JP2000298297A - 多波長変換装置 - Google Patents

多波長変換装置

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JP2000298297A
JP2000298297A JP11065036A JP6503699A JP2000298297A JP 2000298297 A JP2000298297 A JP 2000298297A JP 11065036 A JP11065036 A JP 11065036A JP 6503699 A JP6503699 A JP 6503699A JP 2000298297 A JP2000298297 A JP 2000298297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気信号を介さず、波長多重信号光の各チャ
ネルの波長を一括してそれぞれ他の波長に変換する。 【解決手段】 波長多重信号光を入力して各波長の信号
光に分波する光分波器と、光分波器で分波された各波長
の信号光を入力し、それぞれ個別に他の波長に変換した
波長変換光を出力する複数の波長変換器と、各波長変換
器から出力された各波長の波長変換光を合波し、波長多
重信号光として出力する光合波器とを備える。また、波
長変換器に制御光を入力し、信号光と制御光から得られ
る四光波混合光、または信号光により変調された制御光
を波長変換光として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重信号光の
各チャネルの波長を一括してそれぞれ他の波長に変換す
る多波長変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数チャネルの信号光を多重伝送する波
長多重光伝送システムの伝送帯域は、光増幅器として用
いるエルビウムドープ光ファイバ増幅器の増幅帯域を考
慮して1.55μm帯(1530〜1560nm)が主に用いられて
きた。一方、日本で使用されている分散シフトファイバ
は、1.55μm帯の伝送帯域において波長間隔を狭めて伝
送容量を増やそうとすると、非線形光学効果(四光波混
合)によるクロストークが問題になってくる。それを回
避するために、1.55μm帯では不等間隔で波長多重伝送
する方法が考えられている。また、近年1.58μm帯(15
70〜1600nm)で利得を有する光ファイバ増幅器が開発
され、それに伴って1.58μm帯を用いることにより等間
隔の波長多重伝送も可能になってきた。したがって、将
来的には、1.55μm帯と1.58μm帯を含めた広帯域の波
長多重ネットワークが可能になってきた。
【0003】ここで重要となるのは、1.55μm帯の波長
多重ネットワークと1.58μm帯の波長多重ネットワーク
との相互接続、さらに不等間隔波長多重ネットワークと
等間隔波長多重ネットワークとの相互接続である。例え
ば、1.55μm帯の不等間隔波長多重ネットワークと1.58
μm帯の等間隔波長多重ネットワークとの相互接続、あ
るいは1.55μm帯の不等間隔波長多重ネットワークと分
散シフトファイバを使用していない米国等の1.55μm帯
の等間隔波長多重ネットワークとの相互接続である。
【0004】これらの相互接続を行うには、接続ポイン
トで波長多重信号光の各チャネルの波長をそれぞれ他の
波長に変換する多波長変換装置が必要である。従来の多
波長変換装置は、波長多重信号光を各波長に分波してそ
れぞれ電気信号に変換し、他の波長で発振する半導体レ
ーザを各電気信号でそれぞれ直接変調して信号光に変換
し、合波して波長多重信号光を出力する構成になってい
る。
【0005】図28は、従来の多波長変換装置の構成例
を示す。ここでは、1.55μm帯の4波等間隔(1551,155
2,1553,1554nm)の波長多重信号光を入力し、1.58μ
m帯の4波等間隔(1581,1582,1583,1584nm)の波長多
重信号光に変換する例を示す。入力された波長多重信号
光は、光分波器91で各波長に分波され、それぞれ受光
器(O/E)92−1〜92−4で電気信号に変換され
る。各電気信号は、それぞれ電気増幅器93−1〜93
−4で増幅され、バイアスT回路94−1〜94−4で
直流バイアス電流が重畳され、それぞれ対応する半導体
レーザ(E/O)95−1〜95−4に印加される。各
半導体レーザ95−1〜95−4は1.58μm帯で発振
し、各電気信号により変調されたレーザ発振光が光合波
器96で合波され、波長変換された波長多重信号光とし
て出力される。
【0006】光分波器91および光合波器96として
は、アレイ導波路回折格子型フィルタ(以下「AWG」
という)またはWDMカプラを用いることができる。ま
た、半導体レーザを直接変調する代わりに外部変調器を
用いる構成もある。なお、従来の多波長変換装置は、1.
