JP2000297707A - 内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置 - Google Patents

内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置

Info

Publication number
JP2000297707A
JP2000297707A JP11126689A JP12668999A JP2000297707A JP 2000297707 A JP2000297707 A JP 2000297707A JP 11126689 A JP11126689 A JP 11126689A JP 12668999 A JP12668999 A JP 12668999A JP 2000297707 A JP2000297707 A JP 2000297707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
air
conduit
internal combustion
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11126689A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Kihira
勝也 紀平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11126689A priority Critical patent/JP2000297707A/ja
Publication of JP2000297707A publication Critical patent/JP2000297707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関のシリンダ室に燃焼用空気を導く
空気管路に配設されて、該燃焼用空気を磁気処理する燃
焼用空気の磁気処理装置において、従来の磁気処理装置
に比して、燃料消費率を飛躍的に向上せしめ、ひいては
排気ガス量の効果的な軽減を実現する新規な構造の磁気
処理装置を提供すること。 【解決手段】 吸気用空気管路の少なくとも一部を非磁
性材からなる非磁性管路42で構成し、該非磁性管路の
複数箇所に、樹脂製の箱体32及びふた体34からなる
中空箱体構造に収容された永久磁石36からなる磁石部
材28、30を、各磁石部材の磁極部がそれぞれ管路4
2の内側に位置せしめられるように配設し、各磁石部材
が、磁気的に独立した状態で、該非磁性管路42に、樹
脂ベルト38によって固定されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ガソリン機関やディーゼル機関
といった内燃機関に採用されて、かかる内燃機関のシリ
ンダ内に供給される燃焼用空気に磁気処理を施すことに
より、燃料消費効率等の飛躍的向上を達成せしめ得る磁
気処理装置に関するものであり、例えば、自動車用エン
ジンの吸気系に採用することにより、自動車の燃料消費
効率の大幅な向上と燃焼排気ガス量の軽減を、共に効率
的に達成することの出来る、内燃機関における燃焼用空
気の磁気処理装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】内燃機関における燃料消費効率の向上と、
それに伴う排ガス量軽減は従来から大きな課題であっ
た。特に、近年の環境問題に関する社会情勢では、地球
温暖化現象の加速に伴い、化石燃料等のエネルギー資源
の消費量の減少と、CO等を含む排ガスの排出量軽減の
実現に、世界的なレベルで早期解決が求められており、
自動車業界においては、二酸化炭素排出量の大幅削減の
世界的合意がなされているところである。例えば、排ガ
ス量に基づく自動車税を導入する先進国も多く、わが国
においてもその導入が検討されている。
【0003】このような社会情勢のもと、従来から、内
燃機関の燃費向上に関して、多くの研究、検討がなされ
ている。その一種として、実公昭60−23500号公
報や特許第2580511号公報には、内燃機関におい
て、吸入エアに磁気処理を施すことにより、燃料消費率
の向上、ひいては、排気ガス量の軽減を実現する磁気処
理装置が提案されている。具体的には、前者公報におい
ては、一対の磁石をヨークで磁気的に接続することによ
り、エア流路を軸直角方向に挟んで該一対の磁石の両磁
極面を対向配置せしめ、エア流路内に軸直角方向に磁力
線が平行に延びる磁界を形成し、該エア流路内を流通す
る吸入エアを磁界処理する磁気処理装置が開示されてい
る。また、後者公報においては、一対の磁石をエア流路
を挟んで両磁極面が対向配置するよう配設せしめて、エ
ア流路内で軸直角方向に磁力線が平行に延びる磁界を、
エンジン側に行くに従って次第に磁気強度が大きくなる
ような不均一磁場をもって形成することにより、エアを
磁力で吸引加速して、エンジン内に加給し、燃料消費率
の向上を達成する磁気処理装置が開示されている。
【0004】しかしながら、これらの何れの磁気処理装
置であっても、未だ十分に満足できる燃費向上効果、お
よびそれに伴う排ガス量軽減効果を発揮し得るものでは
なく、実用に供されていないのが現状であった。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景としてなされたものであって、その解決課題とす
るところは、燃費消費効率を、従来のものに比して、飛
躍的に向上せしめ得る燃焼用空気の磁気処理装置であっ
て、特に自動車に好適に採用されて、燃費の飛躍的向上
と、排気ガス量の減少を容易に達成し得る、簡単で且つ
新規な構造の燃焼用空気の磁気処理装置を提供すること
にある。
【0006】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体および図面の記載、或い
はそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明
思想に基づいて認識されるものであることが理解される
べきである。
【0007】本発明の第一の態様は、内燃機関のシリン
ダ室に燃焼用空気を導く空気管路に配設されて、該空気
管路内を流通せしめられる燃焼用空気を磁気処理する内
燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置において、前
記空気管路の少なくとも一部を非磁性材で形成された非
磁性管路とし、該非磁性管路における管壁に対して、少
なくとも一つの磁石部材を配設し、その少なくとも一方
の磁極部を管路内方に位置せしめて、周方向で磁気的に
他の磁極部から独立した状態で、該磁石部材を該非磁性
