JP2000297023A - 酸化チタン被覆粉体および化粧料 - Google Patents

酸化チタン被覆粉体および化粧料

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JP2000297023A
JP2000297023A JP11104596A JP10459699A JP2000297023A JP 2000297023 A JP2000297023 A JP 2000297023A JP 11104596 A JP11104596 A JP 11104596A JP 10459699 A JP10459699 A JP 10459699A JP 2000297023 A JP2000297023 A JP 2000297023A
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oxide
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克彦 八木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線A波(UV−A)、紫外線B波(UV
−B)の双方に対する紫外線防御効果に優れる酸化チタ
ン被覆粉体、透明性の高い酸化チタン被覆粉体を得、さ
らにはこれを用いた化粧料を提供する。 【解決手段】 酸化亜鉛表面に酸化チタンを被覆してな
る酸化チタン被覆粉体であって、該被覆粉体が原体であ
る酸化亜鉛のヘイズ(曇価)と同等またはそれ以下のヘ
イズを有するようにして透明性を向上させ、および/ま
たは、該被覆粉体が280〜400nm波長領域におい
て酸化亜鉛よりも低い光透過率を有するようにして紫外
線防御効果を向上させる。さらに、該酸化チタン被覆粉
体を含有させて化粧料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化チタン被覆粉
体および化粧料に関する。さらに詳しくは、紫外線A波
(UV−A)、紫外線B波(UV−B)の双方に対する
紫外線防御効果に優れる酸化チタン被覆粉体、透明性の
高い酸化チタン被覆粉体、さらにはUV−A、UV−B
双方に対する紫外線防御効果に優れ、かつ透明性の高い
酸化チタン被覆粉体、並びに酸化チタン被覆粉体を含有
する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サンスクリーンなどの日焼け止め
化粧料に含まれる無機の紫外線散乱剤として、酸化チタ
ンや酸化亜鉛がおもに用いられている。しかしながら、
酸化チタンは波長280〜320nmの紫外線B波(U
V−B)に対する防御効果は高いものの、可視領域にお
ける透明性が低く、肌に塗布した場合、不自然な白さが
目立つ。一方、酸化亜鉛は、可視領域での透明性が高
く、波長320〜400nmの紫外線A波(UV−A)
およびUV−Bの両紫外線に対する防御が可能であるも
のの、その紫外線防御効果は酸化チタンには及ばない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、UV−Aお
よびUV−Bの両紫外線に対し原体である酸化亜鉛より
も優れた紫外線防御効果を有する酸化チタン被覆粉体、
透明性の高い酸化チタン被覆粉体、さらにはUV−Aお
よびUV−Bの両紫外線に対し原体である酸化亜鉛より
も優れた紫外線防御効果を有し、かつ透明性の高い酸化
チタン被覆粉体、並びに酸化チタン被覆粉体を含有する
化粧料を提供することを目的とする。
【0004】本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研
究を重ねた結果、酸化亜鉛表面に酸化チタンを被覆した
酸化チタン被覆粉体を化粧料中に配合することにより、
透明性が高く使用時の不自然な白さがなく、また、紫外
線防御効果に優れる化粧料を得られることを見出した。
【0005】さらに、この酸化チタン被覆粉体の中で
も、特に、原体である酸化亜鉛のヘイズ(曇価)と同等
またはそれ以下のヘイズを有する酸化チタン被覆粉体が
特に優れた透明性を示し、また、280〜400nm波
長領域において原体である酸化亜鉛よりも低い光透過率
を有する酸化チタン被覆粉体が特に優れた紫外線防御効
果を示すことを見出し、これらの特性を有する酸化チタ
ン被覆粉体を化粧料中に配合することにより、透明性に
極めて優れ、また、UV−A、UV−B両波長域におい
て、酸化チタン、酸化亜鉛を配合した場合よりも格段に
