JP2000291730A - 制震装置および制震構造物 - Google Patents

制震装置および制震構造物

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JP2000291730A
JP2000291730A JP11100678A JP10067899A JP2000291730A JP 2000291730 A JP2000291730 A JP 2000291730A JP 11100678 A JP11100678 A JP 11100678A JP 10067899 A JP10067899 A JP 10067899A JP 2000291730 A JP2000291730 A JP 2000291730A
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Japan
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damping
damping device
steel plate
vibration
lead plug
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JP11100678A
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English (en)
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Fumiaki Arima
文昭 有馬
Norikatsu Takase
憲克 高瀬
Shigeki Nakaminami
滋樹 中南
Toshiya Suzuki
利哉 鈴木
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Sumitomo Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制震機能を高めることができる制震装置およ
び制震構造物を提供する。 【解決手段】 単層ゴム体21A、または鋼板とゴム層
とを積層した積層ゴム体21の上下面に外部鋼板22、
22を結合し、単層ゴム体21Aまたは積層ゴム体21
および外部鋼板22、22を貫通して単数または複数の
鉛プラグ23を埋設して減衰体20を構成し、減衰体2
0の水平方向の断面積に対する鉛プラグ23の水平方向
の断面積を15乃至35パーセントに設定することを特
徴とする。減衰体20の外部鋼板に対接してフランジプ
レート30、30を結合してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛プラグ入り積層
ゴム体または鉛プラグ入りゴム体を使用する制震装置お
よびそれを備える制震構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物本体の荷重を支え、水平方
向の撓み性(柔軟性)によって建物の固有周期を伸長す
ることによって、地震の入力を低減しようとする免震用
積層ゴム支承がある。これらの積層ゴム支承に、さらに
エネルギーの吸収能力を付加する目的で、特別な高減衰
のゴム材を使用したり、積層ゴム体の中央に鉛プラグを
挿入しているものもある。
【0003】前記した従来の免震装置として用いられる
鉛プラグ入り積層ゴム支承は、構造物の荷重による大き
な軸力(面圧=50〜150kg/cm)を受けなが
らせん断変形を行う。従って、フランジプレートを伝達
した面圧によって鉛プラグ入り積層ゴム体は圧縮状態と
なり、鉛プラグの拘束効果が自然と得られる使用法とな
っている。この面圧によってフランジプレートと鉛プラ
グ端部との面には適度な摩擦抵抗力が生じ、上下の外部
鋼板と鉛プラグとの間にせん断変形による変形が生じる
ことを阻止することができる。従って、鉛の降伏特性を
十分に引き出せる機構を形成し、降伏耐力σp=80〜
160kg/cmを期待することができる。これらの
ことは、鉛プラグ入り積層ゴム支承に大きな軸力(面
圧)が存在し、鉛プラグを拘束していることに起因する
ものである。
【0004】すなわち、図19に示すように、積層ゴム
体1には鉛プラグ2が積層面に直交する方向に埋込まれ
ている。積層ゴム体1の上下部には、外部鋼板3、4が
設けられている。これらの外部鋼板3、4は、ボルト5
により、フランジプレート6、7に連結されている。こ
れらフランジプレート6、7は、アンカー部材8を介し
