JP2000298053A - 液体界面検知装置 - Google Patents

液体界面検知装置

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JP2000298053A
JP2000298053A JP10527999A JP10527999A JP2000298053A JP 2000298053 A JP2000298053 A JP 2000298053A JP 10527999 A JP10527999 A JP 10527999A JP 10527999 A JP10527999 A JP 10527999A JP 2000298053 A JP2000298053 A JP 2000298053A
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JP
Japan
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light
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liquid
water
measurement light
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JP10527999A
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English (en)
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Naoki Nishimura
直喜 西村
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下二層に分離した液体層の界面の高さを非
接触で検知する。 【解決手段】 水3、油2ともに吸収を受けない波長を
有する基準光を発する第1発光器51と、水3にのみ吸
収を受ける波長を有する測定光を発する第2発光器52
とを並設し、2つの光を交互に容器1内の液体に照射す
る。液体を通過した光を交互に受光器6で受け、整流・
平滑化回路8で差信号を直流電圧として取り出し、比較
器9はその値を閾値と比較する。界面4が界面検知位置
(測定光照射位置)より上昇すると、測定光のみが水3
で吸収を受け、受光強度が減少する。その結果、差信号
が大きくなって閾値を越え、比較器9の出力は反転す
る。これにより、非接触で且つ簡単な構成で界面の位置
が検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比重の相違する液
体が互いに分離して積層した状態にある液体試料に対
し、各液体層間の界面の高さや動きなどを検知するため
の液体界面検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば廃油処理装置などにおいては、処
理槽内に貯留した廃油の液層と、廃油と分離して該廃油
層の下方に沈殿した水の液層との界面の高さを検知する
ことが必要である。従来、このような目的のためには、
廃油よりも比重が重く、水よりは比重が軽いフロートを
備え、廃油と水との界面に位置するフロートの上下動を
検出することにより界面の位置を検知する界面検知装置
などが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような液体界面検知装置では、界面の上下動に伴っ
てフロートが上下に移動するという機構を有しているた
め、故障が発生し易く、また故障が発生した場合に処理
槽の内部の液体を一旦排出して修理を行う必要がある
等、メンテナンス性にも問題がある。そのため、内部の
液体とは非接触であって、簡単に上記界面の位置を検知
することが可能な液体界面検知装置が強く要望されてい
た。
【0004】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その目的とするところは、非接触方式で、し
かも簡単な構成でもって複数の液体層間の界面を検知す
ることができる液体界面検知装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、比重の相違す
る複数の液体が互いに分離して積層した状態にある液体
試料に対し、各液体層間の界面を検知する液体界面検知
装置であって、 a)測定対象の界面を挟む2つの液体層の一方に、より強
い吸収を受ける波長を含む測定光を、界面検知位置にお
いて前記液体試料に入射する測定光照射手段と、 b)該測定光照射手段から発せられて液体試料中を通過し
た又は通過途中で散乱した測定光を検出する受光手段
と、 c)該受光手段により受光された光強度に基づいて測定光
が入射した液体層を判別することにより、界面が前記界
面検知位置の上下のいずれに位置するのかを識別する識
別手段と、 を備えることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態、及び効果】すなわち、この発明に
係る液体界面検出装置では、界面検知位置を挟んで界面
が上方に存在する場合、或いは下方に存在する場合の、
一方の場合にのみ測定光はその特定波長を強く吸収する
液体層中を通過又はその液体層中で散乱し、強度が大き
く減衰した測定光が受光手段に到達する。識別手段はそ
の光強度に応じて、測定光が入射された液体層を判別す
ることができ、それにより測定対象の界面が界面検知位
置の上方又は下方のいずれにあるのかを知ることができ
る。
