JP2000292907A - 荷電粒子線露光装置及びレチクル - Google Patents
荷電粒子線露光装置及びレチクルInfo
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- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/30—Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
- H01J37/304—Controlling tubes by information coming from the objects or from the beam, e.g. correction signals
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- H01J2237/30—Electron or ion beam tubes for processing objects
- H01J2237/317—Processing objects on a microscale
- H01J2237/3175—Lithography
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- Analytical Chemistry (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Electron Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アライメントマークの近傍の回路マークが歪ま
ない荷電粒子線露光装置とレチクルとを提供する。 【解決手段】レチクルは、ウェハのスクライブラインを
含む領域に、荷電粒子線によって露光されるパターン領
域を有し、前記パターン領域には、回路パターンが設け
られる回路サブフィールドと、アライメントパターンが
設けられるアライメントサブフィールドとが設けられる
レチクルであって、前記アライメントサブフィールド
は、前記回路サブフィールドに隣り合う位置に設けられ
ることを特徴とする。
ない荷電粒子線露光装置とレチクルとを提供する。 【解決手段】レチクルは、ウェハのスクライブラインを
含む領域に、荷電粒子線によって露光されるパターン領
域を有し、前記パターン領域には、回路パターンが設け
られる回路サブフィールドと、アライメントパターンが
設けられるアライメントサブフィールドとが設けられる
レチクルであって、前記アライメントサブフィールド
は、前記回路サブフィールドに隣り合う位置に設けられ
ることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷電粒子線を用い
て、ウェハにパターンを露光する露光装置と、そのパタ
ーンが設けられたレチクルに関するものであって、特
に、アライメントマークを露光する露光装置とそのレチ
クルに関するものである。
て、ウェハにパターンを露光する露光装置と、そのパタ
ーンが設けられたレチクルに関するものであって、特
に、アライメントマークを露光する露光装置とそのレチ
クルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子線露光装置は、レチクルに設け
られているパターンを、荷電粒子線でウェハに露光する
装置である。先ず、図11を参照しながら、従来の荷電
粒子線露光装置80の各部と従来のレチクル90とを説
明する。
られているパターンを、荷電粒子線でウェハに露光する
装置である。先ず、図11を参照しながら、従来の荷電
粒子線露光装置80の各部と従来のレチクル90とを説
明する。
【0003】従来の荷電粒子線露光装置80には、照明
部81とレチクルステージ82と投影部83とウェハス
テージ84と制御部85とが、設けられている。照明部
81は、荷電粒子線をレチクルステージ82に向けて発
射する装置である。レチクルステージ82は、レチクル
90を保持する装置である。照明部81が発射する荷電
粒子線は、レチクルステージ82が保持するレチクル9
0を、照明する。
部81とレチクルステージ82と投影部83とウェハス
テージ84と制御部85とが、設けられている。照明部
81は、荷電粒子線をレチクルステージ82に向けて発
射する装置である。レチクルステージ82は、レチクル
90を保持する装置である。照明部81が発射する荷電
粒子線は、レチクルステージ82が保持するレチクル9
0を、照明する。
【0004】レチクル90は、荷電粒子線を整形する部
材である。図12に示すように、レチクル90には、ア
ライメントパターン91と複数の回路パターン92とが
設けられている。照明部81から発射された荷電粒子線
は、アライメントパターン91と複数の回路パターン9
2とを照明する。アライメントパターン91を照明する
荷電粒子線は、アライメントパターン91の形に整形さ
れる。回路パターン92を照明する荷電粒子線は、回路
パターン92の形に整形される。整形された荷電粒子線
は、投影部83に向かう。
材である。図12に示すように、レチクル90には、ア
ライメントパターン91と複数の回路パターン92とが
設けられている。照明部81から発射された荷電粒子線
は、アライメントパターン91と複数の回路パターン9
2とを照明する。アライメントパターン91を照明する
荷電粒子線は、アライメントパターン91の形に整形さ
れる。回路パターン92を照明する荷電粒子線は、回路
パターン92の形に整形される。整形された荷電粒子線
は、投影部83に向かう。
【0005】投影部83は、レチクル90によって整形
された荷電粒子線を、ウェハステージ84に向けて偏向
する装置である。投影部83は、コマンドCを入力す
る。コマンドCは、荷電粒子線を偏向するウェハ上の位
置を表わす、命令である。投影部は、コマンドが表わす
ウェハ86の位置に、荷電粒子線を偏向する。ウェハス
テージ84は、ウェハ86を保持する装置である。投影
部83が偏向する荷電粒子線は、ウェハステージ84が
保持するウェハ86を、露光する。
された荷電粒子線を、ウェハステージ84に向けて偏向
する装置である。投影部83は、コマンドCを入力す
る。コマンドCは、荷電粒子線を偏向するウェハ上の位
置を表わす、命令である。投影部は、コマンドが表わす
ウェハ86の位置に、荷電粒子線を偏向する。ウェハス
テージ84は、ウェハ86を保持する装置である。投影
部83が偏向する荷電粒子線は、ウェハステージ84が
保持するウェハ86を、露光する。
【0006】ウェハ86は、シリコンを主成分とする半
導体である。ウェハ86には、荷電粒子線に感光するレ
ジストが、塗布されている。投影部83が偏向する荷電
粒子線は、レジストを露光する。レジストは荷電粒子線
の形に感光する。制御部85は、照明部81と投影部8
3とを制御する装置である。制御部85は、照明部81
の荷電粒子線の発射のオン・オフを、制御する。制御部
85は、投影部83にコマンドCを出力する。
導体である。ウェハ86には、荷電粒子線に感光するレ
ジストが、塗布されている。投影部83が偏向する荷電
粒子線は、レジストを露光する。レジストは荷電粒子線
の形に感光する。制御部85は、照明部81と投影部8
3とを制御する装置である。制御部85は、照明部81
の荷電粒子線の発射のオン・オフを、制御する。制御部
85は、投影部83にコマンドCを出力する。
【0007】次に、従来の荷電粒子線露光装置80の動
作を説明する。レチクルステージ82がレチクル90を
保持し、ウェハステージ84がウェハ86を保持する
と、制御部85は、投影部83にコマンドCを出力す
る。制御部85は、投影部83にコマンドCを出力する
と、照明部81の荷電粒子線の発射をオンする。照明部
81から発射された荷電粒子線は、レチクル90のアラ
イメントパターン91と複数の回路パターン92とを、
照明する。アライメントパターン91を照明した荷電粒
子線は、アライメントパターン91の形に整形される。
回路パターン92を照明した荷電粒子線は、回路パター
ン92の形に整形される。整形された荷電粒子線は、投
影部83に向かう。投影部83は、コマンドCが表わす
ウェハ86の位置に、荷電粒子線を偏向する。ウェハ8
6に塗布されているレジストは、荷電粒子線の形に感光
する。回路パターン92が露光されたレジストは、回路
パターン92の形に感光する。アライメントパターン9
1が露光されたレジストは、アライメントパターン91
の形に感光する。回路パターン92の形に感光した部分
を回路マーク93と称し、アライメントパターン91の
形に感光した部分をアライメントマーク94と称する。
作を説明する。レチクルステージ82がレチクル90を
保持し、ウェハステージ84がウェハ86を保持する
と、制御部85は、投影部83にコマンドCを出力す
る。制御部85は、投影部83にコマンドCを出力する
と、照明部81の荷電粒子線の発射をオンする。照明部
81から発射された荷電粒子線は、レチクル90のアラ
イメントパターン91と複数の回路パターン92とを、
照明する。アライメントパターン91を照明した荷電粒
子線は、アライメントパターン91の形に整形される。
回路パターン92を照明した荷電粒子線は、回路パター
ン92の形に整形される。整形された荷電粒子線は、投
影部83に向かう。投影部83は、コマンドCが表わす
ウェハ86の位置に、荷電粒子線を偏向する。ウェハ8
6に塗布されているレジストは、荷電粒子線の形に感光
する。回路パターン92が露光されたレジストは、回路
パターン92の形に感光する。アライメントパターン9
1が露光されたレジストは、アライメントパターン91
の形に感光する。回路パターン92の形に感光した部分
を回路マーク93と称し、アライメントパターン91の