55μm帯の等間隔波長から1.58μm帯の等間隔波長への
変換に限らず、光分波器91および光合波器96の合分
波特性、半導体レーザ95−1〜95−4の発振波長を
適宜選択することにより、他の波長帯への変換や、不等
間隔波長と等間隔波長の相互変換が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の多波長
変換装置は、ネットワーク規模が大きくなって波長数や
相互接続箇所を増やす場合に、光・電気変換および電気
・光変換の負荷が大幅に増加する問題があった。
【0008】本発明は、電気信号を介さず、波長多重信
号光の各チャネルの波長を一括してそれぞれ他の波長に
変換することができる多波長変換装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の多波長
変換装置は、波長多重信号光を入力して各波長の信号光
に分波する光分波器と、光分波器で分波された各波長の
信号光を入力し、それぞれ個別に他の波長に変換した波
長変換光を出力する複数の波長変換器と、各波長変換器
から出力された各波長の波長変換光を合波し、波長多重
信号光として出力する光合波器とを備える。
【0010】請求項2に記載の多波長変換装置は、波長
多重信号光を入力して各波長の信号光に分波する光合分
波器と、光合分波器で分波された各波長の信号光を入力
し、それぞれ個別に他の波長に変換した波長変換光を出
力する複数の波長変換器とを備え、各波長変換器から出
力される各波長の波長変換光を光合分波器に折り返し、
合波して波長多重信号光として出力する構成である。
【0011】請求項1,2の多波長変換装置に用いる波
長変換器は、レーザ共振器内に可飽和吸収領域を含み、
信号光の入力により可飽和吸収領域の光損失が減少して
所定の波長で発振する半導体レーザであり、その発振波
長のレーザ光を波長変換光として出力する構成である
(請求項3)。あるいは、所定の波長で発振状態にある
半導体レーザに信号光を入力したときに利得飽和し、信
号光に対して相補的に変調された発振波長のレーザ光を
波長変換光として出力する構成である(請求項4)。
【0012】請求項5に記載の多波長変換装置は、波長
多重信号光を入力して各波長の信号光に分波する光分波
器と、光分波器で分波された各波長の信号光と、外部か
ら入力される互いに異なる波長の制御光とをそれぞれ入
力し、信号光により変調され、かつ制御光波長に対応す
る波長の波長変換光を出力する複数の波長変換器と、各
波長変換器から出力された各波長の波長変換光を合波
し、波長多重信号光として出力する光合波器とを備え
る。なお、制御光は、光分波器または光合波器を介して
複数の波長変換器にそれぞれ入力される構成としてもよ
い(請求項6)。
【0013】請求項7に記載の多波長変換装置は、波長
多重信号光を入力して各波長の信号光に分波する光合分
波器と、光合分波器で分波された各波長の信号光と、外
部から入力される互いに異なる波長の制御光とをそれぞ
れ入力し、信号光により変調され、かつ制御光波長に対
応する波長の波長変換光を出力する複数の波長変換器と
を備え、各波長変換器から出力される各波長の波長変換
光を光合分波器に入力し、合波して波長多重信号光とし
て出力する構成である。なお、各波長変換器に信号光と
制御光を対向するポートから入力する構成としてもよい
(請求項8)。
【0014】請求項5〜8の多波長変換装置に用いる波
長変換器は、信号光と制御光から四光波混合光を発生す
る非線形光学媒質を含み、四光波混合光を波長変換光と
して出力する構成である(請求項9)。あるいは、制御
光の入力により利得飽和状態の半導体光増幅器に信号光
を入力し、信号光に対して相補的に変調された制御光を
波長変換光として出力する構成である(請求項10)。
あるいは、少なくとも一方のアーム導波路に半導体光増
幅器を配置したマッハツェンダ干渉計であり、一方のポ
ートから制御光を入力し、一方のアーム導波路の半導体
光増幅器に信号光を入力し、他方のポートから信号光と
同じ波形の制御光を波長変換光として出力する構成であ
る(請求項11)。あるいは、非対称のスプリッタを用
い、少なくとも一方のアーム導波路に半導体光増幅器を
配置したマッハツェンダ干渉計型光変調器であり、一方
のポートから制御光を入力し、他方のポートから信号光
を入力するとともに信号光により変調された制御光を波
長変換光として出力する構成である(請求項12)。
【0015】以上の構成において、光分波器、光合波
器、光合分波器には、アレイ導波路回折格子型フィルタ
を用いることができる(請求項13)。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態:請求項1,
3,4)図1は、本発明の多波長変換装置の第1の実施
形態を示す。図において、波長多重信号光は、光分波器
1で各波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波され、それ
ぞれ対応する波長変換器3−1〜3−4に入力される。
波長変換器3−1〜3−4は、波長λ1,λ2,λ3,λ4 の
信号光をそれぞれ波長λ11, λ12, λ13, λ14の信号光
に変換して出力する。波長λ11, λ12, λ13, λ14の波
長変換光は光合波器2で合波され、波長多重信号光とし
て出力される。
【0017】図2は、光分波器1および光合波器2の構
成例を示す。ここでは、(a) は光分波器1、(b) は光合
波器2として用いるAWGの構成を示す。AWGは、入
力導波路アレイ11と、入力側スラブ導波路12と、各
導波路の長さが異なるアレイ導波路13と、出力側スラ
ブ導波路14と、出力導波路アレイ15を接続した構成
である。
【0018】図2(a) において、波長多重信号光は、入
力ポートから入力導波路アレイ11を介して入力側スラ
ブ導波路12に入力され、アレイ導波路13に等しい光
強度で分配される。アレイ導波路13で光路長差に応じ
た遅延差が生じた波長多重信号光は、出力側スラブ導波
路14に入力されて収束する。このとき、波長の違いに
よって位相状態が異なるので、出力導波路アレイ15の
各導波路にそれぞれ異なる波長の信号光が集光し、それ
ぞれ対応する出力ポートに分波される。
