JP2000284237A - 硬化膜付きプラスチックレンズ - Google Patents

硬化膜付きプラスチックレンズ

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JP2000284237A
JP2000284237A JP11095090A JP9509099A JP2000284237A JP 2000284237 A JP2000284237 A JP 2000284237A JP 11095090 A JP11095090 A JP 11095090A JP 9509099 A JP9509099 A JP 9509099A JP 2000284237 A JP2000284237 A JP 2000284237A
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cured film
plastic lens
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JP11095090A
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Yoshio Sano
良夫 佐野
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ基材とコーティング組成物による硬化膜
の屈折率差に起因する干渉縞がなく、充分な染色性およ
び耐久性と、該硬化膜表面に無機物質からなる反射防止
膜を設けたときの密着性の双方を満足するプラスチック
レンズの提供。 【解決手段】特定の式で表されるジアリルフタレートプ
レポリマー、ジアルキレングリコールビスアリルカーボ
ネートプレポリマー、ビニル系化合物を主成分とするプ
ラスチックレンズ基材に、金属酸化物、シラン化合物お
よびエポキシ化合物を主成分とするコーティング組成物
により硬化膜を設ける。また、該硬化膜表面上に無機物
質からなる反射防止膜を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ基材表面に
硬化膜を設けた眼鏡用プラスチックレンズに関する。さ
らには、該硬化膜上に反射防止膜を設けた眼鏡用プラス
チックレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズ、特にジエチレング
リコールビス(アリルカーボネート)樹脂レンズは、ガ
ラスレンズに比較して軽く、安全性・易加工性などにお
いて優れており、さらに近年、反射防止技術、コーティ
ング技術、コーティング+反射防止技術の開発により、
急速に普及してきた。また、プラスチックレンズは、染
色が比較的容易であるため、ファッション性・遮光性に
も優れ、有害光線からの眼球保護等においても有効であ
る。
【0003】しかし、ジエチレングリコールビス(アリ
ルカーボネート)樹脂の屈折率は1.50とガラスレン
ズに比べ低いために、近視用レンズでは外周部がガラス
レンズに比べ厚くなるという欠点を有している。このた
め眼鏡用プラスチックレンズの分野では、高屈折率樹脂
材料によって薄型化を図る技術開発が積極的に行われて
いる。そのための技術提案として、特開昭61−134
701号公報、特開昭63−46213号公報、特開平
2−269714号公報、特開平3−134005号公
報、特開平5−339321号公報、特開平7−252
207号公報などでは1.55さらにはそれ以上の屈折
率を有する高屈折率樹脂材料が提案されている。
【0004】一方、プラスチックレンズは傷が付き易い
という欠点がある為、シリコーン系のコーティング組成
物を塗布・硬化させた硬化膜をプラスチックレンズ表面
に設ける方法が一般的に行われている。しかし、高屈折
率プラスチックレンズに同様の方法を適用した場合に
は、プラスチックレンズと硬化膜の屈折率差による干渉
縞が発生し、外観不良の原因となる。この問題を解決す
るための技術提案として、特公昭61−54331号公
報、特公昭63−37142号公報のようにシリコーン
系コーティング組成物に使われている二酸化ケイ素微粒
子のコロイド状分散体を高屈折率を有するAl、Ti、
Zr、Sn、Sbの無機酸化物微粒子のコロイド状分散
体に置き換えるといったコーティング技術が開示されて
いる。また、特開平1−301517号公報では、二酸
化チタンと二酸化セリウムの複合系ゾルの製造方法が開
示されており、特開平2−264902号公報ではTi
とCeの複合無機酸化物微粒子、特開平3−68901
号公報ではTi、Ce及びSiの複合無機酸化物を有機
ケイ素化合物で処理した微粒子をコーティング組成物に
用いる技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術の内、
特開昭61−134701号公報、特開昭63−462
13号公報、特開平2−269714号公報、特開平3
−134005号公報、特開平5−339321号公
報、特開平7−252207号公報などの高屈折率樹脂
材料は、これらの技術単独では眼鏡用プラスチックレン
ズとして要求される表面硬度、耐擦傷性等の耐久品質の
面で不十分であった。また、これらの高屈折率を得るた
めの化合物は、一般的に合成、精製に長い工程や特殊な
設備・装置を要し、レンズ成形に困難なものが多い。そ
の結果、眼鏡用プラスチックレンズとして高価なものと
なってしまっている。
【0006】また、前述のコーティング技術に関して
は、特公昭61−54331号公報、特公昭63−37
142号公報のコーティング組成物では、Al、Sbの
無機酸化物微粒子を用いた場合は硬化膜としての屈折率
に限界があり、1.55以上のレンズ基材に対しては干
渉縞を完全に抑えることは不可能であった。また、Z
r、Snの無機酸化物微粒子を用いる場合は、その分散
性が不安定であり多量に用いると透明な硬化膜を形成す
ることができなかった。さらに、Tiの酸化物は耐候性
が極めて劣るため、TiO2から形成される硬化膜は、
本発明におけるプラスチックレンズ基材と組み合わせた
場合、耐久性の面で課題があった。
【0007】特開平2−264902号公報、特開平3
−68901号公報の二酸化チタン及び二酸化セリウム
の複合微粒子を用いるコーティング組成物では、二酸化
セリウムを二酸化チタンの耐候性改良のために複合化し
て用いているが、得られる硬化膜は耐候性の面で未だ不
十分であった。さらに、二酸化セリウムは黄色味を持つ
ためにこれらの複合ゾルから得られる硬化膜は多少なり
とも黄色味を帯びたものであった。
【0008】また、本発明におけるプラスチックレンズ
基材と、従来の技術に示したコーティング技術との組み
合わせでは、硬化膜自体の染色性、耐熱性、落球強度等
の面でも劣るものであり、特に染色後の膜耐久性、耐擦
傷性、外観の点で問題があった。さらに、近年市場の要
望が強くなっている紫外線カット加工も、染色と同様の
手法を用いた場合には、やはり加工後の膜耐久性等が低
下してしまう。そこで、該プラスチックレンズ基材によ
