JP2000293148A - 車両用電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ある電子制御ユニットに関する表示データを表
示部に表示させようとしたときに、他の電子制御ユニッ
トに関する表示データの表示エリア若しくは表示時間が
制限されない車両用電子機器を提供する。 【解決手段】操作パネル１０の車室側面にパネル表示部
１２を設け、第１電子制御ユニット２０の車室側面に第
１表示部２２を設けて、操作パネル面と略面一になるよ
うに車室内に臨ませ、パネル表示部１２にて、第２電子
制御ユニット３０に関する一部の表示データと、第１電
子制御ユニット２０に関する表示データを表示させると
共に、第１表示部２２にて、第１電子制御ユニット２０
に関する他の表示データを表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は車両用電子機器に関
し、例えば、カセットテープ、ＣＤ及びＭＤ等を操作パ
ネルで集中的に操作できるようにした車両用電子機器に
関する。

【０００２】

【従来の技術】特開平９−２８９６８９号公報には、車
載電子制御装置を電子制御部とスイッチ部とに分けて構
成し、車室内に臨むようにスイッチ部をインストルメン
トパネルに形成された凹所に配置し、このスイッチ部の
裏側に電子制御部を配置したものが記載されている（他
に特開平８−２９５１８１号公報及び特開平１０−２７
２９９３号公報参照）。

【０００３】また、特開平４−４３７２４号公報には、
異種の複数の無線通信機を操作可能な操作部や表示部を
装備したコントロールユニットに、共通ユニットを装着
し、この共通ユニットに無線通信機を取り付けて一体化
したものが記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の構成で
は、表示部には複数のユニットに関する表示データ（例
えば、各ユニットの作動状態データ）が表示されるよう
になっているために複数のユニットに関する表示データ
が一目で判別できるというメリットはあるものの、ある
ユニットに関する表示データを表示部に表示させようと
したときには、他のユニットに関する表示データの表示
エリア若しくは表示時間が制限されると言う問題点を有
している。

【０００５】特に、あるユニットがいわゆるオプション
設定のユニットであったときには、オプション設定され
た時の表示部に表示されるデータ量に比べて、オプショ
ン設定されないときの表示部に表示されるデータ量は少
なくなり、上述の表示エリア若しくは表示時間が制限さ
れると言う問題点は顕在化してくるとともに、例えばあ
るユニットがいわゆるＭＤ（ミニディスク）ユニットの
ようにＭＤという記憶媒体からデータを取り出し音楽を
スピーカから発生させると共に、その記憶媒体からＭＤ
の題名やその音楽の曲名等の表示データを読み出して、
そのデータを表示部に表示させようとするときにも、上
述の問題点は顕在化する。

【０００６】また、例えば現在のＭＤの題名・曲名表示
においては、文字テキストにより表示されるようになっ
ているため、これらを表示させるためにドット式ディス
プレイが設けられているのであるが、複数のユニットの
作動状態データを表示させるだけであると、セグメント
式ディスプレイで十分である。ここで、ドット式ディス
プレイを操作パネルに設け、複数の作動状態データもド
ット式ディスプレイにより表示させるようにすることも
考えられるが、こうするとドット式ディスプレイが大型
化してしまい、コストアップを招く（一般的にドット式
ディスプレイの方がセグメント式ディスプレイよりも高
価である）。また、この場合には、ＭＤユニットがオプ
ション設定されないときにドット式ディスプレイが設定
されることになるため、不必要にコストアップがなされ
てしまう。

【０００７】本発明は上記課題を解決するためになさ
れ、その目的は、ある電子制御ユニットに関する表示デ
ータを表示部に表示させようとしたときに、他の電子制
御ユニットに関する表示データの表示エリア若しくは表
示時間が制限されない車両用電子機器を提供することで
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するため、本発明の車両用電子機器は、以下の
構成を備える。即ち、所定の第１制御機能を有する第１
電子制御ユニットと、前記第１電子制御ユニットとは別
体に形成され、前記第１制御機能とは異なる所定の第２
制御機能を有する第２電子制御ユニットと、前記第１及
び第２電子制御ユニットとは別体に形成され、前記第１
及び第２電子制御ユニットに関する各々の制御機能を作
動させるための複数の操作スイッチを備えた操作パネル
と、前記第１及び第２電子制御ユニット並びに前記操作
パネルとの間を電気的に結合させる電気的結合手段とを
備え、前記操作パネルを車室内に臨ませて、前記第１及
び第２電子制御ユニットを前記操作パネルの裏側に配置
した車両用電子機器であって、前記操作パネルの車室側
面にパネル表示部を設け、前記第１電子制御ユニットの
車室側面に第１表示部を設けて、前記操作パネル面と略
面一になるように車室内に臨ませ、前記パネル表示部に
て、前記第２電子制御ユニットに関する一部の表示デー
タと、前記第１電子制御ユニットに関する表示データを
表示させると共に、前記第１表示部にて、前記第１電子
制御ユニットに関する他の表示データを表示させる。

【０００９】また、本発明の車両用電子機器は、以下の
構成を備える。即ち、所定の第１制御機能を有する第１
電子制御ユニットと、前記第１電子制御ユニットとは別
体に形成され、前記第１制御機能とは異なる所定の第２
制御機能を有する第２電子制御ユニットと、前記第１及
び第２電子制御ユニットとは別体に形成され、前記第１
及び第２電子制御ユニットに関する各々の制御機能を作
動させるための複数の操作スイッチを備えた操作パネル
と、前記第１及び第２電子制御ユニットとは別体に形成
され、前記操作スイッチが操作されたときに前記第１、
第２電子制御ユニットのいずれの制御機能を作動させる
かを決定して、その電子制御ユニットに制御機能を作動
させるための制御信号を出力する第３電子制御ユニット
と、前記第１乃至第３電子制御ユニット並びに前記操作
パネルとの間を電気的に結合させる電気的結合手段とを
備え、前記操作パネルを車室内に臨ませて、前記第１及
び第２電子制御ユニットを前記操作パネルの裏側に配置
した車両用電子機器であって、前記操作パネルの車室側
面にパネル表示部を設け、前記第１電子制御ユニットの
車室側面に第１表示部を設け、前記操作パネル面と略面
一になるように車室内に臨ませ、前記パネル表示部に
て、前記第２電子制御ユニットに関する一部の表示デー
タと、前記第１電子制御ユニットに関する表示データを
表示させると共に、前記第１表示部にて、前記第１電子
制御ユニットに関する他の表示データを表示させる。

