JP2000293551A - 2次元配置決定方法及びその装置 - Google Patents

2次元配置決定方法及びその装置

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JP2000293551A
JP2000293551A JP2000020846A JP2000020846A JP2000293551A JP 2000293551 A JP2000293551 A JP 2000293551A JP 2000020846 A JP2000020846 A JP 2000020846A JP 2000020846 A JP2000020846 A JP 2000020846A JP 2000293551 A JP2000293551 A JP 2000293551A
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Koichi Matsuda
浩一 松田
Masami Konishi
正躬 小西
Naoki Yamamoto
直樹 山本
Koji Minekubo
貢二 峰久保
Shoki Fujiwara
昭喜 藤原
Akira Kakehi
明 筧
Hisashi Tamaoki
久 玉置
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2次元図形の配置を決定する際に,同じ形状
の部品が同じパターンとなり,複数の切断具を有する切
断装置に適した配置を可能とする。 【解決手段】 配置図形をグルーピングし(S1),グ
ループ毎に各形状毎の図形数の最大公約数(ロット数)
を算出し(S2),ロットを構成する各形状毎の図形数
を求め(S3),各ロット内での各図形の相対配置を決
定し(S4),それを最小単位として長手方向,幅方向
にそれぞれ配置して配置パターンを求め(S5〜S
7),得られた配置パターンを含む最小面積の長方形を
作成し(S8),その全ての辺の長さが所定の上限値以
下となり,面積が所定の閾値以下となるまで,配置パラ
メータを変更しながら(S11),上記手順を繰り返
す。また同一の長手方向配置を切断具数又はその倍数だ
け幅方向に平行に並べて配置パターンを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば板状の母材
から様々な形状の2次元部品を切り取る場合などに用い
られる,2次元図形の2次元配置を決定する方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば,ガラス,鉄板,木材等のシート
状の母材から任意形状の部品を切り取ったり,母材上に
任意形状の部品を配置する場合には,母材の無駄を最小
限に抑えるため,各部品を母材上へ適切に配置する必要
がある。即ち,母材に対して,各部品を重なりやはみ出
しなく,且つなるべく配置実効面積が小さくなるように
配置することにより,材料の無駄を最小限に抑えること
ができる。そのような適切な2次元配置決定方法として
は,例えば「二次元最適配置への遺伝的アルゴリズムの
応用」(情報処理学会第52回全国大会)に提案されて
いるものがある。この手法は,シート状の母材から各種
形状の部品を複数個切り出す際の母材の必要面積を最小
とする部品配置を決定する問題に対し,遺伝的アルゴリ
ズムを適用したものである。以下,図14〜図16を用
いてこの手法について簡単に説明する。
【0003】上記公知の手法では,図14に示すような
幅W,長さLのシート材(母材)に対して,斜線で示す
ような任意形状の複数の部品を重なりやはみ出しなく配
置し,必要となるシート長NLをなるべく小さくするよ
うな配置計画を作成する。図16の系統図に示すよう
に,この手法は,遺伝的アルゴリズム(以下,GAとい
う)と配置決定アルゴリズム(以下,LDAという)と
で構成されている。LDAは,GAから部品の配置順序
(遺伝子)を受け取り,該配置順序に基づいて,後述す
る処理により必要シート長NLを算出する。GAは,上
記LDAで求められた必要シート長NLが最小となるよ
うな上記配置順序を探索する。以下,上記LDAによる
処理手順を,図15(a),(b)を用いて説明する。
LDAは,GAから渡される配置順序に従い,N個の部
品を1つずつシート材の原点より配置していく。尚,図
15(b)に示すように,シート材の幅方向にy軸,長
手方向にx軸をとる。LDAは,k(k=1〜N)番目
の部品を取り出し(ステップS51),まずy軸方向の
部品最大幅Wp(y座標の最大値)がシート材の幅Wを
超えていないかのチェックを行う(ステップS52)。
超えていなければ,既に配置済みの部品と部品kとの重
なりを,頂点チェック,境界チェックによりチェックす
る(ステップS53,S54)。ここで,頂点チェック
では,部品kの全ての頂点が配置済みの部品の内部に存
在するかどうかをチェックし,境界チェックでは,部品
kの境界上の全ての点に対して上記頂点チェックと同様
のチェックを行う。上記頂点チェック若しくは境界チェ
ックにおいて重なりが検出された場合には,その重なり
を解消するために必要なy軸方向への移動量Δyを所定
の計算方法により計算し,部品kを該Δyだけy軸方向
に移動させ(ステップS58,S59),上記ステップ
S52のチェックを行う。このチェックにおいて,部品
kのy座標最大値がシート材の幅Wを超えていれば,即
ち部品kがシート材の幅方向にはみ出していれば,y=
0に戻りx軸方向に所定量移動させ(ステップS5
7),上記ステップS52〜S54の処理を繰り返す。
部品kのy座標最大値がシート材の幅Wを超えていなけ
れば,その位置で部品kの配置を決定する(ステップS
55)。そして,部品番号をk=k+1として,上記ス
テップS51〜S55を繰り返し,N個全ての部品の配
置が決定したところで処理は終了する(ステップS5
6)。全ての部品の配置が決定すれば,必要シート長N
Lが求められ,上記GAに渡される。上記GAでは,選
択,及び交叉/突然変異によって新たに生成された遺伝
子(配置順序)を上記LDAに送り,評価関数である上
記必要シート長NLを得る処理を繰り返しながら,上記
