JP2000299159A - 端子金具 - Google Patents

端子金具

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JP2000299159A
JP2000299159A JP11105930A JP10593099A JP2000299159A JP 2000299159 A JP2000299159 A JP 2000299159A JP 11105930 A JP11105930 A JP 11105930A JP 10593099 A JP10593099 A JP 10593099A JP 2000299159 A JP2000299159 A JP 2000299159A
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terminal fitting
terminal
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connecting portion
electric wire
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泉 鈴木
Yukihiro Fukatsu
幸弘 深津
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水部材の端子挿入孔への挿入または抜き取
り操作のときに、端子挿入孔の周縁を傷つけることを回
避できる端子金具を提供すること。 【解決手段】 端子金具1の前部には、相手側の雄側端
子金具に連結可能な箱形の連結部6が設けられている。
連結部6の後方には、電線Wの一端を接続する電線接続
部7が設けられている。連結部6の高さは、電線接続部
7の高さよりも高くされており、両部6,7の間にある
両側壁9からは、破断面露出規制部8が突設されてい
る。破断面露出規制部8は、導電性板材がプレス加工さ
れるときに、両側壁9から一体に延設されており、その
先端部分が端子金具1の内側に折り返されることで、破
断面が露出しないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子金具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図7には、従来より周知の端子金具10
0をコネクタハウジング104に装着するときの様子を
示した。コネクタハウジング104には、弾性を備えた
防水部材106が装着されており、ここに開口されてい
る端子挿入孔101に端子金具100が押し入れられ
る。端子金具100は、導電性板材をプレス加工した
後、折り曲げて形成されており、その前半部分には相手
側の雄側端子金具のタブ(図示せず)と連結する連結部
102が設けられている。また、連結部102の後方に
は、電線Wを接続する電線接続部103が設けられてい
る。
【0003】ここで、端子挿入孔101の径は、連結部
102の外径よりも小さいので、端子金具100を端子
挿入孔101に押し入れ操作するときには、端子挿入孔
101の周縁が弾性的に拡大する。このとき、プレス加
工の際に生じた破断面が端子挿入孔101の周縁を傷つ
けるのを回避するように、図8に示すように、連結部1
02の前端縁107が内側に折り込まれている。このよ
うに、端子金具100の前面には、破断面が防水部材1
06に損傷を与えない配慮がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な端子金具100を用いても、押し入れ操作のときに
は、連結部102の後端から電線接続部103の前端ま
での側壁縁105が、端子挿入孔101の周縁に当接
し、また、抜き取り操作のときには、側壁縁105に加
え、連結部102の後端縁102Aが、端子挿入孔10
1の周縁に当接する。このため、従来の端子金具100
では、連結部102の後部における破断面対策が十分で
はなく、端子挿入孔101への押し込み・抜き取り操作
を行うと、防水部材106に対する傷が発生することが
あり得た。
【0005】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、防水部材の端子挿入孔への挿
入または抜き取り操作のときに、端子挿入孔の周縁を傷
つけることを回避できる端子金具を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明に係る端子金具は、プレス加工され
た導電性板材を折り曲げて形成され、相手側端子金具に
連結する箱形の連結部とその連結部の後方において連結
部の最上端面の高さ位置よりも低い位置で電線を連結す
る電線接続部とを備えるとともに、コネクタハウジング
への収容・抜き取りに際し、弾性を備えた防水部材に形
