JP2000297291A - 香気成分、その製造法および用途 - Google Patents

香気成分、その製造法および用途

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Shigeji Ouchi
成志 大内
Hideyoshi Toyoda
秀吉 豊田
Akiyoshi Sawabe
昭義 澤邊
Katsunori Matsuda
克礼 松田
Kazuhiko Maeda
和彦 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性の高い、かつ安価で生産性のよい香料
を提供する。 【解決手段】 メロン組織に微生物遺伝子導入して作出
したメロン毛状根の産生する香気成分、メロン組織に微
生物遺伝子を導入して毛状根を誘導し、誘導されたメロ
ン毛状根を培養して香気成分を産生させることを特徴と
する香気成分の製造法および該香気成分を含有してなる
ことを特徴とする香料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術野】本発明は香気成分、その製造法
および用途、さらに詳しくは、微生物による植物への遺
伝子導入を応用した、安全性の高い、かつ安価で生産性
のよい、香料として有用な香気成分、その製造法および
それを用いた、食品、化粧料、トイレタリー製品等、広
範囲の分野で使用できる香料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品、化粧料、トイレタリー製品
等で使用される香料には、高い安全性が要求されてお
り、例えば、食品では、長年安全に食用とされてきた天
然物に含有される物質を香料として使用する傾向が強く
なってきている。しかし、そのような物質を安価で、生
産性よく得ることは非常に困難であり、安全性の高い、
かつ安価で生産性のよい香料の開発が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安全性の高
い、かつ安価で生産性のよい香料を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明者らは、バイオ
テクノロジーを応用することにより、上記の目的が達成
できることを見出した。バイオテクノロジーは遺伝子工
学や細胞工学的技術の駆使によって基礎的生命化学や産
業分野における応用研究に大きく貢献している。その基
幹技術となる遺伝子操作は、有用な外来遺伝子を微生物
や動植物細胞に導入し、それら遺伝子の発現を制御する
ことによって、生命機構の解明や有用物質の多量生産を
可能としているばかりでなく、遺伝子治療のような、よ
り高度な医療技術への応用も試みられている。
【0005】すなわち、本発明者らは、微生物遺伝子導
入によって作出したメロン毛状根がメロン果実特有の香
気成分を効率よく生産することを見出した。本発明は、
かかる本発明者らの新たな知見に基づいて完成したもの
で、メロン組織に微生物遺伝子導入して作出したメロン
毛状根の産生する香気成分を提供するものである。ま
た、本発明は、メロン組織に微生物遺伝子を導入して毛
状根を誘導し、誘導されたメロン毛状根を培養して香気
成分を産生させることを特徴とする香気成分の製造法を
提供するものである。さらに、本発明は、本発明の香気
成分を含有してなることを特徴とする香料を提供するも
のである。本発明によれば、微生物遺伝子導入によって
作出したメロン毛状根の培養によって短期間で優れた特
性を有する香気成分の多量生産が可能であり、安全性の
高い、安価な食品、化粧料、トイレタリー製品等で使用
される香料や芳香剤が提供できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、微生物遺伝子導
入を行うメロンの組織としては、特に限定するものでは
ないが、メロン(Cucumis melo)の葉等の組織が使用で
きる。微生物遺伝子導入は、植物に毛根病を誘発する植
物病原菌として知られているアグロバクテリウム・リゾ
ゲネス(Agrobacterium rhizogenes)を用いるアグロバ
