JP2000289771A - 情報告知機能つきマルチパックカートン及びこのカートンを用いた広告方法 - Google Patents

情報告知機能つきマルチパックカートン及びこのカートンを用いた広告方法

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JP2000289771A
JP2000289771A JP2000195403A JP2000195403A JP2000289771A JP 2000289771 A JP2000289771 A JP 2000289771A JP 2000195403 A JP2000195403 A JP 2000195403A JP 2000195403 A JP2000195403 A JP 2000195403A JP 2000289771 A JP2000289771 A JP 2000289771A
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Kazuhiro Hayashi
和弘 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部を前面にして陳列された場合でも、消
費者に商品をアピールすることのできるマルチパックカ
ートンを用いた広告方法を提供する。 【解決手段】 略四角筒状の開口部に収納された容器の
飛び出しを防止するための拘束部32,34に、消費者
のアイキャッチとなる言葉や広告等の情報を印刷してお
く。店頭ではマルチパックカートン1を複数積層してい
おくことが多いので、積層されているマルチパックカー
トンのうちの隣接するものの拘束部にそれぞれ設けられ
た各情報が組み合わされることによって、他の情報を構
成するようにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチパックカート
ン及びこのカートンを用いた広告方法に関し、特にアル
コール飲料や清涼飲料水等の飲料を充填した缶,瓶等の
容器の複数をまとめて包装したマルチパックカートン及
びこのカートンを用いた広告方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、ビールや飲料を充填した缶や
瓶を複数本(2〜6本)まとめて包装したマルチパック
は広く用いられている。このマルチパックは、消費者が
まとめ買いをしやすいように、飲料をまとめて包装して
販売されるものであり、特にコンビニエンスストアにお
いては、近年このマルチパックでの販売量が増加してき
ている。
【0003】このマルチパックに用いられるカートン
(マルチパックカートン)は、天面パネル、側面パネ
ル、底面パネルからなる1枚のシートで複数本の容器を
包装しており、カートンの両端部分は広く開□した形と
なっている。このカートン両端の開口部から収納した容
器が飛び出さないように、容器拘束部をカートン両端の
上部及び下部の少なくとも一方に拘束部を設けたカート
ンはこれまで多くの出願が成されている。
【0004】このように開口部の上部及び下部に拘束部
を設けたカートンは、特表平10−503158号公報
等に記載されている。また開口部の左右にわたって拘束
部を設けたカートンが、特表平9‐507821号公報
に記載されている。また、カートンの上部(又は下部)
の角部に拘束部を設けると同時に、カートンの下部(又
は上部)に左右にわたる拘束部をあわせもつカートン
が、特表平8−505594号公報に記載されている。
【0005】図7は、特表平10−503158号公報
に記載されているカートンの外観構成を示す概略図であ
る。同図においては、カートン3によって6個の容器2
を包装した、マルチパックカートン1が示されている。
カートン3のトップパネルは、マルチパックカートン1
全体を持ち上げ易くするための指孔24が設けられてい
る。
【0006】一方、商品の販売促進のために、POPを
その商品の外装材等に設けることがある。なお、POP
(Point of Purchase)とは広告宣伝
に関する用語で、商品の宣伝,広告をしたり、商品を目
立たせたりすることにより、消費者の購買意欲を喚起す
るような表示のことである。このようなPOPは、文
字,写真,イラスト等を単独又は2種以上組み合わせて
用いて、デザイン的に作製されることが多い。
【0007】同図では、6個の飲料缶容器2(内容量3
50ml)を3個ずつ2列に整列させた容器群を、略四
角筒状の紙製の包装材であるカートン3で包むことによ
って、マルチパックカートン1が形成されている。通常
は、容器群の上下面及び左右側面(容器群の長手方向に
平行な2つの垂直面)がカートン3により覆われ、前後
の側面(上記缶群の長手方向に直交する2つの垂直面)
が露出した形態となっていて、カートン3のうちマルチ
パック1の下面を除く面(すなわち、上面及び左右側
面)に、図示しない広告、宣伝が印刷等により表示され
ており、高いPOP効果がある。
【0008】カートン3の展開図が図8に示されてい
