JP2000294030A - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP2000294030A
JP2000294030A JP10263199A JP10263199A JP2000294030A JP 2000294030 A JP2000294030 A JP 2000294030A JP 10263199 A JP10263199 A JP 10263199A JP 10263199 A JP10263199 A JP 10263199A JP 2000294030 A JP2000294030 A JP 2000294030A
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直樹 杉下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グローブやセードなどの制光体を支持固定す
る構造が簡単で安定性も高く、しかも着脱が容易な照明
器具を提供することを目的とする。 【解決手段】 正四角ないし長四角形状をなす器具本体
1と、この器具本体1の内面側に設けられたランプ支持
部材2A、2Bと、このランプ支持部材2A、2Bに支
持されたランプ5と、上記器具本体1の内面側を覆う容
器状をなし、開口部の対向辺を内方側に折り曲げ器具本
体1の外面側に重合係止する折曲部66、66を形成し
た制光体6とを備えた照明器具Lである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天井などに直接ある
いは吊下具を介して設置されるグローブやセードなどの
透光性の制光体を有する照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】照明器具としてはランプからの直射光や
反射鏡からの反射光を直接に放射するものとこれらの直
射光や反射光をグローブやセードなどで拡散や集光など
配光を制御したりあるいはランプを保護するため光放射
部に透光性の制光体を備えたものがある。
【0003】これら照明器具で、グローブやセードなど
の制光体を備えたものは、器具本体に制光体を係止する
手段として、たとえば実公昭62−20093号公報に
示されるような構成が採られている。この公報に記載さ
れた照明器具Aは図11に示すように(左右同形である
ので一方側のみ示す。)、矩形枠状をなす金属製のシャ
ーシ(器具本体)bの対向する端面に略U字状や略W字
状の屈曲した受部cを有するとともに直管形の蛍光ラン
プdを接続支持するソケットeが取着された取付金具f
が設けてある。そして、容器状をなすセード(制光体)
gの対向する開口部端面に略逆U字状の屈曲した係正金
具hを同様に設け、シャーシ(器具本体)bの取付金具
fにセード(制光体)gの係正金具hを引っ掛けること
により両者を一体化した構成としてある。
【0004】そして、上記器具Aにおいてセード(制光
体)gのシャーシ(器具本体)bへの取り付けは、セー
ド(制光体)gを傾け支持して一方の係正金具hをシャ
ーシ(器具本体)bの一方の取付金具fに引っ掛ける。
そして、セード(制光体)gをこの一方の側より反対側
の他方側へと引っ張り移動させるとともに他方側を上方
に引上げ、ついで、セード(制光体)gを水平方向に元
の位置へと引き戻し下方に下げることによって図示しな
い他方側の取付金具fの受部c内に他方側の係正金具h
が入り安定した係止ができる。また、セード(制光体)
gの取り外しは上記と逆の操作により行うことができ
る。
【0005】しかし、照明器具は一般的には天井面や梁
など高所に設置されることが多く、上記のような構成の
場合、シャーシ(器具本体)b側の取付金具fにセード
(制光体)g側の係正金具hを引っ掛ける作業がやり難
いという問題があり、また、取付金具fにセード(制光
体)gの係正金具hを受入れる突出した略U字状の受部
cが必要であった。
【0006】そこで、図12に示すような係止がなされ
た器具Jもある。この器具Jは、一方の取付金具f1に
ピンkを他方側の取付金具f2にねじ孔(図示しな
い。)有し、また、セード(制光体)gの対向する側面
にはそれぞれ透孔n1、n2が設けられている。そし
て、セード(制光体)gの一方の側面に形成した透孔n
1が一方の取付金具f1に設けたピンkに挿入されると
ともに他方側の取付金具f2に他方の側面の透孔n2が
合致されねじpにより固定される構造となっている。こ
の図12に示す器具Jは、係止部が簡易化された構成と
なるが、セード(制光体)gの取り付け作業時に、セー
ド(制光体)gの透孔n1を取付金具f1のピンkに合
