JP2000295972A - 食物アレルギー患者用菓子生地材及びそれを用いた菓子及びその製造方法 - Google Patents

食物アレルギー患者用菓子生地材及びそれを用いた菓子及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000295972A
JP2000295972A JP11104645A JP10464599A JP2000295972A JP 2000295972 A JP2000295972 A JP 2000295972A JP 11104645 A JP11104645 A JP 11104645A JP 10464599 A JP10464599 A JP 10464599A JP 2000295972 A JP2000295972 A JP 2000295972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dough
confectionery
starch
dried
pts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11104645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3406243B2 (ja
Inventor
Tetsuo Ohida
哲男 大日田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OKASHI NO PIERO KK
Original Assignee
OKASHI NO PIERO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OKASHI NO PIERO KK filed Critical OKASHI NO PIERO KK
Priority to JP10464599A priority Critical patent/JP3406243B2/ja
Publication of JP2000295972A publication Critical patent/JP2000295972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3406243B2 publication Critical patent/JP3406243B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カボチャペーストを入れることで小麦粉や油脂
の量を少なくするとともに、その粘性を利用して生地を
まとまりやすくし、更にホーレン草粉末やクルミ粒,ブ
ルーベリー,緑茶等を加えることで風味や食味や食感を
向上させた栄養価の高い食物アレルギー患者用菓子生地
材を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の食物アレルギー患者用菓子生地
材は、ショートニング等のオイルと、澱粉含有根菜ペー
ストと、小麦粉と、乾燥果実粒状物と、ジャム状物と、
乾燥野菜粉状物と、カテキン含有物,抹茶若しくはクロ
レラ等の粉状物の1種又は2種からなる機能的食品材料
と、を含有する構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食物アレルギー患
者用菓子生地材及びそれを用いた菓子及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アレルギー患者の著しい増加が社
会問題となっている。特に鶏卵,牛乳,乳製品,バタ
ー,大豆製品等の摂取が刺激となり、アトピー性皮膚炎
や、喘息、鼻炎、結膜炎、下痢等の食物アレルギー症状
を訴える患者が多発している。食物アレルギーは、一般
に育ち盛りの0歳から2歳を中心とした乳幼児に多く発
症しているため、彼らにとっては単なる嗜好品の制限と
いうより、発育上重要な栄養素の制限や禁止を余儀なく
されている。そこで、アレルギーの原因となる食材のみ
を除去し他の栄養成分を損なわない食品として食物アレ
ルギー患者用の食品が検討されている。また、菓子分野
においても、菓子の重要原料である小麦粉や鶏卵、バタ
ーが制限されるため、風味や食味、食感を向上させるた
めの工夫が種々検討されている。例えば、(a)特開平
5−227891号公報(以下イ号公報という)には、
鶏卵、牛乳の代替物として乳蛋白質消化物を使用し、バ
