JP2000292110A - 品質検査具 - Google Patents

品質検査具

Info

Publication number
JP2000292110A
JP2000292110A JP11097551A JP9755199A JP2000292110A JP 2000292110 A JP2000292110 A JP 2000292110A JP 11097551 A JP11097551 A JP 11097551A JP 9755199 A JP9755199 A JP 9755199A JP 2000292110 A JP2000292110 A JP 2000292110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
quality inspection
contact
inspection tool
cylindrical body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11097551A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kamo
富見雄 加茂
Ryoji Iwasaki
良治 岩崎
Hidetada Kawakami
栄忠 河上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP11097551A priority Critical patent/JP2000292110A/ja
Publication of JP2000292110A publication Critical patent/JP2000292110A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木質パネルによって形成された室内空間の形
状を精度よく検査する品質検査具を提供すること。 【解決手段】 本発明の品質検査具20は、互いに回動
自在な1対の筒状体30と、接触子41を先端に伴って
筒状体30の一方端からスライド移動可能に挿入された
第1のアーム40と、接触子51を伴って筒状体30の
他方端からスライド移動可能に挿入された第2のアーム
50と、各接触子41、51から筒状体30の回動軸ま
での長さを表示する長さ表示手段42、52とを備えて
構成されている。従って、各接触子41、51を入隅部
分に当接させるのみで容易に検査準備ができるので手元
のぶれや測定位置のずれなどによる測定誤差の発生を抑
えることができる。ひいては、長さ表示手段42、52
の値を比較参照するのみで、室内空間の形状を確認で
き、信頼性の高い検査を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、品質検査具に関す
る。詳しくは、木質パネルの形状精度等を検査する品質
検査具に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、構造耐力上の主要な部分に、工
場生産された木質パネルを用い、あらかじめ現場打ちさ
れた布基礎上に、接着剤とスクリュウ釘および接合金物
によって直方体形状の室内空間を構築していくパネル工
法が採用されている(特開平6−42055号公報参
照)。例えば、設置個所に応じた6枚の木質パネルを使
用して、下部に位置する床面材と、この床面材の周縁に
沿う内壁面材と、これら内壁面材の上端に設けられる天
井面材とを配置することで室内空間が形成される。
【0003】このような施工手順において、室内空間の
形状を直方体形状に精度よく仕上げることが要求され
る。すなわち、床面材、壁面材および天井面材によって
区画された室内空間の断面形状が、長方形状に精度よく
形成されることがパネル工法の品質を保証する1つの指
標となっている。
【0004】そのため、品質を低下させる要因、すなわ
ち前記断面形状における対向する壁面材の高さの不一致
や交差する対角方向の長さの相違、さらには、各木質パ
ネルの反りなどを検査するために、直定規を木質パネル
に沿ってあてがったり、対角方向に差し渡したりして、
前述のような検査項目を現場で測定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな検査方法では、直定規の当て方が不正確であったり
(すなわち、直定規を差し渡す方向のずれ、直定規を持
つ手元のぶれおよび測定対象物と定規との始点終点の不
一致などで測定誤差が生じること)、目盛りを施工者が
目視で読む時に個人差などの読みとり誤差が生じたりし
て、必ずしも正確な測定ができず結果的に品質検査が不
安定となっていた問題があった。さらに、多数の箇所を
測定しなければならず、検査作業が煩雑であるという問
題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、木質パネルなど
