JP2000290838A - 布団綿を用いた紡績糸の製造方法 - Google Patents

布団綿を用いた紡績糸の製造方法

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JP2000290838A
JP2000290838A JP10120299A JP10120299A JP2000290838A JP 2000290838 A JP2000290838 A JP 2000290838A JP 10120299 A JP10120299 A JP 10120299A JP 10120299 A JP10120299 A JP 10120299A JP 2000290838 A JP2000290838 A JP 2000290838A
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cotton
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fibers
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 布団綿をリサイクルして紡績糸を得る方法を
提供する。 【構成】 布団綿に布団綿以外の補助原料繊維を混合し
て紡績する。また、スライバ状態の繊維を一旦切断した
後、再度スライバを形成して紡績する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布団の中綿を利用した
紡績糸の製造方法に関する。詳しくは、布団の中綿をリ
サイクルして紡績糸を得るための新規な製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、使われなくなった布団はそのまま
押し入れに放置されるか、若しくは粗大ゴミとして廃棄
されている。一方、都市部において特に顕著である居住
スペース減少の問題、今後益々深刻化すると予想される
ゴミ処理問題、さらには昨今のリサイクルブームを考え
ると、布団をリサイクルにより有効利用することが望ま
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、布団のリ
サイクル法として、その中綿(以下「布団綿」とい
う。)を利用した再生糸の作製を思いついた。そのため
の試験を行ったところ下記の課題を見い出した。即ち、
布団綿に用いられる繊維には綿、羊毛、化学繊維などが
あり、その種類は単一ではない。また、リサイクルのた
めに回収された布団綿をその種類毎に分別することに
は、工業的にみて現実性がない。従って、リサイクルの
ために回収された布団綿(不特定種類の繊維の混合体で
ある)のみから既存の紡績装置を用いて糸を製造するこ
とは不可能であった。多くの布団綿の原料である綿につ
いてみると、布団綿に用いられる綿は、一般に、綿紡績
工程で繊維屑として分別、除去された非常に繊維長の短
い繊維である。そのため、リサイクルのために回収され
た布団綿の大部分が綿繊維となってしまったとき、これ
を原料として一般的な紡績法を実施しようとしても、ス
ライバ状態にした場合に十分な強度のスライバが得られ
ず、粗紡、精紡工程等において十分な延伸、加工処理が
できないおそれがある。その結果、布団綿を原料繊維と
して紡績することは非常に難しい。特に、細い紡績糸を
得ることは困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされたものであり、布団綿を原料に用いた新規な紡績
糸の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】(第1の局面)布団綿を反毛する工程と、
前記反毛工程で得られた反毛繊維に補助原料繊維を混合
してスライバを形成する工程と、前記スライバから糸を
形成する工程と、を含む紡績糸の製造方法。
【0006】本発明の第1の局面における方法によれ
ば、混合される補助原料繊維の特性を利用できるので、
布団綿と当該補助原料繊維との混合体から一般的な紡績
装置を用いて糸を作製可能となる。また、布団綿の他に
適当な繊維長を有する補助原料繊維が混合可能であるの
で、仮に回収された布団綿の大部分が繊維長の短い綿繊
維であったとしても、紡績工程においてスライバ状態の
繊維に十分な強度を持たせることができる。その結果、
スライバの延伸加工が容易に行えることとなる。このこ
とは同時に、比較的細い紡績糸を得ることを可能にす
る。また、混合する補助原料繊維の種類を変化させれ
ば、異なった性状を有する紡績糸が得られる。すなわ
ち、様々な用途に使用可能な紡績糸を得ることができ、
もって、布団綿のリサイクル用途の幅を広げられる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の紡績糸の製造方法では、
布団綿を原料繊維の1つとして用いる。布団綿は反毛さ
れる。かかる反毛処理により、圧縮された布団綿は紡出
可能な状態にされる。また、布団綿は必要に応じて洗浄
及び/又は殺菌される。また、反毛した後に洗浄及び/
又は殺菌してもよい。さらには、後述のスライバ状態と
した後、又は糸を形成した後に洗浄及び/又は殺菌する