【0007】したがって、本発明に係る液体界面検出装
置では、液体試料に光を照射し、その通過光又は散乱光
を検出して界面を検知しているので、液体試料を収容し
た容器の外側に装置を配設すればよく、液体とは非接触
で界面の検知が行える。また、その構成は簡単であるた
め、故障の発生の可能性が極めて小さく、またコストも
小さくて済む。
【0008】また、本発明に係る液体界面検知装置の好
ましい実施形態としては、上記手段に加え、 d)前記測定光に近接して、前記2つの液体層のいずれに
も吸収を受けない波長を含む基準光を液体試料に入射す
る基準光照射手段と、 e)該基準光照射手段から発せられて液体試料中を通過し
た又は通過途中で散乱した基準光を検出する基準光受光
手段と、を更に備え、前記識別手段は、測定光受光強度
と基準光受光強度との差又は比を求め、その差又は比に
基づいて測定光が入射した液体層を判別することによ
り、界面が前記界面検知位置の上下のいずれに位置する
のかを識別する構成とするとよい。
【0009】この構成では、着色や濁りなどにより液体
試料全体の状態が変化したことによって測定光の光強度
が減少したとき、基準光の受光強度も同様の影響を受け
て減少するので、測定光受光強度と基準光受光強度との
差や比には上記要因の影響が生じない。したがって、こ
の構成によれば、上記要因による界面の検知誤りを回避
することができ、より正確な界面検知を達成し得る。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る液体界面検知装置の一実
施例を図1〜図3を参照して説明する。
【0011】図1は、本実施例による液体界面検知装置
のブロック構成図である。この液体界面検知装置は、容
器1内に貯留された油2と、油2と分離してその下層に
沈殿した水3とが積層して成る液体において、油2と水
3との液体層間の界面4の高さを検知するものであっ
て、具体的には、その界面4が所定の界面検知位置の上
方又は下方のいずれにあるのかを検知する。
【0012】発光部5は、第1及び第2なる2つの発光
器51、52を有しており、両発光器51、52からそ
れぞれ発せられた基準光及び測定光は水平な界面4に略
平行に、容器1内の液体に向けて照射される。この測定
光が入射する位置が上記界面検知位置になる。基準光は
その波長が1.3μmを中心に鋭いピークを有するもの
であって、そのピーク波長は油、水ともに吸収を受けな
い波長である。一方、測定光はその波長が1.45μm
を中心に鋭いピークを有するものであって、そのピーク
波長は油には吸収を受けず、水のみに吸収を受ける(水
3による1.45μmの波長光の吸収率をαとしてい
る)波長である。発光部5は、第1及び第2発光器5
1、52を50%デューティ比の一定周波数でもって交
互に点灯駆動する。第1及び第2発光器51、52とし
ては安価な発光ダイオードを利用することができるが、
勿論、他の発光素子を用いてもよい。
【0013】なお、図1では、発光強度がIで表されて
いる基準光と発光強度がKで表されている測定光とは界
面4に対して垂直方向に並んでいるように見えている
が、実際には基準光と測定光とは界面検知位置を含む同
一水平面内に光路を有しているものとする。基準光と測
定光とは垂直方向にずれていてもよいが、できるだけ近
接していることが望ましい。なぜなら、両光路が近接し
ているほど濁りや着色などの液体の状態が同一に近く、
後述のような処理の結果、それらの誤差要因をより確実
に除去できるからである。
【0014】容器1を挟んで発光部5と反対側には、上
記2つのピーク波長に対して等しい感度を有する受光器
6が、基準光及び測定光を共に検出可能であるように配
設されている。したがって、上述のように第1及び第2
発光器51、52が交互に点灯されるとき、受光器6は
基準光と測定光の通過光を交互に受光する。この受光器
6による受光信号は増幅器7で増幅された後、整流・平
滑化回路8に入力されている。整流・平滑化回路8は上
記発光器51、52の点灯周期よりも十分に長い時定数
でもって入力波形を平滑化することにより、基準光受光
信号と測定光受光信号の電圧差を直流信号として取り出
す。比較器9はこの差信号を所定の閾値Vthと比較し、
その大小関係に応じた二値信号を出力する。なお、発光
部5には光量補正部10が付設されており、光量補正部
10は第1及び第2発光器51、52の発光光量を後述
のように調整する機能を有している。
【0015】次に、本実施例の液体界面検知装置の動作
を図2、図3を参照しつつ説明する。図2は受光器6に
おける受光強度を示すスペクトル、図3は本実施例の動
作を示す波形図である。
【0016】まず、図1(a)に示すように基準光及び
測定光が油2の液体層中を通過するような状態でもっ
て、発光部5は、図3(a)及び(b)に示すように一
定周期で第1及び第2発光器51、52を交互点灯させ
る。そして、受光器6での基準光受光強度と測定光受光
強度とがほぼ同一となるように(図2(a)参照)、光
量補正部10により第1及び第2発光器51、52のい
ずれか一方又は両方の光量を調整しておく。その結果、 I・P=K・P P:受光器6での受光効率 となる。このとき、整流・平滑化回路8で取り出される
差信号は図3(c)に示すように零になり、比較器9の
出力はLレベルである。
【0017】図1(b)に示すように、下層の水3の量
が増加して界面4が界面検知位置を越えると、基準光が
受光器6に到達する際の受光強度は変化しないものの、
測定光は水3による強い吸収を受けるため、測定光が受
光器6に到達する際の受光強度は大きく減少し、その受