【００１０】また、好ましくは、前記パネル表示部はセ
グメント方式で、前記第１表示部はドット方式である。

【００１１】また、好ましくは、前記パネル表示部は前
記第２電子制御ユニット及び／又は第１電子制御ユニッ
トの作動状態を示す表示データを表示し、前記第１表示
部は第１電子制御ユニットに関する文字データを示す表
示データを表示する。

【００１２】また、好ましくは、第１電子制御ユニット
の制御機能は記憶媒体を読み込む機能を含み、前記文字
データは記憶媒体から読み出された文字データである。

【００１３】また、好ましくは、前記第１電子制御ユニ
ットはミニディスクを再生するミニディスクユニットで
ある。

【００１４】また、好ましくは、前記第２電子制御ユニ
ットに関する文字データを前記第１電子制御ユニットを
介して前記第１表示部に表示させる。

【００１５】また、好ましくは、前記第１電子制御ユニ
ットは、前記操作パネルと直接的若しくは間接的に、電
気的かつ物理的に着脱可能に構成され、該第１電子制御
ユニットの離脱状態のときであっても、前記車両用電子
機器は、少なくとも前記第２電子制御ユニットの制御機
能を達成し得るように構成される。

【００１６】また、好ましくは、前記第１電子制御ユニ
ットの制御機能は記憶媒体を読み込む機能を含み、該第
１電子制御ユニットの車室側面には、その記憶媒体を挿
入及び排出するための挿入口が設けられている。

【００１７】また、好ましくは、前記第１電子制御ユニ
ットの車室側面には、前記記憶媒体を排出指示するため
のイジェクトスイッチが配設されている。

【００１８】また、好ましくは、前記第１電子制御ユニ
ットの車室側面は、前記操作パネルの下部に隣接して配
置される。

【００１９】また、好ましくは、前記操作パネルは、該
操作パネルに一体的に形成された一対の突出部を備え、
該一対の突出部により前記操作パネルには車室内側から
見て前記第１表示部を取り囲むと共に車室内に臨ませる
ための凹部を形成し、該一対の突出部の少なくとも一方
には操作スイッチが配設される。

【００２０】また、好ましくは、前記第１乃至第３電子
制御ユニットの少なくとも１つは音響制御機能を有し、
前記操作スイッチは前記音響制御機能における音量を調
整するための音量スイッチである。

【００２１】また、好ましくは、前記第１電子制御ユニ
ットの車室側面の高さ寸法は、前記第１電子制御ユニッ
トの厚さより小さい。

【００２２】また、好ましくは、前記第１電子制御ユニ
ットには前記第１表示部が一体的に設けられ、前記操作
パネルと前記第３電子制御ユニットとは電気的かつ物理
的に着脱可能に構成され、前記第１電子制御ユニットが
離脱状態のときであっても前記車両用電子機器は少なく
とも前記第２電子制御ユニットの制御機能を達成し得る
ように構成されている。

【００２３】また、好ましくは、前記操作パネルと前記
第３電子制御ユニットとは電気的かつ物理的に着脱可能
に構成されている。

【００２４】また、好ましくは、前記第３電子制御ユニ
ットにはその端部から突出する凸部が形成され、その凸
部により前記第１電子制御ユニットを該第３電子制御ユ
ニットの下部に収納するための凹状部を形成し、前記第
１電子制御ユニットの車室側面には第１表示部が設けら
れ、該第１表示部は前記操作パネルの車室側面に隣接し
て配置され、前記操作パネル面と略面一になるように前
記車室内に臨む。

【００２５】

【発明の効果】以上のように、請求項１、２の発明によ
れば、操作パネルの車室側面にパネル表示部を設け、第
１電子制御ユニットの車室側面に第１表示部を設けて、
操作パネル面と略面一になるように車室内に臨ませ、パ
ネル表示部にて、第２電子制御ユニットに関する一部の
表示データと、第１電子制御ユニットに関する表示デー
タを表示させると共に、第１表示部にて、第１電子制御
ユニットに関する他の表示データを表示させることによ
り、ある電子制御ユニットに関する表示データを表示部
に表示させようとしたときには、他の電子制御ユニット
に関する表示データの表示エリアもしくは表示時間が必
要以上に制限されることがなくなる。

【００２６】請求項３、４の発明によれば、パネル表示
部はセグメント方式で、第１表示部はドット方式である
ことにより、第１電子機器の文字データを適切に表示で
きる。

【００２７】請求項５、６の発明によれば、第１電子制
御ユニットの制御機能は記憶媒体を読み込む機能を含
み、文字データは記憶媒体から読み出された文字データ
であることにより、記憶媒体から読み出すデータは不特
定多数の文字からなるため、その文字列を表示するのに
少なからぬスペースを必要とするが、このような場合で
あっても、表示エリアもしくは表示時間が必要以上に制
限されることがなくなる。

【００２８】請求項７の発明によれば、第２電子制御ユ
ニットに関する文字データを第１電子制御ユニットを介
して第１表示部に表示させることにより、第２電子制御
ユニットに関する文字データを表示させる必要がある時
であっても、コストアップすることなく、その文字デー
タを適切に表示できる。

【００２９】請求項８の発明によれば、第１電子制御ユ
ニットは、操作パネルと直接的若しくは間接的に、電気
的かつ物理的に着脱可能に構成され、第１電子制御ユニ
ットの離脱状態のときであっても、車両用電子機器は、
少なくとも第２電子制御ユニットの制御機能を達成し得
るように構成されることにより、第１電子制御ユニット
がオプション設定されて取り付けられたときであって
も、他の電子制御ユニットに関する表示データの表示エ
リアもしくは表示時間が必要以上に制限されることがな
くなる。

【００３０】請求項９の発明によれば、第１電子制御ユ
ニットの制御機能は記憶媒体を読み込む機能を含み、第
１電子制御ユニットの車室側面には、その記憶媒体を挿
入及び排出するための挿入口が設けられていることによ
り、第１電子制御ユニットがどのような記憶媒体を使用
するものであっても、操作パネルを変更する必要がな
く、操作パネルの共通化が図れる。

【００３１】請求項１０の発明によれば、第１電子制御
ユニットの車室側面には、記憶媒体を排出指示するため
のイジェクトスイッチが配設されていることにより、イ
ジェクトスイッチとそのイジェクトスイッチにより作動
制御される第１電子制御ユニットとの連結が容易にな
り、なおかつ、第１電子制御ユニットが記憶媒体を使用
しないものであっても、操作パネルを変更する必要がな
く、操作パネルの共通化が図れる。

【００３２】請求項１１の発明によれば、第１電子制御
ユニットの車室側面は、操作パネルの下部に隣接して配
置されることにより、操作パネルと第１表示部との間に
は隙間が生じるが、その隙間が操作パネルの下方に存在
するため、その隙間が目立ちにくくなり、外観の見栄え
が向上する。

【００３３】請求項１２の発明によれば、操作パネルは
一体的に形成された一対の突出部を備え、一対の突出部
により操作パネルには車室内側から見て第１表示部を取
り囲むと共に車室内に臨ませるための凹部を形成し、一
対の突出部の少なくとも一方には操作スイッチが配設さ
れることにより、第１表示部の両側に存在するデッドス
ペースに操作スイッチを配設して省スペース化が図れ
る。

【００３４】請求項１３の発明によれば、第１乃至第３
電子制御ユニットの少なくとも１つは音響制御機能を有
し、操作スイッチは音響制御機能における音量を調整す
るための音量スイッチであることにより、操作パネルと
の一体感を醸し出して外観の見栄えが向上する。

【００３５】請求項１４の発明によれば、第１電子制御
ユニットの車室側面の高さ寸法は、第１電子制御ユニッ
トの厚さより小さいことにより、第１表示部の車室側面
に臨む厚みは、第１電子制御ユニットよりも小さいた
め、操作パネル自体の面積を大きくすることができ、意
匠性が向上する。

【００３６】請求項１５の発明によれば、第１電子制御
ユニットには第１表示部が一体的に設けられ、操作パネ
ルと第３電子制御ユニットとは電気的かつ物理的に着脱
可能に構成され、第１電子制御ユニットが離脱状態のと
きであっても車両用電子機器は少なくとも第２電子制御
ユニットの制御機能を達成し得るように構成されている
ことにより、オプション設定される第１電子制御ユニッ
トは同時に納入される第１表示部と一体的に形成される
ので、コストダウンが図れ部品管理が容易になるととも
に、操作パネルは車種等に応じて第３電子制御ユニット
に対して異なる意匠のものを取り付けることができるの
で、ユニット単位で見たときの取り替え自由度が高くな
る。

【００３７】請求項１６の発明によれば、操作パネルと
第３電子制御ユニットとは電気的かつ物理的に着脱可能
に構成されていることにより、操作パネルは車種等に応
じて第３電子制御ユニットに対して異なる意匠のものを
取り付けることができるので、ユニット単位で見たとき
の取り替え自由度が高くなる。

【００３８】請求項１７の発明によれば、第３電子制御
ユニットにはその端部から突出する凸部が形成され、そ
の凸部により第１電子制御ユニットを第３電子制御ユニ
ットの下部に収納するための凹状部を形成し、第１電子
制御ユニットの車室側面には第１表示部が設けられ、第
１表示部は操作パネルの車室側面に隣接して配置され、
操作パネル面と略面一になるように車室内に臨むことに
より、第１電子制御ユニットの第１表示部の車室内側面
と操作パネル面とをできるだけ面一にしようとしても、
その第１電子制御ユニットを第３電子制御ユニットに組
み付ける際に、その操作パネルと第１表示部とが干渉し
てしまうことなく、うまく組み付けることができる。

【００３９】

【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる実施の形
態について、添付図面を参照して詳細に説明する。

【００４０】図１は本実施形態の車両用電子機器の分解
図である。図２は操作パネルの正面図である。

【００４１】図１及び図２に示すように、本実施形態の
車両用電子機器は、カセットテープ或いはミニディスク
（ＭＤ）等の音響記憶媒体に記憶された情報を読み出し
て再生する第１電子制御ユニット２０と、コンパクトデ
ィスク（ＣＤ）等の音響記憶媒体に記憶された情報を読
み出して再生する第２電子制御ユニット３０と、これら
第１及び第２電子制御ユニット２０、３０を統括して制
御すると共に、ラジオチューナ機能を有する第３電子制
御ユニット４０と、第１乃至第３電子制御ユニット２０
〜４０を乗員により集中的に操作可能な操作パネル１０
とを備え、操作パネル１０を車室内側に臨ませて第１乃
至第３電子制御ユニット２０〜４０が操作パネル１０の
裏側に配置されている。

【００４２】具体的には、第１電子制御ユニット２０は
カセットテーププレーヤ、ＭＤプレーヤ、その他同サイ
ズの記憶媒体に記憶された情報を読み出して再生し、第
２電子制御ユニット３０は第１電子制御ユニット２０の
記憶媒体より大きなサイズの記憶媒体に記憶された情報
を読み出して再生するＣＤプレーヤや複数のＣＤを収納
可能なＣＤチェンジャ機能付きＣＤプレーヤ等である。

【００４３】尚、第１及び第２電子制御ユニット２０、
３０は、記憶媒体に情報を書き込む機能を有する場合が
あることは言うまでもない。

【００４４】操作パネル１０の車室内側に臨む一側面に
は、ラジオ、ＣＤ、カセットテープ、ＭＤ等の各電子制
御ユニットの操作を行うための操作スイッチ１１と各電
子制御ユニットの動作モードを表示するＬＣＤ等のパネ
ル表示装置１２と、第２電子制御ユニット３０に記憶媒
体を挿入又は排出するためのパネル連通孔１４とが配設
され、パネル表示装置１２ではＭＤの文字データを除く
各電子制御ユニットの表示データはセグメント及びキャ
ラクタで表示される。

【００４５】操作パネル１０には車体に着脱可能に固定
されるベースシャシー１が着脱自在に取り付けられ、第
１乃至第３電子制御ユニット２０〜４０はベースシャシ
ー１に着脱自在に固定され、かつ操作パネル１０の他側
面に配設されている。

【００４６】また、ベースシャシー１は、図３に示すイ
ンストルメントパネルＰの取付凹部Ｐ１に着脱自在に取
り付けられている。

【００４７】第３電子制御ユニット４０は、ベースシャ
シー１に着脱自在に固定され、かつ操作スイッチからの
スイッチ信号を入力し、このスイッチ信号に対応した制
御信号を第１及び第２電子制御ユニット２０、３０に選
択して出力する。第３電子制御ユニット４０は操作パネ
ル１０と第１及び第２電子制御ユニット２０、３０との
間で通信可能にコネクタで電気的に結線されて、操作パ
ネル１０の他側面において第１及び第２電子制御ユニッ
ト２０、３０の間に配置されている。

【００４８】第１電子制御ユニット２０は、筐体部２０
Ａと、この筐体部２０Ａから車室内側に突出する車室側
面部２０Ｂとから構成されている。

【００４９】操作パネル１０には、パネルに一体的に一
対の突出部１５が形成され、この一対の突出部１５は車
室内側から見て第１電子制御ユニット２０の車室側面部
２０Ｂの周縁部やテキスト表示装置２２を取り囲むと共
に車室内に臨ませるための凹部を形成し、一対の突出部
１５の少なくとも一方には操作スイッチ１１として音響
機能における音量を調整するための音量スイッチが配設
される。

【００５０】これにより、第１電子制御ユニット２０の
車室側面部２０Ｂの両側に存在するデッドスペースに操
作スイッチを配設して省スペース化が図れ、操作パネル
との一体感を醸し出して外観の見栄えが向上する。

【００５１】図３は本実施形態の車両用電子制御ユニッ
トの車室内への取付構造を示す図である。

【００５２】図３に示すように、ベースシャシー１によ
り固定された操作パネル１０、第１乃至第３電子制御ユ
ニット２０〜４０は、例えばスピードメータ等の計器類
が配設される車室内前方のインストルメントパネルＰに
おける運転席と助手席の間の取付凹部Ｐ１に取り付けら
れ、操作パネル１０の操作スイッチ１１及びテキスト表
示装置１２は乗員により操作可能となっている。操作パ
ネル１０は通常音響機器毎に設けられている操作スイッ
チ類を廃止し、代わりに各音響機器を統括して操作可能
となっている。

【００５３】図４は本実施形態の車両用電子制御ユニッ
トの概略側面図である。

【００５４】図１及び図４に示すように、第３電子制御
ユニット４０の下端側縁部には、下方に突出する凸部４
１が形成され、この凸部４１は第１電子制御ユニット２
０を第３電子制御ユニット４０の下部に収納するための
下方に開放した凹状部を形成している。これにより、凹
部内に配置された第１電子制御ユニット２０はどうして
も放熱性に劣るものの、その第１電子制御ユニット２０
を第３電子制御ユニット４０の下方に配置することで第
３電子制御ユニット４０にて発生する熱は上方に向かう
ので、第１電子制御ユニット２０に第３電子制御ユニッ
ト４０にて発生する熱は伝わりにくく、よって放熱性が
向上する。

【００５５】また、第３電子制御ユニット４０の構成部
品を内部空間が確保できる凸部４１内にレイアウトする
ことができ、第１乃至第３電子制御ユニットが並列に配
置された状態での上下方向の厚みを極小化することがで
きる。

【００５６】第３電子制御ユニット４０と操作パネル１
０とは一体又は別体に構成され、別体の場合にはコネク
タ１３、４３により着脱自在に電気的に結線され、物理
的及び機械的に着脱自在に結合される。

【００５７】第３電子制御ユニット４０と操作パネル１
０とが別体に形成され、コネクタ１３、４３により着脱
自在に構成すると、操作パネル１０は車種等に応じて第
３電子制御ユニット４０に対して異なる意匠のものを取
り付けることができるので、ユニット単位で見たときの
取り替え自由度が高くなる。

【００５８】第１電子制御ユニット２０の車室側面部２
０Ｂは、第１電子制御ユニット２０が第３電子制御ユニ
ット４０の下部に収納された状態で操作パネル面と略面
一になるように形成され、第１電子制御ユニット２０の
記憶媒体から読み出された表示データを表示するテキス
ト表示装置２２が一体的に設けられ、記憶媒体を挿入及
び排出するための車室側面部挿入口２３が形成されてい
る。

【００５９】これにより、オプション設定される第１電
子制御ユニット２０は同時に納入されるテキスト表示装
置２２と一体的に形成されるので、コストダウンが図れ
部品管理が容易になるとともに、操作パネル１０は車種
等に応じて第３電子制御ユニット３０に対して異なる意
匠のものを取り付けることができるので、ユニット単位
で見たときの取り替え自由度が高くなる。

【００６０】テキスト表示装置２２や車室側面部挿入口
２３は、操作パネル１０から車室内側に臨ませるのでは
なく操作パネル１０に隣接して設けられている。よっ
て、テキスト表示装置２２や車室側面部挿入口２３の車
室内側面と操作パネル面とをできるだけ面一にしても、
第１電子制御ユニット２０を第３電子制御ユニット４０
に組み付ける際に、操作パネル１０とテキスト表示装置
２２或いは車室側面部挿入口２３とが干渉してしまうこ
となく、うまく組み付けることができる。

【００６１】凸部４１には、第３電子制御ユニット４０
を不図示の車体側配線に電気的に結線するコネクタ４２
が配設され、コネクタ４２は、凸部４１、即ち第３電子
制御ユニット４０の下方に配設されている。一般的に車
体からの配線は下方から延ばされるので、その配線の長
さを少なくでき、コストダウンや重量ダウンが図れる。
また、コネクタ４２を内部空間が確保できる凸部４１内
にレイアウトすることができ、第１乃至第３電子制御ユ
ニット２０〜４０が並列に配置されたときの上下方向の
厚みを極小化することができる。

【００６２】第３電子制御ユニット４０の凸部４１の上
面には、第２電子制御ユニット３０のコネクタ３１ａに
電気的に結線させるためのコネクタ４４が配設され、第
３電子制御ユニット４０の下面には、第１電子制御ユニ
ット２０のコネクタ２１ａに電気的に結線させるための
コネクタ４５が配設されている。

【００６３】第３電子制御ユニット４０の凸部４１の上
面に第２電子制御ユニット３０に電気的に結線させるた
めのコネクタ４４が配設されていることにより、コネク
タ４４の取付強度を高めて、破損などを防止できる。

【００６４】また、コネクタ４４を内部空間が確保でき
る凸部４１内にレイアウトすることができ、第１乃至第
３電子制御ユニットが並列に配置されたときの上下方向
の厚みを極小化することができる。

【００６５】更に、第１電子制御ユニット２０に挿入さ
れる記憶媒体は、第２電子制御ユニット３０に挿入され
る記憶媒体よりも小さいので、第３電子制御ユニット４
０の下方に挿入される記憶媒体の方が小さいことにな
る。よって、例えば車両用トランスミッションのシフト
と干渉する懸念を極小化できる。また、第３電子制御ユ
ニット４０の凸部４１が設けられている側に小さい記憶
媒体をレイアウトしているので、車両用電子機器の車室
内方向の寸法を小さくできる。

【００６６】コネクタ４４は第３電子制御ユニット４０
に内蔵された回路基板Ｂ３の上面に、コネクタ４５は回
路基板Ｂ３の下面に夫々直接オンボード実装されてい
る。

【００６７】これにより、第３電子制御ユニット４０の
厚みを低減できる。また、直接基板にオンボード実装し
ているのでコストダウンも図ることができる。

【００６８】また、第３電子制御ユニット４０が、操作
パネル１０と第１及び第２電子制御ユニット２０、３０
との間で制御信号や表示データを通信可能にコネクタに
より電気的に結線されて、操作パネル１０の反車室側面
において第１及び第２電子制御ユニット２０、３０との
間に配置されていることにより、第３電子制御ユニット
４０を挟むように上下に第１及び第２電子制御ユニット
２０、３０が配置できて、レイアウト自由度が高められ
る。

【００６９】また、放熱性の向上、特に第３電子制御ユ
ニット４０と第１及び第２電子制御ユニット２０、３０
間での電気的な結線を中心とした組み付け性の向上、更
に車両用電子機器自体のダウンサイジング化を図ること
ができる。更に、第１或いは第２電子制御ユニット２
０、３０のサイズが大きくなったときでも問題なく組み
付け可能になる。

【００７０】尚、第１電子制御ユニット２０の上面に第
３電子制御ユニット４０のコネクタ４５に係合するコネ
クタ２１ａを設けると共に、第１電子制御ユニット２０
の下面に他の第４電子制御ユニットを電気的に結線する
ためのコネクタ２１ｂを設けたことにより、機能拡張を
容易に行なうことができる。同様に、第２電子制御ユニ
ット３０の下面に第３電子制御ユニット４０のコネクタ
４４に係合するコネクタ３１ａを設けると共に、第２電
子制御ユニット３０の下面に他の第４電子制御ユニット
を電気的に結線するためのコネクタ３１ｂを設けたこと
により、機能拡張を容易に行なうことができる。

【００７１】そして、コネクタ２１ａとコネクタ２１ｂ
（或いはコネクタ３１ａとコネクタ３１ｂ）とは互いに
対向する面の略同部位に設けられている。これにより、
例えば、第１或いは第２電子制御ユニット２０、３０が
取り付けられない場合であっても、第４電子制御ユニッ
トと第３電子制御ユニット４０とを直接コネクタ係合し
て双方を電気的に結合できるので、そのようなときにお
ける結線の自由度が向上できる。

【００７２】更に、本実施形態では、操作パネル１０に
はパネル表示装置１２だけを配設し、第１電子制御ユニ
ット２０のテキスト表示装置２２とは分離した構成とし
たが、操作パネル１０にパネル表示装置１２とテキスト
表示装置２２を共に配設してもよく、コストや電子制御
ユニットの種類に応じていずれかの構成を選択すればよ
い。

【００７３】第１電子制御ユニット２０には、ＭＤ等の
記憶媒体を挿入及び排出するための第１挿入口２９が設
けられ、第２電子制御ユニット３０には、ＣＤ等の記憶
媒体を挿入及び排出するための第２挿入口３２が設けら
れている。また、操作パネル１０には第２挿入口３２に
対応した記憶媒体を挿通するためのパネル連通孔１４が
設けられている。尚、第１、第２挿入口２９、３２は第
１及び第２電子制御ユニット２０、３０が記憶媒体を読
み出す機能を有する場合に設けられるものである。

【００７４】これより、記憶媒体の挿入及び排出が容易
にできる。また、第１或いは第２電子制御ユニット２
０、３０のサイズ（特に厚み）が大きくなっても、パネ
ル連通孔１４の位置を合わせておけば、ベースシャシー
１に収まらないという問題も極小化できる。尚、ベース
シャシー１の内部空間を予め大きくしておく必要もな
く、車両用電子機器のダウンサイジング化を達成するこ
とができる。

【００７５】更に、第１電子制御ユニット２０の車室側
面には、その記憶媒体を挿入及び排出するための第１挿
入口２９が設けられていることにより、第１電子制御ユ
ニットがどのような記憶媒体を使用するものであって
も、操作パネル１０を変更する必要がなく、操作パネル
１０の共通化が図れる。

【００７６】また、第１電子制御ユニット２０の車室側
面部２０Ｂの高さ寸法は、第１電子制御ユニット２０の
筐体部２０Ａの厚さより小さくなるように設定されてい
る。

【００７７】これにより、テキスト表示装置２２の車室
側面部２０Ｂに臨む厚みは、第１電子制御ユニット２０
よりも小さいため、操作パネル自体の面積を大きくする
ことができ、意匠性が向上する。

【００７８】図５は第１電子制御ユニットを上方から見
た平面図である。図６は第１電子制御ユニットがカセッ
トテーププレーヤの場合の車室内側から見た正面図であ
る。図７は第１電子制御ユニットがＭＤプレーヤの場合
の車室内側から見た正面図である。

【００７９】図５に示すように、コネクタ２１ａは第１
電子制御ユニット２０の筐体２０Ａ上面に配設され、第
３電子制御ユニット４０内の凹状部に収納されてベース
シャシー１に固定するための取付部２６が形成されてい
る。

【００８０】また、図６に示すように、第１電子制御ユ
ニット２０がカセットテーププレーヤの場合には、車室
側面部２０Ｂにはカセットテープを挿入及び排出するた
めの車室側面部挿入口２３と記憶媒体を排出指示するた
めのイジェクトスイッチ２４が設けられる。また、図７
に示すように、第１電子制御ユニット２０がＭＤプレー
ヤの場合には、ＭＤに収録されたアルバム名や曲名等を
表示するためのＬＣＤ等のテキスト表示装置２２と、Ｍ
Ｄを挿入及び排出するための車室側面部挿入口２３と、
イジェクトスイッチ２４と、テキスト表示装置２２を操
作するための表示スイッチ２５とが設けられている。テ
キスト表示装置２２ではＭＤに関する表示データをドッ
ト表示する。同時に、操作パネルにある共通のセグメン
ト表示式のパネル表示装置１２にトラック表示を行な
う。

【００８１】このように、第１電子制御ユニット２０の
車室側面に、記憶媒体を排出指示するためのイジェクト
スイッチ２４が配設されていることにより、イジェクト
スイッチ２４とそのイジェクトスイッチ２４により作動
制御される第１電子制御ユニット２０との連結が容易に
なり、かつ第１電子制御ユニット２０が記憶媒体を使用
しないものであっても、操作パネル１０を変更する必要
がなく、操作パネル１０の共通化が図れる。

【００８２】また、操作パネル１０の車室側面にパネル
表示装置１２を設け、第１電子制御ユニット２０の車室
側面にテキスト表示装置２２を設けて、操作パネル面と
略面一になるように車室内に臨ませ、パネル表示装置１
２にて、第２電子制御ユニット３０に関する一部の表示
データと、第１電子制御ユニット２０に関する表示デー
タを表示させると共に、テキスト表示装置２２にて、第
１電子制御ユニット２０に関する他の表示データを表示
させることにより、ある電子制御ユニットに関する表示
データを表示部に表示させようとしたときには、他の電
子制御ユニットに関する表示データの表示エリアもしく
は表示時間が必要以上に制限されることがなくなる。

【００８３】また、第１電子制御ユニット２０がＭＤユ
ニット又はＣＤユニットならば、ＭＤ又はＣＤから読み
出すデータは不特定多数の文字からなるため、その文字
列を表示するのに少なからぬスペースを必要とするが、
このような場合であっても、表示エリアもしくは表示時
間が必要以上に制限されることがなくなる。

【００８４】また、第２電子制御ユニット３０に関する
文字データを第１電子制御ユニット２０を介してテキス
ト表示装置に表示させることにより、第２電子制御ユニ
ット３０に関する文字データを表示させる必要がある時
であっても、コストアップすることなく、その文字デー
タを適切に表示できる。

【００８５】尚、第１電子制御ユニット２０は、操作パ
ネル１０の上部又は下部のいずれにも配置することがで
きる。例えば、自動変速機のセレクトレバーがステアリ
ングコラムに設けられていれば、第１電子制御ユニット
２０を上下どちらに配置しても記憶媒体の取り出し時に
セレクトレバーが邪魔になることはないが、セレクトレ
バーが車幅中央の前方フロアに設けられていれば、第１
電子制御ユニット２０より大きな記憶媒体（例えば、Ｃ
Ｄ）を用いる第２電子制御ユニット３０を上に配置し、
第１電子制御ユニット２０を下に配置した方が記憶媒体
の取り出しやすくなる。

【００８６】本実施形態のように、第１電子制御ユニッ
ト２０の車室側面を操作パネル１０の下部に隣接して配
置したときには、操作パネル１０とテキスト表示装置と
の間には隙間が生じるが、その隙間が操作パネル１０の
下方に存在するため、その隙間が目立ちにくくなり、外
観の見栄えが向上する。

【００８７】操作パネル１０において、第１電子制御ユ
ニット２０の車室側面部２０Ｂの周縁部には操作スイッ
チ１１として音量スイッチや電源スイッチが配設され
る。

【００８８】尚、第１電子制御ユニット２０とテキスト
表示装置２２とを一体に構成しても、別体に構成しても
よい。

【００８９】図８は第２電子制御ユニットの上方から見
た平面図である。図９は第２電子制御ユニットがＣＤチ
ェンジャ機能付きＣＤプレーヤの場合に操作パネルに取
り付けられるスイッチパネルの車室内側から見た正面図
である。

【００９０】図８に示すように、コネクタ３１ａは第３
電子制御ユニット４０の凸部上面に対応した第２電子制
御ユニット３０の下面に設けられ、第３電子制御ユニッ
ト４０の上面に載置される。

【００９１】また、図２及び図９に示すように、第２電
子制御ユニット３０がＣＤチェンジャ機能付きＣＤプレ
ーヤの場合には、操作パネル１０における第２電子制御
ユニット３０に対応する位置にスイッチパネル５０が装
着される。スイッチパネル５０にはＣＤを挿入及び排出
するための開閉蓋付きの連通孔５１とイジェクトスイッ
チ５２と複数のＣＤを収納する際のロードスイッチ５３
が設けられている。また、第２電子制御ユニット３０が
ＣＤチェンジャ機能を有しない場合には、ロードスイッ
チのスイッチ機能が省略されたスイッチパネルが装着さ
れ、第２電子制御ユニット３０が搭載されない場合には
連通孔５１、イジェクトスイッチ５２及びロードスイッ
チ５３が全て省略された板状のスイッチパネルが装着さ
れる。

【００９２】これにより、外観見栄えを良くしている。 ［電気的構成］図１０は、図４に示す車両用電子制御ユ
ニットの電気的構成を示すブロック図である。

【００９３】図１０に示すように、操作パネル１０と第
３電子制御ユニット４０とは、操作パネル１０側のコネ
クタ１３と第３電子制御ユニット４０のコネクタ４３と
により電気的に結線され、操作スイッチ１１のスイッチ
信号は第３電子制御ユニット４０のＣＰＵ４６に入力さ
れ、ＣＰＵ４６は操作パネル１０のパネル表示装置１２
を表示制御すると共に、第１及び第２電子制御ユニット
２０、３０を制御する。

【００９４】第３電子制御ユニット４０と第２電子制御
ユニット３０とは、第３電子制御ユニット４０側のコネ
クタ４４と第２電子制御ユニット３０側のコネクタ３１
ａとにより電気的に結線され、操作スイッチ１１のスイ
ッチ信号に応じて第３電子制御ユニット４０のＣＰＵ４
６は制御信号を第２電子制御ユニット３０に出力し、Ｃ
ＰＵ４６は第２電子制御ユニット３０の動作モードに応
じて操作パネル１０のパネル表示装置１２を表示制御す
る。

【００９５】第３電子制御ユニット４０と第１電子制御
ユニット２０とは、第３電子制御ユニット４０側のコネ
クタ４５と第１電子制御ユニット２０側のコネクタ２１
ａとにより電気的に結線され、操作スイッチ１１のスイ
ッチ信号に応じて第３電子制御ユニット４０のＣＰＵ４
６は制御信号を第１電子制御ユニット２０に出力し、Ｃ
ＰＵ４６は第１電子制御ユニット２０の動作モードに応
じて操作パネル１０のパネル表示装置１２を表示制御す
る。

【００９６】また、第３電子制御ユニット４０のＣＰＵ
４６は、操作スイッチ１１のスイッチ信号に応じてラジ
オチューナ４７を制御する。

【００９７】そして、第１電子制御ユニット２０は、操
作パネル１０と直接的若しくは間接的に、電気的かつ物
理的に着脱可能に構成され、第１電子制御ユニット２０
の離脱状態のときであっても、本実施形態の車両用電子
機器は、少なくとも第２電子制御ユニット３０の制御機
能を達成し得るように構成されている。

【００９８】これにより、第１電子制御ユニット２０が
オプション設定されて取り付けられたときであっても、
他の電子制御ユニットに関する表示データの表示エリア
もしくは表示時間が必要以上に制限されることがなくな
る。

【００９９】尚、第２電子制御ユニット３０の記憶媒体
に文字データが含まれる場合には、その文字データを第
１電子制御ユニット２０を介してテキスト表示装置２２
に表示させる。これにより、第２電子制御ユニット３０
の記憶媒体に文字データが含まれる場合でも表示を適切
に行なえる。

【０１００】例えば、ＣＤにも題名や曲名等の表示デー
タが記憶されているため、第２電子制御ユニット３０が
ＣＤユニットとすると、ＣＤユニットがＣＤから題名や
曲名等の表示データを読み出してその表示データを第１
電子制御ユニット２０に出力し、第１電子制御ユニット
２０がテキスト表示装置２２によりＣＤユニットの表示
データを表示することが可能となっている。

【０１０１】また、第１電子制御ユニット２０がＭＤユ
ニットとすると、ＭＤユニットがＭＤから題名や曲名等
の表示データを読み出してテキスト表示装置２２により
表示する。

【０１０２】第３電子制御ユニット４０と第１及び第２
電子制御ユニット２０、３０とは多重通信線で通信可能
に結線されており、第１及び第２電子制御ユニット２
０、３０には夫々固有のＩＤコードが付与されている。
第３電子制御ユニット４０は第１及び第２電子制御ユニ
ット２０、３０に結線されると各電子制御ユニットと通
信してＩＤコードを読み込み、このＩＤコードから各機
器の種類を認識する。

【０１０３】尚、ＩＤコードの他にプロダクトＩＤや故
障コードを設定して、故障等が発生した時に表示させる
ことにより販売店やメーカでの対応が容易になる。ま
た、プロダクトＩＤや故障コードは販売店やメーカでキ
ーコードを入力した時のみ表示するようにしてもよい。

【０１０４】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能で
ある。

【０１０５】例えば、本発明の第１乃至第３電子制御ユ
ニットは空調装置を含み、その場合には操作パネルに空
調装置の操作スイッチを配置して操作可能にすればよ
い。

【０１０６】また、上述の例では、第１電子制御ユニッ
ト２０がＭＤユニット、第２電子制御ユニット３０がＣ
Ｄユニットであったが、第１電子制御ユニット２０がＣ
Ｄユニット、第２電子制御ユニット３０がＭＤユニット
であってもよい。この場合には、第１電子制御ユニット
（ＣＤユニット）２０のテキスト表示装置２２によりＣ
Ｄユニットの表示データを表示するとともに、このテキ
スト表示装置２２はＭＤユニットの表示データも表示す
るようにしても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の車両用電子機器の分解図である。

【図２】操作パネルの正面図である。

【図３】本実施形態の車両用電子機器の車室内への取付
構造を示す図である。

【図４】本実施形態の車両用電子機器の概略側面図であ
る。

【図５】第１電子制御ユニットの平面図である。

【図６】第１電子制御ユニットがカセットテーププレー
ヤの場合の正面図である。

【図７】第１電子制御ユニットがＭＤプレーヤの場合の
正面図である。

【図８】第２電子制御ユニットの平面図である。

【図９】第２電子制御ユニットがＣＤチェンジャ機能付
きＣＤプレーヤの場合に操作パネルに取り付けられる専
用パネルの正面図である。

【図１０】図４に示す車両用電子機器の電気的構成を示
すブロック図である。

【符号の説明】

１…ベースシャシー １０…操作パネル １１…操作スイッチ １２…パネル表示装置 ２０…第１電子制御ユニット ３０…第２電子制御ユニット ４０…第３電子制御ユニット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 明広 広島県安芸郡府中町新地３番１号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 小川 伯文 広島県安芸郡府中町新地３番１号 マツダ 株式会社内 Ｆターム(参考） 3D020 BA01 BC03 BD05 BE02 5C082 AA21 AA31 AA34 DA87 MM07 MM10

