JP2000295831A - ムービングコイルユニット - Google Patents

ムービングコイルユニット

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JP2000295831A JP9360599A JP9360599A JP2000295831A JP 2000295831 A JP2000295831 A JP 2000295831A JP 9360599 A JP9360599 A JP 9360599A JP 9360599 A JP9360599 A JP 9360599A JP 2000295831 A JP2000295831 A JP 2000295831A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能で、さらにコイルの位置決め精
度および外乱振動に対する保持精度を向上させることの
できるムービングコイルユニットを提供することを目的
とする。 【解決手段】 本ユニット1は、平面視8の字状に巻回
された励磁コイル6と、この励磁コイル6に対向配置さ
れ、平面視0の字状に巻回された検出コイル7と、励磁
コイル6に交流を印加する交流印加手段8と、この交流
印加手段8により励磁コイル6に交流が印加されたとき
に検出コイル7に発生する起電力を検出する起電力検出
手段9とを備えるとともに、ムービングコイル4の中央
に検出コイル7を取り付け、磁石2、3の中間に励磁コ
イル6を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ムービングコイル
ユニットに関し、例えばカメラのAF機構に使用される
ムービングコイルユニットに好適である。
【0002】
【従来の技術】ムービングコイルユニットは、小型機械
等のアクチュエータとして使用されるもので、例えば図
17に示すように、一端を固定したばね101の他端に
連結され且つ電源に接続された円環状のムービングコイ
ル102と、ムービングコイル102に磁界を作用させ
る2個の磁石103、104と、これらの磁石103、
104のN極とS極を磁気的及び構造的に連結する上側
ヨーク105、下側ヨーク106等から構成されている
(図中の矢印Pは磁石103、104の各N、S極配置
に対応する磁力線の方向を示している)。
【0003】このようなムービングコイル102に上記
電源から図中のQ方向に電流を流すと、ムービングコイ
ル102にはフレミングの左手の法則による電磁力が働
き、ムービングコイル102はばね101の弾性力に抗
して図中のR方向に動き出す。一方、ムービングコイル
102に流す電流の方向を上記Q方向と逆の方向とする
と、ムービングコイル102は上記R方向と逆の方向に
動き出す。そして、いずれの場合にも、外乱がなけれ
ば、この電磁力とばね101の弾性力とのつりあったと
ころにムービングコイル102は静止する。したがっ
て、ムービングコイル102の位置は、ムービングコイ
ル102に流す電流で決まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ムービングコイル
ユニットでは、ばね101のばね定数のばらつき、ばね
101のヒステリシスおよび組み付け誤差により接触し
た部材間の摩擦力の変化等により、ムービングコイル1
02の位置決め誤差が生じ易い。このことは、ばねの代
わりに又はばねとともに空気ダンパを設けた場合、ある
いは、部材間の摩擦力のみが作用する場合にも当てはま
る。
【0005】また自己保持機構を有さないムービングコ
イルユニットの場合、外乱振動が加わるとムービングコ
イル102が振動し、ムービングコイル102の保持精
度が低下するという問題がある。例えばムービングコイ
ル102をカメラの自動焦点合わせ(AF)機構に搭載
した場合、ムービングコイル102の位置決めはAFア
ルゴリズムにより行うことができるが、保持精度の低下
はピントのずれにつながる。
【0006】一方、機械的な自己保持機構を有するムー
ビングコイルユニットの場合、ユニットの寸法が大きく
なるという問題がある。また、フォトインタラプタ等の
位置検出手段を用いて位置情報をフィードバックする方
法も考えられるが、位置検出手段をユニット外部に配置
しなければならないので、この場合も寸法上の問題があ
る。例えば直径20mmの球体内にAF機構を搭載した
光学系を配置する場合を想定してみれば、アクチュエー
タであるムービングコイルユニットはできるだけ小型で
あることが望ましいことが容易に理解できる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、外部に新たな装置を配置することなく、ムービング
コイルの位置決め精度および外乱振動に対する保持精度
を向上させることのできるムービングコイルユニットを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、環状
に巻回され且つ電源に接続されたムービングコイルと、
上記ムービングコイルに対向配置されて該ムービングコ
イルに磁界を作用させる磁石とからなるユニット本体を
具備したムービングコイルユニットにおいて、上記磁石
に対するムービングコイルの移動位置を電磁誘導作用を