管路に固定したことを特徴とする。
【0008】このような第一の態様に従う構造とされた
燃料用空気の磁気処理装置においては、前述の如き従来
から公知の構造の磁気処理装置に比して、更なる燃料消
費効率の向上が達成される。具体的には、後述する実験
データ等からも明らかなように、従来の実公昭60−2
3500号に記載の磁気処理装置では、たかだか数%、
特許第2580511号に記載の磁気処理装置でも、1
5%〜20%程度の燃料消費効率の向上しか達成し得な
かったのに対し、本態様に係る磁気処理装置において
は、24〜53%もの燃料消費効率の向上が実現され得
るのである。
【0009】なお、このような技術的効果が達成される
科学的根拠はまだ明らかでなく、それを明らかにするこ
とが本発明の要旨でもないが、特に、管軸に直交する流
路断面において、磁石部材の磁極部を磁気的に独立して
配設したことにより、管軸に直交する流路断面上に配さ
れた複数の磁極部材をヨークで磁気的に連結した場合に
比して、流通エアに対して、例えば酸素等の分子に対す
る活性化作用の如き磁気的作用をより効果的に及ぼすこ
とが可能となるものと推考される。特に、このように空
気管路の周方向で磁気的に独立した磁石部材を配設する
という思想は、従来に全く無かったものであり、非磁性
体からなる空気管路を採用したことと相まって、有効な
磁気作用を実現せしめ得たのである。
【0010】なお、本態様において、空気管路は、その
全体が非磁性体である必要はなく、磁石部材が配設され
る部分が、非磁性体であれば良い。具体的には、各磁石
部材の磁界に実質的に影響を及ぼす範囲を、非磁性体に
より形成すればよい。好ましくは、磁石部材の配設部位
において、空気管路が、その周方向全周に亘って非磁性
材で形成される。なお、本態様において、磁石部材が配
設される非磁性材管路の設置位置は、シリンダー内に燃
焼用空気を送り込む作用を為し得る位置であれば、特に
限定されるものではなく、エンジンシリンダーの直前
や、エアフィルターの前後、或いはキャブレターのベン
チュリー、ブローバイアッパーホース等に設置される。
好ましくは、エアークリーナーとキャブレター間を繋ぐ
空気管路上の任意の場所に設置される。
【0011】また、磁石部材の形態は、何等限定される
ものではないが、磁石部材の保護や接着性等の観点か
ら、好ましくは、磁石とそれの一部或いは全面を覆う非
磁性材からなる保護部材からなる。更に、磁石部材の磁
石の材料は、特に限定されるものでなく、公知の各種の
材質が採用され得、特に、NKS鋼、MK鋼、フェライト磁
石及び希土類コバルト磁石等の永久磁石が好適に採用さ
れるほか、電磁石等も採用可能である。電磁石を採用す
る場合、車速やエンジン回転数、加速状態等に応じて、
発生磁力を変化させることにより、走行状態に応じて燃
焼用空気の活性状態等の磁気作用を変化させることも可
能である。
【0012】更にまた、非磁性管路の材質としては、エ
ンジンの吸気用空気管路の周辺雰囲気に耐えられる、公
知の非磁性材であれば、特に限定されるものではない
が、好適には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の耐熱
性プラスチックやCR、EPDM等のゴム材料の他、アルミニ
ウムや銅等の非磁性金属が採用され得る。
【0013】さらに、本態様において複数の磁石部材を
採用する場合は、その磁極部が少なくとも周方向で相互
に磁気的に独立して配設されていれば良く、相対的な配
置位置は何等限定されるものではない。例えば、複数の
磁石部材を、非磁性材管路の周方向に互いに離間して配
設した構成が有利に採用される。また、それら複数の磁
石部材は、管路の周方向に等間隔で配設される必要もな
い。更に、該複数の磁石部材の配設個数については、各
磁石部材の大きさや磁気強度、管路の外形、或いは要求
される磁気処理特性等に応じて適宜に設定されるもので
あり、特に限定されるものではない。なお、本態様にお
いて、「磁石部材の磁極部を管路内方に位置せしめて」
とは、該磁極部が、直接に管内周面に露呈されている必
要はないが、磁極部を構成する面が、直接に或いは樹脂
等の非磁性材に覆われて、管路内周面に直接に露呈する
状態で、或いは管路周壁部の外周面に重ね合わされて配
設せしめることをいう。また、管路の管軸方向で、複数
の磁石部材を配する場合には、それらの磁極部は、磁気
的に相互に接続されていても良が、より好ましくは、そ
れらの磁極部は、磁気的に相互に独立して配することが
望ましい。なお、管軸の軸方向で、複数の磁石部材を配
する場合においても、それらの磁極部は、同一の極性の
磁極面が管路の内方に向かうようにすることが望まし
い。
【0014】なお、本態様においては、非磁性管路上
で、単一の磁石部材だけを配することも可能である。こ
の場合、独立した単独の磁界が管路を流通する燃焼用空
気に及ぼされることとなる。特に、小さな通路断面を有
する空気管路に有利に適用され得、そのような空気管路
において、単一の磁石部材で、有効な燃料消費効率の向
上が達成され得るのである。
【0015】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされた内燃機関における燃焼用空気の
磁気処理装置において、前記磁石部材を、前記非磁性管
路の周方向で相互に磁気的に独立して複数配設すると共
に、それら複数の磁石部材において、同極磁極部だけ
を、前記非磁性管路の内方に位置せしめたことを、特徴
とする。このような本態様においては、異極の磁極部を
向かい合わせて配設した場合より、一層優れた磁気作用
を燃焼用空気に及ぼすことができ、以て、燃料消費効率
の更なる飛躍的向上が実現されるのである。
【0016】この根拠もまだ十分にはわかっていない
が、管内に平行でない磁力線を及ぼして、異方向性の磁
界を形成することにより、管路を流通する空気中の酸素
等の分子や原子、イオン等に対してより優れた活性化が
及ぼされること等によるものであろうと推考される。即
ち、近接する他の磁極部との磁気的な独立性がより有効
に達成されること等によるものと推考され、それによっ
てより一層の燃焼用空気の磁気処理による活性化が図ら
れ得るのである。なお、本態様でいう同一磁極は、N極
同士であっても、S極同士であってもよい。また、複数
の磁石部材は、管路中心軸を挟んで一直線上で対向配置
することも有効であるが、必ずしも一直線上で対向配置
する必要はない。
【0017】また、本発明の第三の態様は、前記第一又
は第二の態様に従う構造とされた燃焼用空気の磁気処理
装置において、前記磁石部材を、前記非磁性管路の管軸
に略直交する一つの平面上で、該非磁性管路の周方向で
相互に離間して、且つ磁気的に相互に独立して複数配設
せしめたことを、特徴とする。このような本態様におい