る。同図において、マルチパックカートンのキャリアに
組み立てることができるカートン3は、折り線22によ
り隣接するサイドパネル部分16に接続された、中央に
配置されたトップパネル部分20を含む。サイドパネル
部分16の一方は折り線18によりボトムパネルフラッ
プ46に接続されている。このカートン3によって形成
されるマルチパックカートンの中でボトムパネルフラッ
プ44と部分的に重なり合い、外側のボトムパネルフラ
ップとなるボトムパネルフラップ46は、一次雄ロッキ
ングタブ52を形成するスリット50により中断された
折り線48を含む。二次雄ロッキングタブ54は、折り
線48に沿って接続され、中間折り線56を含む。内側
のボトムパネルフラップであるボトムパネルフラップ4
4は、一次雄ロッキングタブ52と噛み合うように造ら
れた一次雌ロッキングエッジ58を含む切り取り部を有
する。フラップ44は、二次ロッキングタブ54の外側
部分を受け入れるように造られたスリット60をも含
む。
【0009】サイドパネルロッキングフラップ36は、
それぞれ上側及び下側切り取り部64及び66で終わる
折り線62によりサイドパネル部分16に接続されてい
る。上側ガセット拘束部32は、斜めの折り線68に沿
ってトップパネル部分20の角区域に接続され、斜めの
折り線70に沿って関連するサイドパネルロッキングフ
ラップ40に接続されている。各折り線70は、切り取
り部64から短いスリット72に延び、そのスリットは
折り線22に対して実質的に平行な経路に沿ってロッキ
ングフラップ36の縁部に向かって外方向に延びてい
る。下側ガセット拘束部34は、斜めの折り線74に沿
って関連するサイドパネルロッキングフラップ36に接
続され、斜め折り線76に沿ってボトムパネルフラップ
44に接続されている。各折り線74は、切り取り部6
6から短いスリット78に延び、そのスリットは、下側
ガセット拘束部34の外側縁部の延長である。
【0010】刻み線28は、切り取り部64同士の間に
延び、包装すべき缶の傾斜した上側テーパ部分に相当す
る距離だけ折り線22から間隔をおいて配置されてい
る。同様に、刻み線26は、切り取り部66同士の間に
延び、缶の傾斜した下側テーパ部分に相当する距離だけ
折り線18から間隔をおいて配置されている。上側ガセ
ット拘束部32中の折り線38は、切り取り部64から
ガセットの外縁部に向けて、刻み線22及び28に対し
て僅かに上に向いた角度で延びている。下側ガセット拘
束部34中の折り線40は、切り取り部66からガセッ
トの外縁部に向けて、刻み線18及び26に対して僅か
に下に向いた角度で延びている。なお、缶の底縁部を良
好に把持するために、サイドパネルの下側部分は切取り
部30が設けられている。
【0011】包装物を形成するには、カートン3を6個
の容器群の上に載せ、サイドパネル部分16を折り線2
2を中心にして下方に折り曲げる。次いで、ボトムパネ
ルフラップ44及び46を折り線18に沿って折り曲
げ、同時にサイドパネルロッキングフラップ36を折り
線62を中心にして旋回させる。サイドパネルロッキン
グフラップの内側への運動により、折り線70及び74
が内側に移動し、それによって上側及び下側ガセット拘
束部32及び34が内側に引っ張られる。この作用によ
り、上側ガセット拘束部32が折り線68に対して下方
に折り曲げられ、下側ガセット拘束部34が折り線76
に対して上方に折り曲げられる。
【0012】ボトムパネルフラップを折り線18を中心
にして折り曲げる時、サイドパネルロッキングフラップ
36は、それらの最終位置に向かって移動し、その最終
位置でサイドパネルロッキングフラップは、接続するサ
イドパネルに対して実質的に平らになる。また、特表平
9−507821号公報に記載されているマルチパック
カートンにおいては、図9に示されているように、端部
パネルフラップ42a及び42bによって容器2を拘束
する。これにより、容器2が略四角筒状に組立てられた
カートン3の端部から容器2が飛び出すことがない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したようなマ
ルチパックカートンにおいては、店頭で陳列された時、
消費者にアピールするために、様々な広告情報や商品情
報が、カートン天面パネル、2枚の側面パネルに印刷さ
れていることが多い。しかしながら、スーパーマーケッ
トやコンビニエンスストア等でこのマルチパックカート
ンを陳列する場合は、カートン開口部(例えば、缶は2
列に収納されている)を消費者側に向けて、冷蔵庫(リ
ーチイン)で冷やして販売されたり、店頭でマルチパッ
クカートンを積み重ねた状態で販売されている。すなわ
ち、コンビニエンスストア等においては、マルチパック
は、正面がガラス張りで内部が見えるようになっている
陳列用の冷蔵庫に陳列されることが多い。その際には、
限られたスペースに多種の商品を陳列するために、上記
のようなマルチパックは幅の狭い前後面を正面に向けて
陳列されることが多い。したがって、そのマルチパック