【0019】また、図2(b) に示すように、出力導波路
アレイ15の各導波路に分波される波長の光信号を逆方
向に入力することにより、逆の経路をたどって入力導波
路アレイ11の所定の導波路に波長多重される。
【0020】なお、AWGの入出力ポートと合分波する
波長の関係は周期性を有するので、分波する波長λ1,λ
2,λ3,λ4 と合波する波長λ11, λ12, λ13, λ14がそ
の周期上にあれば、光分波器1と光合波器2は同一特性
のものを用いることができる。また、AWGは各入出力
ポートに対応する波長が不等間隔になるように設定する
ことも可能であり、入力される波長多重信号光と波長変
換して出力される波長多重信号光の波長間隔に応じて、
AWGの合分波特性を適宜調整すればよい。
【0021】図3は、波長変換器3の構成例を示す。
(a) は可飽和吸収領域を有する多電極DFBレーザ、
(b) は超周期構造回折格子(SSG)DBRレーザを用
いた例を示す。
【0022】図3(a) において、多電極DFBレーザ
は、可飽和吸収領域31、活性層32、回折格子33、
電極34−1,34−2を有する。この多電極DFBレ
ーザを発振閾値電流よりわずかに下にバイアスした状態
で、可飽和吸収領域31に信号光を入力すると、可飽和
吸収領域31の光損失が減少してレーザ発振が始まる。
このレーザ発振光の波長は、電極34−1,34−2の
注入電流比I1/I2を変えることにより制御でき、所定の
変換波長に設定することができる。したがって、例えば
波長λ1 の信号光を入力し、波長λ11の波長変換光を出
力することができる。
【0023】図3(b) において、超周期構造回折格子
(SSG)DBRレーザは、活性層32、超周期構造回
折格子35−1,35−2、位相調整領域36、電極3
4−1〜34−4を有する。この超周期構造回折格子
(SSG)DBRレーザを発振状態に設定し、そこに信
号光を入力すると利得飽和し、所定の波長のレーザ発振
光の出力パワーが減少する。この利得飽和現象を用いる
ことにより、例えば波長λ1 の信号光を入力し、波長λ
11の波長変換光を出力することができる。ただし、波長
変換光は信号光によって相補的に変調された波形とな
る。
【0024】なお、本実施形態の波長変換器3は、図3
に示すように波長変換光の波長が半導体レーザの発振波
長で決まり、半導体レーザの波長可変範囲内で任意の波
長に変換することができる。
【0025】(第2の実施形態:請求項5,9)図4
は、本発明の多波長変換装置の第2の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、光分波器に波長多重信号光を入力
し、分波された信号光と外部からの制御光を合波して波
長変換器に入力し、非線形光学効果により発生させた四
光波混合光を波長変換光として出力するところにある。
【0026】図において、波長多重信号光は、光分波器
1で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波され、光カプ
ラ7−1〜7−4でそれぞれ対応する波長λ11, λ12,
λ13, λ14の制御光と合波して波長変換器4−1〜4−
4に入力される。波長変換器4−1〜4−4は、各波長
の信号光および制御光をポンプ光およびプローブ光とし
て、波長λ21, λ22, λ23, λ24の四光波混合光を波長
変換光として出力する。波長λ21, λ22, λ23, λ24の
波長変換光は光合波器2で合波され、波長多重信号光と
して出力される。
【0027】図5は、波長変換器4の構成例を示す。図
において、波長変換器4は、信号光および制御光から四
光波混合光を発生する非線形光学媒質41と、信号光お
よび制御光を遮断して四光波混合光のみを出力する光フ
ィルタ42とにより構成される。信号光と制御光の光周
波数間隔を10nm程度以下に設定すると、非線形光学効
果により四光波混合光が高効率で発生する。ここで、信
号光および制御光の光周波数をf1 , f11とすると、発生
する四光波混合光の光周波数は2f1−f11 または2f11
−f1 となる。光フィルタ42は、光周波数f1 , f11を
遮断し、光周波数2f1−f11 または2f11−f1 の四光波
混合光のみを出力するように設定する。
【0028】なお、光合波器2としてAWGを用いたと
きに、波長変換器4を通過した信号光および制御光が波
長変換光(四光波混合光)と同じポートに出力されない
波長であれば、光フィルタ42を用いなくても波長変換
光を信号光および制御光から分離して取り出すことがで
きる。以下に示す第3の実施形態においても同様であ
る。
【0029】(第3の実施形態:請求項5,6,9)図
6は、本発明の多波長変換装置の第3の実施形態を示
す。本実施形態の特徴光分波器に波長多重信号光および
各波長の制御光を入力し、信号光と対応する制御光をペ
アで分波してそれぞれ対応する波長変換器に入力し、非
線形光学効果により発生させた四光波混合光を波長変換
光として出力するところにある。
【0030】図において、波長多重信号光および制御光
は、光分波器1で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光と波長
λ11, λ12, λ13, λ14の制御光がそれぞれペアで分波
され、波長変換器4−1〜4−4に入力される。波長変
換器4−1〜4−4は、各波長の信号光および制御光か
ら波長λ21, λ22, λ23, λ24の四光波混合光を波長変
換光として出力する。波長λ21, λ22, λ23, λ24の波
長変換光は光合波器2で合波され、波長多重信号光とし
て出力される。
【0031】ここで、信号光と制御光がペアで同じポー
トに出力される光分波器1は、AWGにより実現可能で
ある。図7(a) は、波長多重信号光と各波長の制御光が
合波された状態で1つのポートに入力される構成であ
り、図7(b) は、波長多重信号光が入力されるポートと
各波長の制御光が合波されて入力されるポートが異なる
構成であり、図7(c) は、波長多重信号光が入力される
ポートと各波長の制御光が入力されるポートが異なる構
成である。なお、図6は図7(b) の構成に対応するもの
である。
【0032】(第4の実施形態:請求項5,6,9)図
8は、本発明の多波長変換装置の第4の実施形態を示
