JP2000299314A - 化学蒸着装置 - Google Patents

化学蒸着装置

Info

Publication number
JP2000299314A
JP2000299314A JP11108425A JP10842599A JP2000299314A JP 2000299314 A JP2000299314 A JP 2000299314A JP 11108425 A JP11108425 A JP 11108425A JP 10842599 A JP10842599 A JP 10842599A JP 2000299314 A JP2000299314 A JP 2000299314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
heating element
predetermined
processing container
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11108425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4223132B2 (ja
Inventor
Hideji Nomura
秀二 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Anelva Corp
Original Assignee
Anelva Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anelva Corp filed Critical Anelva Corp
Priority to JP10842599A priority Critical patent/JP4223132B2/ja
Publication of JP2000299314A publication Critical patent/JP2000299314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4223132B2 publication Critical patent/JP4223132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体からの熱輻射を低減させることでさら
に低温で成膜するとともに、均一な薄膜を作成する。 【解決手段】 処理容器1内にガス供給系2によって供
給された原料ガスが、エネルギー供給機構6によって所
定の高温に維持された発熱体4の表面で分解及び又は活
性化し、基板9の表面に薄膜が作成される。発熱体4は
ワイヤー状の部材であって、仮想の錐面上に軸対称にな
るよう屈曲させて設けられている。基板9は、発熱体4
を見込む角が小さくなり受ける熱輻射が少なくなるとと
もに、この表面に作成される薄膜が均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、所定の高温に
維持された発熱体の表面に供給されることで分解及び又
は活性化した原料ガスを利用して所定の薄膜を作成する
化学蒸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(大規模集積回路)を始めとする
各種半導体デバイスやLCD(液晶ディスプレイ)等の
製作においては、基板上に所定の薄膜を作成するプロセ
スが存在する。このうち、所定の組成の薄膜を比較的容
易に作成できることから、従来から化学蒸着(Chem
ical Vapor Deposition、CV
D)法による成膜が多く用いられている。
【0003】CVD法には、プラズマを形成してプラズ
マのエネルギーにより気相反応を生じさせて成膜を行う
プラズマCVD法や基板を加熱して基板の熱により気相
反応を生じさせて成膜を行う熱CVD法等の他に、所定
の高温に維持した発熱体を経由して原料ガスを供給する
タイプのCVD法(以下、発熱体CVD法)がある。こ
のようなタイプの従来の化学蒸着装置について、図7を
使用して説明する。図7は、従来の化学蒸着装置の概略
構成を示す正面断面概略図である。
【0004】図7に示す化学蒸着装置は、内部で基板9
に対して所定の処理がなされる処理容器1と、処理容器
1内を所定の圧力に排気する排気系2と、処理容器1内
に所定の原料ガスを供給するガス供給系3と、供給され
た原料ガスが表面を通過するように処理容器1内に設け
られた発熱体4と、発熱体4が所定の高温に維持される
よう発熱体4にエネルギーを与えるエネルギー供給機構
6と、原料ガスの反応により所定の薄膜が作成される処
理容器1内の所定の位置に基板9を保持する基板ホルダ
ー5とを備えている。
【0005】図8は、図7の装置に使用された発熱体4
の構成を説明する平面概略図である。図8に示すよう
に、発熱体4は、タングステン等の金属で形成されたワ
イヤー状の部材である。ワイヤー状の部材からなる発熱
体4は、基板9に平行な面に沿って鋸波状に折り曲げら
れ、枠体41に保持されている。図7に示す化学蒸着装
置では、発熱体4にエネルギーを与えて所定の高温に維
持した状態で、処理容器1内に所定の原料ガスを供給す
る。供給された原料ガスが発熱体4の表面を経由して基
板9の表面に到達し、基板9の表面に所定の薄膜が作成
される。発熱体4の作用は、成膜の種類等によって異な
る。典型的な作用としては、発熱体の表面において原料