の上面や幅の広い左右側面は、冷蔵庫の外からは消費者
にほとんど見えないようになっている。
【0014】このような陳列方法では、消費者の視覚に
は、収納された容器の胴部と、カートン端部及びカート
ンの開口部に設けられた拘束部のみが認識されるのであ
り、カートン側面パネルに印刷された広告情報や商品情
報は消費者の目に触れることがなく、広告効果が低下す
るという欠点があった。上述した各公報に記載のカート
ンを用いてもこの欠点を解決することはできない。
【0015】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は開口部を前面
にして陳列された場合でも、消費者に商品をアピールす
ることのできる情報告知機能つきマルチパックカートン
及びこのカートンを用いた広告方法を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による情報告知機
能つきマルチパックカートンは、複数の容器からなる容
器群を包装するための天板,底板,及び左右側面の面板
と、これら面板を略四角筒状に組立てて前記容器群を包
装したときに略四角筒状の開口部に収納された容器の飛
び出しを防止するための拘束部とを含むマルチパックカ
ートンであって、前記拘束部に情報が設けられているこ
とを特徴とする。前記拘束部は前記開口部の角部に形成
され、前記拘束部に設けられた情報は消費者のアイキャ
ッチとなる言葉を印刷したものである。前記拘束部に設
けられた情報が、点字であっても良い。
【0017】本発明による情報告知機能つきマルチパッ
クカートンを用いた広告方法は、複数の容器からなる容
器群を包装するための天板,底板,及び左右側面の面板
と、これら面板を略四角筒状に組立てて前記容器群を包
装したときに略四角筒状の開口部に収納された容器の飛
び出しを防止するための拘束部とを含むマルチパックカ
ートンを用いた広告方法であって、前記拘束部に情報を
設け、この設けた情報によって広告を行うようにしたこ
とを特徴とする。
【0018】本発明による情報告知機能つきマルチパッ
クカートンを用いた広告方法は、上記のマルチパックカ
ートンを複数積層することにより、この積層されている
マルチパックカートンのうちの隣接するものの前記拘束
部にそれぞれ設けられた各情報が組み合わされることに
よって、他の情報を構成するようにしたことを特徴とす
る。また、前記拘束部にそれぞれ設けられた各情報は、
互いに関連する意味を有していることを特徴とする。
【0019】要するに、拘束部に広告情報や製品情報を
設けているので、マルチパックカートンが開口部を前面
にして陳列された場合でも、消費者に商品をアピールす
ることができるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によっ
て示されている。図1は、本発明による情報告知機能つ
きマルチパックカートンの実施の一形態を示す概略構成
図である。同図に示されているマルチパックカートン
は、略四角筒状の開口部の角部に拘束部32,34が設
けられており、この拘束部32,34に広告や商品に関
する情報等が記載されている。
【0021】これらの拘束部に記載すべき情報は、消費
者にアピールするための情報(キーワード)である。こ
の情報は、例えば、商品名の他、商品説明等である。商
品名の例としては、「スーパードライ」「スーパーモル
ト」「黒生」「富士山」「WILL」等が考えられる。
商品説明の例としては、「お酒」「ビール」「缶ビー
ル」「生」「生ビール」「アルコール○%」「カロリー
○○Kcal」「天然水使用」「非熱処理」「アルミ
缶」等の成分・処方説明や、「6本パック」「6PAC
K」「350ml」「500ml」「お手頃」「手頃な
サイズ」「飲みきり」等の容量説明が考えられる。
【0022】また、「キャンペーン実施中」「当たりま
す」「抽選で○○名様」「締切○月○日」等のキャンペ
ーンの説明や、「製造○年○月○日」「賞味期限」等の
製造年月日等の説明、「辛口」「karakuchi」
「キレ」「鮮度」「新鮮」「軽快」「爽快」「シャー
プ」「のどごし」「コク」「味わい」「健康」「スムー
ス」「クリーミー」「スッキリ」「飲みごたえ」「キリ
リ」「まろやか」「香り」「ソフト」「マイルド」「品
質」「伝統」「洗練」「繊細」「個性派」等の商品コン
セプト等の説明を記載しても良い。
【0023】さらにまた、「新発売」「新登場」「リニ
ューアル」「話題沸騰」「大好評」「売れてます」「冷
えてます」「ありがとうございます」「お試しくださ
い」「お試し価格」「当店おすすめ」「推奨」「飲み
頃」「No.1」「発売○周年」「お礼」「感謝」「セ
ール」「定番」「焼き肉に」「和食に」「中華に」「お
食事に」「今夜は」「スポーツに」「行楽に」「晩酌
に」「休日に」等のセールストークや、「迎春」「お正
月」「祝成人」「お花見」「父の日」「新社会人」「夏
本番」「夏祭り」「夏の主役」「旬の味」「クリスマ
ス」「鍋の友」等の季語を用いたセールストークの他、