こともできる。布団綿を構成する繊維には綿、羊毛、化
学繊維又はこれらの混合体がある。
【0008】反毛された布団綿には布団綿以外の補助原
料繊維が混合される。布団綿に補助原料繊維を混合する
タイミングは特に限定されない。例えば、布団綿の反毛
工程及び洗浄・殺菌工程の後に混合する。また、反毛工
程の後に混合してもよい。その他、布団綿を後述のスラ
イバ形成工程によりスライバ状とした後、補助原料繊維
を混合することもできる。その場合には補助原料繊維も
同様にスライバの状態のものを混合することが好まし
い。
【0009】布団綿に混合して用いられる補助原料繊維
の種類は特に限定されず、得られる紡績糸の用途に応じ
て適宜選択することができる。換言すれば、補助原料繊
維の種類を変えることにより、目的に応じた紡績糸を得
ることが可能である。例えば、新綿(バージンコット
ン)、リサイクルコットン、麻、絹、羊毛、ポリエステ
ル、アクリル、アセテート等を用いることができる。
【0010】補助原料繊維の繊維長は、布団綿の繊維よ
りも長いものであれば特に限定されないが、紡績工程に
用いられる機械、装置に応じて適当な繊維長のものを用
いる。例えば、一般的な梳毛紡績法に使用される機械、
装置を用いる場合には、繊維長60mm〜150mm程
度の羊毛を補助繊維とすることができる。なお、補助原
料繊維は全体に均一な長さの繊維の集合である必要はな
く、異なる繊維長の繊維が混在したものであってもかま
わない。
【0011】補助原料繊維の混合率は目的とする糸の特
性や紡績を実施する紡績装置に適合させて任意に選択で
きるが、原料繊維全体に占める割合が重量換算で10%
〜90%となるようすることが好ましい。更に好ましく
は、混合率を30%〜70%とする。更に更に好ましく
は、混合率をほぼ50%とする。
【0012】布団綿に補助繊維が混合された後、周知の
方法によりスライバが形成される。前述のように、まず
布団綿のみでスライバを形成し、そこへ補助繊維を混合
後、再度スライバ状に加工することもできる。
【0013】スライバ状の繊維は、常法に従い紡績糸に
加工される。綿紡績法を例にとれば、精梳綿工程、練条
工程、粗紡工程等を経て紡績糸が得られる。また、梳毛
紡績法によれば、トップ工程、前紡工程等を経て紡績糸
が得られる。
【0014】本発明の紡績糸の製造方法には周知の紡績
機械、紡績装置が用いられる。紡績工程も上記他の原料
繊維を混合する工程以外は周知の紡績工程により行うこ
とができる。例えば、補助原料繊維として新綿を用いる
場合には、周知の綿糸紡績法に用いられる紡績機械、紡
績装置を用いて、常法に従い紡績することができる。同
様に、補助原料繊維として羊毛を用いれば羊毛紡績法
(梳毛及び梳綿紡績法)により、紡績することもでき
る。また、その他の紡績糸の製造方法にも適用されるも
のである。
【0015】(第2の局面)本発明の第2の局面では以
下の課題を解決することを目的とする。布団綿には、ポ
リエステル等の綿繊維以外の繊維が混ぜられることが多
い。かかる繊維は布団綿にかさ高性等を付与するために
用いられるものであり、一般に、繊維長およそ60mm
以上の長繊維である。しかしながら、本発明者の検討に
よれば、かかる長繊維が混在した布団綿をリサイクルし
て紡績糸を得ようとすれば、以下の不都合が生ずること
がわかった。
【0016】紡績工程においては一旦繊維をスライバ状
に加工し、その後かかるスライバを延伸等の加工処理に
より所望の太さの紡績糸が得られる。しかし、一定の長
さ以上の長繊維がスライバに混入している場合には装置
上の制限により延伸加工処理に支障をきたす。例えば、
綿紡績工程に用いられる粗紡機、練条機等では速度の異
なる2対のローラー(フロントローラー及びバックロー
ラー)でスライバを一時的に把持することにより、スラ
イバは延伸され長さ方向のむらが修正される。しかし、
フロントローラーとバックローラーとの距離以上の繊維
長の長繊維がスライバに混入していると、当該長繊維の
両端が2対のローラーに把持されることが生じ、スライ
バはほとんど延伸されなくなる。つまり、効果的な延伸
加工処理をするためには、スライバに含まれる繊維がス
ライバの延伸加工処理に用いられる機械、装置の2対の
ローラー間の距離よりも短い繊維長のものである必要が
ある。
【0017】また、精紡工程を行う場合には、著しく繊
維長の異なる繊維が混在していると均一な太さの糸が得
られないという問題もある。なお、布団綿からポリエス
テル等の長繊維を除去することも考え得るが、手間がか
かるうえに歩留まりが悪くなるため好ましくない。
【0018】本発明の第2の局面は、上記課題を解決す
べくなされたものであり、布団綿に長繊維が混在してい
る場合であっても布団綿を原料として紡績糸を得ること
ができる紡績糸の製造方法を提供するものである。その
構成は次の通りである。布団綿を反毛する工程と、前記
反毛工程で得られた反毛繊維に補助原料繊維を混合して
第1のスライバを形成する工程と、前記第1のスライバ
を所定の長さに切断する工程と、前記切断された第1の
スライバから第2のスライバを形成する工程と、前記第
2のスライバから糸を形成する工程と、を含む紡績糸の
製造方法。
【0019】本発明の第2の局面では、スライバを所定