ターの代替物として、菜種マーガリン、菜種サラダ油、
コーンサラダ油、しそ油、ぶどう油、ごま油、えごま
油、ひまわり油から選択される少なくとも一つの材料を
使用する菓子が開示され、更に菓子の材料を混合する混
合工程で造られた生地を所望の形状に成型する成型工程
へ移行する前に−5℃以下の温度下に3時間以上放置し
て凍結し、凍結した生地が解凍されるまでの間に成形工
程を終了させて、生地を加熱する加熱工程へ移行させる
菓子の製造法が開示されている。 (b)特開平5−7448号公報(以下ロ号公報とい
う)には、パン用小麦粉に澱粉を加えて相対的に蛋白質
量を低下させた原料を用いてパンを製造する技術が開示
されている。 (c)特開平10−108613号公報(以下ハ号公報
という)には、アレルゲン性の高い小麦粉および鶏卵を
使用しないで、小麦粉の代用として澱粉を用い、これに
アレルゲン性の低い油脂を併用することでクッキーの生
地物性を改善して生地の取り扱いを容易にしたことを特
徴とする食物アレルギー患者用クッキーおよびクッキー
ミックスが開示されている。また、 (d)特開平10−150907号公報(以下ニ号公報
という)には、吸水させた低蛋白質小麦粉を原料として
用いることを特徴とするパン生地の製造方法が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の食物アレルギー患者用菓子生地材や食物アレルギー患
者用菓子及びその製造方法は、以下のような課題を有し
ていた。 (1)イ号公報は、鶏卵,牛乳の代替物として乳蛋白質
消化物を使用し、バターの代替物として、菜種マーガリ
ン、菜種サラダ油、コーンサラダ油、しそ油、ぶどう
油、ごま油、えごま油、ひまわり油から選択される少な
くとも一つの材料を使用することから、生地を成形する
場合まとまりにくく成形が困難で機械製造に適さないと
いう問題点を有していた。そのため製造工程に生地の冷
凍工程を入れなくてはならず多くの作業工数を要し生産
性に欠けるとともに冷凍エネルギーを要し省エネルギー
性に欠けるという問題点があった。 (2)ロ号公報は、パン用小麦粉に澱粉を加えて相対的
に蛋白質量を低下させた原料を用いてパンを製造する技
術が開示されているが、腎臓疾患患者用の低蛋白パンの
製造を目的としており、小麦粉と小麦澱粉及び馬鈴薯澱
粉を混合するのみで、食味や風味、食感に欠けるという
問題点があった。 (3)ハ号公報は、小麦粉の代わりに澱粉を使用し、澱
粉100重量部に対してアレルゲン性の低い油脂を20
〜10重量部使用することにより生地のつながりを改善
し機械製造にも適応する生地を作ることを目的としてい
るが、小麦粉の代わりに小麦澱粉やコーンスターチやタ
ピオカ澱粉や馬鈴薯澱粉等の澱粉のみを使用するため風
味や食味が劣るという問題点があった。 (4)ニ号公報は、パン生地に吸水させた低蛋白質小麦
粉を原料として用いることにより、パン生地の向上を目
的とし、焼き菓子生地には応用できないという問題点が
あった。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、カボチャペーストを入れることで小麦粉や油脂の量
を少なくするとともに、その粘性を利用して生地をまと
まりやすくし、更にホーレン草粉末やクルミ粒,ブルー
ベリー,緑茶等を加えることで風味や食味や食感を向上
させた栄養価の高い食物アレルギー患者用菓子生地材を
提供すること、及び食味や風味に優れるとともに高栄養
価でアレルギー症状の現れない前記生地材を用いた菓子
の提供、及び鶏卵の代わりにショートニングと糖分とを
混合し泡立て更に少しずつ水を混入して泡立てる混合泡
立工程を備えることにより口溶けの良いサクサクした高
栄養価で風味や食味の優れた菓子の製造方法の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の食物アレルギー患者用菓子生地材は、ショート
ニング等のオイルと、小麦粉と、澱粉含有根菜ペースト
と、乾燥果実粒状物と、ジャム状物と、乾燥野菜粉状物
と、カテキン含有物,抹茶若しくはクロレラ等の粉状物
の1種又は2種以上からなる機能性食品材料と、を含有
する構成を有している。これにより、取り扱い性に優
れ、安定した品質でかつ低原価で量産性に適した今まで
にない全く新規な食物アレルギー患者用菓子生地材を提
供することができる。また、本発明の食物アレルギー患
者用菓子は、前記菓子生地材を用いて焼成した構成を有
している。これにより、更に食味,風味,食感に優れた