形に感光した部分をアライメントマーク94と称する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】レチクル90の回路パ
ターン92には、近接効果補正がされる。この近接効果
補正は、複数の回路マーク93が、互いに影響しあう近
接効果を補正する。しかし、この近接効果補正は、アラ
イメントマーク94が回路マーク93に及ぼす近接効果
は、補正していないので、従来の荷電粒子線露光装置8
0とレチクル90には、アライメントマーク94の近傍
の回路マーク93の形状は、アライメントマーク94が
及ぼす近接効果によって、歪むという欠点があった。
ターン92には、近接効果補正がされる。この近接効果
補正は、複数の回路マーク93が、互いに影響しあう近
接効果を補正する。しかし、この近接効果補正は、アラ
イメントマーク94が回路マーク93に及ぼす近接効果
は、補正していないので、従来の荷電粒子線露光装置8
0とレチクル90には、アライメントマーク94の近傍
の回路マーク93の形状は、アライメントマーク94が
及ぼす近接効果によって、歪むという欠点があった。
【0009】本発明は、このような欠点を解決し、アラ
イメントマーク94の近傍の回路マーク93が歪まない
荷電粒子線露光装置80とレチクル90とを提供するこ
とを、目的とする。
イメントマーク94の近傍の回路マーク93が歪まない
荷電粒子線露光装置80とレチクル90とを提供するこ
とを、目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のレチクルは、
回路パターンが設けられる回路サブフィールドと、アラ
イメントパターンが設けられるアライメントサブフィー
ルドとが設けられるレチクルであって、前記アライメン
トサブフィールドは、前記回路サブフィールドに隣り合
う位置に設けられることを特徴とする。
回路パターンが設けられる回路サブフィールドと、アラ
イメントパターンが設けられるアライメントサブフィー
ルドとが設けられるレチクルであって、前記アライメン
トサブフィールドは、前記回路サブフィールドに隣り合
う位置に設けられることを特徴とする。
【0011】請求項2のレチクルは、前記アライメント
サブフィールドは、前記アライメントパターンがスクラ
イブラインに露光される位置に設けられることを特徴と
する。請求項3のレチクルは、前記アライメントサブフ
ィールドは、前記回路サブフィールドを囲む位置に設け
られることを特徴とする。
サブフィールドは、前記アライメントパターンがスクラ
イブラインに露光される位置に設けられることを特徴と
する。請求項3のレチクルは、前記アライメントサブフ
ィールドは、前記回路サブフィールドを囲む位置に設け
られることを特徴とする。
【0012】請求項4のレチクルは、前記アライメント
パターンは、アライメントマークの露光量が回路図形に
及ぼす近接効果の大きさに基づいて、前記アライメント
サブフィールドの境界から離れる位置に、設けられるこ
とを特徴とする。
パターンは、アライメントマークの露光量が回路図形に
及ぼす近接効果の大きさに基づいて、前記アライメント
サブフィールドの境界から離れる位置に、設けられるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項5のレチクルは、前記回路パターン
は、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼす近
接効果の程度に基づいて、補正されていることを特徴と
する。請求項6のレチクルは、荷電粒子線によってウェ
ハに露光される回路パターンと前記回路パターンの近傍
に設けられ、前記荷電粒子線によって前記ウェハに露光
されるアライメントパターンとを備えるレチクルであっ
て、前記アライメントパターンは、アライメントマーク
の露光量が回路図形に及ぼす近接効果の程度に基づく位
置に、設けられることを特徴とする。
は、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼす近
接効果の程度に基づいて、補正されていることを特徴と
する。請求項6のレチクルは、荷電粒子線によってウェ
ハに露光される回路パターンと前記回路パターンの近傍
に設けられ、前記荷電粒子線によって前記ウェハに露光
されるアライメントパターンとを備えるレチクルであっ
て、前記アライメントパターンは、アライメントマーク
の露光量が回路図形に及ぼす近接効果の程度に基づく位
置に、設けられることを特徴とする。
【0014】請求項7のレチクルは、荷電粒子線によっ
てウェハに露光される回路パターンと前記回路パターン
の近傍に設けられ、前記荷電粒子線によって前記ウェハ
に露光されるアライメントパターンとを備えるレチクル
であって、アライメントマークの露光量が回路図形に及
ぼす近接効果の程度が、しきい値より大きい範囲にある
前記回路パターンの領域には、前記近接効果の大きさを
低減する補正がされていることを特徴とする。
てウェハに露光される回路パターンと前記回路パターン
の近傍に設けられ、前記荷電粒子線によって前記ウェハ
に露光されるアライメントパターンとを備えるレチクル
であって、アライメントマークの露光量が回路図形に及
ぼす近接効果の程度が、しきい値より大きい範囲にある
前記回路パターンの領域には、前記近接効果の大きさを
低減する補正がされていることを特徴とする。
【0015】請求項8の荷電粒子線露光装置は、請求項
1から請求項3のいずれかに記載の前記レチクルの前記
回路サブフィールドと前記アライメントサブフィールド
とを荷電粒子線で照明する照明手段と、前記アライメン
トサブフィールドからの荷電粒子線を偏向する投影手段
とを備える荷電粒子線露光装置であって、前記投影手段
は、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼす近
接効果の程度に基づいて、前記アライメントサブフィー
ルドからの荷電粒子線を偏向することを特徴とする。
1から請求項3のいずれかに記載の前記レチクルの前記
回路サブフィールドと前記アライメントサブフィールド
とを荷電粒子線で照明する照明手段と、前記アライメン
トサブフィールドからの荷電粒子線を偏向する投影手段
とを備える荷電粒子線露光装置であって、前記投影手段
は、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼす近
接効果の程度に基づいて、前記アライメントサブフィー
ルドからの荷電粒子線を偏向することを特徴とする。
【0016】請求項9の荷電粒子線露光装置は、前記投
影手段は、前記近接効果の程度がしきい値以下になる位
置に、前記アライメントサブフィールドからの荷電粒子
線を偏向することを特徴とする。
影手段は、前記近接効果の程度がしきい値以下になる位
置に、前記アライメントサブフィールドからの荷電粒子
線を偏向することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>荷電粒子線露光
装置とレチクル 第1実施形態のレチクル1は、ウェハ2に露光されるパ
ターン10が設けられている部材である。ウェハ2に
は、パターン10が露光される平面が設けられる。この
平面には、荷電粒子線に感光するレジストが、塗布され
る。以降、レジストが塗布されている平面を、感光面2
0と称す。ウェハ2は、シリコンを主成分とする半導体
である。
装置とレチクル 第1実施形態のレチクル1は、ウェハ2に露光されるパ
ターン10が設けられている部材である。ウェハ2に
は、パターン10が露光される平面が設けられる。この
平面には、荷電粒子線に感光するレジストが、塗布され
る。以降、レジストが塗布されている平面を、感光面2
0と称す。ウェハ2は、シリコンを主成分とする半導体
である。
【0018】レチクル1には、1つのチップを表わすパ
ターン10が設けられる。レチクル1は、荷電粒子線を
パターン10の形に整形する。第1実施形態の荷電粒子
線露光装置3は、レチクル1に設けられているパターン
10の縮小像を、感光面20に荷電粒子線で露光する装
置である。レチクル1は、請求項1〜3に対応し、荷電
粒子線露光装置3は請求項8〜9に対応する。
ターン10が設けられる。レチクル1は、荷電粒子線を
パターン10の形に整形する。第1実施形態の荷電粒子
線露光装置3は、レチクル1に設けられているパターン
10の縮小像を、感光面20に荷電粒子線で露光する装
置である。レチクル1は、請求項1〜3に対応し、荷電
粒子線露光装置3は請求項8〜9に対応する。
【0019】先ず、図1〜図3を参照しながら、レチク
ル1を説明する。図1は、荷電粒子線が照射される方向
から見た、レチクル1の図である。図2は、図1の1点
鎖線の円内の拡大図である。図3は、図2の一部分を詳
細に説明する図である。図1に示すように、レチクル1
には、2つのパターン領域11a,11bが設けられてい
る。パターン領域11a,11bは、ウェハ2に露光され
るパターン10が、設けられている。
ル1を説明する。図1は、荷電粒子線が照射される方向
から見た、レチクル1の図である。図2は、図1の1点
鎖線の円内の拡大図である。図3は、図2の一部分を詳
細に説明する図である。図1に示すように、レチクル1
には、2つのパターン領域11a,11bが設けられてい
る。パターン領域11a,11bは、ウェハ2に露光され
るパターン10が、設けられている。
【0020】尚、パターン10は、非常に小さな図形の
集合であるため、図1では、その詳細の図示を省略して
いる。パターン領域11aに設けられるパターン10
と、パターン領域11bに設けられるパターン10と
は、互いにコンプリメンタリな関係にある。パターン領
域11a,11bの形状は、それぞれ長方形である。パタ
ーン領域11a,11bの長辺方向をX方向と称し、短辺
方向をY方向と称す。
集合であるため、図1では、その詳細の図示を省略して
いる。パターン領域11aに設けられるパターン10
と、パターン領域11bに設けられるパターン10と
は、互いにコンプリメンタリな関係にある。パターン領
域11a,11bの形状は、それぞれ長方形である。パタ
ーン領域11a,11bの長辺方向をX方向と称し、短辺
方向をY方向と称す。
【0021】パターン領域11aには、回路パターン部
12とスクライブ部13とが設けられている。回路パタ
ーン部12は、1つのチップに設けられる全てのパター
ン10が、設けられる領域である。スクライブ部13
は、ウェハ2のスクライブライン21を含む部分に露光
される領域である。スクライブライン21は、ウェハ2
からチップが切り出されるときに、切断される部分であ
る。従って、回路パターン部12に設けられるパターン
10は、切り出されたチップに露光されている。また、
スクライブ部13に設けられるパターン10には、チッ
プが切り出されるときに切断される部分が含まれる。
12とスクライブ部13とが設けられている。回路パタ
ーン部12は、1つのチップに設けられる全てのパター
ン10が、設けられる領域である。スクライブ部13
は、ウェハ2のスクライブライン21を含む部分に露光
される領域である。スクライブライン21は、ウェハ2
からチップが切り出されるときに、切断される部分であ
る。従って、回路パターン部12に設けられるパターン
10は、切り出されたチップに露光されている。また、
スクライブ部13に設けられるパターン10には、チッ
プが切り出されるときに切断される部分が含まれる。
【0022】図1の1点鎖線の円内に示すように、パタ
ーン領域11aのスクライブ部13には、ファインアラ
イメントパターン14が設けられている。ファインアラ
イメントパターン14は、感光面20にファインアライ
メントマーク22を露光するパターン10である。ファ
インアライメントマーク22は、感光面20の各点の正
確な位置を計測する基準となる、マークである。
ーン領域11aのスクライブ部13には、ファインアラ
イメントパターン14が設けられている。ファインアラ
イメントパターン14は、感光面20にファインアライ
メントマーク22を露光するパターン10である。ファ
インアライメントマーク22は、感光面20の各点の正
確な位置を計測する基準となる、マークである。
【0023】尚、ファインアライメントパターン14は
1個に限らず、スクライブ部13に複数個設けてもよ
い。その場合は、1個のファインアライメントパターン
14の場合よりも高精度に、感光面20の各点の位置を
計測できる利点がある。パターン領域11bには、ファ
インアライメントパターン14は、設けられていない。
パターン領域11bのパターン10は、パターン領域1
1aのパターン10とコンプリメンタリな関係にあり、
ファインアライメントパターン14が設けられていない
点以外、パターン領域11aと同じなので、パターン領
域11bの説明は省略する。
1個に限らず、スクライブ部13に複数個設けてもよ
い。その場合は、1個のファインアライメントパターン
14の場合よりも高精度に、感光面20の各点の位置を
計測できる利点がある。パターン領域11bには、ファ
インアライメントパターン14は、設けられていない。
パターン領域11bのパターン10は、パターン領域1
1aのパターン10とコンプリメンタリな関係にあり、
ファインアライメントパターン14が設けられていない
点以外、パターン領域11aと同じなので、パターン領
域11bの説明は省略する。
【0024】ファインアライメントパターン14は、ウ
ェハ2のスクライブライン21に露光される位置に、設
けられる。図2と図3を参照して、レチクル1を更に詳
しく説明する。図2に示すように、スクライブ部13と
回路パターン部12とには、格子状に並ぶ複数のレチク
ルサブフィールド15が設けられている。レチクルサブ
フィールド15は、荷電粒子線が照射される領域であ
る。荷電粒子線は、レチクルサブフィールド15毎に照
射される。それぞれのレチクルサブフィールド15の形
状と大きさは、ほぼ同一である。レチクルサブフィール
ド15の形状は、ほぼ正方形である。
ェハ2のスクライブライン21に露光される位置に、設
けられる。図2と図3を参照して、レチクル1を更に詳
しく説明する。図2に示すように、スクライブ部13と
回路パターン部12とには、格子状に並ぶ複数のレチク
ルサブフィールド15が設けられている。レチクルサブ
フィールド15は、荷電粒子線が照射される領域であ
る。荷電粒子線は、レチクルサブフィールド15毎に照
射される。それぞれのレチクルサブフィールド15の形
状と大きさは、ほぼ同一である。レチクルサブフィール
ド15の形状は、ほぼ正方形である。
【0025】回路パターン部12のレチクルサブフィー
ルド15には、回路パターン16が設けられている。回
路パターン16は、感光面20に露光される回路を表わ
すパターン10である。図2において、斜線部は回路パ
ターン16を表わしている。各回路パターン16には、
複数の回路パターン16が感光面20に露光される場合
に生じる近接効果に基づいて、リシェイプ補正がされて
いる。
ルド15には、回路パターン16が設けられている。回
路パターン16は、感光面20に露光される回路を表わ
すパターン10である。図2において、斜線部は回路パ
ターン16を表わしている。各回路パターン16には、
複数の回路パターン16が感光面20に露光される場合
に生じる近接効果に基づいて、リシェイプ補正がされて
いる。
【0026】スクライブ部13のレチクルサブフィール
ド15は、回路パターン部12のレチクルサブフィール
ド15と隣接する位置に、設けられる。従って、スクラ
イブ部13のレチクルサブフィールド15は、回路パタ
ーン部12を囲むように、パターン領域11aの最も外
側に、設けられる。スクライブ部13の中で、X方向に
並んでいるレチクルサブフィールド15の1つには、フ
ァインアライメントパターン14が設けられる。ファイ
ンアライメントパターン14が設けられるレチクルサブ
フィールド15を、アライメントサブフィールド17と
称す。アライメントサブフィールド17には、回路パタ
ーン16は設けられていない。アライメントサブフィー
ルド17に隣接する回路パターン部12のレチクルサブ
フィールド15を、隣接レチクルサブフィールド18と
称す。
ド15は、回路パターン部12のレチクルサブフィール
ド15と隣接する位置に、設けられる。従って、スクラ
イブ部13のレチクルサブフィールド15は、回路パタ
ーン部12を囲むように、パターン領域11aの最も外
側に、設けられる。スクライブ部13の中で、X方向に
並んでいるレチクルサブフィールド15の1つには、フ
ァインアライメントパターン14が設けられる。ファイ
ンアライメントパターン14が設けられるレチクルサブ
フィールド15を、アライメントサブフィールド17と
称す。アライメントサブフィールド17には、回路パタ
ーン16は設けられていない。アライメントサブフィー
ルド17に隣接する回路パターン部12のレチクルサブ
フィールド15を、隣接レチクルサブフィールド18と
称す。
【0027】図3を参照して、アライメントサブフィー
ルド17を更に説明する。図3に示すように、アライメ
ントサブフィールド17の4辺のうち、X方向に平行
で、隣接レチクルサブフィールド18に近い辺を、辺1
7Xと称す。ファインアライメントパターン14は、辺
17XからY方向に、距離δoだけ離れた位置に、設け
られる。距離δoは、辺17Xとファインアライメント
パターン14との間の最短距離である。
ルド17を更に説明する。図3に示すように、アライメ
ントサブフィールド17の4辺のうち、X方向に平行
で、隣接レチクルサブフィールド18に近い辺を、辺1
7Xと称す。ファインアライメントパターン14は、辺
17XからY方向に、距離δoだけ離れた位置に、設け
られる。距離δoは、辺17Xとファインアライメント
パターン14との間の最短距離である。
【0028】このようなレチクル1は、荷電粒子線露光
装置3に取り付られる。次に、図4と図5とを参照し
て、荷電粒子線露光装置3を説明する。図4は、荷電粒
子線露光装置3の機能ブロック図である。図5は、感光
面20を表わす図である。図4に示すように、荷電粒子
線露光装置3には、光源部30と照明偏向部31とレチ
クルステージ32と投影偏向部33とウェハステージ3
4と反射電子検出部35と中央制御部36とが、設けら
れている。
装置3に取り付られる。次に、図4と図5とを参照し
て、荷電粒子線露光装置3を説明する。図4は、荷電粒
子線露光装置3の機能ブロック図である。図5は、感光
面20を表わす図である。図4に示すように、荷電粒子
線露光装置3には、光源部30と照明偏向部31とレチ
クルステージ32と投影偏向部33とウェハステージ3
4と反射電子検出部35と中央制御部36とが、設けら
れている。
【0029】光源部30は、荷電粒子線を発生する装置
である。光源部30には、ガン301と点灯回路302
とが、設けられている。ガン301は、荷電粒子線を照
明偏向部31に発射する装置である。点灯回路302
は、ガン301の荷電粒子線の発射を制御する回路であ
る。点灯回路302は、ブランキング信号Sbを入力す
る。点灯回路302は、ブランキング信号Sbを入力す
ると、ガン301に荷電粒子線の発射を停止させる。点
灯回路302は、ブランキング信号Sbを入力していな
い場合は、ガン301に荷電粒子線を発射させる。
である。光源部30には、ガン301と点灯回路302
とが、設けられている。ガン301は、荷電粒子線を照
明偏向部31に発射する装置である。点灯回路302
は、ガン301の荷電粒子線の発射を制御する回路であ
る。点灯回路302は、ブランキング信号Sbを入力す
る。点灯回路302は、ブランキング信号Sbを入力す
ると、ガン301に荷電粒子線の発射を停止させる。点
灯回路302は、ブランキング信号Sbを入力していな
い場合は、ガン301に荷電粒子線を発射させる。
【0030】照明偏向部31は、ガン301が発生した
荷電粒子線を、レチクル1のレチクルサブフィールド1
5に偏向する装置である。照明偏向部31には、照明コ
イル311と照明偏向回路312とが、設けられてい
る。照明コイル311は、荷電粒子線を偏向する照明偏
向磁場Hiを発生するコイルある。照明コイル311
は、照明コイル信号Siに基づいて、照明偏向磁場Hi
を発生する。
荷電粒子線を、レチクル1のレチクルサブフィールド1
5に偏向する装置である。照明偏向部31には、照明コ
イル311と照明偏向回路312とが、設けられてい
る。照明コイル311は、荷電粒子線を偏向する照明偏
向磁場Hiを発生するコイルある。照明コイル311
は、照明コイル信号Siに基づいて、照明偏向磁場Hi
を発生する。
【0031】照明偏向回路312は、照明コイル信号S
iを発生する回路である。照明偏向部312は、照明コ
マンドCiを入力する。照明コマンドCiは、荷電粒子線で
照明するレチクルサブフィールド15の位置を表わす、
コマンドである。照明偏向部312は、照明コマンドCi
に基づいて、照明コイル信号Siを発生する。照明偏向
磁場Hiで偏向された荷電粒子線は、照明コマンドCiが
表わすレチクルサブフィールド15を照明する。
iを発生する回路である。照明偏向部312は、照明コ
マンドCiを入力する。照明コマンドCiは、荷電粒子線で
照明するレチクルサブフィールド15の位置を表わす、
コマンドである。照明偏向部312は、照明コマンドCi
に基づいて、照明コイル信号Siを発生する。照明偏向
磁場Hiで偏向された荷電粒子線は、照明コマンドCiが
表わすレチクルサブフィールド15を照明する。
【0032】レチクルステージ32は、レチクル1を保
持する装置である。レチクルサブフィールド15を照明
した荷電粒子線は、レチクルサブフィールド15のパタ
ーン10の形に、整形される。即ち、回路パターン部1
2のレチクルサブフィールド15を照明した荷電粒子線
は、回路パターン16の形に整形され、また、スクライ
ブ部13のアライメントサブフィールド17を照明した
荷電粒子線は、ファインアライメントパターン14の形
に整形される。整形された荷電粒子線は、投影偏向部3
3に向かう。
持する装置である。レチクルサブフィールド15を照明
した荷電粒子線は、レチクルサブフィールド15のパタ
ーン10の形に、整形される。即ち、回路パターン部1
2のレチクルサブフィールド15を照明した荷電粒子線
は、回路パターン16の形に整形され、また、スクライ
ブ部13のアライメントサブフィールド17を照明した
荷電粒子線は、ファインアライメントパターン14の形
に整形される。整形された荷電粒子線は、投影偏向部3
3に向かう。
【0033】投影偏向部33は、レチクル1で整形され
た荷電粒子線を、ウェハ2の感光面20に偏向する装置
である。投影偏向部33には、投影コイル331と投影
偏向回路332とが設けられている。投影コイル331
は、整形された荷電粒子線を偏向する投影偏向磁場Hp
を発生するコイルある。投影コイル331は、投影コイ
ル信号Spに基づいて、投影偏向磁場Hpを発生する。
た荷電粒子線を、ウェハ2の感光面20に偏向する装置
である。投影偏向部33には、投影コイル331と投影
偏向回路332とが設けられている。投影コイル331
は、整形された荷電粒子線を偏向する投影偏向磁場Hp
を発生するコイルある。投影コイル331は、投影コイ
ル信号Spに基づいて、投影偏向磁場Hpを発生する。
【0034】投影偏向回路332は、投影コイル信号S
pを発生する回路である。投影偏向回路332は、投影
コマンドCpを入力する。投影コマンドCpは、荷電粒子線
で露光するウェハサブフィールド23の位置を表わす、
コマンドである。ウェハサブフィールド23は、レチク
ルサブフィールド15が荷電粒子線で投影される感光面
20の領域である。投影偏向回路332は、投影コマン
ドCpに基づいて、投影コイル信号Spを発生する。
pを発生する回路である。投影偏向回路332は、投影
コマンドCpを入力する。投影コマンドCpは、荷電粒子線
で露光するウェハサブフィールド23の位置を表わす、
コマンドである。ウェハサブフィールド23は、レチク
ルサブフィールド15が荷電粒子線で投影される感光面
20の領域である。投影偏向回路332は、投影コマン
ドCpに基づいて、投影コイル信号Spを発生する。
【0035】投影偏向磁場Hpで偏向された荷電粒子線
は、投影コマンドCpが表わすウェハサブフィールド23
を露光する。ウェハステージ34は、ウェハ2を保持す
る装置である。ウェハステージ34に保持されるウェハ
2の感光面20に、荷電粒子線が露光されると、感光面
20から反射電子eが放出される。
は、投影コマンドCpが表わすウェハサブフィールド23
を露光する。ウェハステージ34は、ウェハ2を保持す
る装置である。ウェハステージ34に保持されるウェハ
2の感光面20に、荷電粒子線が露光されると、感光面
20から反射電子eが放出される。
【0036】反射電子検出部35は、感光面20から発
生する反射電子eを検出する装置である。反射電子検出
部35には、反射電子センサ351と反射電子検出回路
352とが、設けられる。反射電子センサ351は、反
射電子検出信号Seを発生するセンサーである。反射電
子検出信号Seは、感光面20から発生する反射電子e
の量に対応する信号である。
生する反射電子eを検出する装置である。反射電子検出
部35には、反射電子センサ351と反射電子検出回路
352とが、設けられる。反射電子センサ351は、反
射電子検出信号Seを発生するセンサーである。反射電
子検出信号Seは、感光面20から発生する反射電子e
の量に対応する信号である。
【0037】反射電子検出回路352は、反射電子検出
信号Seを反射電子データDeにAD変換する回路であ
る。中央制御部36は、光源部30と照明偏向部31と
投影偏向部33と反射電子検出部35とを、制御する装
置である。中央制御部36は、点灯回路302にブラン
キング信号Sbを出力する。
信号Seを反射電子データDeにAD変換する回路であ
る。中央制御部36は、光源部30と照明偏向部31と
投影偏向部33と反射電子検出部35とを、制御する装
置である。中央制御部36は、点灯回路302にブラン
キング信号Sbを出力する。
【0038】中央制御部36は、照明偏向回路312に
照明コマンドCiを、出力する。中央制御部36には、荷
電粒子線で照明するレチクルサブフィールド15の位置
を表わす情報を、照明コマンドCiに組み込むソフトウェ
アが、記憶されている。中央制御部36は、投影偏向回
路332に投影コマンドCpを、出力する。中央制御部3
6には、荷電粒子線で露光するウェハサブフィールド2
3の位置を表わす情報を、露光コマンドCpに組み込むソ
フトウェアが、記憶されている。
照明コマンドCiを、出力する。中央制御部36には、荷
電粒子線で照明するレチクルサブフィールド15の位置
を表わす情報を、照明コマンドCiに組み込むソフトウェ
アが、記憶されている。中央制御部36は、投影偏向回
路332に投影コマンドCpを、出力する。中央制御部3
6には、荷電粒子線で露光するウェハサブフィールド2
3の位置を表わす情報を、露光コマンドCpに組み込むソ
フトウェアが、記憶されている。
【0039】中央制御部36は、反射電子検出回路35
2から反射電子データDeを、入力する。中央制御部3
6には、反射電子データDeに基づいて、ファインアラ
イメントマーク22の位置を求めるソフトウェアが、記
憶されている。アライメントマーク22は、アライメン
トサブフィールド17のアライメントパターン14が露
光される、感光面20の領域である。
2から反射電子データDeを、入力する。中央制御部3
6には、反射電子データDeに基づいて、ファインアラ
イメントマーク22の位置を求めるソフトウェアが、記
憶されている。アライメントマーク22は、アライメン
トサブフィールド17のアライメントパターン14が露
光される、感光面20の領域である。
【0040】中央制御部36は、レチクル1の回路パタ
ーン16に関する情報と、ファインアライメントパター
ン14に関する情報とが、記憶されている。次に、図5
と図6とを参照しながら、荷電粒子線露光装置3の動作
を説明する。図5は、レチクルサブフィールド15が感
光面20に露光される位置を表わす図である。図6は、
中央制御部36が実行する露光動作のフローチャートで
ある。
ーン16に関する情報と、ファインアライメントパター
ン14に関する情報とが、記憶されている。次に、図5
と図6とを参照しながら、荷電粒子線露光装置3の動作
を説明する。図5は、レチクルサブフィールド15が感
光面20に露光される位置を表わす図である。図6は、
中央制御部36が実行する露光動作のフローチャートで
ある。
【0041】荷電粒子線露光装置3の動作には、補正演
算動作と露光動作とがある。荷電粒子線露光装置3は、
補正演算動作を実行した後に、露光動作を実行する。先
ず、露光動作の概略を説明し、続いて、補正演算動作の
詳細と露光動作の詳細とを説明する。露光動作の概略
を、図5を参照しながら、説明する。
算動作と露光動作とがある。荷電粒子線露光装置3は、
補正演算動作を実行した後に、露光動作を実行する。先
ず、露光動作の概略を説明し、続いて、補正演算動作の
詳細と露光動作の詳細とを説明する。露光動作の概略
を、図5を参照しながら、説明する。
【0042】図5において、回路エリア24は、レチク
ル1の回路パターン部12が露光される、感光面20の
領域である。スクライブエリア25は、レチクル1のス
クライブ部13が露光される、感光面20の領域であ
る。2本の破線で挟まれる領域が、スクライブライン2
1である。ファインアライメントマーク22の大きさ
は、スクライブライン21の大きさより、十分小さい。
斜線部は、回路パターン16が露光される領域を表わし
ている。この領域を回路図形26と称す。隣接ウェハサ
ブフィールド27は、隣接レチクルサブフィールド18
が露光されるウェハサブフィールド23である。アライ
メントウェハサブフィールド28は、アライメントサブ
フィールド17が露光されるウェハサブフィールド23
である。
ル1の回路パターン部12が露光される、感光面20の
領域である。スクライブエリア25は、レチクル1のス
クライブ部13が露光される、感光面20の領域であ
る。2本の破線で挟まれる領域が、スクライブライン2
1である。ファインアライメントマーク22の大きさ
は、スクライブライン21の大きさより、十分小さい。
斜線部は、回路パターン16が露光される領域を表わし
ている。この領域を回路図形26と称す。隣接ウェハサ
ブフィールド27は、隣接レチクルサブフィールド18
が露光されるウェハサブフィールド23である。アライ
メントウェハサブフィールド28は、アライメントサブ
フィールド17が露光されるウェハサブフィールド23
である。
【0043】中央制御部36は、照明偏向回路312に
照明コマンドCiを出力し、点灯回路302へのブランキ
ング信号Sbの出力を中止する。ブランキング信号Sb
の出力が中止されると、点灯回路302は、荷電粒子線
を放射する。照明偏向回路312は、照明コマンドCiの
表わすレチクルサブフィールド15に、荷電粒子線を偏
向する。荷電粒子線は、レチクルサブフィールド15を
照明する。荷電粒子線は、レチクルサブフィールド15
に設けられているパターン10の形に、整形される。中
央制御部36は、投影偏向回路332に投影コマンドCp
を、出力する。投影偏向回路332は、投影コマンドCp
の表わすウェハサブフィールド23に、整形された荷電
粒子線を偏向する。
照明コマンドCiを出力し、点灯回路302へのブランキ
ング信号Sbの出力を中止する。ブランキング信号Sb
の出力が中止されると、点灯回路302は、荷電粒子線
を放射する。照明偏向回路312は、照明コマンドCiの
表わすレチクルサブフィールド15に、荷電粒子線を偏
向する。荷電粒子線は、レチクルサブフィールド15を
照明する。荷電粒子線は、レチクルサブフィールド15
に設けられているパターン10の形に、整形される。中
央制御部36は、投影偏向回路332に投影コマンドCp
を、出力する。投影偏向回路332は、投影コマンドCp
の表わすウェハサブフィールド23に、整形された荷電
粒子線を偏向する。
【0044】中央制御部36は、アライメントウェハサ
ブフィールド28を、隣接ウェハサブフィールド27に
対してY方向に距離δsだけ離れる位置に、露光する。
次に、補正演算動作の詳細を説明する。補正演算動作
は、距離δsを演算によって求める動作である。中央制
御部36は、隣接レチクルサブフィールド18の回路パ
ターン16に関する情報と、アライメントサブフィール
ド17のファインアライメントパターン14に関する情
報とに基づいて、距離δsを求める。
ブフィールド28を、隣接ウェハサブフィールド27に
対してY方向に距離δsだけ離れる位置に、露光する。
次に、補正演算動作の詳細を説明する。補正演算動作
は、距離δsを演算によって求める動作である。中央制
御部36は、隣接レチクルサブフィールド18の回路パ
ターン16に関する情報と、アライメントサブフィール
ド17のファインアライメントパターン14に関する情
報とに基づいて、距離δsを求める。
【0045】中央制御部36は、隣接レチクルサブフィ
ールド18の回路パターン16が隣接ウェハサブフィー
ルド27に露光される位置を、演算する。中央制御部3
6は、距離δs=0の場合に、ファインアライメントパタ
ーン14が露光される位置を、演算する。即ち、中央制
御部36は、距離δs=0の場合のファインアライメント
マーク22の位置を、演算する。中央制御部36は、距
離δs=0の場合に、ファインアライメントマーク22が
隣接ウェハサブフィールド27に及ぼす近接効果によっ
て、隣接ウェハサブフィールド27の回路図形26が歪
む量を、演算する。中央制御部36は、この歪み量が所
定値以下になる距離δdを、演算する。所定値は、歪み
量がほぼゼロになる値である。距離δdは、隣接ウェハ
サブフィールド27の回路図形26とファインアライメ
ントマーク22との間の最短距離である。中央制御部3
6は、隣接ウェハサブフィールド27の回路図形26の
位置と距離δdとに基づいて、距離δsを演算する。
ールド18の回路パターン16が隣接ウェハサブフィー
ルド27に露光される位置を、演算する。中央制御部3
6は、距離δs=0の場合に、ファインアライメントパタ
ーン14が露光される位置を、演算する。即ち、中央制
御部36は、距離δs=0の場合のファインアライメント
マーク22の位置を、演算する。中央制御部36は、距
離δs=0の場合に、ファインアライメントマーク22が
隣接ウェハサブフィールド27に及ぼす近接効果によっ
て、隣接ウェハサブフィールド27の回路図形26が歪
む量を、演算する。中央制御部36は、この歪み量が所
定値以下になる距離δdを、演算する。所定値は、歪み
量がほぼゼロになる値である。距離δdは、隣接ウェハ
サブフィールド27の回路図形26とファインアライメ
ントマーク22との間の最短距離である。中央制御部3
6は、隣接ウェハサブフィールド27の回路図形26の
位置と距離δdとに基づいて、距離δsを演算する。
【0046】尚、距離δsは、中央制御部36が演算動
作によって求めなくとも、荷電粒子線露光装置3以外の
装置で、予め求めておいてもよい。次に、露光動作の詳
細を、図6を参照しながら、説明する。レチクルステー
ジ32にレチクル1が保持され、ウェハステージ34に
ウェハ2が保持されると、中央制御部36は、図6に示
すフローチャートに従って、露光動作を実行する。
作によって求めなくとも、荷電粒子線露光装置3以外の
装置で、予め求めておいてもよい。次に、露光動作の詳
細を、図6を参照しながら、説明する。レチクルステー
ジ32にレチクル1が保持され、ウェハステージ34に
ウェハ2が保持されると、中央制御部36は、図6に示
すフローチャートに従って、露光動作を実行する。
【0047】Step 1において、中央制御部36は、点
灯回路302にブランキング信号Sbを出力する。点灯
回路302は、ガン301の荷電粒子線の放射をオフす
る。中央制御部36は、Step 1に続いて、Step 2を実
行する。Step 2において、中央制御部36は、照明す
るレチクルサブフィールド15の位置を、照明コマンド
Ciに組み込む。中央制御部36は、照明コマンドCiを照
明偏向回路312に出力する。照明偏向回路312は、
照明コマンドCiに基づいて、照明コイル信号Siを発生
し、そして、照明コイル信号Siを照明コイル311に
出力する。照明コイル311は、照明コイル信号Siに
基づいて、照明偏向磁場Hiを発生する。
灯回路302にブランキング信号Sbを出力する。点灯
回路302は、ガン301の荷電粒子線の放射をオフす
る。中央制御部36は、Step 1に続いて、Step 2を実
行する。Step 2において、中央制御部36は、照明す
るレチクルサブフィールド15の位置を、照明コマンド
Ciに組み込む。中央制御部36は、照明コマンドCiを照
明偏向回路312に出力する。照明偏向回路312は、
照明コマンドCiに基づいて、照明コイル信号Siを発生
し、そして、照明コイル信号Siを照明コイル311に
出力する。照明コイル311は、照明コイル信号Siに
基づいて、照明偏向磁場Hiを発生する。
【0048】中央制御部36は、Step 2に続いて、Ste
p 3を実行する。Step 3において、中央制御部36
は、Step 2において照明コマンドCiに組み込まれたレ
チクルサブフィールド15が、アライメントサブフィー
ルド17かどうかを判断する。中央制御部36は、照明
コマンドCiに組み込まれたレチクルサブフィール15ド
が、アライメントサブフィールド17ではないと判断す
ると、Step 3に続いて、Step 4を実行する。
p 3を実行する。Step 3において、中央制御部36
は、Step 2において照明コマンドCiに組み込まれたレ
チクルサブフィールド15が、アライメントサブフィー
ルド17かどうかを判断する。中央制御部36は、照明
コマンドCiに組み込まれたレチクルサブフィール15ド
が、アライメントサブフィールド17ではないと判断す
ると、Step 3に続いて、Step 4を実行する。
【0049】Step 4において、中央制御部36は、露
光するウェハサブフィールド23の位置を、投影コマン
ドCpに、組み込む。中央制御部36は、投影コマンドCp
を投影偏向回路332に出力する。投影偏向回路332
は、投影コマンドCpに基づいて、投影コイル信号Spを
発生し、そして、投影コイル信号Spを投影コイル33
1に出力する。投影コイル331は、投影コイル信号S
pに基づいて、投影偏向磁場Hpを発生する。
光するウェハサブフィールド23の位置を、投影コマン
ドCpに、組み込む。中央制御部36は、投影コマンドCp
を投影偏向回路332に出力する。投影偏向回路332
は、投影コマンドCpに基づいて、投影コイル信号Spを
発生し、そして、投影コイル信号Spを投影コイル33
1に出力する。投影コイル331は、投影コイル信号S
pに基づいて、投影偏向磁場Hpを発生する。
【0050】中央制御部36は、Step 4に続いて、Ste
p 5を実行する。Step 5において、中央制御部36
は、点灯回路302へのブランキング信号Sbの出力
を、予め定められた露光時間だけ、中止する。点灯回路
302は、ブランキング信号Sbの出力が中止されてい
る間、ガン301に荷電粒子線を放射させる。ガン30
1が放射する荷電粒子線は、照明偏向磁場Hiによって
偏向され、そして、照明コマンドCiが表わすレチクルサ
ブフィールド15を、照明する。
p 5を実行する。Step 5において、中央制御部36
は、点灯回路302へのブランキング信号Sbの出力
を、予め定められた露光時間だけ、中止する。点灯回路
302は、ブランキング信号Sbの出力が中止されてい
る間、ガン301に荷電粒子線を放射させる。ガン30
1が放射する荷電粒子線は、照明偏向磁場Hiによって
偏向され、そして、照明コマンドCiが表わすレチクルサ
ブフィールド15を、照明する。
【0051】荷電粒子線は、レチクル1によって、レチ
クルサブフィールド15のパターン10の形に、整形さ
れる。整形された荷電粒子線は、投影偏向磁場Hpによ
って、偏向され、そして、投影コマンドCpが表わすウェ
ハサブフィールド23を、露光する。中央制御部36
は、Step 5に続いて、Step 6を実行する。
クルサブフィールド15のパターン10の形に、整形さ
れる。整形された荷電粒子線は、投影偏向磁場Hpによ
って、偏向され、そして、投影コマンドCpが表わすウェ
ハサブフィールド23を、露光する。中央制御部36
は、Step 5に続いて、Step 6を実行する。
【0052】Step 6において、中央制御部36は、全
てのウェハサブフィールド23の露光を終了したかどう
かを、判断する。中央制御部36は、全てのウェハサブ
フィールド23の露光を終了していないと判断すると、
Step 6に続いて、Step 2に戻り、そして、Step 2か
らStep 6までを、繰り返し実行する。Step 3におい
て、中央制御部36は、Step 2において照明コマンドC
iに組み込まれたレチクルサブフィールド15が、アラ
イメントサブフィールド17であると判断すると、Step
3に続いて、Step 7を実行する。
てのウェハサブフィールド23の露光を終了したかどう
かを、判断する。中央制御部36は、全てのウェハサブ
フィールド23の露光を終了していないと判断すると、
Step 6に続いて、Step 2に戻り、そして、Step 2か
らStep 6までを、繰り返し実行する。Step 3におい
て、中央制御部36は、Step 2において照明コマンドC
iに組み込まれたレチクルサブフィールド15が、アラ
イメントサブフィールド17であると判断すると、Step
3に続いて、Step 7を実行する。
【0053】Step 7において、中央制御部36は、露
光するアライメントウェハサブフィールド28の位置を
表わす情報を、距離δsだけ補正する。アライメントウ
ェハサブフィールド28の位置を表わす情報に、距離δ
sだけ補正を加える動作を、シフト補正と称す。中央制
御部36は、シフト補正されたアライメントウェハサブ
フィールド28の位置を表わす情報を、投影コマンドCp
に組み込む。中央制御部36は、シフト補正された投影
コマンドCpを、投影偏向回路332に出力する。
光するアライメントウェハサブフィールド28の位置を
表わす情報を、距離δsだけ補正する。アライメントウ
ェハサブフィールド28の位置を表わす情報に、距離δ
sだけ補正を加える動作を、シフト補正と称す。中央制
御部36は、シフト補正されたアライメントウェハサブ
フィールド28の位置を表わす情報を、投影コマンドCp
に組み込む。中央制御部36は、シフト補正された投影
コマンドCpを、投影偏向回路332に出力する。
【0054】投影偏向回路332は、シフト補正された
投影コマンドCpに基づいて、シフト補正された投影コイ
ル信号Spを発生し、そして、シフト補正された投影コ
イル信号Spを投影コイル331に出力する。投影コイ
ル331は、シフト補正された投影コイル信号Spに基
づいて、シフト補正された投影偏向磁場Hpを発生す
る。
投影コマンドCpに基づいて、シフト補正された投影コイ
ル信号Spを発生し、そして、シフト補正された投影コ
イル信号Spを投影コイル331に出力する。投影コイ
ル331は、シフト補正された投影コイル信号Spに基
づいて、シフト補正された投影偏向磁場Hpを発生す
る。
【0055】中央制御部36は、Step 7に続いて、Ste
p 4とStep 5とを実行する。中央制御部36がStep 4
とStep 5とを実行すると、図5に示すように、アライ
メントウェハサブフィールド28は、隣接ウェハサブフ
ィールド27からY方向に距離δsだけ離れる位置に、露
光される。アライメントウェハサブフィールド28が、
隣接ウェハサブフィールド27から距離δsだけ離れる
位置に、露光されると、ファインアライメントマーク2
2は回路図形26から距離δdだけ離れる位置に、露光
される。従って、ファインアライメントマーク22が及
ぼす近接効果による回路図形26の歪み量は、所定値以
下である。
p 4とStep 5とを実行する。中央制御部36がStep 4
とStep 5とを実行すると、図5に示すように、アライ
メントウェハサブフィールド28は、隣接ウェハサブフ
ィールド27からY方向に距離δsだけ離れる位置に、露
光される。アライメントウェハサブフィールド28が、
隣接ウェハサブフィールド27から距離δsだけ離れる
位置に、露光されると、ファインアライメントマーク2
2は回路図形26から距離δdだけ離れる位置に、露光
される。従って、ファインアライメントマーク22が及
ぼす近接効果による回路図形26の歪み量は、所定値以
下である。
【0056】このように、荷電粒子線露光装置3には、
隣接レチクルサブフィールド18の回路パターン16
を、ファインアライメントマーク22が及ぼす近接効果
による歪み量が所定値以下の形状で、隣接ウェハサブフ
ィールド27に露光することができる利点がある。ファ
インアライメントマーク22の大きさは、スクライブラ
イン21の大きさより、十分小さいので、ファインアラ
イメントマーク22は、スクライブライン21に含まれ
る位置に、露光される。
隣接レチクルサブフィールド18の回路パターン16
を、ファインアライメントマーク22が及ぼす近接効果
による歪み量が所定値以下の形状で、隣接ウェハサブフ
ィールド27に露光することができる利点がある。ファ
インアライメントマーク22の大きさは、スクライブラ
イン21の大きさより、十分小さいので、ファインアラ
イメントマーク22は、スクライブライン21に含まれ
る位置に、露光される。
【0057】レチクル1のアライメントサブフィールド
17には、回路パターン16は設けられていない。従っ
て、アライメントウェハサブフィールド28が隣接ウェ
ハサブフィールド27から距離δsだけ離れている位置
に露光されても、露光される位置が移動する回路パター
ン16は、ない。Step 6において、中央制御部36
は、全てのウェハサブフィールド23の露光を終了した
と判断すると、露光動作を終了する。 <第2実施形態>レチクル 第2実施形態のレチクル4は、アライメントサブフィー
ルド40以外は、第1実施形態と同じなので、アライメ
ントサブフィールド40以外の説明を省略し、第1実施
形態と同じ機能の要素には、第1実施形態と同符号を付
す。
17には、回路パターン16は設けられていない。従っ
て、アライメントウェハサブフィールド28が隣接ウェ
ハサブフィールド27から距離δsだけ離れている位置
に露光されても、露光される位置が移動する回路パター
ン16は、ない。Step 6において、中央制御部36
は、全てのウェハサブフィールド23の露光を終了した
と判断すると、露光動作を終了する。 <第2実施形態>レチクル 第2実施形態のレチクル4は、アライメントサブフィー
ルド40以外は、第1実施形態と同じなので、アライメ
ントサブフィールド40以外の説明を省略し、第1実施
形態と同じ機能の要素には、第1実施形態と同符号を付
す。
【0058】レチクル4は、請求項1〜4及び請求項6
に対応する。図7及び図8を参照しながら、レチクル4
のアライメントサブフィールド40を説明する。図7
は、レチクル4のアライメントサブフィールド40を表
わす図である。図8は、感光面20を表わす図である。
アライメントサブフィールド40は、ファインアライメ
ントパターン41の設けられる位置が第1実施形態と異
なる以外、第1実施形態のアライメントサブフィールド
17と同じである。図7に示すように、ファインアライ
メントパターン41は、辺40Xから距離δeだけ離れ
る位置に、設けられる。辺40Xは、アライメントサブ
フィールド41の4辺のうち、X方向に平行で、隣接レ
チクルサブフィールド18に近い辺である。距離δe
は、レチクル4が縮小されて露光される縮小率の逆数
に、距離δdを乗じた値である。距離δeは、ファインア
ライメントパターン41と隣接レチクルサブフィールド
18の回路パターン16との最短距離である。
に対応する。図7及び図8を参照しながら、レチクル4
のアライメントサブフィールド40を説明する。図7
は、レチクル4のアライメントサブフィールド40を表
わす図である。図8は、感光面20を表わす図である。
アライメントサブフィールド40は、ファインアライメ
ントパターン41の設けられる位置が第1実施形態と異
なる以外、第1実施形態のアライメントサブフィールド
17と同じである。図7に示すように、ファインアライ
メントパターン41は、辺40Xから距離δeだけ離れ
る位置に、設けられる。辺40Xは、アライメントサブ
フィールド41の4辺のうち、X方向に平行で、隣接レ
チクルサブフィールド18に近い辺である。距離δe
は、レチクル4が縮小されて露光される縮小率の逆数
に、距離δdを乗じた値である。距離δeは、ファインア
ライメントパターン41と隣接レチクルサブフィールド
18の回路パターン16との最短距離である。
【0059】隣接レチクルサブフィールド18は、隣接
