JP2000298955A - 情報記録装置および情報記録方法 - Google Patents

情報記録装置および情報記録方法

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JP2000298955A JP2000097544A JP2000097544A JP2000298955A JP 2000298955 A JP2000298955 A JP 2000298955A JP 2000097544 A JP2000097544 A JP 2000097544A JP 2000097544 A JP2000097544 A JP 2000097544A JP 2000298955 A JP2000298955 A JP 2000298955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報再生時において読取データの同期動作を
乱すことなく書込済データとこれに後続して追記された
データとを円滑に連続再生することを可能とする記録媒
体への記録形態を採る。 【解決手段】 この装置は、記録媒体1の書込済データ
に後続する新データを追加記録することの可能な情報記
録装置である。本装置には、新データとの同期化をなし
つつその新データを記録媒体に書き込むための書込用ク
ロック信号を生成する書込用クロック生成回路手段(7
0)と、記録媒体から書込済データを読み取って書込済
データの同期用クロック信号を再生し再生クロック信号
を生成するクロック再生手段(68)と、書込用クロッ
ク信号の位相を再生クロック信号の位相に同期させる位
相調整手段(80)とが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録装置およ
び情報記録方法に関し、特に、同一箇所に一度だけ情報
を書き込めるライトワンス(WO:Write Once)型や同
一箇所に何度も情報を書き直せるリライタブル(RW:
Rewritable)型の光ディスクの如き追加記録可能な記録
媒体に情報を記録する情報記録装置および情報記録方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の情報記録装置において、追加記
録可能ディスクに情報データを書き込む場合、書き込む
べき情報データに同期化を施しつつその情報データを書
き込むための書込用クロック信号を生成する。換言すれ
ば、生成した安定な所定周波数の書込用クロック信号に
同期(例えば、いわゆるビット同期)をとりつつ情報デ
ータをディスクに書き込むのが通常である。この書込用
クロック信号は、一般には、単独で発振出力可能な例え
ば水晶発振器等の基準クロック発生器から発生される。
【0003】しかしながら、既に情報データが一部また
は部分的に書き込まれているディスクに対して、その書
込済みの情報データに引き続いて新たな情報データを書
き込む追記または追加記録をなす場合、書込済みの情報
データに使われた書込用クロック信号と新たな情報デー
タに用いられる書込用クロック信号との間で位相の違い
が生ずる可能性がある。
【0004】この場合、新データ記録後に得られるディ
スクを読み取って、かかる前後の情報データを連続再生
する動作において、当該前後の情報データの結合部近傍
では当該ディスクの読取データの同期用クロック信号を
再生するのにしばしば困難となることがある。特に、或
る1つの情報記録装置により情報データの書き込まれた
ディスクに対して、他の情報記録装置により追記を行っ
た場合などは、これら情報記録装置が同種のものであっ
たとしても、別個の発生源から各記録時において書込用
クロック信号が生成されることとなり、位相のみならず
周波数の異なる書込用クロック信号にて先行情報データ
とその後続情報データとが書き込まれてしまうことを否
定できない。
【0005】読取データの同期用クロック信号の再生に
は、読取信号を入力とするPLL(Phase Locked Loo
p)回路が用いられるが、位相や周波数において大差の
ある書込用クロック信号にて先行及び後続の情報データ
が記録されたディスクは、かかる先行データと後続デー
タとの結合部近傍においてPLL回路の同期動作を大き
く乱すこととなる。その結果、読取データの同期用クロ
ック信号に基づいて読取データの復号処理を行うデコー
ダは、読取データ中の種々のデータを誤検出してしまう
こともある。
【0006】また、ディスクに書き込まれるデータは、
上述したようなビット同期の他に、所定の情報量を担う
データブロック毎に特定の同期信号が配されるフォーマ
ットを採って再生時の当該データブロックについての同
期化がなされるようにされているが、このような特定同
期信号にしても、書込用クロック信号に基づいてデータ
に配置される。従って、上述の如くして生ずる位相や周
波数において大差のある書込クロック信号により、先行
情報データに最後に配された特定同期信号と後続情報デ
ータに最初に配された特定同期信号との間隔が、それよ
り前及び後の間隔に対して大きく相違してしまうことと
なり、再生時における特定同期信号の検出不能や誤検出
を招きかねない。特に、かかる特定同期信号の検出能力
の低いプレーヤにおいては深刻な問題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明は、こう
した問題に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、情報再生時において読取データの同期動作を
乱すことなく書込済データとこれに後続して追記された
データとを円滑に連続再生することを可能とする記録媒
体への記録形態を採ることのできる情報記録装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による装置は、記録媒体の書込済データに後
続する新データを追加記録することの可能な情報記録装
置であって、前記新データとの同期化をなしつつその新
データを前記記録媒体に書き込むための書込用クロック
信号を生成する書込用クロック生成手段と、前記記録媒
体から前記書込済データを読み取って前記書込済データ
の同期用クロック信号を再生し再生クロック信号を生成
するクロック再生手段と、前記書込用クロック信号の位
相を前記再生クロック信号の位相に同期させた後、所定
の時定数をもって前記書込用クロック信号を前記書込用
クロック生成手段に固有の周波数及び位相に復帰させる
位相調整手段と、を有することを特徴としている。
【0009】上記情報記録装置は、前記書込済データ
を、所定データブロック毎に特定同期信号が配されるデ
ータとし、前記書込済データから前記特定同期信号を検
出する同期信号検出手段と、前記同期信号検出手段によ
る前記特定同期信号の検出タイミングに応答して前記再
生クロック信号に基づく計数動作を開始する計数手段
と、前記計数手段による計数値に基づいて前記新データ
の前記記録媒体への書込開始時点を定める制御手段と、
をさらに有するように構成可能である。
【0010】上記情報記録装置において、前記位相調整
手段は、前記記録媒体における前記新データの追加記録
開始位置より前の所定期間における前記書込済データか
ら得られる再生クロック信号の位相に前記書込用クロッ
ク信号の位相を同期させるようにすることができる。上
記情報記録装置において、前記位相調整手段は、前記書
込用クロック信号の位相を前記再生クロック信号の位相
に同期させた後、所定の時定数をもって前記書込用クロ
ック信号を前記書込用クロック生成手段に固有の周波数
及び位相に復帰させるように構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ詳細に説明する。先ず、追加記録可能な記録媒
体の1つとしてのDVD−R(Digital Video Disc-Rec
ordable )に情報を書き込む際の一般的な物理フォーマ
ットについて、図1ないし図3を用いて説明する。
【0012】DVD−Rに対して行われる誤り訂正処理