食物アレルギー患者用菓子を提供することができる。更
に、本発明の食物アレルギー患者用菓子の製造方法は、
ショートニングと糖分とを混合し泡立てる混合泡立工程
と、更に少しずつ水を混入して泡立てる混合泡立工程
と、前記混合泡立工程で作製された混合物に、小麦粉と
澱粉含有根菜ペ−ストと乾燥果実粒状物とジャム状物と
乾燥野菜粉状物とカテキン含有物,抹茶若しくはクロレ
ラ等の粉状物の1種又は2種以上とを加えさっくりと混
ぜ合わせる混合工程と、前記混合工程で作製された生地
をまとめて成型する成型工程と、前記成型工程で成型さ
れた生地を焼成する焼成工程と、を備えた構成を有して
いる。これにより、クッキーの主原料である鶏卵やバタ
ーを使用しなくても口溶けの良いサクサクとした高栄養
価で、食味や風味に優れた食物アレルギー患者用菓子を
製造することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の食物ア
レルギー患者用菓子生地材は、ショートニング等のオイ
ル15〜26wt部と、糖分10〜20wt部と、澱粉
含有根菜ペ−スト2〜14wt部と、乾燥果実粒状物4
〜15wt部と、ジャム状物4〜15wt部と、乾燥野
菜粉状物0.5〜2wt部と、カテキン含有物,抹茶若
しくはクロレラ等の粉状物の1種又は2種以上からなる
機能性食品材料0.5〜1.5wt部と、を含有する構
成よりなる。本発明の請求項2に記載の食物アレルギー
患者用菓子生地材は、請求項1において、糖分10〜2
0wt部と、小麦粉40〜51wt部が添加されている
構成を有している。この構成により、小麦粉や油脂の量
を少なくするとともに、その粘性を利用して生地をまと
まりやすくし、更にホーレン草粉末やクルミ粒,ブルー
ベリー,緑茶等を加えることで風味や食味や食感を向上
させた栄養価の高い食物アレルギー患者用菓子生地材及
びそれを用いた菓子を提供することができるという作用
を有する。ここで、オイルとしては、ショートニング、
菜種マーガリン、菜種サラダ油、コーンサラダ油、しそ
油、ぶどう油、ごま油、えごま油、ひまわり油の内1種
または2種以上のものが挙げられる。澱粉含有根菜ペ−
ストとしては、カボチャ,さつまいも,さといも,じゃ
がいもの等内1種または2種以上のものが挙げられる。
蒸すか茹でるかしたカボチャやサツマイモを潰して裏ご
しすると、なめらかなペーストが得られる。乾燥果実粒
状物としては、くるみやレーズン等の内1種または2種
以上のものが挙げられる。ふきやサクランボを砂糖漬け
して得られるアンジェリカやオレンジの皮で作られるオ
レンジピールも好適に用いられる。ピーナッツはアレル
ゲンとなるので好ましくない。ジャム状物としては、ブ
ルーベリーやイチゴ,リンゴやマーマレード等の内1種
または2種以上のものが挙げられる。乾燥野菜粉状物と
しては、ホーレン草や人参,小松菜等の内1種または2
種以上の緑黄色野菜を乾燥させた後粉末にしたものが挙
げられる。栄養価を高めたり、食欲増進の面から好適に
用いられる。機能性食品材料としては、カテキン含有
物、抹茶、クロレラ、DNA、キチン、キトサン、カル
シウム、ビタミン類等が挙げられる。特に緑茶は、カテ
キンを多く含む食品なので、抵抗力の弱まったアレルギ
ー患者がインフルエンザや風邪等にかからないようにす
ることができる。その他、抹茶,クロレラ,カルシウム
等の所謂健康食品の添加においても栄養がかたよりがち
なアレルギー患者の健康増進に寄与することができる。
糖分としてはショ糖、ブドウ糖、異性化糖、果糖、キシ
ロース糖の糖類やその誘導体(ネオシュガー、パラチノ
ース、カップリングシュガー等)若しくはソルビトール
等の糖アルコール、蜂蜜、メープルシュガーの1種若し
くはこれらの混合物が用いられる。特にビートグラニュ
ー糖が風味、食感を向上させる上で好適に用いられる。
小麦粉としては、薄力粉,準強力粉、中力粉、中力粉と
薄力粉を等量混合したもの等が挙げられるが、特に低ア
レルゲン小麦調整物を用いてもよい。
【0007】本発明の請求項3に記載の食物アレルギー
患者用菓子は、請求項1又は2に記載の食物アレルギー
患者用菓子生地材を用いて製造されることを特徴とした
ものであり、種々の生地材を用いることにより、様々な
食感や食味を楽しむことができるという作用を有する。
【0008】本発明の請求項4に記載の食物アレルギー
患者用菓子の製造方法は、ショートニングと糖分とを加
えて泡立て更に少しずつ水を加えて泡立てる混合泡立工
程と、前記混合泡立工程で作製された混合物に、小麦粉
