JP2000293853A - 光情報記録再生装置 - Google Patents
光情報記録再生装置Info
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Abstract
変動が大きい場合でも、安定した記録が行なえる記録パ
ワーの制御を行なうことができるようにする。 【解決手段】 CPU1は、LD2のスペース形成時の
発光パワーであるスペースパワー(I/V変換回路5か
ら出力されるパワーモニタ信号)をサンプル/ホールド
回路6によって所定回数だけサンプル/ホールドさせた
後、その所定回数でのスペースパワーの変動の大きさに
応じて、マークパワーのサンプル/ホールド間隔を変更
する。例えば、上記所定回数でのスペースパワーの変動
のうち、隣接するスペースパワーどうしの変動が最も大
きい値に応じて、マークパワーのサンプル/ホールド間
隔を変更する。あるいは、上記所定回数でのスペースパ
ワーの変動が所定量より大きい場合に、マークパワーの
サンプル/ホールド間隔を短くする。
Description
(以下「LD」と略す)からのレーザ光により光ディス
ク等の記録媒体上に情報を記録する光情報記録再生装置
に関する。
D,CD−ROM、最近ではDVD−ROMなどの再生
専用メディア(記録媒体)や、情報再生装置が実用化さ
れている。
記型光ディスクや、光磁気(MO)メディアを用いた書
き換え可能なMOディスクの他に、相変化型メディアも
注目されており、これらの記録媒体を用いた情報記録再
生装置が実用化されている。さらに、書き換え可能なD
VDメディアは、次世帯のマルチメディア記録媒体およ
び大容量ストレージ媒体として多いに注目されている。
るための一般的な記録波形として、図3の(b)に示す
ようなEFM(Eight Fourteen Modulation) 変調コー
ド、8−16変調コードなど、記録変調方式に基づいて
生成した単パルスのLD発光波形があるが、この記録波
形による単パルス記録では、蓄熱のため記録マークが涙
状に歪みを生じたりする不具合がある。
るためのLD発光波形規則(ストラテジ)として、図3
の(c)に示すように、EFM変調コードなどの記録デ
ータに基づいたマルチパルス波形のレーザ光により色素
系メディアにマークを形成する方式が提案されている。
このマルチパルス波形のマーク部は、先頭加熱パルス
と、後続する複数個の連続加熱パルスとで構成される方
式が提案される。
行なう際には、その記録時のLDの発光パワー(記録パ
ワー)の制御を正しく行なうことが必要である。LD
は、自己発熱などにより、駆動電流−発光パワー特性が
容易に変動してしまうので、発光パワーを安定化させる
ために、一般的にAPC(Automatic Power Control)
制御が行なわれる。
クタ(PD)に入射させ、LD発光パワーに比例して発
生するモニタ電流を用いてLD駆動電流を制御するとい
うものである。情報再生のみを考慮した場合は、一般的
にLD駆動電流はノイズ抑制のために高周波電流が重畳
されるが、DC的には一定電流であるため、比較的低帯
域の帰還ループを構成することで、容易にAPCを実現
することができる。
るいはスペースを形成するために記録パワーが高速で変
化するため、制御に工夫が必要である。例えば、CD系
やDVD系では、記録データのDSV(digital sum va
lue) がゼロになることを利用して、低帯域の帰還グル
ープを構成すれば、再生時と同様に簡易な構成で記録パ
ワーを制御することができるが、正確なパワーを制御す
ることはできない。
の(c)に示すようなストラテジで記録を行なう場合に
は、例えば最長データ長である11Tの長さのマークあ
るいはスペースのデータを記録する際に、その記録時の
LD発光パワー(記録パワー)をサンプリングしてホー
ルドする(以下「サンプル/ホールドする」という)よ
うにすれば、ディスク回転数を4倍速程度にした場合で
も、制御帯域は数MHzでよく、比較的安価な構成で正
確な記録パワーを制御することができる。
相変化系ともに上述したようなマルチパルス発光を行な
うことが望ましく、単純なサンプル/ホールド回路で
は、受光系やその後段の回路で非常に高速な制御帯域が
必要になり、現実的でない。この問題点を解決する方法
