JP2000287125A - テレシネ画像変換装置およびテレシネ画像復号化装置 - Google Patents

テレシネ画像変換装置およびテレシネ画像復号化装置

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JP2000287125A
JP2000287125A JP9172499A JP9172499A JP2000287125A JP 2000287125 A JP2000287125 A JP 2000287125A JP 9172499 A JP9172499 A JP 9172499A JP 9172499 A JP9172499 A JP 9172499A JP 2000287125 A JP2000287125 A JP 2000287125A
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telecine
mixing ratio
telecine image
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Tomoya Kodama
知也 児玉
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2:3プルダウン方式のみならず、直線補間型
内挿方式によって変換されたテレシネ画像からも冗長フ
ィールドを効率よく削除できるようにする。 【解決手段】冗長フィールドであるか否かを判断するた
めの検査対象のフィールドの画像ffm2に対し、それと
隣接する過去と未来の2つの同相フィールドの画像の合
成画像が画像混合回路6によって得られる。この合成画
像と検査対象のフィールドの画像ffm2との相関に基づ
いて、検査対象のフィールドffm2が冗長フィールドで
あるか否かが判断される。これにより、これまで判別が
困難であった直線補間型内挿方式による混合フィールド
を削除できるようになり、符号化すべき画像データのデ
ータ量の削減を図ることが可能となる。また、未来の同
相フィールドに対する混合比率を零とすることにより、
2:3プルダウン方式によって得られたテレシネ画像に
も適用することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映画などのフィル
ム画像をNTSCなどのインターレースビデオ信号に変
換することによって得られたテレシネ画像から冗長フィ
ールドの画像を削除するテレシネ画像変換装置、および
符号化されたテレシネ画像を復号化するテレシネ画像復
号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映画などのフィルム素材に記録された映
像信号をNTSCなどのテレビジョンフォーマットの画
像信号に変換するテレシネ装置では、フィルムから得ら
れる映像信号が24フレーム/秒であるのに対し、NT
SCの映像信号は30フレーム/秒(60フィールド/
秒)であるために、フィルムソース2フレームに対して
NTSC2.5フレームが対応するようなテレシネ変換
と呼ばれる変換が行われる。この変換方式には、フィル
ムソースの連続する2フレームのうち、最初のフィルム
画像の1フレームに対しては、NTSCの2フィールド
期間を対応させ、続くフィルム画像の1フレームに対し
ては、NTSCの3フィールド期間を対応させる2:3
プルダウン方式などがある。2:3プルダウンによるテ
レシネ変換は、5フィールドに1回数の周期で、直前の
同相のフィールドの画像を反復することによって実現さ
れている。
【0003】今、図5に示されるような2:3プルダウ
ン方式で変換を施したNTSCの映像信号を考える。フ
ィルム画像の1フレームQ0に対応するNTSCのフィ
ールドはP0からP2までの3フィールドである。P0
とP1は位相の異なるフィールドであるので、互いに異
なる画像となるが、P0とP2はともにフィルム画像Q
0に対応する同じ位相のフィールドであるため、両者の
内容は全く同じ画像となる。すなわちフィールドP2は
フィールドP0の反復フィールドであり、冗長な情報で
あると言える。
【0004】一方、従来から動画像圧縮の技術として、
MPEG2が広く用いられている。MPEG2は、時間
方向および空間方向の冗長度を取り除くことにより情報
を圧縮するものである。前述のNTSC画像に変換され
たフィルム画像の符号化においては、60フィールド/
秒の情報から24フレーム/秒の情報に戻して符号化を
行った方が効率良く符号化を行うことができることが知
られている。このため、MPEG2の規格中には2:3
