JP2000286170A - 電子部品用ケースとこれを用いた電子部品及び電解コンデンサー - Google Patents

電子部品用ケースとこれを用いた電子部品及び電解コンデンサー

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JP2000286170A
JP2000286170A JP11090754A JP9075499A JP2000286170A JP 2000286170 A JP2000286170 A JP 2000286170A JP 11090754 A JP11090754 A JP 11090754A JP 9075499 A JP9075499 A JP 9075499A JP 2000286170 A JP2000286170 A JP 2000286170A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品を収納するためのケースであって、電
解液や水蒸気は透過させずに、水素ガスのみを透過させ
る。 【解決手段】その一部に平均細孔径が0.01〜2μm
の樹脂複合体からなるガス透過部3を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明品は各種素子を気密封
止するための電子部品用ケースと、これを用いた電子部
品、特に電解コンデンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサーの構造は、図5に示す
ように、金属製のケース11内に電解コンデンサー素子
15を配置し、これに接続する電極端子14、14を封
口栓12で保持し、この封口栓12の周囲でケース11
をかしめて固定したものである。また、上記電解コンデ
ンサー素子15は陽極箔と陰極箔間にクラフト紙を介在
させて巻回し、電解液を含浸したものであり、上記電極
端子14、14は各陽極箔と陰極箔に接続している。
【0003】ところで、この電解コンデンサーでは、内
部の電解液や水蒸気が外部に漏れないようにシール性を
維持する必要があるが、その反面、過大電流が流れると
ケース11内で水素ガスが発生して内圧が増大し、ケー
ス11が破損してしまうと問題がある。そこで、発生し
た水素ガスは逃がすが、電解液や水蒸気は逃がさないよ
うな構造が求められている。
【0004】そのために、例えば上記封口栓12をポリ
サルファイド変性エポキシ樹脂等のガス選択透過樹脂で
形成し、発生する水素ガスのみを外部に放出させること
が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のガス
選択透過樹脂からなる封口栓12を用いた電解コンデン
サーでは水素ガスの透過速度が遅く、急激なガス発生に
対応できないため、内圧増大によるケース11の破損の
恐れがあった。
【0006】また、金属製のケース11と封口栓12と
のかしめによる封止部におけるシール性が不十分であ
り、内部の電解液等が漏れてしまう恐れがあった。
【0007】さらに、従来の電解コンデンサーは、電極
端子14を備えた構造であり、表面実装することができ
なかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、各種素
子を収納するためのケースにおいて、その一部に平均細
孔径が0.01〜2μmの樹脂複合体からなるガス透過
部を備えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、上記電子部品用ケースに
各種素子を収納し、これと接続する電極端子をケースの
外部表面に備えて電子部品を構成したことを特徴とす
る。
【0010】さらに、本発明は、上記の電子部品用ケー
スに電解コンデンサー素子を収納し、これと接続する電
極端子をケースの外部表面に備えて電解コンデンサーを
構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、電子部品用ケースに平均細孔
径が0.01〜2μmの樹脂複合体からなるガス透過部
を備えたことによって、電解液や水蒸気は遮断するとと
もに、水素ガスを急激に逃がすことができ、内圧増大に
よる破損の恐れをなくすることができる。
【0012】また、ケース自体を樹脂複合体で形成すれ
ば、シーラーを用いた気密封止が容易であり、さらに、
ケース自体の表面に電極端子を備えれば表面実装も可能
となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図によっ
て説明する。
【0014】図1(a)に示す電子部品ケースは、収納
部1aを備えたベース1とキャップ2から構成され、上
記ベース1は緻密質セラミックスからなり、キャップ2
は全体が樹脂複合体で形成されてガス透過部3を成して
いる。
【0015】また、他の実施形態を図1(b)に示すよ
うに、キャップ2を緻密質セラミックスで形成するとと
もに、その一部に樹脂複合体からなるガス透過部3を備
えたものでも良い。
【0016】次に、このケースを用いた電解コンデンサ
ーを図2に示す。図1(a)のケースを用いて、ベース
