JP2000288051A

JP2000288051A - マッサージ機

Info

Publication number: JP2000288051A
Application number: JP11101384A
Authority: JP
Inventors: Kiminori Doi; 公紀土井
Original assignee: Teranishi Electric Works Ltd
Current assignee: Teranishi Electric Works Ltd
Priority date: 1999-04-08
Filing date: 1999-04-08
Publication date: 2000-10-17

Abstract

(57)【要約】【課題】心地よい刺激を持続できるマッサージ機を得
る。【解決手段】回転駆動される回転軸１，２に径方向に突
出した多数の施療突起４２，４４をスパイラル状に配置
した。回転軸１，２は平行に設けられ、各回転軸１，２
にスパイラル状に配置した施療突起４２，４４のスパイ
ラル方向は互いに逆方向である。施療突起４２，４４
は、回転軸１，２の軸方向と平行な軸の廻りに回転可能
に支持されたローラ５２，５８を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ローラマッサージ
等の圧迫法によるマッサージを行うことができるマッサ
ージ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ローラマッサージ等の圧迫法
によるマッサージを行うことができるマッサージ機とし
て、特開平５−７６１０号公報にあるように、回転軸に
一対の取付板を設け、回転軸と平行な６本の支持軸を、
回転軸を中心とする円周上に等間隔に、両取付板間に架
け渡す。この各支持軸に回転可能にローラを挿着し、ロ
ーラを患部に当てながら回転軸を回転させて、ローラマ
ッサージを受けることができるように構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、同一円周上に配置されたローラが繰
り返し患部に当たるが、単調であるためにマッサージに
慣れてしまい、心地よい刺激が持続しないという問題が
あった。

【０００４】本発明の課題は、心地よい刺激を持続でき
るマッサージ機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、回転駆動される回転軸に径方向に突出した施療突起
をスパイラル状に配置したことを特徴とするマッサージ
機がそれである。

【０００６】また、前記回転軸は平行に２本設けられ、
前記各回転軸にスパイラル状に前記施療突起を配置する
と共に、前記スパイラル方向は互いに逆方向であるもの
でもよい。更に、前記施療突起は、隙間を空けてその両
側にスパイラル状に配置した構成でもよい。

【０００７】前記施療突起は、前記回転軸の軸方向と平
行な軸の廻りに回転可能に支持されたローラであっても
よく、あるいは、前記施療突起は、転動可能に支持され
たボールであってもよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図１に示すように、１，２は
一対の回転軸で、２本の回転軸１，２は平行に配置され
ている。両回転軸１，２は、その一端が図示しないマッ
サージ機本体に軸受け４，６を介して回転可能に支持さ
れている。他方の端は、ギヤボックス８内に挿入され
て、軸受け１０，１２を介してギヤボックス８に回転可
能に支持されている。

【０００９】また、ギヤボックス８内の両回転軸１，２
には、それぞれ従動歯車１４，１６が一体回転可能に取
り付けられている。図３に示すように、両従動歯車１
４，１６にはそれぞれアイドル歯車１８，２０が噛合さ
れており、また、両アイドル歯車１８，２０同士も噛合
されている。従って、両回転軸１，２は、互いに逆方向
に回転する。

【００１０】両アイドル歯車１８，２０はギヤボックス
８に回転可能に支持されており、一方のアイドル歯車２
０は大歯車２２と一体回転可能に形成されている。大歯
車２２にはギヤボックス８に回転可能に支持された小歯
車２４が噛合されており、小歯車２４はホイール歯車２
６と一体回転可能に形成されている。図１に示すよう
に、ホイール歯車２６にはウオーム歯車２８が噛合され
ており、ウオーム歯車２８は、電動モータ３０の出力軸
３２に取り付けられている。

【００１１】２本の回転軸１，２は、本実施形態では、
鋼製の芯部材３４，３６と樹脂製の筒部材３８，４０と
を備え、芯部材３４，３６に筒部材３８，４０が一体回
転するように嵌着されている。筒部材３８，４０の外周
には、径方向に突出して、多数の施療突起４２，４４が
配置されている。

【００１２】本実施形態では、各施療突起４２，４４の
基本的構成は同じであるので、一方の回転軸１上の一つ
の施療突起４２について説明する。施療突起４２は筒部
材３８の外周から径方向に突出された一対の支持板４
６，４８を備え、一対の支持板４６，４８には回転軸１
の軸方向と平行な支持軸５０の両端が嵌着されている。
支持軸５０にはローラ５２が挿着されて、ローラ５２が
回転軸１の軸方向と平行な軸の廻りに回転可能に支持さ
れている。

【００１３】隣の施療突起４２も同様に一対の支持板４
８，５４を備えると共に、両支持板４８，５４に支持軸
５６の両端が嵌着されている。支持軸５６にはローラ５
８が嵌着されて、ローラ５８が回転軸１の軸方向と平行
な軸の廻りに回転可能に支持されている。両ローラ５
２，５８の間の支持板４８には両側の支持軸５０，５６
が嵌着されており、共用されている。

【００１４】一方、回転軸１上の多数の施療突起４２
は、回転軸１上にスパイラル状に配置されている。本実
施形態では、回転軸１の軸方向には等ピッチで配置され
ると共に、図２に示すように、回転軸１を中心とする同
一円周上で等角度となるように配置されている。

【００１５】また、他方の回転軸２上の多数の施療突起
４４も、回転軸２上にスパイラル状に配置されている
が、そのスパイラル方向は一方の回転軸１上の施療突起
４２と互いに逆方向となるように配置されている。図１
に示すように、両回転軸１，２の施療突起４２，４４同
士が、対称の位置となるように配置されている。

【００１６】次に、前述した本実施形態のマッサージ機
の作動について説明する。まず、電動モータ３０を回転
させると、ウオーム歯車２８、ホイール歯車２６、小歯
車２４、大歯車２２を介してアイドル歯車２０が回転す
る。このアイドル歯車２０の回転により、従動歯車１６
を介して他方の回転軸２が回転すると共に、他方のアイ
ドル歯車１８、従動歯車１４を介して、一方の回転軸１
が他方の回転軸２とは逆方向に回転する。

【００１７】各施療突起４２，４４はそれぞれ互いに逆
方向に回転する両回転軸１，２の廻りに回転する。この
施療突起４２，４４を患部、例えば、足の裏、ふくらは
ぎ、背中に当てると、施療突起４２，４４が次々と患部
に当たる。両施療突起４２，４４のローラ５２，５８が
患部に当り、患部を転がりながら両回転軸１，２の廻り
に回転するので、患部が圧迫され、圧迫法によるマッサ
ージを受けることができる。

【００１８】両回転軸１，２の施療突起４２，４４は、
スパイラル状に配置されているので、回転軸１，２の回
転に伴って、施療突起４２，４４が背中に当りながら転
がると、次に、隣の新たな施療突起４２，４４が背中を
圧迫する。そして、次々と背中を圧迫する施療突起４
２，４４が隣に移りながら、圧迫法によるマッサージが
行われる。即ち、施療突起４２，４４による圧迫箇所
が、回転軸１，２の軸方向に移動する。

【００１９】従って、回転軸１，２の回転周期で施療突
起４２，４４が同じ箇所を繰り返し圧迫する刺激と、圧
迫箇所が回転軸１，２の軸方向に移動する刺激との異な
った刺激が与えられるので、刺激に馴れ難く、心地よい
刺激を持続して受けることができる。

【００２０】更に、両回転軸１，２の回転方向が逆方向
であるので、図１に矢印で示すように、両回転軸１，２
の施療突起４２，４４は、両回転軸１，２の間から上方
に向かって移動し、その後、一方の施療突起４２は回転
軸１の回りに時計回りに回転し、他方の施療突起４４は
回転軸２の回りに反時計回りに回転する。

【００２１】また、両回転軸１，２の向かい合っている
施療突起４２，４４が患部を同時に圧迫すると共に、前
述した両回転軸１，２の回転に伴って、患部を圧迫する
施療突起４２，４４が回転軸１，２の軸方向に移動す
る。これにより、圧迫法によるマッサージに、揉みの要
素が加わり、刺激が変化に富み、マッサージに馴れ難
く、心地よい刺激を持続して受けることができる。両回
転軸１，２の回転方向は、図１の矢印方向と逆方向であ
ってもよい。

【００２２】尚、前述した施療突起４２，４４は、ロー
ラ５２，５８を用いたものに限らず、図４に示すよう
に、ボール６０を用いた施療突起６２を回転軸６４にス
パイラル状に配置してもよい。この施療突起６２は、回
転軸６４から径方向に突出した突部６６を備え、突部６
６の先端にボール６０が転動可能に挿着されている。こ
のボール６０が患部に当たって、患部を圧迫し、前述し
たローラ５２，５８と同様にマッサージ効果が得られ
る。また、施療突起はローラ５２，５８やボール６０に
限らず、先端を丸く成形した単純な突起であってもよ
い。

【００２３】更に、施療突起４２，４４は回転軸１，２
の軸方向に連続して設ける場合に限らず、図５に示すよ
うに、回転軸１，２のほぼ中央付近に、施療突起４２，
４４を配置していない隙間７０，７２を形成するように
してもよい。隙間７０，７２の両側に施療突起４２，４
４をスパイラル状に配置する。

【００２４】この隙間７０，７２に背骨がくるように、
施療突起４２，４４を背中に当てる。これにより、施療
突起４２，４４が背骨に当たることがなく、患部が背中
であっても、不快な思いをすることがなく、心地よい刺
激を持続して受けることができる。

【００２５】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。

【００２６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明のマッサージ
機は、回転軸に施療突起をスパイラル状に配置したの
で、施療突起が同じ箇所を繰り返し圧迫する刺激と、圧
迫箇所が回転軸の軸方向に移動する刺激との異なった刺
激が与えられ、刺激に馴れ難く、心地よい刺激を持続し
て受けることができるという効果を奏する。

【００２７】また、２本の回転軸にスパイラル方向が逆
方向の施療突起を配置して、両回転軸を逆方向に回転す
ると、揉みの要素が加わり、刺激が変化に富み、マッサ
ージに馴れ難く、心地よい刺激を持続して受けることが
できる。更に、隙間を空けて施療突起を配置すると、施
療突起が背骨に当たることがなく、患部が背中であって
も、不快な思いをすることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態としてのマッサージ機の概
略構成図である。

【図２】図１のＡＡ拡大断面矢視図である。

【図３】本実施形態のマッサージ機の歯車配列図であ
る。

【図４】他の実施形態としての施療突起の拡大断面図で
ある。

【図５】別の実施形態としてのマッサージ機の概略構成
図である。

【符号の説明】

１，２，６４…回転軸４，６，１０，１２…軸受け８…ギヤボックス１４，１６…従動歯車２６…ホイール歯車２８…ウオーム歯車３０…電動モータ３４，３６…芯部材３８，４０…筒部材４２，４４，６２…施療突起５０，５６…支持軸５２，５８…ローラ６０…ボール７０，７２…隙間

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】回転駆動される回転軸に径方向に突出し
た施療突起をスパイラル状に配置したことを特徴とする
マッサージ機。
【請求項２】前記回転軸は平行に２本設けられ、前記
各回転軸にスパイラル状に前記施療突起を配置すると共
に、前記スパイラル方向は互いに逆方向であることを特
徴とする請求項１記載のマッサージ機。
【請求項３】前記施療突起は、隙間を空けてその両側
にスパイラル状に配置したことを特徴とする請求項１又
は請求項２記載のマッサージ機。
【請求項４】前記施療突起は、前記回転軸の軸方向と
平行な軸の廻りに回転可能に支持されたローラであるこ
とを特徴とする請求項１ないし請求項３記載のマッサー
ジ機。
【請求項５】前記施療突起は、転動可能に支持された
ボールであることを特徴とする請求項１ないし請求項３
記載のマッサージ機。