外縁部からワークの外周部側に突出したリング状のエ
    ッジ部を有したシートサポータと、 外周部が上記エッジ部の下端部に気密に固定されて、上
    記流体通孔と連通した圧力室を上記シートサポータと共
    に画成する可撓性のシートと、 上記キャリア本体の下面であって上記シートサポータの
    ダイアフラム部に対向する箇所に設けられたリング状凹
    部,このリング状凹部を気密に覆った可撓性のリング状
    ダイアフラム,及びこのリング状ダイアフラムと上記ダ
    イアフラム部とを連結する圧力伝達部材を有してなる撓
    み調整機構とを具備することを特徴とするキャリア。
  4. 【請求項4】 回転可能な定盤と、 流体出入り口を有したワーク押圧用のキャリア本体と、
    このキャリア本体の外周部に上下動自在に取り付けられ
    たウエイトとして機能可能な所定重量のリテーナリング
    と、上記流体出入口に連通する一以上の流体通孔を有し
    且つ上記キャリア本体の下面に設けられた本体部,この
    本体部の外周面からワークの外周部に対応する位置まで
    広がった可撓性のダイアフラム部,及びこのダイアフラ
    ム部の外縁部からワークの外周部側に突出したリング状
    のエッジ部で形成されたシートサポータと、外周部が上
    記エッジ部の下端部に気密に固定されて、上記流体通孔
    と連通した圧力室を上記シートサポータと共に画成する
    可撓性のシートとを有するキャリアと、 上記キャリアの圧力室内に所定圧力の流体を供給する第
    1の流体供給手段とを具備することを特徴とするCMP
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のCMP装置において、 上記キャリアのキャリア本体の下面であって上記シート
    サポータのダイアフラム部に対向する箇所に設けられた
    リング状凹部,このリング状凹部を気密に覆った可撓性
    のリング状ダイアフラム,及びこのリング状ダイアフラ
    ムと上記ダイアフラム部とを連結する圧力伝達部材を有
    してなる撓み調整機構と、 上記撓み調整機構のリング状凹部内に所定圧力の流体を
    供給する第2の流体供給手段とを設けたことを特徴とす
    るCMP装置。
  6. 【請求項6】 回転可能な定盤と、 流体出入り口を有したワーク押圧用のキャリア本体と、
    上記キャリア本体の外周部に固定されたリテーナリング
    と、上記流体出入口と連通する一以上の流体通孔を有し
    且つ上記キャリア本体の下面に設けられた本体部,この
    本体部の外周面からワークの外周部に対応する位置まで
    広がった可撓性のダイアフラム部,及びこのダイアフラ
    ム部の外縁部からワークの外周部側に突出したリング状
    のエッジ部を有したシートサポータと、外周部が上記エ
    ッジ部の下端部に気密に固定されて、上記流体通孔と連
    通した圧力室を上記シートサポータと共に画成する可撓
    性のシートと、上記キャリア本体の下面であって上記シ
    ートサポータのダイアフラム部に対向する箇所に設けら
    れたリング状凹部,このリング状凹部を気密に覆った可
    撓性のリング状ダイアフラム,及びこのリング状ダイア
    フラムと上記ダイアフラム部とを連結する圧力伝達部材
    を有してなる撓み調整機構とを備えたキャリアと、 上記キャリアの圧力室内に所定圧力の流体を供給する第
    1の流体供給手段と、上記撓み調整機構のリング状凹部
    内に所定圧力の流体を供給する第2の流体供給手段とを
    具備することを特徴とするCMP装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255851A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Ebara Corp 研磨装置
US7867063B2 (en) 2003-02-10 2011-01-11 Ebara Corporation Substrate holding apparatus and polishing apparatus
US8100743B2 (en) 2007-10-29 2012-01-24 Ebara Corporation Polishing apparatus
CN113878488A (zh) * 2021-10-18 2022-01-04 华海清科(北京)科技有限公司 一种化学机械抛光头和抛光系统

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