JPH08263845A - 光学式情報記録再生装置 - Google Patents

光学式情報記録再生装置

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JPH08263845A
JPH08263845A JP6420495A JP6420495A JPH08263845A JP H08263845 A JPH08263845 A JP H08263845A JP 6420495 A JP6420495 A JP 6420495A JP 6420495 A JP6420495 A JP 6420495A JP H08263845 A JPH08263845 A JP H08263845A
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JP
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signal
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reproducing
gate
recording
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Application number
JP6420495A
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English (en)
Inventor
Yuji Kumon
裕二 久門
Isao Sato
勲 佐藤
Yuji Takagi
高木裕司
Motoyuki Itou
基志 伊藤
Takahiro Nagai
隆弘 永井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セクタマークが削除された光ディスクに対し
てもアドレスの再生とデータの記録再生を精度よく行
い、また、ZCAVフォーマットの光ディスクに対して
高速起動を可能となす光学式情報記録再生装置を提供す
ることを目的としている。 【構成】 プリアンプ109で生成される再生信号をア
ドレス領域検出回路111に通してアドレス領域のみを
検出し、その検出信号を基準に、CPU114の指示に
より、ゲート発生器116がリードゲートなどの制御信
号を発生する。そして、リードゲートによって、信号処
理回路110で2値化された再生信号と、クロック発生
器115からのライトクロックとをPLL112が位相
ロックさせ、ディジタル信号処理回路113にてアドレ
スの再生が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームなどの光
ビームを用いて情報の記録再生を行う光学式情報記録再
生装置に関し、特に、アドレス部にセクタマークを持た
ない光ディスクやゾーンCAVフォーマットの光ディス
クに対して、アドレスの再生とデータの記録再生を行う
光学式情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理量の急速な増加に伴い、
記録容量の大きな記録媒体である光ディスクが注目され
ている。光ディスクでは、ディスクドライバによって回
転されるディスク面に、半導体レーザからのレーザビー
ムが照射されることにより、情報の記録と再生が行われ
るようになっている。また、ディスク面には、スパイラ
ル状の2本の連続したトラックが全長にわたって極めて
僅かの間隔(例えば、1.6μmピッチ)を保って併設
されており、更に、該トラックは情報の記録・再生の最
小の管理単位となる複数のセクタに細かく分割されてい
る。そして、このような構成をとる光ディスクは、ラン
ダムアクセスファイルとして使用されるようになってい
る。
【0003】かかるセクタの構成は次のとおりである。
図14は、ISO(国際標準化機構)規格に準じた1セ
クタ725バイトのセクタフォーマットのレイアウトを
示す模式図である。このセクタには、52バイトのアド
レス領域(ヘッダとも言う)と、6バイトのオフセット
検出領域と、654バイトのデータ領域と、1バイトの
ポスタンブル領域と、12バイトのバッファ領域の各領
域が、この順で設けられている。
【0004】アドレス領域には、各セクタのアドレス情
報が予め凹凸記録(即ち、ディスク製作時に、ピット位
置記録方式によってプリフォーマット)されている。そ
の先頭部分には、PLL(位相同期ループ)からの再生
クロックを使用せずともセクタの先頭を識別できるよう
にするために、5バイトの特殊なデータパターンからな
るセクタマーク(SM)が記録されている。
【0005】続いて、再生クロックと再生信号との同期
をとるPLLの引き込みを得るためのVFO領域、即
ち、12バイトのVFO1と、2個の8バイトのVFO
2の合計3個のVFO領域が、その順で離隔して設けら
れており、夫々のVFO領域には、ディスク回転に変動
があった場合でも、確実にアドレスデータを再生できる
ようにするために同期用データが記録されている。
【0006】また、各VFO領域の後には、後続する夫
々5バイトからなる3個のID領域(ID1〜ID3が
この順で離隔して設けられている)に対してバイト同期
をとるための1バイトのアドレスマーク(AM)領域が
設けられている。そして、AMとしては、アドレスコー
ドデータの読み出し開始位置を示すための特殊なコード
パターンが記録されている。
【0007】また、上記の3個の各ID領域には、2バ
イトからなるトラック番号と1バイトからなるセクタ番
号(ID番号であり、何れも、ディスク上の物理的な番
地となっており、通常は、ディスクの内周側から順に
0、1、2、・・・となるように付されている)とが、
(2,7)変調(原情報を光ディスクに適した信号に変
換するために使用される符号変換方式の一つである)さ
れた状態で繰り返し記録されている。更に、各ID領域
には、記録されたIDデータについての誤り検出用コー
ドとして、2バイトのCRC(Cyclic Redundancy Chec
k)コード、即ち、巡回冗長検査バイトが、同じく(2,
7)変調された状態で記録付加されている。
【0008】なお、CRCは巡回符号方式とも呼ばれて
おり、同期式伝送の場合に多く使用される誤り検出方式
となっている。具体的には、送信側にて、送るべきデー
タ列を高次の多項式とみなし、これを予め定められた生
成多項式で割った余り(BCC;Block Check Code) を
データの後に付加して送信し、受信側では同じ生成多項
式を用いて割算を行って、余りがない場合に伝送された
データは正しいと判断するようになっている。
【0009】また、上記ID3の後には、RLL(2,
7)記録コード(Run Length Limited 2-7 Code 即ち、
RLL符号則による(2,7)変調された記録コードで
ある)を満たすようID領域の最終バイトを閉じるため
に、1バイトのポスタンブル(PA)領域が設けられて
いる。これは、ID及びCRCが共に(2,7)変調と
いう可変長語で記録されているので、変調後にCRCが
2バイトで収まらなくなるときがあるからである。
【0010】以上のように、アドレス領域のフォーマッ
トにおいては、同一IDコードパターンを3回繰り返し
て記録することによって信頼性を高め、セクタの読み出
し誤り率を減らすようにしている点が特徴となってい
る。次に、上記アドレス領域に続くオフセット検出領域
には、凹凸を持たない鏡面で形成された3バイト長のオ
フセット検出領域(ODF;0ffset Detection Flag)
と、更に、これに続く3バイト長の間データを有しない
GAP領域とが設けられている。ここでは、トラッキン
グエラー検出におけるオフセットの検出が行われるよう
になっている。
【0011】更に、上記オフセット検出領域に続くデー
タ領域には、PLLの引き込みを得るために12バイト
のVFO領域(VFO3)と、後続のデータ領域に対し
てバイト同期をとるために3バイトのSYNC領域(S
YNC)と、ユーザーデータを記録するために639バ
イトのデータ領域とが順に設けられている。そして、デ
ータ領域には、本来、ユーザの書き込みたいデータを書
き込むためのデータバイト(DATA)と、書き込むべ
きセクタに欠陥がある場合に別のセクタ(交代セクタ)
に書き込むための処理を行うコントロールバイト(CN
TRL)と、巡回冗長検査(CRC)バイトまたはエラ
ー訂正コード(ECC;Error Correction Code)バイト
と、データ領域に欠陥がある場合に同期ずれが発生し
て、データ誤りが波及することを防止するために、バイ
ト同期を取り戻す特殊コードである再同期(RESYN
C)バイトとが、夫々、(2,7)変調された状態で記
録されている。
【0012】また、上記データ領域の後には、先述した
のと同一理由からデータ領域における最終バイトを閉じ
る目的で1バイトのポスタンブル(PA)領域が設けら
れており、更にその後には、12バイトのバッファ(B
UFF)領域が設けられている。ここで、バッファ領域
は、データ領域にデータを書き込む際にディスクに回転
変動があった場合に、次のセクタのアドレス部先端を書
き潰さないようにするために、データを有しない領域と
して設けられている。
【0013】図15は、図14に示すセクタマークのパ
ターン例を示す波形図である。図で示すように、セクタ
マークは全80チャネルビット長で以て構成されてお
り、Tを1チャネルビットの周期とした場合、6T、1
0T、14Tの組み合わせパターンからなるロングマー
クパターンと、セクタマークの終了を示す10Tの定パ
ターン〔0000010010〕とから構成されている。そして、
このような構成をとることにより、セクタマークは、R
LL(2,7)記録コードには現れない特殊な凹凸パタ
ーンを形成するため、PLLの位相ロックに依存するこ
となくセクタの先頭が識別できるようになる。
【0014】ところで、記憶容量を大きく取るためと、
目標アドレスへ情報を記録し、且つ信頼度高く再生する
ために、光ディスクの記録フォーマットについては、い
くつかのフォーマットが提案されている。そして、セク
タ配置法の代表的なものとしては、CLV(Constant L
inear Velosityの略である)方式とCAV(ConstantAn
gular Velosity の略である)方式がある。
【0015】CLV方式では、トラック半径に反比例し
たディスク回転速度となるように回転モータを制御し
て、記録再生するトラックの線速がディスク上のどこに
おいても一定になるようにしている。このため、記憶容
量を大きくすることができ、しかも一定のクロックに同
期させてデータを記録・再生することができるので、デ
ィスク上のどの位置においても記録・再生条件を略同じ
にすることができるという利点を有している。
【0016】これに対しCAV方式では、スピンドルモ
ータの回転と記録・再生の周波数とが一定になるように
している。このため、回転制御が容易であり、小型モー
タを使用できるという利点を有していることから、CL
V方式に対抗して多く利用されるようになってきた。し
かしその反面、全記憶容量が少なくなるという欠点も有
している。
【0017】また、かかるCAV方式における回転制御
が容易であるという利点を生かし、全記憶容量が少ない
という欠点を改良する方式として、MCAV(Modified
CAV)なる方式がある。この方式では、ディスクの外側
へ行く程、記録周波数を高くなるようにしており、ゾー