り適したコーティング技術の探求が必要であった。
【0009】そこで本発明は、これらの課題を解決する
ものであり、その目的とするところは、基材レンズとコ
ーティング組成物による硬化膜の屈折率差による干渉縞
がなく、染色性および耐摩耗性、耐薬品性、耐温水性、
耐熱性、耐候性、落球強度等の各種耐久性に優れた眼鏡
用プラスチックレンズを安価に提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のプラス
チックレンズは、下記A成分を40〜89重量%、B成
分を10〜59重量%、およびC成分を1〜30重量%
含む原料モノマーを重合させて得られる光学用注型成形
樹脂表面に、下記D成分、E成分およびF成分を主成分
とするコーティング組成物を塗布硬化して得られる硬化
膜を設けたこと特徴とする。
【0011】A.下記一般式化6で表されるジアリルフ
タレートプレポリマー
【0012】
【化6】
【0013】B.下記一般式化7で表されるジアルキレ
ングリコールビスアリルカーボネートプレポリマー
【0014】
【化7】
【0015】C.下記一般式化8で表されるビニル系化
合物
【0016】
【化8】
【0017】D.粒径1〜100ミリミクロンのSi,
Al,Sn,Sb,Ta,Ce,La,Fe,Zn,
W,Zr,In,Tiから選ばれる1種以上の金属酸化
物からなる微粒子および/またはSi,Al,Sn,S
b,Ta,Ce,La,Fe,Zn,W,Zr,In,
Tiから選ばれる2種以上の金属酸化物から構成される
複合微粒子 E.下記一般式化9で表される有機ケイ素化合物
【0018】
【化9】
【0019】F.多官能性エポキシ化合物また、本発明
は前記コーティング組成物に下記G成分を含有すること
を特徴とする。
【0020】G.下記一般式化10で表される有機ケイ
素化合物
【0021】
【化10】
【0022】さらに本発明は前記硬化膜付きプラスチッ
クレンズ表面に無機物質からなる反射防止膜を設けたこ
とを特徴とする。
【0023】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。
【0024】本発明のプラスチックレンズ基材の必須重
合性成分の1つであるA成分において、R2の炭素数が
5を越える場合には、プラスチックレンズの耐熱性及び
屈折率が低下する。また、同成分におけるmは、0〜2
0の整数であれば特に限定されるものではないが、製造
する際の分子量制御が困難であるので、一定の分布を有
するプレポリマーを好ましく用いることができる。該分
布としては、特に限定されるのもではないが、得られる
プラスチックレンズの耐衝撃性、屈折率、粘度等を特に
向上させるためには、m=0が20重量%〜70重量
%、m=1が20重量%〜40重量%、m=2が1重量
%〜20重量%、m=3が0重量%〜20重量%、m=
4が0重量%〜15重量%、m=5が0重量%〜10重
量%、6≦m≦20が0重量%〜10重量%であるのが
好ましい。この際m=1が20重量%未満の場合には、
粘度が著しく上昇するので好ましくなく、また70重量
%を越えると耐衝撃性が低下するので好ましくない。更
に6≦m≦20が10重量%を超える場合には粘度が著
しく上昇するので好ましくない。また、mが20を超え
る場合には、粘度が著しく上昇する。
【0025】前記A成分を調整するには、例えばフタル
酸ジアリルエステルと、二価のアルコールとを、触媒の
存在下、好ましくは50〜200℃、2〜12時間、エ
ステル交換反応させる等して得ることができる。特にm
の分布を上記の範囲とするには、原料の量を規定し、温
度、時間、圧力を適宜調節することにより容易に調整す
ることができる。この際用いることができるフタル酸ジ
アリルエステルとしては、ジアリルフタレート、ジアリ
ルイソフタレート、ジアリルテレフタレート等を好まし
く挙げることができ、二価のアルコールとしては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール等を好ましく挙げ
ることができる。また前記触媒としては、例えば水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム、アルコラート、カルシウ
ム化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化合物、カドミウ
ム化合物、チタン化合物、ゲルマニウム化合物、錫化合
物、鉛化合物、マンガン化合物、アンチモン化合物等を
好ましく挙げることができる。前記反応について、ジア
リルイソフタレートとエチレングリコールとを用いた反
応を具体的に例示すると、下記化学反応式化11により
表すことができる。
【0026】
【化11】
【0027】更に、前記A成分の使用量は、原料モノマ
ー全体に対して40〜89重量%とする必要がある。前
記A成分の使用量が40重量%未満の場合には、得られ
るプラスチックレンズの屈折率が低下し、89重量%を
超えると得られるプラスチックレンズの耐衝撃性及び色
相が低下する。
【0028】また、本発明のプラスチックレンズ基材の
必須重合性成分の1つであるB成分において、R3の炭
素数が10を超える場合には、得られるプラスチックレ
ンズの耐熱性が低下するので好ましくない。また前記B
成分においてnは、1〜10の整数であれば特に限定さ
れるものではないが、製造に際して分子量を制御するこ
とが困難であるため、一定の分布を有するのが好まし
い。前記分布としては、n=1が20重量%〜60重量
%、n=2が25重量%〜40重量%、n=3が5重量
%〜25重量%、n=4が1重量%〜20重量%、5≦
n≦10が0重量%〜15重量%であるのが、得られる
プラスチックレンズの耐衝撃性、屈折率、粘度が向上す
るので好ましい。
【0029】前記B成分を調整するには、例えばジアリ
ルカーボネートと、二価のアルコールとを触媒の存在
下、好ましくは50〜200℃、2〜12時間、エステ
ル交換反応させる等して得ることができ、特にnの分布
を上記の範囲とするには、原料の量を規定し、温度、時
間、圧力を適宜調節することにより容易に調整すること
ができる。この際使用することができる二価のアルコー
ルとしては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等
を挙げることができ、また触媒は、前記プレポリマー1
の調整に際して用いる触媒等を挙げることができる。
【0030】前記B成分の使用量は、原料モノマー全体
に対して10〜59重量%である。10重量%未満の場
合には、得られるプラスチックレンズの耐衝撃性、色
相、ハードコート密着性が低下し、59重量%を超える
と得られるプラスチックレンズの屈折率が低下する。
【0031】本発明におけるC成分である前記一般式化
8で表されるビニル系化合物の具体的な例としては、ジ
ベンジルフマレート、ジベンジルマレート、ビス(2−
クロロベンジル)フマレート、ビス(4−クロロベンジ
ル)フマレート、ビス(2−クロロベンジル)マレー