ガスに分解や活性化等の変化が生じ、この変化による生
成物が基板9に到達することにより最終的な目的物であ
る材料の薄膜が基板9の表面に堆積する。
【0006】このような発熱体4を経由して原料ガスを
基板9に到達させると、基板9の熱のみによって反応を
生じさせる熱CVD法に比べて基板9の温度を低くでき
る長所がある。また、プラズマCVD法のようにプラズ
マを形成することがないので、プラズマによる基板9の
ダメージといった問題からも無縁である。このようなこ
とから、上記発熱体CVD法は、高集積度化や高機能化
が益々進む次世代の半導体デバイスの製作に有力視され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発熱体
CVD法では、発熱体4がかなり高温に維持され、この
発熱体4が基板9の付近に設けられるため、発熱体4か
ら基板9に与えられる熱の問題がある。発熱体4は基板
9から離して配置され、また、処理容器1内は1〜数十
Pa程度の真空に維持されるため、伝導伝達や対流によ
る発熱体4から基板9への熱の伝達は殆ど無い。問題と
なるのは、発熱体4からの輻射による基板9への熱伝達
である。具体的には、図7に示す装置において、基板9
と発熱体4との距離を50mmとし、発熱体4の温度を
1700℃とすると、基板9の表面の温度は310℃程
度まで上昇する。また、発熱体4の温度を1800℃と
すると、基板9の表面の温度は350℃程度まで上昇す
る。
【0008】上述したような発熱体CVD法は、緻密な
膜を作成することが出来るため、シリコン窒化膜等の保
護膜を作成するのに好適に利用できるが、上述したよう
に基板の温度が350℃程度まで上昇すると、下地層を
破壊してしまう等の問題が生ずる恐れがある。例えば、
下地層が金/ゲルマニウム合金を使用して形成されたF
ET(電界効果トランジスタ)の電極である場合、基板
の温度が350℃程度まで上昇することにより、この金
/ゲルマニウム合金が下地チャンネル層中に拡散してし
まう。この結果、電極は破壊され、デバイスは動作不能
となる。
【0009】本願の発明は、発熱体からの熱輻射を低減
させることでプロセス温度をさらに低下させ、発熱体C
VD法の長所をさらに伸ばすことを第一の解決課題とし
ている。一方、高い歩留まりでデバイスを作製するに
は、基板の表面に特性や厚さの点で均一な薄膜を作成す
ることが求められている。本願の第二の課題は、発熱体
CVD法において基板の表面に均一な薄膜を作成するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るため、本願の請求項1記載の発明は、内部で基板に対
して所定の処理がなされる処理容器と、処理容器内を所
定の圧力に排気する排気系と、処理容器内に所定の原料
ガスを供給するガス供給系と、供給された原料ガスが表
面を通過するように処理容器内に設けられた発熱体と、
発熱体が所定の高温に維持されるよう発熱体にエネルギ
ーを与えるエネルギー供給機構と、所定の高温に維持さ
れた発熱体の表面に供給されることで分解及び又は活性
化した原料ガスが到達して所定の薄膜が作成される処理
容器内の所定の位置に基板を保持する基板ホルダーとを
備えた化学蒸着装置であって、前記発熱体は、基板の中
心軸に対して対称であるとともに基板に対して非平行に
なっているという構成を有する。また、上記第一の課題
を解決するため、本願の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の構成において、前記発熱体の各部位は、前記基
板の中心軸に対して対称であるとともに前記基板の中心
軸と軸を同じにする仮想の錐面の上に位置しているとい
う構成を有する。また、上記第一の課題を解決するた
め、本願の請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成
において、前記発熱体の各部位が位置する仮想の錐面
は、基板に向かって徐々に断面積が小さくなる円錐面又
は正多角錐面であるという構成を有する。また、上記第
一の課題を解決するため、本願の請求項4記載の発明
は、請求項2又は3記載の構成において、前記発熱体の
各部位が位置する前記仮想の錐面の外側には、前記発熱
体からの熱輻射を遮蔽する遮蔽板が設けられているとい
う構成を有する。上記第二の課題を解決するため、本願
の請求項5記載の発明は、内部で基板に対して所定の処
理がなされる処理容器と、処理容器内を所定の圧力に排
気する排気系と、処理容器内に所定の原料ガスを供給す
るガス供給系と、供給された原料ガスが表面を通過する
ように処理容器内に設けられた発熱体と、発熱体が所定
の高温に維持されるよう発熱体にエネルギーを与えるエ
ネルギー供給機構と、所定の高温に維持された発熱体の
表面に供給されることで分解及び又は活性化した原料ガ
スが到達して所定の薄膜が作成される処理容器内の所定
の位置に基板を保持する基板ホルダーとを備えた化学蒸
着装置であって、前記ガス供給系は、前記処理容器内に
設けられたガス分配器を経由して原料ガスを供給するも
のであるとともに、前記発熱体は、ガス分配器と前記基
板ホルダーとの間の空間に設けられており、前記基板ホ
ルダーはガス分配器と対向する表面を有してこの表面が
基板を保持する基板保持面であって、前記処理容器は前
記排気系とつながる排気口を有し、この排気口は前記基
板ホルダーの前記基板保持面を挟んで前記発熱体とは反