によって形成された室内空間などの形状を精度よく、か
つ作業性よく検査する品質検査具を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の品質検査具は、
図面を参照して説明すると、互いに回動自在に接合され
た1対の筒状体30と、前記各筒状体30の一方の端部
から当該筒状体30にスライド移動可能に挿入された第
1のアーム40と、前記各筒状体30の他方の端部から
スライド移動可能に挿入された第2のアーム50と、こ
れら各アーム40、50の先端に取り付けられた接触子
41、51と、前記各接触子41、51から前記各筒状
体30の回動軸32までの長さをそれぞれ表示する長さ
表示手段42、52とを備えて構成されていることを特
徴とする。
【0008】このような品質検査具20では、前記筒状
体30に収納された第1のアーム40および第2のアー
ム50をスライド移動させながら外側に伸ばし、これら
各アーム40、50の端部に取り付けられた接触子4
1、51を、室内空間の入隅部分(床面材2と内壁面材
3および内壁面材3と天井面材4の納まり部分)にあて
がった後、各アーム40、50の先端に取り付けられた
接触子41、51から各筒状体30の回動軸32までの
長さを示す長さ表示手段42、52に表示された値を測
定することで、前記回動軸32から各接触子41、51
までの長さを測定できる。ここで、各筒状体30に取り
付けられたアーム先端の接触子41、51間で結ばれる
線分は四辺形の対角線となり、前記回動軸32からの各
接触子41、51までの長さが同一であれば、前記接触
子41、51によって形成される四辺形、つまり室内空
間の断面形状は長方形であることが確認検査できる。従
って、上記の測定値を元にして、室内空間の形状を精度
よく検査することができる。すなわち、検査において
は、各アーム40、50先端の接触子41、51を室内
空間1の入隅部分に当てるだけでよいため、検査時の作
業性を向上できる。また、直定規を当てて測定する必要
がないため、手元のぶれや測定位置のずれなどに起因す
る測定誤差や読みとり誤差の発生を抑えることができ、
検査自体の信頼性も向上させることができる。
【0009】また、前記接触子41、51は、各アーム
40、50の先端に回動自在に取り付けられ、かつ少な
くとも互いに直交する2面41A、41B、51A、5
1Bを有することが好ましい。
【0010】直角に交差する前記2面41A、41B、
51A、51Bを、例えば、回動自在な接触子41、5
1の外側面とすることで、室内空間1の前記入隅部分に
簡単に前記接触子41、51を当接させて検査すること
ができる。従って、検査作業がより簡素化されるとも
に、測定精度も向上させることができる。
【0011】この際、前記接触子41、51は、断面L
字形状のプレートで構成されていることが好ましい。
【0012】接触子41、51を断面L字形状のプレー
トで構成すれば、その内側面も直角に交差されることに
なる。従って、これら内側面に、例えば木質パネル8な
どの矩形状部材の4隅の頂角をあてがって、前記長さ表
示手段42、52に表示された測定値を確認すること
で、前記矩形状部材の対角成分の長さを測定することが
できる。従って、室内空間1などのような周囲が内装面
材によって区画されて形成される空間の形状だけでな
く、矩形状部材の形状検査にも、この品質検査具20を
利用することができるので、品質検査具20の汎用性を
広げることができる。
【0013】さらに、前記第1のアーム40が、前記第
2のアーム50の内部に挿入されて入れ子状に構成され
ていることが好ましい。
【0014】前記第1のアーム40が前記第2のアーム
50の内部に収納される分、前記接触子41、51間の
長さも短くなり、品質検査具20をコンパクトに収納で
きる。また、各アームの端部同士が前記筒状体30内部
で突き合わされる場合などに比べて、前記第1のアーム
40および前記第2のアーム50の動作範囲が拡がり、
その分比較的小さな室内空間1から比較的大きな室内空
間1まで、広く品質検査具20を使用できる。
【0015】また、本発明の品質検査具21は、1本の
筒状体35と、前記筒状体35の一方の端部から当該筒
状体35にスライド移動可能に挿入された第1のアーム
40と、前記筒状体の他方の端部からスライド移動可能
に挿入された第2のアーム50と、これらアーム40、
50の端部にそれぞれ取り付けられ、かつ測定対象物7
に接する当接部41P、51Pを有するとともに、この
当接部41P、51Pから前記各アーム40、50に対
する取付部までの距離Wが同一とされた接触子41、5
1と、前記筒状体30に対して各アーム40、50のス
ライド移動方向に直交する方向に進退可能なスピンドル
61を有し、かつこのスピンドル61の進退量を計測可
能な計測手段とを含んで構成されていることを特徴とす
る。
【0016】このような品質検査具21では、前記計測
手段60に取り付けられたスピンドル61の進退によっ
て得られた測定値をもとに、アーム40、50の取付部
から接触子41、51の当接部41P、51Pまでの距
離Wと比較することによって、前記計測手段60のスピ
ンドル61の遠近の程度(すなわち、前記スピンドル6
1の前記当接部41P、51Pと比較してどの程度前記
測定対象物7に近い位置にあるのか、または遠い位置に
あるのかといった比較)を知ることができる。従って、
測定対象物7の測定面に対して、当接部41P、51P
を接触させるようにして、この品質検査具20を差し当
てた後、前記計測手段60に表示された計測値を比較参
照するだけで、測定対象物7の反りや撓みなどを確認で
きるので、検査作業が簡単になる。
【0017】この場合、前記計測手段60は、目盛盤6
3上の指針62の動きによって、前記計測手段60に設
けられたスピンドル61と前記測定対象物7との距離を
測定するダイヤルゲージ60とされていることが好まし
い。
【0018】前記接触子41、51が前記各アーム4
0、50に軸支されている軸支部と前記当接部41P、
51Pとの間隔Wを予めクランプなどを使ってゼロ設定
した後、前記スピンドル61が接している前記測定対象
物7の距離を比較測定すれば、その結果が目盛盤63上
の指針62によって容易に視認することができる。従っ
て、測定値の読み誤りや測定値を比較参照する作業がな
くなるので、測定作業がより簡素化されるとともに、検
査自体の信頼性も向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、本発明
の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1には、
本実施形態における品質検査具20が示されている。こ
の品質検査具20は、支持筒30、アーム40、50お
よび接触子41、51を含んで構成された1本の測定具
単位が2本連接されて構成されたものである。
【0020】詳しくは、互いに軸支可能に取り付けられ
た1対の支持筒(筒状体)30と、これら支持筒30の
一方の端部からスライド移動可能に挿入された第1のア
ーム40と、支持筒30の他方の端部からスライド移動
可能とされた第2のアーム50と、前記各アーム40、
50の先端に取り付けられた接触子41、51と、前記
支持筒30の回動軸32から各接触子41、51までの
長さをそれぞれ表示する長さ表示手段としての目盛り4
2、52とを含んで構成されている。
【0021】支持筒30は、第1のアーム40および第
2のアーム50をその内部に収納する筒状体であり、図
2に示されるように、中心部分に設けられた回動軸32
によって互いに回動可能になっている。すなわち、図1
に示されるように、時計回り方向Rおよび反時計回り方
向Lに各々回動可能とされている。なお、この回動軸3
2は、支持筒30の側面に嵌入され、支持筒30の内部
には及ばないように構成されている。
【0022】この支持筒30の内部には、第1のアーム
40および第2のアーム50が収納されている。すなわ
ち、軸中心に位置する第1のアーム40を覆うように円
筒形の第2のアーム50が囲み、さらに第2のアーム5
0の外周を支持筒30が覆うように設けられており、上
記支持筒30、第1のアーム40および第2のアーム5
0が入れ子状に形成されている。このうち、第1のアー
ム40は、引き出し方向先端に接触子41が取り付けら
た長棒状の部材が使用されており、支持筒30側他端に
は、接触子41から回動軸32までの長さを目盛り42
上に表示された計測値によって指し示すピン43が設け
られている。
【0023】さらに、支持筒30および第1のアーム4
0の間には、円筒状の第2のアーム50が第1のアーム
40とは逆方向に引き出されるように挿入されており、
この引き出し方向先端には接触子51が取り付けられ、
支持筒30側端部には、接触子51および回動軸32と
の距離を示す目盛り52が周面に割り振られている。な
お、この第2のアーム50の先端にも接触子51を軸支
しながら回動自在に取り付ける把持部54が形成されて
いる。
【0024】接触子41、51は、互いに直交するよう
に設けられた2つの当接部41A、41B、51A、5
1Bからなる断面L字形状のプレートと、このプレート
内面に溶接などによって取り付けられた連結部45、5
5とを備えて形成されている。接触子41、51は、第
1のアーム40および第2のアーム50の先端の把持部
44、54に取り付けられ、所定の回動範囲で時計方向
rおよび反時計方向lに回動自在となっている。
【0025】また、支持筒30の第2のアーム50側に
は、図2にも示されるように、支持筒30上には長孔3
3が形成され、このうち長孔33の延長方向に沿って所
定の単位長さ(例えば、1mm)を基準とする目盛り4
2が割り振られていている。なお、第2のアーム50に