致させ難かったり、他方側のねじpを挿入するときの位
置決めガイドがないなど作業に手間がかかり作業性が悪
かった。また、シャーシ(器具本体)bに対しセード
(制光体)gがピンkやねじpによる支持や固定のため
安定が悪いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はグローブやセ
ードなどの制光体を支持固定する構造が簡単で安定性も
高く、しかも着脱が容易な照明器具を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の照明器具は、正四角ないし長四角形状をなす器具本体
と、この器具本体の内面側に設けられたランプ支持部材
と、このランプ支持部材に支持されたランプと、上記器
具本体の内面側を覆う容器状をなし、開口部の対向辺を
内方側に折り曲げ器具本体の外面側に重合係止する折曲
部を形成した制光体とを具備したことを特徴とする。
【0009】制光体の取り付けに際し、四角形や矩形形
状の器具本体の端部上面に、セードなどの制光体の両端
部上面に形成した折曲部を載せ引っ掛けて係止させれば
よいので構成が簡単であるとともに作業がやり易くな
る。
【0010】本発明の請求項2に記載の照明器具は、正
四角ないし長四角形状をなす器具本体と、この器具本体
の内面側に設けられたランプ支持部材と、このランプ支
持部材に支持されたランプと、上記器具本体の内面側を
覆う容器状をなし、開口部の対向辺を内方側に折り曲げ
器具本体の外面側に重合係止する折曲部を形成した制光
体と、この制光体の側面を貫通して制光体をランプ支持
部材に固定するねじとを具備したことを特徴とする。
【0011】上記請求項1に記載の作用を奏するほか、
制光体の一側面に形成した透孔を通じ本体とねじ止めし
て両者を固定することができる。
【0012】本発明の請求項3に記載の照明器具は、制
光体の光放射部と折曲部とが同体のものからなることを
特徴とする。
【0013】合成樹脂製などの制光体においては、容器
状をなす制光体の対向する先端部を加熱などにより軟化
して内方に折曲げ折曲部を形成することができる。そし
て、この折曲部を係止用として使うことができ、別体の
折曲部が不要となる。
【0014】本発明の請求項4に記載の照明器具は、制
光体が、透光性を有するグローブまたはセードからなる
ことを特徴とする。
【0015】制光体としては光放射を制御する透光性の
グローブやセードがあり、材質、肉厚、透明度や屈折率
などを調整して所望の光放射分布をなすものが得られ
る。また、本発明でいうグローブの範疇には、内部のラ
ンプを外力や雰囲気から護る透光性保護カバーからなる
グローブも含むものである。また、制光体の形成材料は
合成樹脂やガラスなどを用いることができる。
【0016】本発明の請求項5に記載の照明器具は、制
光体の折曲部が、ランプ支持部材と対応する部分に切欠
部が形成されていることを特徴とする。
【0017】側板などの折曲部の中間に形成した切欠部
は、折曲部が器具本体に設けたランプ支持部材などと接
触するのを防ぐ逃部とし作用する。
【0018】本発明の請求項6に記載の照明器具は、器
具本体に偏平なひし形をした複数個の線状部材用孔が形
成されているとともにこれら線状部材用孔内を挿通して
この孔に係止されたワッシャおよびこのワッシャの中央
孔内を挿通してこの孔に係止されたチップ部ならびにこ
のチップ部の挿通孔内を挿通して係止されたワイヤーと
からなる吊下具を有していることを特徴とする。
【0019】金属板などに穿設した線状部材用孔にワイ
ヤーなどの線状部材を挿通した円筒状部を挿通させ、ワ
イヤーなどの線状部材が直接に線状部材用孔の周壁に当
接することがなく、線状部材の損傷を防止することがで
きる。
【0020】なお、本発明でいう線状部材とは、ワイヤ
ーやチェーンあるいは給電線を形成するコードなど器具
を吊下できるものを指す。また、照明器具支持用の吊下
具は、1台の器具に1ないし複数個用いることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を天井
面などに設置される照明器具Lを図1ないし図5を参照
して説明する。図1はこの照明器具Lを斜め下方から見
た分解斜視図、図2は器具本体にセードを取付ける過程
を示す説明図、図3は照明器具Lの一方の端部の固定手
段を示す斜視図、図4は吊下げ設置した照明器具Lを斜
め下方から見た斜視図、図5(a)、(b)は吊下具の
動作を追って示す斜視図である。
【0022】これら図において1は長四角(矩形)形状
をした金属製の枠外や板体からなる器具本体で、この器
具本体1には、器具を天井面などに直接取付けるための