プルダウンの情報を表す“repeat_first_
field”と呼ばれる情報が含まれる。その例とし
て、図7に示されるような画像の符号化について述べ
る。
【0005】2:3プルダウンにより作成されたテレシ
ネ画像P0,P1,…,P14のうちP2,P7,P1
2はそれぞれP0,P5,P10と同じものを繰り返し
表示されたものである。MPEG2符号化では、このよ
うな画像系列に対し冗長なフィールドであるP2,P
7,P12を削除し、R0,R1,…,R5というフレ
ーム単位で符号化を行う。これにより、符号化すべき画
像のデータ量を削減することができるからである。この
とき、削除したフィールドが存在することを示すため、
フレームR0,R2,R4に対しては“repeat_
first_field”と呼ばれる値を1に設定す
る。このようにして符号化されたビットストリームがM
PEG2復号化器に入力されると、MPEG2復号化器
はR0,R1,…,R5を復号するとともに、“rep
eat_first_field”が1であるフレーム
については、該当フレームを表示した後に最初に表示し
たフィールドを再度表示するという処理を行う。例え
ば、フレームR0についてはフィールドP´0をP´2
の時間に再表示し、R2についてはフィールドP´5を
P´7の時間に再表示する。これにより、削除されたP
2,P7,P12が再現される。
【0006】このようにMPEG2による符号化の前処
理として、60フィールド/秒の映像情報から24フレ
ーム/秒の映像情報への変換を行うためには、これから
符号化を行おうとする映像に対し、同相の隣接するフィ
ールドが冗長なフィールドであるか否かの判定を行う必
要がある。
【0007】このような機能を実現するフレームレート
変換装置として、例えば特開平10−93930号公報
に示されるような方法が提案されている。図8にその構
成例を示す。前記公報によれば、フィールドメモリ21
および22によって2フィールド期間遅延させることに
より、入力されるフィールドと隣接する同相のフィール
ドを得る。この2つのフィールドの差分を画素毎に比較
回路23によって計算することにより、両者の相関が計
算される。この差分が所定の第1のしきい値よりも大き
な画素をしきい回路24で検出し、その画素数をカウン
タ26で計数することにより、両フィールド間で相関の
低い画素の割合がわかる。その画素数が所定の第2のし
きい値以下であるかどうかをしきい回路27で検出す
る。もし、画素数が第2のしきい値以下であるならば、
両フィールド間の相関が高い、すなわち該当するフィー
ルドが冗長なフィールドであると判断するものである。
この処理を2:3プルダウンが行われたテレシネ画像に
対して行い、反復フィールドを冗長なフィールドとして
削除することにより、元の24フレーム/秒の映像を復
元することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テレシ
ネ変換の方式には、前述の2:3プルダウン以外の方法
が存在し、そのような方法で変換された画像に対し、従
来の2:3プルダウン方式のテレシネ画像から復元する
方式を適用したとしても正しく元の24フレーム/秒の
映像が復元できないという問題がある。
【0009】2:3プルダウン方式では、動きが不連続
になるために動きの不自然さ(ジャダー)が生じるた
め、それを回避する方式として用いられるものに直線補
間型内挿方式と呼ばれる方式が存在する。この方式を説
明する図を図6に示す。直線補間型内挿方式では、変換
前の24フレーム/秒の映像と変換後の60フィールド
/秒の映像との間で、変換後の各フィールドと変換前の
各フレーム間の時間軸上の距離比を求め、その距離化に
応じて、時間軸上で隣接する2枚のフレームから補間を
行うものである。すなわち、図6中のテレシネ変換後の
内挿すべきフィールドP2に対し、P2がテレシネ変換
前のフレームQ0とQ1との中間に位置するフィールド
であり、その距離比が4:1であるため、Q0成分を
1、Q1成分を4として合成する。このように1フレー
ム直前および1フレーム直後の同相の2つのフィールド
を混合した混合フィールドを定期的に挿入してテレシネ
変換を行うことにより、ジャダーが軽減されることが知
られている。
【0010】このような方式でテレシネ変換された画像
を元の24フレーム/秒の画像に戻そうとする場合、従
来の方式では隣接した時間的に過去の同相フィールドと
の相関にのみ着目しているため、元の24フレーム/秒
の映像が完全に静止している場面以外、重複する冗長な