利用して検出する位置検出部を上記ユニット本体内に配
設したことを特徴とするムービングコイルユニットとし
て構成されている。
【0009】このような構成によれば、ムービングコイ
ルの移動位置を電磁誘導作用を利用して検出する位置検
出部がユニット本体内に配設されるので、ムービングコ
イルユニット外部に位置検出部を配置する必要がなくな
り、ムービングコイルユニットを小型化できる。またム
ービングコイル外部に機械的な自己保持機構を取り付け
る必要もないため、この点でもムービングコイルユニッ
トを小型化できる。
【0010】例えば上記位置検出部が、環状に巻回され
た励磁コイルと、上記励磁コイルに対向配置され、環状
に巻回された検出コイルとを具備し、上記励磁コイルに
交流が印加されたときに上記検出コイルに発生する起電
力を検出するものであるか(請求項2)、あるいは、上
記位置検出部が、第1、第2のループとして上記ムービ
ングコイルの移動方向に並設され、互いに逆極性に励磁
電源に接続された励磁コイルと、上記励磁コイルに対向
配置され、環状に巻回された検出コイルとからなり、上
記励磁コイルに交流が印加されたときに上記検出コイル
に発生する起電力を検出するものであるとしてもよい
(請求項3)。
【0011】さらに、上記検出コイルと上記励磁コイル
のうちのいずれか一方を上記ムービングコイル側に取り
付け、かつ他方を上記磁石側に取り付けてもよい(請求
項4)。このように、ムービングコイルユニットにおけ
る位置検出部の組み込みの自由性がある。
【0012】さらに、上記ムービングコイルが、上記励
磁コイルと上記検出コイルのうちのいずれか一方を該ム
ービングコイルの中央に配置したものであるとするか
(請求項5)、又は/及び、上記磁石が同一平面内に平
行配置された2個の磁石からなり、上記励磁コイルと上
記検出コイルのうちの他方を該2個の磁石の中間に配置
したものであるとしてもよい(請求項6)。このよう
に、ムービングコイルユニットにおける位置検出部の組
み込みの自由性がある。
【0013】さらに、上記検出された起電力に基づいて
上記ムービングコイルに流す電流を制御する電流制御手
段を具備すれば(請求項7)、ムービングコイルの位置
情報がフィードバックされるので、ムービングコイルの
位置決め精度及び保持精度を向上させることができる。
例えばAF用アクチュエータとして用いる場合、ムービ
ングコイルの保持精度を向上させることにより、ピント
のずれを抑えることができる。
【0014】さらに、上記検出された起電力中の位相情
報を検波処理によって抽出する位相検波器を具備すれば
(請求項8)、検出信号から直流成分を除去されたムー
ビングコイルの位置情報が得られるので、ムービングコ
イルの位置決め精度及び保持精度を一層向上させること
ができる。
【0015】さらに、上記電流制御手段が、上記位相検
波器により抽出された位置情報を比例動作としてフィー
ドバック処理するものであるとするか(請求項9)、又
は/及び、上記電流制御手段が、上記位相検波器により
抽出された位置情報を微分動作としてフィードバック処
理するものであるとすれば(請求項10)、適正な制御
特性が得られるので、ムービングコイルの位置決め精度
及び保持精度を一層向上させることができる。
【0016】その結果、外部に新たな装置を配置するこ
となく、ムービングコイルの位置決め精度および外乱振
動に対する保持精度を向上させることのできるムービン
グコイルユニットを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
のいくつかの実施形態について説明し、本発明の理解に
供する。なお、以下の実施形態は本発明を具体化したも
の一例であって、本発明の技術的範囲を限定するもので
はない。
【0018】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
にかかるムービングコイルユニットの概略構成図であ
る。同図1に示すように、本発明の実施形態1にかかる
ムービングコイルユニット(以下、「本ユニット」とい
う。)1は、同一平面内に平行配置された2個の永久磁
石2、3と、磁石2、3に対向配置され、円環状に巻回
されたムービングコイル4と、ムービングコイル4に流
す電源電流を制御する電流制御手段5とを具備している
点で従来例と共通する。しかし、本ユニット1は、第
1、第2ループをなすように平面視8の字状に巻回され
た励磁コイル6と、励磁コイル6に対向配置され、平面
視0の字状に巻回された検出コイル7と、励磁コイル6
の両ループに互いに逆極性に接続された交流印加手段
(励磁電源に相当)8と、交流印加手段8により励磁コ
イル6の両ループにそれぞれ交流が印加されたときに検
出コイル7に発生する起電力を検出する起電力検出手段
9とを備えるとともに、励磁コイル6の縦方向と平行に
検出コイル7が励磁コイル6に対して相対的に移動可能
となるように検出コイル7をムービングコイル4内側に
取り付け、かつ励磁コイル6を磁石2、3側に取り付け
た点で従来例と異なっている。なお、ここでは励磁コイ
ル6の両ループは、平面視で略等しい面積の2つの空間
領域を有しており、これら2つの空間領域が線対称に形
成されている。また、励磁コイル6と検出コイル7と
で、ムービングコイル4の位置を検出する位置検出部1