優れた紫外線防御効果を有する化粧料が提供できること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、酸化
亜鉛表面に酸化チタンを被覆してなる酸化チタン被覆粉
体を含有する化粧料に関する。
【0007】上記化粧料において、酸化チタンの被覆量
が被覆粉体全量に対し10重量%以下、さらには0.0
1〜7重量%であるのが好ましい。
【0008】また本発明は、酸化亜鉛表面に酸化チタン
を被覆してなる酸化チタン被覆粉体であって、該被覆粉
体が、酸化亜鉛のヘイズ(曇価)と同等またはそれ以下
のヘイズを有することを特徴とする酸化チタン被覆粉体
に関する。
【0009】また本発明は、酸化亜鉛表面に酸化チタン
を被覆してなる酸化チタン被覆粉体であって、該被覆粉
体が、280〜400nm波長領域において酸化亜鉛よ
りも低い光透過率を有することを特徴とする酸化チタン
被覆粉体に関する。
【0010】また本発明は、酸化亜鉛表面に酸化チタン
を被覆してなる酸化チタン被覆粉体であって、該被覆粉
体が、酸化亜鉛のヘイズ(曇価)と同等またはそれ以下
のヘイズを有し、かつ、280〜400nm波長領域に
おいて酸化亜鉛よりも低い光透過率を有することを特徴
とする酸化チタン被覆粉体に関する。
【0011】また本発明は、酸化亜鉛とチタンアルコキ
シドを溶媒中で接触させてチタンアルコシドを酸化亜鉛
表面に吸着させた後、該吸着粉体を加水分解処理してチ
タンアルコキシドを水酸化チタンとし、次いで、水酸化
チタンを酸化チタンとするに必要最低限の温度で該粉体
を加温処理して酸化チタン被覆粉体を得る、上記酸化チ
タン被覆粉体の製造方法に関する。
【0012】また本発明は、上記特性を有する酸化チタ
ン被覆粉体を含有する化粧料に関する。
【0013】上記化粧料において、酸化チタンの被覆量
が被覆粉体全量に対し10重量%以下、さらには0.0
1〜7重量%であるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0015】本発明に用いられる酸化亜鉛は、一般に化
粧料等の分野で用いられ得るものであれば特に限定され
るものでないが、透明性などの点から、平均一次粒子径
が1.0μm以下のものが好ましく、特には0.1μm
以下のものが好ましい。
【0016】本発明における被覆処理粉体は、この原体
としての酸化亜鉛に酸化チタンを被覆してなるものであ
る。
【0017】酸化チタンの被覆は、例えば、酸化亜鉛と
チタンアルコキシドを溶媒中で接触させてチタンアルコ
シドを酸化亜鉛表面に吸着させた後、該吸着粉体を加水
分解処理してチタンアルコキシドを水酸化チタンとし、
次いで、水酸化チタンを酸化チタンとするに必要最低限
の温度で該粉体を加温処理して酸化チタン被覆粉体を得
る方法が好ましいものとして挙げられる。
【0018】すなわち、例えば酸化亜鉛をイソプロピル
アルコール等の溶媒中に分散させた分散液(濃度3%程
度)に、チタンテトライソプロポキシド(Ti[OCH(C
H3)2]4)等のチタンアルコキシドを加え、攪拌、混合し
て酸化亜鉛表面にチタンテトライソプロポキシドを吸着
させる。ここに水や水性成分を徐々に加え(例えば、3
0%イソプロピルアルコール溶液を徐添する)、チタン
テトライソプロポキシドを加水分解処理して水酸化チタ
ン(Ti(OH4))とする。次いで濾過後、該水酸化チタン
を脱水により酸化チタンとするに必要最低限の温度で乾
燥させて、酸化チタン被覆酸化亜鉛を得る。
【0019】上記において「水酸化チタンを酸化チタン
とするに必要最低限の温度」とは、水酸化チタンを脱水
処理により酸化チタンに変換せしめ、しかも得られる酸
化チタン被覆粉体のヘイズの上昇、紫外線防御効果の低
下を防止し、また溶媒の変質を起さない程度の低温度を
意味する。本発明では、具体的には例えば150℃程度
以下の温度が好ましく、特には130〜110℃程度で
ある。このように低温で乾燥させることにより、得られ
る酸化チタン被覆粉体の透明性、紫外線防御効果の高い
ものが得られる。あまり高温で加熱処理や乾燥処理を行
うと、得られる酸化チタン被覆粉体の透明性、紫外線防
御効果が低くなり、好ましくない。
【0020】上記製造方法としては、より具体的には以
下の方法が例示的に挙げられる。
【0021】例えば、酸化亜鉛500gに、イソプロピ
ルアルコール 500gとチタンテトライソプロポキシ
ド(Ti[OCH(CH3)2]4) 55gとの混合溶液を加え、室温