ては、管路を流通する空気に対して、より効率的に且つ
その全体に有効に磁気作用を及ぼすことができ、更なる
燃費の向上が実現されるのである。なお、空気管路の軸
方向において、相互に影響しない程度に十分に離間した
複数箇所を、非磁性管路とし、本態様の周方向に離間し
た複数の磁石部材を、それらの非磁性管路にそれぞれ配
設することは、勿論、可能である。
【0018】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に従う構造とされた燃焼用空気の
磁気処理装置において、前記非磁性管路を略円筒形状と
し、前記磁石部材を、該非磁性管路の周方向で相互に離
間して且つ磁気的に相互に独立して複数配置せしめたこ
とを、特徴とする。このような本態様においては、より
効率的且つ均一に、管路流通空気全体に亘って磁気作用
を及ぼすことが可能となる。好ましくは、二つの磁石部
材を、管路の中心軸を挟んだ両側に対向配置した態様
や、或いは、三つ以上の磁石部材を周方向に略等間隔に
離間して配設した態様が採用される。
【0019】さらに、本発明の第五の態様は、前記第一
乃至第四の何れかの態様に従う構造とされた燃焼用空気
の磁気処理装置において、前記磁石部材が、その一方の
磁極面を前記非磁性管路の内方に位置せしめられると共
に、他方の磁極面を該非磁性管路の外方に位置せしめら
れ配設されていることを、特徴とする。このような態様
においては、管路内流通空気に対し、より有効な磁気作
用を及ぼすことができる。更に、本態様を前記第二の態
様と組み合わせることは有利に採用され、それによっ
て、一層有効な燃費効率向上効果を発揮することができ
る。
【0020】さらに、本発明の第六の態様は、前記第一
乃至第四の何れかの態様に従う構造とされた燃焼用空気
の磁気処理装置において、前記磁石部材がその両磁極部
を前記非磁性材管路の軸方向両側に位置せしめられて配
設されていることを、特徴とする。このような本態様
は、例えば、磁極部が軸方向両端に設定されるロッド状
の磁石部材を非磁性管路の管軸方向に配設すること等に
よって、有利に実現され得る。
【0021】ところで、第一乃至第五の態様に従う磁気
処理装置において、磁石部材の固着構造は、何等限定さ
れるものでなく、実用上で問題のない強度と耐久性を持
って固着されるものであれば何でも良い。例えば、接着
剤やテープ等で管路外面に後固着することも可能であ
る。そこにおいて、かかる固着構造としては、特に、以
下の第七の態様又は第八の態様が好適に採用される。
【0022】すなわち、本発明の第七の態様は、前記第
一乃至第六の何れかの態様に従う構造とされた燃焼用空
気の磁気処理装置において、前記磁石部材を、前記非磁
性管路の外周面に巻回される非磁性材からなる固定ベル
トによって、該非磁性管路に固定したことを、特徴とす
る。このような態様においては、非磁性材からなる固定
ベルトにより、単一或いは複数の磁石部材を、非磁性管
路に、磁気的に独立した状態で、簡単に配設することが
可能である。特に、中古自動車等に磁気処理装置を後か
ら簡便に取り付けるに好適であり、作業も容易で速やか
に装着できるメリットがある。しかも、構造が簡単で、
安価に提供され得るのである。ここにおいて、固定ベル
トは、非磁性材からなるものであれば、特に限定される
ものではなく、市販の樹脂製締結ベルト等が好適に用い
られる。
【0023】また、本発明の第八の態様は、前記第一乃
至第六のいずれかの態様に従う構造とされた燃焼用空気
の磁気処理装置において、前記磁石部材を前記非磁性管
路の管壁に埋設状態で一体的に組み込んだことを、特徴
とする。このような態様においては、磁気処理装置の磁
石部材を、非磁性管路と同時に一体的に組み付けること
ができ、優れた耐久性と強度が実現され得るのである。
特に、磁石部材の装着ミス等により所期の目的が阻害さ
れるようなこともなく、所望の燃料消費効率の向上が安
定して達成され得、優れた信頼性を発揮し得ることとな
る。
【0024】また、本発明の第九の態様は、前記第一乃
至第八の何れかの態様に従う構造とされた燃焼用空気の
磁気処理装置において、前記磁石部材が、前記非磁性管
路の内方に位置せしめられた磁極部の全面において、該
非磁性管路の内面に対して、略均一の磁界を及ぼすこと
を特徴とする。このような態様においては、空気管路を
流通する空気に対して、より効率的に大きな磁界を及ぼ
すことができ、燃焼用空気を一層効率的に活性化せし
め、以て、本発明の大きな効果を得ることができるので
ある。
【0025】なお、本発明の第一乃至第九の何れの態様
に従う燃焼用空気の磁気処理装置であっても、それ自体
を独立して使用できることは勿論であるが、ターボチャ
ージャー等公知の空気加給装置と併せて使用することも
可能である。
【0026】
【発明の実施の態様】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0027】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての磁気処理装置26を自動車用エンジンに装着し
たものの具体例が、概略的に示されている。かかる図に
おいて、10はエンジンであって、ピストン14が滑動
可能に収容されたシリンダ12を備えており、吸気バル
ブ18の開閉に伴って、空気管路16から吸入され、キ
ャブレター24でガソリンと混合された、燃焼用混合気
が、インテークマニホールドを通じて、シリンダ12内
に供給されるようになっている。かかる燃焼用混合気が
シリンダ12内で、燃焼せしめられた後、排気バルブ2
2の開閉に伴って、エギゾーストマニホールドを通じ、
排気管路20から、大気中に排出されるようになってい
る。そこにおいて、図示しないエアクリーナとキャブレ
ター24との間の空気管路16の一部が、非磁性材から
なる非磁性管路としての樹脂管体42として、構成され
ており、該樹脂管体42上に、本発明に従う構造とされ
た磁気処理装置26が、装着されている。
【0028】より詳細には、かかる磁気処理装置26
は、図2から3に示されているように、第一の永久磁石
部材28と第二の永久磁石部材30とを有している。こ
れら第一及び第二の永久磁石部材28, 30は、何れ
も、一つの永久磁石36が、カバー31で覆われた構造
とされている。かかるカバー31は、矩形箱形状の箱体
32の中空内部に永久磁石36が収容配置され、箱体3
2の開口部が、蓋体34で覆蓋せしめられることによっ
て、形成されている。かかる蓋体34は、箱体32の開
口側端面に接着固定されており、これら、箱体32と蓋
体34によって、永久磁石36の全外表面が覆われてい
る。また、永久磁石36の全表面は、箱体32と蓋体3
4によって形成されたカバー31の内周面に密接されて
おり、必要に応じて接着等されることにより、カバー3
1の内部において、永久磁石36が移動不能に配置され
ている。なお、永久磁石としては、公知の各種の永久磁
石材が採用可能であるが、特に、フェライト磁石等が、
磁気強度やコスト面より、採用され得る。また、箱体3
2及び蓋体34の材質としては、公知の非磁性材が何れ
も採用可能であるが、特に、成形面やコスト面から、ポ
リプロピレン等の合成樹脂が、好適に採用され得る。
【0029】また、前記永久磁石は、一方の端面にN
極、他方の端面にS極が設定されており、特に、第一及
び第二の永久磁石部材28,30においては、箱体32
の底面側にN極、蓋体34側にS極が設定されている。
要するに、本実施形態では、第一の永久磁石部材28と
第二の永久磁石部材30において、N極とS極が同一方向
に設定されているのである。
【0030】更にまた、カバー31における、箱体32
と蓋体34の重ね合わせ面間には、互いに平行に伸びる
二つのベルト挿通孔40, 40が形成されている。そし
て、これらのベルト挿通孔40, 40に対して、それ
ぞれ樹脂ベルト38が挿通されている。即ち、これら2
本の樹脂ベルト38によって、第一の永久磁石部材28
と第二の永久磁石部材30が、相互に連接された状態と
なっている。なお、この樹脂ベルト38は、非磁性材で
形成されたのもが採用されており、例えば、一般に市販
の締結用ベルト等が、好適に採用され得る。
【0031】そして、上述の如く、第一及び第二の永久
磁石部材を2本の樹脂ベルト38、38によって連接せ
しめた、本実施形態の磁気処理装置が、図4及び図5に
示されているように、樹脂管体42の外周面に装着され
ている。そこにおいて、第一の永久磁石部材28と、第
二の永久磁石部材30は、樹脂管体42の中心軸を径方
向に挟んで対向位置する両側において、各箱体の底面
が、空気管路の管壁外周面に重ね合わされた状態で、空
気管路の外周面に周方向に巻回された、二本の樹脂ベル
トで、締め付けられることによって、空気管路に対し
て、固定されている。
【0032】これにより、図5に示されているように、
第一の永久磁石部材28における永久磁石36のN極
と、第二の永久磁石部材30における永久磁石36のN
極が、何れも、空気管路16の内方に向い、第一の永久
磁石部材28における永久磁石36のS極と、第二の永
久磁石部材30における永久磁石36のS極が、何れ
も、空気管路16の外方に向かう状態で、それら、第一
及び第二の永久磁石部材28、30が、樹脂管体42に
対して、装着されている。そして、第一の永久磁石部材
28の永久磁石36のN極と、第二の永久磁石部材30
の永久磁石のN極が、樹脂管体42を挟んで、管路径方
向で対向配置されているのである。
【0033】なお、樹脂管体42は、非磁性材で形成さ
れており、その材質は、従来から自動車用内燃機関の空
気管路として採用されている公知の樹脂材が、何れも、
好適に採用され得る。これにより、樹脂管体42に装着
された、第一及び第二の永久磁石部材が、樹脂管路42
上において互いに磁気的に独立した状態で、取り付けら
れているのである。なお、これら第一及び第二の永久磁
石部材28、30は、樹脂管路42に対する固着強度
を、より向上させる為に、必要に応じて、樹脂管体42
に対して、接着することも可能である。
【0034】上述の如く構成された、本実施形態におけ
る磁気処理装置26においては、空気管路内を流通せし
められる燃焼用空気に対して、極めて有効な磁気処理を
施し得るのである。それによって、従来のこの種の磁気
処理装置にあっては、決して達成され得なかった程の、
飛躍的な燃料消費率の向上効果等が、達成されるのであ
る。なお、このような効果が達成される技術的な根拠
は、前述の如く未だ明らかにはされていないが、燃料消
費効率の向上等に関して、飛躍的な技術的効果が達成さ
れ得ることは、後述の多くの実験データ等からも、明確
なところである。
【0035】なお、本実施形態においては、第一の永久
磁石部材28と第二の永久磁石部材30における各永久
磁石36が、何れもN極側を内方にして、配設されてい
たが、それらの永久磁石部材において、何れも、S極側
を空気管路16の内方に向かわしめて配設した場合にお
いても、同様に燃料消費効率の飛躍的向上などの有効な
効果が、達成され得ることが、後述の実施例からも明ら
かなところである。また、それら第一及び第二の磁石部
材28、30における一方の永久磁石36において、S
極を空気管路16の内方に向かわしめる一方、他方の永
久磁石36のN極を空気管路16の内方に向かわしめて
配設することも可能であり、そのような配設形態におい
ても、第一及び第二の永久磁石部材28、30を、前述
の如く、相互に磁気的に独立した状態で配設せしめたこ
とによって、従来のこの種の装置に比して、燃料消費効
率の向上等の有効な効果を達成し得ることも、また、後
述の実施例の結果から明らかなところである。また、本
実施形態においては、各永久磁石の空気管路内方に向け
られる磁極面は、該磁極面の全面に亘って、空気管路の
円周面に対し、略平行とされている。それにより、かか
る永久磁石の磁極面の全面に亘って、管路内部に対し
て、略均一の磁力が及ぼされることとなり、管路内部を
流通する空気に対し、より効率的に大きな磁気作用を及
ぼし得るのである。
【0036】次に図6には、本発明の第二の実施形態と
しての、燃焼用空気の磁気処理装置の要部が示されてい
る。即ち、本実施形態においては、内燃機関の空気管路
を構成する樹脂管体42の管壁に対して、複数(本実施
形態では5つ)の永久磁石部材としての永久磁石44
a,44b,44c,44d,44eが配設されてい
る。これらの永久磁石44は、樹脂管体42の管壁の周
方向形状に沿って湾曲した、所定厚さの円弧形状とされ
ており、何れも、周方向内面側に一方の磁極(本実施形
態ではN極)が設定されている一方、外周側に他方の磁
極(本実施形態ではS極)が、設定されている。即ち、
これらの永久磁石は、何れも、N極を樹脂管体42の内
面に、S極を樹脂管体42の外面に向かわしめられた状
態で、配設されているのである。これら各永久磁石44
は、それぞれ、樹脂管体42の周方向において、略25
°の周方向長さをもって形成されており、互いに管周方
向で略等間隔に相互に離間して配設されている。
【0037】しかも、これら五つの永久磁石44は、樹
脂管体42の壁部内に埋設された状態で、一体的に固着
配置されている。なお、これら永久磁石44の、樹脂管
体42の管壁内への配設は、例えば、空気管路の成形型
内の所定位置に各永久磁石44を位置決めセットした状
態下で、空気管路の成形を行うこと等によって、空気管
路の成形と同時に、永久磁石を容易に組み付けることが
可能である。
【0038】このような、本実施形態における磁気処理
装置においても、各永久磁石44が、樹脂管体42の周
方向に、相互に磁気的に独立した状態で、配設されてい
ることによって、前記第一の実施形態における磁気処理
装置と同様の効果を、何れも有効に発揮し得るのであ
る。特に、本実施形態においては、全ての永久磁石にお
いて同一の磁極面が空気管路の内面に向かわしめられて
配設されていることによって、燃料消費効率の向上等の
効果が、より一層有効に達成され得る。更に、各永久磁
石の空気管路内方に位置せしめられる磁極面は、前記第
一の実施態様と同様、略全面に亘って、空気管路の円周
面に対し平行になるように配されている。特に、本実施
態様においては、各永久磁石の空気管路内方に位置する
磁極面が、管路周方向において、管路外壁に沿って湾曲
せしめらることによって、より均一な、磁力が管路流通
空気に作用されるのであり、より一層有効な磁気作用が
実現され得、以て燃料消費率の安定した向上が図られ得
るのである。
【0039】しかも、本実施形態における磁気処理装置
においては、複数の永久磁石44を正確な位置決め精度
をもって、強固に固定することができるのであり、それ
によって、磁石部材の空気管路からの脱落等が、完全に
防止され得ると共に、永久磁石44の一定位置への配設
が、高精度に実現され得、以て、目的とする効果が有効
に且つ安定して発揮され得るのである。
【0040】以上、本発明の第一及び第二の実施形態に
ついて詳述してきたが、本発明は、これら第一及び第二
の実施形態における具体的な記載によって、何等限定的
に解釈されるものではない。
【0041】例えば、前記第一及び第二の実施形態にお
いては、何れも永久永久磁石部材が、空気管路に対し
て、樹脂ベルトや、空気管路を構成する樹脂材を利用し
て、合成樹脂材によって空気管路に取り付けられていた
が、合成樹脂材以外の公知の各種の非磁性材を用いて永
久磁石部材を空気管路に装着せしめることも可能であ
る。例えば、後述する実施例に示されるように、合成樹
脂材の他、布や紙、ゴム、接着テープ、接着剤等の非磁
性材を用いて、永久磁石部材を空気管路に装着すること
も可能であり、それによって、本発明における前述の如
き効果は、何れも有効に達成されることとなる。
【0042】また、前記第一の実施形態においては、図
7にモデル的に示されるように、永久磁石の全表面を樹
脂材で被覆せしめた構造の永久磁石部材が用いられてい
たが、永久磁石の全外表面を樹脂材で被覆せしめる必要
はなく、例えば、図8に示されるように、空気管路の外
周面に重ね合わされる永久磁石の内周面を直接露呈せし
め、該永久磁石の内周面を空気管路の外周面に対して、
直接に密接されることは、可能である。或いはまた、図
9に示されるように、永久磁石の両側面だけを保護の為
に樹脂材で被覆せしめ、空気管路の外周面に、密接され
る永久磁石の一方の磁極面、及び空気管路の外方に位置
せしめられる、永久磁石の他方の磁極面を何れも直接に
露呈せしめた構造を採用することも可能である。なお、
これら図8及び図9に示されている如き、合成樹脂材に
よる永久磁石の被覆構造を採用した場合においても、前
記第一の実施形態における、図7にモデル的に示された
構造のものと同様な効果が達成され得ることは、後述す
る実施例の記載から明らかなところであり、特に、図8
及び図9に示されるように永久磁石の磁極面を直接に空
気管路の外周面に密接させることによって、より一層の
磁気処理効果を得ることが可能であることも、後述の実
施例の結果から、認められる。更に、図8及び図9に示
される構成の永久磁石部材において、前記露呈磁極面
を、網目状に非磁性材等で被覆することによって、同様
の磁気処理効果を発揮せしめつつ、ケースによる永久磁
石の保持力および耐久性の向上を図ることも有効であ
る。
【0043】さらに、前記第一及び第二の実施形態にお
いては、何れも、永久磁石における磁極面が、空気管路
に対して、カバー31或いは、空気管路を構成する樹脂
材を介して、空気管路内に露呈せしめられていたが、か
かる永久磁石の一方の磁極面を、空気管路内に直接に露
呈せしめることも可能である。
【0044】また、上述の如き磁気処理装置は、内燃機
関の種類に関わらず、採用可能であり、ガソリン機関の
他、ディーゼルエンジンにも適用され得ることは、勿論
である。更にまた、本発明は、自動車以外のトラクター
や発動機、草刈機等の、各種の内燃機関に対して、何れ
も有効に適用され得る。
【0045】加えて、本発明に係る磁気処理装置は、従
来から公知の遠赤外線処理作用を併せて用いることも可
能であって、それによって、より一層の燃料消費効率の
向上が、期待される。
【0046】また、前記実施形態においては、内燃機関
における燃料消費効率の向上を主眼として採用、評価し
たものについて説明したが、観点を変えれば、本発明
は、内燃機関の出力向上を主眼として採用することも可
能であり、その場合でも、本発明における燃焼効率の向
上効果等によって、有効な出力向上が図られ得ることと
なる。
【0047】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0048】
【実施例】以下、本発明に従う構造とされた磁気処理装
置における技術的効果を、より具体的に示すために、本
発明者が行った多数の実験の一部を、以下に詳述の実施
例に従って記載するものとするが、本発明が、そのよう
な実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもので
ないことは、いうまでもないところである。また、本発
明には、以下の実施例の他にも、更には上記した具体的
記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改
良等を加え得るものであることが理解されるべきであ
る。
【0049】(実施例1)試験車両として、オートマチ
ック仕様の小型乗用自動車(ニッサン型式E−A31,
平成二年式, 総排気量1.99リットル, 走行距離
数107180km)のものを用い、そのエアクリーナ
とキャブレターとの間の空気管路の非磁性管路に対し
て、本発明に従う構造とされた前記第一の実施形態に係
る磁気処理装置に従う構造の磁気処理装置を装着せしめ
て、燃料消費率の実測データを求めた。なお、かかる実
験に際しては、前記図7に示されるように、永久磁石5
2の全外周面を樹脂ケース54で被覆せしめたものを、
タイプA(永久磁石部材46)とし、図8に示されるよ
うに、永久磁石52における非磁性管路への重ね合わせ
面だけを露出せしめて樹脂ケース54で覆った構造のも
のをタイプB(永久磁石部材48)とし、更に、図9に
示されるように、永久磁石52の非磁性管路に重ね合わ
せられる面とその反対側の面との両磁極面を何れも露呈
せしめて、その両側だけを樹脂ケース54で被覆せしめ
た構造のものを、タイプC(永久磁石部材50)とし、
それらA,B,Cのそれぞれの構造の永久磁石部材4
6, 48,50を用いて、実験を行った。
【0050】また、かかる実験に際しては、前記第一の
実施形態の如く、一対の永久磁石部材46, 48, 5
0を、非磁性管路としての樹脂管体42を径方向に挟ん
で対抗配置せしめ、その対向位置する両側永久磁石の磁
極面を、S極同士にした場合と、N極同士にした場合、
更に、N極とS極を対向配置せしめた場合のそれぞれに
ついて測定した。更にまた、それら一対の永久磁石部材
46, 48, 50を樹脂管体42に装着せしめるに際
して、前記第一の実施形態の如き、樹脂ベルトを用いた
場合の他、他の非磁性材として、布を用いた場合と紙を
用いた場合、及びゴムを用いた場合、接着テープを用い
た場合、接着材で直接添着せしめた場合、のそれぞれに
ついて、同様な実験を行った。また、比較例として、強
磁性材である鉄製の金属ベルトを用いて、一対の永久磁
石部材46, 48, 50を樹脂管体42に装着せしめ
た場合について、実施例と同一の測定条件下で実験を行
なった。また、かかる実験に際しては、ローラー式のス
ピードテスター(走行テスト測定器)を用い、時速60
キロの低速運転を実施した場合に、燃料1リットルで走
行し得る距離を測定した。
【0051】以下、表1には、樹脂管体42を径方向に
挟んで対向位置する一対の永久磁石部材46, 48,
50において、各永久磁石の、樹脂管体42の内方に位
置せしめられる磁極面のうち、管路上側に位置するもの
をS極とし、管路下側に位置するものをN極とした場合
の、本発明に従う実施例及び比較例の測定結果を示す。
表2には、前記磁極面のうち、管路上側に位置するもの
をN極とし、管路下側に位置するものをS極とした場合
の本発明に従う実施例及び比較例の測定結果を示す。ま
た、表3には、前記磁極面をS極同士にした場合、更
に、表4には、前記磁極面をN極同士にした場合の、本
発明に従う実施例及び比較例の測定結果を、それぞれ示
す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】これらの実験データから、明らかなよう
に、磁気処理装置を装着しないで測定した場合の走行距
離数が、13.7Km/lであったのに対し、本発明に
従う構造とされた磁気処理装置を装着せしめることによ
って、その走行距離数が、17〜21Km/lまで伸
び、最高53%もの燃料消費率の向上が達成され得るこ
とが、明らかである。
【0057】特に、一対の永久磁石部材46, 48,
50において、永久磁石52の互いに異なる磁極面を空
気管路内方に向けて配置した場合では、24〜35%の
燃料消費率の向上が図られ得るのに対し、更に、同一の
磁極面を管路内方に向けて配置した場合には、38〜5
3%もの燃料消費率の向上が実現され得ることが、明ら
かである。また、これらの燃料消費率の向上効果は、比
較例として、金属ベルトを用い、同一対の永久磁石部材
46, 48, 50を、磁気的に連結せしめた状態で配
置した場合の燃料消費率の向上が、27%程度にとどま
ることからも、本発明に従う構造とされた磁気処理装置
による飛躍的な燃料消費率の向上効果が、明らかに認め
られるところである。
【0058】更に、前記一対の永久磁石部材46, 4
8, 50の各永久磁石52において、N極とS極を軸
方向両端部に備えたロッド状の永久磁石を用い、その両
磁極部を空気管路の管軸方向両側に位置せしめた状態で
配置した場合についても同様な実験を行った。以下、表
5には、前記一対のロッド状の永久磁石を、何れも、S
極側をエアクリーナ側、N極側をキャブレター側に設置
手sした場合の測定結果けったを示す。また、表6に
は、前記一対のロッド状の永久磁石を、何れも、N極側
をエアクリーナ側、S極側をキャブレター側に設置した
場合の測定結果を示す。何れの場合においても、空気管
路の管周方向においては、各磁石部材は、相互に磁気的
に独立して配されているものであり、それにより、金属
ベルトを用いた比較例の場合よりも、有効な燃料消費効
率の向上効果が発揮されるのは、明らかである。
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】(実施例2)本実施例においては、オート
マチック仕様の小型自動車と、マニュアルトランスミッ
ション仕様の軽乗用車のそれぞれについて、本発明に従
う構造とされた磁気処理装置26を、エアクリーナとキ
ャブレタの間の空気管路の非磁性材からなる非磁性管路
としての樹脂管体42に、前記第一の実施形態に従って
装着せしめた場合と、装着しなかった場合(比較例)と
について、測定し、実験データを得た。なお、かかる測
定に際しては、何れも、自動車の駆動輪をジャッキアッ
プした状態で、ビーカーで計測したガソリンの1リット
ルを給油し、小型乗用車についてはエンジン回転数を2
100回転を維持した状態で、また、軽乗用車について
は、エンジン回転数を800回転に維持した状態で、連
続運転可能な時間をそれぞれ測定した。また、より正確
を期するために、小型乗用車及び軽乗用車について、そ
れぞれ5回ずつの測定を行い、その結果を下記表7及び
表8に示す。
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】これらの結果から明らかなように、小型乗
用車では、連続運転可能時間が、磁気処理装置を装着し
ない場合に、15〜17分であったものが、磁気処理装
置を装着することによって、20〜21分にまで伸びて
いることが認められる。また、軽乗用車では、連続運転
可能時間が、磁気処理装置を使用しなかった場合に、1
0〜12分であったものが、磁気処理装置を装着するこ
とによって、14〜16分にまで伸びていることが認め
られる。なお、本実施例では、何れも、非磁性管路に対
して、第一の永久磁石部材と第2の永久磁石部材を、管
軸を挟んで対向位置する状態で、且つ互いに異なる磁極
面(N極及びS極)が管軸を挟んで対向位置する状態で
装着せしめた場合について測定した。然るに、前記表に
示す如く、本発明に従う磁気処理装置を装着することに
よって、小型乗用車については、ガソリン1リットルに
ついての燃焼平均時間4.2分(26%)の向上が見ら
れ、軽乗用車においては、ガソリン1リットルについて
の燃焼平均時間4.2分(38%)の向上が認められ
る。これほどの燃料消費効率の大幅な向上については、
従来の、永久磁石を周方向で磁気的に連接配置せしめた
構造の磁気処理装置によっては、到底達成され得なかっ
たものであり、この点において、本発明の顕著な技術的
効果が認められるものである。
【0065】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた燃焼用空気の磁気処理装置において
は、非磁性材で形成された空気管路に対して、その周方
向で磁気的に独立した磁極部を配してなる特定の磁気的
構成を採用したことによって、従来のこの種の磁気処理
装置によっては、到底達成され得ないほどの、飛躍的な
燃料消費効率の向上効果を、簡単な構造をもって実現せ
しめ得たのであり、そこに、本発明の大きな技術的効果
が存するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての燃焼用空気の
磁気処理装置の吸気系空気管路での配設状態を示す概略
図である。
【図2】図1に示す磁気処理装置の構成を示す平面概略
図である。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】図2に示す構成の磁気処理装置が装着された非
磁性管路を示す斜視図である。
【図5】図4におけるV−V断面図である。
【図6】本発明の第二の実施形態としての燃料用空気の
磁気処理装置の横断面図である。
【図7】本発明の更に別の実施形態における磁石部材の
断面説明図である。
【図8】本発明の更に別の実施形態における磁石部材の
断面説明図である。
【図9】本発明の更に別の実施形態における磁石部材の
断面説明図である。
【符号の説明】
10 エンジン 16 空気管路 20 排気管路 24 キャブレター 26 磁気処理装置 28 第一の永久磁石部材 30 第二の永久磁石部材 36 永久磁石 38 樹脂ベルト 42 樹脂管体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダ室に燃焼用空気を導
    く空気管路に配設されて、該空気管路内を流通せしめら
    れる燃焼用空気を磁気処理する内燃機関における燃焼用
    空気の磁気処理装置において、 前記空気管路の少なくとも一部を非磁性材で形成された
    非磁性管路とし、該非磁性管路における管壁に対して、
    少なくとも一つの磁石部材を配設し、その少なくとも一
    方の磁極部を管路内方に位置せしめて、周方向で磁気的
    に他の磁極部から独立した状態で、該磁石部材を該非磁
    性管路に固定したことを特徴とする内燃機関における燃
    焼用空気の磁気処理装置。
  2. 【請求項2】 前記磁石部材を、前記非磁性管路の周方
    向で相互に磁気的に独立して複数配設すると共に、それ
    ら複数の磁石部材において、同極磁極部だけを、前記非
    磁性管路の内方に位置せしめた請求項1に記載の内燃機
    関における燃焼用空気の磁気処理装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石部材を、前記非磁性管路の管軸
    に略直交する一つの平面上で、該非磁性管路の周方向で
    相互に離間して、且つ磁気的に相互に独立して複数配設
    せしめた請求項1又は2に記載の内燃機関における燃焼
    用空気の磁気処理装置。
  4. 【請求項4】 前記非磁性管路を略円筒形状とし、前記
    磁石部材を、該非磁性管路の周方向で相互に離間して且
    つ磁気的に相互に独立して複数配置せしめた請求項1乃
    至3の何れかに記載の内燃機関における燃焼用空気の磁
    気処理装置。
  5. 【請求項5】 前記磁石部材が、その一方の磁極面を前
    記非磁性管路の内方に位置せしめられると共に、他方の
    磁極面を該非磁性管路の外方に位置せしめられ配設され
    ている請求項1乃至4に記載の内燃機関における燃焼用
    空気の磁気処理装置。
  6. 【請求項6】 前記磁石部材がその両磁極部を前記非
    磁性材管路の軸方向両側に位置せしめられて配設されて
    いる請求項1乃至4に記載の内燃機関における燃焼用空
    気の磁気処理装置。
  7. 【請求項7】 前記磁石部材を、前記非磁性管路の外周
    面に巻回される非磁性材からなる固定ベルトによって、
    該非磁性管路に固定した請求項1乃至6の何れかに記載
    の内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置。
  8. 【請求項8】 前記磁石部材を、前記非磁性管路の管壁
    に埋設状態で一体的に組み込んだ請求項l乃至7の何れ
    かに記載の内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記磁石部材が、前記非磁性管路の内方
    に位置せしめられた磁極部の全面において、該非磁性管
    路の内面に対して略均一の磁界を及ぼす請求項1乃至8
    の何れかに記載の内燃機関における燃焼用空気の磁気処
    理装置。
JP11126689A 1999-02-08 1999-05-07 内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置 Pending JP2000297707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11126689A JP2000297707A (ja) 1999-02-08 1999-05-07 内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6880899 1999-02-08
JP11-68808 1999-02-08
JP11126689A JP2000297707A (ja) 1999-02-08 1999-05-07 内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000297707A true JP2000297707A (ja) 2000-10-24

Family

ID=26409996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11126689A Pending JP2000297707A (ja) 1999-02-08 1999-05-07 内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000297707A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007142454A1 (en) * 2006-06-05 2007-12-13 Sung Mo Kim Reduction of exhaust gas fuel economy system for an internal combustion engine