対側の器壁部分に設けられており、さらに、前記ガス分
配器と、前記発熱体と、前記排気口は、前記基板ホルダ
ーの前記基板保持面に保持された基板の中心軸に対して
すべて対称になっているという構成を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明の実施の形態に
ついて説明する。図1は、本願の発明の第一の実施形態
の化学蒸着装置の構成を説明する正面断面概略図であ
る。図1に示す化学蒸着装置は、内部で基板9に対して
所定の処理がなされる処理容器1と、処理容器1内を所
定の圧力に排気する排気系2と、処理容器1内に所定の
原料ガスを供給するガス供給系3と、供給された原料ガ
スが表面を通過するように処理容器1内に設けられた発
熱体4と、発熱体4が所定の高温に維持されるよう発熱
体4にエネルギーを与えるエネルギー供給機構6と、所
定の高温に維持された発熱体4の表面に供給されること
で分解及び又は活性化した原料ガスが到達して所定の薄
膜が作成される処理容器1内の所定の位置に基板9を保
持する基板ホルダー5とを備えている。
【0012】処理容器1は、気密な真空容器であり、基
板9の出し入れを行うための不図示のゲートバルブを備
えている。処理容器1は、ステンレス又はアルミニウム
等の材質で形成されている。処理容器1は、排気口11
を有しており、この排気口11を通じて内部が排気され
るようになっている。排気系2は、ターボ分子ポンプや
油回転ポンプ等の真空ポンプを備えている。排気系2
は、処理容器1の排気口11とつながっており、処理容
器1内を1×10−6Pa程度に排気可能に構成されて
いる。尚、排気系2は、不図示の排気速度調整器を備え
ている。
【0013】ガス供給系3は、所定の原料ガスを溜めた
ガスボンベ31と、処理容器1内に設けられたガス分配
器32と、ガスボンベ31とガス分配器32とを繋ぐ配
管33と、配管33上に設けられたバルブ34や流量調
整器35とから主に構成されている。ガス分配器32
は、円盤状を成す中空の部材である。ガス分配器32
は、その中心軸が、基板ホルダー5に保持された基板9
の中心軸と同じになるよう設けられている。ガス分配器
32は、基板ホルダー5に対向した前面を有している。
この前面には、小さなガス吹き出し孔320が基板9の
中心軸と対称に多数形成されている。ガスボンベ31か
ら配管33を通してガス分配器32に原料ガスが導入さ
れ、この原料ガスがガス吹き出し孔320から吹き出し
て処理容器1内に供給されるようになっている。
【0014】発熱体4は、本実施形態の装置の大きな特
徴点を成している。発熱体4の構成について図1及び図
2を用いて説明する。図2は、図1の装置に使用された
発熱体の構成を説明する図であり、(1)は正面断面概
略図、(2)は平面概略図である。図1に示すように、
発熱体4はガス分配器32と基板ホルダー5との間の空
間に設けられている。本実施形態の大きな特徴点は、発
熱体4が、基板9の中心軸に対して対称であるとともに
基板9に対して非平行になっている点である。具体的に
は、発熱体4は、その各部位が、基板9に対して同軸で
かつ軸対称な仮想の錐面40の上に位置した構成となっ
ている。
【0015】図1及び図2から分かるように、仮想の錐
面40は、基板9と同軸である円錐面であり、基板9側
が頂点になるよう、即ち、基板9に向かって徐々に断面
積が小さくなる仮想の面である。尚、仮想の錐面40
は、完全な円錐面ではなく、円錐面を中心軸に垂直な面
で切断してできる底面側の形状に相当するもの(以下、
半円錐状と呼ぶ)となっている。
【0016】発熱体4は、直径0.1〜1.0mm程度
のワイヤー状の部材であり、上記仮想の錐面40に沿っ
て屈曲させた形状になっている。屈曲の形状は、鋸波状
である。発熱体4の全体の長さは、1000〜2000
mm程度である。尚、発熱体4は、タングステン製であ
る。発熱体4の形状寸法についてより詳しく説明するた
め、仮想の錐面40の寸法例について説明する。図2に
示すように、仮想の錐面40の最も基板9側の位置での
円周の直径dは、基板9の直径よりも5〜10mm
程度大きくなっている。例えば、基板9の直径を4イン
チとした場合、dは105〜110mm程度であ
る。また、仮想の錐面40の長さLは100mm程度、
最もガス分配器32側の位置での円周の直径dは、
200〜370mm程度である。尚、中心軸に対する仮
想の錐面40の成す角度θ は30〜60度程度であ
る。
【0017】尚、図1に示すように、発熱体4は、上下
二つのリング42によって保持されている。下側の(基
板ホルダー5よりの)リング42は小さく、上側の(ガ
ス分配器32よりの)リング42は大きい。発熱体4
は、この二つのリング42の間に張り巡らされるようし
て鋸波状の形状を保持している。尚、リング42と発熱
体4とは、溶接等によって固定されている。
【0018】また、二つのリング42は、Cu、Mo等
で導電性の材料で形成されている。そして、リング42
には、エネルギー供給機構6が接続されている。エネル
ギー供給機構6は、リング42を介して発熱体4を通電
し、発熱体4にジュール熱を発生させるよう構成され
る。具体的には、エネルギー供給機構6には例えば3k
W程度の商用周波数の交流電源が用いられ、発熱体4を
1600〜2000℃程度の高温に維持できるよう構成
されている。また、発熱体6の温度を検出する温度セン
サが必要に応じて設けられ、エネルギー供給機構6によ