0を構成しているが、この構成については、上記した8
の字状コイルと0の字状コイルとの組み合わせの他にも
種々のものがある。
【0019】以下、本ユニット1をカメラの自動焦点合
わせ(AF)機構に搭載したときの詳細構成について図
2〜図5を参照して説明する。図2〜図5は実施形態1
のムービングコイルユニットを搭載したカメラのAF機
構の構造を示す図で、図2は正面図、図3は側面図、図
4は上面図及び図5は側断面図である。図中には、直径
約20mmの球体20内に本ユニット1を搭載したAF
機構が配置されている。球体20にはこの他にも図示し
ないアクチュエータが配置されており、寸法的余裕はな
い。
【0020】AF機構は、ピント検出部、演算制御部お
よびレンズ駆動部からなる。このうちピント検出部は、
いわゆるAFモジュールと呼ばれる要素で、図2〜図5
に示すように、検出光学系(AFレンズ)21と検出素
子(CCD)22で構成されている。演算制御部は、C
CD22からの像情報およびAFレンズ21からのレン
ズ情報を所定のAFアルゴリズムにしたがって高速演算
するものである。レンズ駆動部は、演算制御部の演算結
果に基づいてAFレンズ21の進退、フォーカシングを
駆動する機構で、本ユニット1は、そのようなレンズ駆
動部のアクチュエータとして使用される。
【0021】本ユニット1を搭載したAF機構では、A
Fレンズ21を内部配置した鏡胴23をカメラ本体24
上に弾性的に支持する板状のばね25、26を備えてお
り、本ユニット1のムービングコイル4はこれらのばね
25、26の弾性力に抗して鏡胴23を前後方向に駆動
するようになっている。磁石2、3は上側ヨーク11の
下面に取り付けられており、さらに下方に配置された下
側ヨーク12との間に有意な隙間dを形成している。こ
の隙間dにムービングコイル4が移動可能に挿入されて
いる。上側ヨーク11と下側ヨーク12は、接続部27
を介してカメラ本体24にビス止め等の適当な方法にて
しっかりと固定されている。そして、磁石2、3のN極
とS極を磁気的及び構造的に連結する役割を果たし、磁
石2、3の磁界による磁束分布を所望の形に近づける。
ムービングコイル4はこの磁束中に配置されている(上
記図17参照)。
【0022】一方、ばね25、26は円筒形の鏡胴23
をその前後(すなわちAFレンズ21の進退方向)で挟
み込むように配置され、両者で平行ばねを形成してい
る。したがって、ばね25、26はAFレンズ21の進
退方向にのみたわませることができる。ムービングコイ
ル4は円環状に巻回されることによって、コイルだけで
移動子をなすものであり、鏡胴23を跨ぐようにコイル
両端部から接続部28、29がそれぞれ下方に延設さ
れ、鏡胴22の両側面に固定されている。したがって、
ムービングコイル4は鏡胴23の前後に配置されたばね
25、26を介してカメラ本体24に弾性的に連結さ
れ、いわゆる自己保持機構を有さない。
【0023】ムービングコイル4に電源からの電流を図
中のAA方向に流すと、ムービングコイル4にはフレミ
ングの左手の法則による電磁力が働いてムービングコイ
ル4は図中のBB方向に動き出す。一方、ムービングコ
イル4に上記AA方向と逆の方向に電流を流すと、ムー
ビングコイル4は上記BB方向と逆の方向であるCC方
向に動き出す。いずれの場合にも、外乱がなければ、こ
の電磁力とばね25、26の弾性力とのつりあったとこ
ろにムービングコイル4は静止する。したがって、ムー
ビングコイル4の位置は、ムービングコイル4に流す電
流で決まる。この点については、従来例で説明した通り
である。しかし、本実施形態1では、カメラ本体24に
上側ヨーク11等を介して取り付けられた磁石2、3に
対するムービングコイル4の移動量を、電磁誘導作用を
利用して、検出する位置検出部10をユニット本体内に
備えたので、従来例のような不具合を解消することがで
きる。以下、本ユニット1の位置検出部10について詳
述する。
【0024】(1)位置検出部の構成 図1においては、励磁コイル6は上側ヨーク11または
磁石2、3間に接着材等の適当な方法にて振動時にも脱
落しないようにしっかりと固定されている。一方、検出
コイル7はムービングコイル4の円環内に上記と同様の
方法にて固定されている。励磁コイル6、検出コイル
7、上側ヨーク11、下側ヨーク12、ムービングコイ
ル4より位置検出部10が構成され、各構成要素の中心
13は、ムービングコイル4に電流を流す前である初期
状態では一致するように調整されている。この初期状態
における励磁コイル6と検出コイル7との位置関係は、
平面視では、図6に示すようになっており、検出コイル
7は、図中の矢印XXで示す移動方向においては励磁コ
イル6の長さよりも検出コイル7の前後移動ストローク
分(すなわちムービングコイル4の前後移動ストローク
分)S、Sだけ短いか、または、それ以上短くなってい
る。また、移動方向XXと直角の矢印YYで示す非移動
方向においては励磁コイル6の長さと等しいか、また
は、それ以下の長さとなっている。したがって、検出コ
イル7は、そのループの内側に励磁コイル6の外形に対
して平面視で少なくともその移動ストローク分だけ小さ
い面積の空間領域を有することになる。以下、このよう
な構成を有する位置検出部10の動作原理等について説
明する。