す。本実施形態の特徴は、光分波器に波長多重信号光を
入力し、光合波器に各波長の制御光を入力し、信号光と
対応する制御光をペアで分波してそれぞれ対応する波長
変換器に入力し、非線形光学効果により発生させた四光
波混合光を波長変換光として出力するところにある。
【0033】図において、波長多重信号光は、光分波器
1で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波され、波長多
重された制御光は光合波器2で波長λ11, λ12, λ13,
λ14の制御光に分波され、それぞれペアで波長変換器4
−1〜4−4に入力される。波長変換器4−1〜4−4
は、各波長の信号光および制御光から波長λ21, λ22,
λ23, λ24の四光波混合光を波長変換光として出力す
る。波長λ21, λ22, λ23, λ24の波長変換光は光合波
器2で合波され、波長多重信号光として出力される。
【0034】ここで、波長λ21, λ22, λ23, λ24の波
長変換光と波長λ11, λ12, λ13,λ14の制御光が、ペ
アで同じポートを入出力する光合波器2は、AWGによ
り実現可能である。また、制御光は、図7(b) に示すよ
うに波長多重して1つのポートから入力してもよいし、
図7(c) に示すように各波長ごとのポートから入力して
もよい。また、制御光が信号光の入力側に戻らないよう
にするには、入力ポートに光アイソレータを備えればよ
い。
【0035】なお、本実施形態の波長変換器4に用いる
光フィルタは、信号光波長のみを遮断し、制御光および
波長変換光を透過する特性のものが必要となる。ただ
し、光合波器2としてAWGを用いたときに、波長変換
器4を通過した信号光が波長変換光(四光波混合光)と
同じポートに出力されない波長であれば、光フィルタを
用いなくても波長変換光を信号光から分離して取り出す
ことができる。
【0036】(第5の実施形態:請求項5,10)図9
は、本発明の多波長変換装置の第5の実施形態を示す。
本実施形態の特徴は、図4に示す第2の実施形態の四光
波混合による波長変換器4に代えて、半導体光増幅器の
利得飽和を利用し、信号光によりクロスゲイン変調され
た制御光を波長変換光として出力する波長変換器5を用
いたところにある。
【0037】図において、波長多重信号光は、光分波器
1で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波され、光カプ
ラ7−1〜7−4でそれぞれ対応する波長λ11, λ12,
λ13, λ14の制御光と合波して波長変換器5−1〜5−
4に入力される。波長変換器5−1〜5−4は、信号光
に対して相補的に変調された制御光を波長変換光として
出力する。波長λ11, λ12, λ13, λ14の波長変換光
(制御光)は光合波器2で合波され、波長多重信号光と
して出力される。
【0038】図10は、波長変換器5の構成例を示す。
図において、波長変換器5は、半導体光増幅器51と、
信号光を遮断して制御光(波長変換光)のみを出力する
光フィルタ52とにより構成される。半導体光増幅器5
1は、変換波長の制御光を高強度で入力して利得飽和状
態にしておく。この半導体光増幅器51に信号光を入力
すると、信号光強度に応じて制御光に対する利得が低下
し、信号光に対して相補的に変調された制御光が出力さ
れる。この制御光を波長変換光とし、光フィルタ52で
信号光と分離して出力する。
【0039】なお、光合波器2としてAWGを用いたと
きに、波長変換器5を通過した信号光が波長変換光(制
御光)と同じポートに出力されない波長であれば、光フ
ィルタ52を用いなくても波長変換光のみを取り出すこ
とができる。以下に示す第6の実施形態においても同様
である。
【0040】(第6の実施形態:請求項5,6,10)
図11は、本発明の多波長変換装置の第6の実施形態を
示す。本実施形態の特徴は、図6に示す第3の実施形態
の四光波混合による波長変換器4に代えて、半導体光増
幅器の利得飽和を利用した波長変換器5を用いたところ
にある。光分波器1における波長多重信号光と制御光の
分波方法は同様である。
【0041】(第7の実施形態:請求項5,11)図1
2は、本発明の多波長変換装置の第7の実施形態を示
す。本実施形態の特徴は、図4に示す第2の実施形態の
四光波混合による波長変換器4に代えて、マッハツェン
ダ干渉計と半導体光増幅器を組み合わせ、信号光により
クロスフェイズ変調された制御光を波長変換光として出
力する波長変換器6を用いたところにある。
【0042】図において、波長多重信号光は、光分波器
1で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波され、波長λ
11, λ12, λ13, λ14の制御光とともに波長変換器6−
1〜6−4に入力される。波長変換器6−1〜6−4
は、少なくとも一方のアーム導波路に半導体光増幅器を
配置したマッハツェンダ干渉計型光変調器であり、信号
光と同じ波形の制御光を波長変換光として出力する。波
長λ11, λ12, λ13, λ14の波長変換光(制御光)は光
合波器2で合波され、波長多重信号光として出力され
る。
【0043】図13は、波長変換器6の構成例を示す。
図において、波長変換器6は、マッハツェンダ干渉計型
光変調器を構成するY分岐導波路61−1,61−2の
間の各アーム導波路に半導体光増幅器62−1,62−
2を配置した構成である。一方の入力ポートから入力さ
れる制御光をY分岐導波路61−1で分岐して2つの半
導体光増幅器に入力し、他方の入力ポートから入力され
る信号光をY分岐導波路61−3を介して一方の半導体
光増幅器62−1に入力する。このとき、信号光強度に
応じて半導体光増幅器62−1の屈折率が変化し、制御
光の位相が変化する。これにより、半導体光増幅器62
−1,62−2を通過した制御光がY分岐導波路61−
2で結合したときに位相変化が強度変化となって現れ
る。したがって、2つの半導体光増幅器間の位相差を適
当に設定することにより、信号光と同じ波形の制御光を
波長変換光として出力することができる。
【0044】(第8の実施形態:請求項5,6,11)
図14は、本発明の多波長変換装置の第9の実施形態を