ト、ビス(4−クロロベンジル)マレート、ビス(2−
ブロモベンジル)フマレート、ビス(4−ブロモベンジ
ル)フマレート、ビス(2−ブロモベンジル)マレー
ト、ビス(4−ブロモベンジル)マレート等を好ましく
挙げることができる。
【0032】前記C成分の使用量は、原料モノマー全体
に対して1〜30重量%の範囲であり、3〜20重量%
の範囲とするのが色相、耐衝撃性、耐熱性の点で特に好
ましい。前記使用量が1重量%未満の場合には、得られ
るプラスチックレンズの色相及び耐衝撃性が低下し、3
0重量%を超えると得られるプラスチックレンズの耐熱
性が低下する。
【0033】本発明のプラスチックレンズ基材に用いる
重合性成分は、前記A成分、B成分C成分のみでもよい
が、他のビニルモノマーを併用することもできる。この
場合、使用可能な他のビニルモノマーとしては、スチレ
ン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン、ジビニ
ルベンゼン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、安息香
酸ビニル、安息香酸アリル、ジビニルフタレート、ビニ
ルナフタレン、(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−プ
ロピル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アク
リレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレ
ート、メタアリル(メタ)アクリレート、ビニル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)
アクリレート、ナフチルメタアクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−アクリロイルオ
キシグリセリンモノメタクリレート、2,2−ビス
〔(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル〕プロ
パン、2,2−ビス〔(メタ)アクリロイルオキシジエ
トキシフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔(メタ)ア
クリロイルオキシ(2’−ヒドロキシプロピルオキシ)
フェニル〕プロパン、2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチルコハク酸、ジイソプロピルフマレート、ジシクロ
ヘキシルフマレート、ジベンジルフマレート、ジベンジ
ルイタコネート、ジベンジルメサコネート、無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸等を好ましく挙げることができ、
使用に際しては単独若しくは混合物として用いることが
できる。前記他のビニルモノマーを使用する際における
使用量としては、重合性成分全体に対して10重量%以
下とするのが好ましい。
【0034】本発明のプラスチックレンズ基材を調整す
るには、例えば前記原料モノマーに硬化剤を加えて、原
料モノマー組成物を調整し、直接所望の型内に仕込み、
加熱重合させる方法等を好ましく用いることができる。
この際重合系は、不活性ガス、例えば窒素、ヘリウム、
二酸化炭素等で置換若しくは雰囲気下とすることが好ま
しい。また、前記原料モノマー組成物を、好ましくは3
0℃〜70℃の温度にて予備重合させた後、型内に仕込
み加熱重合させることもできる。
【0035】また、前記加熱重合させる際の重合温度
は、使用する硬化剤により異なるが、20〜130℃の
範囲が好ましく、更に使用する硬化剤の10時間半減期
温度より20℃低い温度にて徐々に重合させることが好
ましい。また硬化時間の短縮、未反応モノマー及び硬化
剤の処理を目的として適時昇温してもよい。更に重合時
間としては、5〜48時間とするのが好ましい。
【0036】更に前記加熱重合により得られる樹脂に
は、内部歪が存在するので、好ましくは100℃〜14
0℃、より好ましくは110℃〜130℃の温度で30
分以上6時間未満、より好ましくは1〜4時間アニーリ
ングを行うのがよい。
【0037】この際用いることができる硬化剤として
は、好ましくは選定10時間半減期温度が120℃以下
の有機過酸化物を使用することができ、具体的には例え
ば、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネー
ト、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシ
カーボネート、ターシャリーブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネート、ターシャリーブチルパーオキシベン
ゾエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等を好ましく挙
げることができる。また使用に際しては単独若しくは混
合物として用いることができる。前記硬化剤の使用量と
しては前記原料モノマー全体に対して0.05〜5重量
%とするのが好ましく、更に好ましくは0.1〜4重量
%である。この時硬化剤の使用量が0.05重量%未満
であると、重合が不十分となり、得られるプラスチック
レンズの物性が低下し、また5重量%を超えると、重合
反応の制御が困難となり表面クラックが生じ易くなるの
で好ましくない。
【0038】また、本発明のプラスチックレンズ基材の
原料モノマーにおいては、必要に応じて前記重合性成分
に更に染料、顔料等の着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、各種安定剤、帯電防止剤、フォトクロミック化合
物、蛍光増白剤、離型剤等を添加することもできる。
【0039】次に本発明における硬化膜を形成するコー
ティング組成物について説明する。
【0040】本発明で使用するD成分の粒径1〜100
ミリミクロンのSi,Al,Sn,Sb,Ta,Ce,
La,Fe,Zn,W,Zr,In,Tiから選ばれる
1種以上の金属酸化物からなる微粒子および/またはS
i,Al,Sn,Sb,Ta,Ce,La,Fe,Z
n,W,Zr,In,Tiから選ばれる2種以上の金属
酸化物から構成される複合微粒子の具体的例としては、
SiO2,Al23,SnO2,Sb25,Ta25,C
eO2,La23,Fe23,ZnO,WO3 ,Zr
2,In23,TiO2の無機酸化物微粒子が、分散媒
たとえば水、アルコール系もしくはその他の有機溶媒に
コロイド状に分散させたものである。または、これら無
機酸化物の2種以上によって構成される複合微粒子が
水、アルコール系もしくはその他の有機溶媒にコロイド
状に分散したものである。さらにコーティング液中での
分散安定性を高めるためにこれらの微粒子表面を有機ケ
イ素化合物またはアミン系化合物で処理したものを使用
することも可能である。この際用いられる有機ケイ素化