て建物Cおよび基礎B間に介装設置されている。
【0005】これにより、積層面に直交する方向(縦方
向)の荷重に対して、積層ゴム体1により大きな剛性が
示される。積層面に沿った方向(横方向)の荷重、すな
わちせん断力に対してはゴム層が容易に撓み、せん断変
形が小さいとき鉛プラグ2が初期抵抗を発揮してゴム層
の撓みを阻止する。せん断変形が大きくなると、鉛プラ
グ2が降伏し、塑性に伴うエネルギー吸収を行い振動を
抑制する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した免震用鉛プラ
グ入り積層ゴム支承は、例えば円柱形の場合、直径が8
0cm〜150cm程度に対して高さが30cm〜50
cm程度と水平方向の断面積に対する高さが大きく設定
されており、また、鉛プラグ入り積層ゴム体(減衰体)
の水平方向の断面積に対する鉛プラグの水平方向の断面
積が、通常4〜10パーセントの範囲に設定されてお
り、減衰体の水平方向の全体断面積に対する鉛断面積の
占有率が小さいものとなっている。
【0007】このような免震用鉛プラグ入り積層ゴム支
承を制震装置として使用すると、軸力が作用しないため
鉛の拘束効果が得られず、鉛プラグの端部が外部鋼板内
で変形し、大きな減衰能力が得られないという問題点が
ある。
【0008】また、前記した免震用鉛プラグ入り積層ゴ
ム支承が大きな変形を多数回経験すると、変形時に鉛プ
ラグの一部が積層ゴム内に進入し、円筒空間が大きくな
り、鉛両端との隙間が生じて鉛の拘束効果が低下し、減
衰性能が低下することが指摘されている。この現象は数
ミリのゴム体の中に鉛が熱融解し、押進することに起因
するものである。
【0009】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであり、鉛プラグの減衰能力を高めることに
より制震性能を高めることができ、大きな変形を多数回
経験しても減衰能力が低下することがなくしかも長期間
安定している制震装置および制震構造物を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1の制震装置は、単層ゴム体、また
は鋼板とゴム層とを積層した積層ゴム体の上下面に外部
鋼板を結合し、前記単層ゴム体または積層ゴム体および
外部鋼板を貫通する単数または複数の鉛プラグを埋設し
て減衰体を構成し、前記減衰体の水平方向の断面積に対
する鉛プラグの水平方向の断面積を15乃至35パーセ
ントに設定することを特徴とし、減衰体の外部鋼板に対
接してフランジプレートを結合するように構成してもよ
い。
【0011】また、本発明に係る第2の制震装置は、単
層ゴム体、または鋼板とゴム層とを積層した積層ゴム体
の上下面に外部鋼板を結合し、前記単層ゴム体または積
層ゴム体および外部鋼板を貫通する単数または複数の鉛
プラグを埋設して減衰体を構成し、前記減衰体の上下面
に対接してフランジプレートを結合した制震装置からな
り、前記減衰体は鉛プラグを包囲する複数枚のリング鋼
板を積層することを特徴とする。
【0012】前記した制震装置において、減衰体に埋設
される鉛プラグの両端に、付着摩擦材を設置してフラン
ジプレートに対接させるように構成してもよく、付着摩
擦材は縞鋼板、あるいは突部や凹部、陥没部からなる係
止部を有する鋼板で形成してもよい。
【0013】また、前記した制震装置において、鉛プラ
グは、一端より多端に向けて径を漸次減少させてテーパ
ー形状に形成してもよく、減衰体への埋設時に上下から
所定の面圧を加えるようにしてもよい。
【0014】本発明に係る第1の制震構造物は、前記し
た制震装置を、構造物の対向する架構の一方より他方に
向けて延在する構造部材と、構造物の対向する架構の他
方より延在する構造部材との間に設置することを特徴と
する。
【0015】本発明に係る第2の制震構造物は、前記し
た制震装置を、構造物の対向する二つの架構の一方より
他方に向けて延在させて構成される構造部材と他方の架
構との間に設置することを特徴とし、本発明に係る第3
の制震構造物は、前記した制震装置を、壁状の部材と水
平の架構との間に設置することを特徴とする。
【0016】本発明に係る第4の制震構造物は、前記し
た制震装置を、二つの水平架構の一方より延設したブレ
ース材と他方の水平架構との間に設置するとともに速度
比例型の減衰装置を付設することを特徴とし、本発明に
係る第5の制震構造物は、前記した制震装置のフランジ
プレートと構造架構との間に、構造架構軸と直交する方
向に摺動可能なスライド機構を介在させることを特徴と
する。
【0017】本発明に係る第6の制震構造物は、架構内
の斜めブレース材間に、前記した制震装置を2つ重ねた
状態に設置し、2つの制震装置の中間部を一方のブレー
ス材に結合し、その両端部を他方のブレース材に結合す
ることを特徴とする。
【0018】前記のように構成された制震装置および制
震構造物によれば、減衰体における鉛プラグ端部の変形
を抑制しつつ、かつ断面積の占有率を大きく設定してい
るため減衰能力が大きくなり、鉛プラグを包囲する複数
枚のリング鋼板を積層したことにより大きな変形を多数
回経験しても減衰能力が低下することがなく、減衰能力
を長期的に安定させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1は、本発明に係る制震装置の第1の実
施の形態を示す展開斜視図、図2は、図1のA−A線に
沿う縦断面図である。図1、2に示す制震装置10は、
減衰体20およびフランジプレート30、30とから構
成されている。フランジプレート30、30は矩形状の
鋼板より形成され、フランジプレート30、30と減衰
体20とを結合するボルト31が挿通される段付きのボ
ルト挿通孔32が設けられている。フランジプレート3
0、30の長手方向の両端部には、制震装置10を例え
ば基礎と構造物との間に設置固定するための取付孔33
が穿設されている。
【0020】減衰体20は図1、2のように直方体形を
しており、図2のように、鋼板とゴム層を交互に積層し
た積層ゴム体21の上下面に外部鋼板22、22を加硫
接着等により結合し、積層ゴム体21および外部鋼板2
2、22を貫通して層面に直交する方向に2個の鉛プラ
グ23、23を埋設して構成している。鉛プラグ23、
23は円柱形をしており、直方体形の減衰体20の長手
方向に2つが並設されている。
【0021】鉛プラグ23はその鉛直方向の断面形状は
縦寸法に対し横寸法を大きく設定してあり、本実施形態
では縦寸法Hを1としたとき横寸法Lが1.5〜3程度
に設定された横長形状をしている。減衰体20の積層ゴ
ム体21および外部鋼板22の外周には、被覆ゴム24
が設けられている。減衰体20の積層ゴム体21および
外部鋼板22の上下面に対接してフランジプレート3
0、30をボルト31により結合して制震装置10が構
成される。
【0022】鉛プラグ23は、前記したように減衰体2
0への埋設個数が2個で縦寸法Hを1としたとき横寸法
Lが1.5〜3程度に設定され、これにより減衰体20
の水平方向の断面積に対する鉛プラグ23の水平方向の
断面積の占める割合が大きくなっている。具体的には減
衰体20は長辺が60cm程度で短辺が30cm程度で
あり、鉛プラグ23の直径が15cm程度であり、減衰
体20の水平方向の断面積に対する鉛プラグ23の水平
方向の断面積の割合は、20数パーセントに設定されて
いる。この割合が小さいと減衰能そのものが小さく装置
を大型化し、個数を多くする必要が生じる。また、一方
この割合が極端に大きい場合は鉛の拘束効果が低下し減
衰性能が低下し、15乃至35パーセントに設定すると
好適である。減衰体20は高さが5〜10cm程度であ
り、全体形状は扁平な直方体形状をしている。
【0023】このように、鉛プラグ23の断面積の全体
断面積に対する占有率が大きく設定してあり、鉛の量を
増やしてあるため、減衰能力が大きくなる。また、縦寸
法Hに対し横寸法Lを大きく設定してあるため、鉛プラ
グ23の剛性が大きくなりエネルギー吸収能力が高くな
り、減衰能力が大きくなる。請求項1に係る制震装置は
フランジプレート30、30が無く、減衰体20を直接
ボルト等により構造部材、加工等に固定するものであ
る。
【0024】また、減衰体20は、例えば図3に示され
る第2の実施形態を示す中央部縦断面図のように、単層
ゴム体21Aの上下面に外部鋼板22、22を結合し、
単層ゴム体21Aおよび外部鋼板22、22を貫通して
鉛プラグ23、23を層面に直交する方向に埋設した構
成とすることもできる。なお、前記した第1の実施形態
と実質的の同等の構成については、同じ参照符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0025】鉛プラグ23は、図4に示される第3の実
施形態を示す要部断面図のように、一端から他端に、す
なわち上端から下端に向けて径が漸次細く形成されたテ
ーパー形状としてもよい。鉛プラグ23のテーパーは3
〜8パーセントに設定される。このように構成すること
により、鉛プラグ23の積層ゴム体21または単層ゴム
体21Aおよび外部鋼板22、22への埋設を容易に行
うことができる。
【0026】つぎに、このような構成の制震装置10の
動作について説明する。まず、積層面に直交する方向
(縦方向)の荷重に対しては、積層ゴム体21または単
層ゴム体21Aにより大きな剛性が示される。積層面に
沿った方向(横方向)の荷重、すなわちせん断力に対し
ては積層ゴム体21または単層ゴム体層21Aは容易に
撓み、せん断力が小さいとき鉛プラグ23が初期抵抗を
発揮して積層ゴム体21または単層ゴム体21Aの撓み
を阻止する。
【0027】せん断変形が大きくなると、鉛プラグ23
は塑性変形を起し、積層ゴム体21または単層ゴム体2
1Aとともにせん断変形を起す。そして、せん断変形が
大きいとき、鉛プラグ23は鉛の塑性に伴う履歴エネル
ギー吸収能力を発揮して振動を抑制する。
【0028】このとき、減衰体20の水平方向の断面積
に対する鉛プラグ23の水平方向の断面積を15乃至3
5パーセントに大きく設定しており、鉛の占有率が大き
いので減衰能力は大きく、制震性能が十分に発揮され
る。図1、2に示す制震装置10の減衰性能特性は、図
5の制震装置の性能を示す特性図に示す通りであり、制
震装置10は、高い減衰性能と安定した履歴ループを描
いていることが認められる。
【0029】鉛プラグ23に対しては、図6に示される
第4の実施形態を示す要部断面図のように、鉛プラグ2
3の埋設時に上下からたとえば200kg/cm2
程度の面圧Pを加えるようにすることができる。この場
合、鉛プラグ23の全高は例えば単層ゴム体21Aと外
部鋼板22、22との厚さより大きく設定し、面圧を加
えることにより鉛プラグ23と減衰体20とを平坦にす
るようにする。これにより、ポアソン比の関係から横方
向に押圧力Qが作用し、減衰体20からの周囲拘束力を
高めることができる。
【0030】図7は本発明の制震装置の第5の実施の形
態を示す要部断面図である。図7において、鉛プラグ2
3の上下端部とフランジプレート30、30との接合部
分に突起(ダボ)25、25を設けている。突起25は
例えば薄い円板形をしてフランジプレート30に溶接等
により固着されており、鉛プラグ23の上下端部の凹部
に嵌合されている。これにより、鉛プラグ23の上下端
部がせん断変形に伴い歪に変形することを抑制でき、鉛
プラグは拘束効果が得られるため減衰能力を大きくで
き、しかも長期的に安定させることができる。
【0031】図8は、本発明の制震装置の第6の実施の
形態を示す要部断面図である。図8において、鉛プラグ
23の上下端部とフランジプレート30、30との接合
部分にスパイク26、26を設けている。スパイク26
はフランジプレート30より突設されて鉛プラグ23に
突き刺さる状態となり、図7の実施形態と同様に減衰能
力を大きくでき、しかも長期的に安定させることができ
る。
【0032】図9は本発明の制震装置の第7の実施の形
態を示し、(a)は要部断面図、(b)は付着摩擦材の
平面図である。図9において、鉛プラグ23の両端に付
着摩擦材として縞鋼板27、27を設置してフランジプ
レート30、30に対接させている。縞鋼板27は外部
鋼板22、22の通孔に嵌合されている。縞鋼板27は
多数の長方形の突部が縦横の縞模様に形成されており、
縞鋼板27の縞模様に鉛プラグ23が対接すると鉛プラ
グの上下端部との摩擦力がさらに大きくでき、鉛プラグ
は外部鋼板内に強固に結合されるため上下端部が変形す
ることがなく、減衰能力を長期間安定させることができ
る。
【0033】なお、付着摩擦材として前記した縞鋼板の
他に図10に示される付着摩擦材を用いることができ
る。図10はそれぞれ付着摩擦材の他の例を示す平面図
および側面図である。(a)に示す付着摩擦材28は係
止部として円板に4本の棒状突部29を固着したもので
あり、棒状突部29と減衰体20の長手方向とは直交す
るように設定してある。このため構造架構の面方向に対
抗することができ、鉛プラグ23の上下端部がせん断変
形に伴い歪に変形することを抑制でき強固に結合される
ため、減衰能力を長期的に安定させることができる。
【0034】(b)に示す付着摩擦材28Bは円板に係
止部として複数の突部29Bを固着したものである。
(c)に示す付着摩擦材28Cは円板に係止部として4
本の角棒状突部29Cを固着したものであり、角棒状突
部29Cと減衰体20の長手方向とは直交するように設
定してある。(d)に示す付着摩擦材28Dは円板に係
止部として複数の角状突部29Dを固着したものであ
る。(e)に示す付着摩擦材28Eは円板に係止部とし