は、ECC(Error Correction code)ブロックをその
誤り単位として行われる。かかるECCブロックは、図
1に示されるデータセクタを基にして形成される。DV
D−Rに記録される原情報は、図1の如きデータセクタ
20を複数個含む物理構造を成して構成される。1つの
データセクタ20は、その先頭から、データセクタ20
の開始位置を示すID情報21と、当該ID情報21の
誤りを訂正するためのID情報誤り訂正コード(IE
C:ID Data Error correction Code)22と、予備デー
タ23と、映像や音声またはコンピュータデータ等の当
該ディスクに本来記録すべき主たる情報を担うデータ2
4と、データ24におけるエラーを検出するためのエラ
ー検出コード(EDC:Error Detection Code)25と
が順に配されたブロックデータにより構成される。DV
D−Rにおいては、このデータセクタ20が複数連続す
ることにより記録すべき原情報が構成される。
【0013】このようなデータセクタ20は、図2のよ
うにしてECCブロックの構築に使用される。初めに、
図2(A)に示されるように、1つのデータセクタ20
を172バイト毎に分割し、分割されたデータ(以下、
これをデータブロック33と称する)をそれぞれ垂直方
向に並べる。そうすると、垂直方向には12行のデータ
ブロック33が並ぶこととなる。
【0014】次いで、図2(B)に示されるように、各
データブロック33に対してそれぞれ10バイトのEC
C内符号(PI(Pality In)符号)31を割り当て
る。ECC内符号31が、当該データブロック33の末
尾に付加されることにより、1つの訂正ブロック34が
構成される。この段階では、ECC内符号31を含む訂
正ブロック34が垂直方向に12行並べられることとな
る。そして、このようなECC内符号31の付加処理
は、データセクタ20の16個分繰り返される。これに
より、192行の訂正ブロック34が得られる。
【0015】図2(B)においてはさらに、上述した如
き192行の訂正ブロック34が垂直方向に並べられて
形成されるブロックデータに対して、今度は垂直方向に
1バイト毎に分割し、分割されたデータに対して16個
のECC外符号(PO(Pality Out)符号)32を付加
する。なお、ECC外符号32は、上記訂正ブロック3
4のうち、ECC内符号31の部分に対しても付加され
る。
【0016】かくして、16個のデータセクタ20を含
む1つのECCブロック30が形成される。なお、以上
の説明から分かるように、1つのECCブロック30が
担う総情報量は、(172+10)バイト×(192+
16)行=37856バイトであり、このうち、情報デ
ータ24は、2048バイト×16=32768バイト
となる。
【0017】また、図2(B)においては、ECCブロ
ック30を構成する各1バイトのデータに「D#.*」
なる採番を施している。例えば、「D1.0」は第1行
第0列に配置されている1バイトのデータを示してお
り、「D190.170」は第190行第170列に配
置されている1バイトのデータを示している。従って、
ECC内符号31は、第172列ないし181列に配置
され、ECC外符号32は第192行ないし第207行
に配置されることとなる。
【0018】さらに、1つの訂正ブロック34は、DV
D−R上には連続して記録されるので、当該ブロック全
体のエラーが発生する可能性がある。しかし、図2
(B)に示すように、ECCブロック30は、ECC内
符号31とECC外符号32との双方を含むように構成
されるので、図2(B)において水平方向に並んでいる
データの訂正をECC内符号31で行い、図2(B)に
おいて垂直方向に並んでいるデータの訂正をECC外符
号32で行うことができる。これにより、図2(B)に
示すECCブロック30内においては、水平及び垂直方
向における二重の誤り訂正を行うことが可能となり、従
来のCD(Compact Disk)等に用いられている誤り訂正
処理に比してより強力に誤り訂正ができる。
【0019】この点につき詳述すると、例えば、1つの
訂正ブロック34(上述のように、1行分のECC内符
号31を含んで計182バイトのデータを含み、連続し
てDVD−R上に記録される。)が、全てDVD−Rの
外傷等により破壊されたとしても、それを垂直方向から
見ると、1列のECC外符号32に対して1バイトのデ
ータ破壊でしかない。従って、各列に対応するECC外
符号32を用いて誤り訂正を行えば、たとえ1つの訂正
ブロック34の全てが破壊されていても、誤り訂正を行
って正確に再生することができるのである。
【0020】かかるECCブロック30のDVD−Rに
対する具体的記録形態は、図3に示される。なお、図3
において、「D#.*」にて採番された1バイトデータ
は、図2(B)において同じく採番されたものと同一で
ある。ECCブロック30は、先ず、図3の最上段に示
されるように、訂正ブロック34毎に水平方向に一列に
並べられてインターリーブされる。これにより、図3の
2段目に示されるように、16個のレコーディングセク
タ40に変換される。かかる変換においては、1つのレ
コーディングセクタ40は、2366バイト(3785
6バイト÷16)の情報を含むこととなり、この中に
は、データセクタ20、ECC内符号31又はECC外
符号32が混在している。但し、各レコーディングセク
タ40の先頭には、データセクタ20におけるID情報
21(図1参照)が配置される。
【0021】この1つのレコーディングセクタ40は、
図3の3段目に示されるように、91バイト毎のデータ
41に分割され、夫々にヘッダHが付加される。その
後、このヘッダ付加状態のレコーディングセクタ40
は、8−16変調され、図3の最下段に示されるよう
に、データ41及びそのヘッダ毎にシンクフレーム42
に変換される。変換後は、1つのシンクフレーム42
は、ヘッダH’とデータ43とにより構成されることと
なる。また、1つのシンクフレーム42の情報量は、9
1バイト×8×(16/8)=1456チャネルビット
(但し、シンク情報を含めると1488チャネルビッ
ト)となり、このシンクフレーム42が連続した形態で
DVD−Rに書き込まれる。このとき、1つのレコーデ
ィングセクタ40は、26個のシンクフレーム42を含
むこととなる。
【0022】以上説明した物理フォーマットに従ってD
VD−Rに情報を記録することにより、当該情報を再生
する際に8−16復調及びデインターリーブを行えば
(図3参照)、元のECCブロック30を復元すること
が出来、上述したような強力な誤り訂正を行って情報を
正確に再生することができる。かくして、DVD−Rに
は、図3の最下段に示されるようなシンクフレーム系列
の形態で情報が記録されるが、その記録は、DVD−R
においては予め定められたトラックにおいてなされる。
【0023】図4は、かかる情報の記録箇所を担うトラ
ックを含むDVD−Rの記録層の構造を示している。図
4において、DVD−R1は、色素膜5が成膜され上記
シンクフレーム系列の情報の書込可能なグルーブトラッ
ク2と、グルーブトラック2に隣接しかつグルーブトラ
ック2に読取光または書込(記録)光としてのレーザー
ビームBを誘導させるためのランドトラック3とが形成
されている。グルーブトラック2は、レーザービームB
の発生源側から見て凹状にして、ランドトラック3は、
同発生源側から見て凸状にして、ビームBを反射するた
めの光反射面としての金蒸着面6を担持するよう形成さ
れている。
【0024】グルーブトラック2は、当該ディスクの平
坦面に平行な方向に所定の周波数(例えば当該ディスク
の適正回転速度に対応する周波数)で波状にうねる、い
わゆるウォブリングが施されている。かかるウォブリン
グを用いることにより、情報読取時には、当該ディスク
の回転制御を行うことが可能である。ランドトラック3
には、DVD−R1の記録位置を示すアドレス情報や記
録タイミングを制御するためのタイミング制御情報等の