る発熱体4の通電電流がフィードバック制御される。温
度センサが設けられない場合、エネルギー供給機構6の
電力制御等によって発熱体4は所定の高温に維持制御さ
れる。
【0019】上述した発熱体4が基板9に対して非平行
で軸対称である構成は、以下の理由によるものである。
まず、基板9が発熱体4から受ける熱輻射について図3
を用いて具体的に説明する。図3は、基板9の受ける熱
輻射について説明する模式図である。説明を簡単にする
ために、発熱体4が単純な直線状のワイヤーである場合
を想定する。図3中(1)が発熱体4を基板9に対して
平行に設ける場合であり、(2)が発熱体4を基板9に
対して非平行に設ける場合である。尚、熱輻射に関して
配置姿勢以外の点では両者は同じ条件である必要があ
り、図3に示す例ではどちらの発熱体4も同じ表面積即
ち同じ長さ及び太さになっている。
【0020】図3の(1)と(2)とを比べると分かる
ように、非平行に設けられた発熱体4を基板9上の各点
から見込む角度θ',θ',θ'は、平行に設けら
れた発熱体4を同じ点から見込む角度θ ,θ ,θ
に比べて常に小さい。従って、発熱体4が同一温度
である場合、発熱体4から基板9に到達する輻射線の量
は、非平行に設けられた場合の方が平行に設けられた場
合に比べて常に小さくなる。このため、本実施形態で
は、発熱体4を基板9に対して非平行に設けている。ま
た、発熱体4を基板9に対して非平行にしただけでは、
発熱体4の作用が基板9に対して不均一になる恐れがあ
る。このため、本実施形態では、基板9の中心軸に対し
て対称なものにしている。この結果、発熱体4の作用が
基板9の表面に対して均一に働き、基板9の表面に均一
に薄膜が作成されるようになっている。
【0021】基板9に対して軸対称となる発熱体4の構
成としては、上記の構成の他、前述した仮想の錐面40
を逆にした錐面即ち基板9に向かって徐々に断面積が大
きくなる仮想の錐面に沿ってワイヤー状の発熱体4を折
り曲げる構成が挙げられる。この場合も、基板9の表面
に対して非平行となるので、従来の比べて基板9に与え
る熱輻射が少なくなる。但し、前述した基板9に向かっ
て徐々に断面積が小さくなる形状の仮想の錐面の場合に
比べると、基板9の面内の殆どの点で見込み角が大き
い。従って、基板9に与える熱輻射をより少なくすると
いう意味では、前述した方の仮想の錐面40に沿う構成
の方が好ましい。
【0022】また、基板9に対して軸対称となる発熱体
4の構成としては、基板9と同軸上の仮想の円筒面又は
角筒面に沿ってワイヤー状の発熱体4を折り曲げる構成
が挙げられる。この場合も、基板9に対して非平行であ
るので、従来に比べて基板9に与える熱輻射を少なくす
ることができる。但し、ガス分配器32から基板9への
ガスの供給経路に平行な面内に発熱体4が延びることに
なるので、発熱体4の表面への原料ガスの分子の到達確
率が低下するものと思われる。この例と比較すると、前
述した仮想の錐面40の場合は、原料ガスの分子の発熱
体4の表面への到達確率をそれほど低下させることなく
基板9への熱輻射を低減下させることができる長所があ
る。いずれにしても、本実施形態の装置は、発熱体4か
ら基板9への熱輻射が低減されるので、基板9の温度を
さらに低くして成膜を行うことができる。この点は、よ
り低温のプロセスが要求されているガリウム砒素系半導
体デバイスの製作に大きな威力を発揮する。
【0023】また、図1に示すように、基板ホルダー5
は、上面の水平な基板保持面52に基板9を載置して保
持する台状の部材である。基板9は、基板保持面52の
中央に載置される。この位置に基板9が保持されると、
その中心軸が、ガス分配器32の中心軸及び発熱体4の
各部位が位置する仮想の錐面40の中心軸と一致するよ
うになっている。基板ホルダー5は、基板9の表面で最
終的な反応を生じさせて成膜を行うために、基板9を加
熱する基板エネルギー供給機構としても機能している。
即ち、基板ホルダー5内には、基板9を所定温度に加熱
するヒータ51が設けられている。ヒータ51は、ジュ
ール熱を発生させるカートリッジヒータ又は輻射加熱ラ
ンプ等である。基板9はヒータ51により200〜40
0℃程度に加熱されるようになっている。
【0024】また、基板ホルダー5は基板9の温度を測
定する熱電対等の不図示の温度センサを備えており、基
板9の温度がフィードバック制御される。しかしなが
ら、基板9は発熱体4からの熱輻射によっても加熱さ
れ、この熱輻射による加熱分が多いと、基板9の温度制
御の制御性が低下する問題がある。逆に言えば、基板9
への熱輻射が低減された本実施形態の構成は、基板9の
温度制御の制御性が向上し、基板9の温度を安定して一
定に保つことができる。
【0025】次に、本実施形態の別の特徴点について説
明する。この特徴点は、請求項5の発明に対応してい
る。即ち、本実施形態の装置は、請求項5の発明の実施
形態でもある。まず、前述した通り、ガス分配器32は
基板9の中心軸に対して対称に設けられている。そし
て、ガス分配器32のガス吹き出し孔320も、前述し
たように基板9の中心軸に対して対称に形成されてい
る。従って、ガス吹き出し孔320からは、基板9に対
して均一にガスが吹き出すようになっている。発熱体4
は、前述したように基板9の中心軸に対して対称に設け
られている。
【0026】図1及び図4を用いて、排気口11の構成
について説明する。図4は、図1に示す装置の一点鎖線