円形や長小判形、だるま形などをした取付孔11、…、
長小判形やだるま形、偏平なひし形などをした線状部材
用孔12、…や給電線31用の円形の挿通孔13などが
穿設されるとともに長手方向の両縁部には側壁14、1
4が形成してある。
【0023】また、21はこの器具本体1の内面側(図
で下面側)の一端部に設けられた略Z字状に屈曲した取
付金具で、この金具21にはソケット32が取着されて
いるとともに最外板部の中央にねじ孔(図示しない。)
が穿設され、これらで一方のランプ支持部材2Aを構成
している。また、22は器具本体1の他端寄りに設けら
れた略コ字状をなす取付金具である。また、この器具本
体1の内面側には端子台33および安定器などを有する
点灯回路装置34が設けられこれらの間は図示しない配
電線で接続されている。
【0024】また、4は器具本体1の内面側のほぼ全面
を覆うよう設けられた反射板で上記取付金具21、22
にねじ23、23を介し固定されている。
【0025】また、5はFHP105EN形の蛍光ラン
プで、バルブ51が平行した2本のガラス管を連結ある
いはガラス管を屈曲して形成され一端部に口金52が設
けられている。このランプ5は口金52が取付金具21
に取着したソケット32に接続固定されるとともに、バ
ルブ51の先端側が反射板に設けられ弾性を付与した略
U字状をなす他方のランプ支持部材2Bこ嵌入して挟圧
支持されている。
【0026】また、6は制光体、ここではセードで、ア
クリル、スチロールや塩化ビニルなどの乳白色をした合
成樹脂製の長手方向と直交する断面が湾曲した透光性の
光放射面61と、この光放射面61の長手方向の両端部
に対向して設けられた金属製の側板65、65とが一体
的に固定されて上方側が開口した容器状をなしていて、
器具本体1の内面側の全面を覆っている。さらに、詳述
するとこのセード6は、湾曲した光放射面61の縁部6
2は互いに内方に折曲げられていて、この折曲げられた
上面に上記器具本体1の側壁14の先端部が当接してい
る。また、両端部の側板65、65の外周はこの光放射
面61の内周に沿うよう形成され、さらにこの側板6
5、65の上辺部は内方に折り曲げた折曲部66を備え
ているとともに少なくとも一方の側板65の中央上部に
は透孔68が穿設されている。
【0027】そして、このセード6は、各側板65、6
5の上部の折曲部66、66が器具本体1両端部の上面
側に重合載置して係止することにより、器具本体1に支
持されている。また、一方の側板65の透孔68と取付
金具21の最外板部のねじ孔(図示しない。)とを通じ
化粧ねじ69が螺装され、セード6が器具本体1に強固
に固定され振動や衝撃によりセード6の落下の虞のない
照明器具Lを提供することができる。なお、上記側板6
5上部の折曲部66の中間に形成した切欠部67は、折
曲部66が器具本体1に設けたランプ支持部材2Aと接
触するのを避けるため形成した逃部である。
【0028】この照明器具Lを天井面などに直接設置す
るには、器具本体1に形成した取付孔11、…にねじや
ボルトを挿通して本体1を固定させることができる。そ
して、この照明器具Lにおいて器具Lの設置時やランプ
5の交換の際などにセード6の取付けは、図2に示すよ
うに透孔68を設けていない側の側板65上部の折曲部
66の先端を器具本体1の一方の端部の上面側に合わ
せ、セード6をほぼ水平に支持した状態で本体1の他方
側へと移動させる。この移動によって一方の折曲部66
は本体1の一方の端部の上面側に重合した状態にある。
そして、いっぱいに移動した後、他方側の折曲部66を
本体1の他方側の端部の上面側に合わせ、セード6を一
方側へと移動させる。(なお、矢印ABCは過程を順を
追って示したものである。) この移動によって器具本体1の長手方向の両端部の上面
には、セード6両端部の側板65、65に形成した折曲
部66、66が重なり載置される。そして、この状態で
図3に示すように一方の側板65の透孔68と取付金具
21の最外板部のねじ孔(図示しない。)とを通じ化粧
ねじ69を螺装すれば、セード6は器具本体1に確実に
固定され一体化した照明器具Lが得られる。なお、セー
ド6両端部の側板65、65が器具本体1の両端部の上
面に確実に係止されていれば、上記ねじ69による固定
は必須のものではない。
【0029】また、この照明器具Lを天井面などからワ
イヤーやチェーンなどの吊下用線状部材74、…を用い
た吊下具で設置するには、図1の上方側に示す天井面7
1などに設置した一対のべ一ス72に略V字状をなす吊
下金具73を固定し、この吊下金具73から垂下し途中
においてたとえば2分割した前後左右計4本のワイヤー
74、…を器具本体1に形成した線状部材用孔12、…
