JP2000291807A - スタッフィングボックスリング - Google Patents
スタッフィングボックスリングInfo
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- piston rod
- box ring
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/26—Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for rigid sealing rings
- F16J15/28—Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for rigid sealing rings with sealing rings made of metal
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/162—Special parts or details relating to lubrication or cooling of the sealing itself
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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- F02F2007/0097—Casings, e.g. crankcases or frames for large diesel engines
-
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S277/00—Seal for a joint or juncture
- Y10S277/908—Seal for use in rotating and reciprocating arrangement
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 除去及び密封作用効率を向上可能な、クロス
ヘッドを備える二行程大型クロスヘッドディーゼルエン
ジンに用いられるスタッフィングボックスリングを提供
する。 【解決手段】 ピストンロッド(3)を介してクロスヘ
ッドに連結されたピストンを往復動可能に収容するシリ
ンダを備える二行程大型ディーゼルエンジンのスタッフ
ィングボックス(1)に用いるスタッフィングボックス
リング(10,11,12)であり、同スタッフィング
ボックス(1)はエアレシーバ室(4)からクランクシ
ャフト領域(5)に至るピストンロッド(3)の動作路
として作用する。動作状態にてピストンロッド(3)に
沿って摺動するスタッフィングボックスリング(10,
11,12)の動作面(30)に、硬い耐摩耗コーティ
ング(20)が施されている。
ヘッドを備える二行程大型クロスヘッドディーゼルエン
ジンに用いられるスタッフィングボックスリングを提供
する。 【解決手段】 ピストンロッド(3)を介してクロスヘ
ッドに連結されたピストンを往復動可能に収容するシリ
ンダを備える二行程大型ディーゼルエンジンのスタッフ
ィングボックス(1)に用いるスタッフィングボックス
リング(10,11,12)であり、同スタッフィング
ボックス(1)はエアレシーバ室(4)からクランクシ
ャフト領域(5)に至るピストンロッド(3)の動作路
として作用する。動作状態にてピストンロッド(3)に
沿って摺動するスタッフィングボックスリング(10,
11,12)の動作面(30)に、硬い耐摩耗コーティ
ング(20)が施されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二行程大型ディー
ゼルエンジンのスタッフィングボックスに用いられるス
タッフィングボックスリングに関する。
ゼルエンジンのスタッフィングボックスに用いられるス
タッフィングボックスリングに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば船舶の主駆動機関に用いられる、
長手方向に排気される二行程大型ディーゼルエンジン
は、一般的には複数のシリンダを備えており、それぞれ
のシリンダ内には、1つのピストンが往復動可能に配置
されている。各ピストンは、エンジンハウジング内の摺
動路にて動作可能に支承されたクロスヘッドに、ピスト
ンロッドを介して連結されている。クロスヘッドは、も
う一方の端部において、スラストロッドを介してエンジ
ンのクランクシャフトに連結されている。ピストンロッ
ドをシリンダに挿通するために、スタッフィングボック
スが備えられている。スタッフィングボックスは、一般
に、ピストンロッドの長手方向軸線に対して交互に配置
されると共にスタッフィングボックスパッキングを成す
複数のスタッフィングボックスリングを有する。
長手方向に排気される二行程大型ディーゼルエンジン
は、一般的には複数のシリンダを備えており、それぞれ
のシリンダ内には、1つのピストンが往復動可能に配置
されている。各ピストンは、エンジンハウジング内の摺
動路にて動作可能に支承されたクロスヘッドに、ピスト
ンロッドを介して連結されている。クロスヘッドは、も
う一方の端部において、スラストロッドを介してエンジ
ンのクランクシャフトに連結されている。ピストンロッ
ドをシリンダに挿通するために、スタッフィングボック
スが備えられている。スタッフィングボックスは、一般
に、ピストンロッドの長手方向軸線に対して交互に配置
されると共にスタッフィングボックスパッキングを成す
複数のスタッフィングボックスリングを有する。
【0003】異なる型のスタッフィングボックスリング
は、機能に応じて識別される。スタッフィングボックス
のシリンダ側端部には、1つ以上のブラッシュオフリン
グが設けられている。ブラッシュオフリングの主機能
は、燃焼残留物あるいはピストンロッドからの摩耗又は
摩滅粒子等の汚染物がクランクシャフト領域に侵入しな
いように、これらの汚染物を除去することである。ブラ
ッシュオフリングに続いて、1つ以上の密封リングが備
えられている。密封リングの主機能は、排気又は吸気が
ピストンロッドに沿ってエアレシーバから逃げないよう
に、下側ピストン領域又はエアレシーバ室をクランクシ
ャフト領域に対して密封することである。密封リングに
続いて、ピストンロッドに沿ってレシーバ室に至る、過
剰な、即ち、ピストンロッドの潤滑に必要な量を上回る
潤滑油流入を回避するために、1つ以上の潤滑油ブラッ
シュオフリングが設けられている。
は、機能に応じて識別される。スタッフィングボックス
のシリンダ側端部には、1つ以上のブラッシュオフリン