フィールドつまり混合フィールドを検出するのは不可能
である。
【0011】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、直線補間型内挿方式によりテレシネ変換が施
された画像に対しても冗長なフィールドを検出できるよ
うにし、テレシネ画像の符号化効率の向上を図ることが
可能なテレシネ画像変換装置およびテレシネ画像復号化
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、時系列で連続して入力されるテレシネ画
像から冗長なフィールドの画像を削除するテレシネ画像
変換装置であって、入力されるテレシネ画像を2フィー
ルド期間遅延させて出力する第1の遅延手段と、入力さ
れるテレシネ画像を4フィールド期間遅延させて出力す
る第2の遅延手段と、前記第2の遅延手段から出力され
る画像と入力されるテレシネ画像とを所定の混合比率
r:(1−r)(但し0≦r≦1)にて混合した合成画
像を出力する合成手段と、前記合成手段から出力される
合成画像と前記第1の遅延手段から出力される画像との
相関に基づいて前記第1の遅延手段から出力される画像
が冗長なフィールドであるか否かを判定する手段とを具
備することを特徴する。
【0013】本発明のテレシネ画像変換装置によれば、
検査対象のテレシネ画像のフィールドに対し、それと隣
接する過去と未来の2つの同相フィールドを合成した画
像が用意され、それと検査対象のフィールドの画像との
相関に基づいて、検査対象のフィールドが冗長なフィー
ルドであるか否かが判断される。これにより、これまで
判別が困難であった直線補間型内挿方式による混合フィ
ールドを冗長なフィールドとして削除できるようにな
り、符号化すべき画像データのデータ量の削減を図るこ
とが可能となる。
【0014】また、混合比率を変えることにより、フィ
ルム映像から変換されたテレシネ画像のみならず、他の
映像素材から変換されたテレシネ画像にも適用すること
ができる。さらに、未来の同相フィールドに対する混合
比率を零にして、過去の同相フィールド成分のみの合成
画像を作成することにより、2:3プルダウン方式によ
って得られたテレシネ画像から反復フィールドを検出
し、それを冗長なフィールドとして検出および削除する
こともできる。
【0015】また、本発明は、請求項1のテレシネ画像
変換装置によって冗長なフィールドが削除されたテレシ
ネ画像を符号化することによって得られたビットストリ
ームを復号し、冗長なフィールドを含むテレシネ画像を
再生するテレシネ画像復号化装置であって、前記ビット
ストリームには、請求項1のテレシネ画像変換装置で使
用された混合比率を示す情報が多重化されており、前記
ビットストリームから混合比率を示す情報を読み出し
て、前記混合比率を解読する手段と、解読された混合比
率に従って、復号された時系列で4フィールド離れた2
つのフィールドを合成する合成手段と、削除された冗長
なフィールドを表示すべき時間に、前記合成手段によっ
て得られた合成画像を出力する手段とを具備することを
特徴とする。
【0016】これにより、直線補間型内挿方式によって
得られたテレシネ画像を、混合フィールドを削除した後
に符号化しても、その混合フィールドを正しく復元する
ことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施形態に係るテレシ
ネ画像変換装置を示すブロック図である。このテレシネ
画像変換装置は、テレシネ画像から冗長なフィールドを
削除することによりテレシネ画像を元のフレームレート
の画像に変換するためのものであり、テレシネ画像を符
号化するための符号化装置に前処理回路として設けられ
て使用される。このテレシネ画像変換装置は、図示のよ
うに、フィールドメモリ1,2,3,4、画像混合回路
6、比較回路7、しきい回路8、カウンタ9、しきい回
路10などから構成されている。
【0019】テレシネ変換によって得られたテレシネ画
像は、フィールド単位でフィールドメモリ1に順次入力
される。フィールドメモリ1は入力されたフィールドを
1フィールド期間遅延させて出力する。フィールドメモ
リ2,3,4についても同様に入力されたフィールドを
1フィールド期間遅延させて出力する。したがって、時
刻t0にフィールドp0、1フィールド期間後の時刻t
0+1にフィールドp1、時刻t0+2にフィールドp
2…と画像が入力されたとき、時刻t0+4にそれぞれ
のフィールドメモリ1,2,3,4からは順にp3,p
2,p1,P0が出力される。
【0020】画像混合回路6は、冗長なフィールドであ
るか否かの判定対象となる現在の検査対象フィールドf
fm2 に対して隣接する時間的に過去及び未来の同相の2
つのフィールド、つまり、フィールドメモリ4の出力画
像と、入力される画像とを、所定の混合比率、例えば
1:4(=0.2:0.8)の比率で混合した合成画像
を作成する。この混合比率は変換対象のテレシネ画像に
合わせて決定される値であり、直線補間型内挿による内
挿で用いられた2つのフィールドの混合比と同じ値とな
る。ここでは、直線補間型内挿によってフィルム映像を
テレシネ変換することによって得られたテレシネ画像を
想定しているので、画像混合回路6の混合比率は前述の
ように1:4に設定される。前述した時刻t0+4で
は、画像混合回路6の出力は (p0+4・p4)/5 となる。
【0021】尚、画像混合回路6による画像の混合比率
は可変設定可能であり、例えば利用種の操作などによっ
て適切な比率に適宜設定することができる。
【0022】比率回路7では、画像混合回路6からの出
力fmix とフィールドメモリ2からの出力ffm2 との差
分の絶対値|fmix −ffm2 |をフィールド内の画素す
べてについて計算する。しきい回路8の出力t1は、比
較回路7から出力された2つのフィールドの差分画像d
(=|fmix −ffm2 |)に対し、所定のしきい値th
1を用いて
【0023】
【数1】
【0024】となるように2値化する。これにより、混
合されたフィールドfmix とフィールドメモリ2からの
出力ffm2 との相関が高いときには、t1が0の画素が
多くなり、相関が低いときにはt1が1の画素が多くな
る。
【0025】カウンタ9は、しきい回路8の出力t1=
0の画素の画素数を計数する。しきい回路10の出力t
2は、カウンタ9の出力cに対し、所定のしきい値th
2を用いて
【0026】
【数2】
【0027】となるように2値化する。したがって、t
2は、混合されたフィールドfmix とフィールドメモリ
2からの出力ffm2 との相関が高いときには1の出力
し、相関が低いときには0を出力する。
【0028】今、入力画像として図3に示されるような
系列P0,P11,…,P14が入力されるものとす
る。このうち、フィールドP2,P7,P12は直線補
間型内挿によって内挿された混合フィールドである。す
なわち、P2,P7,P12はそれぞれ、 P2=(P0+4・P4)/5 P7=(P5+4・P9)/5 P12=(P10+4・P14)/5 (式1) と表現することができる。画像伝送時のノイズを考慮す
ると、これらは P2=(P0+4・P4)/5 +n2 P7=(P5+4・P9)/5 +n7 P12=(P10+4・P14)/5 +n12 と表現できる。ただし、ノイズ成分nx は、平均値m=
0かつ分散σ2 が十分小さなガウス分布に従うものとす
る。
【0029】時刻t=4のとき、フィールドメモリ1〜
4には、それぞれP3,P2,P1,P0が保持されて
いる。したがって、画像混合回路6の出力fmix は、 fmix =(P0+4・P4)/5 が出力される。一方、フィールドメモリ2の出力ffm2
は、P2であるから、比較回路7の出力dは d=|fmix −ffm2 | =|(P0+4・P4)/5 −P2| である。P2はP2=(P0+4・P4)/5 +n2
と表現されることから、上式は d=|(P0+4・P4)/5−(P0+4・P4)/5+n2 )| =|n2 | と表現できる。ここで、しきい回路8のしきい値th1
をノイズ成分nx の分布よりも十分大きく、かつフレー
ム位置が異なるフィルム画像QxおよびQx+1間の差
分の平均値よりも十分小さな値を設定する。ここでは、
ノイズ成分nx の分布を表すσを用い、 th1=2σ であるものとする。このとき、dがth1よりも小さく
なる確率は 0.046 によって与えられることが分かっているので、各フィー
ルドの画素数Nの値が十分に大きければ、t1=0とな
る画素数の期待値は 0.046N となる。すなわち、カウンタ9が出力するcの期待値が
0.046Nとなる。そこで、しきい回路10における
しきい値th2を例えば0.046N+0.01Nの値
を小数点以下を切り捨てて整数化した値[0.046N
+0.01N]と設定すれば、しきい回路10から1が
出力される確率は
【0030】
【数3】
【0031】となる。これは、例えばN=172800
(MPEG2符号化の標準的な画像サイズ)の時には、
ほぼ1に等しくなる。これはすなわち、フィールドP2
がP0とP4から合成された混合画像であることをあら
わす。
【0032】一方、時刻t=5のとき、フィールドメモ