記録制御情報を担うプリピット4が形成される。
【0025】かかるグルーブトラック2及びランドトラ
ック3はもとより、上記ウォブリングやプリピット4
は、DVD−R1の作製時に予め形成される。付言すれ
ば、ウォブリングやプリピット4は、初めての情報を書
き込む前に既に形成(記録)されている既成記録情報を
担うものである。このような構造を有するDVD−R1
の情報記録時には、光ビームBの中心がグルーブトラッ
ク2の中心と一致するように光ビームBがDVD−R1
に照射され、グルーブトラック2に上記シンクフレーム
系列に対応するピットが形成される。このとき、光ビー
ムBのスポットSPの大きさは、図4に示されるよう
に、当該スポットの一部がランドトラック3にも照射さ
れるように設定される。また、このランドトラック3に
照射された光スポットSPの一部の反射光を用いてプッ
シュプル法によりプリピット4が検出されそのプリピッ
トが示す当該ディスク固有の既成記録情報が取得され
る。さらに、グルーブトラック2に照射されている光ス
ポットSPの反射光を用いてグルーブトラック2のウォ
ブリングに応じたウォブル信号を検出し、このウォブル
信号に基づいたDVD−R1の回転制御が行われる。
【0026】グルーブトラック2とこれに書き込まれる
シンクフレーム系列のデータ並びにランドトラック3に
形成されるプリピット(以下、LPP(Land PrePit)
と称する)4は、図5の如き対応関係とされる。図5に
示されるように、グルーブトラック2には、その中心線
に沿って記録情報であるシンクフレーム系列のデータが
記録される。かかる記録に際しては、グルーブトラック
2が呈する8つのウォブリング周期につき1つのシンク
フレームが記録されるよう制御される。ウォブリング周
波数は、全てのシンクフレームに亘り140kHz(適
正読取レート換算値)一定とされる。
【0027】シンクフレームの先頭には、先の図3にお
いて説明したように、ヘッダH′が配されており、その
ヘッダには同期信号SYが先端に割り当てられている。
この同期信号SYは、シンクフレームの同期をとるため
に設けられており、14Tの長さの同一波形シンボルを
有する。ここで、Tは、図3の3段目に示されるような
8−16変調前のデータ系列におけるビット間隔に相当
する。シンクフレームは、1488Tの長さを有する。
【0028】一方、LPP4は、図5に上向き矢印に対
応する位置に形成される。すなわち、図5においてはグ
ルーブトラック2のウォブリングによって呈される波の
山及び谷の一方に対応する位置であってしかもシンクフ
レームにおける先頭から数えて3つの当該位置に隣接す
るランドトラック2において形成されうるようにしてい
る。但し、1つのレコーディングセクタ(図3参照)に
おいては偶数番目のシンクフレーム(EVENフレー
ム)にのみ又は奇数番目のシンクフレーム(ODDフレ
ーム)にのみLPP4が形成されるようにしている。図
5においてはEVENフレームのみLPP4が形成され
た場合を示しており、上向きの点線矢印に対応する位置
にはLPP4が形成されない。シンクフレームの先頭に
最も近くに配されるLPP4は、同期用に設けられるも
ので、定められた偶数または奇数番目のフレームに対応
して必ず配されるようにしている。かかる同期用LPP
4は、DVD−Rの記録面上のアドレス情報を担うもの
であり、レコーディングセクタ単位でそのアドレス情報
が識別される。
【0029】なお、この図5からも分かるように、LP
P4の形成位置は、グルーブトラック2に書き込まれる
シンクフレームデータ中の同期信号SYの記録位置にほ
ぼ対応づけられる。本実施例による情報記録装置は、以
上のような形態で既成記録情報が形成されかつシンクフ
レーム系列データが書き込まれるDVD−Rを扱うこと
のできるものであり、以下、その詳細について説明す
る。
【0030】図6は、かかる情報記録装置の概略的構成
を示している。図6において、DVD−R1(以下、単
にディスクと呼ぶ)は、スピンドルモータ50により回
転されつつ読取光レベル及び書込光レベルの双方にてレ
ーザ光を出力可能な光ヘッドとしてのピックアップ60
によりそのレーザ光が照射される。ディスクに入射した
このレーザ光は、当該ディスクの反射面(図4参照)に
達するとともに記録情報に応じた状態の反射光となって
ピックアップ60に導かれる。
【0031】ピックアップ60は、受光素子を含む光電
変換回路を内蔵しており、ディスクからの反射光を受光
しかつその受光レベル及び状態に応じた光電変換をな
す。その光電変換出力は、読取信号として再生増幅器6
1に供給される。再生増幅器61は、供給された読取信
号を増幅し、増幅された読取信号を帯域通過フィルタ
(BPF)62を介してウォブル検出回路63及びLP
P(プリピット)検出回路64に供給する。
【0032】ウォブル検出回路63は、読取信号から上
記ウォブル信号を検出または抽出し、これをクロストー
ク除去回路65の一入力に供給する。LPP検出回路6
4は、読取信号から上記プリピット4を検出しその検出
結果に応じたプリピット信号を生成する。プリピット信
号は、クロストーク除去回路65の他入力に供給される
とともに、プリピット(LPP)デコーダ66に供給さ
れる。
【0033】クロストーク除去回路65は、ウォブル信
号に含まれるクロストークに起因したジッタ成分をプリ
ピット信号に基づいて除去する機能を有し、除去後のウ
ォブル信号を、ウォブル同期クロック生成用PLL回路
70に供給する。得られるウォブル信号は、時間軸上、
スピンドルサーボ等の時間軸サーボでは取りきれない残
留エラーに基づくプリピット信号の検出精度に依存した
精度を持つこととなる。別言すれば、得られるウォブル
信号は、残留エラーによるプリピット信号の誤差(±5
T程度)を含むということである。
【0034】PLL回路70は、クロストーク除去され
たウォブル信号を一入力としてこれを他入力信号と位相
比較し両者の位相差に応じた誤差信号を出力する位相比
較器71と、誤差信号の低周波成分を通過せしめる低域
通過フィルタ(LPF)72と、このフィルタ出力に応
じて発振周波数を変化させるVCO73と、VCO73
の発振出力クロック信号を分周してウォブル信号と同等
の周波数の信号を生成し位相比較器71の他入力に供給
する分周器74とによって構成される。VCO73の出
力クロック信号は、書込用クロックの基となるものであ
り、PLL回路70の出力すなわちウォブル信号に位相
同期した原書込用クロック信号WCK0として位相合わ
せ回路80に供給される。PLL回路70は、書込用ク
ロック生成手段に対応する。
【0035】再生増幅器61からの増幅された読取信号
はまた、主データデコーダ67,ビットクロック再生回
路68及びシンク検出回路69に供給される。主データ
デコーダ67は、読取信号に対して、8−16復調やデ
インターリーブのデータ処理を含みかつECCブロック
から誤り訂正処理を行いつつデータ24を復元する処理
を施し(図1ないし図3参照)、復元されたデータは、
CPU9に転送される。CPU9は、この転送された復
元データを、実際の音響出力や映像出力またはデータ出
力をなすための図示せぬ再生データ処理系に送る。これ
に対しLPPデコーダ66は、検出されたプリピット信
号から、ディスクの記録面における記録位置を示すアド
レス情報やシンクフレーム同期情報を検知し、これらを
CPU9に送る。CPU9は、このプリピット信号に基
づくアドレス及びシンクフレーム同期情報を使って、種
々の処理を行う。
【0036】クロック再生回路68は、読取信号が担う
データのビット同期用クロック(周期Tを有する)を再
生するものであり、その出力は、再生クロックRCKと
してCPU9及び位相合わせ回路80に供給される。シ
ンク検出回路69は、読取信号に含まれる特定同期信号
としての同期信号SY(図5参照)を検出する。シンク
検出回路69は、同期信号SYの検出に応答した例えば
パルス状のシンク検出信号SY′を発生する。かかるシ
ンク検出信号は、CPU9及び位相合わせ回路80に供