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の第１制御機能を有する第１電子制
   御ユニットと、 前記第１電子制御ユニットとは別体に形成され、前記第
   １制御機能とは異なる所定の第２制御機能を有する第２
   電子制御ユニットと、 前記第１及び第２電子制御ユニットとは別体に形成さ
   れ、前記第１及び第２電子制御ユニットに関する各々の
   制御機能を作動させるための複数の操作スイッチを備え
   た操作パネルと、 前記第１及び第２電子制御ユニット並びに前記操作パネ
   ルとの間を電気的に結合させる電気的結合手段とを備
   え、 前記操作パネルを車室内に臨ませて、前記第１及び第２
   電子制御ユニットを前記操作パネルの裏側に配置した車
   両用電子機器であって、 前記操作パネルの車室側面にパネル表示部を設け、 前記第１電子制御ユニットの車室側面に第１表示部を設
   けて、前記操作パネル面と略面一になるように車室内に
   臨ませ、 前記パネル表示部にて、前記第２電子制御ユニットに関
   する一部の表示データと、前記第１電子制御ユニットに
   関する表示データを表示させると共に、前記第１表示部
   にて、前記第１電子制御ユニットに関する他の表示デー
   タを表示させることを特徴とする車両用電子機器。
2. 【請求項２】 所定の第１制御機能を有する第１電子制
   御ユニットと、 前記第１電子制御ユニットとは別体に形成され、前記第
   １制御機能とは異なる所定の第２制御機能を有する第２
   電子制御ユニットと、 前記第１及び第２電子制御ユニットとは別体に形成さ
   れ、前記第１及び第２電子制御ユニットに関する各々の
   制御機能を作動させるための複数の操作スイッチを備え
   た操作パネルと、 前記第１及び第２電子制御ユニットとは別体に形成さ
   れ、前記操作スイッチが操作されたときに前記第１、第
   ２電子制御ユニットのいずれの制御機能を作動させるか
   を決定して、その電子制御ユニットに制御機能を作動さ
   せるための制御信号を出力する第３電子制御ユニット
   と、 前記第１乃至第３電子制御ユニット並びに前記操作パネ
   ルとの間を電気的に結合させる電気的結合手段とを備
   え、 前記操作パネルを車室内に臨ませて、前記第１及び第２
   電子制御ユニットを前記操作パネルの裏側に配置した車
   両用電子機器であって、 前記操作パネルの車室側面にパネル表示部を設け、 前記第１電子制御ユニットの車室側面に第１表示部を設
   け、前記操作パネル面と略面一になるように車室内に臨
   ませ、 前記パネル表示部にて、前記第２電子制御ユニットに関
   する一部の表示データと、前記第１電子制御ユニットに
   関する表示データを表示させると共に、前記第１表示部
   にて、前記第１電子制御ユニットに関する他の表示デー
   タを表示させることを特徴とする車両用電子機器。
3. 【請求項３】 前記パネル表示部はセグメント方式で、
   前記第１表示部はドット方式であることを特徴とする請
   求項１又は２に記載の車両用電子機器。
4. 【請求項４】 前記パネル表示部は前記第２電子制御ユ
   ニット及び／又は第１電子制御ユニットの作動状態を示
   す表示データを表示し、前記第１表示部は第１電子制御
   ユニットに関する文字データを示す表示データを表示す
   ることを特徴とする請求項３に記載の車両用電子機器。
5. 【請求項５】 第１電子制御ユニットの制御機能は記憶
   媒体を読み込む機能を含み、前記文字データは記憶媒体
   から読み出された文字データであることを特徴とする請
   求項４に記載の車両用電子機器。
6. 【請求項６】 前記第１電子制御ユニットはミニディス
   クを再生するミニディスクユニットであることを特徴と
   する請求項１乃至４のいずれか１項に記載の車両用電子
   機器。
7. 【請求項７】 前記第２電子制御ユニットに関する文字
   データを前記第１電子制御ユニットを介して前記第１表
   示部に表示させることを特徴とする請求項１又は２に記
   載の車両用電子機器。
8. 【請求項８】 前記第１電子制御ユニットは、前記操作
   パネルと直接的若しくは間接的に、電気的かつ物理的に
   着脱可能に構成され、該第１電子制御ユニットの離脱状
   態のときであっても、前記車両用電子機器は、少なくと
   も前記第２電子制御ユニットの制御機能を達成し得るよ
   うに構成されることを特徴とする請求項１又は２に記載
   の車両用電子機器。
9. 【請求項９】 前記第１電子制御ユニットの制御機能は
   記憶媒体を読み込む機能を含み、該第１電子制御ユニッ
   トの車室側面には、その記憶媒体を挿入及び排出するた
   めの挿入口が設けられていることを特徴とする請求項１
   又は２に記載の車両用電子機器。
10. 【請求項１０】 前記第１電子制御ユニットの車室側面
    には、前記記憶媒体を排出指示するためのイジェクトス
    イッチが配設されていることを特徴とする請求項９に記
    載の車両用電子機器。
11. 【請求項１１】 前記第１電子制御ユニットの車室側面
    は、前記操作パネルの下部に隣接して配置されることを
    特徴とする請求項１又は２に記載の車両用電子機器。
12. 【請求項１２】 前記操作パネルは、該操作パネルに一
    体的に形成された一対の突出部を備え、該一対の突出部
    により前記操作パネルには車室内側から見て前記第１表
    示部を取り囲むと共に車室内に臨ませるための凹部を形
    成し、該一対の突出部の少なくとも一方には操作スイッ
    チが配設されることを特徴とする請求項１又は２に記載
    の車両用電子機器。
13. 【請求項１３】 前記第１乃至第３電子制御ユニットの
    少なくとも１つは音響制御機能を有し、前記操作スイッ
    チは前記音響制御機能における音量を調整するための音
    量スイッチであることを特徴とする請求項１２に記載の
    車両用電子機器。
14. 【請求項１４】 前記第１電子制御ユニットの車室側面
    の高さ寸法は、前記第１電子制御ユニットの厚さより小
    さいことを特徴とする請求項１又は２に記載の車両用電
    子機器。
15. 【請求項１５】 前記第１電子制御ユニットには前記第
    １表示部が一体的に設けられ、前記操作パネルと前記第
    ３電子制御ユニットとは電気的かつ物理的に着脱可能に
    構成され、前記第１電子制御ユニットが離脱状態のとき
    であっても前記車両用電子機器は少なくとも前記第２電
    子制御ユニットの制御機能を達成し得るように構成され
    ていることを特徴とする請求項２に記載の車両用電子機
    器。
16. 【請求項１６】 前記操作パネルと前記第３電子制御ユ
    ニットとは電気的かつ物理的に着脱可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項２に記載の車両用電子機器。
17. 【請求項１７】 前記第３電子制御ユニットにはその端
    部から突出する凸部が形成され、その凸部により前記第
    １電子制御ユニットを該第３電子制御ユニットの下部に
    収納するための凹状部を形成し、前記第１電子制御ユニ
    ットの車室側面には第１表示部が設けられ、該第１表示
    部は前記操作パネルの車室側面に隣接して配置され、前
    記操作パネル面と略面一になるように前記車室内に臨む
    ことを特徴とする請求項２に記載の車両用電子機器。