必要シート長NLが最小となる最適配置を探索する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,母材から部
品を切り取る場合には,例えばバーナなどの熱によって
母材を切断する切断装置が用いられる場合がある。この
ような場合には,部品の切り取りの際に発生する熱が後
から切り取られる部品に伝達され,多少なりとも熱歪み
等が発生して部品寸法に影響を及ぼす。従って,部品の
形状を揃えるためには,同じ形状の部品はできるだけ同
じ配置パターンで切り取ることが望ましい。しかしなが
ら,上記従来の2次元配置決定方法では,各部品が全て
個別に扱われるため,同じ形状の部品であっても他の部
品との配置関係はそれぞれ異なり,同じ形状の部品を同
じパターンで配置するようなことはできなかった。ま
た,上記切断装置としては,例えば並行して同一動作を
行う切断具(トーチ)が母材の幅方向に複数設置され,
母材長手方向に同一形状の部材を並行して切り取ること
ができるものが存在するが,上記従来の2次元配置決定
方法では,このような切断装置に適した配置を行うこと
ができなかった。本発明は上記事情に鑑みてなされたも
のであり,その目的とするところは,同じ形状の部品が
できるだけ同じパターンとなるような配置が可能であ
り,更に,複数の切断具を有する切断装置に適した配置
が可能な2次元配置決定方法及びその装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の方法は,複数の異なる形状がそれぞれ1又は
複数存在する2次元図形の2次元配置を決定する2次元
配置決定方法において,上記2次元図形を,その形状に
基づいて1又は複数のグループに分類するグルーピング
工程と,上記グルーピング工程で分類されたグループ毎
に,各グループ内の各形状毎の図形数の公約数のうちの
1つを算出し,これを各グループのロット数とするロッ
ト数算出工程と,上記グループ毎に,各グループ内の各
形状毎の図形数を上記ロット数算出工程で得られたロッ
ト数で割り,各ロットを構成する各形状毎の図形数を算
出するロット構成図形数算出工程と,上記グループ毎
に,上記ロット内での各図形の相対的な配置を決定する
ロット内配置決定工程と,上記ロット内配置決定工程で
得られた各ロット単位での形状に基づいて,全グループ
の全ロットの配置を決定する全体配置決定工程とを具備
してなることを特徴とする2次元配置決定方法として構
成されている。ここで,通常は上記ロット数算出工程に
おいて各グループ内の各形状毎の図形数の最大公約数を
各グループのロット数とすれば問題ないが,最大公約数
以外の公約数をロット数としたほうが全体配置を最適化
できる場合もある。更に,上記ロット数算出工程に先立
って,各グループ内の各形状毎の図形数の最大公約数が
なるべく大きくなるように,各グループから必要に応じ
て余り図形を切り離し,上記余り図形を新たなグループ
に分類するようにすれば,ロット数をなるべく大きくす
ることができ,同じ形状の図形をそのロット内に同じパ
ターンで配置して各図形の寸法のバラツキを最小限に抑
えるという本発明の奏する効果を更に高めることが可能
である。また,上記ロット内配置決定工程の具体例とし
ては,例えば,各図形の回転角を設定する第1の回転角
設定工程と,上記第1の回転角設定工程で回転角が設定
された上記各図形の配置順序を設定する第1の配置順序
設定工程と,上記第1の配置順序設定工程で設定された
配置順序に基づいて,最小限の加工しろを確保した上で
各図形が互いに重ならないように順に配置する第1の配
置工程とで構成することができる。ここで,上記第1の
配置工程は,例えば,配置済みの図形上の任意点に次に
配置する図形上の任意点を重ね合わせた後,後から配置
した図形を任意方向に最小限の加工しろを確保した上で
重なりが無くなるまで移動させる処理の繰り返しにより
構成することができる。
【0006】また,上記全体配置決定工程を,上記グル
ープ毎に所定の切断具数若しくはその倍数を幅方向のロ
ット配置数として設定すると共に,ロット数を上記幅方
向のロット配置数で割って長手方向のロット配置数を算
出する配置数設定工程と,上記配置数設定工程で得られ
た上記長手方向のロット配置数に基づいて,上記ロット
内配置決定工程で得られた各ロットの長手方向の配置を
決定する長手方向配置決定工程と,上記配置数設定工程
で得られた上記幅方向のロット配置数に基づいて,上記
長手方向配置決定工程で得られた長手方向配置の幅方向
への配置を決定する幅方向配置決定工程とにより構成す
れば,並行して同一動作を行う複数の切断具が母材の幅
方向に複数設置され,母材長手方向に同一形状の部材を
並行して切り取ることができる切断装置に適した配置パ
ターンを作成することが可能である。ここで,上記長手
方向配置決定工程の具体例としては,例えば,各ロット
の回転角を設定する第2の回転角設定工程と,上記第2
の回転角設定工程で回転角が設定された上記各ロットの
配置順序を設定する第2の配置順序設定工程と,上記第
2の配置順序設定工程で設定された配置順序に基づい
て,最小限の加工しろを確保した上で各ロットが互いに
重ならないように順に配置する第2の配置工程とで構成
することができる。更に,上記第2の配置工程は,配置
済みのロット上の任意点に,次に配置するロット上の任
意点を重ね合わせた後,後から配置したロットを任意方
向に最小限の加工しろを確保した上で重なりが無くなる
まで移動させる処理の繰り返しにより構成することがで
きる。更に,所定の終了条件を満たすまで,上記2次元
図形の配置に関する所定のパラメータを変更しながら上
記一連の工程を繰り返すようにすれば,より良い配置パ
ターンの探索が可能である。ここで,上記所定の終了条
件は,例えば上記全体配置決定工程で得られた全体配置
に関する所定の評価値の値(例えば上記全体配置を含む
所定の領域の面積や,上記全体配置を含む最小の長方形
の短辺の長さ)として設定することができる。或いは,
上記所定の終了条件は上記一連の工程の繰り返し数によ
り設定することも可能である。
【0007】ただし,終了条件を上記全体配置決定工程
の後のみにおいて判断したのでは,パラメータの組み合
わせ数が膨大となり,終了条件を満たすまでの繰り返し
数が膨大となって収束が悪くなる場合がある。そこで,
例えば,上記ロット内配置決定工程において,ロット内
配置に関する所定の評価値に基づいて各グループ毎に1
又は複数のロット内配置を決定し,上記全体配置決定工
程において,上記ロット内配置決定工程で決定されたロ
ット内配置に基づいて全体配置を決定するようにすれ
ば,繰り返し回数が絞られ,解の収束性を向上させるこ
とが可能である。ここで,上記ロット内配置に関する所
定の評価値として,例えばロット内配置を囲む長方形の
最小面積を用いると,最終的に得られる全体配置が最小
化されない可能性がある。そこで,上記ロット内配置に
関する所定の評価値Pとしては,例えば次のような値を
用いることが望ましい。 P=(当該ロットを含む最小の長方形の長手方向長さ)
×(既に決定された別ロットを含む最小の長方形の幅方
向長さ) また,上記評価値Pを最小化できたとしても,ロット内
配置の幅方向長さが,既に配置された別ロットの幅方向
長さに比べて著しく大きくなれば,最終的に得られる全
体配置を最小化することはできない。そこで,例えば
(当該ロットを含む最小の長方形の幅方向長さ)>(既
に決定された別ロットを含む最小の長方形の幅方向長
さ)となるロット内配置については候補から外してしま
うようにすればよい。
【0008】また,本発明の装置は,複数の異なる形状
がそれぞれ1又は複数存在する2次元図形の2次元配置
を決定する2次元配置決定装置において,上記2次元図
形を,その形状に基づいて1又は複数のグループに分類
するグルーピング手段と,上記グルーピング手段で分類
されたグループ毎に,各グループ内の各形状毎の図形数
の最大公約数を算出し,これを各グループのロット数と
するロット数算出手段と,上記グループ毎に,各グルー
プ内の各形状毎の図形数を上記ロット数算出手段で得ら
れたロット数で割り,各ロットを構成する各形状毎の図
形数を算出するロット構成図形数算出手段と,上記グル
ープ毎に,上記ロット内での各図形の相対的な配置を決
定するロット内配置決定手段と,上記ロット内配置決定
手段で得られた各ロット単位での形状に基づいて,全グ
ループの全ロットの配置を決定する全体配置決定手段と
を具備してなることを特徴とする2次元配置決定装置と
して構成されている。更に,上記全体配置決定手段を,
上記グループ毎に,所定の切断具数若しくはその倍数を
幅方向のロット配置数として設定すると共に,ロット数
を上記幅方向のロット配置数で割って長手方向のロット
配置数を算出する配置数設定手段と,上記配置数設定手
段で得られた上記長手方向のロット配置数に基づいて,
上記ロット内配置決定手段で得られた各ロットの長手方
向の配置を決定する長手方向配置決定手段と,上記配置
数設定手段で得られた上記幅方向のロット配置数に基づ
いて,上記長手方向配置決定手段で得られた長手方向配
置の幅方向への配置を決定する幅方向配置決定手段とに
より構成すれば,並行して同一動作を行う複数の切断具
が母材の幅方向に複数設置され,母材長手方向に同一形
状の部材を並行して切り取ることができる切断装置に適
した配置パターンを作成することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係る2次元配置決定方法による処理手順を示すフ
ローチャート,図2は本発明の実施の形態に係る2次元
配置決定装置A1の概略構成を示すブロック図,図3は
配置対象部材の形状と枚数の一例を示す図,図4はステ
ップS4におけるロット内での各部材の相対配置の決定
方法の説明図,図5は組合せ1及び組合せ2のロット内
での各部材の相対配置の一例を示す図,図6は長手方向
ロットの一例を示す図,図7は全体配置パターンの一例
を示す図,図8は他の長手方向ロットの配置例における
1列目のロット配置例を示す図,図9は他の長手方向ロ
ットの配置例における2列目のロット配置例を示す図,
図10は図8,図9に示すロット配置による長手方向ロ
ットを示す図,図11は図10に示す長手方向ロットに
よる全体配置パターンを示す図,図12は各組み合わせ
の枚数の最大公約数をロット数としないほうがより良い
配置となる場合のロット内配置の一例,図13はロット
内配置時点における最適化の説明図である。本実施の形
態に係る2次元配置決定装置A1は,図2に示すよう
に,配置部材データ入力部1,配置パラメータ設定部
2,配置パターン作成部3,配置長さチェック部4,配
置パターン評価部5,切断具数設定部6,配置長さ制約
設定部7,及び評価閾値設定部8を具備して構成されて
いる。尚,本2次元配置決定装置A1は,パーソナルコ
ンピュータ等の計算機により全ての構成を実現できる。
【0010】上記配置部材データ入力部1では,配置対
象となる部材(図形)の形状情報(例えば部材毎に設定
される所定の2次元座標系における各頂点の座標値等で
設定される)と,形状毎の枚数が入力される。上記切断
具数設定部6では,部材配置後の実際の切断処理に用い
られる切断装置に設置されている切断具の数が設定され
る。即ち,並行して同一動作を行う切断具が母材幅方向
に複数台設置されている場合にはその台数が設定され,
切断具が1台の場合は「1」が設定される。上記配置長
さ制約設定部7では,作成された配置パターンを含む最
小面積の長方形の一辺の長さの上限値(所定の評価値の
一例)が予め設定される。本実施の形態では,作成され
た配置パターンを含む最小面積の長方形の一辺の長さが
上記上限値を超えないことを制約条件(所定の評価値の
一例)とする。上記評価閾値設定部8では,作成された
配置パターンを含む長方形の最小面積の閾値が予め設定
される。本実施の形態では,作成された配置パターンを
含む長方形の最小面積を評価値とし,上記評価値が上記
閾値以下となることを終了条件の一つとする。上記配置
パラメータ設定部2,配置パターン作成部3,配置長さ
チェック部4,及び配置パターン評価部5では,上記配
置部材データ入力部1,切断具数設定部6,配置長さ制
約設定部7,及び評価閾値設定部8における各種設定値
に基づいて,後述する処理手順(図1)に沿った繰り返
し処理が行われる。上記配置パラメータ設定部2(グル
ーピング手段,ロット数算出手段,ロット構成図形数算
出手段,ロット内配置決定手段,及び全体配置決定手段
(配置数設定手段,長手方向配置決定手段,幅方向配置
決定手段)の一例)では,上記配置部材データ入力部1
で入力された配置対象部材の形状及び枚数の情報に基づ
いて,配置パターンの作成に必要な各種配置パラメータ
(所定のパラメータに相当)の値が設定される。上記配
置パラメータの具体例については,後述する処理手順の
説明において明らかにする。初回は初期値として全ての
配置パラメータに値が設定され,2回目以降の繰り返し
時には任意の配置パラメータの値が変更される。上記配
置パターン作成部3では,上記配置パラメータ設定部2
で設定された配置パラメータに基づいて,配置パターン
が作成される。上記配置長さチェック部4では,上記配
置パターン作成部3で作成された上記配置パターンが上
記制約条件を満たしているか否か,即ち上記配置パター
ンを含む最小面積の長方形の一辺の長さが上記上限値を
超えていないかが判断される。上記配置パターン評価部
5では,上記配置パターン作成部3で作成された上記配
置パターンの評価値,即ち上記配置パターンを含む長方
形の最小面積が求められ,これが上記閾値以下であるか
否かが判断される。
【0011】続いて,図1に示すフローチャートを参照
しながら,本実施の形態に係る2次元配置決定方法の処
理手順を説明する。ここで,図1の処理に先立って,上
記配置部材データ入力部1により,図3に示すような形
状とそれぞれの枚数が配置部材データとして入力され,
上記配置パラメータ設定部2により,各配置パラメータ
(具体例はそれぞれの配置パラメータが用いられる各ス
テップにおいて説明する)に初期値が入力されているも
のとする。尚,これが第1,第2の回転角設定工程,第
1,第2の配置順序設定工程,及び第1,第2の配置工
程の一例である。
【0012】[ステップS1(グルーピング工程の一
例)]配置パターン作成部3により,まずそれぞれの形
状を複数の組合せに区分する(グルーピング)。ここで
は,一例として次のような2つの組合せ(グループ)を
作成する。尚,この組合せは配置パラメータであり,上
記配置パターン評価部5で設定された値が用いられる。 例) 組合せ1:(形状A,形状D,形状E) …配置パラメータ 組合せ2:(形状B,形状C) …配置パラメータ [ステップS2(ロット数算出工程の一例)]次に,上
記ステップS1で作成された各組合せ毎に,各組合せ内
の各形状毎の枚数の最大公約数を求める。上記組合せ1
の形状A,形状D,形状Eの枚数はそれぞれ4,4,4
であるから,組合せ1の最大公約数は4となり,上記組
合せ2の形状B,形状Cの枚数はそれぞれ4,8である
から,組合せ2の最大公約数も4となる。尚,求められ
た最大公約数は各組合せのロット数となる。 例) 組合せ1の最大公約数=4 組合せ2の最大公約数=4 [ステップS3(ロット構成図形数算出工程の一例)]
続いて,上記ステップS1で作成された各組合せ毎に,
各組合せ内の各形状毎の枚数を上記ステップ2で求めた
最大公約数(ロット数)で割り,各ロットを構成する各
形状毎の枚数を算出する。 例) 組合せ1:(形状A,形状D,形状E)=(1,1,1) 組合せ2:(形状B,形状C)=(1,2)
【0013】[ステップS4(ロット内配置決定工程の
一例)]各組合せ毎に,ロット内での各部材の相対的な
配置を決定する。上記組合せ1に関する相対配置の決定
方法の一例を,図4を用いて説明する。まず,各部材を
所定の回転角度(配置パラメータ)に基づいて回転させ
る。図4最上段→第2段は,組合せ1におけるそれぞれ
の部材を次のような回転角度(時計回りを正とする)で
回転させた例である。尚,図3の状態が初期状態(回転
角度0°)であるとする。 例) (形状A,形状D,形状E)=(0°,90°,270°) …配置パラメータ 続いて,所定の配置順序(配置パラメータ),各形状の
重ね合わせ点(配置パラメータ),及び各形状の配置逃
げ方向と逃げ量(配置パラメータ)に基づいて,各部材
の相対配置を決定する。上記配置順序,各形状の重ね合
わせ点,及び各形状の配置逃げ方向と逃げ量は例えば次
のように設定される。 例) 各部材の配置順序 形状A→形状D→形状E …配置パラメータ 各部材の重ね合わせ点 [形状A,形状D]=[5,3] …配置パラメータ [(形状A,形状D),形状E]=[1,3] …配置パラメータ 各部材の配置逃げ方向と逃げ量 形状A:(方向,量)=(0°,0) …配置パラメータ 形状D:(方向,量)=(180°,X) …配置パラメータ 形状E:(方向,量)=(0°,Y) …配置パラメータ 図4を用いて上記各値を用いた相対配置決定の具体例を
説明すると,まず上記配置順序に従って形状Aと形状D
とを配置する。この時,まず形状Aの重ね合わせ点5と
形状Dの重ね合わせ点3とを重ねた後,形状Dを形状A
に対して相対的に180°方向にXだけ移動させる。続
いて,同様に次配置の形状Eを配置する。まず,形状A
の重ね合わせ点1に形状Eの重ね合わせ点3を重ねた
後,形状Eを形状A及び形状Dに対して相対的に−18
0°(=0°)方向にYだけ移動させる。尚,上記X及
びYは,最小限の加工しろを確保した上で各部材が重な
らないような値として設定される。組合せ2について
も,以上と同様の処理を行う。尚,組合せ2の場合には
1つのロットに形状Bが1枚と形状Cが2枚存在する
が,勿論2枚の形状Cは別部材として配置する。以上の
ようにして得られた組合せ1,2のロット内での相対配
置の一例を,図5(a),(b)にそれぞれ示す。
【0014】[ステップS5(配置数設定工程の一
例)]次に,組合せ毎に,上記ステップS4で得られた
各ロットの長手方向配置数,及び幅方向配置数を求め
る。ここでは,切断具数設定部6で予め設定されている
切断具数,若しくはその倍数を幅方向配置数とし,長手
方向配置数はロット数を上記幅方向配置数で割って求め
る。これは,並行して同一動作を行う複数の切断具を用
いた切断動作を効率的に行わせるためには,同一の長手
方向配置を切断具数(若しくはその倍数)だけ幅方向に
平行に並べた配置パターンとする必要があるからであ
る。尚,ロット数が切断具数で割り切れない場合には,
幅方向配置数を1とするか,或いはその組合せを,上記
切断具数の倍数となるロットと余りのロットとで別の組
合せに分割する。今,上記組合せ1,2のロット数は共
に4であるから,切断具数を2とすると,幅方向配置数
及び長手方向配置数は例えば次のようになる。 例) 組合せ1,2共に, 幅方向配置数=2 長手方向配置数=4/2=2
【0015】[ステップS6(長手方向配置決定工程の
一例)]続いて,上記ステップS4で得られた各組合せ
毎の相対配置済みロットを,まず長手方向に配置する。
ここでの配置方法は,上記ステップS4におけるロット
内での相対配置方法とほぼ同様である。即ち,所定のロ
ット配置順序(配置パラメータ),各ロットの重ね合わ
せ点(配置パラメータ),及び各ロットの配置逃げ方向
と逃げ量(配置パラメータ)に基づいて,各ロットの相
対配置を決定する。但し,長手方向への配置であるか
ら,各ロットの配置逃げ方向は原則として長手方向(0
°若しくは180°方向)となる。長手方向配置に関す
る上記ロット配置順序,各ロットの重ね合わせ点,及び
各ロットの配置逃げ方向と逃げ量は例えば次のように設
定される。 例) 各ロットの配置順序 組合せ1のロット1→組合せ1のロット2 →組合せ2のロット1→組合せ2のロット2 …配置パラメータ 各ロットの重ね合わせ点 [組合せ1のロット1,組合せ1のロット2]=[1,1] [組合せ1のロット2,組合せ2のロット1]=[1,1] [組合せ2のロット1,組合せ2のロット2]=[1,1] …配置パラメータ 各ロットの配置逃げ方向と逃げ量 組合せ1のロット1:(方向,量)=(0°,0) 組合せ1のロット2:(方向,量)=(0°,Z) 組合せ2のロット1:(方向,量)=(0°,Z) 組合せ2のロット2:(方向,量)=(0°,Z) …配置パラメータ 具体的な配置方法は図4と同様であるからここでは説明
を省略する。図6に上記各値に基づいて作成された長手
方向の配置結果を示す。得られた配置パターンを長手方
向ロットとする。
【0016】[ステップS7(幅方向配置決定工程の一
例)]続いて,上記ステップS6で作成された長手方向
ロットを,上記ステップS5で設定された幅方向配置数
だけ幅方向に配置する。これも基本的に上記ステップS
4,S6における配置方法と同様であるが,幅方向への
配置であるから,各ロットの配置逃げ方向は原則として
幅方向(90°若しくは270°方向)となる。また,
各長手方向ロットは互いに平行でなければならない。幅
方向配置に関する上記ロット配置順序,各ロットの重ね
合わせ点,及び各ロットの配置逃げ方向と逃げ量は例え
ば次のように設定される。 例) 各長手方向ロットの配置順序 長手方向ロット1→長手方向ロット2 …配置パラメータ 各長手方向ロットの重ね合わせ点 [長手方向ロット1,長手方向ロット2]=[1,1] …配置パラメータ 各長手方向ロットの配置逃げ方向と逃げ量 長手方向ロット1:(方向,量)=(0°,0) 長手方向ロット2:(方向,量)=(90°,Z′) …配置パラメータ 具体的な配置方法は図4と同様であるからここでは説明
を省略する。図7に上記各値に基づいて作成された幅方
向の配置結果(全体配置パターン)を示す。
【0017】[ステップS8〜S10]続いて,配置長
さチェック部4において,上記ステップS7で得られた
全体配置パターンを含む最小面積の長方形が作成され
(ステップS8),その長方形が制約条件を満たしてい
るか否か,即ち上記長方形の全ての辺が上記配置長さ制
約設定部7で設定された上限値を下回っているかが判断
される。上記制約条件が満たされていなければ,上記配
置パラメータ設定部2においていずれかの配置パラメー
タを変更した上で(ステップS11),上記ステップS
1〜S8が繰り返される。一方,上記制約条件が満たさ
れていれば,上記配置パターン評価部5において上記全
体配置パターンの評価値(上記長方形の面積)が上記評
価閾値設定部8で設定されている閾値を下回っているか
否かが判断される。上記評価値が上記閾値を上回ってい
れば,上記配置パラメータ設定部2においていずれかの
配置パラメータを変更した上で(ステップS11),上
記ステップS1〜S8が繰り返される。上記評価値が上
記閾値以下であれば,得られた全体配置パターンが最終
解として出力される。尚,上記ステップS11において
どの配置パラメータを変更するかは,ランダムに選択し
てもよいし,変更優先順位などを設定しておいて優先順
位に従って変更するようにしてもよい。
【0018】以上説明したように,本実施の形態に係る
2次元配置決定装置A1及びそれを用いた2次元配置決
定方法によれば,各部材がその形状に基づいて複数の組
合せ(グループ)に分けられ,更にそれら各組合せがロ
ットに分割されてそのロット単位での相対配置が決めら
れ,それら各ロットを最小単位として配置パターンが決
定されるため,同じ形状の部品をそのロット内に同じパ
ターンで配置することができ,各部品の寸法のバラツキ
を最小限に抑えることが可能となる。また,各組合せ毎
に,切断具数若しくはその倍数を幅方向のロット配置数
とし,ロット数を上記幅方向のロット配置数で割って長
手方向のロット配置数とし,同一の長手方向配置を上記
幅方向配置数(切断具数若しくはその倍数)だけ幅方向
に平行に並べて配置パターンを作成するため,並行して
同一動作を行う複数の切断具を用いた切断動作を効率的
に行わせることが可能となる。
【0019】
【実施例】上記ステップS6においては,長手方向ロッ
トを必ずしも図6に示すような長手方向に整列した配置
とする必要はない。例えば,1,2列目のロットをそれ
ぞれ図8,図9のように配置して図10に示すような長
手方向ロットとしてもよい。この場合には,全体配置パ
ターンは図11に示すようになる。また,例えば上記組
合せ2における形状B,Cの枚数がそれぞれ10枚,2
1枚であれば,上記ステップS2で求められる最大公約
数は1となり,組合せ2は形状Bが10枚,形状Cが2
1枚の1ロット構成となる。しかしながら,上記形状C
を1枚少なくして20枚とすれば,最大公約数は10と
なり,上記実施の形態と同じロット構成で10ロットと
することができる。従って,このような場合には,上記
ステップS2に先立って,各組合せ内の各形状毎の枚数
の最大公約数がなるべく大きくなるように各組合せから
必要に応じて余り部材を切り離し,上記余り部材を新た
なグループに分類するようにしてもよい。これにより,
ロット数を大きくすることができ,同じ形状の部品をそ
のロット内に同じパターンで配置して各部品の寸法のバ
ラツキを最小限に抑えるという本発明の奏する効果を更
に高めることが可能である。また,繰り返し処理の終了
条件は,上記ステップS10における評価値判断に加え
て,例えば繰り返し回数に上限を設け,繰り返し回数が
上記上限値に達した場合には,その時点で上記評価値が
最小となった配置パターンを出力するようにしてもよ
い。尚,上記ステップS9における制約条件やステップ
S10における評価値は上述したものに限られるもので
はない。例えば,配置パターンを含む長方形における部
材の面積占有率などを評価値としてもよい。
【0020】また,上記実施の形態では,ステップS2
において各組み合わせの枚数の最大公約数をロット数と
したが,ロット数は各組み合わせの枚数の公約数であれ
ばよく,必ずしも最大公約数とする必要はない。例えば
図12に示すような形状AとBがそれぞれ4,2枚ある
場合,最大公約数を取ればロット数は2となるが,この
場合にはロット数を1として図12に示すような配置と
する方がより良い結果が得られる。
【0021】また,上記実施の形態では,全体の配置パ
ターンが決まった段階(ステップS9,S10)におい
て終了条件を満たすまで,全ての配置パラメータのうち
のいずれかを変更しつつ(ステップS11),ステップ
S1〜S8を繰り返すようにしたが,これでは配置パラ
メータの組み合わせ数が膨大となり,終了条件を満たす
までの繰り返し数が膨大となって収束が悪くなる場合が
ある。そこで,例えばステップS4,即ちロット内配置
を決める段階において,所定の配置パラメータ(例えば
各部材の配置順序と重ね合わせ点)を変更しつつ所定の
評価値に基づく第1の終了条件を満足するまで繰り返し
計算を行ってまずロット内配置を1つに確定し,その確
定したロット内配置を用いて,以降の全体配置パターン
決定処理(ステップS5〜S7)をステップS9,S1
0の第2の終了条件を満足するまで繰り返すようにすれ
ば,前述の問題点は改善される。以上の一連の処理を一
回行っただけではステップS9,S10において終了条
件が満たされない場合には,限られた配置パラメータ
(例えば各形状の回転角度のみ)を変更して一連の処理
を繰り返すようにすればよい。
【0022】ここで,上記ロット内配置を確定するため
の上記第1の終了条件に用いる評価値として,上記第2
の終了条件と同じようにロット内配置を囲む長方形の最
小面積を用いると,最終的に得られる全体配置が最小化
されない可能性がある。例えば,図13に示すように,
1枚の部品1で構成されるロット1と,4枚の部品2で
構成されるロット2の配置を2通り考えた時,ロット2
を囲む長方形の最小面積は配置2の方が小さくなるが,
ロット1とロット2を共に囲む長方形の最小面積は配置
1の方が小さくなる。そこで,上記ロット内配置を確定
するための上記第1の終了条件に用いる評価値Pとして
は,例えば次のような値を用いることが望ましい。 P=(当該ロットを含む最小の長方形の長手方向長さ)
×(既に決定された別ロットを含む最小の長方形の幅方
向長さ) このような評価値Pを最小とする条件でロット内配置を
決定すれば,最終的に得られる全体配置を最小化できな
いロット内配置が選ばれる可能性は極めて小さくなる。
【0023】また,上記評価値Pを最小化できたとして
も,ロット内配置の幅方向長さが,既に配置された別ロ
ットの幅方向長さに比べて著しく大きくなれば,最終的
に得られる全体配置を最小化することはできない。そこ
で,例えば(当該ロットを含む最小の長方形の幅方向長
さ)>(既に決定された別ロットを含む最小の長方形の
幅方向長さ)となるロット内配置については候補から外
してしまうようにすればよい。尚,第1の終了条件に基
づいて確定されたロット内配置が必ずしも全体配置を最
適化できるものとは限らない場合には,例えば数種類の
ロット内配置を候補として挙げておき,それらそれぞれ
の候補について全体配置を最適化し,最も良いものを最
終解としてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように,本発明は,複数の
異なる形状がそれぞれ1又は複数存在する2次元図形の
2次元配置を決定する2次元配置決定方法において,上
記2次元図形を,その形状に基づいて1又は複数のグル
ープに分類するグルーピング工程と,上記グルーピング
工程で分類されたグループ毎に,各グループ内の各形状
毎の図形数の公約数のうちの1つを算出し,これを各グ
ループのロット数とするロット数算出工程と,上記グル
ープ毎に,各グループ内の各形状毎の図形数を上記ロッ
ト数算出工程で得られたロット数で割り,各ロットを構
成する各形状毎の図形数を算出するロット構成図形数算
出工程と,上記グループ毎に,上記ロット内での各図形
の相対的な配置を決定するロット内配置決定工程と,上
記ロット内配置決定工程で得られた各ロット単位での形
状に基づいて,全グループの全ロットの配置を決定する
全体配置決定工程とを具備してなることを特徴とする2
次元配置決定方法として構成されているため,同じ形状
の図形をそのロット内に同じパターンで配置することが
でき,各部品の寸法のバラツキを最小限に抑えることが
可能となる。更に,上記ロット数算出工程に先立って,
各グループ内の各形状毎の図形数の最大公約数がなるべ
く大きくなるように,各グループから必要に応じて余り
図形を切り離し,上記余り図形を新たなグループに分類
するようにすれば,ロット数をなるべく大きくすること
ができ,同じ形状の図形をそのロット内に同じパターン
で配置して各図形の寸法のバラツキを最小限に抑えると
いう本発明の奏する効果を更に高めることが可能であ
る。
【0025】また,上記全体配置決定工程を,上記グル
ープ毎に所定の切断具数若しくはその倍数を幅方向のロ
ット配置数として設定すると共に,ロット数を上記幅方
向のロット配置数で割って長手方向のロット配置数を算
出する配置数設定工程と,上記配置数設定工程で得られ
た上記長手方向のロット配置数に基づいて,上記ロット
内配置決定工程で得られた各ロットの長手方向の配置を
決定する長手方向配置決定工程と,上記配置数設定工程
で得られた上記幅方向のロット配置数に基づいて,上記