として、特開平9−171631号公報に記載されたも
のでは、LD発光波形を適宜非パルス状態で駆動する期
間を設けることで、相変化メディアへの記録時に非晶質
化レベル(ピークパワー)と読み出しレベル(ボトムパ
ワー)を制御している。
た技術を図3の(c)に示したようなDVD色素系メデ
ィアの記録ストラテジのマークパワー(LDのマーク形
成時の発光パワー)制御に応用しようとした場合、非パ
ルス状態で記録した箇所は連続加熱により記録マークが
うまく形成されず、欠損箇所となるが、比較的長い間隔
毎にこのAPC動作を行なう分にはエラー訂正機能によ
り再生時に影響はほとんど与えない。
成時の発光パワー)は、一般的に一定パワーであるの
で、比較的長いスペースデータを記録する際に、サンプ
ル/ホールドすることで記録データに欠損を与えること
なくスペースパワーの制御を行なうことができる。した
がって、スペースパワー制御間隔は、マークパワー制御
間隔に比べて短い間隔で制御を行なうことが可能であ
る。
入直後などでLDが冷却している状態では、自己発熱に
より温度変動が大きくなり、安定した状態になるまでに
は時間がかかる。また、LDの性能劣化や周囲温度など
でも、記録パワーの変動が大きくなってしまう。このよ
うな場合には、マークパワーの制御間隔が長いと、その
間のパワー変動が無視できなくなり、ジッタの増大など
を招くことになる。
ものであり、記録パワーの変動が大きい場合でも、安定
した記録が行なえるように記録パワーの制御を行なうこ
とを目的とする。
ロック周期のN(Nは1以上の整数)倍のデータ長から
なる情報をLD(半導体レーザ)からのレーザ光により
記録媒体上に記録する際に、LDを所定の波形で発光さ
せ、所定の記録変調方式に基づいてマークあるいはスペ
ースを記録媒体上に形成するマーク/スペース形成手段
と、上記記録期間中に、所定の間隔で、LDのマーク形
成時の発光パワーであるマークパワーおよびスペース形
成時の発光パワーであるスペースパワーをそれぞれサン
プル/ホールドすることにより、それぞれ最適な発光パ
ワーになるように調整する発光パワー調整手段とを有す
る光情報記録再生装置において、上記の目的を達成する
ため、次のようにしたことを特徴とする。
に、スペースパワーを所定回数だけサンプル/ホールド
した後、その所定回数でのスペースパワーの変動の大き
さに応じて、マークパワーのサンプリングおよびホール
ド間隔(以下「サンプル/ホールド間隔」という)を変
更するサンプル/ホールド間隔変更手段を設けたもので
ある。
再生装置において、サンプル/ホールド間隔変更手段
を、スペースパワーを所定回数だけサンプル/ホールド
した後、その所定回数でのスペースパワーの変動のう
ち、隣接するスペースパワーどうしの変動が最も大きい
値に応じて、マークパワーのサンプル/ホールド間隔を
変更する手段としたものである。
再生装置において、サンプル/ホールド間隔変更手段
を、スペースパワーを所定回数だけサンプル/ホールド
した結果、その所定回数でのスペースパワーの変動が所
定量より大きい場合に、マークパワーのサンプル/ホー
ルド間隔を短くする手段としたものである。
かの光情報記録再生装置において、スペースパワーをサ
ンプル/ホールドする間隔と、マークパワーをサンプル
/ホールドする当初の間隔を、異なる期間としたもので
ある。請求項5の発明は、請求項4の光情報記録再生装
置において、スペースパワーをサンプル/ホールドする
間隔を、マークパワーをサンプル/ホールドする当初の
間隔より短い期間としたものである。
かの光情報記録再生装置において、マーク/スペース形
成手段に、通常に情報を記録する際には、マーク形成時
にマークパワーであるピークパワーおよびバイアスパワ
ーからなるチャネルクロック周期に対応するマルチパル
スで、スペース形成時にスペースパワーによる一定パワ
ーでそれぞれLDを発光させる手段を設け、発光パワー
調整手段に、マークパワーを調整する際には、ピークパ
ワーをサンプル/ホールドすることにより得、そのピー
クパワーをサンプル/ホールドするために一定期間だけ
そのピークパワーによる一定パワーでLDを発光させる
手段を設けたものである。
かの光情報記録再生装置において、マークパワーをサン