【0025】(2)位置検出部の動作原理等 図7〜図9に検出原理を示す。励磁コイル6に交流を入
力すると、8の字状コイルの各空間領域に交流磁界が発
生する。いま、図7(a)に示すように、励磁コイル6
の図面上で左側のコイルには反時計回りに電流が流れて
いるとすると、この左側のコイル内側の領域Iには一定
の密度分布で上向きの磁束30が発生する。また、これ
と同時に励磁コイル6の図面上で右側のコイルには時計
回りに電流が流れているとすると、この右側のコイル内
側の領域IIには一定の密度分布で下向きの磁束31が
発生する。検出コイル7が励磁コイル6の中心にある初
期状態では、検出コイル6内側の図面上で左側の領域I
IIaを通る上向きの磁束30の量と、図面上で右側の
領域IIIbを通る下向きの磁束31の量はほぼ等しい
ので、磁気的バランスが保たれて検出コイル7には起電
力が生じない。
【0026】図7(b)はこのときに検出コイル7に発
生する起電力の大きさと位相とをそれぞれを示してい
る。励磁コイル6の領域I、II周りのそれぞれのコイ
ル部分に印加される交流はその大きさが同一で逆位相と
なっているため、領域I、IIで上向きの磁束と下向き
の磁束が同量づつ発生している。ここで検出コイル7は
領域I、IIに均等にかかっているので、領域III
a、IIIbにも上向きの磁束と下向きの磁束が同量づ
つ通過することになり、大きさが同一で逆位相の起電力
が発生する。これらの起電力が時間軸で変化する様子を
図中の上段(領域IIIa)と中段(領域IIIb)に
それぞれ示している。よって、検出コイル全体の領域
(IIIa+IIIb)を通過する上向きの磁束量と下
向きの磁束量は等しくなる。その結果、検出コイル7に
は起電力が生ぜず、検出コイル7の出力は0となる。そ
の様子を図中の下段(領域IIIa+IIIb)に示し
ている。
【0027】次に、図8(a)に示すように、検出コイ
ル7が励磁コイル6に対して図面上で左側にずれた場
合、磁気的なバランスがくずれて検出コイル7を通る上
向きの磁束量と下向きの磁束量とに差が生じる。する
と、電磁誘導によって生じる起電力の向きは、その誘導
電流のつくる磁束がもとの磁束の増減を妨げる方向に生
じるというレンツの法則にしたがい、この磁束量の差に
より検出コイル7には起電力が生じる。図8(b)はこ
のときに検出コイル7に発生する起電力の大きさと位相
とを示している。上記初期状態と同様、励磁コイル6の
領域I、II周りのそれぞれのコイル部分に印加される
交流はその大きさが同一で逆位相となっているため、領
域I、IIで上向きの磁束と下向きの磁束が同量づつ発
生している。しかし、ここでは検出コイル7の領域II
Iaは励磁コイル6の領域Iの方により多くかかり、検
出コイル7の領域IIIbは励磁コイル6の領域IIの
方により少なくかかっているので、検出コイル全体を通
過する上向きの磁束量と下向きの磁束量は等しくなくな
る。これらの起電力が時間軸で変化する様子を図中の上
段(領域IIIa)と中段(領域IIIb)にそれぞれ
示している。よって、検出コイル全体の領域(IIIa
+IIIb)を通過する上向きの磁束量と下向きの磁束
量は等しくなくなる。その結果、検出コイル7には起電
力が発生する。その様子を図中の下段(領域IIIa+
IIIb)に示している。
【0028】ここで、図9(a)は検出コイル7の移動
量を変化させたときの検出コイル7の領域IIIaを通
る上向きの磁束量と検出コイル7の領域IIIbを通る
下向きの磁束量の差が変化する様子を示したものであ
る。図9(b)はこのときに検出コイル7の全体領域
(IIIa+IIIb)に発生する起電力の大きさと位
相とを示している。図9(a)より、検出コイル7の領
域IIIaは励磁コイル6の領域Iの方により多くかか
り、検出コイル7の領域IIIbは励磁コイル6の領域
IIの方により少なくかかっているが、そのかかり具合
の程度が同図中の符号a、b、cのように変化するの
で、検出コイル全体を通過する上向きの磁束量と下向き
の磁束量の差も変化する。これと対応して、図9(b)
に示すように、検出コイル7に発生する起電力も符号
a、b、cのように変化し、検出コイル7の出力は検出
コイル7の移動量に応じたものとなることが分かる。検
出コイル7が励磁コイル6に対して図面上で右側にずれ
た場合も同様である。
【0029】すなわち、検出コイル7の起電力の大きさ
は検出コイル7の移動量に相当する。また、交流の励磁
信号と起電力の検出信号の位相差(同相であるかまたは
逆相であるか)が移動方向に相当する。この位相差(同
相であるかまたは逆相であるか)は、位相検波後は正信
号と負信号に変換される。このようにして、検出コイル
7に生じる起電力によりムービングコイル4の位置(固
定側の励磁コイル6に対する移動側の検出コイル7の相
対的な位置)を検出することができる。
【0030】このようにして、本ユニット1では、ユニ
ット本体の内側に位置検出部10である励磁コイル6と
検出コイル7を組み込んでいるので、ユニット本体の外
部にあらためて位置検出部を配置する必要がなくなり、
ムービングコイルユニットを小型化できる。またムービ
ングコイル外部に機械的な自己保持機構を取り付ける必
要もないため、この点でもムービングコイルユニットを
小型化できる。
【0031】(3)本ユニットの電気回路構成及び動作 上記のような位置検出部10を備えた本ユニット1は以