示す。本実施形態の特徴は、図6に示す第3の実施形態
の四光波混合による波長変換器4に代えて、信号光によ
りクロスフェイズ変調された制御光を波長変換光として
出力する波長変換器6を用いたところにある。波長変換
器6としては、少なくとも一方のアーム導波路に半導体
光増幅器を配置したマッハツェンダ干渉計型光変調器を
用いる。
【0045】ただし、光分波器1で分波する波長λ1,λ
2,λ3,λ4 の信号光と波長λ11, λ12, λ13, λ14の制
御光が、それぞれ異なるポートに出力されるように設定
する。このような設定は、光分波器1として用いるAW
Gの調整により可能である。そして、信号光と変換波長
の制御光をそれぞれペアにして波長変換器6に入力す
る。なお、制御光は、図7(a) に示すように波長多重信
号光に波長多重して入力してもよいし、図7(b) に示す
ように波長多重して1つのポートから入力してもよい
し、図7(c) に示すように各波長ごとのポートから入力
してもよい。
【0046】(第9の実施形態:請求項5,6,11)
図15は、本発明の多波長変換装置の第9の実施形態を
示す。本実施形態の特徴は、図8に示す第4の実施形態
の四光波混合による波長変換器4に代えて、信号光によ
りクロスフェイズ変調された制御光を波長変換光として
出力する波長変換器6を用いたところにある。波長変換
器6としては、少なくとも一方のアーム導波路に半導体
光増幅器を配置したマッハツェンダ干渉計型光変調器を
用いる。
【0047】ただし、制御光は光分波器1を介して各波
長ごとに波長変換器6に入力され、波長多重信号光は光
合波器2を介して各波長ごとに波長変換器6に入力さ
れ、波長変換器6から出力された波長変換光(制御光)
が光合波器2で合波して出力される。ここで、光合波器
2において、分波された信号光および合波する波長変換
光(制御光)がそれぞれ異なるポートに入出力されるよ
うに設定する。このような設定は、光合波器2として用
いるAWGの調整により可能である。なお、制御光は、
図7(b) に示すように波長多重して1つのポートから入
力してもよいし、図7(c) に示すように各波長ごとのポ
ートから入力してもよい。
【0048】また、第7〜第9の実施形態において、マ
ッハツェンダ干渉計と半導体光増幅器の組み合わせに代
えて、マイケルソン干渉計と半導体光増幅器の組み合わ
せでも、同様の機能を実現することができる。また、半
導体光増幅器に代えて光ファイバ増幅器を用いても、同
様の効果を得ることができる。
【0049】また、分波された信号光の波長をそれぞれ
対応する制御光の波長に変換する波長変換器としては、
以上示した各実施形態の他に、例えば非線形ループミラ
ーを用いた構成なども用いることができる。
【0050】また、本発明の構成は、1.55μm帯の等間
隔波長から1.58μm帯の等間隔波長への変換に限らず、
光分波器1および光合波器2の合分波特性を調整し、波
長変換器3を構成する半導体レーザの発振波長、波長変
換器4〜6に入力する制御光の波長を適宜選択すること
により、他の波長帯への変換や、不等間隔波長と等間隔
波長の相互変換が可能である。
【0051】(第10の実施形態:請求項2,3,4)
図1〜3に示す第1の実施形態は、波長変換器3におけ
る信号光の入力ポートと波長変換光の出力ポートが異な
り、光分波器1と光合波器2を用いる構成になってい
る。しかし、波長変換器3として用いる図3に示すよう
な半導体レーザは、外部から入力される信号光により変
調されたレーザ発振光を波長変換光として出力する構成
であり、信号光の入力ポート側から出力されるレーザ発
振光を波長変換光として用いることもできる。この場合
の構成例を第10の実施形態として示す。
【0052】図16は、本発明の多波長変換装置の第1
0の実施形態を示す。図において、波長多重信号光は、
光合分波器8で各波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波
され、それぞれ対応する波長変換器3−1〜3−4に入
力される。波長変換器3−1〜3−4は、波長λ1,λ2,
λ3,λ4 の信号光をそれぞれ波長λ11, λ12, λ13,λ1
4の信号光に変換し、折り返し出力する。波長λ11, λ1
2, λ13, λ14の波長変換光は光合分波器8で合波さ
れ、波長多重信号光として出力される。
【0053】図17は、第10の実施形態の具体的構成
例を示す。ここでは、光合分波器8としてAWGを用い
た構成を示す。波長λ1〜λ4の波長多重信号光は、A
WGの入力導波路アレイ11の所定の導波路に入力され
ると、出力導波路アレイ15の各導波路に分波され、各
波長の信号光がそれぞれ対応する波長変換器3−1〜3
−4に入力される。各波長変換器3−1〜3−4から出
力される波長λ11〜λ14の波長変換光は、AWGの出力
導波路アレイ15の各導波路に折り返され、逆の経路を
たどって入力導波路アレイ11の所定の導波路に波長多
重される。
【0054】なお、分波する波長λ1,λ2,λ3,λ4 と、
合波する波長λ11, λ12, λ13, λ14をAWGの周期性
を考慮して設定することにより、波長多重信号光の入力
ポートと波長変換光の出力ポートを相違させ、入出力分
離することができる。また、各波長が不等間隔になるよ
うに設定することも可能であり、入力される波長多重信
号光と波長変換して出力される波長多重信号光の波長間
隔に応じて、AWGの合分波特性を適宜調整すればよ
い。以下に示す各実施形態においても同様である。
【0055】(第11の実施形態:請求項7,8,9)
図4,5に示す第2の実施形態は、波長変換器4におけ
る信号光および制御光の入力ポートと波長変換光(四光
波混合光)の出力ポートが異なり、光分波器1と光合波
器2を用いる構成になっている。ここで、波長変換器4
として用いる図5に示す非線形光学媒質は、図8に示す
第4の実施形態のように、信号光と制御光を対向する方
向から入力し、いずれか一方のポートから四光波混合光
を取り出すことが可能である。この場合の構成例を第1
1の実施形態として示す。
【0056】図18は、本発明の多波長変換装置の第1
1の実施形態を示す。図において、波長多重信号光は、
光合分波器8で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波さ