て4本の鉄筋29Eを溶接したものであり、同様に突部
29Eと減衰体20の長手方向とは直交するように設定
してある。(f)に示す付着摩擦材28Fは円板に係止
部として円板状の突部29Fを固着したものである。係
止部としては前記のような突部の代わりに、凹部や陥没
部を設けるようにしてもよい。図10に示した各々の付
着摩擦材は、係止部により鉛プラグ23の上下端部がせ
ん断変形に伴い歪に変形することを抑制でき強固に結合
されるため、減衰能力を長期的に安定させることができ
る。
【0035】図11を参照して本発明の第8の実施形態
を説明する。図11は第8の実施形態の要部断面図であ
る。この実施形態の特徴とするところは、減衰体の内側
に鉛プラグを包囲する複数枚のリング鋼板40を積層し
たことである。すなわち、鉛プラグ23は前記した実施
形態と同様に単層ゴム体21Aまたは積層ゴム体21お
よび外部鋼板22、22を貫通して埋設したものであ
り、ゴム体の加硫時に単層ゴム体21Aまたは積層ゴム
体21と鉛プラグ23との間にセットされて埋設され
る。リング鋼板40は上下のフランジプレート30、3
0に対接するように鉛プラグ23の外周側に埋設されて
いる。リング鋼板40は厚さが数mmの薄板を積層して
埋設されている。
【0036】この実施形態の動作について図12を参照
して説明する。図12(a)は図11の動作状態を示す
部分断面図、(b)は参考例の動作状態を示す部分断面
図である。地震等による振動の変位が制震装置に作用す
ると、上下のフランジプレート30、30間の減衰体2
0は振動の方向に変位する。リング鋼板40が無い場合
は単層ゴム体21Aと鉛プラグ23とが接触しているた
め、制震装置として使用するようなゴム層の拘束力が弱
い場合には大きな変形を多数回経験するとゴム体内に鉛
が熱融解して押進し、鉛の降伏特性や減衰性能が低下す
るが、本実施形態ではリング鋼板40があるために、前
記のような不具合が生ずることはない。
【0037】また、リング鋼板40を複数枚の厚さが数
mmの薄板で構成することにより、大きなせん断歪みが
作用しても図12(a)に示されるように、せん断変形
に伴う周りのゴム体の局部的なせん断変形量を小さくで
き、減衰体の破断、破壊を防止することができる。参考
例として示される図12(b)の場合、リング鋼板40
Aは厚肉のリング1枚で構成されているため、せん断変
形が比較的小さい場合でもリング上下面の端部でゴム体
に局部的な大きな変形が生じ、減衰体が破断、破壊して
しまう可能性がある。
【0038】なお、図13(a)に示すように、鉛プラ
グ23の上下の端部に付着摩擦材を設置し、鉛プラグ2
3の上下端部がせん断変形に伴い歪に変形することを抑
制するようにして減衰能力を長期的に安定させることが
できる。この場合、付着摩擦材は図9、10に示される
縞鋼板27や付着摩擦材28が用いられる。また、図1
3(b)に示すように、減衰体20は積層ゴム体21を
用いるとともに、リング鋼板40Bのように鉛プラグ2
3の全高に亘って包囲するようにし、リング鋼板をフラ
ンジプレートの内面に対接するように構成してもよい。
【0039】図14は、本発明の制震構造物の第1の実
施の形態を示す要部正面図である。図14において、制
震構造物は、前記した制震装置10を、構造物である建
物41の対向する架構の一方である上部の梁42と柱4
3の接合部より下方に向けて延設した一方の構造部材で
あるVブレース44の上部取付部45と、構造物の対向
する架構の他方である下部の梁46と柱43の接合部よ
り上方に向けて延設し、上部取付部45と対向する他方
の構造部材であるVブレース47の下部取付部48との
間に設置する場合を示している。
【0040】このように、制震装置10を、Vブレース
44の上部取付部45とVブレース47の下部取付部4
8との間に設置することで、前記したような制震装置1
0の数々の効果を奏するとともにVブレース44、47
との相互作用により、安定した制震効果を達成すること
ができる。梁42、46の上部にはスラブ床49が形成
されている。
【0041】図14の実施形態において、構造物の対向
する架構の一方である梁42より他方の梁46に向けて
一方の構造部材であるVブレース44を延設し、Vブレ
ース44と他方の架構である梁46との間に、制震装置
10を設置するように構成してもよく、また上下反転し
て下方の梁46から延設したVブレース47と上方の梁
42との間に、制震装置10を設置するように構成して
もよい。構造部材はVブレースに限らず、間柱等で構成
してもよい。