ン(一定数のトラックをまとめた管理単位である)毎に
ライトクロックが異なるようになっている。そこで、別
名、ZCAV(Zone-CAV) とも呼ばれている。
【0018】なお、上述したアドレスフォーマットやゾ
ーンCAVのディスクフォーマットについては、例え
ば、光ディスク技術(ラジオ技術社 著者:尾上守夫ら
222頁〜230頁)において詳細に記載されている
ので参照されたし。次に、上記CAV方式の光ディスク
に対する従来装置でのアドレス再生動作について述べ
る。装置に電源が投入されるか或いはディスクが挿入さ
れると、装置を制御するマイクロプロセッサが、スピン
ドルモーターを始動させてディスクを回転させる。続い
て、光照射手段をONさせ、更にフォーカスおよびトラ
ッキングをONさせる。ひき続いて、マイクロプロセッ
サが、PLLの位相ロックとは無関係に基準クロック
(ライトクロック)によってセクタマークを検出し、更
に、検出した該セクタマークを基準に、後に続くVFO
パターンとのタイミングを合わせて、アドレスを再生す
るためのゲート信号(リードゲート)を発生する。
【0019】続いて、かかるリードゲートを制御信号と
して、PLLがライトクロックと再生データとの位相ロ
ックの引き込みを開始する。そして、この位相ロックの
引き込みが完了すると、PLLは、同期したデータ読み
出しクロック(リードクロック)とデータ(リードデー
タ)とをアドレス再生回路へ出力する。なお、かかるP
LLによる位相ロック動作は、アドレス及びデータを再
生する場合に、再生データに対して、アドレス読み出し
回路とデータの読み出し回路とのクロックを同期させる
ために行われるようになっている。
【0020】更に、アドレス再生回路では、リードクロ
ックとリードデータに従ってアドレスマーク(AM)を
検出した後、RLL(2,7)記録コードのリードデー
タをNRZ(Non Return to Zero) データに変換すると
共に、巡回冗長検査(CRC)を行い、アドレスの読み
取りを行う。ここに、CAV方式の光ディスクにおける
アドレスの再生が実現される。なお、それ以降の動作に
ついては、CPU等からの指示に従う。
【0021】一方、先述したZCAV方式の光ディスク
に対しては、装置起動動作が、上述したCAV方式の場
合とは明らかに異なっている。トラッキングのONまで
は上述したCAV方式の場合と同様にして行うが、光ヘ
ッドのトラッキング位置は装置を起動する毎に異なって
おり、現在ゾーンは不明である。ところが、ZCAV方
式では、セクタマークを検出するためのライトクロック
が特定ができないので、CAV方式の場合のようにクロ
ックによるセクタマークの検出を行うことはできない。
即ち、リードゲートを発生することができない。
【0022】そこで、ZCAV方式の光ディスクに対し
ては、装置起動を行う場合に、ライトクロックの周波数
を順に切り換えていくことによって、セクタマークの検
出を行うようになっている。そして、セクタマークが検
出できた後は、アドレスの再生ができたことを判断基準
に現在ゾーンやライトクロックの確定を行う。また、か
かる方法以外にも、フォーカスをONする以前に強制的
に光ヘッドをディスクの最内周か最外周に移動させてラ
イトクロックの周波数を特定し、初期ゾーンを確定する
といった起動方式をとる装置もある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】近年、光ディスクの大
容量化の要求に伴い、従来のアドレスフォーマットに導
入されていたセクタマークを削除して、更に、ZCAV
フォーマットを用いてディスク容量を大幅に増大させる
というディスクフォーマットが提案されている。しかし
ながら、このようなセクタマークを有しない光ディスク
に対しては、セクタマークを検出することが前提となる
従来のアドレス再生方法では対応することができず、装
置立ち上げ自体が困難になってしまうことにもなりかね
ない。また、何らかの方法によってアドレス再生ができ
たとしても、ZCAV方式であることから、装置立ち上
げ時間が長くなることは必至である。
【0024】また、セクタマークを有する従来からの光
ディスクに対しても、セクタマークを検出してリードゲ
ートを生成し、アドレス及びデータを再生するという従
来からの方法によれば、何らかの原因によってセクタマ
ークが検出できない場合には、該リードゲートの発生が
困難となり、PLL制御や装置起動ができなくなった
り、アドレスの読み取りが不可能となったり、或いは読
み取り精度が極端に悪化したりといった不具合を招いて
しまうことにもなりかねない。
【0025】また、ZCAVフォーマットの光ディスク
対しては、セクタマークが有る場合でも、従来の装置起
動方式をとる限りは、現在ゾーンを直ちに特定すること
ができず、セクタマークの検出に時間がかかってしま
う。このため、装置の立ち上げ時間が長くなるという不
具合を避けることはできない。更に、光ヘッドを強制的
にディスクの最内周か最外周に移動させるという装置起
動方式をとる場合には、光ヘッドに対して、ストッパ部
分において機械的な衝撃が加わり、衝撃音を発生するこ
ともあって、その耐久性を損なってしまうおそれもあ
る。
【0026】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであり、セクタマークが削除された光ディスクに対し
てもアドレスの再生とデータの記録再生を精度よく行
い、また、ZCAVフォーマットの光ディスクに対して
は高速起動を実現可能とした光学式情報記録再生装置を
提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本請求項1に記載の発明は、複数セクタが連続する
スパイラル状のトラックを備えた光ディスクに対して光
ビームを照射し情報の記録再生を行う光学式情報記録再
生装置であって、光ディスクからの戻り光量を検出し、
光/電変換して再生信号を取り出す再生信号取り出し手
段と、前記再生信号を2値化する再生信号2値化手段
と、2値化再生信号と基準クロックとの位相同期をとる
位相同期手段と、位相同期がとられた2値化再生信号か
らアドレス及び/又はデータの再生を行い、或いは、再
生されたアドレスのデータ領域に対するデータ書込みを
行い、同時にエラー処理を行う2値化再生信号処理手段
と、光ディスク上の1つのセクタにおけるアドレス領域
及びデータ領域からの夫々の戻り光量に差があることを
利用して、前記再生信号より該アドレス領域の検出を行
うアドレス領域検出手段と、前記再生信号2値化手段、
位相同期手段、2値化再生信号処理手段の各動作タイミ
ングを制御するための各ゲート信号を発生し、各手段に
供給するゲート信号発生供給手段と、前記アドレス領域
検出手段によるアドレス領域検出信号を基準にして、前
記ゲート信号発生供給手段が発生すべき各ゲート信号パ
ターンを指示するゲート信号パターン指示手段と、を備
えていることを特徴としている。
【0028】また、本請求項2に記載の発明は、請求項
1にかかる光学式情報記録再生装置であって、前記アド
レス領域検出手段が、アドレス領域の再生信号とデータ
領域の再生信号とが、所定の信号レベルに対して互いに
信号極性を異にする信号である場合に、前記再生信号取
り出し手段によって取り出された再生信号について、直
流成分を除去し、その平均信号レベルを所定電位に定め
る第1の信号処理手段と、前記第1の信号処理手段の処
理信号に対して包絡線検波を行う検波手段と、前記検波
手段による検波信号の直流成分を除去し、そのレベル変
動を補正する第2の信号処理手段と、補正後の検波信号
を、所定のアドレス領域側極性の比較電位と比較して、
その比較結果をアドレス領域検出信号として出力するア
ドレス領域検出信号出力手段と、を備えていることを特
徴としている。
【0029】また、本請求項3に記載の発明は、請求項
2にかかる光学式情報記録再生装置であって、光ディス
クがグルーブ記録方式の相変化光ディスクである場合
に、前記比較電位は、前記第1の信号処理手段が定めた
所定電位と、前記検波手段による検波信号の最大レベル
電位との略中間電位に設定されることを特徴としてい
る。
【0030】また、本請求項4に記載の発明は、請求項
2にかかる光学式情報記録再生装置であって、前記アド
レス領域検出手段が、更に、アドレス領域の誤検出を防
止するためのアドレス領域誤検出防止手段を備え、該ア
ドレス領域誤検出防止手段では、前記アドレス領域検出
信号出力手段からのアドレス領域検出信号と、前記ゲー
ト信号発生供給手段が前記2値化再生信号処理手段に対
して供給するゲート信号との論理積をとり、該論理積結
果を新たなアドレス領域検出信号として出力することを
特徴としている。
【0031】また、本請求項5に記載の発明は、請求項
1又は請求項2にかかる光学式情報記録再生装置であっ
て、前記ゲート信号パターン指示手段が、前記アドレス
領域検出手段によるアドレス領域検出信号の立ち上がり
時点を基準に、バイト長により各ゲートパターンを決定
して前記ゲート信号発生供給手段に指示すると共に、ア
ドレス領域におけるセクタマークの有無に応じて、各ゲ
ートパターンを変えることを特徴としている。
【0032】また、本請求項6に記載の発明は、請求項
1又は請求項5にかかる光学式情報記録再生装置であっ
て、前記ゲート信号発生供給手段が、前記ゲート信号パ
ターン指示手段の指示によって第1〜第4のゲート信号
を発生し、前記2値化再生信号処理手段に対しては、ア
ドレス領域とデータ領域を分離するための第1のゲート
信号を、前記位相同期手段に対しては、その起動をかけ
るための第2のゲート信号並びにデータを再生するため
の第3のゲート信号を、前記2値化再生信号処理手段に
対しては、データ記録を行うための第4のゲート信号
を、夫々に供給することを特徴としている。
【0033】また、本請求項7に記載の発明は、請求項
1又は請求項2にかかる光学式情報記録再生装置であっ
て、前記ゲート信号発生供給手段が、前記アドレス領域
検出手段からのアドレス領域検出信号を、前記位相同期
手段に対し、その起動をかけるためのゲート信号として
供給することを特徴としている。また、本請求項8に記
載の発明は、請求項1又は請求項2にかかる光学式情報
記録再生装置であって、前記ゲート信号発生供給手段
が、更に、第2のゲート信号発生供給手段を備え、光デ
ィスクが、アドレス領域にセクタマークを有する光ディ
スクである場合に、該第2のゲート信号発生供給手段で
は、前記アドレス領域検出信号と該アドレス領域検出信
号をセクタマーク長よりも所定長だけ長く遅延させた信
号との論理積をとって、該論理積結果を、前記位相同期
手段に対し、その起動をかけるためのゲート信号として
供給することを特徴としている。
【0034】また、本請求項9に記載の発明は、複数セ
クタが連続するスパイラル状のトラックを備え、複数ト
ラックからなる各ゾーン毎に異なる記録・再生クロック
周波数を持つZCAVフォーマットの光ディスクに対し
て光ビームを照射し情報の記録再生を行う光学式情報記
録再生装置であって、光ディスクからの戻り光量を検出
し、光/電変換して再生信号を取り出す再生信号取り出
し手段と、前記再生信号を2値化する再生信号2値化手
段と、装置起動時のカレントゾーンを決定するカレント
ゾーン決定手段と、各ゾーンに対する記録再生クロック
を、基準クロックをm/n(m、nは所定の自然数であ
る)倍することによって生成する記録再生クロック生成
手段と、前記記録再生クロック生成手段に対して、前記