れ、それぞれ対応する波長変換器4−1〜4−4に入力
される。一方、各波長変換器4−1〜4−4には、ぞれ
ぞれ逆方向から波長λ11, λ12, λ13, λ14の制御光が
入力され、波長λ21, λ22, λ23, λ24の四光波混合光
を波長変換光として出力する。波長λ21, λ22, λ23,
λ24の波長変換光は光合分波器8で合波され、波長多重
信号光として出力される。
【0057】図19は、波長変換器4の構成例を示す。
図において、波長変換器4は、信号光および制御光から
四光波混合光を発生する非線形光学媒質41と、非線形
光学媒質41を透過した制御光を遮断する光フィルタ4
3とにより構成される。非線形光学媒質41における四
光波混合光の発生過程は、図5に示す第2の実施形態と
同様である。
【0058】なお、光合分波器8としてAWGを用いた
ときに、波長変換器4を通過した制御光が波長変換光
(四光波混合光)と同じポートに出力されない波長であ
れば、光フィルタ43を用いなくても波長変換光を制御
光から分離して取り出すことができる。
【0059】(第12の実施形態:請求項7,8,1
0)図9,10に示す第5の実施形態は、波長変換器5
における信号光および制御光の入力ポートと波長変換光
の出力ポートが異なり、光分波器1と光合波器2を用い
る構成になっている。ここで、波長変換器5として用い
る図10に示す半導体光増幅器は、信号光と制御光を対
向する方向から入力し、信号光の入力ポート側から波長
変換光を取り出すことが可能である。この場合の構成例
を第12の実施形態として示す。
【0060】図20は、本発明の多波長変換装置の第1
2の実施形態を示す。図において、波長多重信号光は、
光合分波器8で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波さ
れ、それぞれ対応する波長変換器5−1〜5−4に入力
される。一方、各波長変換器5−1〜5−4には、ぞれ
ぞれ逆方向から波長λ11, λ12, λ13, λ14の制御光が
入力される。各波長変換器5−1〜5−4は、信号光に
対して相補的に変調された制御光を波長変換光として出
力する。波長λ11, λ12, λ13, λ14の波長変換光(制
御光)は光合分波器8で合波され、波長多重信号光とし
て出力される。
【0061】図21は、波長変換器5の構成例を示す。
図において、波長変換器5は、半導体光増幅器51によ
り構成される。半導体光増幅器51における波長変換光
の発生過程は、図10に示す第5の実施形態と同様であ
る。ただし、本実施形態では、信号光と制御光の入力方
向が対向しているので、信号光と波長変換光(制御光)
を分離するための光フィルタ52は不要である。
【0062】(第13の実施形態:請求項7,8,1
1)図12,13に示す第7の実施形態は、波長変換器
6における信号光および制御光の入力ポートと波長変換
光の出力ポートが異なり、光分波器1と光合波器2を用
いる構成になっている。ここで、波長変換器6として用
いる図13に示すマッハツェンダ干渉計は、信号光と制
御光を対向する方向から入力し、信号光の入力ポート側
から波長変換光を取り出すことが可能である。この場合
の構成例を第13の実施形態および第14の実施形態と
して示す。
【0063】図22は、本発明の多波長変換装置の第1
3の実施形態を示す。図において、波長多重信号光は、
光合分波器8で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波さ
れ、それぞれ対応する波長変換器6−1〜6−4に入力
される。一方、各波長変換器6−1〜6−4には、ぞれ
ぞれ逆方向から波長λ11, λ12, λ13, λ14の制御光が
入力される。各波長変換器6−1〜6−4は、少なくと
も一方のアーム導波路に半導体光増幅器を配置したマッ
ハツェンダ干渉計型光変調器であり、信号光と同じ波形
の制御光を波長変換光として出力する。波長λ11, λ1
2, λ13, λ14の波長変換光(制御光)は光合分波器8
で合波され、波長多重信号光として出力される。
【0064】図23は、波長変換器6の構成例を示す。
図において、波長変換器6は、マッハツェンダ干渉計型
光変調器を構成するY分岐導波路61−1,61−2の
間の各アーム導波路に半導体光増幅器62−1,62−
2を配置した構成である。一方の入力ポートから入力さ
れる制御光は、Y分岐導波路61−2で分岐して2つの
半導体光増幅器に入力され、他方の入力ポートから入力
される信号光は、Y分岐導波路61−3を介して一方の
半導体光増幅器62−1に入力される。このとき、信号
光強度に応じて半導体光増幅器62−1の屈折率が変化
し、制御光の位相が変化する。これにより、半導体光増
幅器62−1,62−2を通過した制御光がY分岐導波
路61−1で結合したときに位相変化が強度変化となっ
て現れる。したがって、2つの半導体光増幅器間の位相
差を適当に設定することにより、信号光と同じ波形の制
御光を波長変換光として出力することができる。
【0065】図24は、第13の実施形態の具体的構成
例を示す。ここでは、光合分波器8としてAWGを用い
た構成を示す。波長λ1〜λ4の波長多重信号光は、A
WGの入力導波路アレイ11の所定の導波路に入力され
ると、出力導波路アレイ15の各導波路に分波され、各
波長の信号光がそれぞれ対応する波長変換器6−1〜6
−4に入力される。一方、各波長変換器6−1〜6−4
には、反対方向から波長λ11〜λ14の制御光が入力さ
れ、信号光により変調された波長変換光(制御光)を出
力する。各波長変換器6−1〜6−4から出力される波
長λ11〜λ14の波長変換光は、AWGの出力導波路アレ
イ15の各導波路に折り返され、逆の経路をたどって入
力導波路アレイ11の所定の導波路に波長多重される。
【0066】なお、AWGの出力側スラブ導波路14に
接続される出力導波路アレイ15の各導波路の間隔を適
当に設定することにより、等間隔波長と等間隔波長の波
長変換、または等間隔波長と不等間隔波長の波長変換に
対応することができる。たとえば、出力導波路アレイ1
5に分波された波長λ1〜λ4の信号光が等間隔波長で
あり、各波長変換器6−1〜6−4から出力された波長