給される。
【0037】位相合わせ回路80は、PLL回路70か
らのウォブル信号に位相同期した原書込用クロック信号
WCK0 の位相をシフト可能な移相器81と、移相器8
1の出力信号を一入力とし上記クロック再生回路68か
らの再生クロック信号RCKを他入力として両者の位相
差に応じた誤差信号を出力する位相比較器82と、誤差
信号の低域成分を通過せしめる低域通過フィルタ(LP
F)83と、サンプルホールドタイミング信号に応答し
てLPF83の出力信号の値をサンプルしホールドする
サンプルホールド(S/H)回路84と、サンプルホー
ルド回路84の出力信号の値とオフセット値とを加算す
る加算器85と、加算器85に所定のオフセット値を供
給するオフセット値発生回路86と、加算器85の加算
出力を一方の入力とし移相器81の定常時における移相
量に対応する基準信号V0 を他方の入力としこれら2つ
の入力のうちのいずれか一方をCPU9からのループ制
御信号に応じて選択的に移相器81へ出力するループス
イッチ87と、クロック再生回路68の出力再生クロッ
ク信号,シンク検出回路69の出力シンク検出信号及び
CPU9からの制御信号に基づいてS/H回路84への
サンプルホールド(S/H)タイミング信号を発生する
S/Hタイミング生成回路88とによって構成される。
位相合わせ回路80は、位相調整手段を担う。
【0038】この位相合わせ回路80においては、加算
器85の出力を選択するようループスイッチ87に対し
てCPU9がループ制御信号を発生した場合(ループ閉
成時)、基本的に、移相後の書込用クロック信号WCK
と再生クロック信号RCKとの位相誤差が位相比較器8
2によって得られ、この位相誤差のサンプル値がサンプ
ルホールド回路84によって得られる。そして加算器8
5は、そのサンプル値とオフセット値との加算値に応じ
たフィードバック信号をスイッチ87を介して移相器8
1に供給する。ここで移相器81に供給されるフィード
バック信号は、位相誤差に応じた移相量、より詳しくは
当該位相誤差の値とオフセット値の加算値をゼロに収束
させるような移相量(どの程度移相させるべきかを示す
値)を移相器81に設定することとなる。
【0039】したがって、これら移相器81、位相比較
器82、LPF83、S/Hサンプルホールド回路8
4、加算器85及びオフセット値発生回路86、ループ
スイッチ87によって形成されるループのフィードバッ
ク制御によって、書込用クロック信号WCKは、当該ル
ープ閉成時点から次第に、クロック再生回路68からの
再生クロック信号RCKの位相にオフセット分を加味し
た位相へと合致せしめられていくこととなる。このよう
に位相合わせされた書込用クロック信号WCKは、移相
器81から導出され、情報記録系の1つを担うエンコー
ダ91における符号変換用のビットクロックとして供給
される。ここで採用されるオフセットは、書込ビームを
ディスクに照射してから実際に記録マークが形成される
までの時間に対応した値とすることが好ましい。このよ
うにすることによって、ディスクの記録特性に適合した
データの書込ができる。
【0040】また、基準信号V0 を選択するようループ
スイッチ87に対してCPU9がループ制御信号を発生
した場合(ループ開放時)は、当該基準信号V0に対応
する移相量が移相器81に設定され、移相器81は、こ
の設定された移相量にて原書込用クロック信号WCK0
の位相をシフトさせて書込用クロック信号WCKを生成
する。従ってループ開放時には、再生クロックに依存せ
ず基準信号V0 によって定まる位相調整の施された書込
用クロックWCKが発生することとなる。
【0041】S/Hタイミング生成回路88の詳細につ
いては後述する。エンコーダ91は、CPU9から転送
された、ディスクへ書き込むべきデータの終段符号化を
行う。ここでは先の図3に参照されるような8−16変
調をなすための符号変換がなされる。CPU9は、書き
込むべきデータの原信号を図示せぬ書込データ供給系か
ら受信し、当該原信号に対し8−16変調処理以外のデ
ータ処理すなわち、上述したECC内符号31やECC
外符号32を付加してECCブロック30を構成すると
ともに当該ECCブロック30に対してインターリーブ
を施す処理を行ってエンコーダ91に転送すべきデータ
を生成する。かかるデータの転送には、内蔵メモリ9m
が使用される。転送データは、一旦このメモリ9mに記
憶され、CPU9が判断した所定のタイミングで順次読
み出される。エンコーダ91により最終的に符号化され
たデータは、パワー制御回路92に送られる。
【0042】パワー制御回路92は、書込モードにおい
て、エンコーダ91から送られた符号化データに応じた
レーザーパワーを指定するための制御信号を発生し、レ
ーザー駆動回路93は、この制御信号に応じた実際のピ
ックアップ光源レーザに即したレベルの駆動信号を発す
る。これにより、ピックアップ60がディスクに照射す
る記録(書込)用レーザ光の強度は、符号化データに対
応して変化せしめられることとなる。これに対し読取モ
ードにおいては、パワー制御回路92は、エンコーダ9
1から送られた符号化データには応じず、読取用の低レ
ベルかつ略一定なレーザーパワーを指定するための制御
信号を発生し、レーザー駆動回路93は、この制御信号
に応じた実際のピックアップ光源レーザに即したレベル
の駆動信号を発する。これにより、ディスクは、ピック
アップ60の照射する一定な低レベルの読取用レーザ光
によって読み取られることとなる。
【0043】ウォブル検出回路63の出力ウォブル信号
はまた、既述したように、ディスクの回転制御にも使用
される。具体的には、図示せぬ局部発振器より供給され
た基準クロック信号を一方の入力とする位相比較器51
の他方の入力に、ウォブル信号が供給される。位相比較
器51は、2つの入力の周波数誤差及び位相誤差を得、
これに応じたスピンドル制御信号をドライバー回路52
に供給し、ドライバー回路52は、スピンドル制御信号
に応じたモータ50の駆動信号を発生する。これによ
り、読取信号から検出されるウォブル信号の周波数が基
準クロック信号の周波数に一致するようにモータ50の
回転制御がなされることとなる。
【0044】次に、この情報記録装置の動作について説
明する。図7は、図6に示される情報記録装置の、ディ
スクに既に書き込まれている一連の書込済データ(以
下、旧データと言う)に対しこれに改めてデータ(以
下、新データと言う)を後続させ追加して書き込む追加
記録モードにおける各部動作波形及び動作形態を示すタ
イムチャートである。
【0045】本実施例においては、図7の(A)段に示
されるように、旧データの書き込み終了時に、当該旧デ
ータの最終ECCブロック30Eの次に配されるべきE
CCブロック30Tの先頭レコーディングセクタ40T
における第1シンクフレーム42Fの全データ部及び第
2シンクフレーム42Sのデータ部の86バイト分に対
応するダミーデータ(以下、旧ダミーデータと言う)4
4を、シンク情報SY及び対応するID情報21ととも
に当該旧データに続けて記録する。
【0046】このような形態でなされた旧データ書込済
のディスクに対して、図示せぬ指令手段から追加記録開
始指令が発せられると、CPU9は、図8及び図9に示
されるような追加記録処理を実行する。すなわち、CP
U9は、追加記録開始指令に応答して先ず、読取モード
を開始させる(ステップS1)。この処理においては、
CPU9は、エンコーダ91からの入力データに応ずる
ことなくピックアップ60のディスク1への照射光の強
度が当該記録面の書込作用を生じさせない程度の比較的
低い一定の読取光レベルとなるようにパワー制御回路9
2を制御する。
【0047】次いでCPU9は、旧データのうち、最後
の旧データが記録されているレコーディングセクタ40
Eの先頭側ID情報21を検索するため、当該ID情報
21に対応する番地であるN番地をサーチする(ステッ
プS2)。この処理は、デコーダ67の出力信号に基づ
いて実行される。なお、ここでは、旧データのうち、最