プル/ホールドする期間では、本来の記録情報とは無関
係に強制的にLDの発光パワーをマークパワーとしたも
のである請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかの
光情報記録再生装置において、マークパワーおよび/あ
るいはスペースパワーをサンプル/ホールドするための
サンプル期間を、上記記録変調方式の最長データ長とし
たものである。
かの光情報記録再生装置において、マーク形成時のマー
クパワーであるバイアスパワーを、スペースパワーとほ
ぼ同じパワーとしたものである。請求項10の発明は、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の光情報記録再生装
置において、発光パワー調整手段を、サンプル/ホール
ド回路と、A/Dコンバータと、CPU等のデジタル制
御装置とによって構成したものである。
に基づいて具体的に説明する。この実施形態では、DV
Dフォーマットのコードデータを色素系メディア(例え
ば色素系光ディスク)に記録(追記)する光情報記録再
生装置の情報記録方式の例を示し、データ変調方式とし
て8−16変調コードを用いてマークエッジ(PWM:
Pulse Width Modulation)記録を行なう。このようなメ
ディアと記録データを用いて、LDをマルチパルス発光
させて記録マークを形成することにより、情報の記録を
行なう。
記録再生装置の要部例を示すブロック構成図、図2はそ
の動作を説明するためのタイミングチャートである。こ
の光情報記録再生装置は、CPU(マイクロコンピュー
タ)1,LD2,モニタPD3,LD駆動装置4,I/
V変換回路5,サンプル/ホールド回路6,A/Dコン
バータ7,8,およびD/Aコンバータ10,11を備
えており、これらによって以下の(a)(b)に示す各
手段としての機能を果たす。
以上の整数)倍のデータ長からなる情報をLD2からの
レーザ光により図示しない光ディスク等の記録媒体上に
記録する際に、LD2を所定の波形で発光させ、所定の
記録変調方式に基づいてマークあるいはスペースを記録
媒体上に形成するマーク/スペース形成手段
LD2のマーク形成時の発光パワーであるマークパワー
およびスペース形成時の発光パワーであるスペースパワ
ーをそれぞれサンプル/ホールドすることにより、それ
ぞれ最適な発光パワーになるように調整する発光パワー
調整手段
ーを所定回数だけサンプル/ホールドした後、その所定
回数でのスペースパワーの変動の大きさに応じて、マー
クパワーのサンプル/ホールド間隔を変更するサンプル
/ホールド間隔変更手段を設けている。
スペースパワーを所定回数だけサンプル/ホールドした
後、その所定回数でのスペースパワーの変動のうち、隣
接するスペースパワーどうしの変動が最も大きい値に応
じて、マークパワーのサンプル/ホールド間隔を変更す
る手段とするか、あるいはスペースパワーを所定回数だ
けサンプル/ホールドした結果、その所定回数でのスペ
ースパワーの変動が所定量より大きい場合に、マークパ
ワーのサンプル/ホールド間隔を短くする手段とする
が、それらの手段に限るものではない。
間隔と、マークパワーをサンプル/ホールドする当初の
間隔を、異なる期間とする。例えば、スペースパワーを
サンプル/ホールドする間隔を、マークパワーをサンプ
ル/ホールドする当初の間隔より短い期間とする。
を記録する際には、マーク形成時にマークパワーである
ピークパワーおよびバイアスパワーからなるチャネルク
ロック周期に対応するマルチパルスで、スペース形成時
にスペースパワーによる一定パワーでそれぞれLD2を
発光させる手段を設けているが、それ以外の手段を設け
てもよい。
整する際には、ピークパワーをサンプル/ホールドする
ことにより得、そのピークパワーをサンプル/ホールド
するために一定期間だけそのピークパワーによる一定パ
ワーでLD2を発光させる手段を設けているが、それ以
外の手段を設けてもよい。
間では、本来の記録情報とは無関係に強制的にLD2の
発光パワーをマークパワーとする。マークパワーおよび
/あるいはスペースパワーをサンプル/ホールドするた
めのサンプル期間を、上記記録変調方式の最長データ長
とする。マーク形成時のマークパワーであるバイアスパ
ワーを、スペースパワーとほぼ同じパワーとする。
でマークを形成するためのマークパワーであるピークパ
ワーおよびバイアスパワー、スペースを形成するための
スペースパワーの3種類の記録パワーが必要であるが、
バイアスパワーとスペースパワーはほぼ同じパワーでよ
いので、同じパワーレベルで扱うことにする(請求項9
に対応する)。
において、CPU1から出力されるスペースパワー制御
信号がD/Aコンバータ10によりスペースパワー制御
アナログ信号となり、LD駆動装置4に供給される。C
PU1から出力されるピークパワー制御信号がD/Aコ
ンバータ11によりピークパワー制御アナログ信号とな
り、LD駆動装置4に供給される。LD駆動装置4は、
スペースパワー制御アナログ信号に応じてスペースパワ
ーのレベルを、ピークパワー制御アナログ信号に応じて
ピークパワーのレベルをそれぞれ決定する。
に示すような8−16変調信号(記録データ)に変換
し、更に同図の(c)に示したようなマルチパルス波形
を生成し、その波形に応じてスペースパワーイネーブル
信号あるいはピークパワーイネーブル信号をLD駆動装
置4に供給する。LD駆動装置4は、スペースパワーイ
ネーブル信号あるいはピークパワーイネーブル信号がハ
イレベル“H”の時にLD2に駆動電流を供給する。
に所定量の電流を重畳することでピークパワーを駆動す
る電流とし、CPU1は、LD2をスペースパワーで発
光させる際にはスペースパワーイネーブル信号のみを
“H”にし、ピークパワーで発光させる際にはスペース
パワーイネーブル信号とピークパワーイネーブル信号の
両方を“H”にする。よって、記録中は、スペースパワ
ーイネーブル信号を常に“H”レベルにしておけばよい
(図3の(d)(e)参照)。
給されると、LD2からレーザ光が射出されて光ディス
ク等の記録媒体に照射され、情報の記録・再生が行なわ
れる。その際、出射光の一部がモニタPD3に入射さ
れ、LD2の発光パワーに比例したパワーモニタ電流が
I/V変換回路5に出力される。したがって、I/V変
換回路5より電流−電圧変換されたパワーモニタ信号を
利用することで、APC制御を行なうことができる。
I/V変換回路5から出力されるパワーモニタ信号(ス
ペースパワー)は、所定の間隔でCPU1より出力され
るスペースパワーサンプルタイミング信号が“H”の期
間に、サンプル/ホールド回路6によりサンプル/ホー
ルドされ、A/Dコンバータ7でデジタル化されてスペ
ースパワーサンプル信号としてCPU1に出力される
(図5参照)。
/V変換回路5から出力されるパワーモニタ信号(ピー
クパワー)は、所定の間隔でCPU1より出力されるピ
ークパワーサンプルタイミング信号が“H”の期間に、
サンプル/ホールド回路6によりサンプル/ホールドさ
れ、A/Dコンバータ8でデジタル化されてピークパワ
ーサンプル信号としてCPU1に出力される(図5参
照)。
ミング信号を予め設定された基準値と比較して、スペー
スパワーが最適値になるようにスペースパワー制御信号
の値を調整する。また、ピークパワーサンプルタイミン
グ信号を予め設定された基準値と比較して、ピークパワ
ーが最適値になるようにピークパワー制御信号の値を調
整する。このように、CPU1が定期的にスペースパワ
ー制御信号あるいはピークパワー制御信号を調整するこ
とにより、常に最適なLD駆動電流および記録パワー
(発光パワー)を得ることができる。
ーク形成時にピークパワーおよびバイアスパワーからな
るチャネルクロック周期Tに対応するマルチパルスで、
スペース形成時にスペースパワーによる一定パワーでそ
れぞれLD2を発光させる。また、マークパワーを調整
する際には、ピークパワーをサンプル/ホールドするこ
とにより得、そのピークパワーをサンプル/ホールドす
るために一定期間だけそのピークパワーによる一定パワ
ーでLD2を発光させる(請求項6に対応する)。
ンプル/ホールド回路6によってサンプル/ホールドさ
せた後、その所定回数でのスペースパワーの変動の大き
さに応じて、ピークパワー(マークパワー)のサンプル
/ホールド間隔を変更する(請求項1〜3に対応する)
が、これについては追って詳細に説明する。
ホールドする間隔と、マークパワーをサンプル/ホール
ドする当初の間隔を、異なる期間とする。この例では、
スペースパワーをサンプル/ホールドする間隔を、ピー
クパワー(マークパワー)をサンプル/ホールドする当
初の間隔より短い期間とする(請求項4,5に対応す
る)。
記録した箇所は、連続加熱により記録マークがうまく形
成されず欠損箇所となるので、頻繁にはピークパワー調
整は行なえない。一方、スペースパワーは一定パワーで
あるので、比較的長いスペースデータを記録する際にサ
ンプル/ホールドすることで、記録データに欠損を与え
ることなく、スペースパワーの制御を行なうことができ
る。したがって、スペースパワー制御間隔はマークパワ
ー制御間隔に比べて短い間隔で制御が行なえることが分
かる。
後などでLD2が冷却している状態や、LDの性能劣化
や周囲温度などにより、記録パワーの変動が大きくなっ
てしまう場合には、ピークパワーのサンプル/ホールド
間隔を短くすることで、よりきめ細かいピークパワーの
調整を行なうことができ、ジッタの増大などを防ぐこと
ができる。
ースパワーをサンプル/ホールドするためのサンプル期
間は、8−16記録変調方式の最長データ長である14
Tとする(請求項8に対応する)。こうすることで、C
PU1では、APC用に特殊(特別)なデータコードを
生成する必要がなく、且つモニタPD3およびI/V変
換回路5の制御帯域を低くすることができる。
タ長はSYNCコードなので、スペースパワーのサンプ
ル期間を14Tスペースデータ出力時にする場合は、S
YNCフレーム(1488T)のほぼ2回に1回ごとに
サンプル/ホールドを行なうことになる(図2の(a)
(b)参照)。なお、14Tデータは、DSVをゼロにす
るために規則に従って14Tマークあるいは14Tスペ
ースが選ばれるので、必ずしも2SYNCに1回14T
スペースが出力されるわけではないが、便宜上、図2で
はこのように表記している。
ンプル/ホールドする期間では、本来の記録情報とは無
関係に強制的にLD2の発光パワーをピークパワーとす
るようにする(請求項7に対応する)。
ホールド)するタイミングは、14Tマークデータ出力
時に行なうと、常にSYNCコードを欠損させてしまう
ことになるので、SYNCタイミングとは全く非同期に
(記録初期時は)定期的に本来の記録データ(記録情
報)とは無関係に14Tマークを出力し、ピークパワー
をサンプリングするようにする。
いるので、SYNCタイミングと非同期であればマーク
が欠損していてもエラー訂正により正常に再生される確
率が高くなる。定常状態でサンプリングのために14T
マークを出力する間隔は、例えば10ms毎とすれば、
チャネルクロック周期T=38.2ns として、約17
5SYNCであり、スペースパワーサンプリング約88
回に1回、ピークパワーをサンプリングすることになる
(図2の(c)参照)。
図4の(a)に示すように、スペースパワーを5回(所
定回数)サンプリングし、それぞれ求めたスペースパワ
ーモニタ値Ms1〜Ms5と基準値Msrとの誤差平均(スペ
ースパワー変動)に応じてピークパワー(マークパワ
ー)のサンプル/ホールド間隔を変更する。
値Ms1〜Ms5と基準値Msrとの誤差平均が許容変動値
(所定量)Dより大きい場合、つまり (Σ(Msi−Msr))/N(i=1〜5,N=5)=(((Ms1−
Msr)+(Ms2−Msr)+……+(Ms5−Msr))/5)>D のような場合には、LD2のパワー変動が大きいとみな
し、図2の(d)に示したようにピークパワーのサンプ
ル/ホールド間隔を短くする(請求項3に対応する)。
合、例えば図4の(b)に示すように、スペースパワー
を5回(所定回数)サンプリングし、それぞれ求めたス
ペースパワーモニタ値Ms1〜Ms5の各々隣接する値どう
しの誤差(Ms1−Ms2),(Ms2−Ms3),……,(Ms4−
Ms5)のうち、最も大きな誤差(隣接するスペースパワ
ーどうしの変動が最も大きい値)に応じてピークパワー
(マークパワー)のサンプル/ホールド間隔を変更す
る。
値Ms1〜Ms5の各々隣接する値どうしの誤差(Ms1−Ms
2),(Ms2−Ms3),……,(Ms4−Ms5)のうち、最も大
きな誤差が許容変動値Dよりも大きい場合、つまり MAX(Msi−M(si+1))>D のような場合には、LD2のパワー変動が大きいとみな