グが設けられている。ブラッシュオフリングの主機能
は、燃焼残留物あるいはピストンロッドからの摩耗又は
摩滅粒子等の汚染物がクランクシャフト領域に侵入しな
いように、これらの汚染物を除去することである。ブラ
ッシュオフリングに続いて、1つ以上の密封リングが備
えられている。密封リングの主機能は、排気又は吸気が
ピストンロッドに沿ってエアレシーバから逃げないよう
に、下側ピストン領域又はエアレシーバ室をクランクシ
ャフト領域に対して密封することである。密封リングに
続いて、ピストンロッドに沿ってレシーバ室に至る、過
剰な、即ち、ピストンロッドの潤滑に必要な量を上回る
潤滑油流入を回避するために、1つ以上の潤滑油ブラッ
シュオフリングが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、大型ディーゼル
エンジンに用いられる周知のスタッフィングボックスリ
ングは、非鉄系金属又はネズミ鋳造材料により形成され
る。スタッフィングボックスリングは、例えば1つ以上
のリップを備え、その経方向内側に位置する境界面は、
動作状態においてピストンロッドに沿って摺動する動作
面を形成する。二行程大型ディーゼルエンジンに作用す
る力が大きいこと、それによりピストンロッド径が例え
ば30センチメートル以上の大径になること、及び動作
によって摩耗が起きることから、この型のエンジンのス
タッフィングボックスリングは、それに応じた大量の材
料を用いて高強度に製造する必要がある。その結果、周
知のスタッフィングボックスリングは、非常に高い曲げ
抵抗を有するため、非常に限られた形状適合性しか備え
ていない。このため、現在、少なくとも新品の状態では
リングがピストンロッドの周縁部のほぼ全体に接触する
ように、スタッフィングボックスリングは、3つのリン
グセグメントから形成される。リングセグメントは、周
方向にセグメントを包囲する1つのバネにより一体に保
持され、ピストンロッドに対する付勢力を付与される。
エンジンに用いられる周知のスタッフィングボックスリ
ングは、非鉄系金属又はネズミ鋳造材料により形成され
る。スタッフィングボックスリングは、例えば1つ以上
のリップを備え、その経方向内側に位置する境界面は、
動作状態においてピストンロッドに沿って摺動する動作
面を形成する。二行程大型ディーゼルエンジンに作用す
る力が大きいこと、それによりピストンロッド径が例え
ば30センチメートル以上の大径になること、及び動作
によって摩耗が起きることから、この型のエンジンのス
タッフィングボックスリングは、それに応じた大量の材
料を用いて高強度に製造する必要がある。その結果、周
知のスタッフィングボックスリングは、非常に高い曲げ
抵抗を有するため、非常に限られた形状適合性しか備え
ていない。このため、現在、少なくとも新品の状態では
リングがピストンロッドの周縁部のほぼ全体に接触する
ように、スタッフィングボックスリングは、3つのリン
グセグメントから形成される。リングセグメントは、周
方向にセグメントを包囲する1つのバネにより一体に保
持され、ピストンロッドに対する付勢力を付与される。
【0005】摩耗に関して、二行程大型ディーゼルエン
ジンに用いられる周知のスタッフィングボックスリング
には不利な点がある。即ち、摩滅、摩耗又はその他の汚
染に由来するピストンロッドに付着する硬い粒子は、ピ
ストンロッドがスタッフィングボックスリングを通過し
て動作する際にスタッフィングボックスリングの動作面
に圧入される。これにより望ましくない摩滅作用が生
じ、同作用は、特にピストンロッド、また、スタッフィ
ングボックスリングにおいても、非常に大規模な摩耗に
つながる。
ジンに用いられる周知のスタッフィングボックスリング
には不利な点がある。即ち、摩滅、摩耗又はその他の汚
染に由来するピストンロッドに付着する硬い粒子は、ピ
ストンロッドがスタッフィングボックスリングを通過し
て動作する際にスタッフィングボックスリングの動作面
に圧入される。これにより望ましくない摩滅作用が生
じ、同作用は、特にピストンロッド、また、スタッフィ
ングボックスリングにおいても、非常に大規模な摩耗に
つながる。
【0006】スタッフィングボックスリングの除去作用
及び密封作用の効率において決定的な要因は、比表面
圧、即ちリングのリップ又は動作面がピストンロッドに
押圧される際の圧力である。しかしながら、特に二行程
大型ディーゼルエンジンにおいては、ピストンロッド及
びスタッフィングボックスリングにおいて対を成す材料
間のスカッフィングにつながるため、比表面圧は過剰に
大きくてはならない。比表面圧が比較的低い場合は、除
去及び密封作用効率を低下させる。更に、リングセグメ
ントは非常に硬いため、ピストンロッドの周縁部におい
て、スタッフィングボックスリングは非均一な接触状態
にある。
及び密封作用の効率において決定的な要因は、比表面
圧、即ちリングのリップ又は動作面がピストンロッドに
押圧される際の圧力である。しかしながら、特に二行程
大型ディーゼルエンジンにおいては、ピストンロッド及
びスタッフィングボックスリングにおいて対を成す材料
間のスカッフィングにつながるため、比表面圧は過剰に
大きくてはならない。比表面圧が比較的低い場合は、除
去及び密封作用効率を低下させる。更に、リングセグメ
ントは非常に硬いため、ピストンロッドの周縁部におい
て、スタッフィングボックスリングは非均一な接触状態
にある。
【0007】このような除去及び密封効率の低下は、特
に、より早いピストン動作速度及びより高い排気圧で動
作する現在の二行程大型ディーゼルエンジンでは、非常
に不利である。従って、例えば、ピストンロッドからレ
シーバ室に流入する潤滑油のかなりの量が損失する。
に、より早いピストン動作速度及びより高い排気圧で動
作する現在の二行程大型ディーゼルエンジンでは、非常
に不利である。従って、例えば、ピストンロッドからレ
シーバ室に流入する潤滑油のかなりの量が損失する。
【0008】前述のような先行技術を鑑みて、本発明の
目的は、除去及び密封作用効率を向上させることが可能
な、クロスヘッドを備える二行程大型ディーゼルエンジ
ンに用いられるスタッフィングボックスリングを提供す
ることにある。
目的は、除去及び密封作用効率を向上させることが可能
な、クロスヘッドを備える二行程大型ディーゼルエンジ
ンに用いられるスタッフィングボックスリングを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するス
タッフィングボックスリングは、各独立クレームに記載
された特徴を有する。
タッフィングボックスリングは、各独立クレームに記載
された特徴を有する。
【0010】従って、本発明は、ピストンロッドにより
クロスヘッドに連結されたピストンを往復動可能に収容
したシリンダを備える二行程大型ディーゼルエンジンに
おいて、エアレシーバ室からクランクシャフト領域まで
のピストンロッドの動作路を画定するスタッフィングボ
ックスに用いられるスタッフィングボックスリングを提
供する。動作状態でピストンロッドに沿って摺動するス
タッフィングボックスリング動作面には、硬い耐摩耗コ
ーティングが施されている。
クロスヘッドに連結されたピストンを往復動可能に収容
したシリンダを備える二行程大型ディーゼルエンジンに
おいて、エアレシーバ室からクランクシャフト領域まで
のピストンロッドの動作路を画定するスタッフィングボ
ックスに用いられるスタッフィングボックスリングを提
供する。動作状態でピストンロッドに沿って摺動するス
タッフィングボックスリング動作面には、硬い耐摩耗コ
ーティングが施されている。
【0011】動作面をコーティングすることによって、
スタッフィングボックスリング動作面がピストンロッド
に対して押圧される際の比表面圧は、動作面及びピスト
ンロッド間のスカッフィングを引き起こすことなく、顕
著に増加する。表面圧増加によって、スタッフィングボ
ックスリングの除去及び密封作用効率は、それぞれ顕著
に改善される。このことにより潤滑油漏れが減少するた
め、潤滑油消費量は有利に減少する。また、スタッフィ
ングボックス内への汚染物の侵入も減少することから、
ピストンロッド及びスタッフィングボックスリングの摩
耗も減少し、この結果、ピストンロッド及びスタッフィ
ングボックスリング両者の耐用期間が長くなる。
スタッフィングボックスリング動作面がピストンロッド
に対して押圧される際の比表面圧は、動作面及びピスト
ンロッド間のスカッフィングを引き起こすことなく、顕
著に増加する。表面圧増加によって、スタッフィングボ
ックスリングの除去及び密封作用効率は、それぞれ顕著
に改善される。このことにより潤滑油漏れが減少するた
め、潤滑油消費量は有利に減少する。また、スタッフィ
ングボックス内への汚染物の侵入も減少することから、
ピストンロッド及びスタッフィングボックスリングの摩
耗も減少し、この結果、ピストンロッド及びスタッフィ
ングボックスリング両者の耐用期間が長くなる。
【0012】汚染物除去効率を向上させること及び硬い
コーティングを施すことにより、更に、スタッフィング
ボックスリングの動作面への、好ましくない粒子付着を
回避することができ、その結果、摩耗損傷は生じなくな
る。このことからもまた、ピストンロッド及びスタッフ
ィングボックスリングの摩耗を低減させることができ
る。
コーティングを施すことにより、更に、スタッフィング
ボックスリングの動作面への、好ましくない粒子付着を
回避することができ、その結果、摩耗損傷は生じなくな
る。このことからもまた、ピストンロッド及びスタッフ
ィングボックスリングの摩耗を低減させることができ
る。
【0013】クロムコーティング及びクロムセラミック
コーティングは非常に高い硬度及び耐摩耗性を有するこ
とから、動作面にこれらの型のコーティングを施すこと
は、特に好ましい。現在ピストンロッドにおいて通常用
いられている材料と対を成す材料としては、例えば、硬
化鋼、クロム及びクロムセラミックが非常に優れた動作
又は摺動特性を有しており、スカッフィングも非常に少
ない。
コーティングは非常に高い硬度及び耐摩耗性を有するこ
とから、動作面にこれらの型のコーティングを施すこと
は、特に好ましい。現在ピストンロッドにおいて通常用
いられている材料と対を成す材料としては、例えば、硬
化鋼、クロム及びクロムセラミックが非常に優れた動作
又は摺動特性を有しており、スカッフィングも非常に少
ない。
【0014】製造上の理由から、スタッフィングボック
スリングの動作面はガルバーニ電気的に(galvanisch)
コーティングすることが好ましく、ガルバーニ電気的に
硬クロム処理することは特に好ましい。
スリングの動作面はガルバーニ電気的に(galvanisch)
コーティングすることが好ましく、ガルバーニ電気的に
硬クロム処理することは特に好ましい。
【0015】また、噴霧法、プラズマ法、又はレーザー
照射法、特にレーザークラッディングにより動作面にコ
ーティングを施すことが可能である。本発明のスタッフ
ィングボックスリングは、セグメント分割して設計する
ことが好ましい。即ち、同リングは少なくとも2つのリ
ングセグメントから成り、それらリングセグメントは互
いに協働して1つのリングを構成するように周方向に隣
接して配置される。このようなセグメント分割設計によ
り、ピストンロッドに対するスタッフィングボックスリ
ングの良好な接触が最大限可能になり、その結果、スタ
ッフィングボックスリングの密封及び除去作用に望まし
い影響を及ぼす。摩耗の低下、及び本発明のスタッフィ
ングボックスリングが動作する際の比表面圧が顕著に増
加することにより、周知のスタッフィングボックスリン
グと比較して、本発明のスタッフィングボックスリング
の経方向幅及び/又は軸線方向高さを小さく設計するこ
とが可能である。この結果、耐曲げ硬さが低下し、従っ
て、形状適合性が向上する。従って、スタッフィングボ
ックスリングはより適切に配置され、その周縁部におい
て、ピストンロッドに対してより均一に接触する。この
ことによって、除去及び密封作用はそれぞれ有利に改善
される。耐用期間後期においてピストンロッドに摩耗が
生じた場合でも、改善された除去及び密封作用は、長期
に及び実質的に一定に維持される。
照射法、特にレーザークラッディングにより動作面にコ
ーティングを施すことが可能である。本発明のスタッフ
ィングボックスリングは、セグメント分割して設計する
ことが好ましい。即ち、同リングは少なくとも2つのリ
ングセグメントから成り、それらリングセグメントは互
いに協働して1つのリングを構成するように周方向に隣
接して配置される。このようなセグメント分割設計によ
り、ピストンロッドに対するスタッフィングボックスリ
ングの良好な接触が最大限可能になり、その結果、スタ
ッフィングボックスリングの密封及び除去作用に望まし
い影響を及ぼす。摩耗の低下、及び本発明のスタッフィ
ングボックスリングが動作する際の比表面圧が顕著に増
加することにより、周知のスタッフィングボックスリン
グと比較して、本発明のスタッフィングボックスリング
の経方向幅及び/又は軸線方向高さを小さく設計するこ
とが可能である。この結果、耐曲げ硬さが低下し、従っ
て、形状適合性が向上する。従って、スタッフィングボ
ックスリングはより適切に配置され、その周縁部におい
て、ピストンロッドに対してより均一に接触する。この
ことによって、除去及び密封作用はそれぞれ有利に改善
される。耐用期間後期においてピストンロッドに摩耗が
生じた場合でも、改善された除去及び密封作用は、長期
に及び実質的に一定に維持される。
【0016】形状適合性が向上することから、ピストン
ロッドに対するスタッフィングボックスリングの接触状
態に望ましくない影響を与えることなく、スタッフィン
グボックスリングを2つのリングセグメントのみから構
成する実施形態が可能である。2つのリングセグメント
のみを設ける方法を採用することによって、隣接するリ
ングセグメント間のバットジョイント数、即ちロック数
が減少し、それによりスタッフィングボックスリングの
除去及び密封作用のそれぞれに対して望ましい影響が与
えられることから、同方法は特に好ましい。
ロッドに対するスタッフィングボックスリングの接触状
態に望ましくない影響を与えることなく、スタッフィン
グボックスリングを2つのリングセグメントのみから構
成する実施形態が可能である。2つのリングセグメント
のみを設ける方法を採用することによって、隣接するリ
ングセグメント間のバットジョイント数、即ちロック数
が減少し、それによりスタッフィングボックスリングの
除去及び密封作用のそれぞれに対して望ましい影響が与
えられることから、同方法は特に好ましい。
【0017】好適な一実施の形態において、ピストンロ
ッドに対するスタッフィングボックスリングの形状適合
性を向上させ、高く均一な比表面圧を実現するために、
スタッフィングボックスリングの経方向幅は、ピストン
ロッド経の最大7パーセント、特に、最大5パーセント
の寸法になる。
ッドに対するスタッフィングボックスリングの形状適合
性を向上させ、高く均一な比表面圧を実現するために、
スタッフィングボックスリングの経方向幅は、ピストン
ロッド経の最大7パーセント、特に、最大5パーセント
の寸法になる。
【0018】ピストンロッドに対してスタッフィングボ
ックスリングを押圧し、セグメント分割された実施形態
において複数のリングセグメントを一体保持するため
に、スタッフィングリングの周縁部を包囲すると共にピ
ストンロッドに対してスタッフィングボックスリングを
押圧するバネを備えることが好ましい。
ックスリングを押圧し、セグメント分割された実施形態
において複数のリングセグメントを一体保持するため
に、スタッフィングリングの周縁部を包囲すると共にピ
ストンロッドに対してスタッフィングボックスリングを
押圧するバネを備えることが好ましい。
【0019】本発明のスタッフィングボックスリングに
よって、周知のスタッフィングボックスと比較して、顕
著に向上した除去及び密封作用を有する、二行程大型ク
ロスヘッドディーゼルエンジンに用いられるスタッフィ
ングボックスが提供される。この型のスタッフィングボ
ックスでは、1つ以上、好ましくは全てのスタッフィン
グボックスリングが本発明に基づき設計される。効率が
向上し、リング及びピストンロッド両者において摩耗が
低減することから、本発明のスタッフィングボックスを
備える大型ディーゼルエンジンは、長期間に及び改善さ
れた動作性を維持する。特に、スタッフィングボックス
リングの弾性によって、ピストンロッド又はスタッフィ
ングボックスリングにおいて摩耗が生じた際であって
も、良好な除去及び密封作用が維持され得る。
よって、周知のスタッフィングボックスと比較して、顕
著に向上した除去及び密封作用を有する、二行程大型ク
ロスヘッドディーゼルエンジンに用いられるスタッフィ
ングボックスが提供される。この型のスタッフィングボ
ックスでは、1つ以上、好ましくは全てのスタッフィン
グボックスリングが本発明に基づき設計される。効率が
向上し、リング及びピストンロッド両者において摩耗が
低減することから、本発明のスタッフィングボックスを
備える大型ディーゼルエンジンは、長期間に及び改善さ
れた動作性を維持する。特に、スタッフィングボックス
リングの弾性によって、ピストンロッド又はスタッフィ
ングボックスリングにおいて摩耗が生じた際であって
も、良好な除去及び密封作用が維持され得る。
【0020】潤滑油及び汚染物に対する除去及び密封作
用の効率向上によって、周知のスタッフィンボックスと
比較して、スタッフィングボックスリングの数を減少さ
せることが可能である。このことは、スタッフィングボ
ックスが全体的に小型化できるという長所を有し、従っ
て、大型ディーゼルエンジンの高さ自体も低くできる。
更に、リング数を減らすことは、コストの面でも有利で
ある。
用の効率向上によって、周知のスタッフィンボックスと
比較して、スタッフィングボックスリングの数を減少さ
せることが可能である。このことは、スタッフィングボ
ックスが全体的に小型化できるという長所を有し、従っ
て、大型ディーゼルエンジンの高さ自体も低くできる。
更に、リング数を減らすことは、コストの面でも有利で
ある。
【0021】本発明の更なる長所は、従属クレームに記
載されている。
載されている。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明において、二行程大型クロ
スヘッドディーゼルエンジンのスタッフィングボックス
に用いられるスタッフィングボックスリングが提供され
る。例えば船舶の主駆動機関に用いられる、この型のエ
ンジンは、周知のように複数のシリンダを備えており、
それぞれのシリンダ内には、1つのピストンが往復動可
能に配置されている。各ピストンは、ピストンロッド3
(図1)の一端を介してクロスヘッドに連結されてお
り、ピストンロッド3の他端はスラストロッドを介して
クランクシャフトに連結されている。クロスヘッドは、
摺動路にて線形動作可能に支承されている。摺動路は、
通常使用位置に対してシリンダの下方に位置するエンジ
ンハウジングのクランクシャフト領域5にて固定されて
いる。スタッフィングボックスは、ピストンロッドをク
ランクシャフト領域5からエアレシーバ領域4まで延び
させるために機能する。
スヘッドディーゼルエンジンのスタッフィングボックス
に用いられるスタッフィングボックスリングが提供され
る。例えば船舶の主駆動機関に用いられる、この型のエ
ンジンは、周知のように複数のシリンダを備えており、
それぞれのシリンダ内には、1つのピストンが往復動可
能に配置されている。各ピストンは、ピストンロッド3
(図1)の一端を介してクロスヘッドに連結されてお
り、ピストンロッド3の他端はスラストロッドを介して
クランクシャフトに連結されている。クロスヘッドは、
摺動路にて線形動作可能に支承されている。摺動路は、
通常使用位置に対してシリンダの下方に位置するエンジ
ンハウジングのクランクシャフト領域5にて固定されて
いる。スタッフィングボックスは、ピストンロッドをク
ランクシャフト領域5からエアレシーバ領域4まで延び
させるために機能する。
【0023】図1は、長手方向に排気される二行程大型
クロスヘッドディーゼルエンジンに用いられるスタッフ