成された端子挿入孔を通過するものであって、前記連結
部の最上端面から前記電線接続部までの間には、前記プ
レス加工時の破断面が前記端子挿入孔の周縁に当接する
ことを規制する破断面露出規制部が設けられていること
を特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
であって、前記破断面露出規制部は、前記連結部の最上
端面から前記電線接続部までの間を傾斜させていること
を特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または2のい
ずれかに記載のものであって、前記破断面露出規制部
は、当該端子金具が前記端子挿入孔に挿入されるとき
に、前記電線接続部に連結される電線の芯線の先端が前
記端子挿入孔の周縁に当接することを回避するように設
けられていることを特徴とする。なお、『芯線の先端が
端子挿入孔の周縁に当接することを回避するように設け
られている』とは、破断面露出規制部が芯線の先端より
も高い位置に設けられている場合の他、破断面露出規制
部が芯線の先端を覆うように設けられている場合を含
む。
【0009】
【発明の作用、および発明の効果】請求項1の発明によ
れば、破断面露出規制部を設けたので、端子金具を防水
部材の端子挿入孔に押し込む際あるいは抜き取る際に、
破断面が周縁に当接することがなく、防水部材の損傷が
減少する。
【0010】請求項2の発明によれば、破断面露出規制
部は傾斜しているため、端子挿入孔への抜き差しのとき
に、端子金具の端縁が端子挿入孔の周縁に対して連続的
に作用する。このため、衝撃的な力が加わることが回避
され、防水部材への損傷をより回避できやすい。
【0011】請求項3の発明によれば、破断面露出規制
部は、芯線の先端が端子金具の外側に突出するのを規制
するため、端子金具を端子挿入孔に押し込むときに、芯
線の先端が防水部材を傷つけることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>次に、本発明の
第1実施形態について、図1〜図4を参照しつつ詳細に
説明する。図1には、端子金具1をコネクタハウジング
2に装着するときの様子を示した。コネクタハウジング
2には、弾性を備えた材質から形成される防水部材3が
備えられている。防水部材3には、複数の端子挿入孔4
が設けられており、それぞれに端子金具1が押し込まれ
る。また、端子挿入孔4の内部には、電線Wの外径より
も小径の突条体11が、全周に沿って形成されており、
端子金具1が端子挿入孔4に押し込まれると、突条体1
1が電線Wの外面に対して弾性変形しつつ密着すること
で、この部分が水密構造とされる。
【0013】端子金具1は、導電性板材をプレス加工し
た後に折曲げて形成されており、電線Wの一端に接続さ
れてコネクタハウジング2に装着される。端子金具1の
前側には、図示しない相手側の雄側端子金具に連結する
箱形の連結部6が設けられている。連結部6の外径は、
端子挿入孔4の径よりも大きくされており、端子金具1
が端子挿入孔4に押し込まれるときには、端子挿入孔4
の孔縁を弾性的に拡大させる。また、連結部6の後方に
は、電線Wを接続可能な電線接続部7が設けられてい
る。連結部6の最上端面6Aは、電線接続部7よりも高
い位置とされている。
【0014】連結部6の最上端面6Aから電線接続部7
までの間には、左右一対の破断面露出規制部8が設けら
れている。破断面露出規制部8は、側壁9から上方に延
設されており、高さ方向のほぼ中央付近から、内側(互
いに向き合う側)に向かって折り返されている。このよ
うに、破断面露出規制部8の上端は折返し部分となって
いるため、プレス加工時の破断面は端子金具1の内側に
収容されている。また、破断面露出規制部8の上端は、
最上端面6Aから電線接続部7に向かって、傾斜が備え
られている。
【0015】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用および効果について説明する。端子金具1を端子
挿入孔4に押し込み操作すると、その操作に伴って端子
挿入孔4の周縁10が拡開方向に弾性変形する。
【0016】次に、連結部6が端子挿入孔4を通過する
と、端子挿入孔4の周縁10が復帰変形する。このと
き、周縁10は、最上端面6Aの高さ位置から電線接続
部7の高さ位置まで復帰するときに、破断面露出規制部
8の上端に当接し、その傾斜に沿って連続的にかつ、滑
らかに移動しながら電線接続部7に到達する。そして、
電線接続部7が端子挿入孔4を通過すると、突条体11
が電線Wの外周に当接して、水密構造が確保される。
【0017】このように、本実施形態によれば、連結部
6の最上端面6Aから電線接続部7の間に破断面露出規
制部8を設けたので、端子金具1を防水部材3の端子挿
入孔4に押し込む際に、破断面が端子挿入孔4の周縁1