合物としては、単官能性シラン、あるいは二官能性シラ
ン、三官能性シラン、四官能性シラン等がある。処理に
際しては加水分解性基を未処理で行ってもあるいは加水
分解して行ってもよい。また処理後は、加水分解性基が
微粒子の−OH基と反応した状態が好ましいが、一部残
存した状態でも安定性には何ら問題がない。またアミン
系化合物としてはアンモニウムまたはエチルアミン、ト
リエチルアミン、イソプロピルアミン、n−プロピルア
ミン等のアルキルアミン、ベンジルアミン等のアラルキ
ルアミン、ピペリジン等の脂環式アミン、モノエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミ
ンがある。これら有機ケイ素化合物とアミン化合物の添
加量は微粒子の重量に対して1から15%程度の範囲内
で加える必要がある。いずれも粒子径は約1〜300m
μが好適であり、本発明のコーティング組成物への適用
種及び使用量は目的とする硬化膜性能により決定される
ものであるが、使用量は固形分の10〜50重量%であ
ることが望ましい。すなわち、10重量%未満では、無
機蒸着膜との密着性が不充分となるか、もしくは、硬化
膜の耐擦傷性が不充分となる。また50重量%を越える
と、硬化膜にクラックが生じる。また、染色性も不充分
となる。
【0041】続いて、E成分において、R7は重合可能
な反応基を有する有機基であり、ビニル基,アリル基,
アクリル基,メタクリル基,エポキシ基,メルカプト
基,シアノ基,イソシアノ基,アミノ基等の重合可能な
反応基を有するシラン化合物であり、R8は炭素数1〜
6の炭化水素基であるが、その具体的例としては、メチ
ル基,エチル基,ブチル基,ビニル基,フェニル基等が
挙げられる。またX1は加水分解可能な官能基でありそ
の具体的なものとして、メトキシ基,エトキシ基,メト
キシエトキシ基等のアルコキシ基、クロロ基,ブロモ基
等のハロゲン基、アシルオキシ基等が挙げられる。
【0042】このシラン化合物の具体例として、ビニル
トリアルコキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニ
ルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シラン、アリルトリ
アルコキシシラン、アクリルオキシプロピルトリアルコ
キシシラン、メタクリルオキシプロピルトリアルコキシ
シラン、メタクリルオキシプロピルジアルコキシメチル
シラン、γ−グリシドオキシプロピルトリアルコキシシ
ラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチ
ルトリアルコキシシラン、メルカプトプロピルトリアル
コキシシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチ
ルジアルコキシシラン等がある。
【0043】このE成分は、2種以上混合して用いても
かまわない。また、加水分解を行なってから用いた方が
より有効である。
【0044】E成分の使用量は、全組成物の20〜60
重量%であることが望ましい。すなわち、20重量%未
満であると、無機蒸着膜との密着性が不充分となりやす
い。また60重量%を越えると、硬化膜にクラックを生
じさせる原因となり好ましくない。
【0045】続いて、F成分の多官能性エポキシ化合物
は、塗料、接着剤、注型用などに広く実用されているも
ので、例えば過酸化法で合成されるポリオレフィン系エ
ポキシ樹脂、シクロペンタジエンオキシドやシクロヘキ
センオキシドあるいはヘキサヒドロフタル酸とエピクロ
ルヒドリンから得られるポリグリシジルエステルなどの
脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノールAやカテコール、
レゾシノールなどの多価フェノールあるいは(ポリ)エ
チレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセロール、ソル
ビトールなどの多価アルコールとエピクロルヒドリンか
ら得られるポリグリシジルエーテル、エポキシ化植物
油、ノボラック型フェノール樹脂とエピクロルヒドリン
から得られるエポキシノボラック、フェノールフタレイ
ンとエピクロルヒドリンから得られるエポキシ樹脂、グ
リシジルメタクリレートとメチルメタクリレートアクリ
ル系モノマーあるいはスチレンなどの共重合体、さらに
は上記エポキシ化合物とモノカルボン酸含有(メタ)ア
クリル酸とのグリシジル基開環反応により得らるエポキ
シアクリレートなどが挙げられる。
【0046】多官能性エポキシ化合物の具体例として
は、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、テトラエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ノナエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
テトラプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ノ
ナプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチル
グリコールヒドロキシヒバリン酸エステルのジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテ
ル、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロール
トリグリシジルエーテル、ジグリセロールジグリシジル
エーテル、ジグリセロールトリグリシジルエーテル、ジ
グリセロールテトラグリシジルエーテル、ペンタエリス
リトールジグリシジルエーテル、ペンタエリスリトール
トリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラ
グリシジルエーテル、ジペンタエリスリトールテトラグ
リシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエー
テル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
トのジグリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレートのトリグリシジルエーテル、等
の脂肪族エポキシ化合物、イソホロンジオールジグリシ
ジルエーテル、ビス−2,2−ヒドロキシシクロヘキシ
ルプロパンジグリシジルエーテル等の脂環族エポキシ化
合物、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフェノー
ルAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシ
ジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテ
ル、オルトフタル酸ジグリシジルエステル、フェノール
ノボラックポリグリシジルエーテル、クレゾールノボラ
ックポリグリシジルエーテル等の芳香族エポキシ化合物
等が挙げられる。
【0047】本発明ではF成分は、染色成分の役割と同
時に耐水性・耐温水性の向上として用いる。そこで、上
記した中でも、1,6−ヘキサンジオールジグリシジル
エーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセ
ロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシ
ジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレートのトリグリシジルエーテル等の脂肪族エポキ
シ化合物が特に好ましい。
【0048】F成分の使用量は、全組成物の5〜40重
量%であることが必要である。すなわち5重量%未満で
あると硬化膜の耐水性が不充分となる。また、40重量
%を越えると無機蒸着膜との密着性が不充分となりやす
く、好ましくない。
【0049】次にG成分の一般式において、R9,R10
は炭素数1〜6の炭化水素基であるが、その具体的例と
しては、メチル基,エチル基,ブチル基,ビニル基,フ
ェニル基等が挙げられる。また、X2,X3は、加水分解
可能な官能基であり、具体例としては、メトキシ基,エ
トキシ基,メトキシエトキシ基等のアルコキシ基、クロ
ロ基,ブロモ基等のハロゲン基、アシルオキシ基等が挙
げられる。また、Yは、カーボネート基またはエポキシ
基を含有する有機基であり、具体例としては、
【0050】
【化12】
【0051】
【化13】
【0052】
【化14】
【0053】
【化15】
【0054】
【化16】
【0055】
【化17】
【0056】
【化18】
【0057】
【化19】
【0058】
【化20】
【0059】
【化21】
【0060】等が挙げられる。
【0061】これらのジシラン化合物は、従来公知の種
々方法で合成することができる。
【0062】例えば、ジアリルカーボネートとトリクロ
ロシラン等を付加反応させ、その後アルコキシ化させれ
ば得ることができる。または、両末端に付加可能な置換
基を持ち、更にその内部にエポキシ基あるいはエポキシ
化可能な官能基を含む化合物に、トリクロロシラン等を
付加反応させ、その後アルコキシ化させれば得ることが
できる。
【0063】このG成分は、E成分と同様に加水分解を
行なってから用いるか、もしくはコーティング組成物の
膜が硬化した後に酸処理を行なうか、どちらかの方法を
取った方がより有効である。
【0064】使用量は固形分の3〜40重量%であるこ
とが望ましい。すなわち、3重量%未満では、染色性と
無機蒸着膜との各種耐久性の双方を同時に満足させるこ
とができない。また40重量%を越えると硬化膜の耐水
性が悪くなる。また、塗液のポットライフも短くなる。
【0065】また、硬化膜の屈折率の調整または硬化膜
の耐久性を更に向上させるために、粒径1〜100ミリ
ミクロンのシリカ微粒子を含有することも可能である。
効果的な例としては、シリカゾルおよびシリカ微粒子が
ある。シリカゾルとは分散媒たとえば水、アルコール系
もしくはその他の有機溶媒に、高分子量無水ケイ酸をコ
ロイド状に分散させたものである。また粉末状シリカ微
粒子は、コロイド状シリカの表面を疎水化処理された粉
末であり、いずれも市販されているものである。この発
明の目的のためには平均粒子径1〜100ミリミクロン
のものが使用されるが、好ましくは5〜30ミリミクロ
ンの径のものが使用される。粒子径が1ミリミクロン以
下であると微粒子状シリカが安定に存在せず、一定した
品質が得られない。また100ミリミンクロン以上であ
るとコーティング硬化膜が白濁するという問題が生じ
る。
【0066】また、一般式Si(OR114で表される
四官能シラン化合物(R11は炭素数1〜6の炭化水素基
である)を添加することも有効である。例としては、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプ
ロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラ
ブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、テトラアセ
トキシシラン、テトラアリロキシシラン、テトラキス
(2−メトキシエトキシ)シラン、テトラキス(2−エ
チルブトキシ)シラン、テトラキス(2−エチルヘキシ
ロキシ)シラン等があげられる。これらは単独で用いて
も、2種以上を混合して用いてもよい。また、これらは
無溶媒下またはアルコール等の有機溶剤中で、酸の存在
下で加水分解して使用する方が好ましい。
【0067】このようにして得られるコーティング組成
物は、必要に応じ、溶剤に希釈して用いることができ
る。溶剤としては、アルコール類、エステル類、ケトン
類、エーテル類、芳香族類等の溶剤が用いられる。
【0068】尚、本発明のコーティング組成物は上記成
分の他に必要に応じて、少量の界面活性剤、帯電防止
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散染料・油溶染料・
蛍光染料・顔料、フォトクロミック化合物、ヒンダード
アミン・ヒンダードフェノール系等の耐光耐熱安定剤等
を添加しコーティング液の塗布性および硬化後の硬化膜
性能を改良することもできる。
【0069】さらに、本発明のコーティング組成物の塗
布にあたっては、基材レンズと硬化膜の密着性を向上さ
せる目的で、基材表面をあらかじめアルカリ処理、酸処
理、界面活性剤処理、無機あるいは有機物の微粒子によ
る研磨処理、プライマー処理またはプラズマ処理を行う
ことが効果的である。
【0070】また、塗布・硬化方法としては、ディッピ
ング法、スピンナー法、スプレー法あるいはフロー法に
よりコーティング液を塗布した後、40〜200℃の温
度で数時間加熱乾燥することにより、硬化膜を形成する
ことができる。特に熱変形温度が100℃未満の基材に
対しては治工具でレンズ基材を固定する必要のないスピ
ンナー法が好適である。
【0071】また、シラノ−ルあるいは、エポキシ化合
物の硬化触媒を添加することも有用である。
【0072】好ましい硬化触媒としては、過塩素酸,過
塩素酸アンモニウム,過塩素酸マグネシウム等の過塩素
酸類、Cu(II),Zn(II),Co(II),Ni(I
I),Be(II),Ce(III),Ta(III),Ti(I
II),Mn(III),La(III),Cr(III),V(I
II),Co(III),Fe(III),Al(III),Ce
(IV),Zr(IV),V(IV)等を中心金属原子とする
アセチルアセトネ−ト、アミン,グリシン等のアミノ
酸、ルイス酸、有機酸金属塩等が挙げられる。この中で
も最も好ましい硬化触媒としては、過塩素酸マグネシウ
ム、Al(III),Fe(III)のアセチルアセトネ−ト
が挙げられる。添加量は、固形分濃度の0.01〜5.