も長孔50Aが設けられ、第1のアーム40が支持筒3
0との間で相対的にスライド移動することで、第1のア
ーム40の支持筒30側端部から延びるピン43も目盛
り42に対して相対的に移動する指針としての役割を果
たし、このピン43が示す前記目盛り42上の数値を読
むことで、第1のアーム40先端に取り付けられた接触
子41から支持筒30の回動軸32までの距離が測定で
きる。
【0026】そして、図2に示されるように、第2のア
ーム50が支持筒30から露出する周面には、所定の単
位長さ(例えば、1mm)を基準とする目盛り52が割
り振られ、第2のアーム50が支持筒30に対してスラ
イド移動すると、支持筒30の端縁31がこの目盛り5
2上を移動する指針としての役割を果たし、この端縁3
1の目盛り52上の位置に対応する数値を計測すること
で、第2のアーム50に取り付けられた接触子51と支
持筒30の回動軸32との距離を測定することができ
る。
【0027】このような構成を有する品質検査具20
は、図3に示されるように、床面材2の周囲に内壁面材
3が設けられ、これら内壁面材3の上端に天井面材4が
設けられる室内空間1の断面形状が、精度よく長方形に
形成されているかを確認検査するために使用される。す
なわち、まず1対の第2のアーム50を下方に位置さ
せ、これら第2のアーム50を伸張させて、各接触子5
1を床面材2および内壁面材3との納まり部分(入隅部
分)に当接させる。その後、第1のアーム40を各々伸
張させて、接触子41を内壁面材3および天井面材4と
の納まり(入隅部分)に当接させる。
【0028】そして、前記各接触子41を、天井側入隅
部分に当接させた際に、目盛り42上のピン43の位置
および目盛り52上の端縁31の位置に示された各々の
数値を読みとることで、各接触子41、51と支持筒3
0の回動軸32との間隔寸法を計測することができる。
【0029】すなわち、図4に示されるように、支持筒
30の回動軸32を点Oとして、この点Oを中心に、角
部をそれぞれ時計回りに点E、F、G、Hとする接触子
41、51が、床面材3、内壁面材3および天井面材4
によって囲まれた室内空間1の入隅部分に当接される。
この際、各支持筒30に表示された各目盛り42の読み
値は、各接触子41(点Eおよび点F)と点Oとの長さ
を示し、各第2のアーム50に表示された目盛り52の
読み値は、各接触子51(点Gおよび点H)と点Oとの
長さを示す。
【0030】もし、線分OE、線分OF、線分OGおよ
び線分OHの長さがともに等しくなるような読み値が得
られたならば、点Oは、この読み値を半径とする円周の
中心に位置することになり、4点E、F、G、Hは、こ
の円周上に位置する点となる。さらに、第1のアーム4
0の延長線上には第2のアーム50先端に取り付けられ
た接触子51が位置するので、各第1のアーム40およ
び各第2のアーム50によって決められる線分EFおよ
び線分FHは、互いに一直線上に並んでいることにな
り、その長さも等しくなる。従って、4つの頂角E、
F、G、Hはすべて直角をなし、四辺形EFGHは長方
形であることがわかる。これにより、目盛り42、52
に表示された読み値が等しいか否かを見るだけで、室内
空間1内部の長方形状を確認検査できる。
【0031】このような実施形態によれば、以下に述べ
るような効果が得られる。 第1のアーム40および第2のアーム50をスライド
移動させながら外側に伸ばし、これら各アーム40、5
0の端部に回動自在に取り付けられた接触子41、51
を、室内空間1の入隅部分に当接させて、各目盛り4
2、52に表示された値を見るだけで、室内空間1の形
状が長方形であるか否かを精度よく検査することができ
る。従って、定規を用いた場合の手元のぶれや測定位置
のずれなどに起因する測定誤差や読みとり誤差の発生を
抑えることができ、測定者の個人差もなくすことができ
るので、検査自体の信頼性を向上させることができると
ともに、検査を標準化することができる。
【0032】室内空間1の入隅部分に接触子41、5
1を単に当接させた後、目盛り42、52上のピン43
および端縁31の位置に示された数値を比較参照するだ
けで、検査作業が終了するので、定規で各箇所を計測す
る従来例に比べて、検査作業が非常に簡単になる。
【0033】各接触子41、51は、直交する2面を
有する当接部41A、41B、51A、51Bを備えて
いるので、前記入隅部分に簡単に接触子41、51を当
てることができ、検査作業が簡素化される。
【0034】第1のアーム40が第2のアーム50の
内部に収納されるので、第1のアーム40が収納される
分、接触子41、51間の長さを短くすることができ、
品質検査具20をコンパクトに収納できる。
【0035】各アームの端部同士が前記筒状体30内
部で突き合わされる場合に比べ前記第1のアーム40お
よび第2のアーム50の動作範囲も拡がり、その分比較