X−Xにおける平面断面概略図である。図1に示すよう
に、排気口11は、基板ホルダー5の基板保持面52を
挟んで発熱体4とは反対側の器壁部分即ち底壁部に設け
られている。そして、図4に示すように、排気口11
は、基板保持面52に保持された基板9の中心軸に対し
て対称に、例えば4つ設けられている。排気口11の大
きさは、例えば排気口11の形状を円形とした場合、直
径20〜150mm程度である。
【0027】ガス分配器32、発熱体4、排気口11を
基板9の中心軸に対して対称に設ける構成は、基板の表
面に作成される薄膜を均一に堆積させる意義がある。即
ち、原料ガスは、ガス分配器32から基板9の表面に対
して均一に吹き出て発熱体4の表面に到達する。発熱体
4の表面では、後述する原料ガスの分解及び又は活性化
が均一に生じ、これらの変化による生成物が均一に基板
9の表面に到達する。この結果、基板9の表面方向に均
一な薄膜が作成される。尚、排気口11が、基板9の中
心軸に対して対称に設けられていない場合は、生成物の
基板9の表面への到達が均一でなく、基板9の表面に作
成される薄膜の均一性が低下する。
【0028】また、排気口11が、基板ホルダー5の基
板保持面52よりも発熱体4の側の器壁部分に設けられ
ると、ガス分配器32から発熱体4を経由して基板9の
達する原料ガスの流れが少なくなる。つまり、排気口1
1が、基板ホルダー5の基板保持面52を挟んで発熱体
4とは反対側に位置している構成は、基板9への原料ガ
スの到達を効率良くし、成膜速度を上げる効果がある。
【0029】次に、本実施形態の装置の動作について説
明する。まず、処理容器1に隣接した不図示のロードロ
ック室に基板9を配置するとともにロードロック室及び
処理容器1内を所定の圧力まで排気し、その後、不図示
のゲートバルブを開けて基板9を処理容器1内に搬入す
る。基板9は、基板ホルダー5の基板保持面52に載置
され保持される。基板ホルダー5内のヒータ51が予め
動作しており、基板ホルダー5に保持された基板9は、
ヒータ51からの熱によって所定温度に加熱される。並
行してエネルギー供給機構6が動作し、発熱体4にエネ
ルギーが与えられる。エネルギー供給機構6に設けられ
た不図示の温度センサーにより、発熱体4は所定の高温
に維持される。
【0030】この状態で、ガス供給系3が動作する。即
ち、バルブ34が開きガス分配器32を通して原料ガス
が処理容器1内に供給される。原料ガスが供給される
と、発熱体4の表面で原料ガスの分解及び又は活性化が
生じ、基板9の表面に所定の薄膜が堆積する。薄膜が所
定の厚さに達したら、ガス供給系3のバルブ34を閉じ
て原料ガスの供給を停止して、処理容器1内を再度排気
する。そして、エネルギー供給機構6によるエネルギー
供給を停止した後、基板9を処理容器1から取り出す。
【0031】本実施形態の動作において、発熱体4が基
板9の中心軸に対して対称であるとともに基板9に非平
行に設けられているので、基板9の受ける熱輻射の量が
小さくなる。また、本実施形態では、ガス分配器32、
発熱体4、排気口11を基板9の中心軸に対して対称に
設けている。このため、基板9の表面に対して吹き出し
た原料ガスが発熱体4の表面で反応することにより、基
板9の表面に均一に薄膜が堆積する。
【0032】成膜の具体例について、シリコン窒化膜を
作成する場合を例にして説明する。原料ガスとして、モ
ノシランを流量0.1〜20.0cc/分、アンモニア
を流量10.0〜2000.0cc/分の割合で混合し
て導入する。発熱体4の温度を1600〜2000℃、
基板9の温度を200〜350℃、処理容器1内の圧力
を0.1〜100Paに維持して成膜を行うと、1〜1
0nm/分程度の成膜速度でシリコン窒化膜の作成が行
える。尚、このようなシリコン窒化膜は、保護膜として
効果的に利用できる。
【0033】次に、上述したような発熱体4を利用した
成膜のメカニズムについて以下に説明する。発熱体4を
利用することは、前述したように成膜時の基板9の温度
を低くするためであるが、何故基板9の温度を低くして
も成膜が行えるかについては、必ずしも明らかではな
い。一つのモデルとして、以下のような表面反応が生じ
ていることが考えられる。
【0034】図5は、本実施形態の装置における成膜の
一つの考えられるモデルについて説明する概略図であ
る。上記シリコン窒化膜を作成する場合を例にとると、
導入されたモノシランガスが、所定の高温に維持された
発熱体4の表面を通過する際、水素分子の吸着解離反応
に類似したシランの接触分解反応が生じ、SiH
びH という分解活性種が生成される。詳細なメカニ
ズムは明かではないが、モノシランを構成する一つの水
素がタングステン表面に吸着することで、その水素とシ
リコンの結合が弱まってモノシランが分解し、タングス
テン表面への吸着が熱によって解かれてSiH 及び
という分解活性種が生成されると考えられる。ア
ンモニアガスにも同様な接触分解反応が生じ、NH
及びHという分解活性種が生成される。そして、これ
らの分解活性種が基板9に到達してシリコン窒化膜の堆
積に寄与する。即ち、反応式で示すと、 SiH4(g)→SiH (g)+H (g) NH3(g)→NH (g)+H (g) aSiH (g)+bNH (g)→cSiNx(s) となる。尚、gの添え字はガス状態、sの添え字は固体
状態であることを意味する。
【0035】また、発熱体4の作用について、Jan. J.