0に当接することがなく、防水部材3の損傷が減少す
る。
【0018】また、破断面露出規制部8は傾斜している
ため、端子挿入孔4への端子金具1の抜き差しのとき
に、端子金具1の端縁が端子挿入孔4の周縁10に対し
て連続的に作用する。このため、周縁10に衝撃的な力
が加わることが回避され、防水部材3への損傷をより回
避できやすい。
【0019】<第2実施形態>次に、図5および図6を
参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の作
用を奏する構成には、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0020】本実施形態と第1実施形態との主たる相違
点は、破断面露出規制部の構成である。本実施形態で
は、破断面露出規制部12は、連結部6の最上端面6A
から後方に向かって一体に延設されている。破断面露出
規制部12の両側部13は下方に向かって折曲げられて
おり、プレス加工時の破断面は端子金具1の内側に向け
られている。また、破断面露出規制部12の基端部14
は斜め下方に向かって折り曲げられており、両側壁9の
間において、最上端面6Aの後端から電線接続部7の前
端までを傾斜しながら連結するようになっている。
【0021】また、破断面露出規制部12の先端部分
は、電線接続部7に接続される電線W内部の芯線15の
斜め上方に位置するようになっており、芯線15が端子
金具1の外側に突出するのを規制している。なお破断面
露出規制部12の中央には、後端から電線挿通溝16が
設けられており、端子金具1に電線Wを取り付ける際に
電線Wとの干渉が回避される。このように構成された本
実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を奏す
ることができる。
【0022】また、本実施形態では、破断面露出規制部
12は、芯線15の先端が端子金具1の外側に突出する
のを規制しているため、端子金具1を端子挿入孔4に押
し込むときに、芯線15の先端が防水部材3を傷つける
ことが防止される。
【0023】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次に記載するようなものも本発明
の技術的範囲に含まれる。本実施形態では雌側の端子金
具のみを示したが、本発明によれば、端子金具は雄側の
ものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態において、端子金具を防水部材の
端子挿入孔に押し入れる前の斜視図
【図2】端子金具の部分斜視図
【図3】端子金具の側面図
【図4】端子金具を防水部材の端子挿入孔に押し入れる
前の側断面図
【図5】第2実施形態における端子金具の部分斜視図
【図6】端子金具の側面図
【図7】従来例において、端子金具を防水部材の端子挿
入孔に押し入れる前の斜視図
【図8】従来例における端子金具の前部の斜視図
【図9】従来例における端子金具の後部の斜視図
【符号の説明】 1…端子金具 2…コネクタハウジング 3…防水部材 4…端子挿入孔 6…連結部 6A…最上端面 7…電線接続部 8,12…破断面露出規制部 10…周縁 15…芯線 W…電線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス加工された導電性板材を折り曲げ
    て形成され、相手側端子金具に連結する箱形の連結部と
    その連結部の後方において連結部の最上端面の高さ位置
    よりも低い位置で電線を連結する電線接続部とを備える
    とともに、コネクタハウジングへの収容・抜き取りに際
    し、弾性を備えた防水部材に形成された端子挿入孔を通
    過する端子金具であって、 前記連結部の最上端面から前記電線接続部までの間に
    は、前記プレス加工時の破断面が前記端子挿入孔の周縁
    に当接することを規制する破断面露出規制部が設けられ
    ていることを特徴とする端子金具。
  2. 【請求項2】 前記破断面露出規制部は、前記連結部の
    最上端面から前記電線接続部までの間を傾斜させている
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子金具。
  3. 【請求項3】 前記破断面露出規制部は、当該端子金具
    が前記端子挿入孔に挿入されるときに、前記電線接続部
    に連結される電線の芯線の先端が前記端子挿入孔の周縁
    に当接することを回避するように設けられていることを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の端子金
    具。
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