0%の範囲内が望ましい。
【0073】また、硬化膜の膜厚としては、0.05〜
30μであることが好ましい。すなわち、0.05μ未
満では、基本となる性能が出ず、30μを越えると、表
面の平滑性が損なわれたり、光学的歪が発生する為好ま
しくない。
【0074】その塗布方法としては、浸漬法、スプレ−
法、ロ−ルコ−ト法、スピンコ−ト法、フロ−コ−ト法
等が挙げられる。
【0075】本発明において、コーティング液のpH
は、4.5〜6.5の範囲が好ましい。なぜなら、pH
が4.5未満であるとコーティング液のポットライフが
短くなり、生産性が低下する。また6.5を越えると、
耐擦傷性が低下する。本発明において、コーティング液
のpHとは、コーティング液を純水で10倍に希釈した
後の測定値である。
【0076】このようにして得られた硬化膜の表面上
に、無機物質からなる反射防止膜を形成する方法として
は、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリ
ング法等が挙げられる。真空蒸着法においては、蒸着中
にイオンビームを同時に照射するイオンビームアシスト
法を用いてもよい。また、膜構成としては、単層反射防
止膜もしくは多層反射防止膜のどちらを用いてもかまわ
ない。
【0077】使用される無機物の具体例としては、Si
2,SiO,ZrO2,TiO2,TiO,Ti23
Ti25,Al23,Ta25,CeO2 ,MgO,Y
23,SnO2,MgF2 ,WO3などが挙げられる。こ
れらの無機物は単独で用いるかもしくは2種以上の混合
物を用いる。
【0078】また、反射防止膜を形成する際には、硬化
膜の表面処理を行なうことが望ましい。この表面処理の
具体的例としては、酸処理、アルカリ処理、紫外線照射
処理、アルゴンもしくは酸素雰囲気中での高周波放電に
よるプラズマ処理、アルゴンや酸素もしくは窒素などの
イオンビーム照射処理などが挙げられる。
【0079】以下、実施例により更に詳細に説明する。
【0080】
【発明の実施の形態】実施例により本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0081】実施例−1 (1)プラスチックレンズ基材の作製 下記一般式化22で表されるプレポリマー60g、下記
一般式化23で表されるプレポリマー30g、及びジベ
ンジルフマレート10gからなる原料モノマーにジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート3gを混合し、原料
モノマー組成物を得た。得られた原料モノマー組成物
を、二枚のガラス板を粘着テープで固定して作成した型
内に注入し、恒温槽中にて硬化温度を40℃でから90
℃まで20時間かけて加熱した。加熱終了後、硬化した
プラスチックレンズ基材を型から取り出し、120℃に
て2時間アニーリング処理を行った。
【0082】
【化22】
【0083】
【化23】
【0084】(2)コーティング組成物の調整 メタノール1173g、1,4−ジオキサン502.7
g、メチルセロソルブ分散二酸化チタン一三酸化鉄−二
酸化ケイ素複合微粒子ゾル(固形分濃度20重量%)1
853.4g、メタノール分散コロイド状シリカ(固形
分濃度30重量%)225gを混合した後、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン399gおよび下記
構造式のジシラン(DS−1)264.8gを混合し
た。この混合液に0.05N塩酸水溶液183gを撹拌
しながら滴下し、さらに4時間撹拌後一昼夜熟成させ
た。この液に1wt%水酸化ナトリウム水溶液25g、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルを38
8.7g添加した後過塩素酸マグネシウム10.5g、
シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名
「L−7001」)1.5gおよびヒンダードアミン系
光安定剤(三共(株)製、商品名[サノールLS−77
0」)5.3gを添加し4時間撹拌後一昼夜熟成させて
塗液とした。 この塗液のpHを測定したところ4.8
2であった。
【0085】*DS−1の構造式
【0086】
【化24】
【0087】(3)塗布および硬化 このようにして得られたコーティング組成物で、アルカ
リ処理を施した前記(1)のプラスチックレンズ基材に
浸漬法にて塗布を行なった。引き上げ速度は、23cm
/minとした。塗布後80℃で20分間風乾した後1
10℃で180分間焼成を行なった。このようにして得
られた硬化膜の厚みは約2ミクロンであった。
【0088】(4)試験および評価結果 得られたレンズを、下記の方法で試験評価を行ない、そ
の結果を表1に示した。
【0089】外観:染色を施さない状態のレンズ(白
レンズ)の着色の有無を肉眼で評価した。
【0090】干渉縞:干渉縞の発生の有無について、
背景を黒くした状態で蛍光灯の光をレンズ表面で反射さ
せ、光の干渉による虹模様の発生を肉視で観察した。判
定は次のようにして行った。
【0091】 ○:虹模様が認められない △:かすかに虹模様が認められる ×:はっきりと虹模様が認められる 耐擦傷性:#0000スチールウールにより荷重1k
g/cm2で10往復させた後のレンズ表面の状態をみ
た。
【0092】 ○:ほとんど傷がつかない △:少し傷がつく ×:多く傷がつく 密着性:70℃の温水中に2時間浸漬した後、レンズ
表面にナイフで縦横にそれぞれ1mm間隔で11本の平
行線状の傷を付け100個のマス目を作りセロファンテ
ープを接着・剥離後に硬化膜あるいは反射防止膜が剥が
れずに残ったマス目の数をみた。
【0093】耐候性:キセノンロングライフフェード
メーター(スガ試験機(株)製)を用い、150時間暴
露した後、以下の評価を行った。
【0094】ア.外観:染色を施さないレンズ(白レン
ズ)の着色の有無を肉眼で評価した。
【0095】イ.密着性:試験後のレンズについて、前
記と同様のクロスカット・テープ試験を暴露面につい
て行った。
【0096】耐熱性 メタルフレームに枠入れしたレンズを80℃の恒温槽に
30分入れ、室温迄冷却した後の膜クラックの発生の程
度をみた。
【0097】 ○:ほとんど膜クラックがない △:少し膜クラックがある ×:多く膜クラックがある 染色性:92℃の純水1リットルに、セイコープラッ
クスダイヤコート用染色剤アンバーDを2g分散させ染
色液を調整した。この染色液に、5分間浸漬させ染色を
行ない、染色ムラがなく、かつ全光線透過率が染色前と
染色後の差が30%以上のものを○とし、それ以外を×
とした。
【0098】染色後の耐擦傷性:前記において染色
後のレンズを前記と同様の方法で耐擦傷性を評価し
た。
【0099】実施例−2 (1)プラスチックレンズ基材の作製 前記一般式化22で表されるプレポリマー50g、前記
一般式化23で表されるプレポリマー20g、及びビス
(2−クロロベンジル)フマレート30gからなる原料
モノマーにジイソプロピルパーオキシジカーボネート