Appl. Pys. Vol.37(1998)pp.3175-3187 の論文で詳細な
議論がされている。この論文では、発熱体の温度をパラ
メータにした成膜速度の傾きが発熱体の材料によって異
なることから、発熱体の表面で生じているのは単なる熱
分解ではなく触媒作用であるとしている(同 Fig.7参
照)。このことから、この種のCVD法を触媒化学蒸着
(catalyticCVD、cat−CVD)法と呼
んでいる。
【0036】さらに、本実施形態の装置におけるような
成膜方法は、発熱体4の表面での熱電子の作用によるも
のとの考え方もできる。つまり、高温に維持された発熱
体4の表面からは、トンネル効果により熱電子がエネル
ギー障壁を越えて原料ガスに作用したり、仕事関数以上
のエネルギーを持った熱電子が原料ガスに作用したりし
た結果、原料ガスが分解したり活性化したりするとの考
え方を採ることができる。
【0037】本実施形態の装置における成膜のメカニズ
ムについては、上記いずれの考え方も採り得る。また、
これらの現象が同時に生じているとの考え方を採ること
もできる。いずれの考え方を採るにしても、発熱体4の
表面では、原料ガスの分解、活性化、又は、分解及び活
性化の双方が生じており、これらいずれかの原料ガスの
変化に起因して成膜がされている。そして、このような
発熱体4を経由して原料ガスを基板9に到達させること
により、基板9の温度を比較的低くして成膜を行うこと
ができる。
【0038】次に、本願の第二の実施形態について説明
する。以下に説明する第二の実施形態は、請求項4の発
明に対応した実施形態である。第二の実施形態では、発
熱体4からの熱輻射をさらに低減させるため、発熱体4
の外側に遮蔽板7を設けている。遮蔽板7について、図
6を用いて説明する。図6は、本願の発明の第二の実施
形態の装置における遮蔽板の構成を説明する図であり、
(1)は正面断面概略図、(2)は平面概略図である。
【0039】遮蔽板7は、ガス分配器32と基板ホルダ
ー5の基板保持面52に保持された基板9との間の空間
に設けられた発熱体4及びリング42の外側を覆うよう
に設けられている。遮蔽板7は、図6から分かるよう
に、半円錐状の形状を有している。本実施形態の装置に
おいても、発熱体4の各部位は半円錐状の仮想の錐面上
に位置しており、この仮想の錐面の中心軸と遮蔽板7の
中心軸とは一致している。遮蔽板7は、厚さ0.1〜2
mm程度であり、発熱体4からの熱により変形したりす
ることがないようモリブデン等の高融点金属や、セラミ
ック等の耐熱性を有する材料で形成されている。発熱体
4の各部位が位置する仮想の錐面と遮蔽板7とは、1〜
10mm離間して設けられている。遮蔽板7の表面は、
鏡面加工処理等が施されており、放出される熱輻射の量
を低減させている。
【0040】また、遮蔽板7の基板9側の縁から中心軸
に向けて延びるようにしてフランジ部71が設けられて
いる。フランジ部71の幅は1〜10mm程度である。
フランジ部71は、上側の発熱体4を基板9に対して遮
蔽して発熱体4から直接基板9に達する熱輻射を低減さ
せるためのものである。フランジ部71の幅を大きくす
ると、熱輻射の遮蔽には有効であるが、フランジ部71
の開口面積が小さくなり、発熱体4からの原料ガスの流
路を小さくしてしまう問題がある。
【0041】第一の実施形態と同様に、発熱体4はリン
グ42に溶接等により固定されている。そして、遮蔽板
7は、リング42を内側に保持した構成となっている。
遮蔽板7とリング42との間には保持具72が設けられ
ており、遮蔽板7は保持具72を介してリング42を保
持している。第二の実施形態でもリング42にはエネル
ギー供給機構6が設けられていてリング42を介して発
熱体4が通電加熱されるが、保持具72は絶縁体で形成
されており、リング42から交流電流が遮蔽板7に流れ
ないようになっている。尚、遮蔽板7は、不図示の取付
部材によって処理容器1の器壁に対して取り付けられて
いる。
【0042】上述したように、発熱体4及びリング42
の外側を覆うように遮蔽板7が設けられているため、外
側に向けて放出される熱輻射の量を少なくすることがで
きる。このため、発熱体4の周囲の部材や発熱体4の周
囲の処理容器1の器壁部分等の温度上昇が抑制される。
この結果、これらの部材等から放出される熱輻射も少な
くなり、間接的ではあるが基板9への熱輻射をさらに少
なくすることができる。また、遮蔽板7は、発熱体4か
ら基板9に直接到達する熱輻射を遮蔽する分も多少あ
り、この分でも基板9への熱輻射をさらに少なくするこ
とができる。
【0043】遮蔽板7は、効率よく原料ガスを発熱体4
に接触させて成膜速度を高くする効果も有する。つま
り、ガス分配器32から吹き出した原料ガスが発熱体4
に到達することなく通過してしまっても、遮蔽板7によ
って跳ね返されて発熱体4の方に戻ってくる。このた
め、最終的に発熱体4に接触する確率が高くなる。ま
た、遮蔽板7は、基板9に向かって徐々に断面積が小さ
くなる半円錐状であるので、基板9に原料ガスを導く作
用も有する。このため、発熱体4の表面で分解及び又は
活性化した原料ガスが効率良く基板9に到達し、成膜速
度が高くなる。
【0044】上述した各実施形態において、仮想の錐面
40や遮蔽板6は半円錐状であるとして説明されたが、
円錐に限られるものではなく、角錐等でも良い。この場
合、正多角錐状であると、成膜の均一性の点で好適であ
る。発熱体4の形状は、鋸波状には限られず、仮想の錐
面40に沿うように設けた螺旋状等でも良い。また、ワ
イヤー状以外の形状の発熱体4を用いる場合もある。
尚、発熱体4の材料は、タングステンだけでなくタンタ
ルやモリブデン等の他の材料でもよく、維持すべき所定
の高温より高い融点を有する材料であれば、発熱体4の