下のような電気回路構成とすることができる。図10は
位置検出部の電気回路構成を示すブロック図、図11、
図12は位相検波の原理を示す説明図である。
【0032】図10に示すように、本ユニット1の電気
回路は上記交流印加手段8に相当する励磁信号発生部4
0と、上記起電力検出手段9に相当する信号処理部50
とからなっている。このうち励磁信号発生部40は、さ
らにクロック41と、分周回路42と、バンドパスフィ
ルタ43と、第1アンプ44とからなり、信号処理部5
0は、さらに第2アンプ51と、位相検波器52と、ロ
ーパスフィルタ53(又は二重積分型A/D変換器5
4)とからなる。すなわち、上記電流制御手段5は、ア
ナログ制御とデジタル制御のいずれかを適用可能であ
り、アナログ制御時には、ローパスフィルタ53を構成
要素とし、デジタル制御時には、二重積分型A/D変換
器54を使用するものとする。いずれの制御を適用する
かは、制御対象の特性によるが、ローパスフィルタ53
を用いたアナログ制御は後述するように信号処理精度の
点で、二重積分型A/D変換器54を用いたデジタル制
御に劣る。
【0033】以下、このような構成を有する電気回路の
動作について説明する。なお、説明の便宜上、図中には
各処理段階での信号波形を併記している。
【0034】励磁信号発生部40では、まずクロック4
1からのクロック信号を分周回路42により適当な周波
数に分周して方形波状の励磁信号となす。この励磁信号
をバンドパスフィルタ43による所定バンド域でのフィ
ルタリング処理をして、もとの励磁信号と同一周波数の
正弦波信号を生成する。この正弦波信号を第1アンプ4
4により増幅して、励磁コイル6に入力する。したがっ
て、この増幅後の正弦波信号が上記交流に相当する。第
1アンプ44としては定電圧回路または定電流回路を使
用できる。
【0035】信号処理部50では、まず検出コイル7の
起電力出力である検出信号を第2アンプ51により増幅
する。第2アンプ51としては差動増幅回路が使用でき
る。位相検波器52は先に分周回路42により分周され
た励磁信号を取り込み、ここで第2アンプ51により増
幅された検出信号を上記励磁信号の周期で位相検波す
る。これにより、検出コイル7の位置情報(信号成分)
を抽出する。そして、上記電流制御手段5によりムービ
ングコイル4をアナログ制御するときは、位相検波後の
信号をローパスフィルタ36に通して用いる。またデジ
タル制御するときは、位相検波後の信号を二重積分型A
/D変換器37に通して用いる。二重積分型A/D変換
器では、入力電圧の積分時間と基準電圧の積分時間の比
で、出力デジタル量が決定されるため、積分回路の時定
数の影響を受けず、信号処理上は、この二重積分型A/
D変換器を用いた方が精度はよい。
【0036】ここで位相検波の原理を示す。磁石2、3
による磁界とムービングコイル4への通電時に発生する
磁界は、励磁信号および検出信号に対しては直流成分と
して影響することが考えられる。しかし図11のよう
に、位相検波器52で励磁信号と検出信号を乗算し、こ
の出力をさらにローパスフィルタ処理(アナログ制御の
場合)あるいは二重積分型A/D変換処理(デジタル制
御の場合)をして位置情報を得るので、検出信号に重畳
した直流成分を殆どなくすことができる。具体的には図
12は、磁石2、3の磁界が直流成分として検出信号に
のった場合を示すが、ここでは上記したような位相検波
後の信号にも直流成分の影響が見られる。しかし、この
出力をさらにローパスフィルタ処理(アナログ制御の場
合)あるいは二重積分型A/D変換処理(デジタル制御
の場合)をして積分することにより位置情報を得る過程
で直流成分がキャンセルされる。このようにして直流成
分は位相検波により取り除かれるので、位置情報におい
てノイズとして影響しなくなる。
【0037】また励磁コイル6、検出コイル7の製作誤
差および組み付け誤差により、ムービングコイル4のホ
ームポジション(初期状態)において磁気的バランスが
くずれることが考えられる。この問題は、ホームポジシ
ョンでの検出値をオフセット値として扱うことにより解
決できる。つまり、オフセットを補正するアルゴリズム
もしくは回路を付加すればよい。このようにして、得ら
れた位置情報においてはオフセットの影響もなくなる。
このことは、初期状態として、励磁コイル6と検出コイ
ル7の各中心を必ずしも一致させておく必要はないこと
を意味する。したがって、ここに製作上のメリットがあ
る。
【0038】このような電気回路では、上記電流制御手
段5が、信号処理部50により得られた位置情報に基づ
いてムービングコイル4に流す電流を制御するものとす
れば、好適なフィードバック制御がなされるので、ムー
ビングコイル4の位置決め精度及び保持精度を向上させ
ることができる。例えばAF用アクチュエータとして用
いる場合、ムービングコイル4の保持精度を向上させる
ことにより、ピントのずれを抑えることができる。
【0039】さらに、信号処理部50の検出信号中の位
相情報を検波処理によって抽出すれば、検出信号からの
ノイズとしての直流成分を除去できるので、一層ムービ
ングコイル4の位置決め精度及び保持精度を向上させる
ことができる。
【0040】(実施形態2)上記実施形態1の電気回路