λ11〜λ14の波長変換光が等間隔波長の場合には、図2
5(a) のようにそれぞれ対応する導波路の間隔を等間隔
に設定すればよい。また、各波長変換器6−1〜6−4
から出力された波長λ11〜λ14の波長変換光が不等間隔
波長の場合には、図25(b) のように対応する導波路の
間隔を不等間隔に設定すればよい。
【0067】(第14の実施形態:請求項7,8,1
2)図26は、本発明の多波長変換装置の第14の実施
形態を示す。本実施形態の特徴は、第13の実施形態に
おいて波長変換器6として用いた3ポートのマッハツェ
ンダ干渉計型光変調器に代え、非対称のスプリッタ71
−1,71−2を含む2ポートのマッハツェンダ干渉計
型光変調器を波長変換器9として用いたところにある。
【0068】図において、波長多重信号光は、光合分波
器8で波長λ1,λ2,λ3,λ4 の信号光に分波され、それ
ぞれ対応する波長変換器9−1〜9−4に入力される。
一方、各波長変換器9−1〜9−4には、ぞれぞれ逆方
向から波長λ11, λ12, λ13, λ14の制御光が入力され
る。各波長変換器9−1〜9−4は、少なくとも一方の
アーム導波路に半導体光増幅器を配置したマッハツェン
ダ干渉計型光変調器であり、信号光と同じ波形の制御光
を波長変換光として出力する。波長λ11, λ12, λ13,
λ14の波長変換光(制御光)は光合分波器8で合波さ
れ、波長多重信号光として出力される。
【0069】図27は、波長変換器9の構成例を示す。
図において、波長変換器9は、マッハツェンダ干渉計型
光変調器を構成する非対称のスプリッタ71−1,71
−2の間の各アーム導波路に半導体光増幅器62−1,
62−2を配置した構成である。一方の入力ポートから
入力される信号光は、スプリッタ71−1で所定の分岐
比で分岐して各半導体光増幅器62−1,62−2に入
力され、他方の入力ポートから入力される制御光は、ス
プリッタ71−2で所定の分岐比で分岐して各半導体光
増幅器62−1,62−2に入力される。このとき制御
光は、半導体光増幅器62−1,62−2に対するバイ
アス電流や信号光強度に応じて異なる位相シフトを受け
る。これにより、半導体光増幅器62−1,62−2を
通過した制御光がスプリッタ71−1で結合したときに
位相変化が強度変化となって現れる。したがって、2つ
のスプリッタの分岐比および2つの半導体光増幅器間の
位相差を適当に設定することにより、信号光と同じ波形
の制御光を波長変換光として、信号光の入力ポートと同
じポートに出力することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多波長変
換装置は、電気信号を介さず、波長多重信号光の各チャ
ネルの波長を一括してそれぞれ他の波長に変換すること
ができる。
【0071】また、光分波器、光合波器、光合分波器の
合分波特性を調整し、波長変換器を構成する半導体レー
ザの発振波長や制御光の波長を適宜選択することによ
り、任意の波長帯域間の波長変換や、不等間隔波長と等
間隔波長の相互変換が可能である。特に、光合分波器を
用いて波長多重信号光の分波と波長変換光の合波を同一
素子で行う構成では、多波長変換装置の小型化および低
コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多波長変換装置の第1の実施形態を示
すブロック図。
【図2】光分波器1および光合波器2の構成例を示す
図。
【図3】波長変換器3の構成例を示す図。
【図4】本発明の多波長変換装置の第2の実施形態を示
すブロック図。
【図5】波長変換器4の構成例を示す図。
【図6】本発明の多波長変換装置の第3の実施形態を示
すブロック図。
【図7】第3の実施形態における光分波器1の構成例を
示す図。
【図8】本発明の多波長変換装置の第4の実施形態を示
すブロック図。
【図9】本発明の多波長変換装置の第5の実施形態を示
すブロック図。
【図10】波長変換器5の構成例を示す図。
【図11】本発明の多波長変換装置の第6の実施形態を
示すブロック図。
【図12】本発明の多波長変換装置の第7の実施形態を
示すブロック図。
【図13】波長変換器6の構成例を示す図。
【図14】本発明の多波長変換装置の第8の実施形態を
示すブロック図。
【図15】本発明の多波長変換装置の第9の実施形態を
示すブロック図。
【図16】本発明の多波長変換装置の第10の実施形態
を示すブロック図。
【図17】第10の実施形態の具体的構成例を示す図。
【図18】本発明の多波長変換装置の第11の実施形態
を示すブロック図。
【図19】波長変換器4の構成例を示す図。
【図20】本発明の多波長変換装置の第12の実施形態
を示すブロック図。
【図21】波長変換器5の構成例を示す図。
【図22】本発明の多波長変換装置の第13の実施形態
を示すブロック図。
【図23】波長変換器5の構成例を示す図。
【図24】第13の実施形態の具体的構成例を示す図。
【図25】スラブ導波路14と出力導波路アレイ15の
配置例を示す図。
【図26】本発明の多波長変換装置の第14の実施形態
を示すブロック図。
【図27】波長変換器5の構成例を示す図。
【図28】従来の多波長変換装置の構成例を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
1 光分波器 2 光合波器 3,4,5,6,9 波長変換器 7 光カプラ 8 光合分波器 11 入力導波路アレイ 12 入力側スラブ導波路 13 アレイ導波路 14 出力側スラブ導波路 15 出力導波路アレイ 31 可飽和吸収領域 32 活性層 33 回折格子 34 電極 35 超周期構造回折格子 36 位相調整領域 41 非線形光学媒質 42,43 光フィルタ 51 半導体光増幅器 52 光フィルタ 61 Y分岐導波路 62 半導体光増幅器 71 スプリッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/00 H04B 9/00 E 14/02 (72)発明者 伊藤 敏夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA02 KA03 KA12 LA18 TA05 2K002 AA02 AB01 AB02 AB12 BA01 BA06 CA13 DA08 DA11 EA07 EA15 EA16 HA30 HA31 5F073 AA65 AB21 AB22 AB25 BA03 EA29 5K002 BA02 BA04 BA05 BA13 CA05 CA13 DA02 FA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重信号光を入力して各波長の信号