で混合、攪拌して酸化亜鉛表面にチタンテトライソプロ
ポキシドを吸着させる。次に、ここにイオン交換水14
gを徐々に加え、チタンテトライソプロポキシドを加水
分解処理して水酸化チタン(Ti(OH4))とする。次いで
濾過後、130℃の温度で乾燥させて、本発明の酸化チ
タン被覆酸化亜鉛を得る。
【0022】あるいは、酸化亜鉛200gに、イソプロ
ピルアルコール 130gとチタンテトライソプロポキ
シド(Ti[OCH(CH3)2]4) 7.56gとの混合溶液に加
え、室温で混合、攪拌して酸化亜鉛表面にチタンテトラ
イソプロポキシドを吸着させる。次に、ここにイオン交
換水1.93gとイソプロピルアルコール1.93gと
の混合水溶液を徐々に加え、チタンテトライソプロポキ
シドを加水分解処理して水酸化チタン(Ti(OH4))とす
る。次いで110℃の温度で減圧乾燥させて、本発明の
酸化チタン被覆酸化亜鉛を得る。
【0023】上記方法において、加水分解処理に用いる
水や水性成分の量をコントロールすることにより酸化チ
タンの被覆量をコントロールすることができる。本発明
では、加水分解処理に水や水性成分をあまり多く用いず
に反応当量程度用いるのが好ましい。加水分解処理に多
量の水や水性成分を用いると、酸化亜鉛に被覆(吸着)
されない遊離の微粒子酸化チタンが生成し、透明性が低
下してしまう。具体的には、加水分解に用いる水や水性
成分の量を反応当量の1〜10倍程度、より好ましくは
1〜6倍程度用いるのが好ましい。
【0024】上記した製造方法により、原体である酸化
亜鉛のヘイズ(曇価)と同等またはそれ以下のヘイズを
有する酸化チタン被覆粉体、280〜400nm波長領
域において酸化亜鉛よりも低い光透過率を有する酸化チ
タン被覆粉体、あるいは原体である酸化亜鉛のヘイズ
(曇価)と同等またはそれ以下のヘイズを有し、かつ2
80〜400nm波長領域において酸化亜鉛よりも低い
光透過率(平均値)を有する酸化チタン被覆粉体を有利
に得ることができる。
【0025】なお、「ヘイズ(曇価)」とは、光源から
の全光線透過率に対し直進光線を除いた拡散光線の透過
率の割合をいう。したがって、ヘイズが低くなればそれ
だけ透明性が高くなる。
【0026】酸化チタン被覆粉体のヘイズ測定、光透過
率測定については、後述の実施例において具体的に述べ
る。
【0027】このようにして本発明の酸化チタン被覆粉
体を得ることができるが、この場合、該被覆粉体が、原
体である酸化亜鉛のヘイズ(曇価)と同等またはそれ以
下のヘイズを有するか、あるいは、280〜400nm
波長領域において原体である酸化亜鉛よりも低い光透過
率を有するような特性を有していればよく、被膜中に酸
化チタンとしてTiO2、TiO(OH)2の状態のものが混在し、
一部水酸基が残存していてもかまわない。
【0028】酸化チタンの被覆量は、被覆粉体の透明
性、紫外線防御性等の点から、被覆粉体全量に対し10
重量%程度以下とするのが好ましく、特には0.01〜
7重量%程度である。ここで「酸化チタンの被覆量」と
は、上記したTiO2、TiO(OH)2の状態のものが混在してい
る場合でも、すべてTiO2に換算したときの量をいう。
【0029】本発明の酸化チタン被覆粉体は、原体であ
る酸化亜鉛と同等あるいはそれ以上の透明性を有し、ま
た、原体である酸化亜鉛よりもUV−BからUV−A領
域に亘ってより向上した紫外線防御効果(紫外線散乱能
および/または紫外線吸収能)を得ることができる。
【0030】本発明では、酸化チタン被覆酸化亜鉛は疎
水化処理(表面処理)して用いてもよい。
【0031】疎水化処理方法としては、粉体に撥水性を
付与できる方法であればいかなるものでもよく、その方
法は問わないが、例えば気相法、液相法、オートクレー
ブ法、メカノケミカル法等、通常の表面処理方法を用い
ることができる。
【0032】例えば疎水化処理剤を原料粉末(酸化チタ
ン被覆粉体)に添加して処理を行う場合、適当な溶媒
(ジクロルメタン、クロロホルム、ヘキサン、エタノー
ル、キシレン、揮発性シリコーン等)に希釈して添加し
てもよく、あるいは直接添加してもよい。原料粉末と処
理剤の混合攪拌には、ボールミル、ホジャーサイトボー
ルミル、振動ボールミル、アトライター、ポットミル、
ロッドミル、パンミル、ホモミキサー、ホモディスパ
ー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー等も使用す
ることができる。この他にも、原料粉末表面の活性を利