2.5gを混合し、原料モノマー組成物を得た。得られ
た原料モノマー組成物を、二枚のガラス板を粘着テープ
で固定して作成した型内に注入し、恒温槽中にて硬化温
度を40℃でから90℃まで20時間かけて加熱した。
加熱終了後、硬化したプラスチックレンズ基材を型から
取り出し、120℃にて2時間アニーリング処理を行っ
た。
【0100】(2)コーティング組成物の調整 ブチルセロソルブ475.5gおよびメチルセロソルブ
分散二酸化セリウム−二酸化チタン−二酸化ケイ素複合
微粒子ゾル(固形分濃度20wt%)326.7gを混
合した後、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン78.7gおよび下記構造式のジシラン(DS−2)
23.5gを混合した。この混合液に0.05N塩酸水
溶液28gを撹拌しながら滴下を行ない4時間撹拌後一
昼夜熟成させた。この液にグリセロールトリグリシジル
エーテルを65g添加した後アルミニウムアセチルアセ
トネート2.5g、シリコン系界面活性剤(日本ユニカ
ー(株)製、商品名「FZ−2110」)0.3gおよ
び フェノール系酸化防止剤(川口化学工業(株)製、
商品名「アンテージクリスタル」)0.7gを添加し4
時間撹拌後一昼夜熟成させてコーティング組成物とし
た。
【0101】このコーティング組成物のpHを測定した
ところ5.26であった。
【0102】*DS−2の構造式
【0103】
【化25】
【0104】(3)塗布および硬化 このようにして得られたコーティング組成物で、前記
(1)のプラスチックレンズ基材にスピンナー法にて塗
布を行なった。
【0105】コーティング条件は以下の通りである。
【0106】 回転数 500rpmで10秒(この間に塗液を塗布) 回転数 2000rpmで 1秒 回転数 500rpmで 5秒 塗布後80℃で20分間風乾した後、130℃で120
分間焼成を行なった。このようにして得られた硬化膜の
厚みは約2.3ミクロンであった。
【0107】(4)試験および評価結果 得られたレンズは実施例−1と同様の方法で試験を行な
い、その結果を表1に示した。
【0108】実施例−3 (1)プラスチックレンズ基材の作製 前記一般式化22で表されるプレポリマー65g、前記
一般式化23で表されるプレポリマー30g、及びジベ
ンジルマレート5gからなる原料モノマーにジノルマル
プロピルパーオキシジカーボネート4gを混合し、原料
モノマー組成物を得た。得られた原料モノマー組成物
を、二枚のガラス板を粘着テープで固定して作成した型
内に注入し、恒温槽中にて硬化温度を40℃でから90
℃まで20時間かけて加熱した。加熱終了後、硬化した
プラスチックレンズ基材を型から取り出し、120℃に
て2時間アニーリング処理を行った。
【0109】(2)コーティング組成物の調整 イソプロピルアルコール461g、メタノール分散二酸
化ケイ素微粒子ゾル(固形分濃度30wt%)344g
を混合した後、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン93gを混合した。この混合液に0.05N塩酸
水溶液32gを撹拌しながら滴下した。さらに5時間撹
拌後一昼夜熟成させた。この液にグリセロールジグリシ
ジルエーテル71g、過塩酸マグネシウム12g、及び
シリコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名
「L−7604])3gを添加し4時間撹拌後一昼夜熟
成させてコーティング組成物とした。
【0110】このコーティング組成物のpHを測定した
ところ5.43であった。
【0111】(3)塗布および硬化 このようにして得られたコーティング組成物を、前記
(1)のプラスチックレンズ基材に実施例−1と同様な
方法で塗布した。
【0112】塗布後80℃で15分間風乾した後、13
0℃で2時間焼成を行なった。このようにして得られた
硬化膜の厚みは約2.1ミクロンであった。
【0113】(4)試験および評価結果 得られたレンズは、実施例−1と同様の方法で試験評価
を行い、その結果を表1に示した。
【0114】実施例−4 (1)プラスチックレンズ基材の作製 前記一般式化22で表されるプレポリマー70g、前記
一般式化23で表されるプレポリマー20g、及びビス
(2−ブロモベンジル)フマレート10gからなる原料
モノマーにジイソプロピルパーオキシジカーボネート
2.5gを混合し、原料モノマー組成物を得た。得られ
た原料モノマー組成物を、二枚のガラス板を粘着テープ
で固定して作成した型内に注入し、恒温槽中にて硬化温
度を40℃でから90℃まで20時間かけて加熱した。
加熱終了後、硬化したプラスチックレンズ基材を型から
取り出し、120℃にて2時間アニーリング処理を行っ
た。
【0115】(2)コーティング組成物の調整 メチルセロソルブ654g、水分散五酸化アンチモン微
粒子ゾル(固形分濃度30wt%)185.3gを混合
した後、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン21.2gおよびγ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン50.5gおよび前述のDS−233.5
gを混合した。この混合液に0.05N塩酸水溶液30
gを撹拌しながら滴下を行ない4時間撹拌後一昼夜熟成
させた。この液に、1wt%水酸化ナトリウム水溶液
6.2g、グリセロールジグリシジルエーテル26.2
g添加した後第一塩化スズ2.0g、シリコン系界面活
性剤(ビッグケミー(株)製;商品名「BYK−30
0」)0.2gを添加し4時間撹拌後一昼夜熟成させて
コーティング組成物とした。
【0116】このコーティング組成物のpHを測定した
ところ4.96であった。
【0117】(3)塗布および硬化 このようにして得られたコーティング組成物で、前記
(1)で得られたプラスチックレンズ基材にスプレー法
にて塗布を行なった。
【0118】スプレーは、イワタワイダー61(ノズル
口径1mm)を用い、スプレー圧力3Kg/平方cm、
塗料吐出量100ml/minでおこなった。
【0119】塗布後80℃で10分間風乾した後130
℃で2時間焼成を行なった。このようにして得られた硬
化膜の厚みは約4ミクロンであった。
【0120】(4)試験および評価結果 得られたレンズは、実施例−1と同様の方法で試験評価
を行い、その結果を表1に示した。
【0121】実施例−5 (1)反射防止薄膜の形成 実施例−1で得られた硬化膜付きプラスチックレンズを
酸素ガスによるイオンビーム照射処理(加速電圧500
V×60秒)を行なった後、基板から大気にむっかて順
に、SiO2、ZrO2、SiO2、TiO2、SiO2
5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法にて形成を行
なった。その際4層目のTiO2をイオンビームアシス
ト蒸着により成膜を行った。蒸着各層の光学的膜厚は、
最初のSiO2、次のZrO2とSiO2の等価膜層がλ