リ2および画像混合回路6の出力は、それぞれ ffm2 =P3 fmix =(P1+4・P5)/5 となる。P1,P3,P5はそれぞれフレーム位置の異
なるフィルム画像Q0,Q1,Q2から作られるため、
動きのある画像であればそれぞれの相関は低く、比較回
路7の出力d=|fmix −ffm2 |は十分に大きな値と
なる。したがって、しきい回路10の出力からは0が出
力される。これはすなわち、フィールドP3が冗長なフ
ィールドでないことをあらわす。
【0033】また、時刻t=6のとき、フィールドメモ
リ2の出力および画像混合回路6の出力は、それぞれ ffm2 =P4 fmix =(P2+4・P6)/5 =((P0+4・P4)/5n2 +4・P6)/5 となる。このとき比較回路7の出力は、
【0034】
【数4】
【0035】と表現される。前述の場合と同様、P4と
P6はフレーム位置が異なるフィルム画像Q1とQ2か
ら作られるため、P4とP6との相関は十分に小さいと
考えられる。したがって、dは十分に大きな値をとる。
すなわち、しきい回路10からは0が出力され、フィー
ルドP4が冗長なフィールドではないことがわかる。
【0036】以上のような計算の繰り返しにより、P
2,P7,P12が冗長なフィールドであり、削除可能
であることが、図1の回路で検出され削除される。この
図1の回路の後段に配置されるMPEG2符号化器は、
2:3プルダウン時(図7)と同じように、P0とP1
をピクチャR0、P3とP4をピクチャR1、P5とP
6をピクチャR2というような単位で符号化を行う。
“repeat_first_field”は、ピクチ
ャR0,R2およびR4で1なる値をとり、他のピクチ
ャにおいては値0をとる。同時に、MPEG2符号化器
は、例えばMPEG2ビットストリームにおけるuse
r_dataなどに、画像混合回路6における2つのフ
ィールドの混合比を示す情報(ここでは、1:4)であ
ることを多重する。
【0037】なお、本発明は、図1の回路を含むMPE
G2符号装置として実現したり、あるいは図1の回路に
よる冗長フィールド検出方法の手順を含むMPEG2符
号化ソフトウェアプログラムとして実現することができ
る。
【0038】冗長フィールド検出方法の手順は、基本的
には、時系列で連続して入力されるテレシネ画像内の検
査対象の各フィールド毎に、そのフィールドに隣接した
時間的に過去および未来の2つの同相フィールドを所定
の混合比率r:(1−r)(但し0≦r≦1)にて混合
した合成画像を作成し、作成された合成画像と検査対象
のフィールドの画像との相関に基づいて、前記検査対象
のフィールドの画像が冗長なフィールドの画像であるか
否かを判定する、というものであるので、この判定処理
を符号化の前処理として行った後に、検出された冗長な
フィールド以外の残りの画像のみを符号化し、混合比率
が多重化されたMPEG2ビットストリームを出力すれ
ばよい。
【0039】次に、本発明の第2実施形態として、図2
のブロック図を用いてMPEG2復号化器について説明
する。
【0040】MPEG2ビットストリームは、MPEG
2復号化器(デコーダ)30に入力され、復号処理が行
われる。MPEG2復号化器30は、復号した画像信号
P′ n (n=0,1,…)を出力するとともに、現在出
力しているフィールドが“repeat_first_
field”によって繰り返し出力している反復フィー
ルドか否かを示すフラグrfn を出力する。また、us
er_dataを復号し、符号化時に図1における画像
混合回路6で画像を混合した比率rを出力する。
【0041】フィールドメモリ41と42は、それぞれ
入力される画像情報を1フィールド期間分保持し、1フ
ィールド期間後に出力する。同様に、遅延回路31と3
2は、入力されるフラグrfを1フィールド期間保持
し、1フィールド期間後に出力する。逓倍器33および
34は、入力される画像の各画素に対し、指定された乗
数を乗じた結果を出力する。加算器35は、入力される
2つの画像の各画素の値を加えた結果を出力する。減算
器36は、入力されるrに対し、1−rを計算して出力
する。切り替え器37は、入力される切り替え信号sの
値に応じて、
【0042】
【数5】
【0043】を出力する。
【0044】今、図3に示されるような画像が符号化さ
れたビットストリームが入力されたものとする。このと
きのMPEG2復号化器30の画像出力P′n およびフ
ラグrfn の時間変化をそれぞれ図4のa)およびb)
に示す。また、MPEG2復号化器30から出力される
混合比情報rは、この例では混合比が1:4(=0.