後のECCブロック30Eにおける最後のレコーディン
グセクタ40Eのデータの先頭側に配されたID情報2
1が示す番地がN番地であるとし、それに引き続いて旧
ダミーデータ44が記録されているレコーディングセク
タ40Tの先頭側に配されたID情報21が示す番地が
(N+1)番地であるとしている。
【0048】N番地に対応するID情報21が検出され
ると(図7の時刻t1 参照)、当該N番地に対応するI
D情報21に引き続いてレコーディングセクタ40Eに
記録されているデータ及びその後続レコーディングセク
タ40Tのデータの読み取りを開始する(ステップS
3)。そして、CPU9は、(N+1)番地に対応する
ID情報21が検出されたか否かを、読取データの復調
出力すなわちデコーダ67の出力信号に基づいて判定す
る(ステップS4)。ステップS4において(N+1)
番地に対応するID情報21が検出されない場合は、そ
れが検出されるまでデータの読み取りを継続する。
【0049】ステップS4において(N+1)番地に対
応するID情報21が検出された場合(図7の時刻t2
参照)、CPU9は、今度は検索目標を当該(N+1)
番地のID情報21に対応するレコーディングセクタ4
0Tにおける第2シンクフレーム42Sとして、さらに
進行して得られる読取データに基づいて検索を行う(ス
テップS5)。より詳しくは、CPU9は、(N+1)
番地のID情報21検出後における当該第2シンクフレ
ーム42S先頭の同期信号SYの検出信号SY′をシン
ク検出回路69より受信し、その受信タイミングをもっ
て当該第2シンクフレーム42Sの到来を検知するので
ある。
【0050】こうして第2シンクフレーム42Sが検知
されると(図7の時刻t3 参照)、CPU9は、S/H
回路84にS/Hタイミング信号が供給されることを許
可するための許可指令信号をS/Hタイミング生成回路
88に発する(ステップS6)。CPU9はまた、当該
第2シンクフレーム42Sの検知に応答してクロック再
生回路68からの再生クロックのカウントを開始する
(ステップS7)。
【0051】S/Hタイミング生成回路88は、例えば
図10の如く構成される。図10において、S/Hタイ
ミング生成回路88は、上記許可指令信号及びシンク検
出回路69からのシンク検出信号SY′を入力とするA
ND回路8Gと、AND回路8Gの出力信号をセット入
力とするSRフリップフロップ8F1と、SRフリップ
フロップ8F1のQ出力信号を反転リセット入力及びイ
ネーブル入力とするとともにクロック再生回路68から
の再生クロックをトリガー入力とするカウンタ8Cと、
カウンタ8Cのカウント値と所定の第1カウント値との
一致判定を行う第1の比較器8CM1と、カウンタ8C
のカウント値と所定の第2カウント値との一致判定を行
いその一致判定出力を上記フリップフロップ8F1のリ
セット入力へ供給する第2の比較器8CM2と、この第
1の比較器8CM1の一致判定出力をセット入力とし第
2の比較器8CM2の一致判定出力をリセット入力とす
るSRフリップフロップ8F2とによって構成される。
SRフリップフロップ8F2のQ出力からは、S/H回
路84へのS/Hタイミング信号が発生される。
【0052】この構成において、AND回路8Gは、許
可指令信号及びシンク検出信号SY′の双方が有意とな
ったときに高レベル信号を発生し、これに応答してフリ
ップフロップ8F1がセット状態とされる。これにより
カウンタ8Cは、リセットが解除されかつ再生クロック
のカウント可能状態とされる。従ってカウンタ8Cは、
許可指令信号及びシンク検出信号SY′の双方が有意と
なったのに応答してカウント動作を開始することとな
る。比較器8CM1は、カウンタ8Cのカウント出力が
第1カウント値N1に達したことを検知し、フリップフ
ロップ8F2をセット状態にする。その後カウンタ8C
のカウントがさらに進むと、比較器8CM2は当該カウ
ント出力が第2カウント値N2に達したことを検知し、
フリップフロップ8F2をリセット状態にする。これに
より、フリップフロップ8F2は、S/Hタイミング信
号を、第1カウント値N1において立ち上げ第2カウン
ト値N2において立ち下げることとなる。
【0053】よってSRフリップフロップ8F2のQ出
力からは、図7の(F)段に示されるような波形のS/
Hタイミング信号が発生される。なお、図7に示される
ように、上記第1カウント値N1は、第2シンクフレー
ム42Sにおける旧ダミーデータの例えば40バイト分
に相当する値とされ、上記第2カウント値N2は、第2
シンクフレーム42Sにおける旧ダミーデータの86バ
イト分に相当する値とされ、両カウント値の差は1シン
クフレームの概ね半分程度に相当する46バイト分に設
定される。換言すれば、カウンタ8Cが第1カウント値
N1に達するタイミングは、第2シンクフレーム42S
における旧ダミーデータの40バイト分の読取が完了し
た時点に対応し、カウンタ8Cが第2カウント値N2に
達するタイミングは、第2シンクフレーム42Sにおけ
る旧ダミーデータの86バイト分の読取が完了した時点
に対応し、S/Hタイミング信号の高レベル持続期間が
46バイト分に相当する。但し、第1及び第2カウント
値N1,N2及びそれらの差は、上述した値に限らずそ
れぞれ適当な別の値に変更しても良い。変更自在な態様
としては、図10に示されるように、これら所定のカウ
ント値を適宜変更可能にして格納できるメモリ8V1及
び8V2を使用することができる。
【0054】一方、CPU9も、計数手段として第2シ
ンクフレーム42Sの検知に応答してクロック再生回路
68からの再生クロックのカウントを開始しており、当
該カウント開始からのカウント値が上記第1カウント値
N1に達したか否かが判別される(ステップS8)。第
1カウント値N1に達していれば、CPU9は、図7の
(E)段に示されるように、ループ制御信号を立ち上
げ、スイッチ87をして位相合わせ回路80のサーボル
ープを閉成せしめる(ステップS9)。このループ閉成
タイミングは、S/Hタイミング信号の立ち上がりエッ
ジのタイミングに相当することとなる。
【0055】その後、CPU9は、さらにそのカウント
動作を継続して当該カウント値が上記第2カウント値N
2に達したか否かを判別する(ステップS10)。ここ
で第2カウント値N2をカウントしたことが判別される
と(図7の時刻t4 参照)、CPU9は、制御手段とし
て、書込モードを開始させる(ステップS11)。この
処理においては、CPU9は、エンコーダ91からの入
力データに応じて、ディスク記録面に書込作用を生じ得
る書込光レベルとそうでない読取光レベルとの間でピッ
クアップ60のディスク1への照射光の強度を変化させ
るような記録モードにパワー制御回路92を制御する。
【0056】これにより、エンコーダ91の出力データ
のうち、図7の(H)段に実線で示されるような当該第
2シンクフレーム42Sの87バイト目以降のデータが
パワー制御回路92に取り込まれディスク1に記録され
ることとなる。図7(H)段に点線で示されるエンコー
ダ91の出力データは、パワー制御回路92に転送され
るものの読取モードが設定されているが故に、パワー制
御回路92の出力に反映されていないことを示してい
る。なお、データを書き込まないときでもピックアップ
60の照射光を再生パワーに設定し続けるのは、ディス
ク上の情報記録トラック(グルーブトラック)をトラッ
キングするためトラッキングサーボ制御用の反射光が必
要であるからである。
【0057】かくして新データの書き込みが開始された
後は、CPU9は、エンコーダ91に転送すべき本来の
新データが終了したか否かを判定する(ステップS1
2)。終了していない場合にはそのまま新データの記録
を継続し、終了した場合には、記録終了時の最終処理と
して、当該データの最終ECCブロック30の次に配さ
れるべきECCブロック30の先頭レコーディングセク
タ40における第1シンクフレームの全データ部及び第
2シンクフレームのデータ部の86バイト分に対応する