長手方向配置決定工程で得られた長手方向配置の幅方向
への配置を決定する幅方向配置決定工程とにより構成す
れば,並行して同一動作を行う複数の切断具が母材の幅
方向に複数設置され,母材長手方向に同一形状の部材を
並行して切り取ることができる切断装置に適した配置パ
ターンを作成することが可能である。更に,所定の終了
条件を満たすまで,上記2次元図形の配置に関する所定
のパラメータを変更しながら上記一連の工程を繰り返す
ようにすれば,より良い配置パターンの探索が可能であ
る。更に,上記ロット内配置決定工程において,ロット
内配置に関する所定の評価値に基づいて各グループ毎に
1又は複数のロット内配置を決定し,上記全体配置決定
工程において,上記ロット内配置決定工程で決定された
ロット内配置に基づいて全体配置を決定するようにすれ
ば,繰り返し回数が絞られ,解の収束性を向上させるこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る2次元配置決定方
法による処理手順を示すフローチャート。
【図2】 本発明の実施の形態に係る2次元配置決定装
置A1の概略構成を示すブロック図。
【図3】 配置対象部材の形状と枚数の一例を示す図。
【図4】 ステップS4におけるロット内での各部材の
相対配置の決定方法の説明図。
【図5】 組合せ1及び組合せ2のロット内での各部材
の相対配置の一例を示す図。
【図6】 長手方向ロットの一例を示す図。
【図7】 全体配置パターンの一例を示す図。
【図8】 他の長手方向ロットの配置例における1列目
のロット配置例を示す図。
【図9】 他の長手方向ロットの配置例における2列目
のロット配置例を示す図。
【図10】 図8,図9に示すロット配置による長手方
向ロットを示す図。
【図11】 図10に示す長手方向ロットによる全体配
置パターンを示す図。
【図12】 各組み合わせの枚数の最大公約数をロット
数としないほうがより良い配置となる場合のロット内配
置の一例。
【図13】 ロット内配置時点における最適化の説明
図。
【図14】 従来技術に係る2次元配置決定方法で対象
とする母材と部品,及び評価関数(必要なシート長)を
示す説明図。
【図15】 従来技術に係る2次元配置決定方法の配置
決定アルゴリズム(LDA)の処理手順を示すフローチ
ャート。
【図16】 従来技術に係る2次元配置決定方法の全体
系統図。
【符号の説明】
1…配置部材データ入力部 2…配置パラメータ設定部 3…配置パターン作成部(グルーピング手段,ロット数
算出手段,ロット構成図形数算出手段,ロット内配置決
定手段,及び全体配置決定手段(配置数設定手段,長手
方向配置決定手段,及び幅方向配置決定手段)の一例) 4…配置長さチェック部 5…配置パターン評価部 6…切断具数設定部 7…配置長さ制約設定部 8…評価閾値設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 直樹 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 峰久保 貢二 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内 (72)発明者 藤原 昭喜 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内 (72)発明者 筧 明 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株式 会社神戸製鋼所大久保建設機械工場内 (72)発明者 玉置 久 兵庫県神戸市灘区六甲台1−1 神戸大学 内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる形状がそれぞれ1又は複数
    存在する2次元図形の2次元配置を決定する2次元配置
    決定方法において,上記2次元図形を,その形状に基づ
    いて1又は複数のグループに分類するグルーピング工程
    と,上記グルーピング工程で分類されたグループ毎に,
    各グループ内の各形状毎の図形数の公約数のうちの1つ
    を算出し,これを各グループのロット数とするロット数
    算出工程と,上記グループ毎に,各グループ内の各形状
    毎の図形数を上記ロット数算出工程で得られたロット数
    で割り,各ロットを構成する各形状毎の図形数を算出す
    るロット構成図形数算出工程と,上記グループ毎に,上
    記ロット内での各図形の相対的な配置を決定するロット
    内配置決定工程と,上記ロット内配置決定工程で得られ
    た各ロット単位での形状に基づいて,全グループの全ロ
    ットの配置を決定する全体配置決定工程とを具備してな
    ることを特徴とする2次元配置決定方法。
  2. 【請求項2】 上記ロット数算出工程において,各グル
    ープ内の各形状毎の図形数の最大公約数を各グループの
    ロット数とする請求項1記載の2次元配置決定方法。
  3. 【請求項3】 上記ロット数算出工程に先立って,各グ
    ループ内の各形状毎の図形数の最大公約数がなるべく大
    きくなるように,各グループから必要に応じて余り図形
    を切り離し,上記余り図形を新たなグループに分類する
    請求項1又は2記載の2次元配置決定方法。
  4. 【請求項4】 上記ロット内配置決定工程が,各図形の
    回転角を設定する第1の回転角設定工程と,上記第1の
    回転角設定工程で回転角が設定された上記各図形の配置
    順序を設定する第1の配置順序設定工程と,上記第1の
    配置順序設定工程で設定された配置順序に基づいて,最
    小限の加工しろを確保した上で各図形が互いに重ならな
    いように順に配置する第1の配置工程とを具備する請求
    項1〜3のいずれかに記載の2次元配置決定方法。
  5. 【請求項5】 上記第1の配置工程が,配置済みの図形
    上の任意点に,次に配置する図形上の任意点を重ね合わ
    せた後,後から配置した図形を任意方向に最小限の加工
    しろを確保した上で重なりが無くなるまで移動させる処
    理の繰り返しである請求項4記載の2次元配置決定方