と澱粉含有根菜ペ−ストと乾燥果実粒状物とジャム状物
と乾燥野菜粉状物とカテキン含有物,抹茶若しくはクロ
レラ等の粉状物の1種又は2種以上からなる機能性食品
材料とを加えさっくりと混ぜ合わせる混合工程と、前記
混合工程で作製された生地をまとめて成型する成型工程
と、前記成型工程で成型された生地を焼成する焼成工程
と、を備えた構成を有している。これにより、鶏卵やバ
ターを使用しなくても、口溶けの良いサクサクした菓子
を提供することができるという作用を有する。
【0009】本発明の請求項5に記載の食物アレルギー
患者用菓子の製造方法は、請求項4において、前記ショ
ートニング等のオイルと、前記澱粉含有根菜ペ−スト
と、前記乾燥果実粒状物と、前記ジャム状物と、前記乾
燥野菜粉状物と、前記カテキン含有物,抹茶若しくはク
ロレラ等の粉状物の1種又は2種以上からなる機能性食
品材料の配合量は、請求項1に記載の配合量からなり、
かつ、前記糖分と、前記小麦粉の配合量は、請求項2に
記載の配合量からなる構成を有している。これにより、
風味、食感、食味がバランスの良く向上したアレルギー
患者用菓子を提供することができるという作用を有す
る。
【0010】
【実施例】本発明の食物アレルギー患者用菓子生地材の
実施の形態について以下の実施例および比較例により更
に詳細に説明する。表1に本発明による実施例と、対照
のための比較例を示す。 (実施例1)表1の実施例1に示される配合比率で材料
500gを計量してボールにとり、本発明の製造方法で
クッキー生地を作成し、これを麺棒で厚さ7ミリに圧延
後、3g程度の生地重量になるような型抜きで生地を抜
き取って天板上に並べ、オーブンで180℃12分間焼
成した。 (実施例2)表1の実施例2に示される配合比率で材料
500gを計量してボールにとり、本発明の製造方法で
クッキー生地を作成し、これを麺棒で厚さ7ミリに圧延
後、3g程度の生地重量になるような型抜きで生地を抜
き取って天板上に並べ、オーブンで180℃12分間焼
成した。 (実施例3)表1の実施例3に示される配合比率で材料
500gを計量してボールにとり、本発明の製造方法で
クッキー生地を作成し、これを麺棒で厚さ7ミリに圧延
後、3g程度の生地重量になるような型抜きで生地を抜
き取って天板上に並べ、オーブンで180℃12分間焼
成した。実施例1〜3では、伸びがあり滑らかな生地が
得られ、型抜きに際しても通常のクッキー生地と変わる
ことなく作業性が良く、焼成後のクッキーについても外
観・香り・味・食感の優れた製品が得られた。
【0011】
【表1】
【0012】(比較例1)表1の比較例1に示される配
合比率で材料500gを計量してボールにとり、従来の
方法でクッキー生地を作成し、これを麺棒で厚さ7ミリ
に圧延後、3g程度の生地重量になるような型抜きで生
地を抜き取って天板上に並べ、オーブンで180℃12
分間焼成した。 (比較例2)表1の比較例2に示される配合比率で材料
500gを計量してボールにとり、従来の方法でクッキ
ー生地を作成し、これを麺棒で厚さ7ミリに圧延後、3
g程度の生地重量になるような型抜きで生地を抜き取っ
て天板上に並べ、オーブンで180℃12分間焼成し
た。 (比較例3)表1の比較例3に示される配合比率で材料
500gを計量してボールにとり、従来の方法でクッキ
ー生地を作成し、これを麺棒で厚さ7ミリに圧延後、3
g程度の生地重量になるような型抜きで生地を抜き取っ
て天板上に並べ、オーブンで180℃12分間焼成し
た。比較例1では生地材として澱粉含有根菜ペ−ストを
用いず、小麦粉とショートニングのみを用い、その中に
乾燥果実粒状物とジャム状物と乾燥野菜粉状物とカテキ
ン含有物を入れてまとめたので、生地に伸びがなく、圧
延の際に生地が裂け、型抜き時においても作業性が著し
く劣った。焼成後のクッキーも硬く食感の悪い製品とな
った。また、比較例2では、小麦粉の代わりにコーンス
ターチのみを用い、ショートニングとくるみとブルーベ
リーとほうれん草の乾燥粉末と乾燥緑茶粉末を使用した
が生地がまとまらず、著しく作業性が劣り、アルミ箔等
で作製されたカップの中に生地を入れて焼かないと柔ら
かすぎてまとまらず、カップに入れないで焼成した場合
は焼成中に生地が弛んで薄い偏平な製品となった。した
がって、商品価値がなく、また、食味も著しく劣るもの
であった。更に、比較例3では、実施例1と同様の生地
材を用いたが、水を混入せず生地材を従来の方法で同時
に混ぜ合わせて焼成したところ、焼成後のクッキーは硬
く食感の悪い製品となった。 (実験例1)実施例1〜3で焼成した食物アレルギー患
者用菓子を、アレルギー患者10人に各々5枚ずつ配
り、賞味実験を行ったところ、風味、食感、食味とも好
評で、食した後もアレルギー症状は認められなかった。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下の優
れた効果を有する食物アレルギー患者用菓子生地材及び
それを用いた食物アレルギー患者用菓子を実現すること
ができる。本発明の請求項1に記載の食物アレルギー患
者用菓子生地材によれば、(1)生地材にショートニン
グと澱粉含有根菜ペ−ストを用いたことによりアレルゲ
ンとなる食品(鶏卵やバター)を用いなくても伸びとつ
なぎ性のある生地が得られ、成形や圧延、型抜きが容易
にできるという効果が得られる。本発明の請求項2に記
載の食物アレルギー患者用菓子生地材によれば、請求項
1に記載の発明に加えて、(1)生地材にショートニン
グと澱粉含有根菜ペ−ストを用いたことによりアレルゲ
ンとなる食品(小麦粉)の量を少なくしても伸びとつな
ぎ性のある生地が得られ、成形や圧延、型抜きが容易に
できるという効果が得られる。(2)生地材が澱粉含有
根菜ペ−ストと、くるみやレーズン等の乾燥果実粒状物
と、マーマレードやブルーベリー等のジャム状物と、ホ
ーレン草等の乾燥野菜粉状物、を含有する構成よりなる
ので、アレルゲンとなる食品(小麦粉)の量を少なくす
ることが出来、その生地材で作製した食物アレルギー患
者用菓子をアレルギー患者が食してもアレルギーの諸症
状が現れることがないという効果が得られる。本発明の
請求項3に記載の食物アレルギー患者用菓子は、 (1)請求項1又は2に記載の生地材を使用することに
よりアレルギー患者が食してもアレルギーの諸症状が現
れることがないという効果が得られる (2)生地材にかぼちゃペースト等の澱粉含有根菜ペ−
ストを混合し、更にブルーベリーやクルミ、緑茶等を混
合することにより風味、食感、食味に優れた食物アレル
ギー患者用菓子を製造することが出来るという効果が得
られる。 (3)生地材にかぼちゃペースト等の澱粉含有根菜ペ−
ストを混合し、更にブルーベリーやクルミ、緑茶等を混
合することにより栄養価の高い食物アレルギー患者用菓
子を製造することが出来るという効果が得られる。 (4)澱粉含有根菜ペ−ストとしてかぼちゃやさつまい
もやこいもを使用したり、くるみやレーズン等いろいろ
な生地材を添加することにより、バラエティーに富んだ
食物アレルギー患者用菓子を製造することが出来るとい
う効果が得られる。 本発明の請求項4に記載の食物アレルギー患者用菓子の
製造方法によれば、(1)ショートニング等のオイルに
ビートグラニュー糖を加え泡立て、更に泡立てながら少
しずつ水を加えて泡立てる混合泡立工程と、前記混合泡
立工程で作製された混合物に、小麦粉と澱粉含有根菜ペ
−ストと乾燥果実粒状物とジャム状物と乾燥野菜粉状物
とカテキン含有物,抹茶若しくはクロレラ等の粉状物の
1種又は2種以上とを加えさっくりと混ぜ合わせる混合
工程と、前記混合工程で作製された生地をまとめて成型
する成型工程と、前記成型工程で成型された生地を焼成
する焼成工程と、を備えたことにより、アレルゲンとな
る食品(鶏卵やバター)を混合しなくても口溶けの良い
サクサクとした食物アレルギー患者用菓子を製造するこ
とが出来るという効果が得られる。本発明の請求項5に
記載の食物アレルギー患者用菓子の製造方法によれば、
(1)ショートニング等のオイルと、澱粉含有根菜ペ−
ストと、乾燥果実粒状物と、ジャム状物と、乾燥野菜粉
状物と、カテキン含有物,抹茶若しくはクロレラ等の粉
状物の1種又は2種以上からなる機能性食品材料の配合
量は、請求項1に記載の配合量からなり、糖分と、小麦
粉の配合量は、請求項2に記載の配合量からなる構成を
有していることから、風味、食感、食味がバランスの良
く向上したアレルギー患者用菓子を提供することができ
るという効果が得られる

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ショートニング等のオイル15〜26wt
    部と、澱粉含有根菜ペ−スト2〜14wt部と、乾燥果
    実粒状物4〜15wt部と、ジャム状物4〜15wt部
    と、乾燥野菜粉状物0.5〜2wt部と、カテキン含有
    物,抹茶若しくはクロレラ等の粉状物の1種又は2種以
    上からなる機能性食品材料0.5〜1.5wt部と、を