    光に分波する光分波器と、 前記光分波器で分波された各波長の信号光を入力し、そ
    れぞれ個別に他の波長に変換した波長変換光を出力する
    複数の波長変換器と、 前記各波長変換器から出力された各波長の波長変換光を
    入力し、合波して波長多重信号光として出力する光合波
    器とを備えたことを特徴とする多波長変換装置。
  2. 【請求項2】 波長多重信号光を入力して各波長の信号
    光に分波する光合分波器と、 前記光合分波器で分波された各波長の信号光を入力し、
    それぞれ個別に他の波長に変換した波長変換光を出力す
    る複数の波長変換器とを備え、 前記各波長変換器から出力される各波長の波長変換光を
    前記光合分波器に折り返し、合波して波長多重信号光と
    して出力する構成であることを特徴とする多波長変換装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の多波長
    変換装置において、 前記波長変換器は、レーザ共振器内に可飽和吸収領域を
    含み、信号光の入力により可飽和吸収領域の光損失が減
    少して所定の波長で発振する半導体レーザであり、その
    発振波長のレーザ光を波長変換光として出力する構成で
    あることを特徴とする多波長変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の多波長
    変換装置において、 前記波長変換器は、所定の波長で発振状態にある半導体
    レーザに信号光を入力したときに利得飽和し、信号光に
    対して相補的に変調された発振波長のレーザ光を波長変
    換光として出力する構成であることを特徴とする多波長
    変換装置。
  5. 【請求項5】 波長多重信号光を入力して各波長の信号
    光に分波する光分波器と、 前記光分波器で分波された各波長の信号光と、外部から
    互いに異なる波長の制御光とをそれぞれ入力し、信号光
    により変調され、かつ制御光波長に対応する波長の波長
    変換光を出力する複数の波長変換器と、 前記各波長変換器から出力された各波長の波長変換光を
    入力し、合波して波長多重信号光として出力する光合波
    器とを備えたことを特徴とする多波長変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の多波長変換装置におい
    て、 制御光は、前記光分波器または前記光合波器を介して前
    記複数の波長変換器にそれぞれ入力される構成であるこ
    とを特徴とする多波長変換装置。
  7. 【請求項7】 波長多重信号光を入力して各波長の信号
    光に分波する光合分波器と、 前記光合分波器で分波された各波長の信号光と、外部か
    ら入力される互いに異なる波長の制御光とをそれぞれ入
    力し、信号光により変調され、かつ制御光波長に対応す
    る波長の波長変換光を出力する複数の波長変換器とを備
    え、 前記各波長変換器から出力される各波長の波長変換光を
    前記光合分波器に入力し、合波して波長多重信号光とし
    て出力する構成であることを特徴とする多波長変換装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の多波長変換装置におい
    て、 前記各波長変換器に信号光と制御光を対向するポートか
    ら入力する構成であることを特徴とする多波長変換装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれかに記載の多波長
    変換装置において、 前記波長変換器は、信号光と制御光から四光波混合光を
    発生する非線形光学媒質を含み、四光波混合光を波長変
    換光として出力する構成であることを特徴とする多波長
    変換装置。
  10. 【請求項10】 請求項5〜8のいずれかに記載の多波
    長変換装置において、 前記波長変換器は、制御光の入力により利得飽和状態の
    半導体光増幅器に信号光を入力し、信号光により相補的
    に変調された制御光を波長変換光として出力する構成で
    あることを特徴とする多波長変換装置。
  11. 【請求項11】 請求項5〜8のいずれかに記載の多波
    長変換装置において、 前記波長変換器は、少なくとも一方のアーム導波路に半
    導体光増幅器を配置したマッハツェンダ干渉計型光変調
    器であり、一方のポートから制御光を入力し、一方のア
    ーム導波路の半導体光増幅器に信号光を入力し、他方の
    ポートから信号光により変調された制御光を波長変換光
    として出力する構成であることを特徴とする多波長変換
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項5〜8のいずれかに記載の多波
    長変換装置において、 前記波長変換器は、非対称のスプリッタを用い、少なく
    とも一方のアーム導波路に半導体光増幅器を配置したマ
    ッハツェンダ干渉計型光変調器であり、一方のポートか
    ら制御光を入力し、他方のポートから信号光を入力する
    とともに信号光により変調された制御光を波長変換光と
    して出力する構成であることを特徴とする多波長変換装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1,2,5〜8のいずれかに記
    載の多波長変換装置において、 前記光分波器、前記光合波器、前記光合分波器は、アレ
    イ導波路回折格子型フィルタを用いた構成であることを
    特徴とする多波長変換装置。
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