ィングボックスの一実施の形態を示す断面図である。同
スタッフィングボックスは、その全体を符号1をもって
示す。スタッフィングボックス1は、エンジンハウジン
グ(図示せず)に対して固定されると共にピストンロッ
ド3を包囲するハウジング2を有する。複数のスタッフ
ィングボックスリング10,11,12は、周知の方法
によってハウジング2内でピストンロッド3の長手方向
軸線Aに対して交互に配置され、各リング10,11,
12はピストンロッド3を包囲すると共に動作状態にお
いてピストンロッド3に沿って摺動する。図1にて頂部
に位置すると共にエアレシーバ室4に対向するスタッフ
ィングボックス1の端部に配置されている2つのスタッ
フィングボックスリング10は、例えば燃焼残留物もし
くは摩耗又は摩滅に由来するピストンロッド3の粒子等
の汚染物の除去を主機能とするブラッシュオフリング1
0として作用する。ブラッシュオフリング10に隣接し
て、排気又は吸気がシリンダーからピストンロッド3に
沿って逃げることのないように、エアレシーバ室4をフ
ランクシャフト領域5に対して密封することを主機能と
する複数(本実施形態では4個)の密封リング11が配
置されている。密封リング11に隣接して、ピストンロ
ッド3に沿いエアレシーバに至る過剰な潤滑油流入、即
ち潤滑に必要な量を上回る流入を回避するために、複数
(本実施形態では10個)の潤滑油ブラッシュオフリン
グ12が設けられている。クランクシャフト領域5に対
向するスタッフィングボックス1の他端には、クランク
シャフト領域5からエアレシーバ室4への潤滑油流入を
防止する1つのブラッシュオフリング10が配置されて
いる。
クロスヘッドディーゼルエンジンに用いられるスタッフ
ィングボックスの一実施の形態を示す断面図である。同
スタッフィングボックスは、その全体を符号1をもって
示す。スタッフィングボックス1は、エンジンハウジン
グ(図示せず)に対して固定されると共にピストンロッ
ド3を包囲するハウジング2を有する。複数のスタッフ
ィングボックスリング10,11,12は、周知の方法
によってハウジング2内でピストンロッド3の長手方向
軸線Aに対して交互に配置され、各リング10,11,
12はピストンロッド3を包囲すると共に動作状態にお
いてピストンロッド3に沿って摺動する。図1にて頂部
に位置すると共にエアレシーバ室4に対向するスタッフ
ィングボックス1の端部に配置されている2つのスタッ
フィングボックスリング10は、例えば燃焼残留物もし
くは摩耗又は摩滅に由来するピストンロッド3の粒子等
の汚染物の除去を主機能とするブラッシュオフリング1
0として作用する。ブラッシュオフリング10に隣接し
て、排気又は吸気がシリンダーからピストンロッド3に
沿って逃げることのないように、エアレシーバ室4をフ
ランクシャフト領域5に対して密封することを主機能と
する複数(本実施形態では4個)の密封リング11が配
置されている。密封リング11に隣接して、ピストンロ
ッド3に沿いエアレシーバに至る過剰な潤滑油流入、即
ち潤滑に必要な量を上回る流入を回避するために、複数
(本実施形態では10個)の潤滑油ブラッシュオフリン
グ12が設けられている。クランクシャフト領域5に対
向するスタッフィングボックス1の他端には、クランク
シャフト領域5からエアレシーバ室4への潤滑油流入を
防止する1つのブラッシュオフリング10が配置されて
いる。
【0024】各スタッフィングボックスリング10,1
1,12は、少なくとも1つのバネ6によってピストン
ロッド3に対して経方向内側に作用する付勢力を付与さ
れる。バネ6は各スタッフィングボックスリング10,
11,12の周縁部を包囲すると共に、スタッフィング
ボックスリングの型に応じて異なり得る比表面圧をもっ
て、ピストンロッド3に対して押圧される。
1,12は、少なくとも1つのバネ6によってピストン
ロッド3に対して経方向内側に作用する付勢力を付与さ
れる。バネ6は各スタッフィングボックスリング10,
11,12の周縁部を包囲すると共に、スタッフィング
ボックスリングの型に応じて異なり得る比表面圧をもっ
て、ピストンロッド3に対して押圧される。
【0025】図2〜図4に、図1で最上部に位置すると
共に本発明の一実施の形態として設計されたブラッシュ
オフリング10を詳細に示す。図2は、長手方向軸線A
の方向から見た、ブラッシュオフリング10を示す平面
図である。図3は、図2の線III−IIIに沿って見
たブラッシュオフリング10を示す断面図である。図4
は、図2の線IV−IVに沿って見たブラッシュオフリ
ング10の断面図である。図4には、理解の便宜上ピス
トンロッド3が示されている。
共に本発明の一実施の形態として設計されたブラッシュ
オフリング10を詳細に示す。図2は、長手方向軸線A
の方向から見た、ブラッシュオフリング10を示す平面
図である。図3は、図2の線III−IIIに沿って見
たブラッシュオフリング10を示す断面図である。図4
は、図2の線IV−IVに沿って見たブラッシュオフリ
ング10の断面図である。図4には、理解の便宜上ピス
トンロッド3が示されている。
【0026】ブラッシュオフリング10は、周方向にお
いて互いに隣接して配置される実質的に同一の2つのリ
ングセグメント101を備える。経方向に延びる間隙と
して形成されたバットジョイント即ちロック102は、
リングセグメント101の互いに対向する各端部の間に
配置されている。各リングセグメント101は、その内
側部において経方向内側に延びる少なくとも2つの突出
リップ103を備えている。各突出リップ103は、リ
ングセグメント101全体に沿って同セグメント101
の周方向に延び、ピストンロッド3の長手方向軸線Aと
して定義される軸線方向に対して、互いに離間して配置
されている。各リップ103において経方向内側に位置
すると共に、高さH1及び高さH2をそれぞれ有する2
つの境界面は、動作状態においてピストンロッド3に沿
って摺動するブラッシュオフリング10の動作面30を
形成する。従って、動作面30は、軸線方向高さH=H
1+H2を有する。
いて互いに隣接して配置される実質的に同一の2つのリ
ングセグメント101を備える。経方向に延びる間隙と
して形成されたバットジョイント即ちロック102は、
リングセグメント101の互いに対向する各端部の間に
配置されている。各リングセグメント101は、その内
側部において経方向内側に延びる少なくとも2つの突出
リップ103を備えている。各突出リップ103は、リ
ングセグメント101全体に沿って同セグメント101
の周方向に延び、ピストンロッド3の長手方向軸線Aと
して定義される軸線方向に対して、互いに離間して配置
されている。各リップ103において経方向内側に位置
すると共に、高さH1及び高さH2をそれぞれ有する2
つの境界面は、動作状態においてピストンロッド3に沿
って摺動するブラッシュオフリング10の動作面30を
形成する。従って、動作面30は、軸線方向高さH=H
1+H2を有する。
【0027】各リングセグメント101の外側部には、
各バネ6(図1参照)を収容するために設けられた周方
向に延びる2つの溝105が備えられている。軸線方向
に対して、各溝105は、同溝105に収容された各バ
ネ6によりブラッシュオフリング10に対してほぼリッ
プ103の高さにおいて付勢力が付与されるように配置
されている。
各バネ6(図1参照)を収容するために設けられた周方
向に延びる2つの溝105が備えられている。軸線方向
に対して、各溝105は、同溝105に収容された各バ
ネ6によりブラッシュオフリング10に対してほぼリッ
プ103の高さにおいて付勢力が付与されるように配置
されている。
【0028】本発明において、スタッフィングボックス
リング10の動作面30には、硬い耐摩耗コーティング
20が施されている。コーティング20は、少なくとも
800HV1のヴィッカース硬さを備え、スタッフィン
グボックスリングを形成するための基礎材料よりも低い
摩耗性を有すると共に、ピストンロッド3を形成する材
料に対して非常に良好な動作性を示す材料により形成さ
れている。二行程大型ディーゼルエンジンに現在通常用
いられている主に硬化されたピストンロッドにおいて、
クロム及びクロムセラミックは、動作面30のコーティ
ング20の特に適切な材料であることが実証されてい
る。クロムは好ましくは電気分解により塗布され、例え
ば、動作面30はガルバーニ電気的に硬クロム処理を施
される。このことの有用性は、コーティング20の厚み
が少なくとも0.3ミリメートルである場合について実
証されている。本実施の形態において、コーティング2
0の厚みは0.3〜0.7ミリメートルである。
リング10の動作面30には、硬い耐摩耗コーティング
20が施されている。コーティング20は、少なくとも
800HV1のヴィッカース硬さを備え、スタッフィン
グボックスリングを形成するための基礎材料よりも低い
摩耗性を有すると共に、ピストンロッド3を形成する材
料に対して非常に良好な動作性を示す材料により形成さ
れている。二行程大型ディーゼルエンジンに現在通常用
いられている主に硬化されたピストンロッドにおいて、
クロム及びクロムセラミックは、動作面30のコーティ
ング20の特に適切な材料であることが実証されてい
る。クロムは好ましくは電気分解により塗布され、例え
ば、動作面30はガルバーニ電気的に硬クロム処理を施
される。このことの有用性は、コーティング20の厚み
が少なくとも0.3ミリメートルである場合について実
証されている。本実施の形態において、コーティング2
0の厚みは0.3〜0.7ミリメートルである。
【0029】コーティング20は、ピストンロッド3に
おいて良好な動作性を示す硬い耐摩耗材料から形成され
得る。例えば、ステライト、トリバロイ(Tribaloy)、
ニッケルリン(Nickelphosphor)又はこれらに同等の材
料が適している。用いる材料に応じて、コーティング2
0の塗布方法として、電気分解法以外に、噴霧法、プラ
ズマ法又はレーザー照射法、特にレーザークラッディン
グ等、その他の方法が適する。
おいて良好な動作性を示す硬い耐摩耗材料から形成され
得る。例えば、ステライト、トリバロイ(Tribaloy)、
ニッケルリン(Nickelphosphor)又はこれらに同等の材
料が適している。用いる材料に応じて、コーティング2
0の塗布方法として、電気分解法以外に、噴霧法、プラ
ズマ法又はレーザー照射法、特にレーザークラッディン
グ等、その他の方法が適する。
【0030】ブラッシュオフリング10の基礎材料とし
ては、特に二行程大型ディーゼルエンジンのスタッフィ
ングボックスリングに通常用いられる全材料、例えば、
ネズミ鋳鉄、鋼、及び、例えば加鉛青銅、銅−アルミニ
ウム合金、銅−鉛合金、及び銅−錫合金等の非鉄系金属
材料が適している。
ては、特に二行程大型ディーゼルエンジンのスタッフィ
ングボックスリングに通常用いられる全材料、例えば、
ネズミ鋳鉄、鋼、及び、例えば加鉛青銅、銅−アルミニ
ウム合金、銅−鉛合金、及び銅−錫合金等の非鉄系金属
材料が適している。
【0031】ブラッシュオフリング10又は同リング1
0のリングセグメント101が基礎材料により形成され
た後、動作面30に対してコーティング20が施され
る。硬い耐摩耗コーティング20によって、本発明のス
タッフィングボックスリング10は著しく好ましい耐摩
耗性を備え、従って周知のスタッフィングボックスリン
グよりも長期に及ぶ耐用期間を有する。更に、動作面3
0への硬い粒子の付着を回避することが可能であり摩滅
が生じないことから、ピストンロッド3における摩耗現
象もまた顕著に低減する。また、コーティング20によ
り、ブラッシュオフリング10は、動作面30とピスト
ンロッド3との間にスカッフィングを生じさせることな
く、ピストンロッド3に対して著しく増加した比表面圧
をもって押圧され得る。比表面圧の増加は、動作面30
の総高さHを(周知のブラッシュオフリングと比較し
て)減少させること及び/又はブラッシュオフリング1
0の溝105に収容するバネ6の力を増強することによ
って成される。本実施の形態では、ブラッシュオフリン
グ10は、少なくとも30N/cm2の比表面圧をもっ
てピストンロッド3に押圧される。このことによって、
ブラッシュオフリング10の除去作用は著しく改善す
る。
0のリングセグメント101が基礎材料により形成され
た後、動作面30に対してコーティング20が施され
る。硬い耐摩耗コーティング20によって、本発明のス
タッフィングボックスリング10は著しく好ましい耐摩
耗性を備え、従って周知のスタッフィングボックスリン
グよりも長期に及ぶ耐用期間を有する。更に、動作面3
0への硬い粒子の付着を回避することが可能であり摩滅
が生じないことから、ピストンロッド3における摩耗現
象もまた顕著に低減する。また、コーティング20によ
り、ブラッシュオフリング10は、動作面30とピスト
ンロッド3との間にスカッフィングを生じさせることな
く、ピストンロッド3に対して著しく増加した比表面圧
をもって押圧され得る。比表面圧の増加は、動作面30
の総高さHを(周知のブラッシュオフリングと比較し
て)減少させること及び/又はブラッシュオフリング1
0の溝105に収容するバネ6の力を増強することによ
って成される。本実施の形態では、ブラッシュオフリン
グ10は、少なくとも30N/cm2の比表面圧をもっ
てピストンロッド3に押圧される。このことによって、
ブラッシュオフリング10の除去作用は著しく改善す
る。
【0032】特に、摩耗が顕著に低減することにより、