2:0.8)であることから0.8を出力する。混合比
が分かればよいので、0.2を出力してもよいことはも
ちろんである。フィールドメモリ42からは、図4の
c)に示すように2フィールド期間遅延した復号画像
P′n-2 が出力される。逓倍器33および34は、入力
される画素値をそれぞれ0.8倍および0.2倍にする
ため、それぞれの出力は 0.8P′n および 0.2P′n-2 となる。したがって、加算器35の出力Aは、 A=0.8P′n +0.2P′n-2 となる。加算器35の出力の時間変化を図4のd)に示
す。このように、復号された時系列で4フィールド離れ
た2つの同相フィールドの画像、つまり、フラグrfn
によって指定される反復フィールドに対して直前および
直後の同相の2つのフィールドの画像が、指定された混
合比で合成される。
【0045】選択器37では、図4のe)に示すように
s=rfn-2 =0のときにはP′n- 2 を、s=rfn-2
=1の時にはA=0.8P′n +0.2P′n-2 を出力
するので、符号化前のテレシネ画像において、P2,P
7,P12に相当するフィールド期間に、それぞれ 0.8P′4 +0.2P′0 0.8P′9 +0.2P′5 0.8P′14+0.2P′10 が出力される。一方、P2,P7,P12は式1に示さ
れるように表現されるため、符号化前のテレシネ画像と
合致した出力が得られる。
【0046】このように、直線補間型内挿によって作ら
れたテレシネ画像から重複するフィールドを検出するた
めに用いた隣接する2つの同相フィールドの混合比をM
PEG2ビットストリームに多重し、それを利用して復
号画像で同様に隣接する2つの同相フィールドから直線
補間型内挿を行うことにより、元々のテレシネ画像を再
現することが可能となる。
【0047】なお、本実施形態ではMPEG2復号化器
と、後処理を行うメモリ・逓倍器・加算器・選択器を別
個に配置したが、これらの機能をMPEG2復号化器内
部に配置しても同じ機能が実現できることは言うまでも
ない。
【0048】また、本実施形態ではテレシネ変換前の映
像信号が24フレーム/秒の映像信号について述べた
が、これとは異なるフレームレート、例えばアニメーシ
ョンなどの20フレーム/秒の映像信号についても適用
可能である。20フレーム/秒の映像信号について直線
補間型内挿を行った場合、内挿するフィールドの前フレ
ームと後フレームとの混合比は1:2になる。このた
め、前述の混合比を1:2に設定するだけで本実施形態
をそのまま適用することができる。また、2:3プルダ
ウンによって得られたテレシネ画像についても、未来の
同相フィールドに対する混合比率を零にして、過去の同
相フィールド成分のみの合成画像を作成することによ
り、2:3プルダウン方式によって得られたテレシネ画
像から反復フィールドを検出し、それを冗長なフィール
ドとして削除することができる。この場合にも、その混
合比率をMPEG2ビットストリームに多重化して送信
することにより、図2の復号化器側では、直線補間型内
挿によるテレシネ画像の場合と同様の手順で、冗長フィ
ールドとして削除された反復フィールドを正しく再現す
ることができる。
【0049】したがって、テレシネ変換される前の元の
画像のフレームレートやテレシネ変換の方式に応じて予
め決められた幾つかの混合比率を用意しておけば、テレ
シネ変換される前の元の画像の種類やテレシネ変換方式
の種類を指定するだけで、容易に様々なテレシネ画像の
逆変換を行うことが可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
テレシネ画像から元のフィルム画像を検出するためのテ
レシネ画像変換装置において、隣接する過去の同相フィ
ールドだけでなく隣接する未来の同相フィールドとの相
関も考慮して、情報が重複するフィールドを検出するた
め、従来の2:3プルダウン方式だけでなく、直線補間
型内挿方式によるフィールドの内挿にも対応することが
可能となる。
【0051】また本発明によれば、直線補間型内挿によ
って作られたテレシネ画像から情報が重複するフィール
ドを検出する際の隣接する2つの同相フィールドを混合
する混合比をMPEG2ビットストリームに多重し、そ
れを利用して復号画像で同様に隣接する2つの同相フィ
ールドから直線補間型内挿を行うことにより、元々のテ
レシネ画像を再現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るテレシネ画像変換
装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施形態に係るテレシネ画像復号
化装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1実施形態に係るテレシネ画像変換
装置で用いられる入力画像系列の一例を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態に係るテレシネ画像復号
化装置による動作を説明するための図。
【図5】2:3プルダウンによるテレシネ変換の例を示
す図。
【図6】直線補間型内挿によるテレシネ変換の例を示す
図。
【図7】MPEG2におけるテレシネ変換画像の符号化
・復号化の例を示す図。
【図8】テレシネ画像から冗長フィールドを削除する従
来のテレシネ画像変換装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1,2,3,4,21,22,41,42…フィールド