クテリウム感染により行う。アグロバクテリウム・リゾ
ゲネスの有するRi−プラスミドを用いてメロンの組織
に毛状根を形成させる。Ri−プラスミドのT−DNA
領域は宿主細胞DNAに全く無作為に挿入されるので、
挿入部位の遺伝子が不活化されることもあるが、イント
ロン部位に挿入された場合には、T−DNA領域支配の
ホルモン多量生産によって、導入細胞は他の形質には全
く変化なく、無制限な細胞分裂を繰り返し毛状根とな
り、メロン組織に毛状根を作出させることができる。生
物の形態形成、分化はきわめて規則的な遺伝子発現によ
って制御されており、メロンの場合にも、その香気成分
は特定の成熟過程に達しなければ産生されない。しか
し、上記のT−DNAがそれら生合成系の制御領域に導
入された場合には、制御系が作動せず、毛状根のような
未分化組織においてもメロン成熟果実の香気成分が産生
される。かくして作出された毛状根を培養することによ
り、当該香気成分を短期間に多量に産生することができ
る。
【0007】用いるアグロバクテリウム・リゾゲネス
は、特に限定するものではなく、入手可能なものいずれ
でもよく、例えば、茨城県つくば市観音台2−1−2の
農林水産省農業生物資源研究所から入手できるアグロバ
クテリウム・リゾゲネスMAFF03−01724株が
好適に使用できる。
【0008】アグロバクテリウム・リゾゲネスのメロン
組織への感染、毛状根の誘導、作出は、自体公知の感染
法、植物組織培養法で行うことができる。例えば、アグ
ロバクテリウム・リゾゲネスをLB培地で、20〜30
℃、pH6.5〜7.5、好ましくは25〜26℃、p
H7.0〜7.2にて、12〜24時間、好ましくは1
2〜16時間培養後、メロン組織を該培養液に浸漬する
ことにより行うことができる。これにより、微生物遺伝
子が導入され、毛状根の作出が誘導される。通常、25
〜26℃で、5分程度の浸漬で所望の感染効果が得ら
れ、感染させた組織を、例えば、寒天プレートで数日培
養し、さらにMS培地等で培養し、毛状根を誘導後、同
様な培地で継代培養することにより、生育の活発な系統
を選抜する。選抜した系統株を、そのまま、あるいは、
例えば、MS培地で、20〜30℃、pH5〜7、好ま
しくは25〜26℃、pH5.6〜5.7にて、15日
間以下、好ましくは12日間以下程度、好ましくは、植
物ホルモン無添加、無照明で培養することにより、メロ
ン成熟果実の香気を発する香気成分産生毛状根を作出で
きる。
【0009】産生された香気成分は、天然のメロン組織
から由来する成分で安全であり、また、通常のメロン果
実の香気と比較して、1−ノナナール、6Z−ノネノー
ル、ノナジエナールを多く含有し、香料成分として工業
的に産生、使用することが可能である。通常、香気成分
は、自体公知の方法、例えば、超臨界抽出法、溶剤抽出
法等の抽出法、水蒸気蒸留法等、好ましくは、溶剤界抽
出法で毛状根から分離され、必要により適宜、濃縮、凍
結乾燥等の処理を施し、香料に使用される。他の香料成
分や、香料添加物と共に使用することが可能であり、通
常の方法により、固体ないしは液体の香料とすることが
できる。例えば、ジュース、シャーベット、ゼリー、冷
菓、キャンディー、チューインガム、菓子パンのクリー
ムなどの食品香料(着香料)、石鹸、歯磨き粉、芳香剤
などの化粧品、トイレタリー製品の香料として使用でき
る。
【0010】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明をさらに詳し
く説明するが、それらは一例に過ぎず、本発明はそれら
に限定されるものではない。 実施例1 メロン毛状根の誘導 アグロバクテリウム・リゾゲネス(A. rhizogenes)M
AFF03−01724株を使用して、メロン(Cucumi
s melo.品種 Earl's Favourit)葉片から以下のとおり毛
状根を誘導した。無菌播種した7〜14日目のメロン子
葉から約1cm2の葉外植片を作製し、約16時間培養
したアグロバクテリウム・リゾゲネスMAFF03−1
724株の細菌懸濁液に5分間浸漬した。余分な細菌懸
濁液を濾紙で取り除き、寒天プレートに置床して2〜4