用し、気相反応により100℃以下の低温で環状オルガ
ノシロキサンを粉体表面上で重合させる方法(特公平1
−54380号)や、前記方法の後に表面のシリコーン
ポリマーのSi−H部分にグリセロールモノアリルエー
テル等のペンダント基を付加させる方法(特公平1−5
4381号)等も用いることができる。
【0033】疎水化処理剤としては、特に限定されるも
のではないが、脂肪酸デキストリン処理粉末、トリメチ
ルシロキシ珪酸処理粉末、フッ素変性トリメチルシロキ
シ珪酸処理粉末、メチルフェニルシロキシ珪酸処理粉
末、フッ素変性メチルフェニルシロキシ珪酸処理粉末、
ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン等の低粘度〜高粘度油状
ポリシロキサン処理粉末、ガム状ポリシロキサン処理粉
末、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉末、フ
ッ素変性メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉
末、メチルトリクロルシラン、メチルトリアルコキシシ
ラン、ヘキサメチルジシラン、ジメチルジクロルシラ
ン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルクロルシ
ラン、トリメチルアルコキシシラン等の有機シリル化合
物あるいはそれらのフッ素置換体による処理粉末、エチ
ルトリクロルシラン、エチルトリアルコキシシラン、プ
ロピルトリクロルシラン、プロピルトリアルコキシシラ
ン、ヘキシルトリクロルシラン、ヘキシルトリアルコキ
シシラン、長鎖アルキルトリクロルシラン、長鎖アルキ
ルトリエトキシシラン等の有機変性シランあるいはそれ
らのフッ素置換体による処理粉末、アミノ変性ポリシロ
キサン処理粉末、フッ素変性ポリシロキサン処理粉末、
フッ化アルキルリン酸処理粉末等が挙げられる。
【0034】本発明の酸化チタン被覆粉体を化粧料に含
有させて用いることにより、紫外線防御効果に優れ、ま
た、透明性の高い化粧料を得ることができる。
【0035】本発明化粧料においては、本発明の効果を
損なわない範囲において、通常化粧料中に配合される他
の成分を配合することができる。このような成分として
は、例えばワセリン、ラノリン、セレシン、カルナバロ
ウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等
の固形または半固形油分、スクワラン、流動パラフィ
ン、エステル油、トリグリセライド等の流動油分、シリ
コーン油等の油分、ヒアルロン酸ナトリウム、グリセリ
ン等の保湿剤、界面活性剤、顔料、防腐剤、香料、賦活
剤、本発明で得られる酸化チタン被覆粉体以外の紫外線
吸収剤等が挙げられる。
【0036】本発明化粧料は、粉末状、ケーキ状、ペン
シル状、ステイック状、軟膏状、液体状等、任意の形態
をとり得る。例えば、化粧水、乳液、クリーム等のフェ
ーシャル化粧料;ファンデーション、口紅、アイシャド
ー、頬紅、アイライナー、ネイルエナメル、マスカラ等
のメーキャップ化粧料;ヘアトリートメント、ヘアリキ
ッド、セットローション等の毛髪化粧料;サンスクリー
ン等の日焼け止め化粧料などが本発明化粧料の適応対象
となり得る。
【0037】なお、上記酸化チタン被覆粉体を化粧料に
配合する場合、その配合量は用いる化粧料の形態等によ
り適宜変更し得る。通常、0.1重量%程度以上で目的
に応じた量が配合され得るが、一般に0.1〜60重量
%程度、好ましくは0.1〜40重量%程度である。
【0038】本発明の酸化チタン被覆粉体を用いること
により、該被覆粉体自体、UV−A、UV−B領域を通
じて紫外線防御効果に優れ、また透明性が高いことか
ら、少ない配合量でも優れた紫外線防御効果を奏する化
粧料を得ることができる。他方、透明性が高いことか
ら、紫外線防御効果を高めるために従来に比べて多量に
配合しても、透明性が高く、従来欠点とされていた白っ
ぽい仕上がりになってしまう等の不具合も生じない。
【0039】なお、本発明化粧料には、上記した特定の
ヘイズや特定の光透過率を有する紫外線防御効果に優れ
る本発明酸化チタン被覆粉体に限定されず、このような
ヘイズや光透過率の限定を外れた酸化チタン被覆酸化亜
鉛であっても、化粧料に配合した場合、透明性、紫外線
防御効果に優れる化粧料を得ることができる。この場
合、被覆粉体全量に対する酸化チタンの被覆量は10重
量%程度以下とするのが好ましく、より好ましくは0.