【0042】図15は、本発明の制震構造物の第2の実
施の形態を示す要部正面図である。図15において、制
震構造物は、前記した制震装置10を、建物51の柱5
2と梁53とから形成される空間に位置する壁状の部材
であるPC壁54と、建物51の水平の架構である梁5
3との間に設置した場合を示している。このように、制
震装置10を、建物51のPC壁54と梁53との間に
設置することで、前記したような制震装置10自体の数
々の効果を奏するとともにPC壁54との相互作用によ
り、より安定した制震効果を期待することができる。な
お、壁状の部材はPC壁に限られるものではない。
【0043】図16は、本発明の制震構造物の第3の実
施の形態を示す要部正面図である。図16において、制
震構造物は、前記した制震装置10を、建物61の下部
の架構である梁62の取付部63と、上部の架構である
梁64と柱65との接合部より延設したVブレース66
の中心取付部67との間に設置するとともに、中心取付
部67と下部の架構である梁62と柱65との接合部と
の間に、粘性ダンパー等の速度比例型の減衰装置68、
68を設置した場合を示している。
【0044】このように、変位比例型の制震装置10
を、Vブレース66の中心取付部67と梁62の取付部
63との間に設置するとともに、速度比例型の減衰装置
68を設置することで、前記したような制震装置の数々
の効果を奏するとともに減衰装置68との相互作用によ
り、より安定した制震効果、減衰効果を達成することが
できる。
【0045】図17を参照して、本発明の制震構造物の
第4の実施の形態を説明する。図17(a)は第4の実
施の形態示す要部断面図、(b)は(a)のB−B線断
面図である。制震装置10の上方のフランジプレート3
0の上面には、スライド機構70、70の受けレール7
1、71が2本固着され、受けレールに摺動可能にレー
ル部材72、72が装着される。スライド機構70の摺
動方向は制震装置10の長手方向と直交しており、制震
装置10はその長手方向に沿って構造架構面内に設置さ
れるため、スライド機構70は構造架構面に直交する方
向に摺動可能となっている。制震装置10の下方のフラ
ンジプレート30は例えば梁等の構造架構73上に設置
固定され、レール部材72、72上にVブレース等の構
造架構74が固定されるため、スライド機構70はフラ
ンジプレート30と構造架構74との間に介在された構
成となっている。
【0046】前記のように制震装置10上にスライド機
構70が設置された制震構造物によれば、構造架構軸と
直交する方向、すなわち面外方向に大きなせん断力が加
わった場合にはスライド機構70により逃げられるた
め、制震装置10に固定されたVブレース等の構造架構
74は降伏することがない。制震構造物においては、平
面的にはX方向、Y方向に制震装置10がそれぞれ所要
数設置されるため、一方向の制震装置に大きなせん断力
が加わりスライド機構70により変位が許容されても、
他方向の制震装置がせん断力に対抗して変位を減衰させ
ることができる。
【0047】図18を参照して、本発明の制震構造物の
第5の実施の形態を説明する。図18は本発明の制震構
造物の第5の実施の形態を示す要部正面図である。制震
構造物の架構は柱75、梁76から構成され、架構内に
設けた斜めブレース材77、78間に、前記した制震装
置10を2つ重ねた状態に設置し、2つの制震装置の中
間部を一方のブレース材77に結合し、2つの制震装置
の両端部を結合して他方のブレース材78に結合してい
る。このように、制震装置10をブレース材77とブレ
ース材78との間に設置することで、地震等の変位が架
構に加わると両ブレース材が伸縮し、この伸縮変位を制
震装置10が減衰させる。制震構造物は前記したような
制震装置の数々の効果を奏するとともに、ブレース材7
7、78との相互作用によりさらに大きな減衰能力を得
ることができ、安定した制震効果を達成することができ
る。
【0048】なお、スライド機構は前記したようなレー
ル部材に限らず、レール部材にベアリングボールを介し
てブロック体を摺動可能とした直動装置を用いてもよ
い。積層ゴム体または単層ゴム体に使用するゴム材に天
然ゴムを使用することができ、またゴム材に高減衰ゴム
を使用することにより、さらに減衰能力を高めることが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る制震
装置および制震構造物によれば、単層ゴム体または積層
ゴム体の上下面に外部鋼板を結合し、単層ゴム体または