材料とし得る。上述した各実施形態の装置で作成される
薄膜は、シリコン窒化膜に限られるものではなく、シリ
コン酸化膜、シリコン酸窒化膜などの他の絶縁膜でもよ
い。また、アルミや銅等の導電膜についても、各実施形
態の装置を用いて作成できる可能性がある。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の発明によれ
ば、発熱体が基板に対して非平行であって対称なので、
発熱体から基板への熱輻射が低減され、かつ、基板の表
面に均一に成膜できる。従って、成膜温度の低下が要求
される次世代の半導体デバイスの製作に極めて適したも
のとなる。また、請求項3の発明によれば、上記効果に
加え、発熱体の各部位が位置する仮想の錐面が、基板に
向かって徐々に断面積が小さくなる円錐面又は正多角錐
面であるので、基板への熱輻射がさらに低減される。ま
た、請求項4の発明によれば、上記効果に加え、発熱体
の外側に遮蔽板が設けられているので、発熱体の外側へ
の熱輻射が低減し、間接的又は直接的に基板への熱輻射
をさらに低減できる。また、請求項5の発明によれば、
ガス分配器と発熱体と排気口とが、基板ホルダーに保持
された基板の中心軸に対してすべて対称になっていると
ともに、排気口が基板ホルダーの基板保持面を挟んで発
熱体とは反対側に位置しているため、供給された原料ガ
スの流れが基板の表面方向で均一になり、基板の表面に
均一に成膜できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の第一の実施形態の化学蒸着装置の
構成を説明する正面断面概略図である。
【図2】図1の装置に使用された発熱体の構成を説明す
る図である。
【図3】基板9の受ける熱輻射について説明する模式図
である。
【図4】図1に示す装置の一点鎖線X−Xにおける平面
断面概略図である。
【図5】本実施形態の装置における成膜の一つの考えら
れるモデルについて説明する概略図である。
【図6】本願の発明の第二の実施形態の装置における遮
蔽板の構成を説明する図であり、(1)は正面断面概略
図、(2)は平面概略図である。
【図7】従来の化学蒸着装置の概略構成を示す正面断面
概略図である。
【図8】図7の装置に使用された発熱体4の構成を説明
する平面概略図である。
【符号の説明】
1 処理容器 11 排気口 2 排気系 3 ガス供給系 32 ガス分配器 4 発熱体 40 仮想の錐面 42 リング 5 基板ホルダー 6 エネルギー供給機構 7 遮蔽板 9 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA06 AA13 BA40 EA01 EA06 EA11 FA10 GA02 KA12 KA24 KA46 LA15 LA18 5F045 AB10 AB32 AB33 AB34 AC01 AC12 AD06 AD07 AE19 AE21 AE23 AE25 BB02 BB07 DP03 EB02 EF05 EK08 EK24 EK30 5F058 BC02 BC08 BC11 BF02 BF23 BF30 BF54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部で基板に対して所定の処理がなされ
    る処理容器と、処理容器内を所定の圧力に排気する排気
    系と、処理容器内に所定の原料ガスを供給するガス供給
    系と、供給された原料ガスが表面を通過するように処理
    容器内に設けられた発熱体と、発熱体が所定の高温に維
    持されるよう発熱体にエネルギーを与えるエネルギー供
    給機構と、所定の高温に維持された発熱体の表面に供給
    されることで分解及び又は活性化した原料ガスが到達し
    て所定の薄膜が作成される処理容器内の所定の位置に基
    板を保持する基板ホルダーとを備えた化学蒸着装置であ
    って、 前記発熱体は、基板の中心軸に対して対称であるととも
    に基板に対して非平行になっていることを特徴とする化
    学蒸着装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱体の各部位は、前記基板の中心
    軸に対して対称であるとともに前記基板の中心軸と軸を
    同じにする仮想の錐面の上に位置していることを特徴と
    する請求項1記載の化学蒸着装置。
  3. 【請求項3】 前記発熱体の各部位が位置する仮想の錐
    面は、基板に向かって徐々に断面積が小さくなる円錐面
    又は正多角錐面であることを特徴とする請求項2記載の
    化学蒸着装置。
  4. 【請求項4】 前記発熱体の各部位が位置する仮想の錐
    面の外側には、前記発熱体からの熱輻射を遮蔽する遮蔽
    板が設けられていることを特徴とする請求項2又は3記
    載の化学蒸着装置。
  5. 【請求項5】 内部で基板に対して所定の処理がなされ
    る処理容器と、処理容器内を所定の圧力に排気する排気
    系と、処理容器内に所定の原料ガスを供給するガス供給
    系と、供給された原料ガスが表面を通過するように処理
    容器内に設けられた発熱体と、発熱体が所定の高温に維
    持されるよう発熱体にエネルギーを与えるエネルギー供
    給機構と、所定の高温に維持された発熱体の表面に供給
    されることで分解及び又は活性化した原料ガスが到達し
    て所定の薄膜が作成される処理容器内の所定の位置に基
    板を保持する基板ホルダーとを備えた化学蒸着装置であ
    って、 前記ガス供給系は、前記処理容器内に設けられたガス分
    配器を経由して原料ガスを供給するものであるととも
    に、前記発熱体は、ガス分配器と前記基板ホルダーとの