の長さに切断する工程が含まれる。この切断工程によ
り、スライバに含まれる繊維は所定の長さ以下に切断さ
れる。すなわち、原料繊維中にポリエステル等の長繊維
が含まれている場合であっても、切断工程後の原料繊維
中には所定の繊維長以上の繊維が含まれなくなる。その
結果、切断工程の後に再度スライバを形成すれば当該ス
ライバは所定の長さ以下の繊維の集合となり、その後の
延伸等の加工処理を問題なく行えることとなる。また、
切断する長さを調整することにより、紡績機械、装置に
応じた繊維長の繊維からなるスライバを得ることがで
き、用いられる機械、装置の自由度が大きくなることと
なる。
【0020】以下、本発明の第2の局面の構成について
説明する。布団綿を反毛する工程は上記第1の局面の場
合と同様に行われる。同様に、洗浄及び/又は殺菌工程
も必要に応じて行われる。反毛工程で得られた反毛繊維
には、布団綿以外の補助原料繊維が混合される。布団綿
に補助原料繊維を混合するタイミングは、第1の局面と
同様特に限定されない。例えば、布団綿の反毛工程及び
洗浄・殺菌工程の後に混合する。また、反毛工程の後に
混合してもよい。布団綿の反毛繊維からスライバを形成
した後、補助原料繊維を混合することもできる。その場
合には補助原料繊維もスライバの状態に加工したものを
混合することが好ましい。さらには、後述のスライバ切
断工程の後に混合することもできる。
【0021】補助原料繊維の種類も第1の局面の場合と
同様に特に限定されず、新綿(バージンコットン)、リ
サイクルコットン、麻、絹、羊毛、ポリエステル、アク
リル、アセテート等を用いることができる。好ましく
は、新綿又はリサイクルコットンが用いられる。
【0022】補助原料繊維の繊維長は、布団綿の繊維よ
りも長いものであれば特に限定されないが、紡績工程に
用いられる機械、装置に応じて適当な繊維長のものを用
いる。なお、補助原料繊維は全体に均一な長さの繊維の
集合である必要はなく、異なる繊維長の繊維が混在した
ものであってもかまわない。補助原料繊維に切断工程を
施すことによりその繊維長が所定長さ以下になるので、
任意の繊維長の補助繊維を用いることができる。
【0023】補助原料繊維の混合率は、原料繊維全体に
占める割合が重量換算で10%〜90%となるようす
る。補助原料繊維の混合率は布団綿の質、補助原料繊維
の繊維長、目的等に応じて適宜選択できるものである。
好ましくは、混合率を30%〜70%とする。さらに好
ましくは、混合率をほぼ50%とする。
【0024】スライバ状態の繊維は所定の長さに切断さ
れる。切断工程を行うタイミングは特に限定されない。
一般的な綿紡績法を例にとれば、原料綿は混打綿工程及
び梳綿工程の後、カードスライバの状態に加工される。
また、精梳綿工程によりいわゆるコーマースライバに加
工され、さらには練条工程により練条スライバ等に加工
される。切断工程はこれらのどの工程の後においても行
うことができる。すなわち、切断されるスライバに注目
すれば、綿紡績法の場合には、カードスライバ、コーマ
ースライバ、練条スライバ等のいずれのものであっても
良い。好ましくは紡績工程における最初のスライバ状態
であるカードスライバを切断する。その後の工程が効率
的に行えるからである。なお、第2の局面での切断長を
満足しつつ切断長を調節して、例えば第1の局面の材料
と第2の局面の材料が混入してきても、同じ補助原料繊
維の混合比率で紡績工程での加工が可能になり、工程の
簡略化が可能になる。すなわち、切断工程を経た繊維を
第1の局面の補助原料繊維として用いることができる。
【0025】スライバを切断する長さは紡績工程で用い
る機械、装置により定められる。すなわち用いる機械、
装置に応じてスライバの延伸処理に支障がない長さとす
る。綿紡績法に用いられる機械、装置を用いて紡績する
場合には20mm〜60mmの長さにスライバを切断す
ることが好ましい。さらに好ましくは30mm〜50m
mの長さに切断する。切断されたスライバは、再度スラ
イバの状態に加工される。例えば、切断工程の後にカー
ド工程を行い切断されたスライバを再度カードスライバ
の状態に加工する。なお、前述のように補助原料繊維を
切断工程の後に混合する場合には、切断されたスライバ
に補助繊維を混合後、必要により、反毛工程、カード工
程等を実行して第2のスライバが形成される。
【0026】以上の工程の結果得られたスライバ状の繊
維は、常法に従い紡績糸に加工される。好ましくは、綿
紡績法の各工程により紡績糸が得られる。もちろん、補
助繊維の種類によっては他の紡績法に用いられる工程に
より紡績糸を得ることができる。各紡績工程には周知の
紡績機械、紡績装置が用いられる。
【0027】
【実施例】(第1実施例)以下、本発明の第1の局面に
おける一の実施例について説明する。本実施例では補助
繊維に羊毛を用いて紡績糸が生産される。平均繊維長お
よそ100mmの羊毛が用いられる。以下、各製造工程
について図を参照しながら説明する。図1は本実施例の
紡績糸の製造方法の各工程を示した図である。初めに、
回収された古布団から中綿(布団綿)が取りだされ、周
知の反毛装置により布団綿は反毛される(反毛工程:ス
テップ1)。続いて一般的な洗浄・殺菌工程が行われる
(洗浄・殺菌工程:ステップ2)。
【0028】続いて、反毛された布団綿を秤量し、布団
綿の2倍量の羊毛が混合される(混合工程:ステップ
3)。なお、羊毛は予め洗毛され不純物が除去されたも
のが用いられる。羊毛が混合された後、羊毛紡績で用い
られるカード装置を用いてスライバが形成される(スラ
イバ形成工程:ステップ4)。
【0029】以上の工程により形成されたスライバか
ら、周知の羊毛紡績法によりトップが形成され(トップ
工程:ステップ5)、続いて、トップから1番手〜10
番手の紡績糸が得られる(紡績工程:ステップ6)。な
お、周知の羊毛紡績工程に用いられる紡績機械、紡績装
置が用いられる。
【0030】(第2実施例)次に、本発明の第2の局面
における一の実施例について説明する。本実施例では、
補助原料繊維として新綿を用いて紡績糸(単糸)が生産
される。図2は本実施例の各製造工程を示したものであ
る。まず、回収された古布団から中綿(布団綿)が取り
出される。続いて、反毛工程、洗浄・殺菌工程が汎用的
な反毛装置、洗浄・殺菌装置を用いて行われる。(ステ
ップ11、12)。
【0031】反毛された布団綿を秤量し、布団綿と等量
の新綿が混合される(混合工程:ステップ13)。その
後、綿糸紡績で用いられるカード装置によりカードスラ
イバが形成される。(第1のカード工程:ステップ14
a)。本実施例では予め反毛された新綿が用いられる。
なお、未反毛の新綿を用いることもでき、その場合には
新綿と布団綿とを混合した後、布団綿と新綿は同時に反
毛される。
【0032】次に、カードスライバはおよそ40mmの
長さに切断される(切断工程:ステップ15)。この切
断工程によりカードスライバ中に含まれる長繊維は切断
され、その繊維長は40mm以下となる。本実施例で
は、カードスライバを40mmの長さに切断するが、も
ちろんこの長さに限定されるわけではなく、用いる機
械、装置に応じて適切な長さに切断することができる。
切断されたカードスライバは再びカード工程により長さ
方向に連続したカードスライバの状態に加工される(第
2のカード工程:ステップ14b)。このカードスライ
バには実質的に40mm以上の繊維長を有する繊維が含
まれないので、その後の延伸加工処理を支障なく行うこ
とができる。その結果、所望の太さの紡績糸が得られ
る。
【0033】第2のカード工程後、周知の綿紡績工程で
ある精梳綿工程、練条工程、粗紡工程及び精紡工程が行
われ(紡績工程:ステップ16)、太さ1番手〜30番
手の単糸を得る。
【0034】この発明は、上記発明の実施の形態及び実
施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の
範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲
で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の局面における一の実施例である
紡績糸の製造方法の工程図である。
【図2】同じく第2の局面における一の実施例である紡
績糸の製造方法の工程図である。
【符号の説明】
1 11 反毛工程 2 12 洗浄・殺菌工程 3 13 混合工程 4 スライバ形成工程 5 トップ工程 6 16 紡績工程 14a 第1のカード工程 14b 第2のカード工程 15 切断工程

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布団綿を反毛する工程と、 前記反毛工程で得られた反毛繊維に補助原料繊維を混合
    してスライバを形成する工程と、 前記スライバから糸を形成する工程と、を含む紡績糸の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 布団綿を反毛する工程と、 前記反毛工程で得られた反毛繊維から第1のスライバを
    形成する工程と、 前記第1のスライバに補助原料繊維を混合して第2のス
    ライバを形成する工程と、 前記第2のスライバから糸を形成する工程と、を含む紡
    績糸の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記糸を形成する工程は羊毛糸の製造工
    程である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の紡
    績糸の製造方法。
  4. 【請求項4】 洗浄及び/又は殺菌工程を更に含む、こ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の紡績
    糸の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記洗浄及び/又は殺菌工程は前記布団
    綿又は前記反毛繊維に対して行われる、ことを特徴とす
    る請求項5に記載の紡績糸の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記補助原料繊維は、新綿、リサイクル
    コットン、麻、絹、羊毛、その他の天然繊維、ポリエス
    テル及びその他の化学繊維、の中から選ばれる一種以上
    の繊維である、ことを特徴とする請求項1から5のいず