的小さな室内空間1から比較的大きな室内空間1まで、
広く品質検査具20を使用できる。
【0036】品質検査具20は、支持筒30、第1の
アーム40および第2のアーム50からなる簡単な構造
であるので、製造組立も容易に行うことができ、安価に
提供できる。
【0037】(第2実施形態)図5には、本発明に係る
第2実施形態の品質検査具21が示されている。なお、
以下の実施形態および変形例において、前記実施形態の
品質検査具20と同一もしくは同様の構成部材には、同
一の符号を用い、その説明を省略あるいは簡略する。
【0038】この品質検査具21が、前記第1実施形態
の品質検査具20と大きく異なる点は、第1のアーム4
0および第2のアーム50と直交する方向に進退可能に
設定されたスピンドル61を含んだダイヤルゲージ60
が、支持筒30の中央に設けられている点である。
【0039】すなわち、このダイヤルゲージ60は、第
1のアーム40および第2のアーム50の端部にそれぞ
れ軸支されて取り付けられた接触子41、51が測定対
象物の木質パネル8に接する当接部41P、51Pから
前記軸支部分までの寸法Wを基準にして、クランプ(図
示省略)を使ってこの寸法Wで予めゼロ設定したもので
あり、支持筒30の長手方向に直交して進退するスピン
ドル61が、前記当接部41P、51Pを結んだ線分T
に対してどの程度進退するかを定量的に比較測定するも
のである。もし線分Tに対して、スピンドル61が突き
出た位置にあれば、ダイヤルゲージ60の指針62が目
盛盤63上の0点(ゼロ点)よりも正の範囲の数値を指
し示しめすとともに、指針62の示す目盛盤63の数値
によって、スピンドル61の突出量が定量的に計測でき
る。なお、木質パネル8が、品質検査具21側に反って
いる場合には、ダイヤルゲージ60の指針62は、0点
よりも負の範囲を定量的に指し示すので、木質パネル8
の反りの有無が判別できるとともに、その反りの程度も
わかる。
【0040】このような第2実施形態の品質検査具21
によれば、前記実施形態で得られた効果、および
に加えて以下に述べる効果が得られる。 スピンドル61の進退によって得られた測定値と、距
離Wとを比較することによって、前記計測手段60のス
ピンドル61の遠近の程度(すなわち、前記スピンドル
61の前記当接部41P、51Pと比較してどの程度前
記測定対象物7に近い位置にあるのか、または遠い位置
にあるのかといった比較)を知ることができるので、前
記当接部41P、51Pおよび前記スピンドル61の3
点を通る区間の直線性を容易に確認でき、木質パネル8
の反りや撓みなどを容易に測定できる。
【0041】目盛盤63上の指針62の動きによっ
て、スピンドル61の進退量を容易に視認することがで
きるので、測定作業が簡素化されるとともに、検査自体
の信頼性も向上させることができる。
【0042】第1のアーム40および第2のアーム5
0は、前記第1実施形態における品質検査具20に使用
された第1のアーム40および第2のアーム50と同一
部材であり、支持筒30もほとんど同一の部材を利用で
きるので、品質検査具20と部品を共通化でき、コスト
を低減できる。さらに、前記第1実施形態における品質
検査具20の支持筒30に設けられた回動軸32が挿入
される穴を利用して、ダイヤルゲージ60を取り付ける
ようにすれば、品質検査具20の一方を支持筒30を外
して品質検査具21とすることができ、利便性を向上さ
せることができる。
【0043】なお、本発明の品質検査具は、前記実施形
態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき
る他の構成をも含み、以下に示すような変形例なども本
発明に含まれる。
【0044】例えば、前記第1実施形態では、周囲を床
面材2、内壁面材3および天井面材4によって囲まれた
内部空間1内に掛け渡されていたが、測定対象物の形状
はこれに限らない。例えば、図6に示されるように、木
質パネル8などのような矩形状の部材(すなわち、周囲
を矩形状の周縁部分で囲まれながらこの周縁部分に連続
した平面部分を有する部材)の4つの頂角に接触子4
1、51の内側面をあてがって、この木質パネル8の長
方形状の精度を確認検査しても構わない。
【0045】また、前記第1実施形態では、長さ表示手
段としては、支持筒30の端縁31、ピン43および目
盛り42、52が利用されていたが、これに限らない。
例えば、接触子41、51および回動軸32との間に光
波を走らせ、デジタル表示とするような光学的な測定装
置を設けてもよい。また、接触子41、51および回動
軸32との間隔に対応して抵抗値が変わる可変抵抗器を
設け、この可変抵抗器を通電する電流量をもとに、接触
子41、51および回動軸32間の距離を換算して数値
表示しても構わない。
【0046】さらに、前記第2実施形態では、1本の第
1のアーム40および第2のアーム50が収納される1