ダミーデータ44を、シンク情報SY及び対応するID
情報21とともに当該データに続けて記憶する(ステッ
プS13)。この態様は、先述した旧データの記録終了
時における処理と同様である。
【0058】ステップS13により記録終了時の付加的
記録を含め全ての新データに関わる書込が終了すると、
CPU9は、エンコーダ91からの入力データに応ずる
ことなくピックアップ60のディスク1への照射光の強
度が一定の読取光レベルとなるようにパワー制御回路9
2を制御して読取モードに切り換える(ステップS1
4)。こうして、新データの追加記録処理が終了する。
【0059】上述したように、新データの書込直前にお
いては、ループ制御信号が立ち上げられかつS/Hタイ
ミング信号が発生される。S/H回路84は、S/Hタ
イミング信号が高レベルにある間、サンプリングすなわ
ちLPF83からの誤差信号を取り込んで加算器85に
伝送するよう動作する。このときCPU9は、ループ制
御信号を立ち上げて加算器85の出力を移相器81に中
継するようスイッチ87を制御しており、S/Hタイミ
ング信号の高レベル期間に亘って当該誤差信号に応じた
移相量が移相器81に指定される。
【0060】したがってS/Hタイミング信号が高レベ
ルにある間、位相合わせ回路80のフィードバック制御
が実行され、図7の(G)段に示されるように当該フィ
ードバックループにおけるLPF83の出力エラーレベ
ルが小さくなる方向に変化し、当該ループは、いわゆる
位相引込をなすこととなる。かかる位相引込が進むと、
当該ループはロックレンジに移行して、オフセット値に
て定まる目標値近傍に誤差信号が収められる位相ロック
状態を保つこととなる。かくして書込用クロックWCK
は、この新データの書込直前におけるS/Hタイミング
信号の高レベル期間において再生クロックRCKの位相
にオフセットを加味した目標位相に合わされる。
【0061】S/H回路84は、S/Hタイミング信号
の立ち下がりに応答してその直前にサンプルした誤差信
号の値を保持し以降これを加算器85へ出力することと
なる。従って移相器81には、かかる保持値とオフセッ
ト値との加算値に対応する移相量が、S/Hタイミング
信号の高レベル期間経過後も継続して指定されることと
なり、書込用クロックWCKは、S/Hタイミング信号
の高レベル期間経過後においてその継続される移相量に
て位相調整されることとなる。
【0062】なお、図7の(C)段及び(D)段におい
ては、書込用クロックWCKと再生クロックRCKの位
相態様を概略的かつ模式的に示しており、書込用クロッ
クWCKに付された斜線部は、位相合わせされることな
く基準値V0 に対応する移相量にてその位相が定まるこ
とを、書込用クロックWCKに付されたクロスハッチ部
は、再生クロックRCKの位相に合わせ込まれているこ
とを、書込用クロックWCKに付された縦線部は、再生
クロックRCKの位相にほぼ合致した状態が維持されて
いることを、それぞれ示している。
【0063】こうした位相合わせ回路80の動作によれ
ば、新データの書込よりも所定期間だけ前の読取から書
込用クロックWCKの位相が書込済データによる再生ク
ロックRCKの位相に整合するように調整されるので、
書込済データのビットクロックの位相の連続性を保った
ままのビットクロックにて新データをディスクに書き込
むことができる。よってこのように書き込まれたディス
クにおいては、ビットクロックの再生やシンク検出にお
いて支障を来すことなく当該書込済データと新データと
を円滑に連続再生することができる。
【0064】次に、本発明による他の実施例について説
明する。図11は、本発明の第2実施例による情報記録
装置の概略構成を示しており、図6に示されるものと同
等の部分には同一の符号が付されている。図11におけ
る情報記録装置は、基本的に、図6の構成から移相器8
1,オフセット発生回路86及びS/H回路84を除い
て構成されている。それ故、PLL回路70´は、LP
F72とVCO73との間に加算器7Aが接続され、L
PF72の出力信号を一方の入力とし加算出力信号をV
CO73に供給する構成の改変が施されている。
【0065】さらに、改変された位相合わせ回路80´
においては、VCO73の出力信号が直接、位相比較器
82の入力に供給されるとともに、書込用クロック信号
WCKとして導出されている。位相合わせ回路80´に
おいてはまた、LPF83の出力信号が増幅器85´を
介してループスイッチ87の一入力とされ、ループスイ
ッチ87の出力信号は、LPF8fを介してPLL回路
70´における加算器7Aの他入力へ供給される。そし
て、ループスイッチ87に供給されるループ制御信号
は、先述したS/Hタイミング生成回路88と同等の構
成及び信号発生原理を有するタイミング生成回路88´
によって発生される。
【0066】位相合わせ回路80´において、位相比較
器82は、PLL回路70´におけるVCO73の出力
信号(書込用クロックWCK)とクロック再生回路68
からの再生クロック信号RCKとを位相比較し、両者の
位相誤差に応じた信号をLPF83及び増幅器85´を
介してループスイッチ87に供給する。ループスイッチ
87は、増幅器85´の出力増幅誤差信号及び基準信号
V0 のいずれかを選択的にLPF8fへ出力する。LP
F8fを経た信号はPLL回路70´におけるVCO7
3の入力制御信号に加えられる。
【0067】このような構成において、増幅器85´の
出力を選択するようループスイッチ87に対してCPU
9がループ制御信号を発生した場合(ループ閉成時)、
書込用クロック信号WCKと再生クロック信号RCKと
の位相誤差が位相比較器82によって得られ、この位相
誤差に応じたフィードバック信号がスイッチ87,LP
F8f及び加算器7Aを介してVCO73に供給され
る。ここでVCO73に供給されるフィードバック信号
は、位相誤差に応じた移相量、より詳しくは当該位相誤
差をゼロに収束させるような移相量(瞬時周波数)をV
CO73に設定することとなる。
【0068】したがって、これら位相比較器82、LP
F83、増幅器85´,ループスイッチ87,LPF8
f及び加算器7Aによって形成されるループのフィード
バック制御によって、書込用クロック信号WCKは、当
該ループ閉成時点から次第に、クロック再生回路68か
らの再生クロック信号RCKの位相へと合致せしめられ
ていくこととなる。
【0069】また、基準信号V0 を選択するようループ
スイッチ87に対してCPU9がループ制御信号を発生
した場合(ループ開放時)は、当該基準信号V0に対応
する移相量(瞬時周波数)がVCO73に設定され、V
CO73は、この設定された移相量にて書込用クロック
信号WCKの位相をシフトさせる(つまり瞬時周波数を
変化させる)。従ってループ開放時には、再生クロック
に依存しない基準信号V0 によって定まる位相調整の施
された書込用クロックWCKが発生することとなる。
【0070】但し、注記すべきは、LPF8fの作用で
ある。このLPF8fは、ループスイッチ87が増幅器
85´の出力信号から基準信号V0 に選択を切り換えた
ときに、フィードバック信号を増幅器85´の出力信号
の値から基準信号V0 の値へと緩やかに変移させてVC
O73に供給する作用を奏する。これにより、当該ルー
プの位相ロック状態後におけるループ開放後において、
そのロックされた位相から基準信号V0 に対応する位相
へと書込用クロック信号WCKの位相を徐々に変化させ
ていき、暫くした後に初めて基準信号V0 に対応する位
相(周波数)に復帰させるようにしているのである。
【0071】この情報記録装置の動作は、図12に示さ
れる。図12においては、(F)段に示されるように、
ループ制御信号が上記第1カウント値N1のタイミング
で立ち上がって当該位相合わせループを閉じるととも
に、上記第2カウント値N2のタイミングで立ち下がっ
て当該位相合わせループを開く。
【0072】したがってループ制御信号が高レベルにあ
る間、位相合わせ回路80′のフィードバック制御が実