に通しワイヤー74の先端側を線状部材用孔12、…の
下面側に係止することによって器具本体1をほぼ水平に
支持させることができる。なお、図中75は化粧カバー
部材である。
【0030】そして、上述した天井面などに直接設置す
るのと同様に、セード6の一端側の折曲部66を器具本
体1の一方の端部の上面側に合わ、セード6を他方側に
移動してセード6両端の折曲部66、66を本体1両端
の上面に重さね載置させることにより行うことができ、
その完成品を図4に示す。
【0031】なお、天井面71などからワイヤーなど吊
下用線状部材74、…を用い照明器具を吊下させる場合
に、器具本体1への係止は図5(a)、(b)に示すよ
うな構成の吊下具8であると吊り下げワイヤー74など
の切断事故を防ぐことができる。この図5(a)は吊下
具8が線状部材用孔12に入る前の状態を示す斜視図、
同(b)は吊下具8が線状部材用孔12を通過した後の
状態を示す斜視図である。
【0032】この吊下方式の照明器具の場合、ワイヤー
74などが直接に金属板などからなる線状部材用孔1
2、…の周壁に当接していると、長い間に揺動などによ
りワイヤー74、…が徐々に磨耗損傷して、まれに切断
してしまうことがあるが、これを防止することができ
る。
【0033】すなわち、図5においては吊下具8は、ワ
イヤーやチェーンここではワイヤー74で、各ワイヤー
74、…には中央に孔82を形成した板状ここでは円板
状のワッシャ81が遊嵌されているとともにその先端は
チップ83に結束などの手段で止めてある。このチップ
83はたとえばワイヤー74が挿通される円筒状部84
とこの円筒状部84に連設したこの円筒状部84外径よ
り小さい肉厚と大きい外径を有するコイン状部(孔の有
無は問はない。)85よりなる。また、ワッシヤ81中
央の孔82径は、チップ83の円筒状部84の外径より
大きいがコイン状部85の外径より小さく形成されてい
る。
【0034】一方、このワイヤー74、…を係止する上
記器具本体1に形成した線状部材用孔12、…は、長円
形とひし形を半分(一辺)づづや直線形とひし形を半分
(一辺)づづあるいは両辺ともひし形とした組合わせで
引き延ばした中央が幅広く端部に向かうにしたがい幅狭
の細長い形状をしていて、円盤状のワッシャ81が特定
の垂直状態にある場合のみ通過が可能となっている。そ
して、上記名ワイヤー74、…を挿通したワッシャ81
およびチップ83は図5(a)に示す状態で線状部材用
孔12のほぼ中央を通過させる。
【0035】そして、ワッシャ81およびチップ83が
線状部材用孔12を通過したら、ワイヤー74を逆方向
に引っ張ると(荷重が加わると)チップ83が引っ張ら
れっいでワッシャ81も引っ張られる。すると図5
(b)に示すように垂直であったワッシャ81が水平に
なり大部分が器具本体1の線状部材用孔12付近に当接
するとともにチップ83の円筒状部84は中央の孔82
を通過するが大径のコイン状部85がワッシャ81中央
の孔82の下周面に引っ掛かる。
【0036】したがって、器具本体1は前後左右計4か
所でワイヤー74、…により所定高さの位置に(各ワイ
ヤー74、…の長さは予め設定しておくことはいうまで
もない。)吊り下げられるとともに、線状部材用孔1
2、…の周壁にはチップ83の円筒状部84が当接し
て、各ワイヤー74、…が直接に線状部材用孔12、…
の周壁に当接することがなくワイヤー74、…の断線を
防止して、最悪な照明器具の落下の虞がない。また、線
状部材用孔12、…にひし形の山状部分を形成したとに
より、左右のワイヤー74、74の位置が決め易く安定
した吊り下げが可能となる。
【0037】また、この種照明器具においては器具設置
時やランプ交換時にセードなどの制光体を取外しておい
て作業するが、そこに外したセードなど置く場所があれ
ばよいが、高所の場合には外したセードなどを地上にま
で降ろすことが必要で、これがまた労力を要し作業性を
低下させる一因で有った。また、セードなどを不用意に
高所に置き落下した場合には、セードなどの破損のほか
人命にも危険が及ぶことがある。
【0038】この対策として、器具本体から外したセー
ドを紐や細いチェーンなどで器具本体と連結しておき、
セードを作業中は本体から隔し吊しておくことのできる
照明器具が実用化されている。
【0039】しかし、従来のものではセードの落下防止
はできるが、器具本体と連結する紐やチェーンなどが長
くその一部がセードなどの内面に接触するまで垂れ下が
り、光放射面に陰影を生じるなどして外観の低下を招く
ことがあった。これは特に湾曲形状をしているセードな
どにおいて、高さが低くなっている場所において顕著で