「空き缶はリサイクル」「ビールは20歳になってか
ら」「注意」等の飲酒注意表示を記載しても良い。ま
た、開口部に見える商品に消費者の注意を向けるための
矢印等の図形情報であっても良い。なお、1つのカート
ンに設けられている拘束部全てに情報を記載する必要は
なく、消費者へのアピールが十分であれば、少なくとも
1つの拘束部に情報を記載すれば良い。
【0024】図2に示されているように、マルチパック
カートンが開口部を前面にして陳列された場合でも、拘
束部32,34に記載された情報によって消費者に商品
をアピールすることができる。この場合、図3に示され
ているように、拘束部A1〜A4に情報が予め印刷され
たカートン3を用いても良いし、情報部分をラベルにし
て後から拘束部に貼付しても良い。こうすれば、クリス
マスの時期を過ぎて売れ残った場合等でもラベルを貼り
替えれば、カートンを交換しなくても、引き続き販売を
継続できる。また、ラベルの貼り替えを販売店側で行う
ようにすれば、その販売店独自の飾り付けやキャンペー
ン等が可能になり、販売促進効果がより高くなる。
【0025】また、単なる広告に限らず、拘束部A1〜
A4をキャンペーン等の応募券にしても良い。すなわ
ち、拘束部A1〜A4に印刷された情報が応募券であ
り、消費者はマルチパックカートンを購入後、この応募
券を用いてキャンペーン等に応募することができる。さ
らに、拘束部A1〜A4の情報は、点字で記載されてい
ても良い。情報を点字で記載することにより、目の不自
由な人でも安心して商品を購入することができる。すな
わち、拘束部に点字を刻設することにより、カートンの
他の部位に点字を刻設することに比べて、点字の位置が
分かりやすく、商品を識別する効率が良いのである。
【0026】以上のようなカートンを用いれば、拘束部
に設けられた情報によって広告を行うことができ、更に
複数のカートンを用いて以下のような広告方法を実現で
きる。図4には、コンビニエンスストアの冷蔵庫(リー
チイン)及び店頭でマルチパックカートンを積層した例
が示されている。同図に示されているように複数のマル
チパックカートンを積層した場合、各拘束部が整列状態
で並ぶことになる。同図には4つのマルチパックカート
ン1A〜1Dが示されており、これらのマルチパックカ
ートン1A〜1Dに設けられている拘束部A1〜A4,
B1〜B4,C1〜C4及びD1〜D4が消費者の目に
付く側を向いて陳列される。
【0027】ここで、この整列状態の上部の拘束部A
1、B1、C1及びD1に「鮮度」、拘束部A2、B
2、C2及びD2に「生」と印刷し、下部の拘束部A
3、B3、C3及びD3に「生」、A4、B4、C4及
びD4に「鮮度」を印刷する。すると、積層した状態で
は、「鮮度」と「生」の表示が交互に表れた面が消費者
の視覚に入り、消費者の注意をより多く引きつける。
【0028】また、積層されて整列状態の4つマルチパ
ックカートンのそれぞれの角部が接する部位において、
4枚で1つの情報となるような図面や文字を記載しても
良い。同図に示されている場合では、4つの拘束部B
2、B3、C2、C3に、例えば四つ葉のクローバーの
1つずつの葉を印刷等によって記載しておく。こうする
ことにより、マルチパックカ−トンが積層された状態で
は、四つ葉のクローバに見え、消費者の注意を引きつけ
ることができる。このほか、拘束部B2に「春」、拘束
部B3に「夏」、拘束部C2に「秋」、拘束部C3に
「冬」の文字を印刷しておけば、4つのカートンの角部
が組み合わされた場合に「春夏秋冬」の文字が消費者の
視覚に入ることになる。同様に、拘束部B2に「花」、
拘束部B3に「鳥」、拘束部C2に「風」、拘束部C3
に「月」の文字を印刷しておけば、4つのカートンの角
部が組み合わされた場合に「花鳥風月」の文字が消費者
の視覚に入ることになる。
【0029】このように、複数積層されているマルチパ
ックカートンのうちの隣接するものの拘束部にそれぞれ
設けられた各情報が組み合わされることによって、他の
情報を構成するようにしておけば、消費者の注意をより
引きつけることができる。この場合、上述した「春夏秋
冬」や「花鳥風月」等、拘束部にそれぞれ設けられた各
情報を、互いに関連する意味を有しているものとしてお
けば、それらが組合わされることによって、より高い広
告効果が期待できる。
【0030】ところで、開口部を前面にして陳列した場
合、開口部正面から見ると各拘束部の表面は、斜め方向
から見られることになる。したがって、各拘束部の表面
に普通に文字を印刷しても消費者には文字として正しく
認識されないこともあり得る。このことを考慮し、斜め
方向から見た場合に文字として正しく見えるように予め
斜行したり、線幅を太くした文字を各拘束部に印刷して
も良い。
【0031】さらには、拘束部に印刷する地色と文字の
色を工夫することにより、色彩上の効果を得ることがで
きる。例えば、赤、緑、白の各色を組み合わせることに
より、クリスマス的雰囲気を出すことができる。地色を
青、文字を白とし、「冷えてます」という文字情報を印