し、図2の(d)に示したようにピークパワーのサンプ
ル/ホールド間隔を短くする(請求項2に対応する)。
変化は、例えば、定常状態での間隔が10msとした場
合、半分の間隔の5ms毎にサンプル/ホールドを行な
うようにすれば、LD2のパワー変動が大きくなった場
合でも安定した記録を行なえるようにでき、LD2のパ
ワー変動が定常状態になった場合は、再びピークパワー
のサンプル/ホールド間隔を10msにすれば、マーク
の欠損回数を減らすことができる。
では、請求項1〜9に対応する処理を行なう制御部(発
光パワー制御手段等としての機能を有する)をCPU
1,サンプル/ホールド回路6,A/Dコンバータ7,
8を含む各回路によって構成したが、必ずしもそれらの
回路によって構成する必要はない。例えば、CPU1に
代えてそれと同等の機能を有する他のデジタル制御装置
を使用したり、請求項1〜9に対応する処理を行なう制
御部全体をアナログ回路によって構成することもでき
る。
における請求項1〜9に対応する構成および処理につい
て説明したが、それらの処理を全て実行可能な制御部を
1台の光情報記録再生装置に設けることもできるし、そ
れらの処理の一部のみを実行可能な制御部を光情報記録
再生装置に設けることもできる。
明の光情報記録再生装置によれば、スペースパワーを所
定回数だけサンプル/ホールドした後、その所定回数で
のスペースパワーの変動の大きさに応じて、マークパワ
ーのサンプル/ホールド間隔を変更するので、LDが冷
却している時や性能劣化,周囲温度などにより、記録パ
ワーの変動が大きくなってしまう場合でも、安定した記
録が行なえるように記録パワーの制御を行なうことがで
きる。
れば、スペースパワーを所定回数だけサンプル/ホール
ドした後、その所定回数でのスペースパワーの変動のう
ち、隣接するスペースパワーどうしの変動が最も大きい
値に応じて、マークパワーのサンプル/ホールド間隔を
変更するので、LDが冷却している時や性能劣化,周囲
温度などにより、記録パワーの変動が大きくなってしま
う場合でも、安定した記録が行なえるように記録パワー
の制御を行なうことができる。
れば、スペースパワーを所定回数だけサンプル/ホール
ドした結果、その所定回数でのスペースパワーの変動が
所定量より大きい場合に、マークパワーのサンプル/ホ
ールド間隔を短くするので、LDの性能劣化や周囲温度
などにより、記録パワーの変動が初期状態よりも大きく
なってしまう場合でも、安定した記録が行なえるように
記録パワーの制御を行なうことができる。
れば、請求項1〜3のいずれかの光情報記録再生装置に
おいて、スペースパワーをサンプル/ホールドする間隔
と、マークパワーをサンプル/ホールドする当初の間隔
を、異なる期間としたので、請求項1〜3のいずれかの
発明と同様の効果に加え、スペースパワーのパワー変動
を少なくすることができる。
れば、請求項4の光情報記録再生装置において、スペー
スパワーをサンプル/ホールドする間隔を、マークパワ
ーをサンプル/ホールドする当初の間隔より短い期間と
したので、請求項1〜3のいずれかの発明と同様の効果
に加え、スペースパワーのパワー変動を少なくすること
ができる。
れば、請求項1〜5のいずれかの光情報記録再生装置に
おいて、通常に情報を記録する際には、マーク形成時に
マークパワーであるピークパワーおよびバイアスパワー
からなるチャネルクロック周期に対応するマルチパルス
で、スペース形成時にスペースパワーによる一定パワー
でそれぞれLDを発光させ、マークパワーを調整する際
には、ピークパワーをサンプル/ホールドすることによ
り得、そのピークパワーをサンプル/ホールドするため
に一定期間だけそのピークパワーによる一定パワーでL
Dを発光させるので、請求項1〜5のいずれかの発明と
同様の効果に加え、制御帯域の低い回路構成でピークパ
ワーの検出を行なうことができる。
れば、請求項1〜6のいずれかの光情報記録再生装置に
おいて、マークパワーをサンプル/ホールドする期間で
は、本来の記録情報とは無関係に強制的にLD2の発光
パワーをマークパワーとするので、請求項1〜6のいず
れかの発明と同様の効果に加え、再生時に欠損マークデ
ータのエラー訂正を行ないやすくできる。
