JP2000289315A - 印影傾き防止付き印章及び印影傾き防止具 - Google Patents

印影傾き防止付き印章及び印影傾き防止具

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JP2000289315A
JP2000289315A JP11098637A JP9863799A JP2000289315A JP 2000289315 A JP2000289315 A JP 2000289315A JP 11098637 A JP11098637 A JP 11098637A JP 9863799 A JP9863799 A JP 9863799A JP 2000289315 A JP2000289315 A JP 2000289315A
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Hiroshi Ogawa
大志 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捺印する場合に紙面等に押された印影が傾く
(回転する)ことなく真っ直ぐに捺印されるようにする
ことにある。 【解決手段】 印章1の印の文字に対して真っ直ぐな縦
軸Y方向になる縦表示体2及び該縦表示体2に直角な横
軸X方向になる横表示体3を、上記印章1の側面1aに
開閉自在にそれぞれ設け、閉時に上記縦表示体2及び横
表示体3を収納する収納溝4,5を上記印章1の側面1
aにそれぞれ形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、捺印する場合に
紙面等に押された印影が傾く(回転する)ことなく真っ
直ぐに捺印されるようにした印影傾き防止付き印章、及
び一般の印章に簡単に装着できて印影が傾くことなく真
っ直ぐに捺印されるようにした印影傾き防止具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、捺印する場合に押された印影が傾
くことなく真っ直ぐに捺印できるように、印章の側面に
目印が設けられている。目印は一般に印の文字の上端側
の印章の側面に設けられていて、捺印する場合、この目
印部分を人指し指で押さえて、その部分が捺印する印の
文字の上側になるようにして捺印している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印章の
側面の目印部分を押さえる人指し指は、捺印する紙面等
に対して垂直となる印章の側面に対して少し傾いている
ため、指の感覚に対して実際に捺印した場合、指の傾き
分だけ印影が少し傾いた(回転した)状態で、捺印され
ており、紙面に捺印される印影を傾かせることなく、真
っ直ぐに捺印するのは困難であった。
【0004】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、捺印する場合に紙面等に押された印影
が傾く(回転する)ことなく真っ直ぐに捺印されるよう
にすることのできる印影傾き防止付き印章、及び一般の
印章に簡単に装着できて印影が傾く(回転する)ことな
く真っ直ぐに捺印されるようにすることのできる印影傾
き防止具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、印章の印の文字に対して真っ
直ぐな縦軸方向になる縦表示体を、上記印章の側面に開
閉自在に設け、閉時に上記縦表示体を収納する収納溝を
上記印章の側面に形成した手段よりなるものである。
【0006】また、請求項2の発明は、印章の印の文字
に対して直角な横軸方向になる横表示体を、上記印章の
側面に開閉自在に設け、閉時に上記横表示体を収納する
収納溝を上記印章の側面に形成した手段よりなるもので
ある。
【0007】また、請求項3の発明は、印章の印の文字
に対して真っ直ぐな縦軸方向になる縦表示体及び該縦表
示体に直角な横軸方向になる横表示体を、上記印章の側
面に開閉自在にそれぞれ設け、閉時に上記縦表示体及び
横表示体を収納する収納溝を上記印章の側面にそれぞれ
形成した手段よりなるものである。
【0008】また、請求項4の発明は、印章の側周面に
装着される筒状体を設け、印章装着時に印章の印の文字
に対して真っ直ぐな縦軸方向又は直角な横軸方向になる
表示体を、上記筒状体の側面に開閉自在に設け、閉時に
上記表示体を収納する収納溝を上記筒状体の側面に形成
した手段よりなるものである。
【0009】また、請求項5の発明は、印章の側周面に
装着される筒状体を設け、印章装着時に印章の印の文字
に対して真っ直ぐな縦軸方向になる縦表示体及び該縦表
示体に直角な横軸方向になる横表示体を、上記筒状体の
側面に開閉自在にそれぞれ設け、閉時に上記縦表示体及
び横表示体を収納する収納溝を上記筒状体の側面にそれ
ぞれ形成した手段よりなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
【0011】〔実施の形態−1〕ここで、図1は斜め下
方からの斜視図、図2は横断面図、図3は縦断面図、図
4は側面図、図5は捺印時の平面図である。
【0012】図において、印影傾き防止付き印章1は、
捺印する場合に紙面に押された印影が傾く(回転する)
ことなく真っ直ぐに捺印されるようにするもので、上記
印章1の側面1aには、印章1の下端面に刻設された印
の文字に対して真っ直ぐな縦軸Y方向になる縦表示体2
及び縦表示体2に対して直角な横表示体3が開閉自在に
それぞれ設けられている。
【0013】また、閉時に上記縦表示体2及び横表示体
3を収納する収納溝4,5が上記印章1の側面1aにそ
れぞれ形成されている。収納溝4,5は印章1の側面1
aにその長手方向に沿って形成されており、しかも収納
溝4と収納溝5とは直角な状態に位置している。
【0014】縦表示体2は開いた状態で、印章1の下端
面に刻設された印の文字の縦軸Y中心に対して真っ直ぐ
な縦軸Y方向に延びるように設けられている。この実施
の形態では、印の文字の上端側方向に真っ直ぐに延びて
いる。なお、印の文字の下端側方向に真っ直ぐに延びる
ように設けてもよい。
【0015】捺印する者は、この開いた縦表示体2を紙
面に対して目視で縦軸Y方向に合わせ捺印することによ
って、紙面に押された印影が傾く(回転する)ことなく
真っ直ぐに捺印させることが可能となる。
【0016】縦表示体2は細長な棒状片又は板状片から
なり、その基端側が収納溝4の下端側の内側に枢支軸2
aによって、開閉自在になっている。この場合、縦表示
体2は、仰角の範囲つまり印章1を紙面等に捺印した状
態で紙面等の水平面と印章1の側面1aとの間の角度の
範囲で仰動し、枢支軸2aによって回動自在に軸支され
ている。なお、枢支軸2aに縦表示体2を開く方向に又
は閉じる方向に付勢するバネ等を設けてよい。
【0017】縦表示体2の先端側は、縦表示体2が収納
溝4に収納されている閉時の状態で、収納溝4から少し
外方に突出していて、収納溝4に収納されている縦表示
体2を開く場合に、この外方に突出している縦表示体2
の先端側を指で外側に押し開くようになっている。
【0018】横表示体3は開いた状態で、印章1の下端
面に刻設された印の文字の縦軸Y中心に対して直角な横
軸X方向に延びるように設けられている。この実施の形
態では、印の文字の左端側方向に真っ直ぐに延びてい
る。なお、印の文字の右端側方向に真っ直ぐに延びるよ
うに設けてもよい。
【0019】捺印する者は、この開いた横表示体3を紙
面に対して目視で横軸X方向に合わせ捺印することによ
って、紙面に押された印影が傾く(回転する)ことなく
真っ直ぐに捺印させることが可能となる。
【0020】横表示体3は細長な棒状片又は板状片から
なり、その基端側が収納溝5の下端側の内側に枢支軸3
aによって、開閉自在になっている。この場合、横表示
体3は、仰角の範囲つまり印章1を紙面等に捺印した状
態で紙面等の水平面と印章1の側面1aとの間の角度の
範囲で仰動し、枢支軸3aによって回動自在に軸支され
ている。なお、枢支軸3aに横表示体3を開く方向に又
は閉じる方向に付勢するバネ等を設けてよい。
【0021】横表示体3の先端側は、横表示体3が収納
溝5に収納されている閉時の状態で、収納溝5から少し
外方に突出していて、収納溝5に収納されている横表示
体3を開く場合に、この外方に突出している横表示体3
の先端側を指で外側に押し開くようになっている。
【0022】収納溝4は捺印しない不使用時に縦表示体
2を閉じて収納させる溝で、印章1の下端面に刻設され
た印の文字の縦軸Y中心に対して真っ直ぐな縦軸Y方向
の線上の印章1の側面1aに形成されている。この実施
の形態では、印の文字の上端側の印章1の側面1aに形
成されている。なお、印の文字の下端側の印章1の側面
1aに形成されてもよい。
【0023】収納溝4内には一対の保持片4aが設けら
れている。一対の保持片4aは、縦表示体2を収納溝4
内に収納した閉時に、縦表示体2が簡単に開かないよう
に、収納された縦表示体2の側面の一部を両側から挟圧
して保持する機能を果たすものである。一対の保持片4
aの間隔は縦表示体2を両側から挟圧しない状態では縦
表示体2の厚みより少し小さい。
【0024】収納溝5は捺印しない不使用時に横表示体
3を閉じて収納させる溝で、印章1の下端面に刻設され
た印の文字の縦軸Y中心に対して直角な横軸X方向の線
上の印章1の側面1aに形成されている。この実施の形
態では、印の文字の左端側の印章1の側面1aに形成さ
れている。なお、印の文字の右端側の印章1の側面1a
に形成されてもよい。
【0025】収納溝5内には一対の保持片5aが設けら
れている。一対の保持片5aは、横表示体3を収納溝5
内に収納した閉時に、横表示体3が簡単に開かないよう
に、収納された横表示体3の側面の一部を両側から挟圧
して保持する機能を果たすものである。一対の保持片5
aの間隔は横表示体3を両側から挟圧しない状態では横
表示体3の厚みより少し小さい。
【0026】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く使用について以下説明する。印影傾き防止付き印章1
の下端面に刻設された印の文字部分に朱肉を付けた後、
収納溝4及び収納溝5にそれぞれ収納されて閉じられて
いる縦表示体2及び横表示体3を開く。
【0027】閉じている縦表示体2を開く場合には、縦
表示体2の外方に突出している先端側を指で押すと、収
納溝4の保持片4aに保持されていた縦表示体2は下端
側の枢支軸2aを回動支点として、下向きに開く。
【0028】同様に、閉じている横表示体3を開く場合
には、横表示体3の外方に突出している先端側を指で押
すと、収納溝5の保持片5aに保持されていた横表示体
3は下端側の枢支軸3aを回動支点として、下向きに開
く。
【0029】このようにして、縦表示体2は印章1の下
端面に刻設された印の文字の縦軸Y中心に対して真っ直
ぐな縦軸Y方向に延びるように開かれる。同様に、横表
示体3は印章1の下端面に刻設された印の文字の縦軸Y
中心に対して直角な横軸X方向に延びるように開かれ
る。
【0030】この実施の形態では、縦表示体2は印章1
の下端面に刻設された印の文字の上端側方向に開かれ、
横表示体3は印章1の下端面に刻設された印の文字の縦
軸Y中心に対して直角な左端側方向に開かれる。
【0031】その後、捺印する者は、この開いた縦表示
体2を紙面に対して目視で縦軸Y方向に合わせ、又この
開いた横表示体3を紙面に対して目視で横軸X方向に合
わせ、捺印することによって、紙面に押された印影が傾
く(回転する)ことなく真っ直ぐに捺印させることが可
能となる。
【0032】捺印した後は、開いている縦表示体2及び
横表示体3を収納溝4及び収納溝5内にそれぞれ収納し
て閉じる。
【0033】指で縦表示体2を上側に押すことにより、
縦表示体2は下端側の枢支軸2aを回動支点として、上
向きに回動して収納溝4内に入り、保持片4aによって
挟圧されて保持され、収納溝4内に閉じられる。
【0034】同様に、指で横表示体3を上側に押すこと
により、横表示体3は下端側の枢支軸3aを回動支点と
して、上向きに回動して収納溝5内に入り、保持片5a
によって挟圧されて保持され、収納溝5内に閉じられ
る。
【0035】〔実施の形態−2〕ここで、図6は斜め下
方からの斜視図、図7は横断面図、図8は縦断面図、図
9は側面図、図10は捺印時の平面図である。
【0036】図において、印影傾き防止具10は、捺印
する場合に紙面に押された印影が傾く(回転する)こと
なく真っ直ぐに捺印されるようにするもので、印影傾き
防止具10は印章aの側周面に装着される筒状体11か
ら構成されている。
【0037】筒状体11は内部が中空になっていて、そ
の両端が開放されていて、内部の中空部分に印章aが挿
入されて装着される構造になっている。この実施の形態
では筒状体11は円筒形の形状を有しているが、印章a
の横断面が楕円形の場合には、筒状体11は楕円筒形の
形状が使用される。この筒状体11の側面11aには、
印章aの下端面に刻設された印の文字に対して真っ直ぐ
な縦軸Y方向になる縦表示体12及び縦表示体12に対
して直角な横表示体13が開閉自在にそれぞれ設けられ
ている。
【0038】また、閉時に上記縦表示体12及び横表示
体13を収納する収納溝14,15が上記筒状体11の
側面11aにそれぞれ形成されている。収納溝14,1
5は筒状体11aの側面11aにその長手方向に沿って
形成されており、しかも収納溝14と収納溝15とは直
角な状態に位置している。
【0039】上記筒状体11の側面11aに設けられた
縦表示体12が開いた状態で、印章aの下端面に刻設さ
れた印の文字の縦軸Y中心に対して真っ直ぐな縦軸Y方
向に延びるように、印章aは装着される。この実施の形
態では、印の文字の上端側方向に真っ直ぐに延びるよう
に印章aは筒状体11に装着されている。なお、印の文
字の下端側方向に真っ直ぐに延びるように印章aを筒状
体11に装着してもよい。
【0040】捺印する者は、この開いた縦表示体12を
紙面に対して目視で縦軸Y方向に合わせ捺印することに
よって、紙面に押された印影が傾く(回転する)ことな
く真っ直ぐに捺印させることが可能となる。
【0041】縦表示体12は細長な棒状片又は板状片か
らなり、その基端側が収納溝14の下端側の内側に枢支
軸12aによって、開閉自在になっている。この場合、
縦表示体12は、仰角の範囲つまり印章aを紙面等に捺
印した状態で紙面等の水平面と筒状体11の側面11a
との間の角度の範囲で仰動し、枢支軸12aによって回
動自在に軸支されている。なお、枢支軸12aに縦表示
体12を開く方向に又は閉じる方向に付勢するバネ等を
設けてよい。
【0042】縦表示体12の先端側は、縦表示体12が
収納溝14に収納されている閉時の状態で、収納溝14
から少し外方に突出していて、収納溝14に収納されて
いる縦表示体12を開く場合に、この外方に突出してい
る縦表示体12の先端側を指で外側に押し開くようにな
っている。
【0043】上記筒状体11の側面11aに設けられた
横表示体13が開いた状態で、印章aの下端面に刻設さ
れた印の文字の縦軸Y中心に対して真っ直ぐな縦軸Y方
向に延びるように、印章aは装着される。この実施の形
態では、印の文字の左端側方向に真っ直ぐに延びるよう
に印章aは筒状体11に装着されている。なお、印の文
字の右端側方向に真っ直ぐに延びるように印章aを筒状
体11に装着してもよい。
【0044】捺印する者は、この開いた横表示体13を
紙面に対して目視で横軸X方向に合わせ捺印することに
よって、紙面に押された印影が傾く(回転する)ことな
く真っ直ぐに捺印させることが可能となる。
【0045】横表示体13は細長な棒状片又は板状片か
らなり、その基端側が収納溝15の下端側の内側に枢支
軸13aによって、開閉自在になっている。この場合、
横表示体13は、仰角の範囲つまり印章aを紙面等に捺
印した状態で紙面等の水平面と筒状体11の側面11a
との間の角度の範囲で仰動し、枢支軸13aによって回
動自在に軸支されている。なお、枢支軸13aに横表示
体13を開く方向に又は閉じる方向に付勢するバネ等を
設けてよい。
【0046】横表示体13の先端側は、横表示体13が
収納溝15に収納されている閉時の状態で、収納溝15
から少し外方に突出していて、収納溝15に収納されて
いる横表示体13を開く場合に、この外方に突出してい
る横表示体13の先端側を指で外側に押し開くようにな
っている。
【0047】収納溝14は捺印しない不使用時に縦表示
体12を閉じて収納させる溝で、印章aの下端面に刻設
された印の文字の縦軸Y中心に対して真っ直ぐな縦軸Y
方向の線上の筒状体11の側面11aに形成されてい
る。この実施の形態では、印の文字の上端側の筒状体1
1の側面11aに形成されている。なお、印の文字の下
端側の筒状体11の側面11aに形成されてもよい。
【0048】収納溝14内には一対の保持片14aが設
けられている。一対の保持片14aは、縦表示体12を
収納溝14内に収納した閉時に、縦表示体12が簡単に
開かないように、収納された縦表示体12の側面の一部
を両側から挟圧して保持する機能を果たすものである。
一対の保持片14aの間隔は縦表示体12を両側から挟
圧しない状態では縦表示体12の厚みより少し小さい。
【0049】収納溝15は捺印しない不使用時に横表示
体13を閉じて収納させる溝で、印章aの下端面に刻設
された印の文字の縦軸Y中心に対して直角な横軸X方向
の線上の筒状体11の側面11aに形成されている。こ
の実施の形態では、印の文字の左端側の筒状体11の側
面11aに形成されている。なお、印の文字の右端側の
筒状体11の側面11aに形成されてもよい。
【0050】収納溝15内には一対の保持片15aが設
けられている。一対の保持片15aは、横表示体13を
収納溝15内に収納した閉時に、横表示体13が簡単に
開かないように、収納された横表示体13の側面の一部
を両側から挟圧して保持する機能を果たすものである。
一対の保持片15aの間隔は横表示体13を両側から挟
圧しない状態では横表示体13の厚みより少し小さい。
【0051】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く使用について以下説明する。印影傾き防止具10の筒
状体11の内部の中空部分に印章aを挿入して装着す
る。この実施の形態では、例えば、筒状体11の側面1
1aに設けられた縦表示体12が、印章aの下端面に刻
設された印の文字の縦軸Y中心に対して真っ直ぐな縦軸
Y方向の上端側になるように装着される。このとき、筒
状体11の側面11aに設けられた横表示体13は印章
aの下端面に刻設された印の文字の縦軸Y中心に対して
直角な横軸X方向の左端側になる。
【0052】このようにして、印影傾き防止具10の筒
状体11の内部の中空部分に印章aを装着した後に、印
章aの下端面に刻設された印の文字部分に朱肉を付け、
その後、収納溝14及び収納溝15にそれぞれ収納され
て閉じられている縦表示体12及び横表示体13を開
く。
【0053】閉じている縦表示体12を開く場合には、
縦表示体12の外方に突出している先端側を指で押す
と、収納溝14の保持片14aに保持されていた縦表示
体12は下端側の枢支軸12aを回動支点として、下向
きに開く。
【0054】同様に、閉じている横表示体13を開く場
合には、横表示体13の外方に突出している先端側を指
で押すと、収納溝15の保持片15aに保持されていた
横表示体13は下端側の枢支軸13aを回動支点とし
て、下向きに開く。
【0055】このようにして、縦表示体12は印章aの
下端面に刻設された印の文字の縦軸Y中心に対して真っ
直ぐな縦軸Y方向に延びるように開かれる。同様に、横
表示体13は印章aの下端面に刻設された印の文字の縦
軸Y中心に対して直角な横軸X方向に延びるように開か
れる。
【0056】この実施の形態では、縦表示体12は印章
aの下端面に刻設された印の文字の上端側方向に開か
れ、横表示体13は印章aの下端面に刻設された印の文
字の縦軸Y中心に対して直角な左端側方向に開かれる。
【0057】その後、捺印する者は、この開いた縦表示
体12を紙面に対して目視で縦軸Y方向に合わせ、又こ
の開いた横表示体13を紙面に対して目視で横軸X方向
に合わせ、捺印することによって、紙面に押された印影
が傾く(回転する)ことなく真っ直ぐに捺印させること
が可能となる。
【0058】捺印した後は、開いている縦表示体12及
び横表示体13を収納溝14及び収納溝15内にそれぞ
れ収納して閉じる。
【0059】指で縦表示体12を上側に押すことによ
り、縦表示体12は下端側の枢支軸12aを回動支点と
して、上向きに回動して収納溝14内に入り、保持片1
4aによって挟圧されて保持され、収納溝14内に閉じ
られる。
【0060】同様に、指で横表示体13を上側に押すこ
とにより、横表示体13は下端側の枢支軸13aを回動
支点として、上向きに回動して収納溝15内に入り、保
持片15aによって挟圧されて保持され、収納溝15内
に閉じられる。
【0061】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、上記の実施の形態−1では、縦表示体2及び横表示
体3の両方が設けられている場合で説明したが、縦表示
体2又は横表示体3の何れかを省略してもよい。同様
に、上記の実施の形態−2では、縦表示体12及び横表
示体13の両方が設けられている場合で説明したが、縦
表示体12又は横表示体13の何れかを省略してもよ
い。また、この発明は、シャチハタネーム(商標名)の
ような印章に使用することも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、請求項
1の発明に係る印影傾き防止付き印章によれば、印章の
印の文字に対して真っ直ぐな縦軸方向になる縦表示体
を、上記印章の側面に開閉自在に設け、閉時に上記縦表
示体を収納する収納溝を上記印章の側面に形成したこと
により、縦表示体を捺印する紙面等に対して縦方向に合
わせ、この縦表示体を目視しながら捺印することによっ
て、傾かせることなく真っ直ぐに捺印することができ
る。
【0063】また、請求項2の発明に係る印影傾き防止
付き印章によれば、印章の印の文字に対して直角な横軸
方向になる横表示体を、上記印章の側面に開閉自在に設
け、閉時に上記横表示体を収納する収納溝を上記印章の
側面に形成したことにより、横表示体を捺印する紙面等
に対して横方向に合わせ、この横表示体を目視しながら
捺印することによって、傾かせることなく真っ直ぐに捺
印することができる。
【0064】また、請求項3の発明に係る印影傾き防止
付き印章によれば、印章の印の文字に対して真っ直ぐな
縦軸方向になる縦表示体及び該縦表示体に直角な横軸方
向になる横表示体を、上記印章の側面に開閉自在にそれ
ぞれ設け、閉時に上記縦表示体及び横表示体を収納する
収納溝を上記印章の側面にそれぞれ形成したことによ
り、縦表示体を捺印する紙面等に対して縦方向に合わ
せ、又横表示体を捺印する紙面等に対して横方向に合わ
せ、この縦表示体及び横表示体を目視しながら捺印する
ことによって、傾かせることなく真っ直ぐに捺印するこ
とができる。
【0065】また、請求項4の発明に係る印影傾き防止
具によれば、印章の側周面に装着される筒状体を設け、
印章装着時に印章の印の文字に対して真っ直ぐな縦軸方
向又は直角な横軸方向になる表示体を、上記筒状体の側
面に開閉自在に設け、閉時に上記表示体を収納する収納
溝を上記筒状体の側面に形成したことにより、印章を使
用して捺印する場合には、表示体を印章の印の文字に対
して真っ直ぐな縦軸方向又は直角な横軸方向に合わせて
印章を筒状体に装着し、表示体を捺印する紙面等に対し
て縦方向又は横方向に合わせ、この表示体を目視しなが
ら捺印することによって、傾かせることなく真っ直ぐに
捺印することができる。
【0066】また、請求項5の発明に係る印影傾き防止
具によれば、印章の側周面に装着される筒状体を設け、
印章装着時に印章の印の文字に対して真っ直ぐな縦軸方
向になる縦表示体及び該縦表示体に直角な横軸方向にな
る横表示体を、上記筒状体の側面に開閉自在にそれぞれ
設け、閉時に上記縦表示体及び横表示体を収納する収納
溝を上記筒状体の側面にそれぞれ形成したことにより、
印章を使用して捺印する場合には、縦表示体を印章の印
の文字に対して真っ直ぐな縦軸方向に合わせ、又横表示
体を印章の印の文字に対して直角な横軸方向に合わせて