の収納部1aに電解コンデンサー素子5を収納し、これ
と接続する電極端子4aをベース1の貫通孔1bから下
面に導出し、この下面の表面に外部端子4bを形成して
ある。さらに、ベース1の上面に、ガラスやシーラー等
のシール材6を介してキャップ2を接合し、封止してあ
る。
【0017】上記ガス透過部3を成す樹脂複合体は図3
に拡大図を示すように、互いに連する細孔32を有し、
その細孔32の平均径が0.01〜2μmとなっている
ため、水素ガスは透過するが、電解液や水蒸気の透過は
遮断することができる。そのため、過大電流が流れた時
に収納部1a内のコンデンサー素子5で発生する水素ガ
スはガス透過部3を透過して外部へ逃がすことができる
とともに、収納部1a内の電解液や水蒸気等を逃がすこ
となく、また外部から水蒸気等が浸水することも防止で
きる。
【0018】ここで、ガス透過部3を成す樹脂複合体の
平均細孔径を0.01〜2μmとしたのは、0.01μ
m未満では水素ガスの透過速度が極めて遅くなり、一方
2μmを越えると、電解液が漏れてしまうためである。
【0019】また、ガス透過部3の気孔率については5
〜40%の範囲とすることが好ましい。これは、気孔率
が5%未満では緻密化してガス透過ができず、一方40
%を越えると樹脂複合体の加熱硬化時収縮が大きく寸法
バラツキが大きくなるためである。
【0020】なお、これらの平均細孔径や気孔率につい
ては、水銀圧入法により測定することができる。
【0021】また、上記ガス透過部3を成す樹脂複合体
の材質は、10〜70体積%の熱硬化性樹脂と、残部が
平均粒径40μm以下のフィラーからなり、この原料粉
末を常温にて所定形状に加圧成形した後、離型して10
0〜250℃で加熱硬化する工程からなる樹脂複合材料
である。使用される熱硬化性樹脂としては、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、
シリコーン樹脂を用い、フィラーとしては、アルミナ、
シリカ、ムライト、ステアタイト、フルステライト等を
用いれば良い。
【0022】そして、上記樹脂複合材を加熱硬化するこ
とによって、各粒子31が一部で接合した状態で硬化
し、各粒子31間の隙間を細孔32とすることができ
る。
【0023】このようにすれば、ガス透過部3を成す樹
脂複合体は、各細孔32が互いに連鎖した構造となり、
水素ガスを急速に透過させることができる。また、用い
る粒子31のフィラー径を変化させることによって、細
孔32の平均径を自由に調整することができるため、所
定の平均細孔径を持ったガス透過部3を容易に得ること
ができる。例えば、上述したように平均細孔径が0.0
1〜2μmの範囲とするためには、用いる粒子31のフ
ィラー径を1〜40μmの範囲としておけば良い。
【0024】なお、上記ガス透過部3を成す樹脂複合材
料の特性としては、荷重たわみ温度250℃以上、耐ト
ラッキングとして200v以上を有する材料が好まし
い。
【0025】一方、ベース1や図1(b)の実施形態に
おけるキャップ2は、緻密質樹脂複合体で形成するが、
その材質としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂等を用
い、好ましくはガス透過部3を成す樹脂複合体と同種の
ものを用いる。
【0026】また、図2のように、このベース1の表面
に外部端子4bを形成する場合は、Cuメッキを樹脂複
合体表面に施すことにより、容易に所定形状の外部端子
4bを形成することができる。そして、この外部端子4
をベース1の下面に形成してあることにより、この下面
を回路基板上に載置して表面実装することができる。
【0027】次に、本発明の実施形態を説明する。図4
に示す電子部品は、リレーやスイッチ等の接点を成す素
子23を収納したものであり、その電極端子24を保持
する基体22を上述した樹脂複合体で形成して、ガス透
過部としてある。また、この基体22を樹脂や金属等の
蓋体21で覆って封止してある。上記接点を成す素子2
3からは放電によりオゾン等のガスが発生するが、ガス
透過部を成す基体22から良好にガスを放出できる。
【0028】さらに他の実施形態として、図5に示す構
造の電解コンデンサーにおいて、封口栓12を上記樹脂
複合体で形成することもできる。
【0029】なお、以上の実施形態では電解コンデンサ
ーや接点素子について述べたが、本発明の電子部品ケー
スは、これ以外に電気二重層コンデンサー等の各種素子
を収納する用途に用いることができる。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0031】本発明の実施例として、図2に示す電解コ
ンデンサーを製作した。ベース1は加熱硬化樹脂として
フェノールを使用し、フィラーとしてはアルミナを使用
した。その配合比は、樹脂70体積%、アルミナ30体
積%とした材料にて形成した。その寸法は7×5×4m
mとした。ガス透過部を兼用するキャップ2は表1に示
すような種々の平均細孔径を有する樹脂複合体で形成
し、その寸法は7×5×1mmとした。上記ベース1の
収納部1aにコンデンサー素子5を収納してエポキシ系