れば、請求項1〜7のいずれかの光情報記録再生装置に
おいて、マークパワーおよび/あるいはスペースパワー
をサンプル/ホールドするためのサンプル期間を、上記
記録変調方式の最長データ長としたので、請求項1〜7
のいずれかの発明と同様の効果に加え、パワー検出用に
特別なデータコードを生成する必要がなくなる。
れば、請求項1〜7のいずれかの光情報記録再生装置に
おいて、マーク形成時のマークパワーであるバイアスパ
ワーをスペースパワーとほぼ同じパワーとしたので、請
求項1〜7のいずれかの発明と同様の効果に加え、LD
駆動装置の制御信号を少なくすることができる。
よれば、請求項1〜9のいずれかの光情報記録再生装置
において、マークパワーおよび/あるいはスペースパワ
ーをサンプル/ホールド回路がサンプル/ホールドし、
A/Dコンバータがデジタル化してCPU等のデジタル
制御装置に出力することにより、そのデジタル制御装置
が、マークパワーおよび/あるいはスペースパワーの増
加又は減少の調整、スペースパワーのサンプルパワー変
動量の算出、マークパワーおよび/あるいはスペースパ
ワーのサンプル/ホールド間隔の制御を行なうことがで
きるので、請求項1〜9のいずれかの発明と同様の効果
に加え、パワー制御をほとんどデジタル的に行なうこと
ができ、制御がしやすくなる。
置の要部例を示すブロック構成図である。
分を説明するためのタイミング図である。
部分を説明するためのタイミング図である。
出処理を説明するための線図である。
に他の部分を説明するためのタイミング図である。
明するためのタイミング図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 チャネルクロック周期のN(Nは1以上
の整数)倍のデータ長からなる情報を半導体レーザから
のレーザ光により記録媒体上に記録する際に、前記半導
体レーザを所定の波形で発光させ、所定の記録変調方式
に基づいてマークあるいはスペースを前記記録媒体上に
形成するマーク/スペース形成手段と、前記記録期間中
に、所定の間隔で、前記半導体レーザの前記マーク形成
時の発光パワーであるマークパワーおよび前記スペース
形成時の発光パワーであるスペースパワーをそれぞれサ
ンプリングしてホールドすることにより、それぞれ最適
な発光パワーになるように調整する発光パワー調整手段
とを有する光情報記録再生装置において、 前記発光パワー調整手段に、前記スペースパワーを所定
回数だけサンプリングしてホールドした後、その所定回
数でのスペースパワーの変動の大きさに応じて、前記マ
ークパワーのサンプリングおよびホールド間隔を変更す
るサンプル/ホールド間隔変更手段を設けたことを特徴
とする光情報記録再生装置。 - 【請求項2】 前記サンプル/ホールド間隔変更手段
が、前記スペースパワーを所定回数だけサンプリングし
てホールドした後、その所定回数でのスペースパワーの
変動のうち、隣接するスペースパワーどうしの変動が最
も大きい値に応じて、前記マークパワーのサンプリング
およびホールド間隔を変更する手段であることを特徴と
する請求項1記載の光情報記録再生装置。 - 【請求項3】 前記サンプル/ホールド間隔変更手段
が、前記スペースパワーを所定回数だけサンプリングし
てホールドした結果、その所定回数でのスペースパワー
の変動が所定量より大きい場合に、前記マークパワーの
サンプリングおよびホールド間隔を短くする手段である
ことを特徴とする請求項1記載の光情報記録再生装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
光情報記録再生装置において、 前記スペースパワーをサンプリングしてホールドする間
隔と、前記マークパワーをサンプリングしてホールドす
る当初の間隔は、異なる期間であることを特徴とする光
情報記録再生装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の光情報記録再生装置にお
いて、 前記スペースパワーをサンプリングしてホールドする間
隔は、前記マークパワーをサンプリングしてホールドす
る当初の間隔より短い期間であることを特徴とする光情
報記録再生装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