ブラッシュオフリング10は、周知のリングと比較して
著しく小さい経方向幅Bをもって設計可能である。ブラ
ッシュオフリング10の経方向幅は、好ましくは、ピス
トンロッド3の径の最大7パーセント、特に好ましくは
最大5パーセントである。このことには、材料の所要量
が減少するという利点に加えて、ブラッシュオフリング
10が実質的に増加した弾性及びピストンロッド3に対
する高い形状適合性を備え、それによって除去作用が向
上するという利点がある。また、ブラッシュオフリング
10の弾性によって、2つのリングセグメント101の
みからブラッシュオフリング10を製造することが可能
になる。このことによって、ロック102の数が減少
し、除去効率に望ましい効果が及ぶ。より高い弾性を有
することは、動作面30の周縁部においてより一定の押
圧が達成されることから更に有利であり、その一定の押
圧は動作により摩耗が生じた際にも保持される。
ブラッシュオフリング10は、周知のリングと比較して
著しく小さい経方向幅Bをもって設計可能である。ブラ
ッシュオフリング10の経方向幅は、好ましくは、ピス
トンロッド3の径の最大7パーセント、特に好ましくは
最大5パーセントである。このことには、材料の所要量
が減少するという利点に加えて、ブラッシュオフリング
10が実質的に増加した弾性及びピストンロッド3に対
する高い形状適合性を備え、それによって除去作用が向
上するという利点がある。また、ブラッシュオフリング
10の弾性によって、2つのリングセグメント101の
みからブラッシュオフリング10を製造することが可能
になる。このことによって、ロック102の数が減少
し、除去効率に望ましい効果が及ぶ。より高い弾性を有
することは、動作面30の周縁部においてより一定の押
圧が達成されることから更に有利であり、その一定の押
圧は動作により摩耗が生じた際にも保持される。
【0033】しかしながら、本発明のスタッフィングボ
ックスリング10,11,12は3つ以上のリングセグ
メントから構成されてもよいことは明らかである。以
上、図2〜図4を参照して、本発明のスタッフィングボ
ックスリングの実施形態を説明したが、同説明は、密封
リング11、潤滑油ブラッシュオフリング12又は二行
程大型ディーゼルエンジンのスタッフィングボックスに
おけるその他の型のスタッフィングボックスリングにも
同様に当てはまる。
ックスリング10,11,12は3つ以上のリングセグ
メントから構成されてもよいことは明らかである。以
上、図2〜図4を参照して、本発明のスタッフィングボ
ックスリングの実施形態を説明したが、同説明は、密封
リング11、潤滑油ブラッシュオフリング12又は二行
程大型ディーゼルエンジンのスタッフィングボックスに
おけるその他の型のスタッフィングボックスリングにも
同様に当てはまる。
【0034】図5は、本発明のスタッフィングボックス
リングとして設計された密封リング11の一実施形態
を、図4と同様の部分にて示す断面図である。図5で用
いられる符号については前述の通りである。密封リング
11において、経方向内側に位置する境界面全体は、コ
ーティング20を施した動作面30を形成する。向上し
た密封作用を備えることによって、密封リング11は、
特に、高い排気圧又は吸気圧において動作する大型ディ
ーゼルエンジンに適する。
リングとして設計された密封リング11の一実施形態
を、図4と同様の部分にて示す断面図である。図5で用
いられる符号については前述の通りである。密封リング
11において、経方向内側に位置する境界面全体は、コ
ーティング20を施した動作面30を形成する。向上し
た密封作用を備えることによって、密封リング11は、
特に、高い排気圧又は吸気圧において動作する大型ディ
ーゼルエンジンに適する。
【0035】図6は、本発明のスタッフィングボックス
リングとして設計された潤滑油ブラッシュオフリング1
2の一実施形態を、図4と同様の部分にて示す断面図で
ある。図6で用いられる符号については前述の通りであ
る。潤滑油ブラッシュオフリング12には、ブラッシュ
オフリング10と同様に、2つのリップ123が設けら
れ、同リップ123の経方向内側に位置する境界面は互
いに協働して、コーティング20を施した動作面30を
形成する。
リングとして設計された潤滑油ブラッシュオフリング1
2の一実施形態を、図4と同様の部分にて示す断面図で
ある。図6で用いられる符号については前述の通りであ
る。潤滑油ブラッシュオフリング12には、ブラッシュ
オフリング10と同様に、2つのリップ123が設けら
れ、同リップ123の経方向内側に位置する境界面は互
いに協働して、コーティング20を施した動作面30を
形成する。
【0036】図1に示す二行程大型クロスヘッドディー
ゼルエンジンに用いられるスタッフィングボックス1に
おいて、全てのスタッフィングボックスリング10,1
1,12を本発明に基づき設計することができる。しか
しながら、スタッフィングボックスリングのうちの1つ
又はいくつかのみに、動作面30へのコーティング20
を施したスタッフィングボックス1の各実施形態も考え
られる。
ゼルエンジンに用いられるスタッフィングボックス1に
おいて、全てのスタッフィングボックスリング10,1
1,12を本発明に基づき設計することができる。しか
しながら、スタッフィングボックスリングのうちの1つ
又はいくつかのみに、動作面30へのコーティング20
を施したスタッフィングボックス1の各実施形態も考え
られる。
【0037】以上、説明したように、本発明によって、
硬い耐摩耗コーティング20を施された動作面30を備
える、二行程大型クロスヘッドディーゼルエンジンに用
いられるスタッフィングボックスリング10,11,1
2が提供される。このような構成により、より高い比表
面圧が達成される。本発明のスタッフィングボックスリ
ングは、周知のリングと比較して顕著に向上した除去及
び密封作用を備え、このことによって、ピストンロッド
及びスタッフィングボックスの摩耗及び潤滑油消費量は
著しく低減する。
硬い耐摩耗コーティング20を施された動作面30を備
える、二行程大型クロスヘッドディーゼルエンジンに用
いられるスタッフィングボックスリング10,11,1
2が提供される。このような構成により、より高い比表
面圧が達成される。本発明のスタッフィングボックスリ
ングは、周知のリングと比較して顕著に向上した除去及
び密封作用を備え、このことによって、ピストンロッド
及びスタッフィングボックスの摩耗及び潤滑油消費量は
著しく低減する。
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
より、除去及び密封作用効率を向上させることが可能
な、クロスヘッドを備える二行程大型ディーゼルエンジ