本の支持筒30に、ダイヤルゲージ60が取り付けられ
ていたが、この品質検査具21の構成はこれに限らな
い。例えば、図7および図8に示されるように、前記第
1実施形態における品質検査具20を利用して、一方の
支持筒30に接合されたL字型断面のアングル材67に
接合されたダイヤルゲージ60を含んで構成された品質
検査具22を利用してもよい。すなわち、この品質検査
具22では、測定対象物に接する接触点64とダイヤル
ゲージ60に連なるスピンドル61との間は、回動軸3
2で繋がれた2本の支持筒30を避けるように、遠隔シ
ャフト65およびプレート66がコ字状に設けられ、測
定点64の進退量が、ダイヤルゲージ60の目盛盤63
に定量的に比較表示されるようになっている。この品質
検査具22を使用することで、前記第1実施形態におけ
る品質検査具20および前記第2実施形態における品質
検査具21の両方の機能を兼ねることができるので、品
質検査具22の用途が拡がり、品質検査具22の汎用性
を向上させることができる。
【0047】また、前記第2実施形態では、進退量を表
示するのにダイヤルゲージ60が用いられていたが、こ
れに限らない。例えば、ノギス状の間隔測定具が支持筒
30に取り付けられて、このノギスに表示された目盛り
で得られた読み値と、寸法Wとを比較してもよい。さら
に、ダイヤルゲージ60に代えて、計測手段としてデジ
タル表示ができる電光掲示板としてもよい。
【0048】さらに、支持筒30、第2のアーム50お
よび第1のアーム40は、この順序で内部に収納される
入れ子状の構造をなしていたが、これに限らず、例え
ば、第1のアーム40の支持筒30側端縁および第2の
アーム50の支持筒30側端縁同士が突き合わされて、
これら第1および第2のアーム40、50がともに支持
筒30内に収納されていても構わない。この場合、とも
に同径の筒状体からなる第1のアームおよび第2のアー
ムとを、支持筒30の内部で突き合わせ、支持筒30の
両端縁が指針となるように、第1および第2のアームの
周面に目盛りを設けてもよい。この場合、第1および第
2のアームとしては、材形の等しい部材が用いられると
ともに、ピンを挿通させる長孔を形成する必要もないた
め、品質検査具を製造する作業が簡素化する。
【0049】また接触子41、51の形状についても、
前記第1および第2実施形態のものに限らない。例え
ば、棒状体の突端が球状に形成された球状接触子や、先
端に延びるにつれて先細りする針状接触子であっても構
わない。さらに、第2のアーム50の接触子51として
は、回動せずに固定されていてもよい。
【0050】さらに、第2のアーム50の支持筒30側
端縁のピン43の取付方法や形状についても、前記各実
施形態のものに限らず、例えば、このピン43が第2の
アーム50の内に折り畳まれて収納されるような構成と
されていてもよい。また、このピン43を省略して、赤
の標線を第2のアーム50の側面に描き、この標線を目
盛り42の指標としてもよい。
【0051】このような品質検査具20、21が利用さ
れる測定対象物は、床面材2、内壁面材3および天井面
材4によって囲まれる室内空間1や木質パネル8に限ら
ず、矩形状の部材や、周囲を何らかの部材で囲まれて形
成された矩形状の内部領域の形状精度を確認検査するも
のであればよい。例えば、床梁、柱および天井梁で形成
される内部領域の形状精度を確認検査するものでもよ
い。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の品質検査具
は、スライド移動させながら外側に伸縮可能な筒状体内
に収納された第1のアームおよび第2のアームと、これ
ら各アームの端部に回動自在に取り付けられた接触子
と、これら接触子と支持筒の回動軸間の長さを表示する
長さ表示手段とを含んで構成されるので、例えば、第1
のアームおよび第2のアームを引き出しながら、室内空
間の入隅部分などに接触子を単に当てるのみで検査態勢
が完了し、その後、各長さ表示手段に表示された読み値
を比較参照することで、室内空間1が長方形状になって
いるかの確認ができ、室内空間の長方形状を精度よく、
しかも簡単に検査することができる。従って、従来直定
規を直接当てて測定していた場合に比べて、手元のぶれ
や測定位置のずれなどに起因する測定誤差や読みとり誤
差の発生を抑えることができ、室内空間の形状を精度よ
く検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態における品質検査具
を示す全体斜視図である。
【図2】第1実施形態における品質検査具の筒状体およ
びその近傍の構造を示す断面図である。
【図3】第1実施形態における品質検査具を用いて、室
内空間の形状を検査している様子を表す正面図である。
【図4】第1実施形態における品質検査具を用いて、室
内空間の形状を検査している様子を表す正面図である。