m、nについての所定値を指示するm、n値指示手段
と、2値化再生信号と記録再生クロックとの位相同期を
とる位相同期手段と、位相同期がとられた2値化再生信
号からアドレス及び/又はデータの再生を行い、或い
は、再生されたアドレスのデータ領域に対するデータ書
込みを行い、同時にエラー処理を行う2値化再生信号処
理手段と、光ディスク上の1つのセクタにおけるアドレ
ス領域及びデータ領域からの夫々の戻り光量に差がある
ことを利用して、前記再生信号より該アドレス領域の検
出を行うアドレス領域検出手段と、前記再生信号2値化
手段、位相同期手段、2値化再生信号処理手段の各動作
タイミングを制御するための各ゲート信号を発生し、各
手段に供給するゲート信号発生供給手段と、前記アドレ
ス領域検出手段によるアドレス領域検出信号を基準にし
て、前記ゲート発生供給手段が発生すべき各ゲート信号
パターンを指示するゲート信号パターン指示手段と、を
備えていることを特徴としている。
【0035】また、本請求項10に記載の発明は、請求
項9にかかる光学式情報記録再生装置であって、前記カ
レントゾーン決定手段が、光ディスクの全セクタについ
ての異なる再生時間を各ゾーン別に分類した関係テーブ
ルを記憶するセクタ再生時間記憶手段と、装置起動時の
カレントゾーンにおける1セクタについての再生時間を
測定するセクタ再生時間測定手段と、前記関係テーブル
を検索することにより、測定された1セクタの再生時間
が、記憶した何れのゾーンに属しているかを判定するゾ
ーン判定手段と、を備えていることを特徴としている。
【0036】また、本請求項11に記載の発明は、請求
項9又は請求項10にかかる光学式情報記録再生装置で
あって、前記m、n値指示手段が、光ディスクの全ゾー
ンについての異なる記録再生クロックと、各記録再生ク
ロックと対応付けられたm、n値とを、各ゾーン別に分
類した関係テーブルを記憶する記憶手段を備え、前記関
係テーブルを検索することによって、所定のゾーンに対
する記録再生クロックを決定し、前記記録再生クロック
生成手段に対して該当するm、n値を指示することを特
徴としている。
【0037】また、本請求項12に記載の発明は、請求
項11にかかる光学式情報記録再生装置であって、前記
m、n値指示手段が、前記アドレス領域検出手段による
アドレス領域検出が失敗した場合に、前記記録再生クロ
ック生成手段に対し、前記カレントゾーン決定手段によ
って決定されたカレントゾーンに続く次のゾーンについ
ての該当するm、n値を指示する一方、その指示にもか
かわらず、更にアドレス領域検出が失敗した場合には、
前記カレントゾーン決定手段に対し、再度、カレントゾ
ーンの決定を行うよう指示することを特徴としている。
【0038】また、本請求項13に記載の発明は、請求
項9にかかる光学式情報記録再生装置であって、前記カ
レントゾーン決定手段が、光ディスクの各ゾーンが有す
るセクタ数と、各ゾーンに対する記録再生クロックとを
対応付けた関係テーブルを記憶するセクタ数記憶手段
と、装置起動時のカレントゾーンにおけるセクタ数を測
定するセクタ数測定手段と、前記関係テーブルを検索す
ることにより、測定されたセクタ数が、記憶した何れの
ゾーンに該当するものであるかを判定するゾーン判定手
段と、を備えていることを特徴としている。
【0039】また、本請求項14に記載の発明は、請求
項13にかかる光学式情報記録再生装置であって、前記
セクタ数測定手段が、光ディスク1回転の所要時間内に
おける前記アドレス領域検出手段によるアドレス領域検
出信号の個数をカウントすることにより、前記セクタ数
を測定することを特徴としている。また、本請求項15
に記載の発明は、請求項14にかかる光学式情報記録再
生装置であって、前記セクタ数測定手段が、光ディスク
を回転するモータの回転同期信号を2分周する分周手段
と、得られた2分周信号を若干遅延させる遅延手段と、
得られた遅延信号と2分周信号との論理和をとる論理和
手段と、得られた論理和出力でクリアをかけ、前記アド
レス領域検出手段からのアドレス領域検出信号の個数を
カウントするカウント手段と、前記2分周信号の立ち下
がりで、前記カウント手段によるカウント値をラッチす
るラッチ手段と、ラッチされたカウント値に従い、信号
出力を切り換える信号切り換え手段と、を備えているこ
とを特徴としている。
【0040】また、本請求項16に記載の発明は、請求
項15にかかる光学式情報記録再生装置であって、前記
m、n値指示手段が、前記セクタ数測定手段の信号切り
換え手段により切り換えられた信号に従い、前記記録再
生クロック生成手段に対して該当するm、n値を指示す
ることを特徴としている。また、本請求項17に記載の
発明は、請求項9又は請求項12又は請求項16にかか
る光学式情報記録再生装置であって、前記アドレス領域
検出手段が、更に、アドレス領域の誤検出を防止するた
めのアドレス領域誤検出防止手段を備え、該アドレス領
域誤検出防止手段では、前記アドレス領域検出信号出力
手段からのアドレス領域検出信号と、前記ゲート信号発
生供給手段が前記2値化再生信号処理手段に対して供給
するゲート信号との論理積をとり、該論理積結果を新た
なアドレス領域検出信号として出力することを特徴とし
ている。
【0041】
【作用】上記請求項1にかかる発明の構成によれば、本
光学式情報記録再生装置では、複数セクタが連続するス
パイラル状のトラックを備えた光ディスクに対して光ビ
ームが照射されることにより、情報の記録再生が行われ
るようになっている。具体的には、先ず、再生信号取り
出し手段によって、光ディスクからの戻り光量が検出さ
れ、光/電変換されて、電気信号として再生信号が取り
出される。続いて、取り出された再生信号が、再生信号
2値化手段によって2値化される。そして、この2値化
再生信号と基準クロックとは、位相同期手段によって位
相同期がとられる。更に、その位相同期がとられた2値
化再生信号から、2値化再生信号処理手段によって、ア
ドレス及び/又はデータの再生が行われ、或いは、再生
されたアドレスのデータ領域に対するデータ書込みが行
われ、同時にエラー処理も行われる。
【0042】一方、光ディスク上の1つのセクタにおけ
るアドレス領域及びデータ領域からの夫々の戻り光量に
差があることを利用して、アドレス領域検出手段によっ
て、前記再生信号より該アドレス領域の検出が行われ
る。また、ゲート信号発生供給手段によって、前記再生
信号2値化手段、位相同期手段、2値化再生信号処理手
段の各動作タイミングを制御するための各ゲート信号が
発生され、発生されたゲート信号が各手段に対して供給
される。この場合、ゲート信号パターン指示手段によっ
て、前記アドレス領域検出手段によるアドレス領域検出
信号を基準にして、前記ゲート信号発生供給手段が発生
すべき各ゲート信号パターンが指示される。
【0043】また、上記請求項2にかかる発明の構成に
よれば、請求項1に記載のアドレス領域検出手段では、
アドレス領域の再生信号とデータ領域の再生信号とが、
所定の信号レベルに対して互いに信号極性を異にする信
号である場合に、第1の信号処理手段によって、前記再
生信号取り出し手段によって取り出された再生信号につ
いて、直流成分が除去され、その平均信号レベルが所定
電位に定められる。また、検波手段によって、前記第1
の信号処理手段の処理信号に対して包絡線検波が行われ
る。更に、第2の信号処理手段によって、前記検波手段
による検波信号の直流成分が除去され、そのレベル変動
が補正される。そして、アドレス領域検出信号出力手段
によって、補正後の検波信号が、所定のアドレス領域側
極性の比較電位と比較され、その比較結果がアドレス領
域検出信号として出力される。
【0044】また、上記請求項3にかかる発明の構成に
よれば、光ディスクがグルーブ記録方式の相変化光ディ
スクである場合に、請求項2における比較電位は、前記
第1の信号処理手段が定めた所定電位と、前記検波手段
による検波信号の最大レベル電位との略中間電位に設定
される。また、上記請求項4にかかる発明の構成によれ
ば、請求項2のアドレス領域検出手段には、更に、アド
レス領域の誤検出を防止するためのアドレス領域誤検出
防止手段が備えられている。そして、該アドレス領域誤
検出防止手段では、前記アドレス領域検出信号出力手段
からのアドレス領域検出信号と、前記ゲート発生供給手
段が前記2値化再生信号処理手段に対して供給するゲー
ト信号との論理積がとられ、該論理積の結果を新たなア
ドレス領域検出信号として出力するようになっている。
【0045】また、上記請求項5にかかる発明の構成に
よれば、請求項1に記載のゲート信号パターン指示手段
では、前記アドレス領域検出手段によるアドレス領域検
出信号の立ち上がり時点を基準にして、バイト長により
各ゲート信号パターンが決定され、前記ゲート信号発生
供給手段に対して指示を与えるようになっている。ま
た、この場合、アドレス領域におけるセクタマークの有
無に応じて、ゲート信号パターンが変えられるようにな
っている。
【0046】また、上記請求項6にかかる発明の構成に
よれば、請求項1に記載のゲート信号発生供給手段で
は、前記ゲート信号パターン指示手段の指示によって第
1〜第4のゲート信号を発生するようになっている。そ
して、前記2値化再生信号処理手段に対しては、アドレ
ス領域とデータ領域を分離するための第1のゲート信号
を供給し、前記位相同期手段に対しては、起動をかける
ための第2のゲート信号並びにデータを再生するための
第3のゲート信号を供給し、前記2値化再生信号処理手
段に対しては、データ記録を行うための第4のゲート信
号を供給するようになっている。
【0047】また、上記請求項7にかかる発明の構成に
よれば、請求項1に記載のゲート信号発生供給手段で
は、前記アドレス領域検出手段からのアドレス領域検出
信号を、前記位相同期手段に対して、起動をかけるため
のゲート信号として供給するようになっている。また、
上記請求項8にかかる発明の構成よれば、請求項1に記
載のゲート信号発生供給手段には、更に、第2のゲート
信号発生供給手段が備えられている。そして、光ディス
クが、アドレス領域にセクタマークを有する光ディスク
である場合には、該第2のゲート信号発生供給手段で
は、前記アドレス領域検出信号と該アドレス領域検出信
号をセクタマーク長よりも所定長だけ長く遅延させた信
号との論理積がとられ、該論理積結果を、前記位相同期
手段に対して、起動をかけるためのゲート信号として供
給するようになっている。
【0048】また、上記請求項9にかかる発明の構成に
よれば、本光学式情報記録再生装置では、複数セクタが
連続するスパイラル状のトラックを備え、複数トラック
からなる各ゾーン毎に記録・再生クロック周波数を持つ
ZCAVフォーマットの光ディスクに対して光ビームを
照射して情報の記録再生が行われるようになっている。
【0049】具体的には、先ず、再生信号取り出し手段
によって、光ディスクからの戻り光量が検出され、光/
電変換されて、電気信号として再生信号が取り出され
る。続いて、再生信号2値化手段によって、前記再生信
号が2値化される。一方、カレントゾーン決定手段によ
って、装置起動時におけるカレントゾーンが決定され
る。また、各ゾーンに対する記録再生クロックについて
は、記録再生クロック生成手段によって、基準クロック
がm/n(m、nは所定の自然数である)倍されて生成
されるようになっている。この場合、m、n値指示手段
によって、前記記録再生クロック生成手段に対して、前
記m、nについての所定値が指示される。
【0050】また、位相同期手段によって、2値化再生
信号と記録再生クロックとの位相同期がとられる。そし
て、2値化再生信号処理手段によって、位相同期がとら
れた2値化再生信号からアドレス及び/又はデータの再
生が行われ、或いは、再生されたアドレスのデータ領域
に対するデータ書込みが行われ、同時にエラー処理も行
われる。
【0051】また、アドレス領域検出手段によって、光
ディスク上の1つのセクタにおけるアドレス領域及びデ
ータ領域からの夫々の戻り光量に差があることを利用し
て、前記再生信号より該アドレス領域の検出が行われ
る。更に、ゲート信号発生供給手段によって、前記再生
信号2値化手段、位相同期手段、2値化再生信号処理手
段の各動作タイミングを制御するための各ゲート信号が
発生され、各手段に対して供給される。この場合、ゲー
ト信号パターン指示手段よって、前記アドレス領域検出
手段によるアドレス領域検出信号を基準にして、前記ゲ
ート信号発生供給手段が発生すべき各ゲート信号パター
ンが指示される。
【0052】また、上記請求項10にかかる発明の構成
によれば、請求項9のカレントゾーン決定手段では、セ
クタ再生時間記憶手段によって、光ディスクの全セクタ
についての異なる再生時間を各ゾーン別に分類した関係
テーブルが記憶されるようになっている。また、セクタ
再生時間測定手段によって、装置起動時のカレントゾー
ンにおける1セクタについての再生時間が測定される。
そして、ゾーン判定手段によって、前記関係テーブルを
検索され、測定された1セクタの再生時間が、記憶した
何れのゾーンに属しているかの判定がなされる。
【0053】また、上記請求項11にかかる発明の構成
によれば、請求項9のm、n値指示手段では、記憶手段
によって、光ディスクの全ゾーンについての異なる記録
再生クロックと、各記録再生クロックと対応付けられた
m、n値とを、各ゾーン別に分類した関係テーブルが記
憶されるようになっている。そして、前記関係テーブル
を検索することによって、所定のゾーンに対する記録再
生クロックが決定され、前記記録再生クロック生成手段
に対して該当するm、n値が指示される。
【0054】また、上記請求項12にかかる発明の構成
よれば、請求項11のm、n値指示手段では、前記アド
レス領域検出手段によるアドレス領域検出が失敗した場
合に、前記記録再生クロック生成手段に対して、前記カ
レントゾーン決定手段によって決定されたカレントゾー
ンに続く次のゾーンについての該当するm、n値を指示
し、その指示にもかかわらず、更にアドレス領域検出が
失敗した場合には、前記カレントゾーン決定手段に対
し、再度、カレントゾーンの決定を行うよう指示するよ
うになっている。
【0055】また、上記請求項13にかかる発明の構成
によれば、請求項9のカレントゾーン決定手段では、セ
クタ数記憶手段によって、光ディスクの各ゾーンが有す
るセクタ数と、各ゾーンに対する記録再生クロックとを
対応付けた関係テーブルが記憶されるようになってい
る。また、セクタ数測定手段によって、装置起動時のカ
レントゾーンにおけるセクタ数が測定される。そして、
ゾーン判定手段によって、前記関係テーブルが検索さ
れ、測定されたセクタ数が、記憶した何れのゾーンに該
当するものであるかの判定がなされる。
【0056】また、上記請求項14にかかる発明の構成
によれば、請求項13のセクタ数測定手段では、光ディ
スク1回転の所要時間内における前記アドレス領域検出
手段によるアドレス領域検出信号の個数をカウントする
ことによって、前記セクタ数の測定を行うようになって
いる。また、上記請求項15にかかる発明の構成によれ
ば、請求項14のセクタ数測定手段では、分周手段によ
って、光ディスクを回転するモータの回転同期信号が2
分周される。また、遅延手段によって、得られた2分周
信号が若干遅延させられる。そして、論理和手段によっ
て、得られた遅延信号と2分周信号との論理和がとられ
る。更に、カウント手段では、得られた論理和出力でク
リアがかけられ、前記アドレス領域検出手段からのアド
レス領域検出信号の個数がカウントされる。また、カウ
ント手段によるカウント値は、ラッチ手段によって、前
記2分周信号の立ち下がりでラッチされる。そして、そ
のラッチされたカウント値に従って、信号切り換え手段
によって、信号出力が切り換えられる。
【0057】また、上記請求項16にかかる発明の構成
によれば、請求項15のm、n値指示手段では、前記セ
クタ数測定手段の信号切り換え手段により切り換えられ
た信号に従って、前記記録再生クロック生成手段に対し
て該当するm、n値を指示するようになっている。ま
た、上記請求項17にかかる発明の構成によれば、請求
項9又は請求項12又は請求項16のアドレス領域検出
手段には、更に、アドレス領域の誤検出を防止するため
のアドレス領域誤検出防止手段が備えられている。そし
て、該アドレス領域誤検出防止手段では、前記アドレス
領域検出信号出力手段からのアドレス領域検出信号と、
前記ゲート信号発生供給手段が前記2値化再生信号処理
手段に対して供給するゲート信号との論理積がとられ、
該論理積結果を新たなアドレス領域検出信号として出力
するようになっている。
【0058】以上の結果、アドレス領域検出手段では、
再生信号の包絡線を、アドレス信号振幅側に位置する所
定の直流電位と比較することによって、アドレス領域で
あるか否かについての検出が可能となる。そして、アド
レス領域検出手段により検出されたアドレス領域検出信
号を基準に、ゲート信号パターン指示手段によって指示
されたゲート信号パターンをゲート信号発生供給手段が
発生し、2値化再生信号処理手段に供給することによ
り、そこでのアドレス及びデータの再生が可能となる。
【0059】また、アドレス領域検出信号とその次に検
出されたアドレス領域検出信号との時間間隔を測定する
か、或いはディスク1回転中のアドレス領域検出信号の
個数をカウントすることによって、ZCAVフォーマッ
トの光ディスクに対しても、装置起動時のカレントゾー
ンを決定することができるようになる。従って、装置起
動時において決定されたカレントゾーンに対するライト
クロックを設定することにより、装置をスムースに立ち
上げることが可能となる。
【0060】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面に従い具体
的に説明する。図1は、本発明の第1の実施例にかかる
光学式情報記録再生装置の構成を示すブロック図であ
る。101は光ディスク(3.5インチ又は5インチの
光磁気ディスクのことである)であり、102は光ディ
スク101を回転させるモーターである。103は、半
導体レーザーなどの光照射手段と、光ディスク101の
記録面上に光ビームを収束させる光収束手段と、該光収
束手段をフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動す
る駆動手段を備えた光ヘッドである。また、104は光
ディスク101からの戻り光を検出して電気信号(電
流)に変換する光検出器であり、105は光検出器10
4からの電流を電圧に変換するIV変換器である。
【0061】106は光ヘッド103における光照射手
段の出力を制御するレーザーパワー制御回路であり、1
07は光ヘッド103における駆動手段を駆動する光ヘ
ッド駆動回路である。また、108は光ヘッド駆動回路
107に制御信号を加えることで光ヘッド103におけ
る駆動手段を制御するサーボコントローラである。10
9はIV変換器105からの信号から、フォーカスずれ
信号、トラッキング誤差信号、及び再生信号を生成する
プリアンプであり、110はプリアンプ109からの再
生信号を2値化する信号処理回路であり、111はプリ
アンプ109からの再生信号から光ディスク101のア
ドレス領域を検出するアドレス領域検出回路である。
【0062】112は信号処理回路110からの2値化
された再生信号と、クロック発生器115から供給され
る基準クロック(ライトクロック)との位相同期をとる
PLL(位相同期ループ)であり、113はアドレス及
びデータの読み取り或いはエラー訂正などを行うディジ
タル信号処理回路である。114は装置全体の制御を行
うCPUであり、モータ102やサーボコントローラ1
08、ゲート発生器116の制御も行う。また、115
は基準クロックを発生するクロック発生器であり、PL
L112とディジタル信号処理回路113とCPU11
4に対して、動作クロックを供給している。更に、11
6はアドレス領域検出回路111からの信号404に従
い、アドレス再生を行わせるためのゲート信号を発生す
るゲート発生器である。
【0063】次に、上記光学式情報記録再生装置の具体
的な動作について、ここでは、光ディスク101とし
て、アドレス部とデータ部とで信号のレベル或いは極性
が異なる光ディスク、例えば、トラックのグルーブ側に
データを記録する相変化光ディスクを例に説明する。相
変化光ディスクは、使用するレーザ光のパワーを変化さ
せることによって記録膜に供給する熱量を変化させる
と、記録膜の温度が変化して、その結晶状態が、クリス
タル状態とアモルファス状態(非晶状態)の間を可逆的
に状態変化するという性質を利用して、データ部におけ
るデータの記録と消去を行うようになっている。即ち、
一旦、記録膜をアモルファス状態にした後に除冷する
と、結晶化してクリスタル状態に変化してデータが記録
される。なお、記録されたデータを再生する場合には、
かかる状態変化をひき起こさない程度のパワー(再生パ
ワー)のレーザ光が記録膜に照射される。
【0064】また、アドレス部については、アドレス情
報が、予め記録膜にピット位置記録方式により凹凸記録
されている(なお、ピットの深さは、通常、レーザ光波
長の1/8となっている)。この凹凸記録では、光ヘッ
ドに近い位置にある記録膜の凸部(グルーブ部)と、光
ヘッドより遠い位置にある記録膜の凹部(ランド部)の
何れかの部分に情報が記録されるようになっており、夫
々、グルーブ部記録方式、ランド記録方式と呼ばれる。
そして、ランド部からの戻り光は強め合って、グルーブ
部からの戻り光よりも光量が多くなっている(なお、図
2に、グルーブ部記録方式の場合の光ディスクからの戻
り光の信号波形を示している)。を参照のこと)。
【0065】それでは、図1に従って、以下、各構成ブ
ロックの関連動作について説明する。光ヘッド103か
ら照射収束された光ビームの光ディスク101からの戻
り光は、ピンフォトダイオードなどで構成する光検出器
104に受光され、受光量に応じた電気信号(電流)に
変換される。光検出器104は、光ビームの収束状態
(フォーカス状態)とトラック走査状態(トラッキング
状態)の各状態での戻り光を個々に受光できるよう分割
されており(通常、4分割又は6分割されている)、各
状態における電流が個々に検出される。そして、検出さ
れた各電流はIV変換器105で電圧の振幅信号に変換
されてプリアンプ109に入力される。
【0066】プリアンプ109では、入力された夫々の
信号を目的に応じて加算及び減算することにより、フォ
ーカス状態を制御するフォーカスずれ信号(FE信号)
及びトラッキング誤差信号(TE信号)を、更に入力信
号を加算することにより再生信号(RF信号)を得る。
ここで得られたFE信号及びTE信号は、サーボコント
ローラ108に送られ、夫々のずれ量に応じて、光ヘッ
ド駆動回路107に信号が加えられ、最適なフォーカス
及びトラッキング状態になるよう、光ヘッド103にお
けるフォーカス、トラッキング駆動手段が制御される。
【0067】また、得られたRF信号は、信号処理回路
110及びアドレス領域検出回路111に送られる。信
号処理回路110では、入力されたRF信号は、信号を
増幅する増幅器、信号帯域外の雑音を除去するフィルタ
ー、或いは周波数による信号の振幅差を補正する波形等
化器などを通過して、最後にコンパレータによってディ
ジタル値に2値化される。また、アドレス領域検出回路
111では、入力されたRF信号からアドレス領域を示
す信号が検出され、検出信号がCPU114及びゲート
発生器116に送られる。
【0068】続いて、信号処理回路110にて2値化さ
れたRF信号と、クロック発生器115から供給される
基準クロック(ライトクロック)とは、ゲート発生器1
16が発生するリードゲートによって起動がかけられた
PLL112にて位相同期がとられる。ここで、RLL
(2、7)変調コードをとる場合には、先述したVFO
パターン(即ち、PLLロック用の連続データパター
ン)は、該変調コードに現れる最短周期の信号の繰り返
し(この場合はライトクロックの3倍周期1.5T)で
構成される。従って、PLL112では、リードゲート
をHighレベルにしたときから、ライトクロックとV
FOパターンとの位相比較を行い、信号の立ち上がりで
両者を位相ロックさせるようになっている。
【0069】そして、同期がとられたRF信号とライト
クロックとは、リードデータ及びリードクロックとして
ディジタル信号処理回路113に送られ、そこで、アド
レスおよびデータの読み出し、データ記録時のエラー訂
正符号の付加、データ読み出し時のエラー訂正などの処
理が行われる。次に、上記アドレス領域検出回路111
で行われるアドレス領域の検出方法について説明する。
図2は、図1に示す光ディスク101からの、通常再生
状態における再生信号の波形を示す波形図であって、図
1に示すプリアンプ109からの出力信号の波形が1セ
クタについて示されている。
【0070】この波形図は、光ディスク101として、
グルーブ記録方式の相変化光ディスクを使用した場合に
おける、戻り光の信号パターンを簡略化して示してお
り、実際の信号パターンとは異なっている。201はア
ドレス領域(またはアドレス部)からの再生(RF)信
号波形であり、202はデータ領域(またはデータ部)
からの再生(RF)信号波形である。また、下方の水平
線が示す0レベルは、光検出器104に光が入力されな
いときのRF信号の信号レベルであって、アドレス再生
を行っているときには、当然、再生信号レベルは、該0
レベルよりも上側のレベルとなっている。そして、この
波形図において、戻り光量と信号レベルは比例関係にあ
る。
【0071】図で示すように、光ディスク101はグル
ーブ記録方式の相変化光ディスクであることから、ディ
スク表面の凹凸部からの戻り光量を検出することによっ
て信号を生成するアドレス領域では、ランド部からの戻
り光量の方が大きいためにグルーブ信号レベルよりも上
側に、また、記録膜の結晶状態によって信号を生成する
データ領域では、データが記録されたグルーブ部はクリ
スタル状態となっており、データが記録されていないア
モルファス状態の部分に比べて戻り光量が大きくなって
いるのでグルーブ信号レベルよりも下側に、夫々の信号
が現れる。即ち、グルーブ信号レベルを境として、アド
レス領域からの再生信号とデータ領域からの再生信号と
は、互いに極性を異にする信号となっている。
【0072】そこで、かかる信号極性の違いに着目すれ
ば、データ領域では、記録膜がクリスタル状態(反射率
が高い状態)のときに信号が0となり、アモルファス状
態(反射率が低い状態)のときに信号が1となる信号に
置き換えることが可能である。また、光ディスク101
の初期状態(データが記録されていない状態)ではクリ
スタル状態になっているから、そのときの信号レベル
は、クリスタル状態におけるグルーブ部からの戻り光量
のレベルと等しくなっている。更に、アドレス領域にお
ける記録膜の状態は、常にクリスタル状態となっている
ため、その信号レベルも同じく、クリスタル状態におけ
るグルーブ部からの戻り光量のレベルと等しくなってい
る。
【0073】従って、アドレス領域の検出にあたって
は、上記グルーブ信号レベルに対して、アドレス領域と
データ領域の信号極性が違うという性質を利用すること
が可能である。図3は、図1に示すアドレス領域検出回
路111の回路構成例を示す回路図であり、図4は、図
3に示すアドレス領域検出回路111の各部における信
号波形を示す波形図である。次に、図3及び図4に従
い、アドレス領域の検出について具体的に説明する。
【0074】図3において、先ず、第1段目のカップリ
ング部301にて、プリアンプ109から送られてきた
再生信号(RF信号)をカップリングコンデンサで受け
て直流成分を除去した後、所定電圧Vcc(例えば、1
2V)を所定比で分圧することにより得られる図中、●
印部における電位を基準電位(図4に示す基準電位40
5であり、例えば、VccとGNDの中央付近、即ち、
ダイナミックレンジの略中央付近に設定される)とする
信号401(図4に示す信号401である)に変換す
る。このようにすることにより、ディスク毎のバラツキ
要因が吸収され、アドレス領域を検出するために必要な
再生信号のレベルが所定レベルに確定される。なお、こ
のカップリング部301においては、原入力信号の波形
が変わらないようにするために時定数RCはある程度大
きくしておく。
【0075】上記第1段目のカップリング部301での
処理によって得られる信号401は、図4(a)に示す
ように、データがある場合には、グルーブ信号レベルが
基準電位405よりも若干上側にくる信号波形となる。
これは、アドレス領域からの再生信号よりもデータ領域
からの再生信号の方がより長い時間継続されるために、
信号401の平均電位がデータ領域からの再生信号レベ
ルの影響をより大きく受けることの結果である。従っ
て、データがない場合には、グルーブ信号レベルが基準
電位405と略一致することになる。
【0076】続いて、ピーク検波部302にて、信号4
01のピーク部分についての包絡線検波を行い、信号4
02(図4(b)に示す信号402である)を得る。こ
こでは、例えば、通常よく使われるダイオードによる包
絡線検波回路が使用される。そして、この処理は、再生
信号を2値化信号に変換するための前処理となってい
る。
【0077】更に、得られた信号402を、第2段目の
カップリング部303にて、第1段目と同様にして、基
準電位405にカップリングさせ、信号403(図4
(c)に示す信号403である)を得る。この第2段目
のカップリングの目的は、前段の包絡線検波による若干
のレベルシフトを校正することと、データ領域にデータ
が記録されているセクタとデータが記録されていないセ
クタとの間の直流電圧レベルの差異を補正することであ
る。
【0078】続いて、得られた信号403を、コンパレ
ータ304にて、基準電位405以上の比較電位406
と比較する。即ち、基準電位405に対してアドレス領
域の信号振幅が存在する側の極性の直流電位を比較電位
406として、コンパレータ304にて信号403を比
較する。ここで、コンパレータ304の出力をTTLレ
ベルとすれば、出力される信号404は、図4(d)に
示すように、Hレベル+5V、Lレベル0Vの2値化さ
れた信号波形となる。そして、この信号404がアドレ
ス領域検出信号となる。なお、上述したような包絡線検
波回路を使用せずに、単安定マルチバイブレータを使用
して、アドレス領域からの再生信号を2値化することも
可能である。
【0079】更に、このようにして得られたアドレス領
域検出信号404は、CPU114及びゲート発生器1
16へ送られる。CPU114では、信号404の立ち
上がりを検出し、それを基準に、アドレス領域とデータ
領域とを分離するプリピットゲート、データを読み出す
ためにPLL112を起動するリードゲート、或いは光
ディスク101に記録を行うためのライトゲートを生成
するように、ゲート発生器116を制御する。そして、
ゲート発生器116では、CPU114の制御内容に従
い、必要なゲート信号を発生する。
【0080】図5は、図1に示すゲート発生器116で
生成される各ゲート信号の、1セクタに対する動作タイ
ミング例を示す波形図である。ここでは、セクタマーク
が削除された47バイト構成のアドレス部と、658バ
イト構成のデータ部を有する1セクタ723バイト構成
のフォーマットの光ディスクに対して、各ゲートが、ア
ドレス領域検出信号404(図4を参照のこと)を0基
準にして夫々の制御を行う場合における動作タイミング
の例を示している。
【0081】アドレス領域とデータ領域とを分離するた
めのプリピットゲート(PPGT501)は、例えば、
初期状態でHレベルとし、0基準から50バイト後にL
レベルとし、更に次の0基準から−5バイトでHレベル
とする繰り返しの信号となるようにCPU114が制御
して、ゲート発生器116が発生する。データを読み出
すためにPLL112を起動するリードゲート(RDG
T)は、例えば、起動時には0基準と同時にHレベルと
し、それから49バイト後にLレベルとする信号RDG
T1(502)となるように、また、データ部の読み出
し時には、それに加えて、0基準から54バイト後にH
レベルとし、次の0基準から−6バイトでLレベルとす
る信号RDGT2(503)となるようCPU114が
制御して、ゲート発生器116が発生する。ここで、R
DGT1(502)をアドレス領域検出信号404の立
ち上がりと同時にHレベルとしているのは、アドレス領
域がPLLをロックさせるためのVFOパターンから始
まるからである。
【0082】光ディスク101に記録を行うためのライ
トゲート(WTGT504)は、光ディスク101に記
録を行うときのみ発生する記録許可信号であるが、例え
ば、0基準から53バイト後にHレベルとし、次の0基
準から−11バイトでLレベルとする信号となるように
CPU114が制御して、ゲート発生器116が発生す
る。
【0083】なお、CPU114が行うゲート発生器1
16に対する各種ゲート信号の出力タイミングの制御に
ついては、CPU114が保持しているタイマーを、基
準クロック(ライトクロック)によって動作させること
によって簡単に制御することが可能である。上記PPG
T501は、信号処理回路110において、アドレス領
域とデータ領域との信号のゲイン或いは極性などの切り
換えなどを行う場合に使用され、RDGT1(502)
及びRDGT2(503)は、PLL112での位相ロ
ックの起動及びディジタル信号処理回路113でのマス
ク用信号などに使用され、WTGT504は、ディジタ
ル信号処理回路113を通して、レーザーパワー制御回
路106で行われる記録の制御に使用される。また、ア
ドレスの読み取りについては、図に示す波形図からも明
らかなように、上述したアドレス領域検出信号404を
そのままRDGT1に代用して、アドレスを再生するよ
うにしてもかまわない。
【0084】以上述べてきたように、アドレス領域の再
生信号の包絡線(信号403)を、基準電位405に対
してアドレス領域側の極性の直流比較電位406と比較
することによりアドレス領域を検出し、その検出信号に
従って各種ゲート信号を発生し、PLLを起動させ、再
生信号と基準クロックの同期をとるという方法をとるこ
とにより、従来のようにセクタマークの検出を行うこと
なく、アドレスの再生(読み出し)を行うことが可能と
なる。
【0085】図6は、図1に示すアドレス領域検出回路
111に対し、誤検出を防止するために付加される回路
構成の例を示す回路図である。図で示すように、AND
回路601を設けて、アドレス領域検出回路111から
出力されるアドレス領域検出信号404と、ゲート発生
器116から出力されるPPGTとの論理積をとって、
それを新たなアドレス領域検出信号(アドレス領域検出
信号2)とする回路構成をとれば、通常の装置スタンバ
イ状態においてスチルジャンプ(即ち、あるトラックに
光ヘッドを常駐させるために、ディスクが1回転した
後、光ヘッドを1トラックジャンプさせて元のトラック
に戻す操作である)などによって再生信号に乱れが生じ
たり、ディスクに塵等が付着しているような場合に、P
PGTによるマスク処理によってアドレス領域の誤検出
がキャンセルされるので、アドレス領域検出の信頼性を
より一層向上させることが可能となる。
【0086】次に、従来からのセクタマークを有する光
ディスクに対しても図1に示す光学式情報記録再生装置
が応用できることについて、図7及び図8に従い簡単に
説明する。図7は、セクタマークを有する従来の光ディ
スクを使用する場合の、再生信号及びアドレス領域検出
信号の波形図である。セクタマークを有する光ディスク
からの再生信号(RF信号)波形は、図で示すように、
アドレス部の先頭部分に記録された所定パターンの矩形
波形列からなるセクタマーク(図15を参照のこと)の
後に、図4(a)に示すような信号波形が続くようにな
っている。
【0087】従って、セクタマークのない光ディスクの
場合と同様にして、アドレス領域検出回路111にて、
基準電位703を中心とする信号701に変換され、先
の信号404と全く同様なアドレス領域検出信号702
が出力されることになる。そして、このアドレス領域検
出信号702は、CPU114及びゲート発生器116
へ送られ、CPU114では、該検出信号702の立ち
上がりを0基準にして、各種ゲート信号を生成するよう
にゲート発生器116を制御する。
【0088】図8は、セクタマークを有する従来の光デ
ィスクを使用する場合に、ゲート発生器116で生成さ
れる各ゲート信号の、1セクタに対する動作タイミング
例を示す波形図である。ここでは、セクタマークを含む
52バイトのアドレス部と654バイトのデータ部を有
する1セクタ725バイトのフォーマットの光ディスク
に対して、各ゲートが、アドレス領域検出信号702を
0基準として夫々の制御を行う場合のタイミングの例を
示している。
【0089】例えば、PPGT(801)は初期状態で
Hレベル、0基準から55バイト後にLレベルとし、更
に次の0基準から−5バイトでHレベルにする繰り返し
の信号となるようCPU114が制御して、ゲート発生
器116が発生する。RDGTは、該0基準から6バイ
ト後にHレベルとし、54バイト後にLレベルにする信
号RDGT1(802)とし、またデータを読み出す場
合には、上記に加えて、該0基準から59バイト後にH
レベルにし、次の0基準から−6バイトでLレベルとす
る信号RDGT2(803)となるようCPU114が
制御して、ゲート発生器116が発生する。
【0090】WTGT(804)は、光ディスクに記録
を行うときのみ発生する記録許可信号であって、該0基
準から58バイト後にHレベルにし、次の0基準から−
12バイトでLレベルにする信号となるようCPU11
4が制御して、ゲート発生器116が発生する。ここ
で、アドレスの再生については、ゲート発生器116が
CPU114の制御なしで、アドレスのリードゲートを
発生するように回路を構成することも可能である。図9
は、アドレスリードゲート発生回路の構成例を示す回路
図である。先ず、アドレス領域検出信号702を遅延回
路901により、セクタマークの長さより若干長く遅延
させる。この遅延は、単安定マルチバイブレータ或いは
ディレイラインなどの遅延素子を使用することにより簡
単に行うことができる。続いて、AND回路902によ
り、その遅延した信号とアドレス領域検出信号702と
の論理積をとれば、この信号がアドレスのリードゲート
となる。そして、このような回路構成をとれば、図8に
示したRDGT1(802)と置き換えることが可能と
なる。
【0091】以上、図7〜図9を通じて説明したよう
に、従来からのセクタマークを有する光ディスクに対し
ても、リードゲートを発生することによって、先述した
セクタマークがない光ディスクの場合と同様にアドレス
の再生を行うことが可能となる。なお、ここまで、本発
明の第1の実施例にかかる光学式情報記録再生装置の説
明において、光ディスク101としてはグルーブ記録の
相変化光ディスクを対象に説明してきたが、この型の光
ディスクに限定されるものではなく、アドレス部とデー
タ部において信号極性が異なるような光ディスクであれ
ば、本発明にかかる光学式情報記録再生装置を応用する
ことが可能である。
【0092】次に、本発明の第2の実施例にかかるZC
AVフォーマットの光ディスクに対する装置起動の高速
化技術について説明する。図10は、本発明の第2の実
施例にかかる光学式情報記録再生装置の構成を示すブロ
ック図である。なお、図1に示す装置構成と同一構成ブ
ロックであって同一動作をとるものについては、同一番
号を付し、ここでの説明を省略する。
【0093】1001はZCAVフォーマットの光ディ
スク、1002はプリピットゲート、リードゲートなど
を発生するゲート発生器、1003はアドレス及びデー
タの読み出し、或いは記録データのエラー訂正符号の付
加や再生データのエラー訂正などを行うディジタル信号
処理回路、1004はデータを記録再生するための基準
クロックを発生する周波数シンセサイザ、1005は水
晶発振器などのクロック発生器、1006は装置全体の
制御を行うCPUである。
【0094】クロック発生器1005は、CPU100
6と周波数シンセサイザ1004に対し、基準クロック
を供給する。また、周波数シンセサイザ1004は、ク
ロック発生器1005からの基準クロックを、CPU1
006から指示される自然数m、nに従い、整数比〔m
/n〕倍したライトクロックを発生し、ディジタル信号
処理回路1003、PLL112及びゲート発生器10
02の夫々に対して供給する。ここで、自然数nは周波
数シンセサイザ1004において、供給される基準クロ
ックをいくらに分周するかの値であり、自然数mは供給
すべきライトクロックを決定するために分周クロックを
何倍するかの値である。
【0095】このように、ライトクロックを切り換える
のは、先述したように、ZCAVフォーマットの光ディ
スクでは、各ゾーンによってライトクロックの周波数が
異なるからである。そして、周波数シンセサイザ100
4からのライトクロックを受け取ったゲート発生器10
02では、CPU1006によって、アドレス領域検出
回路111からのアドレス領域検出信号を基準に、各ゲ
ート信号の発生タイミングが決定され、PPGT、RD
GT、WTGTなど記録再生に必要な関係ゲート信号を
発生する。
【0096】図11は、ZCAVフォーマット光ディス
クにおける1セクタに対するアドレス領域検出信号の波
形図である。図で示すように、アドレス領域検出信号
は、1セクタにおけるアドレス部の先頭位置を検出する
のと同時に所定レベル迄立ち上がり、アドレス部の後端
位置を検出した後、更に若干時間経過する迄該所定レベ
ルを保った後、立ち下がるようになっている。図中、T
scは、光ビームがZCAVフォーマットの光ディスク
において、その接線方向に1セクタ(図中、1101の
時点から1102の時点迄)を横切る時間を示してお
り、単位は[μs]となっている。
【0097】ここで、光ディスク1001の一例とし
て、ゾーン数が16(Z0〜Z15)、各ゾーンの1ト
ラックあたりのセクタ数が38〜68、各ゾーンにおけ
るデータの記録再生周波数(ライトクロック)がf0〜
f15[MHz]とし、更に、アドレス部にセクタマー
クがないグルーブ記録方式の3.5インチ相変化光ディ
スクを想定する。この場合、光ディスク1001を36
00rpmの回転数で回転させるものとすれば、Tsc
[μs]は、次の〔表1〕に示すようになる。
【0098】
【表1】 この表に示すように、Tscは各ゾーンとも全て異なっ
ており、隣接ゾーン同士間でも8〜22[μs]の差が
ある。このため、一定の基準クロックで動作しているC
PU1006がアドレス領域検出信号の立ち上がりを検
出してからTscを測定することによってカレントゾー
ンを特定することが可能となる。従って、カレントゾー
ンを特定するには、例えば、CPU1006が次の〔表
2〕に示すようなテーブルをROMなどの内部記憶手段
(または外部に接続される記憶手段でもよい)に予め記
憶しておき、測定したTscと該テーブルとを参照或い
は比較するといった方法により、容易に実現することが
できる。
【0099】
【表2】 次に、図10に示す光学式情報記録再生装置の起動方法
について説明する。装置の電源が投入されるか、或いは
装置に光ディスク1001が挿入されると、マイクロプ
ロセッサであるCPU1006がモーター102を起動
して光ディスク1001を回転させる。続いて、半導体
レーザーなどの光照射手段をONし、更にフォーカスを
ONして光ディスク1001上に光ビームを収束させ、
引き続いてトラッキングをONして光ディスク1001
上のトラックに収束光ビームを走査させる。
【0100】このとき、アドレス領域検出回路111か
らはアドレス領域検出信号が発生する。そこで、CPU
1006では、アドレス領域検出信号のある立ち上がり
時点(図11に示す1101)から、次の立ち上がり時
点(図11に示す1102)までの時間Tscを測定す
る。なお、この測定については、通常よく行われるCP
U1006の保持するタイマーによる時間測定でよい。
そして、CPU1006では、測定したTscを上記
〔表2〕で示すテーブルに当てはめて、現在、光ビーム
がオントラックしているゾーンを特定する。例えば、T
scが398[μs]であれば、〔表2〕からカレント
ゾーンはZ2であると特定される。
【0101】続いて、CPU1006では、特定したゾ
ーンZ2のときのライトクロックf2(〔表1〕より特
定される)を発生するように、自然数mとnを周波数シ
ンセサイザ1004に送信する。そこで、CPU100
6からの信号を受けた周波数シンセサイザ1004で
は、ゾーンZ2の時のライトクロックであるf2[MH
z]のクロックを、PLL112と、ゲート発生器10
02と、ディジタル信号処理回路1003とに夫々供給
する。
【0102】PLL112は、ゲート発生器1002か
らのリードゲートによって起動して、信号処理回路11
0からの2値化された再生信号と、周波数シンセサイザ
1004からのライトクロックf2との位相同期をと
る。そして、同期された各信号は、リードデータおよび
リードクロックとしてディジタル信号処理回路1003
に送られる。そこで、ディジタル信号処理回路1003
では、RLL(2、7)変調コードの復調を行って、ア
ドレスの読み取りを行う。
【0103】更に、かかるアドレスの読み取りが終了す
ると、続いて、CPU1006がサーボコントローラ1
08に起動をかけ、光ビームを所定の1トラックに定着
させるようにするため、ディスクの1回転毎に1トラッ
クジャンプさせて戻すスチル状態となるよう制御する。
この制御により、装置がスタンバイ状態となり、データ
の記録及び再生が可能な状態となる。
【0104】また、ディジタル信号処理回路1003に
おいてアドレスの読み取りに失敗した場合には、CPU
1006が周波数シンセサイザ1004に対して、ゾー
ン指定のやり直しを行う。この場合、例えば、前に出し
たゾーンZ2のゾーン番号を+1したZ3のライトクロ
ックf3を発生するように、自然数mとnの設定値を変
更して、周波数シンセサイザ1004に送信する。そし
て、この状態において、再度アドレスの読み取りを行
う。このようにするのは、Tscを測定した時刻とアド
レスを読み出した時刻とに若干のずれがあるために、そ
の間に光ビームが次のゾーンに移動する可能性があるか
らである。そして、かかる操作によってもアドレスが読
み取れなかった場合には、CPU1006では、もう一
度Tscの測定からやり直すようにする。
【0105】なお、図6において説明した方法と同様に
して、ゲート発生器1002において、例えば、アドレ
ス領域検出信号とPPGTとの論理積をとることにより
マスクするような構成をとれば、スチルジャンプによる
再生信号(RF信号)の変動などから発生するアドレス
領域検出信号の誤検出を防止することが可能となり、信
頼性をより一層向上させることができるようになる。次
に、図10に示す光学式情報記録再生装置の装置起動時
における他のゾーン確定方法について説明する。図12
は、ZCAVフォーマットの光ディスクに対する他のゾ
ーン確定方法を説明するための説明図であり、図13
は、それを実行するための回路構成を示すブロック図で
ある。
【0106】図12において、1201は、モーター1
02のモータ回転同期信号であって、ディスクが1回転
する毎に現れるようになっている。1202は、かかる
モータ回転同期信号1201の立ち上がり時点から次の
立ち上がり時点迄の間において出力されるアドレス領域
検出信号である。従って、そのアドレス領域検出信号の
個数(即ち、各ゾーンにおけるセクタ数に一致する)を
カウントすることによって、カレントゾーンを確定する
ことが可能となる。
【0107】そこで、図13に示す回路を使用して、カ
レントゾーンの確定を次のようにして行う。先ず、分周
回路1301にて、モーター回転同期信号1201を2
分周の信号1203となし、更にそれを遅延回路130
2で遅延させて信号1204を得る。そして、OR回路
1303により、信号1203と信号1204の論理和
をとり、その信号1205でカウンタ1304のクリア
をかける。
【0108】カウンタ1304では、入力されるアドレ
ス領域検出信号1202の個数をカウントして、そのカ
ウント値はラッチ回路1305に入力される。また、カ
ウンタ出力は、2分周の信号1203の立ち下がりでラ
ッチされ、セレクタ1306に入力される。セレクタ1
306は、16個のAND回路(AND0〜AND1
5)で構成されており、先の〔表1〕に従い、カウント
数が38であればAND0が、カウント数が40であれ
ばAND1が、以下同様にして、カウント数が68であ
ればAND15がというようにAND回路の一つが選択
されてHighレベルになるようになっている。そこ
で、これらのAND0〜15からの信号線のレベルに従
って、CPU1006が整数比〔m/n〕の設定を周波
数シンセサイザ1004に対して行うことにより、カレ
ントゾーンのライトクロックが確定され、ディジタル信
号処理回路1003でのアドレスの読み出しが可能とな
る。
【0109】以上のように、ZCAVフォーマットの光
ディスクに対しても、装置立ち上げ時のカレントゾーン
の確定が、アドレス領域検出信号のある立ち上がりから
次の立ち上がりまでの時間Tscを測定したり、或い
は、モータ回転同期信号1201の立ち上がり時点から
次の立ち上がり時点迄の間におけるアドレス領域検出信
号の個数を測定することによって、迅速に行われるの
で、装置起動に要する時間は大幅に(従来との比較で
は、おおよそ1/4程度の時間が)短縮される。
【0110】
【発明の効果】以上の本発明によれば、簡単な検波回路
を使用してアドレス領域のみを検出することができるよ
うになり、更に、アドレス領域検出信号を基準にして必
要なゲートを制御することで、セクタマークを有しない
光ディスクに対しても、アドレスの再生とデータの記録
再生を精度によく行うことが可能となる。
【0111】また、セクタマークがある従来からの光デ
ィスクに対しても、上記と同様にして、アドレスの再生
とデータの記録再生を行うことが可能となるため、従来
のように、セクタマークの読み取り精度が問題になるこ
とがなくなり、確実に装置を起動がすることが可能とな
る。また、ZCAVフォーマットの光ディスクに対して
は、1セクタの時間間隔を測定するか、或いはディスク
1回転あたりのアドレス領域の検出信号の個数をカウン
トすることによって、カレントゾーンの特定が迅速に行
えるようになり、装置の立ち上げ時間が従来の場合に比
べて大幅に短縮される。
【0112】また、ZCAVフォーマットの光ディスク
に対しては、現在ゾーンを特定するために光ヘッドを強
制的に移動させる必要が全くなくなり、光ヘッドに衝撃
が加わるという不具合が回避され、衝撃音の発生も無く
なる。従って、光ヘッドの耐久性を大きく向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる光学式情報記録
再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す光ディスク101からの、通常再生
状態における再生信号の波形図である。
【図3】図1に示すアドレス領域検出回路111の回路
構成例を示す回路図である。
【図4】図3に示すアドレス領域検出回路111の各部
における信号波形を示す波形図である。
【図5】図1に示すゲート発生器116で生成される各
ゲート信号の、1セクタに対する動作タイミング例を示
す波形図である。
【図6】図1に示すアドレス領域検出回路111に対し
誤検出を防止するために付加される回路構成の例を示す
ブロック図である。
【図7】セクタマークを有する従来の光ディスクを使用
する場合の、再生信号及びアドレス領域検出信号の波形
図である。
【図8】セクタマークを有する従来の光ディスクを使用
する場合に、ゲート発生器116で生成される各ゲート
信号の、1セクタに対する動作タイミング例を示す波形
図である。
【図9】アドレスリードゲート発生回路の構成例を示す
ブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施例にかかる光学式情報記
録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図11】ZCAVフォーマット光ディスクにおける1
セクタに対するアドレス領域検出信号の波形図である。
【図12】ZCAVフォーマットの光ディスクに対する
他のゾーン確定方法を説明するための説明図である。
【図13】ZCAVフォーマットの光ディスク対応ゾー
ン確定回路の構成を示すブロック図である。
【図14】セクタフォーマットのレイアウトを表す図で
ある。
【図15】図14に示すセクタマークのパターン例を示
す波形図である。
【符号の説明】
101 光ディスク 102 モーター 103 光ヘッド 104 光検出器 105 IV変換器 106 レーザーパワー制御回路 107 光ヘッド駆動回路 108 サーボコントローラ 109 プリアンプ 110 信号処理回路 111 アドレス領域検出回路 112 位相同期ループ(PLL) 113 ディジタル信号処理回路 114 CPU 115 クロック発生器 116 ゲート発生器 301 カップリング部 302 ピーク検波部 303 カップリング部 304 コンパレータ 1001 ZCAVフォーマットの光ディスク 1002 ゲート発生器 1003 ディジタル信号処理回路 1004 周波数シンセサイザ 1005 クロック発生器 1006 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 基志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 永井 隆弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数セクタが連続するスパイラル状のト
    ラックを備えた光ディスクに対して光ビームを照射し情
    報の記録再生を行う光学式情報記録再生装置であって、 光ディスクからの戻り光量を検出し、光/電変換して再
    生信号を取り出す再生信号取り出し手段と、 前記再生信号を2値化する再生信号2値化手段と、 2値化再生信号と基準クロックとの位相同期をとる位相
    同期手段と、 位相同期がとられた2値化再生信号からアドレス及び/
    又はデータの再生を行い、或いは、再生されたアドレス
    のデータ領域に対するデータ書込みを行い、同時にエラ
    ー処理を行う2値化再生信号処理手段と、 光ディスク上の1つのセクタにおけるアドレス領域及び
    データ領域からの夫々の戻り光量に差があることを利用
    して、前記再生信号より該アドレス領域の検出を行うア
    ドレス領域検出手段と、 前記再生信号2値化手段、位相同期手段、2値化再生信
    号処理手段の各動作タイミングを制御するための各ゲー
    ト信号を発生し、各手段に供給するゲート信号発生供給
    手段と、 前記アドレス領域検出手段によるアドレス領域検出信号
    を基準にして、前記ゲート信号発生供給手段が発生すべ
    き各ゲート信号パターンを指示するゲート信号パターン
    指示手段と、 を備えていることを特徴とする光学式情報記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アドレス領域検出手段は、 アドレス領域の再生信号とデータ領域の再生信号とが、
    所定の信号レベルに対して互いに信号極性を異にする信
    号である場合に、 前記再生信号取り出し手段によって取り出された再生信
    号について、直流成分を除去し、その平均信号レベルを
    所定電位に定める第1の信号処理手段と、 前記第1の信号処理手段の処理信号に対して包絡線検波
    を行う検波手段と、 前記検波手段による検波信号の直流成分を除去し、その
    レベル変動を補正する第2の信号処理手段と、 補正後の検波信号を、所定のアドレス領域側極性の比較
    電位と比較して、その比較結果をアドレス領域検出信号
    として出力するアドレス領域検出信号出力手段と、 を備えていることを特徴とする請求項1記載の光学式情
    報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクがグルーブ記録方式の相変化
    光ディスクである場合に、 前記比較電位は、前記第1の信号処理手段が定めた所定
    電位と、前記検波手段による検波信号の最大レベル電位
    との略中間電位に設定されることを特徴とする請求項2
    記載の光学式情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記アドレス領域検出手段は、更に、ア
    ドレス領域の誤検出を防止するためのアドレス領域誤検
    出防止手段を備え、 該アドレス領域誤検出防止手段では、前記アドレス領域
    検出信号出力手段からのアドレス領域検出信号と、前記
    ゲート信号発生供給手段が前記2値化再生信号処理手段
    に対して供給するゲート信号との論理積をとり、該論理
    積結果を新たなアドレス領域検出信号として出力するこ
    とを特徴とする請求項2記載の光学式情報記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ゲート信号パターン指示手段は、 前記アドレス領域検出手段によるアドレス領域検出信号
    の立ち上がり時点を基準に、バイト長により各ゲートパ
    ターンを決定して前記ゲート信号発生供給手段に指示す
    ると共に、アドレス領域におけるセクタマークの有無に
    応じて、各ゲートパターンを変えることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の光学式情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記ゲート信号発生供給手段は、 前記ゲート信号パターン指示手段の指示によって第1〜
    第4のゲート信号を発生し、 前記2値化再生信号処理手段に対しては、アドレス領域
    とデータ領域を分離するための第1のゲート信号を、 前記位相同期手段に対しては、その起動をかけるための
    第2のゲート信号並びにデータを再生するための第3の
    ゲート信号を、 前記2値化再生信号処理手段に対しては、データ記録を
    行うための第4のゲート信号を、 夫々に供給することを特徴とする請求項1又は請求項5
    記載の光学式情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ゲート信号発生供給手段は、前記ア
    ドレス領域検出手段からのアドレス領域検出信号を、前
    記位相同期手段に対し、その起動をかけるためのゲート
    信号として供給することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の光学式情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記ゲート信号発生供給手段は、更に、
    第2のゲート信号発生供給手段を備え、 光ディスクが、アドレス領域にセクタマークを有する光
    ディスクである場合に、該第2のゲート信号発生供給手
    段では、 前記アドレス領域検出信号と該アドレス領域検出信号を
    セクタマーク長よりも所定長だけ長く遅延させた信号と
    の論理積をとって、該論理積結果を、前記位相同期手段
    に対し、その起動をかけるためのゲート信号として供給
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光学
    式情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 複数セクタが連続するスパイラル状のト
    ラックを備え、複数トラックからなる各ゾーン毎に異な
    る記録・再生クロック周波数を持つZCAVフォーマッ
    トの光ディスクに対して光ビームを照射し情報の記録再
    生を行う光学式情報記録再生装置であって、 光ディスクからの戻り光量を検出し、光/電変換して再
    生信号を取り出す再生信号取り出し手段と、 前記再生信号を2値化する再生信号2値化手段と、 装置起動時のカレントゾーンを決定するカレントゾーン
    決定手段と、 各ゾーンに対する記録再生クロックを、基準クロックを
    m/n(m、nは所定の自然数である)倍することによ
    って生成する記録再生クロック生成手段と、 前記記録再生クロック生成手段に対して、前記m、nに
    ついての所定値を指示するm、n値指示手段と、 2値化再生信号と記録再生クロックとの位相同期をとる
    位相同期手段と、 位相同期がとられた2値化再生信号からアドレス及び/
    又はデータの再生を行い、或いは、再生されたアドレス
    のデータ領域に対するデータ書込みを行い、同時にエラ
    ー処理を行う2値化再生信号処理手段と、 光ディスク上の1つのセクタにおけるアドレス領域及び
    データ領域からの夫々の戻り光量に差があることを利用
    して、前記再生信号より該アドレス領域の検出を行うア
    ドレス領域検出手段と、 前記再生信号2値化手段、位相同期手段、2値化再生信
    号処理手段の各動作タイミングを制御するための各ゲー
    ト信号を発生し、各手段に供給するゲート信号発生供給
    手段と、 前記アドレス領域検出手段によるアドレス領域検出信号
    を基準にして、前記ゲート発生供給手段が発生すべき各
    ゲート信号パターンを指示するゲート信号パターン指示
    手段と、 を備えていることを特徴とする光学式情報記録再生装
    置。
  10. 【請求項10】 前記カレントゾーン決定手段は、 光ディスクの全セクタについての異なる再生時間を各ゾ
    ーン別に分類した関係テーブルを記憶するセクタ再生時
    間記憶手段と、 装置起動時のカレントゾーンにおける1セクタについて
    の再生時間を測定するセクタ再生時間測定手段と、 前記関係テーブルを検索することにより、測定された1
    セクタの再生時間が、記憶した何れのゾーンに属してい
    るかを判定するゾーン判定手段と、 を備えていることを特徴とする請求項9記載の光学式情
    報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記m、n値指示手段は、 光ディスクの全ゾーンについての異なる記録再生クロッ
    クと、各記録再生クロックと対応付けられたm、n値と
    を、各ゾーン別に分類した関係テーブルを記憶する記憶
    手段を備え、 前記関係テーブルを検索することによって、所定のゾー
    ンに対する記録再生クロックを決定し、前記記録再生ク
    ロック生成手段に対して該当するm、n値を指示するこ
    とを特徴とする請求項9又は請求項10記載の光学式情
    報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記m、n値指示手段は、 前記アドレス領域検出手段によるアドレス領域検出が失
    敗した場合に、前記記録再生クロック生成手段に対し、
    前記カレントゾーン決定手段によって決定されたカレン
    トゾーンに続く次のゾーンについての該当するm、n値
    を指示する一方、その指示にもかかわらず、更にアドレ
    ス領域検出が失敗した場合には、前記カレントゾーン決
    定手段に対し、再度、カレントゾーンの決定を行うよう
    指示することを特徴とする請求項11記載の光学式情報
    記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記カレントゾーン決定手段は、 光ディスクの各ゾーンが有するセクタ数と、各ゾーンに
    対する記録再生クロックとを対応付けた関係テーブルを
    記憶するセクタ数記憶手段と、 装置起動時のカレントゾーンにおけるセクタ数を測定す
    るセクタ数測定手段と、 前記関係テーブルを検索することにより、測定されたセ
    クタ数が、記憶した何れのゾーンに該当するものである
    かを判定するゾーン判定手段と、 を備えていることを特徴とする請求項9記載の光学式情
    報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記セクタ数測定手段は、光ディスク
    1回転の所要時間内における前記アドレス領域検出手段
    によるアドレス領域検出信号の個数をカウントすること
    により、前記セクタ数を測定することを特徴とする請求
    項13に記載の光学式情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記セクタ数測定手段は、 光ディスクを回転するモータの回転同期信号を2分周す
    る分周手段と、 得られた2分周信号を若干遅延させる遅延手段と、 得られた遅延信号と2分周信号との論理和をとる論理和
    手段と、 得られた論理和出力でクリアをかけ、前記アドレス領域
    検出手段からのアドレス領域検出信号の個数をカウント
    するカウント手段と、 前記2分周信号の立ち下がりで、前記カウント手段によ
    るカウント値をラッチするラッチ手段と、 ラッチされたカウント値に従い、信号出力を切り換える
    信号切り換え手段と、 を備えていることを特徴とする請求項14記載の光学式
    情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記m、n値指示手段は、 前記セクタ数測定手段の信号切り換え手段により切り換
    えられた信号に従い、前記記録再生クロック生成手段に
    対して該当するm、n値を指示することを特徴とする請
    求項15記載の光学式情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記アドレス領域検出手段は、更に、
    アドレス領域の誤検出を防止するためのアドレス領域誤
    検出防止手段を備え、 該アドレス領域誤検出防止手段では、前記アドレス領域
    検出信号出力手段からのアドレス領域検出信号と、前記
    ゲート信号発生供給手段が前記2値化再生信号処理手段
    に対して供給するゲート信号との論理積をとり、該論理
    積結果を新たなアドレス領域検出信号として出力するこ
    とを特徴とする請求項9又は請求項12又は請求項16
    記載の光学式情報記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7035183B2 (en) 1997-12-09 2006-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc recording and reproduction apparatus having automatic gate signal generation modes

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US7035183B2 (en) 1997-12-09 2006-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc recording and reproduction apparatus having automatic gate signal generation modes
US7292510B2 (en) 1997-12-09 2007-11-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disc recording and reproduction apparatus having automatic gate signal generation modes
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US7515512B2 (en) 1997-12-09 2009-04-07 Panasonic Corporation Optical disc recording and reproduction apparatus
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