刷することにより、冷たさを強調することができる。ま
た、図5に示されているように、容器群の底部側に拘束
部42a及び42bが設けられている場合には、これら
拘束部42aと拘束部42bとが組合わされた状態で意
味のある情報(例えば、「冷えてます」という文字情
報)となるような印刷を予め施しておけば良い。こうし
ておけば、図6に示されているようにマルチパックカー
トンが開口部を前面にして陳列された場合でも、消費者
に商品をアピールすることができる。
【0032】なお、本発明によるマルチパックカートン
を用いた広告方法は、飲料が充填されている缶の他、ビ
ン等の容器についても適用でき、包装される容器の種類
及び形状や容器の内容物に限定されることはない。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、マルチパックカ
ートン内に収納した容器の飛び出しを防止する係止片
(拘束部)を消費者への情報提供スペースとして使用す
ることにより、マルチパックカートンの開口部を消費者
に向けて陳列(積層)した場合にも、消費者に対して広
告情報をアピールできるという効果がある。また、複数
のカートンを積層した場合、複数のカートンの角部に印
刷された情報を組み合わせることにより、より広範囲の
情報を消費者に対し、アピールできるという効果があ
る。さらに、拘束部に点字を刻設することにより、カー
トンの他の部位に点字を刻設することに比べて、点字の
位置が分かりやすく、効率が良いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマルチパックカートンの実施の一
形態を示す概略図である。
【図2】図1のマルチパックカートンが開口部を前面に
して陳列された状態を示す図である。
【図3】図2のカートンの展開図である。
【図4】マルチパックカートンを積層した例を示す図で
ある。
【図5】本発明によるマルチパックカートンの他の実施
の形態を示す概略図である。
【図6】図1のマルチパックカートンが開口部を前面に
して陳列された状態を示す図である。
【図7】従来のマルチパックカートンの外観構成を示す
概略図である。
【図8】図7のカートンの展開図である。
【図9】従来の他のマルチパックカートンの外観構成を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 マルチパックカートン 2 容器 3 カートン 32,34 A1〜A4,B1〜B4 C1〜C4,D1〜D4 拘束部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の容器からなる容器群を包装するた
    めの天板,底板,及び左右側面の面板と、これら面板を
    略四角筒状に組立てて前記容器群を包装したときに略四
    角筒状の開口部に収納された容器の飛び出しを防止する
    ための拘束部とを含むマルチパックカートンであって、
    前記拘束部に情報が設けられていることを特徴とするマ
    ルチパックカートン。
  2. 【請求項2】 前記拘束部は、前記開口部の角部に形成
    されていることを特徴とする請求頃1記載のマルチパッ
    クカートン。
  3. 【請求項3】 前記拘束部に設けられた情報は、消費者
    のアイキャッチとなる言葉を印刷したものであることを
    特徴とする請求項1又は2記載のマルチパックカート
    ン。
  4. 【請求項4】 前記拘束部に設けられた情報が、点字で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載のマルチパッ
    クカートン。
  5. 【請求項5】 複数の容器からなる容器群を包装するた
    めの天板,底板,及び左右側面の面板と、これら面板を
    略四角筒状に組立てて前記容器群を包装したときに略四
    角筒状の開口部に収納された容器の飛び出しを防止する
    ための拘束部とを含むマルチパックカートンを用いた広
    告方法であって、前記拘束部に情報を設け、この設けた
    情報によって広告を行うようにしたことを特徴とする広
    告方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のマルチ
    パックカートンを複数積層することにより、この積層さ
    れているマルチパックカートンのうちの隣接するものの
    前記拘束部にそれぞれ設けられた各情報が組み合わされ
    ることによって、他の情報を構成するようにしたことを
    特徴とする広告方法。
  7. 【請求項7】 前記拘束部にそれぞれ設けられた各情報
    は、互いに関連する意味を有していることを特徴とする
    請求項6記載の広告方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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