【図5】本発明に係る第2実施形態における品質検査具
を示す正面図である。
【図6】本発明の変形例に係る品質検査具を用いて、木
質パネルの形状を検査している様子を示す正面図であ
る。
【図7】本発明の変形例に係る品質検査具の中心部分を
示す斜視図である。
【図8】本発明の変形例に係る品質検査具の中心部分を
示す側面図である。
【符号の説明】
20、21、22 品質検査具 30、35 筒状体としての支持筒 31 指針としての端縁 40 第1のアーム 42 長さ表示手段としての目盛り 43 指針としてのピン 44 端部としての把持部 50 第2のアーム 52 長さ表示手段としての目盛り 54 先端としての把持部 41、51 接触子 41A、41B 当接部 60 長さ表示手段としてのダイヤルゲージ 62 長さ表示手段としての指針 63 長さ表示手段としての目盛盤 L、R、l、r 回動方向 W 測定対象物に接する当接部から各アームに対する取
付部までの寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河上 栄忠 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 Fターム(参考) 2F061 AA02 AA19 AA26 DD22 FF09 FF10 FF11 FF33 FF36 FF43 FF46 FF73 FF75 GG05 GG31 JJ02 JJ11 LL22 LL27 LL32 LL55 TT05 VV08 VV12 VV15 VV16 2F062 AA02 AA21 AA26 AA36 CC22 EE04 EE41 EE63 EE65 GG02 GG18 LL02 LL03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに回動自在に接合された1対の筒状
    体と、 前記各筒状体の一方の端部から当該筒状体にスライド移
    動可能に挿入された第1のアームと、 前記各筒状体の他方の端部からスライド移動可能に挿入
    された第2のアームと、 これら各アームの先端に取り付けられた接触子と、 前記各接触子から前記筒状体の回動軸までの長さをそれ
    ぞれ表示する長さ表示手段とを備えて構成されているこ
    とを特徴とする品質検査具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の品質検査具において、 前記接触子は、各アームの先端に回動自在に取り付けら
    れ、かつ少なくとも互いに直交する2面を有することを
    特徴とする品質検査具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の品質検査具に
    おいて、 前記接触子は、断面L字形状のプレートで構成されてい
    ることを特徴とする品質検査具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の品質検
    査具において、 前記第1のアームが、前記第2のアームの内部に挿入さ
    れて入れ子状に構成されていることを特徴とする品質検
    査具。
  5. 【請求項5】 1本の筒状体と、 当該筒状体の一方の端部から前記筒状体にスライド移動
    可能に挿入された第1のアームと、 前記各筒状体の他方の端部からスライド移動可能に挿入
    された第2のアームと、 これら各アームの端部にそれぞれ取り付けられ、かつ測
    定対象物に接する当接部を有するとともに、この当接部
    から前記各アームに対する取付部までの距離が同一とさ
    れた接触子と、 前記筒状体に対して各アームのスライド移動方向に直交
    する方向に進退可能なスピンドルを有し、かつこのスピ
    ンドルの進退量を計測可能な計測手段と、 を備えて構成されていることを特徴とする品質検査具。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の品質検査具において、 前記計測手段は、目盛盤上の指針の動きによって、スピ
    ンドルの進退量を表示可能なダイヤルゲージであること
    を特徴とする品質検査具。
JP11097551A 1999-04-05 1999-04-05 品質検査具 Withdrawn JP2000292110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11097551A JP2000292110A (ja) 1999-04-05 1999-04-05 品質検査具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11097551A JP2000292110A (ja) 1999-04-05 1999-04-05 品質検査具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000292110A true JP2000292110A (ja) 2000-10-20