印章を筒状体に装着し、縦表示体を捺印する紙面等に対
して縦方向に合わせ、又横表示体を捺印する紙面等に対
して横方向に合わせ、この縦表示体及び横表示体を目視
しながら捺印することによって、傾かせることなく真っ
直ぐに捺印することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態−1を示す斜め下方から
の斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態−1を示す横断面図であ
る。
【図3】この発明の実施の形態−1を示す縦断面図であ
る。
【図4】この発明の実施の形態−1を示す側面図であ
る。
【図5】この発明の実施の形態−1を示す捺印時の平面
図である。
【図6】この発明の実施の形態−2を示す斜め下方から
の斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態−2を示す横断面図であ
る。
【図8】この発明の実施の形態−2を示す縦断面図であ
る。
【図9】この発明の実施の形態−2を示す側面図であ
る。
【図10】この発明の実施の形態−2を示す捺印時の平
面図である。
【図11】従来説明図である。
【符号の説明】
1 印章 1a 側面 2 縦表示体 2a 枢支軸 3 横表示体 3a 枢支軸 4 収納溝 4a 保持片 5 収納溝 5a 保持片 10 印影傾き防止具 11 筒状体 11a 側面 12 縦表示体 12a 枢支軸 13 横表示体 13a 枢支軸 14 収納溝 14a 保持片 15 収納溝 15a 保持片 a 印章 X 横軸 Y 縦軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印章の印の文字に対して真っ直ぐな縦軸
    方向になる縦表示体を、上記印章の側面に開閉自在に設
    け、閉時に上記縦表示体を収納する収納溝を上記印章の
    側面に形成したことを特徴とする印影傾き防止付き印
    章。
  2. 【請求項2】 印章の印の文字に対して直角な横軸方向
    になる横表示体を、上記印章の側面に開閉自在に設け、
    閉時に上記横表示体を収納する収納溝を上記印章の側面
    に形成したことを特徴とする印影傾き防止付き印章。
  3. 【請求項3】 印章の印の文字に対して真っ直ぐな縦軸
    方向になる縦表示体及び該縦表示体に直角な横軸方向に
    なる横表示体を、上記印章の側面に開閉自在にそれぞれ
    設け、閉時に上記縦表示体及び横表示体を収納する収納
    溝を上記印章の側面にそれぞれ形成したことを特徴とす
    る印影傾き防止付き印章。
  4. 【請求項4】 印章の側周面に装着される筒状体を設
    け、印章装着時に印章の印の文字に対して真っ直ぐな縦
    軸方向又は直角な横軸方向になる表示体を、上記筒状体
    の側面に開閉自在に設け、閉時に上記表示体を収納する
    収納溝を上記筒状体の側面に形成したことを特徴とする
    印影傾き防止具。
  5. 【請求項5】 印章の側周面に装着される筒状体を設
    け、印章装着時に印章の印の文字に対して真っ直ぐな縦
    軸方向になる縦表示体及び該縦表示体に直角な横軸方向
    になる横表示体を、上記筒状体の側面に開閉自在にそれ
    ぞれ設け、閉時に上記縦表示体及び横表示体を収納する
    収納溝を上記筒状体の側面にそれぞれ形成したことを特
    徴とする印影傾き防止具。
JP11098637A 1999-04-06 1999-04-06 印影傾き防止付き印章及び印影傾き防止具 Pending JP2000289315A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036879A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Hisaaki Iwanuma 印鑑補助具

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