あった。
【0040】これは紐やチェーンなどが器具本体の取付
部から垂直に下がった最短距離の位置においてセードと
連結されているためで、器具本体からセードを外したと
きにある程度の間隔がないと作業ができないためこの離
間距離分、紐やチェーンなどが長くなっていることに起
因している。
【0041】この紐やチェーンなどの長さを短くしても
器具本体とセードとの離間距離を確保できたりあるいは
同じ長さでも紐やチェーンなどがセードなどの内面に接
触をしない手段としては図6〜9に示す構成が適する。
また、セードなど制光体の連結箇所は光放射の少ない縁
部や端部が適し、紐やチェーンなどは一端部あるいは両
端部の1〜2か所に設ければよく、また、紐やチェーン
などの先端は鉤状をなし容易に着脱できるものであって
もよい。
【0042】図6は、器具本体1にセード6を取り付け
る前の状態の斜視図で、ランプ支持部材2A、2Bにそ
れぞれ紐9を係止する突起91を備えている。また、セ
ード6側の端縁部には紐9が結束してあり、紐9先端の
鉤部92を突起91に係止すれば容易に外れることがな
い。図7はこの図6に示す照明器具の、両者を紐9を介
し連結した後の一端部側の概略を示す外観図で、セード
6内部は点線により示してある。
【0043】また、図8および図9は他の照明器具の一
端部の概略を示す外観図で、図8は、器具本体1に穿設
した孔15とセード6の光放射面61の端縁部とに紐9
の端部を接続している。さらに、図9は、器具本体1に
穿設した孔15とセード6の側板65の中央上部とに紐
9の端部を接続している。また、上記孔15は、図示す
るように長孔として紐9を結束したこま93が孔15内
を移動できれば、両者のを繋ぐ紐9を余裕をもった長さ
とすることができる。また、孔15の端部などに大径部
を設け上記こま93の着脱を可能とすれば作業性が向上
できる。
【0044】そして、これら図6〜図9に示す照明器具
は、通常、紐9が器具本体1とセード6との間を斜行し
た状態で弛んでもセード6の内面にまで達せず、光放射
面に陰影を生じるなどのことがなく、外観の低下がな
い。また、器具本体1からセード6を外した際、セード
6は紐9により器具本体1から吊り下げられるが、紐9
の接続部が垂直位置関係にないので、セード6は器具本
体1に対して真下になく偏位したずれた位置で、ランプ
5の交換なども容易に行える利点がある。
【0045】なお、本発明は上記実施の形態に記載した
ものに限らない。たとえば上記実施の形態では、セード
を合成樹脂からなる光放射面と両側の側板とにより構成
したが、これに限らず図10にその一部を切欠した断面
図で示すように、セード6全体を合成樹脂などで成形
し、器具本体1との係止部をなす短辺側を内方にほぼ水
平に折り曲げて折曲部66、66を一体形成したもので
も差支えない。この場合は両側の側板を別に製作する必
要がなく、部品点数を低減できる。
【0046】また、上記実施の形態では、一端に口金を
備えた1本の蛍光ランプを器具内に配設したものにっい
て述べたが、内部に配設する蛍光ランプは2本以上の複
数本であってもよく、また、蛍光ランプはバルブの両端
部に口金を備えたものであっても、また、直管形のバル
ブに限らずサークル状に湾曲してあるバルブを用いたラ
ンプであってもよい。
【0047】また、制光体側に形成した折曲部の中間に
設けたランプ支持部材との接触を避ける切欠部は、ラン
プが複数本の場合は複数箇所に設けてもよく、また、ラ
ンプ支持部材と接触の虞がない場合は設けなくてもよ
い。
【0048】さらに、照明器具(制光体や器具本体)の
外観形状も実施の形態のものに限らず、内部に配設する
ランプの種類、形状や本数に応じて種々変形しても差支
えない。
【0049】さらにまた、照明器具は天井面や梁などに
水平に設置され下方に制光体が向いて光放射されるもの
に限らず、壁面や柱などに垂直に設置されて横方向に光
放射する照明器具にも適用できるものである。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、器具本
体の両端部の上面に制光体の折曲部を重合載置して係止
させればよいので、構造が簡単であるとともに器具本体
に対する制光体の取付けが容易で、作業性およびコスト
的にも優れた照明器具を提供することができる利点を有
する。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1に記載した効果のほか、器具本体および制光体を一
端側において固定するようにしたので、両者は強固に一
体化され振動や衝撃に対しての信頼性の向上した照明器
具を提供することができる。請求項3に記載の発明によ