光情報記録再生装置において、 前記マーク/スペース形成手段に、通常に情報を記録す
る際には、前記マーク形成時に前記マークパワーである
ピークパワーおよびバイアスパワーからなるチャネルク
ロック周期に対応するマルチパルスで、前記スペース形
成時に前記スペースパワーによる一定パワーでそれぞれ
前記半導体レーザを発光させる手段を設け、 前記発光パワー調整手段に、前記マークパワーを調整す
る際には、前記ピークパワーをサンプリングしてホール
ドすることにより得、そのピークパワーをサンプリング
してホールドするために一定期間だけそのピークパワー
による一定パワーで前記半導体レーザを発光させる手段
を設けたことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
光情報記録再生装置において、 前記マークパワーをサンプリングしてホールドする期間
では、本来の記録情報とは無関係に強制的に前記半導体
レーザの発光パワーを前記マークパワーとすることを特
徴とする光情報記録再生装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
光情報記録再生装置において、 前記マークパワーおよび/あるいは前記スペースパワー
をサンプリングしてホールドするためのサンプル期間
は、前記記録変調方式の最長データ長であることを特徴
とする光情報記録再生装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
光情報記録再生装置において、 前記マーク形成時のマークパワーであるバイアスパワー
は、前記スペースパワーとほぼ同じパワーであることを
特徴とする光情報記録再生装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか一項に記載
の光情報記録再生装置において、 前記発光パワー調整手段を、サンプル/ホールド回路
と、A/Dコンバータと、CPU等のデジタル制御装置
とによって構成したことを特徴とする光情報記録再生装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09912799A JP3693849B2 (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 光情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09912799A JP3693849B2 (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 光情報記録再生装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000293853A true JP2000293853A (ja) | 2000-10-20 |
JP3693849B2 JP3693849B2 (ja) | 2005-09-14 |
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120244668A1 (en) * | 2011-03-25 | 2012-09-27 | Jeesung Jung | Semiconductor devices with layout controlled channel and associated processes of manufacturing |
-
1999
- 1999-04-06 JP JP09912799A patent/JP3693849B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US20120244668A1 (en) * | 2011-03-25 | 2012-09-27 | Jeesung Jung | Semiconductor devices with layout controlled channel and associated processes of manufacturing |
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