ウェハサブフィールド27に露光される。アライメント
サブフィールド40は、アライメントウェハサブフィー
ルド42に露光される。ファインアライメントパターン
41の露光された領域が、ファインアライメントマーク
43である。ファインアライメントパターン41の位置
が、辺40Xから距離δeだけ離れているので、ファイ
ンアライメントマーク43は、図8に示すように、隣接
ウェハサブフィールド27の回路図形26から距離δd
だけ離れる位置に、露光される。従って、ファインアラ
イメントマーク43が及ぼす近接効果による回路図形2
6の歪み量は、所定値以下である。
ウェハサブフィールド27に露光される。アライメント
サブフィールド40は、アライメントウェハサブフィー
ルド42に露光される。ファインアライメントパターン
41の露光された領域が、ファインアライメントマーク
43である。ファインアライメントパターン41の位置
が、辺40Xから距離δeだけ離れているので、ファイ
ンアライメントマーク43は、図8に示すように、隣接
ウェハサブフィールド27の回路図形26から距離δd
だけ離れる位置に、露光される。従って、ファインアラ
イメントマーク43が及ぼす近接効果による回路図形2
6の歪み量は、所定値以下である。
【0060】第2実施形態のレチクル4は、以下に述べ
る荷電粒子線露光装置5と組み合わせて使用される。こ
の荷電粒子線露光装置5は、中央制御部50以外は、第
1実施形態と同じなので、中央制御部50以外の説明を
省略する。中央制御部50は、図9に示すフローチャー
トに従って、光源部30と照明偏向部31と投影偏向部
33と反射電子検出部35とを制御する。図9に示すフ
ローチャートは、第1実施形態のStep 2に続いてStep
4が実行される以外、第1実施形態のフローチャートと
同じである。
る荷電粒子線露光装置5と組み合わせて使用される。こ
の荷電粒子線露光装置5は、中央制御部50以外は、第
1実施形態と同じなので、中央制御部50以外の説明を
省略する。中央制御部50は、図9に示すフローチャー
トに従って、光源部30と照明偏向部31と投影偏向部
33と反射電子検出部35とを制御する。図9に示すフ
ローチャートは、第1実施形態のStep 2に続いてStep
4が実行される以外、第1実施形態のフローチャートと
同じである。
【0061】即ち、Step 11はStep 1と同機能であ
り、Step 12はStep 2と同機能であり、Step 13はS
tep 4と同機能であり、Step 14はStep 5と同機能で
あり、Step 15はStep 6と同機能である。従って、図
9に示すフローチャートの説明を、省略する。図8に示
すように、中央制御部50が図9に示すフローチャート
を実行すると、ファインアライメントマーク43は、隣
接ウェハサブフィールド27の回路図形26から距離δ
dだけ離れる位置に、露光される。ファインアライメン
トマーク43が回路図形26から距離δdだけ離れる位
置に露光されるので、ファインアライメントマーク43
が及ぼす近接効果による回路図形26の歪み量は、所定
値以下である。 <第3実施形態>レチクル 第3実施形態のレチクル6は、隣接レチクルサブフィー
ルド60以外は、第1実施形態と同じなので、隣接レチ
クルサブフィールド60以外の説明を省略し、第1実施
形態と同じ機能の要素には、第1実施形態と同符号を付
す。隣接レチクルサブフィールド60は、回路パターン
部12に設けられるレチクルサブフィールド15であ
る。隣接レチクルサブフィールド60は、レチクル6の
アライメントサブフィールド17に隣接する位置に、設
けられる。
り、Step 12はStep 2と同機能であり、Step 13はS
tep 4と同機能であり、Step 14はStep 5と同機能で
あり、Step 15はStep 6と同機能である。従って、図
9に示すフローチャートの説明を、省略する。図8に示
すように、中央制御部50が図9に示すフローチャート
を実行すると、ファインアライメントマーク43は、隣
接ウェハサブフィールド27の回路図形26から距離δ
dだけ離れる位置に、露光される。ファインアライメン
トマーク43が回路図形26から距離δdだけ離れる位
置に露光されるので、ファインアライメントマーク43
が及ぼす近接効果による回路図形26の歪み量は、所定
値以下である。 <第3実施形態>レチクル 第3実施形態のレチクル6は、隣接レチクルサブフィー
ルド60以外は、第1実施形態と同じなので、隣接レチ
クルサブフィールド60以外の説明を省略し、第1実施
形態と同じ機能の要素には、第1実施形態と同符号を付
す。隣接レチクルサブフィールド60は、回路パターン
部12に設けられるレチクルサブフィールド15であ
る。隣接レチクルサブフィールド60は、レチクル6の
アライメントサブフィールド17に隣接する位置に、設
けられる。
【0062】レチクル6は、請求項1〜3、請求項5及
び請求項7に対応する。図10を参照しながら、レチク
ル6を説明する。図10は、隣接レチクルサブフィール
ド60を表わす図である。図10の斜線部に示すよう
に、隣接レチクルサブフィールド60には、複数の回路
パターン61が設けられている。これらの回路パターン
61は、複数の回路図形62の間の近接効果による回路
図形62の歪み量が、所定値以下になるように、リシェ
イプ補正がされている。回路図形62は、これらの回路
パターン61が露光される感光面20の領域である。リ
シェイプ補正とは、レチクル6のパターン61の形状を
修正する、補正である。
び請求項7に対応する。図10を参照しながら、レチク
ル6を説明する。図10は、隣接レチクルサブフィール
ド60を表わす図である。図10の斜線部に示すよう
に、隣接レチクルサブフィールド60には、複数の回路
パターン61が設けられている。これらの回路パターン
61は、複数の回路図形62の間の近接効果による回路
図形62の歪み量が、所定値以下になるように、リシェ
イプ補正がされている。回路図形62は、これらの回路
パターン61が露光される感光面20の領域である。リ
シェイプ補正とは、レチクル6のパターン61の形状を
修正する、補正である。
【0063】一方、隣接ウェハサブフィールド63に
は、ファインアライメントマーク22が隣接ウェハサブ
フィールド63に及ぼす近接効果の大きさが、所定の値
を超える領域がある。この領域を加重領域64と称す。
隣接ウェハサブフィールド63は、隣接レチクルサブフ
ィールド60が露光される感光面20の領域である。加
重領域64にある回路図形62には、複数の回路図形6
2の間の近接効果による歪みに、ファインアライメント
マーク22が及ぼす近接効果による歪みが、重畳され
る。
は、ファインアライメントマーク22が隣接ウェハサブ
フィールド63に及ぼす近接効果の大きさが、所定の値
を超える領域がある。この領域を加重領域64と称す。
隣接ウェハサブフィールド63は、隣接レチクルサブフ
ィールド60が露光される感光面20の領域である。加
重領域64にある回路図形62には、複数の回路図形6
2の間の近接効果による歪みに、ファインアライメント
マーク22が及ぼす近接効果による歪みが、重畳され
る。
【0064】そこで、図10に示すように、隣接レチク
ルサブフィールド60において、加重領域64を露光す
る位置にある領域には、回路図形62の間の近接効果を
補正するリシェイプ補正に加えて、ファインアライメン
トマーク22が隣接ウェハサブフィールド63に及ぼす
近接効果を補正するリシェイプ補正が、更に施されてい
る。この加重領域64を露光する位置にある領域を、強
化補正部65と称す。
ルサブフィールド60において、加重領域64を露光す
る位置にある領域には、回路図形62の間の近接効果を
補正するリシェイプ補正に加えて、ファインアライメン
トマーク22が隣接ウェハサブフィールド63に及ぼす
近接効果を補正するリシェイプ補正が、更に施されてい
る。この加重領域64を露光する位置にある領域を、強
化補正部65と称す。
【0065】強化補正部65には、これら2つのリシェ
イプ補正が施されているので、近接効果による加重領域
64の回路図形62の歪み量は、所定値以下である。レ
チクル6は、荷電粒子線露光装置7と組み合わせて使用
される。荷電粒子線露光装置7は、第2実施形態の荷電
粒子線露光装置5と同じ機能なので、その説明を省略す
る。
イプ補正が施されているので、近接効果による加重領域
64の回路図形62の歪み量は、所定値以下である。レ
チクル6は、荷電粒子線露光装置7と組み合わせて使用
される。荷電粒子線露光装置7は、第2実施形態の荷電
粒子線露光装置5と同じ機能なので、その説明を省略す
る。
【0066】尚、強化補正部65に施す近接効果の補正
は、回路パターン61をリシェイプ補正することで実現
するばかりでなく、ゴースト法やドーズ量補正によって
実現してもよい。
は、回路パターン61をリシェイプ補正することで実現
するばかりでなく、ゴースト法やドーズ量補正によって
実現してもよい。
【0067】
【発明の効果】請求項1のレチクルは、請求項1のレチ
クルは、回路パターンが設けられる回路サブフィールド
と、アライメントパターンが設けられるアライメントサ
ブフィールドとが設けられるレチクルであって、前記ア
ライメントサブフィールドは、前記回路サブフィールド
に隣り合う位置に設けられることを特徴とする。
クルは、回路パターンが設けられる回路サブフィールド
と、アライメントパターンが設けられるアライメントサ
ブフィールドとが設けられるレチクルであって、前記ア
ライメントサブフィールドは、前記回路サブフィールド
に隣り合う位置に設けられることを特徴とする。
【0068】従って、前記回路パターンは、歪み量を少
なく露光される。請求項2のレチクルは、前記アライメ
ントサブフィールドは、前記アライメントパターンがス