日間培養した。約400個の葉外植片を植物ホルモン無
添加MS培地に移植し、14〜20日培養することによ
り毛状根を誘導した。その結果、一つの葉外片から5〜
10個の毛状根が誘導された。約5cmに成長した毛状
根から、先端部分を約2cm切り取り、植物ホルモン無
添加MS培地で継代培養を繰り返すことにより、生育の
活発な系統を選抜した。
【0011】実施例2 香気成分産生毛状根の選抜 実施例1で誘導したメロン毛状根を植物生長調節物質無
添加の液体MS培地(pH5.7)で26℃にて4日間
培養し、生育、伸長の速い30系統を選抜した。そのう
ち、良好な香気を生産し、かつ増殖の速いKMH−00
9株を香気成分産生性毛状根として選抜し、以下の試験
に供した。 (1)メロン毛状根に組み込まれたT−DNA領域の検
出 香気成分産生性毛状根KMH−009株が、A. rhizoge
nesの感染によって誘導されたものであることを証明す
るため、KMH−009株から染色体DNAを抽出し、
それを鋳型とし、rolC遺伝子の一部をプライマーに用
いてPCRを行った。得られた結果を図1に示す。図1
は、毛状根から抽出した染色体DNAを鋳型としたPC
R産物のアガーロースゲル(1%)電気泳動パターンを
示す図である。図中、レーンMはλDNA−Hind III、
レーンCはA. rhizogenes MAFF03−01724株
プラスミドDNAからのPCR産物、レーン1は、KM
H−009株染色体DNAからのPCR産物である。図
1の電気泳動の結果からも明らかなように A. rhizogen
esMAFF03−01724株から抽出したプラスミド
DNAを鋳型としたPCR産物(対照実験)は、図1の
レーンCと同位置に期待サイズ(988bp)のDNA
として検出された。この結果から、メロン毛状根へのT
−DNA領域の組込みが確認されたので香気成分産生性
毛状根KMH−009株は、A. rhizogenesの感染によ
って誘導されたものであることが実証された。
【0012】(2)メロン毛状根の最適培養条件の検討 (a)毛状根の生長と香気成分の嗅覚検定 一定期間振とう培養した毛状根について、それらの嗅覚
検定を行った。嗅覚検定は、メロン果実香気の強いもの
から5、4、3、2、1点の評点を与え、10人のパネ
ラーによって判定した。その結果を図2に示す。図2
は、毛状根の増殖と香気の嗅覚検定の結果を示すグラフ
である。図中、縦軸は、右側が毛状根の生産量(g)、
左側が嗅覚検定の平均得点を表し、横軸は培養日数
(日)である。図2に示すごとく、培養3日目が最も高
く、培養の日数が長くなるにつれて香気は減少した。 (b)毛状根の生長に及ぼす照明の影響 培養中における照明の有無が毛状根の増殖に及ぼす影響
を調べた。培地としては、ホルモン無添加MS培地(3
%のショ糖を含み、pHを5.6に調整)を用い、照明
は27μmol/m2・sの光量子密度としたMS培地
(3%のショ糖を含み、pHを5.6に調整した)を用
いて固形培養ならびに液体振とう培養法により毛状根を
3日間培養した。結果を図3に示す。図3は、毛状根の
増殖に及ぼす照明の影響を示すグラフで、Aは、固形培
養、Bは、液体振とう培養の場合である。図A中、縦軸
は伸長率、横軸は照明の有無、図B中、縦軸は増殖度、
横軸は照明の有無を表す。図3Aに示すごとく、固形培
養では照明区を100とした場合に、無照明区(暗所)
では127.4となり、図3Bに示すごとく液体培養で
は、図3Bに示すごとく、無照明区が照明区の1.03
倍の値を示した。このことから固形、液体培養のいずれ
においても無照明区で毛状根の生長が速いことが示され
た。伸長率は、固形培地に置床した毛状根の伸長した長
さから求め、照明区の毛状根の伸長を100%として求
めた。増殖度は、液体培地に移植した毛状根の重量増加
で求めた。
【0013】(c)毛状根の生長に及ぼすショ糖の影響 培地中のショ糖含有量が毛状根の生長に及ぼす影響につ
いて検討した。すなわち、1、2、3、4および5%の
ショ糖濃度を添加した固形MS培地および液体MS培地
を用い、培地のpHを5.6、暗所で培養温度を25℃
として、3日間毛状根を培養した。結果を図4に示す。
図4は、毛状根の増殖に及ぼすショ糖の影響を示すグラ