メモリ 6…画像混合回路 7,23…比較回路 8,10,24,27…しきい回路 9,26…カウンタ 30…MPEG2復号化器 31,32…遅延回路 33,34…逓倍器 35…加算器 36…減算器 37…切り替え器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列で連続して入力されるテレシネ画
    像から冗長なフィールドの画像を削除するテレシネ画像
    変換装置であって、 入力されるテレシネ画像を2フィールド期間遅延させて
    出力する第1の遅延手段と、 入力されるテレシネ画像を4フィールド期間遅延させて
    出力する第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段から出力される画像と入力されるテ
    レシネ画像とを所定の混合比率r:(1−r)(但し0
    ≦r≦1)にて混合した合成画像を出力する合成手段
    と、 前記合成手段から出力される合成画像と前記第1の遅延
    手段から出力される画像との相関に基づいて前記第1の
    遅延手段から出力される画像が冗長なフィールドである
    か否かを判定する手段とを具備することを特徴するテレ
    シネ画像変換装置。
  2. 【請求項2】 前記合成手段の混合比率は可変設定可能
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載のテレ
    シネ画像変換装置。
  3. 【請求項3】 前記入力されるテレシネ画像が、隣接す
    る2フレームの同相フィールドの画像を所定の比率で混
    合することによって得られた混合フィールドを冗長なフ
    ィールドとして挿入したテレシネ画像である場合には、
    前記合成手段の混合比率は、前記混合フィールドを得る
    ために用いられた比率に設定され、且つ2:3プルダウ
    ンによって得られた反復フィールドを冗長なフィールド
    として挿入したテレシネ画像である場合には、前記入力
    されるテレシネ画像に対する混合比率が零となるよう
    に、前記合成手段の混合比率が設定されることを特徴と
    する請求項1記載のテレシネ画像変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のテレシネ画像変換装置によっ
    て冗長なフィールドが削除されたテレシネ画像を符号化
    することによって得られたビットストリームを復号し、
    冗長なフィールドを含むテレシネ画像を再生するテレシ
    ネ画像復号化装置であって、 前記ビットストリームには、請求項1のテレシネ画像変
    換装置で使用された混合比率を示す情報が多重化されて
    おり、 前記ビットストリームから混合比率を示す情報を読み出
    して、前記混合比率を解読する手段と、 解読された混合比率に従って、復号された時系列で4フ
    ィールド離れた2つのフィールドを合成する合成手段
    と、 削除された冗長なフィールドを表示すべき時間に、前記
    合成手段によって得られた合成画像を出力する手段とを
    具備することを特徴とするテレシネ画像復号化装置。
  5. 【請求項5】 時系列で連続して入力されるテレシネ画
    像内の検査対象の各フィールド毎に、そのフィールドに
    隣接した時間的に過去および未来の2つの同相フィール
    ドを所定の混合比率r:(1−r)(但し0≦r≦1)
    にて混合した合成画像を出力する合成手段と、 前記合成手段から出力される合成画像と前記検査対象の
    フィールドの画像との相関に基づいて、前記検査対象の
    フィールドの画像が冗長なフィールドの画像であるか否
    かを判定する手段とを具備することを特徴するテレシネ
    画像変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のテレシネ画像変換装置によっ
    て冗長なフィールドが削除されたテレシネ画像を符号化
    することによって得られたビットストリームを復号し、
    冗長なフィールドを含むテレシネ画像を再生するテレシ
    ネ画像復号化装置であって、 前記ビットストリームには、請求項4のテレシネ画像変
    換装置で使用された混合比率を示す情報が多重化されて
    おり、 前記ビットストリームから混合比率を示す情報を読み出
    して、前記混合比率を解読する手段と、 解読された混合比率に従って、復号された時系列で4フ
    ィールド離れた2つのフィールドを合成する合成手段
    と、 削除された冗長なフィールドを表示すべき時間に、前記
    合成手段によって得られた合成画像を出力する手段とを
    具備することを特徴とするテレシネ画像復号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003079684A1 (fr) * 2002-03-20 2003-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'imagerie video, dispositif de conversion video, et dispositif d'edition video
WO2006008783A1 (ja) * 2004-07-15 2006-01-26 Hitachi Plasma Patent Licensing Co., Ltd. 画像表示装置

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