Family

ID=14195389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11097551A Withdrawn JP2000292110A (ja) 1999-04-05 1999-04-05 品質検査具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000292110A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236014A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニットの寸法測定方法及び装置
JP2007024821A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Chubu Electric Power Co Inc 導水路等の測定装置および測定方法
CN110425970A (zh) * 2019-08-22 2019-11-08 中汽研(天津)汽车工程研究院有限公司 一种用于车辆洞口变形测量装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002236014A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニットの寸法測定方法及び装置
JP4558961B2 (ja) * 2001-02-08 2010-10-06 積水化学工業株式会社 建物ユニットの寸法測定方法及び装置
JP2007024821A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Chubu Electric Power Co Inc 導水路等の測定装置および測定方法
CN110425970A (zh) * 2019-08-22 2019-11-08 中汽研(天津)汽车工程研究院有限公司 一种用于车辆洞口变形测量装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4504818B2 (ja) 加工物検査方法
US20050241169A1 (en) Performing measurement or calibration on positioning machines
EP1424538A1 (en) Method and apparatus for tracking position and orientation of a stylus and for digitizing a 3-D object
US4916822A (en) Angle and distance measuring instrument
JPH0445311B2 (ja)
JPH0140290B2 (ja)
JP2000292110A (ja) 品質検査具
WO1996036849A1 (en) Precision angle measuring device
JP2933187B2 (ja) 三次元測定器
JP4484111B2 (ja) 歯車歯面形状測定機の評価法
KR100196070B1 (ko) 차량용 사이드 패널의 정밀도 측정구
JPH0522814Y2 (ja)
JP2002188901A (ja) 切断角度検出器
JPH09138101A (ja) ノギス及びこれに用いる回動腕
JP2695918B2 (ja) 制御盤用測定具
KR101239942B1 (ko) 로봇의 캘리브레이션을 위한 위치 및 자세 측정 장치 및 이를 구비한 측정 시스템
JP2500107Y2 (ja) 計測用ジグ
EP0350089A2 (en) Measuring device having an articulated arm carrying a measuring location sensor
JP2591522B2 (ja) 産業用ロボット装置
RU2009881C1 (ru) Способ определения положения наконечника измерительной головки робота и устройство для его осуществления
JPH0413609Y2 (ja)
JPH0678811U (ja) 曲率半径測定器
JP3002075U (ja) 二点測定検尺
KR100517115B1 (ko) 회전 반사경을 이용한 균열폭 측정기
JPS6038161Y2 (ja) 測定機用基準ブロツク

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060606