光強度は(1−α)K・Pとなる(図2(b)参照)。
それにより、受光器6の出力信号は、図3(d)に示す
ように測定光受光時と基準光受光時とで大きな電圧差が
生じる。その結果、このときに整流・平滑化回路8で取
り出される差信号は、 I・P−(1−α)K・P=K・P−(1−α)K・P
=α・K・P となる。すると、図3(e)に示すように比較器9にお
いて差信号は閾値Vthを越えるため、その出力は図3
(f)に示すようにHレベルになる。すなわち、比較器
9の出力信号がLレベル→Hレベルに変化したとき、界
面4が界面検知位置を上回ったと判断することができ
る。また、逆に比較器9の出力信号がHレベル→Lレベ
ルに変化したときには、界面4が界面検知位置を下回っ
たと判断することができる。
【0018】このようにして本実施例の界面検知装置で
は、油2の液体層と水3の液体層との界面4が所定の界
面検知位置の上方又は下方のいずれにあるのかを判別す
ることができる。
【0019】上記実施例は一例であって、本発明の趣旨
の範囲で適宜に修正や変更を行えることは明らかであ
る。
【0020】例えば、上記実施例は、油と水とを積層さ
せた2つの液体層の界面検知に本発明を適用したもので
あるが、比重の相違により上下に分離する全ての液体の
組合せに適用が可能である。勿論、その液体の種類に応
じて測定光や基準光の波長ピークを適当に選ぶ必要があ
ることは言うまでもない。
【0021】また、上記実施例では、同一の受光器によ
り基準光と測定光とを時分割で検出しているが、それぞ
れに独立に受光器を設け、その受光強度の差を差分増幅
器などによって得るようにしてもよい。また、基準光受
光強度と測定光受光強度との差を取る代わりに比を求め
るようにしてもよい。
【0022】更に、上記実施例では2つの液体層の界面
を検知する構成であるので、基準光と1つの測定光とを
用いていたが、3つ以上の液体層の2つ以上の界面をそ
れぞれ検知する構成では、更に各液体層で強い吸収を受
ける波長を有する2つ以上の測定光を用意するようにす
ればよい。
【0023】また、上記実施例のように2つの液体層の
界面を検知する構成であっても、更にその検知の正確性
を高めるために、2つ以上のそれぞれ相違する波長ピー
クを有する測定光を用いてもよい。例えば、上記実施例
のように水と油との界面を検知する場合に、1.45μ
mの波長光以外に、水によって強い吸収を受ける1.9
4μmの波長を有する測定光も用意し、2つの測定光受
光強度が共に減少したときに界面検知位置に水の層が存
在すると判断するようにすればよい。
【0024】また、上記実施例は受光器で透過光を検出
する構成であるが、通過途中で散乱する散乱光を検出す
る構成とすることもできる。この場合には、基準光及び
測定光の各散乱光が複数の液体層を通過しない位置に受
光器を設けることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による液体界面検知装置の
ブロック構成図。
【図2】 本実施例の液体界面検知装置の受光器におけ
る受光強度を示すスペクトル。
【図3】 本実施例による液体界面検知装置の動作を説
明するための波形図。
【符号の説明】
1…容器 2…油 3…水 4…界面 5…発光部 51…第1発光器 52…第2発光
器 6…受光器 7…増幅器 8…整流・平滑化回路 9…比較器 10…光量補正部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重の相違する複数の液体が互いに分離
    して積層した状態にある液体試料に対し、各液体層間の
    界面を検知する液体界面検知装置であって、 a)測定対象の界面を挟む2つの液体層の一方に、より強
    い吸収を受ける波長を含む測定光を、界面検知位置にお
    いて前記液体試料に入射する測定光照射手段と、 b)該測定光照射手段から発せられて液体試料中を通過し
    た又は通過途中で散乱した測定光を検出する受光手段
    と、 c)該受光手段により受光された光強度に基づいて測定光
    が入射した液体層を判別することにより、界面が前記界
    面検知位置の上下のいずれに位置するのかを識別する識
    別手段と、 を備えることを特徴とする液体界面検知装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6810365B1 (en) * 2002-06-13 2004-10-26 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Monitoring waste liquid to determine membrane cleansing performance
JP2005227240A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Aloka Co Ltd 界面検出装置、界面検出方法、体積計測装置および体積計測方法
JP2006352995A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Mitsubishi Electric Corp 密封油供給装置
JP2007276246A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Brother Ind Ltd インクカートリッジ

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