では、フィードバック制御を行うこととしているが、例
えば以下のような単一ループによる回路構成とすること
ができる。図13はそのような位置決め制御系のブロッ
ク図である。ここでは上記実施形態1と共通する要素に
は同一符号を付してその説明を省略することとした。
【0041】図13に示すように、本実施形態2にかか
る位置決め制御系(以下、「本位置決め制御系」とい
う。)はムービングコイル4と、検出コイル7と、信号
処理部50と、上記電流制御手段5に相当するコントロ
ーラ60と、第3アンプとからなる。コントローラ60
は比例ゲインKpと、微分時間Tdにラプラス演算子S
を乗じたTdSとからなるPDコントローラであり、各
ゲインを調整することによって比例動作、微分動作を適
宜実行可能である。なお、比例ゲインKpのみからなる
Pコントローラや、上記PDコントローラに積分動作を
加えたPIDコントローラ等を使用してもよいのは勿論
である。このような構成を有する本位置決め制御系は以
下のように動作する。
【0042】図13において、ムービングコイル4の位
置情報は、検出コイル7により検出され、この検出信号
から信号処理部50によって位置現在値が出力され、こ
の位置現在値が位置目標値と比較される。偏差eはコン
トローラ60内で比例動作又は微分動作として作用させ
る。または比例動作と微分動作をともに作用させる。通
常は、比例動作で十分と考えるが、制御対象により外乱
に対し特に速い応答性を要する場合等には上記微分動作
を使用することができる。これらの動作は、コントロー
ラ60において、微分時間Tdと比例ゲインKpを適当
に設定することにより、簡単に切り替えることができ
る。このコントローラ出力を第3アンプ61により増幅
してムービングコイル4の駆動電流をつくる。なお、位
置の目標値まではあるゲインで位置決め制御し、目標値
に到達後はゲインを変えることにより、最適な制御を行
うことも考えられる。
【0043】以上のようにして、上記電流制御手段5
が、位相検波器52により抽出された位置情報を比例動
作又は微分動作としてフィードバック処理するか、ある
いは、比例動作と微分動作の両方としてフィードバック
処理するものとすれば、適正な制御特性が得られ、ムー
ビングコイルの位置決め精度及び保持精度を一層向上さ
せることができる。
【0044】(実施形態3)上記実施形態2では、電気
回路として単一ループによる回路構成を例示したが、さ
らに二重ループによる回路構成としてもよい。図14に
そのようなAF制御系のブロック線図を示す。上記図2
〜図5に示したカメラのAF機構においてはこの制御系
が使用されている。ここでは上記実施形態1、2と共通
する要素には同一符号を付してその説明を省略すること
とした。
【0045】図14に示すように、本実施形態3にかか
るAF制御系(以下、「本AF制御系」という。)は、
上記位置決め制御系を基本構成とした二重ループのフィ
ードバック制御系で構成されており、この外側ループ
は、CCD22と、論理回路71と、サンプルアンドホ
ールド回路72とからなっている。このうち、論理回路
71は所定のAFアルゴリズムを実行するためのもの
で、例えばマイクロコンピュータ等を使用できる。ま
た、サンプルアンドホールド回路72はサンプル(デジ
タル)制御を行うためのもので、例えば仮想サンプラと
0次ホールドから構成される。なお、この0次ホールド
の代わりに1次、2次等の高次ホールド、あるいは、三
角ホールド等を使用してもよい。このような構成を有す
る本AF制御系は以下のように動作する。
【0046】図14において、AFの位置決めは、AF
アルゴリズムによる外側ループで制御する。この外側ル
ープでは、CCD22によりムービングコイル4の動作
位置での撮像を行い、このCCD出力を論理回路71が
AFアルゴリズムに従って所定の処理を行う。この処理
結果である出力信号をサンプルアンドホールド回路72
によりサンプリング処理して位置目標値となす。なお、
サンプリング周期としては、論理回路71の出力信号の
最高周波数成分の少なくとも2倍をとるか、あるいは、
閉回路伝達関数のゲインに基づいて決定してもよい。内
側ループは上記位置決め制御系のループと同様のもので
あるが、ここでは、上記外側ループとの双方の働きによ
り保持精度を上げるための制御を行う。
【0047】ただし、保持精度を上げるだけならば、位
置情報はダンパとして作用させるのみなので、位置検出
部の検出精度は高くなくてもよい。つまり、精度を要す
るものは位置決め用、比較的精度の落ちるものは保持精
度用として、位置検出部を使い分けることができる。
【0048】なお、上記実施形態1では、励磁コイル6
を固定側とし、検出コイル7を移動側としたが、逆に励
磁コイル6を移動側とし、検出コイル7を固定側として
もよい。要は励磁コイル6に対して検出コイル7が相対
的に移動するものとすればよい。
【0049】また、上記実施形態1では、励磁コイル6
は1本の電線(銅線)を平面視で8の字状に巻回してい
るが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば図
15に示すように、2個の0の字状のコイルA、Bから
なり、これらのコイルA、Bをそれぞれ独立に交流を印
加可能なものとしてもよい。その場合には、コイルA、