行され、図12の(G)段に示されるように当該フィー
ドバックループにおけるLPF83の出力エラーレベル
が小さくなる方向に変化し、当該ループは、いわゆる位
相引込をなすこととなる。かかる位相引込が進むと、当
該ループはロックレンジに移行して、目標値近傍に誤差
信号が収められる位相ロック状態を保つこととなる。か
くして書込用クロックWCKは、この新データの書込直
前におけるループ制御信号の高レベル期間において再生
クロックRCKの位相に合わせられる。
【0073】ループ制御信号が立ち下がると、位相合わ
せループは開放され基準信号V0 がLPF8fを介して
加算器7Aに供給される。ここでLPF8fは、所定の
時定数を有するものであり、基準信号V0 が供給されて
も直ちにこれをそのまま加算器7Aに伝送せず、指数関
数的にその基準信号V0 が示す値に近づくような信号を
加算器7A伝送することとなる。
【0074】かくして当該ループの閉成後のLPF83
の出力は、図12(G)段に※1にて示されるような緩
慢な変化を呈して基準信号V0 に対応するレベルへと到
達することとなる。これにより、追加記録開始から暫く
した後は、書込用クロック信号WCKは、書込用クロッ
ク生成手段たるPLL回路70′に固有の周波数及び位
相(すなわち基準信号V0 にて定まる中心周波数)に復
帰せしめられるので、新データの旧データに対するつな
ぎ目近傍の箇所でのみ再生クロックRCKと同期される
こととなる。
【0075】なお、図12の(C)段及び(D)段にお
いても、書込用クロックWCKと再生クロックRCKの
位相態様を概略的かつ模式的に示しており、書込用クロ
ックWCKに付された斜線部は、位相合わせされること
なく基準値V0 に対応する移相量にてその位相が定まる
ことを、書込用クロックWCKに付されたクロスハッチ
部は、再生クロックRCKの位相に合わせ込まれている
ことを、それぞれ示している。但し、書込用クロックW
CKにおける時刻t4 以降の暫くの間は、かかるクロス
ハッチがだんだんと薄れて元の斜線に似通っていくが如
く描かれており、再生クロックRCKの位相から書込用
クロックWCKの位相へと移りゆく態様が示されてい
る。
【0076】こうした位相合わせ回路80′の動作によ
っても、新データの書込よりも所定期間だけ前の読取か
ら書込用クロックWCKの位相が書込済データによる再
生クロックRCKの位相に整合するように調整されるの
で、書込済データのビットクロックの位相の連続性を保
ったままのビットクロックにて新データをディスクに書
き込むことができ、情報再生時において読取データの同
期動作を乱すことなく当該書込済データと新データとを
円滑に連続再生することができる。しかも、この第2実
施例においては、比較的に簡単な構成とすることができ
るので、コスト面等で有利である。
【0077】なお、以上の動作をなすためのCPU9の
処理は、図13及び図14に示される。これによれば、
CPU9は、ステップS5によって第2シンクフレーム
が検出されると、その後のステップS6´においてタイ
ミング生成回路88´にループ制御信号の発生を許可し
てステップS7へと移行することが分かる。また、ステ
ップS7の後は、図8及び図9におけるステップS8及
びS9を省いてステップS10による第2カウント値の
判別処理を行うようにしていることが分かる。
【0078】次に、本発明によるさらに他の実施例を説
明する。図15は、第3実施例による情報記録装置の概
略構成を示しており、図6と同等の部分には同一の符号
が付されている。図15においては、図6に示される構
成に対して情報記録系が改善されている。すなわち、エ
ンコーダ91Aは、その符号化出力として反転出力と非
反転出力との2つを備える。この2つの符号化出力は、
それぞれスイッチ回路91Sに供給される。スイッチ回
路91Sは、一方及び他方の符号化出力のうちいずれか
1つを選択的にパワー制御回路92に供給する。
【0079】バッファ回路91Bは、再生増幅器61か
らの読取信号を取り込んで所定の遅延時間(例えば最小
ピット長Tmin に等しい例えば3T相当分)をもって比
較回路91Cに供給する。比較回路91Cは、CPU9
から供給される比較判定トリガー信号に応答してバッフ
ァ回路91Bの出力の値とエンコーダ91Aの非反転出
力の値とを比較し、両者が一致していた場合はエンコー
ダ91Aの反転出力を選択するようスイッチ回路91S
に制御信号を供給する。
【0080】このような構成によれば、追加記録する際
に書込済データの末尾と新データの先頭とが結合されて
不具合の生じるデータパターンとなることを回避するこ
とができる。このような第3実施例特有の作用効果は、
図16を参照して詳説することができる。
【0081】図16において、(A)段に示される書込
済データは、(B)段に示されるように、バッファ回路
91Bによって3T相当分遅延される。エンコーダ91
Aの非反転出力データは、(C)段に示されるように、
これまでの説明と同様に時刻t4 においてパワー制御回
路92に取り込まれ始める。時刻t4 を過ぎると、書込
済データは途切れてしまうが、比較回路91Cには、
(D)段に示されるように時刻t4 にて立ち上がり当該
3T相当のパルス幅を呈する比較判定トリガーがCPU
9より供給され、かつ3T相当分遅延されたバッファ出
力の書込済データが入力されるので、この入力データと
エンコーダ91Aの非反転出力データとが値比較される
こととなる。すなわち、書込済データの末尾3T分と新
データたるエンコーダ91Aの非反転出力データの先頭
3T分とが比較される。
【0082】比較回路91Cは、当該データの値が一致
していることを判定すると、スイッチ回路91Sをして
エンコーダ91Aの反転出力データをパワー制御回路9
2に転送せしめ以降この反転出力による記録形態を継続
する。図16の(E)段に示される追加記録後のデータ
は、この場合の態様を表している。逆に、当該データの
値が一致していないことを判定すると、そのままスイッ
チ回路91Sをしてエンコーダ91Aの非反転出力デー
タをパワー制御回路92に転送する状態を持続する。
【0083】これにより、書込済データの末尾とこれに
結合される新データの先頭とが同一の値となることを防
ぐことができる。例えば、書込済データの末尾が7Tに
亘って論理値0が続いていた場合に新データの先頭も7
Tに亘って同じく論理値0が続いていたとすると、単純
に両データを結合した場合は、14Tに亘って論理値0
が続くデータパターンとなってしまう。この14Tに亘
って論理値0が続くパターンは、本実施例においては同
期信号SYにだけ与えられるパターンと一致する。つま
り、かかるデータ結合部において偶発的に同期信号SY
と同じデータパターンが形成されたことになり、後の情
報再生時においてシンク検出回路の誤検出の要因となっ
てしまう。
【0084】これに対して本実施例においては、このよ
うな場合に新データを強制的に反転せしめるので、偶発
的な同期信号SYのパターン形成を防ぎ、もって当該同
期信号の誤検出を回避することができる。なお、この第
3実施例においては書込済データの末尾とこれに結合さ
れる新データの先頭とが同じであった場合、新データの
論理値を反転させるようにしているが、かかる反転処理
と同様に実質的にデータの内容を変えないような値の変
更をなすようにしても良い。
【0085】なお、これまでの説明においては、追加記
録される先頭レコーディングセクタ40Tの各シンクフ
レームには新データが格納される如く説明したが、特開
平9−270171号公報に記載されているように、新
データに代えてダミーデータを格納するようにしても良
い。また、上記実施例においては、記録媒体としてDV
D−Rについて主に説明したが、他の追加記録可能な記
録媒体に対して本発明は適用可能である。
【0086】さらに、特定同期信号としてシンクフレー
ム同期信号SYを例に挙げたが、シンクフレームとは異
なる情報量の所定データブロック毎に配される他の同期
信号を特定同期信号として本発明を実現することも可能