01〜7重量%程度である。また所望により、他の紫外
線吸収剤等とともに用いることができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明の技術的範囲はこれら実施例によって
なんら限定されるものではない。なお、配合量は、特記
しない限り、重量%で示す。
【0041】I.酸化チタン被覆粉体 (合成例1)酸化亜鉛200gに、イソプロピルアルコ
ール 130gとチタンテトライソプロポキシド(Ti[OC
H(CH3)2]4) 7.56gとの混合溶液に加え、室温で混
合、攪拌して酸化亜鉛表面にチタンテトライソプロポキ
シドを吸着させた。次に、ここにイオン交換水1.93
gとイソプロピルアルコール1.93gとの混合水溶液
を徐々に加え、チタンテトライソプロポキシドを加水分
解処理して水酸化チタン(Ti(OH4))とし、次いで11
0℃の温度で減圧乾燥させて、酸化チタン被覆酸化亜鉛
(酸化チタン被覆量1重量%)を用いて、光透過率とヘ
イズを調べた。
【0042】〈光透過率〉 [光透過率の測定方法]試料粉末10%のヒマシ油分散
体を5μmのアプリケーターを用いてドローダウンによ
り石英板に塗布することにより透過率測定用薄膜を作成
した。得られた薄膜について積分球を装着した分光光度
計(「U−3410」;(株)日立製作所製)で紫外〜
可視領域(280〜700nm)の透過率を測定した。
【0043】合成例1で得た酸化チタン被覆酸化亜鉛
と、原体の酸化亜鉛の、それぞれヒマシ油10%分散体
としたものの光透過率スペクトルを図1として示す。
【0044】図1から明らかなように、酸化チタン被覆
酸化亜鉛は、原体の酸化亜鉛に比べ、波長400〜70
0nmの可視領域では光透過率が高く、透明性が高いこ
とがわかる。一方、波長280〜400nmの紫外領域
では光透過率が低いことから、より紫外線を透過しにく
い(すなわち、原体よりも紫外線遮断性が向上し、防御
効果が高くなった)ことが認められた。
【0045】〈ヘイズ測定〉合成例1で得た酸化チタン
被覆酸化亜鉛と、原体の酸化亜鉛のヘイズを測定した。 [測定方法]測定試料1gをニトロセルロースラッカー
15g中にディスパー分散し、透明ポリエチレンテレフ
タレート(PET)シートに0.101mmのアプリケ
ーターを用いてドローダウンにより塗工し、室温で12
時間乾燥させることにより、膜厚30μmのヘイズ測定
用塗膜を作成した。
【0046】この塗膜を用いて、JIS K7105の
方式に従い、「透過・ヘーズ・反射率計 HR−10
0;(株)村上色彩技術研究所製」によりヘイズ測定を
行い、下記数1に示す計算式からヘイズ(曇価)を得
た。
【0047】
【数1】H=Td/Tt (ただし、Hはヘイズ、Ttは全光線透過率、Tdは拡
散透過率を示す)
【0048】結果を下記表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1の結果から明らかなように、酸化チタ
ン被覆酸化亜鉛のヘイズは、原体である酸化亜鉛のヘイ
ズと同等またはそれ以下であり、酸化チタン被覆酸化亜
鉛では原体である酸化亜鉛と同等またはそれ以上の透明
性が得られることがわかる。
【0051】II.酸化チタン被覆粉体を含む化粧料 上記の合成例1で述べた方法により得た酸化チタン被覆
粉体を用いて、下記表2に示す組成でサンスクリーンを
調製した(試料1)。また、コントロールとして、紫外
線散乱剤として酸化チタン、酸化亜鉛を配合したものを
用いた。これらを用いて、下記に示す評価方法により紫
外線防御効果(光透過率の低下)と使用時の透明性の評
価を行った。結果を表2に示す。
【0052】[紫外線防御効果]試料を石英板に1mg
/cm2塗布し、ソーラーシミュレーター(米国ソーラ
ー・ライト社製)を照射し、スペクトルラジオメーター
(ウシオ電気社製)にて透過紫外線(290〜400n
m)を測定した。
【0053】[使用時の透明性]やや色黒のパネル(1
0名)の前腕内側に試料を25mg/25cm2塗布
し、色差(ΔE)をCM−2002(ミノルタ社製)に
て測定した。ΔE値が低いほど透明性が高いことを示
す。
【0054】
【表2】
【0055】表2の結果から明らかなように、コントロ
ールに比べ試料1では、より高い透明性と紫外線防御効
果が得られることがわかる。
【0056】III.処方例 以下に実施例1〜4の処方を示す。各処方中、酸化チタ
ン被覆亜鉛は上記合成例1で得た粉体を用い、必要に応
じ常法により表面処理(疎水化処理)を施した。
【0057】 実施例1 日焼け止めクリーム (配合成分) (重量%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 28 (2)ジメチルポリシロキサン 3 (3)セチルイソオクタノエート 2 (4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3 (5)ビタミンEアセテート 0.05 (6)パラベン 適 量 (7)香料 適 量 (8)有機変性粘土鉱物 1 (9)酸化チタン被覆酸化亜鉛(疎水化処理品) 18 (10)球状ポリエチレン 3 (11)ジプロピレングリコール 5 (12)エデト酸3ナトリウム 0.1 (13)精製水 残 余 [製法](1)〜(8)を70℃に加熱溶解し、
(9)、(10)を加え、分散機で分散混合した(油
相)。(10)〜(12)を混合して50℃に加熱し、
これを油相にホモミキサーで攪拌しながら徐々に加え、
十分均一に混合攪拌した後、冷却した。
【0058】 実施例2 日焼け止めクリーム (配合成分) (重量%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 28 (2)ジメチルポリシロキサン 3 (3)セチルイソオクタノエート 2 (4)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3 (5)オクチルメトキシシンナメート 7 (6)4−tert−ブチル −4’−メトキシジベンゾイルブタン 0.5 (7)ビタミンEアセテート 0.05 (8)パラベン 適 量 (9)香料 適 量 (10)有機変性粘土鉱物(「ベントン38」) 1 (11)酸化チタン被覆酸化亜鉛(疎水化処理品) 10 (12)ジプロピレングリコール 5 (13)エデト酸3ナトリウム 0.1 (14)精製水 残 余 [製法](1)〜(10)を70℃に加熱溶解し、(1
1)を加え、分散機で分散混合した(油相)。(12)
〜(14)を混合して50℃に加熱し、これを油相にホ
モミキサーで攪拌しながら徐々に加え、十分均一に混合
攪拌した後、冷却した。
【0059】 実施例3 日中用クリーム (配合成分) (重量%) (1)セタノール 2 (2)ステアリン酸 3 (3)スクワラン 5 (4)ホホバ油 10 (5)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3 (6)香料 適 量 (7)精製水 残 余 (8)ジプロピレングリコール 7 (9)モンモリロナイト 1 (10)エデト酸3ナトリウム 0.07 (11)ヘキサメタリン酸ソーダ 0.1 (12)酸化チタン被覆酸化亜鉛 8 (13)トリエタノールアミン 1 [製法](1)〜(6)を70℃に加熱し、完全溶解し
た(油相)。(7)〜(12)を分散機にて分散混合
し、70℃に加熱した(水相)。油相を水相に加えて、
乳化機で乳化した後、熱交換器を用いて冷却した。
【0060】 実施例4 クリーム状ファンデーション (配合成分) (重量%) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 30 (2)ジメチルポリシロキサン 3 (3)流動パラフィン 2 (4)ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロライド 0.6 (5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3 (6)ビタミンEアセテート 0.05 (7)パラベン 適 量 (8)香料 適 量 (9)酸化チタン被覆酸化亜鉛(疎水化処理品) 1 (10)金属石鹸処理タルク 1 (11)着色顔料 適 量 (12)グリセリン 5 (13)スメクトン 1 (14)エデト酸3ナトリウム 0.02 (15)精製水 残 余 [製法](1)〜(8)を70℃に加熱溶解し、次いで
ここに(9)〜(11)を加え、分散機で分散混合した
(油相)。(12)〜(15)を混合して50℃に加熱
し、これを油相にホモミキサーで攪拌しながら徐々に加
え、十分均一に混合攪拌した後、冷却した。
【0061】上記実施例1〜4はいずれも、塗布時、透
明性に優れ、不自然な白さはみられなかった。また、い
ずれも紫外線防御効果に優れるものであった。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
透明性の高い酸化チタン被覆粉体、紫外線防御効果に優
れる酸化チタン被覆粉体、透明性が高く、かつ紫外線防
御効果に優れる酸化チタン被覆粉体、並びに、酸化チタ
ン被覆粉体を含む透明性、紫外線防御効果に優れる化粧
料が提供される。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化チタン被覆酸化亜鉛と、原体であ
る酸化亜鉛の光透過率を示すグラフである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB211 AB212 AB241 AB242 AB282 AB442 AC022 AC212 AC242 AC342 AC352 AC422 AC482 AC532 AC542 AC692 AD022 AD042 AD152 AD162 AD172 AD662 BB46 CC01 CC05 CC12 CC19 DD31 EE17 FF01 FF05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛表面に酸化チタンを被覆してな
    る酸化チタン被覆粉体を含有する、化粧料。
  2. 【請求項2】 酸化チタンの被覆量が、被覆粉体全量に
    対し10重量%以下である、請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 酸化チタンの被覆量が、被覆粉体全量に
    対し0.01〜7重量%である、請求項1記載の化粧
    料。
  4. 【請求項4】 酸化亜鉛表面に酸化チタンを被覆してな
    る酸化チタン被覆粉体であって、該被覆粉体が、酸化亜
    鉛のヘイズ(曇価)と同等またはそれ以下のヘイズを有
    することを特徴とする、酸化チタン被覆粉体。
  5. 【請求項5】 酸化亜鉛表面に酸化チタンを被覆してな
    る酸化チタン被覆粉体であって、該被覆粉体が、280
    〜400nm波長領域において酸化亜鉛よりも低い光透
    過率を有することを特徴とする、酸化チタン被覆粉体。
  6. 【請求項6】 酸化亜鉛表面に酸化チタンを被覆してな
    る酸化チタン被覆粉体であって、該被覆粉体が、酸化亜
    鉛のヘイズ(曇価)と同等またはそれ以下のヘイズを有
    し、かつ、280〜400nm波長領域において酸化亜
    鉛よりも低い光透過率を有することを特徴とする、酸化
    チタン被覆粉体。
  7. 【請求項7】 酸化亜鉛とチタンアルコキシドを溶媒中
    で接触させてチタンアルコシドを酸化亜鉛表面に吸着さ
    せた後、該吸着粉体を加水分解処理してチタンアルコキ
    シドを水酸化チタンとし、次いで、水酸化チタンを酸化
    チタンとするに必要最低限の温度で該粉体を加温処理し
    て酸化チタン被覆粉体を得る、請求項4〜6のいずれか
    1項に記載の酸化チタン被覆粉体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6のいずれか1項に記載の酸
    化チタン被覆粉体を含有する、化粧料。
  9. 【請求項9】 酸化チタンの被覆量が、被覆粉体全量に
    対し10重量%以下である、請求項8記載の化粧料。
  10. 【請求項10】 酸化チタンの被覆量が、被覆粉体全量
    に対し0.01〜7重量%である、請求項8記載の化粧
    料。
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JP2005053908A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 L'oreal Sa 揮発性溶剤、有機フィラーおよび無機フィラーを含む組成物とその使用
JP2005298622A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Nittetsu Mining Co Ltd 酸化チタン膜被覆粉体およびその製造方法

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