フで、Aは、固形培養の場合、Bは、液体振とう培養の
場合である。図A中、縦軸は伸長率、横軸はショ糖濃度
(%)、図B中、縦軸は増殖度、横軸はショ糖濃度
(%)を表す。図4に示すごとく、いずれの培地におい
ても2%のショ糖濃度区で最も速い生長が認められた。
伸長率、増殖度は上記(c)と同じである。ただし、伸
長率は、pH5.6の場合を100%とした。 (d)毛状根の生長に及ぼすpHの影響 培地のpHが毛状根の生長に及ぼす影響を検定した。す
なわち、pHを3.0、4.0、5.6、7.0および
8.0とした固形MS培地および液体MS培地を用い、
暗所で3日間毛状根を培養した。結果を図5に示す。図
5は、毛状根の増殖に及ぼすpHの影響を示すグラフ
で、Aは、固形培養の場合、Bは、液体振とう培養の場
合である。図A中、縦軸は伸長率、横軸はpH、図B
中、縦軸は増殖度、横軸はpHを表す。図5に示すごと
く、培地のショ糖濃度を2%、暗所で培養温度を25℃
としたいずれの培養条件においてもpHを4.0とした
区において最も高い増殖が認められた。しかし、酸性条
件下では香気成分に含まれる化合物が分解し、香気の劣
化を引き起こす可能性を考慮して培養条件は、できるだ
け中性領域が好ましく、特に、pH7.0付近が好まし
い。伸長率、増殖度は上記(c)と同じである。ただ
し、伸長率は3%ショ糖の場合を100%とした。
【0014】(e)毛状根の生長に及ぼす温度の影響 毛状根の生長に及ぼす培養温度の影響を調べた。固形培
養ならびに液体振とう培養法により、培地のショ糖濃度
を2%、pHを7.0とし、暗所で3日間毛状根を培養
した。結果を図6に示す。図6は、毛状根の増殖に及ぼ
す温度の影響を示すグラフで、Aは、固形培養、Bは液
体振とう培養の場合である。 図A中、縦軸は伸長率、
横軸は温度(℃)、図B中、縦軸は増殖度、横軸は温度
(℃)である。図6Aに示すごとく、固形培養では30
℃の温度区で最も高い毛状根の生長が認められ、図6B
に示すごとく、液体培養では25℃の温度区が30℃の
温度区の1.31倍の値を示した。伸長率、増殖度は上
記(c)と同じである。 (f)毛状根の生長に及ぼす植物ホルモンの影響 毛状根の生長に及ぼすホルモンの影響を調べた。培地の
ショ糖濃度を2%、pHを7.0、暗所で培養温度を2
5℃とし、0mg/リットル、0.001mg/リット
ル、0.002mg/リットル、0.005mg/リッ
トルまたは0.01mg/リットルの2,4−Dを添加
した固形MS培地および液体MS培地を用い、暗所で毛
状根を3日間培養した。結果を図7に示す。図7は、毛
状根の増殖に及ぼすホルモンの影響を示すグラフであ
り、Aは、固形培養、Bは、液体振とう培養の場合であ
る。図A中、縦軸は伸長率、横軸は2,4−D濃度、図
B中、縦軸は増殖度、横軸は2,4−D濃度を表す。図
7Aに示すごとく、固形培養では0.001mg/リッ
トルの2,4−D濃度区で最も速やかな生長が認めら
れ、図7Bに示すごとく、液体振とう培養では2,4−
D無添加区で最も高い増殖が認められた。伸長率、増殖
度は上記(c)と同じである。
【0015】実施例3 香気成分の分析 一般市販のメロン果実の香気成分(A、マスクメロンの
精油)と、メロン毛状根の有効成分は、培養方法によっ
て異なるが、一例として、上記実施例1で得られた選抜
毛状根系統KMH−009毛状根の香気成分(B)のG
LC分析結果を表1に示す。KMH−009毛状根から
の香気成分(B)の調製は、以下のとおり行なった。K
MH−009毛状根(87.4g)をn−ペンタン中で
細かくした後、水蒸気蒸留を1時間行なった。その留出
液をエーテル(250ml×2)で抽出し、ついで5%
炭酸ナトリウム水溶液(100ml)および5%水酸化
ナトリウム水溶液(100ml)で順次洗浄し、酸性部
およびフェノール部を除去した。エーテル可溶部は、無
水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去して中性部(香
気成分)238mg(収率0.27%)を得た。標準試
料としてマスクメロン98.3gについても上記と同様
の操作を行ない、中性部(香気成分A)200mg(収
率0.20%)を得た。GLC条件は以下のとおりであ
る。 装置、検出器:島津製作所、Shimadzu9A FID カラム: 20mm×0.25mmPEG 20Mカラ
ム 温度:50℃、10分、ついで190℃まで2.5℃/
分で昇温
【0016】
【表1】
【0017】培養条件によって、香気成分に変動がある
が、以上から選抜毛状根系統KMH−009はメロンの
香気成分を多量に生産することが明らかであり、1−ノ
ナナール、6Z−ノネノールおよびノナジエナールにつ
いてはメロン毛状根がメロン果実の7.9倍、4.7倍
および10.5倍の値を示し、工業的生産に適合するこ
とが認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 毛状根から抽出した染色体DNAを鋳型とし
たPCR産物のアガーロースゲル(1%)電気泳動パタ
ーンを示す図である。
【図2】 毛状根の増殖と香気の嗅覚検定の結果を示す
グラフである。
【図3】 Aは固形培養による毛状根の増殖に及ぼす照
明の影響を表すグラフ、Bは液体振とう培養による毛状
根の増殖に及ぼす照明の影響を表すグラフである。
【図4】 Aは、固形培養による毛状根の増殖に及ぼす
ショ糖の影響を示すグラフ、Bは、液体振とう培養によ
る毛状根の増殖に及ぼすショ糖の影響を示すグラフであ
る。
【図5】 Aは、固形培養による毛状根の増殖に及ぼす
pHの影響を示すグラフ、Bは、液体振とう培養による
毛状根の増殖に及ぼすpHの影響を示すグラフである。
【図6】 Aは、固形培養による毛状根の増殖に及ぼす
温度の影響を示すグラフ、Bは、液体振とう培養による
毛状根の増殖に及ぼす温度の影響を示すグラフである。
【図7】 Aは、固形培養による毛状根の増殖に及ぼす
ホルモンの影響を示すグラフ、Bは、液体振とう培養に
よる毛状根の増殖に及ぼすホルモンの影響を示すグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12N 5/00 C (72)発明者 前田 和彦 和歌山県御坊市湯川町財部393 Fターム(参考) 2B030 AA02 AB03 AD08 CA06 CA17 CA19 CB02 CD03 CD06 CD09 CD10 CD14 4B047 LB03 LG37 LP01 LP20 4B065 AA89X AA89Y AB01 AC20 BA02 BB16 BB35 BC02 BC03 BC32 BC48 CA02 CA41 4C083 AA031 AA111 FF01 4H059 BC44 CA11 CA12 CA18 CA72 CA74 CA99 DA09 EA21 EA40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メロン組織に微生物遺伝子導入して作出
    したメロン毛状根の産生する香気成分。
  2. 【請求項2】 微生物遺伝子導入を、アグロバクテリウ
    ム感染により行う請求項1記載の香気成分。
  3. 【請求項3】 メロン毛状根の抽出物である請求項1記
    載の香気成分。
  4. 【請求項4】 メロン組織に微生物遺伝子を導入して毛
    状根を誘導し、誘導されたメロン毛状根を培養して香気
    成分を産生させることを特徴とする香気成分の製造法。
  5. 【請求項5】 微生物遺伝子導入を、アグロバクテリウ
    ム感染により行う請求項4記載の製造法。
  6. 【請求項6】 アグロバクテリウム・リゾゲネス(Agro
    bacterium rhizogenes)を感染させる請求項5記載の製
    造法。
  7. 【請求項7】 誘導した毛状根を、継代培養した後、植
    物ホルモン無添加、無照明で、pH5〜7、20〜30
    ℃にて、15日間以下培養する請求項6記載の製造法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3項いずれか1項記載の香気
    成分を含有してなることを特徴とする香料。
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