    間の空間に設けられており、 前記基板ホルダーはガス分配器と対向する表面を有して
    この表面が基板を保持する基板保持面であって、前記処
    理容器は前記排気系とつながる排気口を有し、この排気
    口は前記基板ホルダーの前記基板保持面を挟んで前記発
    熱体とは反対側の器壁部分に設けられており、 さらに、前記ガス分配器と、前記発熱体と、前記排気口
    は、前記基板ホルダーの前記基板保持面に保持された基
    板の中心軸に対してすべて対称になっていることを特徴
    とする化学蒸着装置。
JP10842599A 1999-04-15 1999-04-15 化学蒸着装置 Expired - Fee Related JP4223132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10842599A JP4223132B2 (ja) 1999-04-15 1999-04-15 化学蒸着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10842599A JP4223132B2 (ja) 1999-04-15 1999-04-15 化学蒸着装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008208496A Division JP2008294474A (ja) 2008-08-13 2008-08-13 化学蒸着装置、並びにfet及び半導体デバイスの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000299314A true JP2000299314A (ja) 2000-10-24
JP4223132B2 JP4223132B2 (ja) 2009-02-12

Family

ID=14484455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10842599A Expired - Fee Related JP4223132B2 (ja) 1999-04-15 1999-04-15 化学蒸着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4223132B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7704556B2 (en) 2002-04-22 2010-04-27 Canon Anelva Corporation Silicon nitride film forming method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7704556B2 (en) 2002-04-22 2010-04-27 Canon Anelva Corporation Silicon nitride film forming method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4223132B2 (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI325600B (ja)
TWI507091B (zh) 電漿處理設備
KR100684910B1 (ko) 플라즈마 처리 장치 및 그의 클리닝 방법
KR100355321B1 (ko) 성막방법및장치
JP3780364B2 (ja) 発熱体cvd装置
JPH03287770A (ja) 枚葉式常圧cvd装置
WO2004102649A1 (ja) 成膜方法及び装置
JP3787816B2 (ja) 発熱体cvd装置
US20160032451A1 (en) Remote plasma clean source feed between backing plate and diffuser
TW202027198A (zh) 用於形成過渡金屬材料的群集處理系統
JPS61232613A (ja) プラズマ気相反応装置
JPH1154441A (ja) 触媒化学蒸着装置
JP4099270B2 (ja) 触媒化学蒸着装置
JP2000299314A (ja) 化学蒸着装置
JP2006049544A (ja) 基板処理装置及びこれを用いた基板処理方法
JP3131855B2 (ja) 成膜処理方法及びその装置
US20030019858A1 (en) Ceramic heater with thermal pipe for improving temperature uniformity, efficiency and robustness and manufacturing method
JPH1041251A (ja) Cvd装置およびcvd方法
JP3887690B2 (ja) 発熱体cvd装置における発熱体と電力供給機構との間の接続構造
EP2208806A1 (en) Heating element CVD system
KR101006056B1 (ko) 성막 장치 및 성막 방법
JP5903666B2 (ja) 成膜装置及びそれを用いた成膜方法
JP2008294474A (ja) 化学蒸着装置、並びにfet及び半導体デバイスの製造法
JP4221489B2 (ja) 発熱体cvd装置及びこれを用いた発熱体cvd方法
JP2723053B2 (ja) 薄膜の形成方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081021

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees