JP2000298462A - 映像信号分配機能付き表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】外付けの分配器をつけずに、複数の表示装置に
同一の表示内容を表示させる。 【解決手段】表示装置内部に映像信号分配機能と分配機
能停止スイッチを設けることにより、外付けの分配器を
用いること無く、複数台の表示装置に対し同一画像を同
時に表示させる。また分配機能停止スイッチにより表示
不要な表示装置に対し表示中止させてパワーセーブさせ
ることができる方式。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置内部に映
像信号を分配する機能を有し、デイジーチェーン接続を
可能とする表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術では、ひとつの映像信号発生
源、たとえばパソコン等から出力される映像信号を複数
の表示装置に表示させるには、パソコン・表示装置の組
み合わせの他に、映像分配器が必要となり、コスト面、
設置面積の増大で不都合が生じていた。また、分配器そ
のものは、４分配／８分配が殆どで、たとえばショール
ーム等で２０台の表示装置に同一画面を表示させたい場
合は、分配器を３台〜５台準備する必要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、ひと
つの映像信号を複数の表示装置に同時に表示させるに
は、外付けの分配器を必要としていた。

【０００４】本発明は、表示装置内に映像信号を分配さ
せる機能を設けることで、外付けの分配器を用いること
なく、ひとつの映像信号を複数の表示装置に同時に表示
させることを可能にし、上記問題を解決する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】表示装置内部に、入力さ
れた映像信号を分配させる機能を設け、分配された映像
信号を出力できるよう出力端子を設ける。入力された映
像信号を分配させる際は、信号レベルの減衰を防ぐよう
アンプ回路を追加しておく。

【０００６】また、分配機能を使用しない場合（または
省エネの為上記アンプ回路を停止したい場合）は、分配
機能停止スイッチをＯＮにすることにより機能を停止さ
せる。

【０００７】このことにより、従来は１つの映像信号を
複数の表示装置に同時に表示させるには、外付けの分配
器を必要としていたが、上記機能を追加することによ
り、表示装置のデイジーチェーン接続が可能となり、外
付け分配器を必要としないで、複数の表示装置に同時に
同じ画面を表示できることになる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面により説明する。

【０００９】図１は、本発明による映像信号分配機能を
有した表示装置の１実施例を示す外観図である。

【００１０】図２は、図１のブロック図である。

【００１１】１台目の表示装置Ａ１とパソコン本体Ｄを
映像信号ケーブルＣで接続する。信号ケーブルＣは、Ｄ
ＳＵＢ１５ピンのコネクタＥで構成されており、その内
５本が表示信号／水平垂直同期信号となっている。

【００１２】複数の表示装置に同時に同じ画面を表示さ
せる場合は、２台目の表示装置Ａ２をケーブルＣを用い
て表示装置Ａ１の映像信号出力ポートＦへ接続する。３
台目以降も同様に接続する。Ａｎはｎ台目の表示装置を
意味する。

【００１３】パソコンＤから出力された映像信号は、表
示装置Ａ１内の映像信号分配回路１でまず、２系統に分
配される。分配された映像信号は、表示用信号線４と分
配用信号線５になる。表示用信号線４は、表示回路２と
つながり、ブラウン管７より画像が表示される。

【００１４】一方、分配用信号線５は信号増幅回路(ア
ンプ回路)３とつながり、映像信号の減衰をなくした状
態で、増幅信号線６により映像信号出力ポートＦへつな
がる。

【００１５】２台目の表示装置Ａ２にてパソコンＤの画
面を同時に表示させたい場合は、表示装置Ａ２の映像信
号ケーブルＣを表示装置Ａ１の映像信号出力ポートＦへ
接続する。３台目の表示装置Ａ３にてパソコンＤの画面
を同時に表示させたい場合は、表示装置Ａ３の映像信号
ケーブルＣを表示装置Ａ２の映像信号出力ポートＦへ接
続する。以降ｎ台目も同様に接続する。このような接続
形態をデイジーチェーン接続と称す。

【００１６】デイジーチェーン接続された表示装置の中
で、たとえば表示装置Ａ１とＡ２は画面表示させたい
が、３台目以降の表示装置Ａ３〜Ａｎを表示させたくな
い場合は、表示装置Ａ２内にある分配機能停止スイッチ
ＢをＯＮにすることにより信号増幅回路(アンプ回路)３
が停止し、映像信号出力ポートＦへ映像信号が届かなく
なり表示装置Ａ３〜Ａｎは画面表示せず、表示装置Ａ３
〜Ａｎはそれぞれパワーセーブモードに入る。

【００１７】図３は、フローチャートを示したものであ
る。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、表示装置内に設けた映
像信号分配機能を使用することで、外付けの分配器を利
用することなく、複数台表示装置に同一画面を同時に表
示させることができる。コスト面、設置面積に対し有効
である。

【００１９】また、分配機能停止スイッチを設けること
により、デイジーチェーン接続の状態で表示不要な表示
装置に対しパワーセーブさせることができ省エネに対し
ても有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】映像信号分配機能付き表示装置の１実施例を示
した外観図。

【図２】図１の機能ブロック図を示す。

【図３】１実施例をフローチャートに示したもの。

【符号の説明】

Ａ１．．．１台目の表示装置 Ａ２．．．２台目の表示装置 Ａ３．．．３台目の表示装置 Ａｎ．．．ｎ台目の表示装置 Ｂ．．．．分配機能停止スイッチ Ｃ．．．．映像信号ケーブル Ｄ．．．．パソコン本体 Ｅ．．．．ＤＳＵＢ１５ピンコネクタ Ｆ．．．．映像信号出力ポート １．．．．映像信号分配回路 ２．．．．表示回路 ３．．．．信号増幅回路（アンプ回路） ４．．．．表示用信号線 ５．．．．分配用信号線 ６．．．．増幅信号線 ７．．．．ブラウン管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 康久 神奈川県秦野市堀山下１番地 株式会社日 立インフォメーションテクノロジー内 Ｆターム(参考） 5C023 AA27 AA28 AA38 BA15 CA01 5C025 AA30 BA21 DA10 5C058 AA00 BA35 BB25 5C082 AA01 AA34 BB01 DA01 MM04 MM09

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】従来の表示装置はパソコン本体等からの映
   像信号を受信し、画面に表示することのみを機能として
   いたが、本発明の表示装置は、パソコン本体等からの映
   像信号を受信し、画面に表示するのと同時に、受信した
   映像信号を他の表示装置に分配する機能も有することを
   特徴とする表示装置。
2. 【請求項２】表示装置間でデイジーチェーン接続を可能
   とすることを特徴とする表示装置。