    含有することを特徴とする食物アレルギー患者用菓子生
    地材。
  2. 【請求項2】糖分10〜20wt部と、小麦粉40〜5
    1wt部が添加されていることを特徴とする請求項1に
    記載の食物アレルギー患者用菓子生地材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の食物アレルギー患
    者用菓子生地材を用いて焼成されたことを特徴とする食
    物アレルギー患者用菓子。
  4. 【請求項4】ショートニング等のオイルと糖分とを混合
    し泡立てる第1混合泡立工程と、更に少しずつ水を混入
    し泡立てる第2混合泡立工程と、前記第2混合泡立工程
    で作製された混合物に、小麦粉と澱粉含有根菜ペ−スト
    と乾燥果実粒状物とジャム状物と乾燥野菜粉状物とカテ
    キン含有物,抹茶若しくはクロレラ等の粉状物の1種又
    は2種以上からなる機能性食品材料とを加えさっくりと
    混ぜ合わせる第3混合工程と、前記第3混合工程で作製
    された生地をまとめて成型する成型工程と、前記成型工
    程で成型された生地を焼成する焼成工程と、を備えたこ
    とを特徴とする食物アレルギー患者用菓子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記ショートニング等のオイルと、前記澱
    粉含有根菜ペ−ストと、前記乾燥果実粒状物と、前記ジ
    ャム状物と、前記乾燥野菜粉状物と、前記カテキン含有
    物,抹茶若しくはクロレラ等の粉状物の1種又は2種以
    上からなる機能性食品材料の配合量は、請求項1に記載
    の配合量からなり、かつ、前記糖分と、前記小麦粉の配
    合量は、請求項2に記載の配合量からなることを特徴と
    する請求項4に記載の食物アレルギー患者用菓子の製造
    方法。
JP10464599A 1999-04-12 1999-04-12 食物アレルギー患者用菓子生地材及びそれを用いた菓子及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3406243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10464599A JP3406243B2 (ja) 1999-04-12 1999-04-12 食物アレルギー患者用菓子生地材及びそれを用いた菓子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10464599A JP3406243B2 (ja) 1999-04-12 1999-04-12 食物アレルギー患者用菓子生地材及びそれを用いた菓子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000295972A true JP2000295972A (ja) 2000-10-24
JP3406243B2 JP3406243B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=14386206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10464599A Expired - Lifetime JP3406243B2 (ja) 1999-04-12 1999-04-12 食物アレルギー患者用菓子生地材及びそれを用いた菓子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3406243B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500322A (ja) * 2004-05-26 2008-01-10 ケージーケー シナジャイズ インコーポレイテッド 腫瘍性疾患及び炎症を治療するための医薬製品
EP2127529A1 (en) * 2007-01-24 2009-12-02 Kao Corporation Cakes
US9132117B2 (en) 2013-06-17 2015-09-15 Kgk Synergize, Inc Compositions and methods for glycemic control of subjects with impaired fasting glucose