のシール材6でキャップ2を接合して電解コンデンサー
を得た。
【0032】一方、比較例として図5に示す従来の電解
コンデンサーを用意した。これらの電解コンデンサーを
各々3個ずつ用意し、1A/個、電圧フリーの逆電圧試
験を実施し、水素ガスを発生させて5分経過後の容器の
破損発生率を調べた。また、内部の電解液の漏れの有無
も調べた。
【0033】結果は表1に示すように、図5に示す比較
例の電解コンデンサーでは、生じた水素ガスを逃がす速
度が遅いため、破損の発生率が高かった。
【0034】また、図2に示す本発明の電解コンデンサ
ーでも、ガス透過部3の平均細孔径が0.01μm未満
のものでは、水素ガスを逃がしにくいことから破損発生
率が高かった。一方、平均細孔径が2μmを越えるもの
では、電解液の漏れが発生したこれらに対し、ガス透過
部の平均細孔径を0.01〜2μmの範囲内とした本発
明実施例では、水素ガスを急速に逃がすことができるた
め、破損発生率が低く、また電解液の漏れも生じないこ
とから、極めて優れた結果であった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子部品
を収納するためのケースであって、その一部に平均細孔
径が0.01〜2μmの樹脂複合体からなるガス透過部
を備えたことによって、電解液や水蒸気は透過させず
に、水素ガスのみを透過させることができる。
【0037】また本発明は、上記の電子部品用ケースに
コンデンサー素子を収納し、これと接続する電極端子を
ケースの外部表面に備えて電解コンデンサーを構成した
ことによって、過大電流が流れた場合に生じる水素ガス
を急速に逃がすことができ、内圧増大によるケースの破
損を防止できる。しかも、内部の電解液や水蒸気の漏れ
は遮断できることにより、コンデンサー素子を安定して
保持することができる。
【0038】さらに、ケースを樹脂複合体で形成してあ
り、その表面に電極端子を備えることによって、回路基
板上に表面実装することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の電子部品用ケースを示
す分解斜視図である。
【図2】本発明の電解コンデンサーを示す断面図であ
る。
【図3】本発明の電子部品ケースのガス透過の拡大図で
ある。
【図4】本発明の電子部品ケースの他の実施形態を示す
断面図である。
【図5】従来の電解コンデンサーを示す断面図である。
【符号の説明】
1:ベース 1a:収納部 2:キャップ 3:ガス透過部 4a:電極端子 4b:外部電極 5:コンデンサー素子 6:シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E096 AA01 BA10 CA02 CC02 DA17 DA18 EA02X EA02Y FA14 FA22 GA01 GA07 4D006 GA32 GA41 MA03 MA06 MA22 MB04 MC50 MC58 MC65 MC90 PB66 PC80 4E360 AB32 AB33 GA21 GB92 GC20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種素子の収納部を有するとともに、その
    一部に平均細孔径が0.01〜2μmの樹脂複合体から
    なるガス透過部を備えたことを特徴とする電子部品用ケ
    ース。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子部品用ケースに各種素
    子を収納し、これと接続する外部端子を上記ケースの外
    部表面に備えたことを特徴とする電子部品。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電子部品用ケースにコンデ
    ンサー素子を収納し、これと接続する外部端子を上記ケ
    ースの外部表面に備えたことを特徴とする電解コンデン
    サー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013066877A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Toshiba Corp 減酸素素子、減酸素装置及び冷蔵庫

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1737006A1 (en) 2005-06-21 2006-12-27 Fujitsu Limited Electrolytic capacitor
US7298605B2 (en) 2005-06-21 2007-11-20 Fujitsu Limited Electrolytic capacitor
JP2013066877A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Toshiba Corp 減酸素素子、減酸素装置及び冷蔵庫

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