EP2411654A1 (en) * 2009-03-24 2012-02-01 Magnetic Emission Control AS Turbocharger for a combustion engine with magnets arranged along an air inlet channel
WO2013044142A2 (en) * 2011-09-22 2013-03-28 Little Gem, Llc Apparatus and method for the magnetic treatment of fuel entering a fuel burning apparatus
JP2014513762A (ja) * 2011-04-19 2014-06-05 チタノ エッセ・エレ・エレ 内燃機関の最適化方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007142454A1 (en) * 2006-06-05 2007-12-13 Sung Mo Kim Reduction of exhaust gas fuel economy system for an internal combustion engine
EP2411654A1 (en) * 2009-03-24 2012-02-01 Magnetic Emission Control AS Turbocharger for a combustion engine with magnets arranged along an air inlet channel
EP2411654A4 (en) * 2009-03-24 2013-02-06 Magnetic Emission Control As TURBOCHARGER FOR COMBUSTION ENGINE WITH MAGNETS ALONG AN AIR INTAKE CHANNEL
JP2014513762A (ja) * 2011-04-19 2014-06-05 チタノ エッセ・エレ・エレ 内燃機関の最適化方法
WO2013044142A2 (en) * 2011-09-22 2013-03-28 Little Gem, Llc Apparatus and method for the magnetic treatment of fuel entering a fuel burning apparatus
WO2013044142A3 (en) * 2011-09-22 2013-05-23 Little Gem, Llc Apparatus and method for the magnetic treatment of fuel entering a fuel burning apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4572145A (en) Magnetic fuel line device
US8246823B2 (en) Device for focusing a magnetic field to treat fluids in conduits
CA2140088C (en) Fuel oil improvement apparatus
US4538582A (en) Method of combusting fuel in an internal combustion engine and its apparatus
US5271369A (en) Fuel conditioning system for internal combustion engines
US4308847A (en) Combustion device for IC engine
US5918636A (en) Fuel economiser
US7331336B2 (en) Power air-fuel levitation compression
US5080080A (en) Method and apparatus to improve fuel economy of internal combustion engines
JP4454581B2 (ja) 燃焼気体の前調節装置
JP2000297707A (ja) 内燃機関における燃焼用空気の磁気処理装置
CN101027471A (zh) 发动机用磁处理装置以及发动机用磁处理系统
JPH07259666A (ja) 自動車の燃料系統用磁気構造物および流体配管の磁化方法
JPH07208278A (ja) 給送燃料油改質装置
JP3066774U (ja) 燃焼効率強化装置
JPS60216060A (ja) 内燃機関における燃燒用空気改質装置
US20090084262A1 (en) Assembly and process for improving combustion emissions of a combustion apparatus
JPS6314243B2 (ja)
US20150020509A1 (en) Method and system for maximizing fuel efficiency of an internal combustion engine
JP3023755U (ja) 自動車の燃料系統用磁気構造物
PL240868B1 (pl) Urządzenie do aktywacji paliw do silników spalinowych
JPH08144874A (ja) 内燃機関の燃費改善装置
CN2200057Y (zh) 磁化节油器
JPH0231564Y2 (ja)
MXPA05012529A (es) Dispositivo en circuito magnetico cerrado para tratamiento de combustibles usados en motores de combustion interna.

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050401

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050401

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20050401

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050404

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20050524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051101