    れかに記載の紡績糸の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記補助原料繊維は新綿又はリサイクル
    コットンのいずれかである、ことを特徴とする請求項1
    から5のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記補助原料繊維の混合率は重量換算で
    10%〜90%である、ことを特徴とする請求項1から
    7のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記補助原料繊維の混合率は重量換算で
    30%〜70%である、ことを特徴とする請求項1から
    7のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記補助原料繊維の混合率は重量換算
    でほぼ50%である、ことを特徴とする請求項1から7
    のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  11. 【請求項11】 布団綿を反毛する工程と、 前記反毛工程で得られた反毛繊維に補助原料繊維を混合
    して第1のスライバを形成する工程と、 前記第1のスライバを所定の長さに切断する工程と、 前記切断された第1のスライバから第2のスライバを形
    成する工程と、 前記第2のスライバから糸を形成する工程と、を含む紡
    績糸の製造方法。
  12. 【請求項12】 布団綿を反毛する工程と、 前記反毛工程で得られた反毛繊維から第1のスライバを
    形成する工程と、 前記第1のスライバを所定の長さに切断する工程と、 前記切断された第1のスライバに補助原料繊維を混合し
    て第2のスライバを形成する工程と、 前記第2のスライバから糸を形成する工程と、を含む紡
    績糸の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記糸を形成する工程は綿糸の製造工
    程である、ことを特徴とする請求項11又は12に記載
    の紡績糸の製造方法。
  14. 【請求項14】 洗浄及び/又は殺菌工程を更に含む、
    ことを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載
    の紡績糸の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記洗浄及び/又は殺菌工程は前記布
    団綿又は前記反毛繊維に対して行われる、ことを特徴と
    する請求項14に記載の紡績糸の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記補助原料繊維は、新綿、リサイク
    ルコットン、麻、絹、羊毛、その他の天然繊維、ポリエ
    ステル及びその他の化学繊維、の中から選ばれる一種以
    上の繊維である、ことを特徴とする請求項11から15
    のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記補助原料繊維は新綿又はリサイク
    ルコットンのいずれかである、ことを特徴とする請求項
    11から15のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記補助原料繊維の混合率は重量換算
    で10%〜90%である、ことを特徴とする請求項11
    から17のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記補助原料繊維の混合率は重量換算
    で30%〜70%である、ことを特徴とする請求項11
    から17のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記補助原料繊維の混合率は重量換算
    でほぼ50%である、ことを特徴とする請求項11から
    17のいずれかに記載の紡績糸の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記切断工程において前記第1のスラ
    イバは20mm〜60mmの長さに切断される、ことを
    特徴とする請求項11から20のいずれかに記載の紡績
    糸の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記切断工程において前記第1のスラ
    イバは30mm〜50mmの長さに切断される、ことを
    特徴とする請求項11から20のいずれかに記載の紡績
    糸の製造方法。
  23. 【請求項23】 反毛された布団綿と補助原料繊維との
    混合物を材料とした糸。
  24. 【請求項24】 その中に含まれる化学繊維が所定の長
    さ以下に切断された布団綿と補助原料繊維との混合物を
    材料とした糸。
  25. 【請求項25】 布団綿は洗浄及び/又は殺菌されてい
    る、ことを特徴とする請求項23又は24に記載の糸。
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