Bにて発生する交流磁界をそれぞれ独立に調節できるの
で、コイル間でコイル径等の仕様が異なっていてもかま
わないこととなり、ムービングコイルユニット1内での
配置の制約が少なくなる。あるいは、例えば図16に示
すように、励磁コイル6を検出コイル7と同様に0の字
状のコイルからなるものとしてもよい。その場合には、
形状が最も簡単となるので、本ユニット1のさらなる小
型化を図ることができる。この他にも各コイルの形態と
しては種々のバリエーションが考えられるが、いずれに
せよ本ユニット1内に組み込むためには、全体の厚さが
磁石2、3あるいはムービングコイル4の厚さを越えな
い範囲に限られることはいうまでもない。
【0050】また、上記実施形態1では、ムービングコ
イル4等を円環状としたが、必ずしも平面視でラウンド
にする必要はなく、環状であれば直線的な形状の組み合
わせであって角部があるものでもよい。また、上記実施
形態1では、磁石2,3をムービングコイル4の上面に
配置しているが、逆にその下面にのみ、あるいは、上下
両面に配置してもよい。また磁石の数は2個に限らず1
個、あるいは、3個以上としてもよい。要は、上記図1
7に示したような磁力線(磁界)が得られればよい。ま
た磁石は電磁石であってもよい。
【0051】さらに上記実施形態1〜3は、ムービング
コイルユニットをカメラのAFモジュールに組み込んだ
ものを例示したが、本発明の適用範囲はこれに限られ
ず、例えばカメラの絞り機構やその他カメラ以外でもム
ービングコイルを使用可能なあらゆる分野に応用できる
ことはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ムービングコ
イルの移動位置を電磁誘導作用を利用して検出する位置
検出部がユニット本体内に配設されるので、ムービング
コイルユニット外部に位置検出部を配置する必要がなく
なり、ムービングコイルユニットを小型化できる。また
ムービングコイル外部に機械的な自己保持機構を取り付
ける必要もないため、この点でもムービングコイルユニ
ットを小型化できる。
【0053】例えば上記位置検出部が、環状に巻回され
た励磁コイルと、上記励磁コイルに対向配置され、環状
に巻回された検出コイルとを具備し、上記励磁コイルに
交流が印加されたときに上記検出コイルに発生する起電
力を検出するものであるか(請求項2)、あるいは、上
記位置検出部が、第1、第2のループとして上記ムービ
ングコイルの移動方向に並設され、互いに逆極性に励磁
電源に接続された励磁コイルと、上記励磁コイルに対向
配置され、環状に巻回された検出コイルとからなり、上
記励磁コイルに交流が印加されたときに上記検出コイル
に発生する起電力を検出するものであるとしてもよい
(請求項3)。
【0054】さらに、上記検出コイルと上記励磁コイル
のうちのいずれか一方を上記ムービングコイル側に取り
付け、かつ他方を上記磁石側に取り付けてもよい(請求
項4)。このように、ムービングコイルユニットにおけ
る位置検出部の組み込みの自由性がある。
【0055】さらに、上記ムービングコイルが、上記励
磁コイルと上記検出コイルのうちのいずれか一方を該ム
ービングコイルの中央に配置したものであるとするか
(請求項5)、又は/及び、上記磁石が同一平面内に平
行配置された2個の磁石からなり、上記励磁コイルと上
記検出コイルのうちの他方を該2個の磁石の中間に配置
したものであるとしてもよい(請求項6)。このよう
に、ムービングコイルユニットにおける位置検出部の組
み込みの自由性がある。
【0056】さらに、上記検出された起電力に基づいて
上記ムービングコイルに流す電流を制御する電流制御手
段を具備すれば(請求項7)、ムービングコイルの位置
情報がフィードバックされるので、ムービングコイルの
位置決め精度及び保持精度を向上させることができる。
例えばAF用アクチュエータとして用いる場合、ムービ
ングコイルの保持精度を向上させることにより、ピント
のずれを抑えることができる。
【0057】さらに、上記検出された起電力中の位相情
報を検波処理によって抽出する位相検波器を具備すれば
(請求項8)、ムービングコイルの位置情報から直流成
分を除去できるので、ムービングコイルの位置決め精度
及び保持精度を一層向上させることができる。
【0058】さらに、上記電流制御手段が、上記位相検
波器により抽出された位置情報を比例動作としてフィー
ドバック処理するものであるとするか(請求項9)、又
は/及び、上記電流制御手段が、上記位相検波器により
抽出された位置情報を微分動作としてフィードバック処
理するものであるとすれば(請求項10)、適正な制御
特性が得られるので、ムービングコイルの位置決め精度
及び保持精度を一層向上させることができる。
【0059】その結果、外部に新たな装置を配置するこ
となく、ムービングコイルの位置決め精度および外乱振
動に対する保持精度を向上させることのできるムービン
グコイルユニットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかるムービングコイル
ユニットの概略構成図である。
【図2】実施形態1のムービングコイルユニットを搭載
したカメラのAF機構の構造を示す正面図である。
【図3】実施形態1のムービングコイルユニットを搭載
したカメラのAF機構の構造を示す側面図である。