    法。
  6. 【請求項6】 上記全体配置決定工程が,上記グループ
    毎に,所定の切断具数若しくはその倍数を幅方向のロッ
    ト配置数として設定すると共に,ロット数を上記幅方向
    のロット配置数で割って長手方向のロット配置数を算出
    する配置数設定工程と,上記配置数設定工程で得られた
    上記長手方向のロット配置数に基づいて,上記ロット内
    配置決定工程で得られた各ロットの長手方向の配置を決
    定する長手方向配置決定工程と,上記配置数設定工程で
    得られた上記幅方向のロット配置数に基づいて,上記長
    手方向配置決定工程で得られた長手方向配置の幅方向へ
    の配置を決定する幅方向配置決定工程とを具備してなる
    請求項1〜5のいずれかに記載の2次元配置決定方法。
  7. 【請求項7】 上記長手方向配置決定工程が,各ロット
    の回転角を設定する第2の回転角設定工程と,上記第2
    の回転角設定工程で回転角が設定された上記各ロットの
    配置順序を設定する第2の配置順序設定工程と,上記第
    2の配置順序設定工程で設定された配置順序に基づい
    て,最小限の加工しろを確保した上で各ロットが互いに
    重ならないように順に配置する第2の配置工程とを具備
    する請求項6記載の2次元配置決定方法。
  8. 【請求項8】 上記第2の配置工程が,配置済みのロッ
    ト上の任意点に,次に配置するロット上の任意点を重ね
    合わせた後,後から配置したロットを任意方向に最小限
    の加工しろを確保した上で重なりが無くなるまで移動さ
    せる処理の繰り返しである請求項7記載の2次元配置決
    定方法。
  9. 【請求項9】 所定の終了条件を満たすまで,上記2次
    元図形の配置に関する所定のパラメータを変更しながら
    上記一連の工程を繰り返す請求項1〜8のいずれかに記
    載の2次元配置決定方法。
  10. 【請求項10】 上記所定の終了条件が,上記全体配置
    決定工程で得られた全体配置に関する所定の評価値の値
    により設定される請求項9記載の2次元配置決定方法。
  11. 【請求項11】 上記全体配置に関する所定の評価値
    が,上記全体配置を含む所定の領域の面積を含む請求項
    10記載の2次元配置決定方法。
  12. 【請求項12】 上記全体配置に関する所定の評価値
    が,上記全体配置を含む最小の長方形の短辺の長さを含
    む請求項10又は11記載の2次元配置決定方法。
  13. 【請求項13】 上記所定の終了条件が,上記一連の工
    程の繰り返し数により設定される請求項9〜12のいず
    れかに記載の2次元配置決定方法。
  14. 【請求項14】 上記ロット内配置決定工程において,
    ロット内配置に関する所定の評価値に基づいて各グルー
    プ毎に1又は複数のロット内配置を決定し,上記全体配
    置決定工程において,上記ロット内配置決定工程で決定
    されたロット内配置に基づいて全体配置を決定する請求
    項1〜13のいずれかに記載の2次元配置決定方法。
  15. 【請求項15】 上記ロット内配置に関する所定の評価
    値Pを, P=(当該ロットを含む最小の長方形の長手方向長さ)
    ×(既に決定された別ロットを含む最小の長方形の幅方
    向長さ) とし,上記ロット内配置決定工程において,上記評価値
    Pを最小とする条件で各グループ毎のロット内配置を決
    定する請求項14記載の2次元配置決定方法。
  16. 【請求項16】 上記ロット内配置決定工程において,
    (当該ロットを含む最小の長方形の幅方向長さ)≦(既
    に決定された別ロットを含む最小の長方形の幅方向長
    さ)を満たし,且つ上記評価値Pを最小とする条件で各
    グループ毎のロット内配置を決定する請求項15記載の
    2次元配置決定方法。
  17. 【請求項17】 複数の異なる形状がそれぞれ1又は複
    数存在する2次元図形の2次元配置を決定する2次元配
    置決定装置において,上記2次元図形を,その形状に基
    づいて1又は複数のグループに分類するグルーピング手
    段と,上記グルーピング手段で分類されたグループ毎
    に,各グループ内の各形状毎の図形数の公約数のうちの
    1つを算出し,これを各グループのロット数とするロッ
    ト数算出手段と,上記グループ毎に,各グループ内の各
    形状毎の図形数を上記ロット数算出手段で得られたロッ
    ト数で割り,各ロットを構成する各形状毎の図形数を算
    出するロット構成図形数算出手段と,上記グループ毎
    に,上記ロット内での各図形の相対的な配置を決定する
    ロット内配置決定手段と,上記ロット内配置決定手段で
    得られた各ロット単位での形状に基づいて,全グループ
    の全ロットの配置を決定する全体配置決定手段とを具備
    してなることを特徴とする2次元配置決定装置。
  18. 【請求項18】 上記ロット数算出手段において,各グ
    ループ内の各形状毎の図形数の最大公約数を各グループ
    のロット数とする請求項17記載の2次元配置決定装
    置。
  19. 【請求項19】 上記全体配置決定手段が,上記グルー
    プ毎に,所定の切断具数若しくはその倍数を幅方向のロ
    ット配置数として設定すると共に,ロット数を上記幅方
    向のロット配置数で割って長手方向のロット配置数を算
    出する配置数設定手段と,上記配置数設定手段で得られ
    た上記長手方向のロット配置数に基づいて,上記ロット
    内配置決定手段で得られた各ロットの長手方向の配置を
    決定する長手方向配置決定手段と,上記配置数設定手段
    で得られた上記幅方向のロット配置数に基づいて,上記
    長手方向配置決定手段で得られた長手方向配置の幅方向
    への配置を決定する幅方向配置決定手段とを具備してな
    る請求項17又は18記載の2次元配置決定装置。
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