積層ゴム体および外部鋼板を貫通して単数または複数の
鉛プラグを埋設して減衰体を構成し、減衰体の水平方向
の断面積に対する鉛プラグの水平方向の断面積を15乃
至35パーセントに設定するようにしたので、減衰能力
を大きくでき、制震性能を高めることができ、したがっ
て耐震的により安全な構造物を実現できる。
【0050】また、減衰体は鉛プラグを包囲する複数枚
のリング鋼板を積層するので、制震装置が大きな変形を
多数回経験しても減衰能力が低下することがない。減衰
体に埋設される鉛プラグの両端に付着摩擦材を設置すれ
ば、鉛プラグは外部鋼板内に強固に結合されるため上下
端部が変形することがなく、減衰能力を長期間安定させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制震装置の第1の実施の形態を示す展
開斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う縦断面図である。
【図3】本発明の制震装置の第2の実施の形態を示す中
央部縦断面図である。
【図4】本発明の制震装置の第3の実施の形態を示す要
部断面図である。
【図5】図1、2の制震装置の減衰性能を示す特性図で
ある。
【図6】本発明の制震装置の第4の実施の形態を示す要
部断面図である。
【図7】本発明の制震装置の第5の実施の形態を示す要
部断面図である。
【図8】本発明の制震装置の第6の実施の形態を示す要
部断面図である。
【図9】(a)は本発明の制震装置の第7の実施の形態
を示す要部断面図、(b)は縞鋼板の平面図である。
【図10】(a)〜(f)は、それぞれ付着摩擦材の他
の例を示す平面図および側面図である。
【図11】本発明の制震装置の第8の実施形態の実施形
態の要部断面図である。
【図12】(a)は図11の制震装置の動作状態を示す
部分断面図、(b)は参考例の動作状態を示す部分断面
図である。
【図13】(a)は図11の制震装置に付着摩擦材を設
置した例の要部断面図、(b)は他の例の要部断面図で
ある。
【図14】本発明の制震構造物の第1の実施の形態を示
す要部正面図である。
【図15】本発明の制震構造物の第2の実施の形態を示
す要部正面図である。
【図16】本発明の制震構造物の第3の実施の形態を示
す要部正面図である。
【図17】(a)は本発明の制震構造物の第4の実施の
形態示す要部断面図、(b)は(a)のB−B線断面図
である。
【図18】本発明の制震構造物の第5の実施の形態を示
す要部正面図である。
【図19】従来の制震装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 制震装置 20 減衰体 21 積層ゴム体 21A 単層ゴム体 22 外部鋼板 23 鉛プラグ 24 被覆ゴム 25 突部(ダボ) 26 スパイク 27 縞鋼板 28、28B、28C、28D、28E、28F 付着
摩擦材 29、29B、29C、29D、29E、29F 係止
部 30 フランジプレート 31 ボルト 32 ボルト挿通孔 33 取付孔 40、40B リング鋼板 41、51、61 建物 42、46、53、62、64、76 梁 43、52、65、75 柱 44、47、66 Vブレース 45 上部取付部 48 下部取付部 49 スラブ床 54 PC壁 63 取付部 67 中心取付部 68 減衰装置 70 スライド機構 71 受けレール 72 レール部材 73、74 構造架構 77、78 ブレース材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中南 滋樹 栃木県河内郡南河内町仁良川1726 住友建 設株式会社技術研究所内 (72)発明者 鈴木 利哉 栃木県河内郡南河内町仁良川1726 住友建 設株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 3J048 AA02 AC06 BA08 BB03 BC09 EA38 3J066 AA01 AA26 BA04 BC01 BE06 BF01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単層ゴム体、または鋼板とゴム層とを積
    層した積層ゴム体の上下面に外部鋼板を結合し、前記単
    層ゴム体または積層ゴム体および外部鋼板を貫通する単
    数または複数の鉛プラグを埋設して減衰体を構成し、前
    記減衰体の水平方向の断面積に対する鉛プラグの水平方
    向の断面積を15乃至35パーセントに設定することを