【図4】実施形態1のムービングコイルユニットを搭載
したカメラのAF機構の構造を示す上面図である。
【図5】実施形態1のムービングコイルユニットを搭載
したカメラのAF機構の構造を示す側断面図である。
【図6】実施形態1のムービングコイルユニットにおけ
る励磁コイルと検出コイルとの位置関係を示す説明図で
ある。
【図7】検出原理の説明図である。
【図8】検出原理を示す説明図である。
【図9】検出原理の説明図である。
【図10】位置検出部回路のブロック図である。
【図11】位相検波の原理を示す説明図である。
【図12】位相検波の原理を示す説明図である。
【図13】位置決め制御系のブロック線図である。
【図14】AF制御系のブロック線図である。
【図15】本ユニットの変形例を示す説明図である。
【図16】本ユニットの変形例を示す説明図である。
【図17】基本的なムービングコイルユニットの概略構
成図である。
【符号の説明】
1 ムービングコイルユニット 2、3 磁石 4 ムービングコイル 5 電流制御手段 6 励磁コイル 7 検出コイル 8 交流印加手段 9 起電力検出手段 10 位置検出部 11 上側ヨーク 12 下側ヨーク 13 中心 21 AFレンズ 22 CCD 23 鏡胴 24 カメラ本体 25、26 ばね 27〜29 接続部 30、31 磁束 40 励磁信号発生部 41 クロック 42 分周回路 43 バンドパスフィルタ 44 第1アンプ 50 信号処理部 51 第2アンプ 52 位相検波器 53 ローパスフィルタ 54 二重積分型A/D変換器 60 コントローラ 61 第3アンプ 71 論理回路 72 サンプルアンドホールド回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に巻回され且つ電源に接続されたム
    ービングコイルと、上記ムービングコイルに対向配置さ
    れて該ムービングコイルに磁界を作用させる磁石とから
    なるユニット本体を具備したムービングコイルユニット
    において、上記磁石に対するムービングコイルの移動位
    置を電磁誘導作用を利用して検出する位置検出部を上記
    ユニット本体内に配設したことを特徴とするムービング
    コイルユニット。
  2. 【請求項2】 上記位置検出部が、環状に巻回された励
    磁コイルと、上記励磁コイルに対向配置され、環状に巻
    回された検出コイルとを具備し、上記励磁コイルに交流
    が印加されたときに上記検出コイルに発生する起電力を
    検出するものである請求項1記載のムービングコイルユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 上記位置検出部が、第1、第2のループ
    として上記ムービングコイルの移動方向に並設され、互
    いに逆極性に励磁電源に接続された励磁コイルと、上記
    励磁コイルに対向配置され、環状に巻回された検出コイ
    ルとからなり、上記励磁コイルに交流が印加されたとき
    に上記検出コイルに発生する起電力を検出するものであ
    る請求項1記載のムービングコイルユニット。
  4. 【請求項4】 上記検出コイルと上記励磁コイルのうち
    のいずれか一方を上記ムービングコイル側に取り付け、
    かつ他方を上記磁石側に取り付けたことを特徴とする請
    求項2又は3記載のムービングコイルユニット。
  5. 【請求項5】 上記ムービングコイルが、上記励磁コイ
    ルと上記検出コイルのうちのいずれか一方を該ムービン
    グコイルの中央に配置したものであることを特徴とする
    請求項4記載のムービングコイルユニット。
  6. 【請求項6】 上記磁石が同一平面内に平行配置された
    2個の磁石からなり、上記励磁コイルと上記検出コイル
    のうちの他方を該2個の磁石の中間に配置したものであ
    ることを特徴とする請求項4又は5記載のムービングコ
    イルユニット。
  7. 【請求項7】 上記検出された起電力に基づいて上記ム
    ービングコイルに流す電流を制御する電流制御手段を具
    備したことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記
    載のムービングコイルユニット。
  8. 【請求項8】 上記検出された起電力中の位相情報を検
    波処理によって抽出する位相検波器を具備したことを特
    徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載のムービング
    コイルユニット。
  9. 【請求項9】 上記電流制御手段が、上記位相検波器に
    より抽出された位置情報を比例動作としてフィードバッ
    ク処理するものであることを特徴とする請求項8記載の
    ムービングコイルユニット。
  10. 【請求項10】 上記電流制御手段が、上記位相検波器
    により抽出された位置情報を微分動作としてフィードバ
    ック処理するものであることを特徴とする請求項8又は
    9記載のムービングコイルユニット。
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