ンに用いられるスタッフィングボックスリングを提供す
ることができる。
より、除去及び密封作用効率を向上させることが可能
な、クロスヘッドを備える二行程大型ディーゼルエンジ
ンに用いられるスタッフィングボックスリングを提供す
ることができる。
【図1】 本発明の一実施形態におけるスタッフィング
ボックスリングを有するスタッフィングボックスを示す
断面図。
ボックスリングを有するスタッフィングボックスを示す
断面図。
【図2】 本発明の一実施形態におけるスタッフィング
ボックスリングを示す平面図。
ボックスリングを示す平面図。
【図3】 図2の実施形態を示す、同図の線III−IIIに
沿って見た断面図。
沿って見た断面図。
【図4】 図2の実施形態を示す、同図の線IV−IVに沿
って見た断面図。
って見た断面図。
【図5】 図4に対応するが、本発明の別の実施形態に
おけるスタッフィングボックスリングを示す断面図。
おけるスタッフィングボックスリングを示す断面図。
【図6】 図4に対応するが、本発明の更に別の実施形
態におけるスタッフィングボックスリングを示す断面
図。
態におけるスタッフィングボックスリングを示す断面
図。
1…スタッフィングボックス、2…ハウジング、3…ピ
ストンロッド、4…エアレシーバ室、5…クランクシャ
フト領域、6…バネ、10,11,12…スタッフィン
グボックスリング。
ストンロッド、4…エアレシーバ室、5…クランクシャ
フト領域、6…バネ、10,11,12…スタッフィン
グボックスリング。
Claims (10)
- 【請求項1】 ピストンロッド(3)を介してクロスヘ
ッドに連結されたピストンを往復動可能に収容するシリ
ンダを備える二行程大型ディーゼルエンジンのスタッフ
ィングボックス(1)に用いるスタッフィングボックス
リング(10,11,12)において、同スタッフィン
グボックス(1)はエアレシーバ室(4)からクランク
シャフト領域(5)に至るピストンロッド(3)の往復
動路として作用し、同スタッフィングボックスリング
(10,11,12)は、 動作状態にてピストンロッド(3)に沿って摺動するス
タッフィングボックスリング(10,11,12)の動
作面(30)に、硬い耐摩耗コーティング(20)が施
されていることを特徴とするスタッフィングボックスリ
ング。 - 【請求項2】 コーティング(20)はクロムコーティ
ング又はクロムセラミックコーティングであることを特
徴とする請求項1に記載のスタッフィングボックスリン
グ。 - 【請求項3】 動作面(30)はガルバーニ電気的にコ
ーティングされることを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載のスタッフィングボックスリング。 - 【請求項4】 コーティング(20)は噴霧法、プラズ
マ法、又はレーザー照射法、特にレーザークラッデング
によって動作面(30)に施されることを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載のスタッフィングボックスリ
ング。 - 【請求項5】 少なくとも2つのリングセグメント(1
01)を備え、同リングセグメント(101)は互いに
協働して1つのリング(10,11,12)を成すよう
に周方向に隣接して配置されることを特徴とする請求項
1〜請求項4のいずれかに記載のスタッフィングボック
スリング。 - 【請求項6】 2つのリングセグメント(101)を備
えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに
記載のスタッフィングボックスリング。 - 【請求項7】 ピストンロッド(3)の径の最大7パー
セント、特に最大5パーセントの経方向幅(B)を有す
ることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記
載のスタッフィングボックスリング。 - 【請求項8】 スタッフィングボックスリング(10,
11,12)の周縁部を包囲すると共に、同スタッフィ
ングボックスリング(10,11,12)をピストンロ
ッド(3)に対して押圧する1つのバネ(6)を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載
のスタッフィングボックスリング。 - 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
少なくとも1つのスタッフィングボックスリング(1
0,11,12)を備えることを特徴とする二行程大型
クロスヘッドディーゼルエンジンに用いられるスタッフ
ィングボックス。 - 【請求項10】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載
の少なくとも1つのスタッフィングボックスリング(1
0,11,12)、又は請求項9に記載のスタッフィン
グボックス(1)を備えることを特徴とする二行程大型
クロスヘッドディーゼルエンジン。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP99810300 | 1999-04-12 | ||
EP99810300-6 | 1999-04-12 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000085888A Pending JP2000291807A (ja) | 1999-04-12 | 2000-03-27 | スタッフィングボックスリング |
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Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JP2000291807A (ja) |
KR (1) | KR100679616B1 (ja) |
CN (1) | CN1216238C (ja) |
AT (1) | ATE344894T1 (ja) |
DE (1) | DE50013711D1 (ja) |
DK (1) | DK1045175T3 (ja) |
PL (1) | PL194501B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008261364A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Riken Corp | スタフィングボックス |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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