    特徴とする制震装置。
  2. 【請求項2】 前記減衰体の外部鋼板に対接してフラン
    ジプレートを結合することを特徴とする請求項1に記載
    の制震装置。
  3. 【請求項3】 単層ゴム体、または鋼板とゴム層とを積
    層した積層ゴム体の上下面に外部鋼板を結合し、前記単
    層ゴム体または積層ゴム体および外部鋼板を貫通して単
    数または複数の鉛プラグを埋設して減衰体を構成し、前
    記減衰体の上下面に対接してフランジプレートを結合し
    た制震装置からなり、前記減衰体は鉛プラグを包囲する
    複数枚のリング鋼板を積層することを特徴とする制震装
    置。
  4. 【請求項4】 減衰体に埋設される鉛プラグの両端に、
    付着摩擦材を設置してフランジプレートに対接させるこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の制震装置。
  5. 【請求項5】 前記付着摩擦材は縞鋼板であることを特
    徴とする請求項4に記載の制震装置。
  6. 【請求項6】 前記付着摩擦材は係止部を有する鋼板で
    あることを特徴とする請求項4に記載の制震装置。
  7. 【請求項7】 前記鉛プラグは、一端より多端に向けて
    径を漸次減少させてテーパー形状に形成することを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の制震装置。
  8. 【請求項8】 前記鉛プラグは、前記減衰体への埋設時
    に上下から所定の面圧が加えられることを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれかに記載の制震装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の制震装
    置を、構造物の対向する架構の一方より他方に向けて延
    在する構造部材と、構造物の対向する架構の他方より対
    称的に延在する構造部材との間に設置することを特徴と
    する制震構造物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の制震
    装置を、構造物の対向する二つの架構の一方より他方に
    向けて延在させて構成される構造部材と他方の架構との
    間に設置することを特徴とする制震構造物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の制震
    装置を、壁状の部材と水平の架構との間に設置すること
    を特徴とする制震構造物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれかに記載の制震
    装置を、二つの水平架構の一方より延在するブレース材
    と他方の水平架構との間に設置するとともに速度比例型
    の減衰装置を付設することを特徴とする制震構造物。
  13. 【請求項13】 請求項1〜8のいずれかに記載の制震
    装置のフランジプレートと構造架構との間に、構造架構
    軸と直交する方向に摺動可能なスライド機構を介在させ
    ることを特徴とする制震構造物。
  14. 【請求項14】 架構内の斜めブレース材間に、請求項
    1〜8のいずれかに記載の制震装置を2つ重ねた状態に
    設置し、2つの制震装置の中間部を一方のブレース材に
    結合し、その両端部を他方のブレース材に結合すること
    を特徴とする制震構造物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011133112A (ja) * 2011-02-18 2011-07-07 Oiles Corp 免震装置
JP5568675B1 (ja) * 2013-10-07 2014-08-06 株式会社ダイナミックデザイン 免震装置
CN105887938A (zh) * 2016-06-03 2016-08-24 京投科技(北京)有限公司 一种建筑物肥槽隔振器
CN107587627A (zh) * 2017-08-29 2018-01-16 重庆科技学院 一种装配式建筑墙体减震框
CN109519500A (zh) * 2018-11-23 2019-03-26 中国船舶重工集团公司第七〇九研究所 一种电气设备隔振抗冲装置

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