れば、合成樹脂などで製作した制光体においては、対向
する開口部の先端部を加熱などにより折曲げ加工して折
曲部を形成することが容易に行える。そして、この折曲
部を係止用として使えば、別体の折曲部が不要となり、
コストの低減がはかれる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、使用目的
に合わせた種々の制光体が容易に得られる。
【0053】請求項5に記載の発明によれば、側板など
の折曲部間に形成した切欠部は、折曲部がランプ支持部
材などと接触するのを防止できる。
【0054】請求項6に記載の発明によれば、照明器具
を吊下しているワイヤーなどの線状部材が損傷して断線
することがなく、最悪な照明器具の落下の虞がない。ま
た、線状部材用孔にひじ形の山状部を形成したことによ
り、左右の線状部材の位置が決め易く安定した吊下げが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、照明器具を斜め下
方から見た分解斜視図である。
【図2】器具本体にセードを取付ける過程を示す説明図
である。
【図3】照明器具の一方の端部の固定手段を示す斜視図
である。
【図4】吊下げ設置した照明器具を斜め下方から見た斜
視図である。
【図5】(a)図および(b)図は吊下具の動作を追っ
て示す斜視図である。
【図6】器具本体にセードを取り付ける前の状態を示す
斜視図である。
【図7】図6に示す他の照明器具の一端部側の概略を示
す外観図である。
【図8】他の照明器具の、一端部側の概略を示す外観図
である。
【図9】他の照明器具の、一端部側の概略を示す外観図
である。
【図10】本発明の実施の形態を示す、他の照明器具の
一部切欠断面正面図である。
【図11】従来の照明器具を示す一部切欠断面正面図で
ある。
【図12】従来の他の照明器具を示す一部切欠断面正面
図である。
【符号の説明】
L:照明器具 1:器具本体 12:線状部材用孔 2A、2B:ランプ支持部材 5:蛍光ランプ 6:制光体(セード) 61:透光面 65:側板 66:折曲部 68:透孔 69:ねじ 74:線状部材(ワイヤー、チェーン) 8:吊下具 81:ワッシャ 83:チップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正四角ないし長四角形状をなす器具本体
    と;この器具本体の内面側に設けられたランプ支持部材
    と;このランプ支持部材に支持されたランプと;上記器
    具本体の内面側を覆う容器状をなし、開口部の対向辺を
    内方側に折り曲げ器具本体の端部外面側に重合係止する
    折曲部を形成した制光体と;を具備したことを特徴とす
    る照明器具。
  2. 【請求項2】 正四角ないし長四角形状をなす器具本体
    と;この器具本体の内面側に設けられたランプ支持部材
    と;このランプ支持部材に支持されたランプと;上記器
    具本体の内面側を覆う容器状をなし、開口部の対向辺を
    内方側に折り曲げ器具本体の端部外面側に重合係止する
    折曲部を形成した制光体と;この制光体の側面を貫通し
    て制光体をランプ支持部材に固定するねじと;を具備し
    たことを特徴とする照明器具。
  3. 【請求項3】 制光体は、光放射部と折曲部とが同体の
    ものからなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の照明器具。
  4. 【請求項4】 制光体は、透光性を有するグローブまた
    はセードからなることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか一に記載の照明器具。
  5. 【請求項5】 制光体の折曲部は、ランプ支持部材と対
    応する部分に切欠部が形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか一に記載の照明器具。
  6. 【請求項6】 器具本体は、偏平なひし形をした複数個
    の線状部材用孔が形成されているとともにこれら線状部
    材用孔内を挿通してこの孔に係下されたワッシャおよび
    このワッシャの中央孔内を挿通してこの孔に係下された
    チップ部ならびにこのチップ部の挿通孔内を挿通して係
    止されたワイヤーとからなる吊下具を有していることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の照明
    器具。
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