である。また、旧データの記録末端部に図7に示される
ような旧ダミーデータを後続させて記録したディスクに
対して追加記録をなす態様につき説明したが、かかる旧
ダミーデータの如き後続部を設けなくとも本発明は実現
可能である。すなわち、旧データの格納されるシンクフ
レームにおいて位相合わせを行って新データの書込用ク
ロックの同期合わせを行うようにしても相当な効果が発
揮される。
【0087】この他にも、上記実施例においては種々の
手段を限定的に説明したが、当業者の設計可能な範囲に
て適宜改変することも可能である。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の情報記録
装置によれば、情報再生時において読取データの同期動
作を乱すことなく書込済データとこれに後続して追記さ
れたデータとを円滑に連続再生することを可能とする記
録媒体への記録形態を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVD−Rの原記録情報を担うデータセクタの
構造を示す図である。
【図2】図1のデータセクタを用いて構築されるECC
ブロックの構造を示す図である。
【図3】DVD−Rに記録されるデータの物理フォーマ
ットを示す図である。
【図4】DVD−Rの記録層の構造を示す斜視図であ
る。
【図5】DVD−Rにおけるグルーブトラックとこれに
書き込まれるシンクフレーム系列のデータ並びにランド
トラックに形成されるプリピットの対応関係を示す模式
図である。
【図6】本発明の第1実施例による情報記録装置の概略
的構成を示すブロック図である。
【図7】図6の情報記録装置の各部動作波形及び動作形
態を示すタイムチャートである。
【図8】図6の情報記録装置におけるCPUによって実
行される追加記録処理の手順を示す前半フローチャート
である。
【図9】図6の情報記録装置におけるCPUによって実
行される追加記録処理の手順を示す後半フローチャート
である。
【図10】図6の情報記録装置におけるS/Hタイミン
グ生成回路の具体的構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2実施例による情報記録装置の概
略的構成を示すブロック図である。
【図12】図11の情報記録装置の各部動作波形及び動
作形態を示すタイムチャートである。
【図13】図11の情報記録装置におけるCPUによっ
て実行される追加記録処理の手順を示す前半フローチャ
ートである。
【図14】図11の情報記録装置におけるCPUによっ
て実行される追加記録処理の手順を示す後半フローチャ
ートである。
【図15】本発明の第3実施例による情報記録装置の概
略的構成を示すブロック図である。
【図16】図15の情報記録装置による特徴的動作形態
を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 DVD−R 50 スピンドルモータ 51 位相比較器 52 モータドライバ 60 ピックアップ 61 再生増幅器 62 帯域通過フィルタ 63 ウォブル検出回路 64 プリピット検出回路 65 クロストーク除去回路 66 プリピットデコーダ 67 主データデコーダ 68 クロック再生回路 69 シンク検出回路 70,70´ ウォブル同期原書込用クロック生成用P
LL回路 71 位相比較器 72 低域通過フィルタ 73 電圧制御型発振器 74 分周器 7A 加算器 80,80´ 位相合わせ回路 81 移相器 82 位相比較器 83 低域通過フィルタ 84 サンプルホールド回路 85 加算器 85´ 増幅器 86 オフセット発生回路 87 ループスイッチ 88 サンプルホールドタイミング生成回路 88´ タイミング生成回路 8G AND回路 8F1,8F2 SRフリップフロップ 8C カウンタ 8CM1,8CM2 比較器 8V1,8V2 メモリ 9 CPU 91,91A エンコーダ 92 パワー制御回路 93 レーザ駆動回路 91S スイッチ回路 91B バッファ回路 91C 比較回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の書込済データに後続する新デ
    ータを追加記録することの可能な情報記録装置であっ
    て、前記新データとの同期化をなしつつその新データを
    前記記録媒体に書き込むための書込用クロック信号を生
    成する書込用クロック生成手段と、前記記録媒体から前
    記書込済データを読み取って前記書込済データの同期用
    クロック信号を再生し再生クロック信号を生成するクロ
    ック再生手段と、前記書込用クロック信号の位相を前記
    再生クロック信号の位相に同期させた後、所定の時定数
    をもって前記書込用クロック信号を前記書込用クロック
    生成手段に固有の周波数及び位相に復帰させる位相調整
    手段と、を有することを特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】 前記書込済データは、所定データブロッ
    ク毎に特定同期信号が配されるデータであり、前記書込
    済データから前記特定同期信号を検出する同期信号検出
    手段と、前記同期信号検出手段による前記特定同期信号
    の検出タイミングに応答して前記再生クロック信号に基
    づく計数動作を開始する計数手段と、前記計数手段によ
    る計数値に基づいて前記新データの前記記録媒体への書
    込開始時点を定める制御手段と、をさらに有することを
    特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  3. 【請求項3】 前記位相調整手段は、前記記録媒体にお
    ける前記新データの追加記録開始位置より前の所定期間
    における前記書込済データから得られる再生クロック信
    号の位相に前記書込用クロック信号の位相を同期させる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の情報記録装
    置。
  4. 【請求項4】 記録媒体の書込済データに後続する新デ
    ータを追加記録することの可能な情報記録方法であっ
    て、前記記録媒体から前記書込済データを読み取って前
    記書込済データの同期用クロック信号を再生し再生クロ
    ック信号を生成するクロック再生工程と、前記新データ
    との同期化をなしつつその新データを前記記録媒体に書
    き込むための書込用クロック信号を生成する書込用クロ
    ック生成工程と、前記書込用クロック信号の位相を前記
    再生クロック信号の位相に同期させた後、所定の時定数
    をもって前記書込用クロック信号を前記書込用クロック
    生成手段に固有の周波数及び位相に復帰させる位相調整
    工程と、を有することを特徴とする情報記録方法。
  5. 【請求項5】 前記書込済データは、所定データブロッ
    ク毎に特定同期信号が配されるデータであり、前記書込
    済データから前記特定同期信号を検出する同期信号検出
    工程と、前記同期信号検出工程による前記特定同期信号
    の検出タイミングに応答して前記再生クロック信号に基
    づく計数動作を開始する計数工程と、前記計数工程によ
    る計数値に基づいて前記新データの前記記録媒体への書
    込開始時点を定める制御工程と、をさらに有することを
    特徴とする請求項4記載の情報記録方法。
  6. 【請求項6】 前記位相調整工程は、前記記録媒体にお
    ける前記新データの追加記録開始位置より前の所定期間
    における前記書込済データから得られる再生クロック信
    号の位相に前記書込用クロック信号の位相を同期させる
    ことを特徴とする請求項4または5記載の情報記録方
    法。
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