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500322A (ja) * 2004-05-26 2008-01-10 ケージーケー シナジャイズ インコーポレイテッド 腫瘍性疾患及び炎症を治療するための医薬製品
EP2127529A1 (en) * 2007-01-24 2009-12-02 Kao Corporation Cakes
EP2127529A4 (en) * 2007-01-24 2010-02-24 Kao Corp CAKE
US9132117B2 (en) 2013-06-17 2015-09-15 Kgk Synergize, Inc Compositions and methods for glycemic control of subjects with impaired fasting glucose
US9610276B2 (en) 2013-06-17 2017-04-04 Kgk Synergize, Inc. Compositions and methods for glycemic control of subjects with impaired fasting glucose

Also Published As

Publication number Publication date
JP3406243B2 (ja) 2003-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120121758A1 (en) Allergen-free compositions
US20220248730A1 (en) Multi-Purpose Ingredient for Bakery and Other Products
KR101949141B1 (ko) 영양성분이 강화된 시리얼 바
US20130040016A1 (en) Allergen-free compositions
US20180317502A1 (en) Gluten-free biscuits comprising brassicaceae seed protein
KR101245303B1 (ko) 글루텐 무첨가 쌀쿠키 제조용 조성물 및 그 제조방법
KR20180011006A (ko) 영양성분이 강화되고 혈당상승이 억제된 시리얼 바
KR101979993B1 (ko) 바삭한 도넛의 제조방법
KR20170061254A (ko) 대두 가공물을 포함하는 베이커리 제품의 품질특성
JP2010239893A (ja) 食感が改善された焼き菓子
KR102621015B1 (ko) 도토리 꽃가루를 함유하는 빵 및 그 제조방법
KR101585527B1 (ko) 토란을 함유하는 빵 또는 과자 및 이의 제조방법
CA2786392A1 (en) Allergen-free compositions
KR100560176B1 (ko) 시리얼 바의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 시리얼 바
KR102481803B1 (ko) 옥수수 식빵의 제조방법 및 이에 따라 제조된 옥수수 식빵
KR20150066674A (ko) 우상용 쌀쿠키
JP3406243B2 (ja) 食物アレルギー患者用菓子生地材及びそれを用いた菓子及びその製造方法
RU2702862C1 (ru) Хлебцы рисовые хрустящие для питания детей и способ их производства
KR20170028643A (ko) 삼채 분말을 함유한 초코파이의 제조방법
KR101753853B1 (ko) 구운 떡 빵 및 그 제조방법
KR20210025240A (ko) 영양성분이 강화된 시리얼 바
JP3958924B2 (ja) 離乳食及びその製造方法
KR102581276B1 (ko) 비건 땅콩 버터바 조성물, 및 이의 제조방법
KR102565245B1 (ko) 과즐 조성물 및 그 제조방법
KR20170034196A (ko) 잡곡 피자 도우의 제조방법 및 이에 따라 제조된 잡곡 피자 도우

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030128

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 10