クライブラインに露光される位置に設けられることを特
徴とする。
なく露光される。請求項2のレチクルは、前記アライメ
ントサブフィールドは、前記アライメントパターンがス
クライブラインに露光される位置に設けられることを特
徴とする。
【0069】従って、前記回路パターンは、歪み量を少
なく露光される。請求項3のレチクルは、前記アライメ
ントサブフィールドは、前記回路サブフィールドを囲む
位置に設けられることを特徴とする。
なく露光される。請求項3のレチクルは、前記アライメ
ントサブフィールドは、前記回路サブフィールドを囲む
位置に設けられることを特徴とする。
【0070】従って、前記回路パターンは、歪み量を少
なく露光できる。請求項4のレチクルは、前記アライメ
ントパターンは、アライメントマークの露光量が回路図
形に及ぼす近接効果の大きさに基づいて、前記アライメ
ントサブフィールドの境界から離れる位置に、設けられ
ることを特徴とする。
なく露光できる。請求項4のレチクルは、前記アライメ
ントパターンは、アライメントマークの露光量が回路図
形に及ぼす近接効果の大きさに基づいて、前記アライメ
ントサブフィールドの境界から離れる位置に、設けられ
ることを特徴とする。
【0071】従って、前記回路パターンは、歪み量を少
なく露光できる。請求項5のレチクルは、前記回路パタ
ーンは、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼ
す近接効果の程度に基づいて、補正されている 従って、前記回路パターンは、歪み量を少なく露光でき
る。請求項6のレチクルは、荷電粒子線によってウェハ
に露光される回路パターンと前記回路パターンの近傍に
設けられ、前記荷電粒子線によって前記ウェハに露光さ
れるアライメントパターンとを備えるレチクルであっ
て、前記アライメントパターンは、アライメントマーク
の露光量が回路図形に及ぼす近接効果の程度に基づく位
置に、設けられる 従って、前記回路パターンは、歪み量を少なく露光でき
る。請求項7のレチクルは、荷電粒子線によってウェハ
に露光される回路パターンと前記回路パターンの近傍に
設けられ、前記荷電粒子線によって前記ウェハに露光さ
れるアライメントパターンとを備えるレチクルであっ
て、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼす近
接効果の程度が、しきい値より大きい範囲にある前記回
路パターンの領域には、前記近接効果の大きさを低減す
る補正がされていることを特徴とする。
なく露光できる。請求項5のレチクルは、前記回路パタ
ーンは、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼ
す近接効果の程度に基づいて、補正されている 従って、前記回路パターンは、歪み量を少なく露光でき
る。請求項6のレチクルは、荷電粒子線によってウェハ
に露光される回路パターンと前記回路パターンの近傍に
設けられ、前記荷電粒子線によって前記ウェハに露光さ
れるアライメントパターンとを備えるレチクルであっ
て、前記アライメントパターンは、アライメントマーク
の露光量が回路図形に及ぼす近接効果の程度に基づく位
置に、設けられる 従って、前記回路パターンは、歪み量を少なく露光でき
る。請求項7のレチクルは、荷電粒子線によってウェハ
に露光される回路パターンと前記回路パターンの近傍に
設けられ、前記荷電粒子線によって前記ウェハに露光さ
れるアライメントパターンとを備えるレチクルであっ
て、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼす近
接効果の程度が、しきい値より大きい範囲にある前記回
路パターンの領域には、前記近接効果の大きさを低減す
る補正がされていることを特徴とする。
【0072】従って、前記回路パターンは、歪み量を少
なく露光できる。請求項8の荷電粒子線露光装置は、請
求項1から請求項3のいずれかに記載の前記レチクルの
前記回路サブフィールドと前記アライメントサブフィー
ルドとを荷電粒子線で照明する照明手段と、前記アライ
メントサブフィールドからの荷電粒子線を偏向する投影
手段とを備える荷電粒子線露光装置であって、前記投影
手段は、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼ
す近接効果の程度に基づいて、前記アライメントサブフ
ィールドからの荷電粒子線を偏向することを特徴とす
る。
なく露光できる。請求項8の荷電粒子線露光装置は、請
求項1から請求項3のいずれかに記載の前記レチクルの
前記回路サブフィールドと前記アライメントサブフィー
ルドとを荷電粒子線で照明する照明手段と、前記アライ
メントサブフィールドからの荷電粒子線を偏向する投影
手段とを備える荷電粒子線露光装置であって、前記投影
手段は、アライメントマークの露光量が回路図形に及ぼ
す近接効果の程度に基づいて、前記アライメントサブフ
ィールドからの荷電粒子線を偏向することを特徴とす
る。
【0073】従って、特別な装置を用いることなく近接
効果を補正できる。請求項9の荷電粒子線露光装置は、
前記投影手段は、前記近接効果の程度がしきい値以下に
なる位置に、前記アライメントサブフィールドからの荷
電粒子線を偏向することを特徴とする。
効果を補正できる。請求項9の荷電粒子線露光装置は、
前記投影手段は、前記近接効果の程度がしきい値以下に
なる位置に、前記アライメントサブフィールドからの荷
電粒子線を偏向することを特徴とする。
【0074】従って、歪み量の少ない前記回路図形を、
露光できる。
露光できる。
【図1】 荷電粒子線が照射される方向から見た、レチ
クル1の図
クル1の図
【図2】 図1の1点鎖線の円内の拡大図
【図3】 図2の一部分を詳細に説明する図
【図4】 荷電粒子線露光装置3の機能ブロック図
【図5】 感光面20を表わす図
【図6】 露光動作のフローチャート
【図7】 アライメントサブフィールド40を表わす図
【図8】 感光面20を表わす図
【図9】 露光動作のフローチャート
【図10】 隣接レチクルサブフィールド60を表わす
図
図
【図11】 従来の荷電粒子線露光装置80の機能ブロ
ック図
ック図
【図12】 従来のレチクル90を表わす図
1 レチクル 2 ウェハ 3 荷電粒子線露光装置 4 レチクル 5 荷電粒子線露光装置 6 レチクル 14 ファインアライメントパターン 15 レチクルサブフィールド 16 回路パターン 17 アライメントサブフィールド 18 隣接レチクルサブフィールド 21 スクライブライン 22 ファインアライメントマーク 23 ウェハサブフィールド 26 回路図形 27 隣接ウェハサブフィールド 30 光源部 31 照明偏向部 32 レチクルステージ 33 投影偏向部 34 ウェハステージ 35 2次電子検出部 36 中央制御部
Claims (9)
- 【請求項1】回路パターンが設けられる回路サブフィー
ルドと、アライメントパターンが設けられるアライメン
トサブフィールドとが設けられるレチクルであって、前
記アライメントサブフィールドは、前記回路サブフィー
ルドに隣り合う位置に設けられることを特徴とするレチ
クル。 - 【請求項2】前記アライメントサブフィールドは、前記
アライメントパターンがスクライブラインに露光される
位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のレ
チクル。 - 【請求項3】前記アライメントサブフィールドは、前記
回路サブフィールドを囲む位置に設けられることを特徴
とする請求項1に記載のレチクル。 - 【請求項4】前記アライメントパターンは、アライメン
トマークの露光量が回路図形に及ぼす近接効果の大きさ
に基づいて、前記アライメントサブフィールドの境界か
ら離れる位置に、設けられることを特徴とする請求項1
に記載のレチクル。 - 【請求項5】前記回路パターンは、アライメントマーク
の露光量が回路図形に及ぼす近接効果の程度に基づい
て、補正されていることを特徴とする請求項1に記載の
レチクル。 - 【請求項6】荷電粒子線によってウェハに露光される回
路パターンと前記回路パターンの近傍に設けられ、前記
荷電粒子線によって前記ウェハに露光されるアライメン
トパターンとを備えるレチクルであって、前記アライメ
ントパターンは、アライメントマークの露光量が回路図
形に及ぼす近接効果の程度に基づく位置に、設けられる
ことを特徴とするレチクル。 - 【請求項7】荷電粒子線によってウェハに露光される回
路パターンと前記回路パターンの近傍に設けられ、前記
荷電粒子線によって前記ウェハに露光されるアライメン
トパターンとを備えるレチクルであって、アライメント
マークの露光量が回路図形に及ぼす近接効果の程度が、
しきい値より大きい範囲にある前記回路パターンの領域
には、前記近接効果の大きさを低減する補正がされてい
ることを特徴とするレチクル。 - 【請求項8】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
前記レチクルの前記回路サブフィールドと前記アライメ
ントサブフィールドとを荷電粒子線で照明する照明手段
と、前記アライメントサブフィールドからの荷電粒子線
を偏向する投影手段とを備える荷電粒子線露光装置であ
って、前記投影手段は、アライメントマークの露光量が
回路図形に及ぼす近接効果の程度に基づいて、前記アラ
イメントサブフィールドからの荷電粒子線を偏向するこ
とを特徴とする荷電粒子線露光装置。 - 【請求項9】前記投影手段は、前記近接効果の程度がし
きい値以下になる位置に、前記アライメントサブフィー
ルドからの荷電粒子線を偏向することを特徴とする請求
項8に記載の荷電粒子線露光装置。
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