/4、TiO2層がλ/2、最上層のSiO2層がλ/4
となる様に形成した。なお、設計波長λは520nmと
した。得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈してい
た。
【0122】(2)試験および評価結果 得られたレンズを、を除く以外は実施例−1と同様
の方法で試験評価を行ない、その結果を表1に示した。 実施例−6 (1)反射防止薄膜の形成 実施例−3で得られた硬化膜付きプラスチックレンズを
プラズマ処理(アルゴンプラズマ400W×60秒)を
行なった後、基板から大気にむっかて順に、SiO2
ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2の5層からなる反
射防止多層膜を真空蒸着法にて形成を行なった。各層の
光学的膜厚は、最初のSiO2層、次のZrO2とSiO
2の等価膜層および次のZrO2層、最上層のSiO2
がそれぞれλ/4となる様に形成した。なお、設計波長
λは520nmとした。得られた膜の反射干渉色は緑色
を呈していた。
【0123】(2)試験および評価結果 得られたレンズは実施例−5と同様の方法で試験を行な
い、その結果を表1に示した。
【0124】比較例−1 (1)プラスチックレンズ基材の作製 ジアリルテレフタレート47.5g、ベンジルメタクリ
レート20g、及びジエチレングリコールビス(アリル
カーボネート)30gからなる原料モノマーにジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート3.5gを混合し、原
料モノマー組成物を得た。得られた原料モノマー組成物
を、二枚のガラス板を粘着テープで固定して作成した型
内に注入し、恒温槽中にて硬化温度を40℃でから90
℃まで20時間かけて加熱した。加熱終了後、硬化した
プラスチックレンズ基材を型から取り出し、120℃に
て2時間アニーリング処理を行った。
【0125】(2)コーティング組成物の塗布及び硬化 得られたプラスチックレンズ基材に、実施例−1と同様
のコーティング組成物を同様の方法で塗布・硬化させ
た。
【0126】(3)試験および評価結果 得られたレンズは実施例−1と同様の方法で試験を行な
い、その結果を表1に示した。
【0127】比較例−2 (1)コーティング組成物の調製および塗布・硬化 実施例−3のコーティング組成物からグリセロールジグ
リシジルエーテルを除いて調製したコーティング組成物
を、実施例−1と同様のプラスチックレンズ基材に、実
施例−3と同様の方法で塗布・硬化させた。
【0128】(2)試験および評価結果 得られたレンズは実施例−1と同様の方法で試験を行な
い、その結果を表1に示した。
【0129】比較例−3 (1)コーティング組成物の調製 ブチルセロソルブ3111g、水分散酸化アルミナゾル
4590g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン283gおよびγ−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン1130gを混合した。この混合液に
0.05N塩酸水溶液275gを撹拌しながら滴下し、
さらに4時間撹拌後一昼夜熟成させた。この液に、グリ
セロールジグリシジルエーテル587g、Fe(III)
アセチルアセトネート27g、シリコン系界面活性剤
(日本ユニカー(株)製、商品名「L−7001」)3
gおよびチオビスフェノール系酸化防止剤(川口化学工
業(株)製、商品名「アンテージクリスタル」)17.
5gを添加し4時間撹拌後一昼夜熟成させて塗液とし
た。
【0130】(2)塗布および硬化 実施例−3と同様のプラスチックレンズ基材に、アルカ
リ処理を施した後、上記(1)で得られたコーティング
組成物を浸漬法にて塗布を行なった。引き上げ速度は、
20cm/minとした。塗布後95℃で30分間風乾
した後130℃で120分間焼成を行なった。このよう
にして得られた硬化膜の厚みは約2ミクロンであった。
【0131】(3)試験および評価結果 得られたレンズは実施例−1と同様の方法で試験を行な
い、その結果を表1に示した。
【0132】
【表1】
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ基材とコーティ
ング組成物による硬化膜の屈折率差に起因する干渉縞が
なく、良好な染色性を備え、染色後の耐久性にも優れた
硬化膜付きプラスチックレンズを得ることができる。同
時に、硬化膜上に無機物からなる反射防止膜を設けた場
合にも密着性に優れ、従来のプラスチックレンズに比
べ、特に耐熱性及び耐候性に優れた硬化膜付き眼鏡用プ
ラスチックレンズを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 163/00 C09D 163/00 G02B 1/10 G02B 1/10 Z //(C08F 218/18 218:00 222:12) Fターム(参考) 2K009 AA01 AA15 BB11 BB14 BB15 BB24 CC03 CC09 CC33 CC42 DD02 DD08 4J011 GA01 GA05 GB03 GB07 4J027 AA02 AA07 AB05 AB14 AB15 AB16 AB17 AB23 AJ02 AJ09 BA19 CC02 CD04 4J038 CL001 CL002 DB031 DB032 DB041 DB042 DB071 DB072 DB191 DB192 DB221 DB222 DB241 DB242 DB251 DB252 DB371 DB372 FA211 FA212 FA251 FA252 HA216 HA446 JC32 JC34 JC35 JC36 KA20 NA19 PB08 4J100 AG69Q AG70P AG71P AL41R BA15P BA21P BA22Q BB01R BB03R BC43R

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記A成分を40〜89重量%、B成分
    を10〜59重量%、およびC成分を1〜30重量%含
    む原料モノマーを重合させて得られる光学用注型成形樹
    脂表面に、下記D成分、E成分およびF成分を主成分と
    するコーティング組成物を塗布硬化して得られる硬化膜
    を設けたこと特徴とする硬化膜付きプラスチックレン
    ズ。 A.下記一般式化1で表されるジアリルフタレートプレ
    ポリマー 【化1】 B.下記一般式化2で表されるジアルキレングリコール
    ビスアリルカーボネートプレポリマー 【化2】 C.下記一般式化3で表されるビニル系化合物 【化3】 D.粒径1〜100ミリミクロンのSi,Al,Sn,
    Sb,Ta,Ce,La,Fe,Zn,W,Zr,I
    n,Tiから選ばれる1種以上の金属酸化物からなる微
    粒子および/またはSi,Al,Sn,Sb,Ta,C
    e,La,Fe,Zn,W,Zr,In,Tiから選ば
    れる2種以上の金属酸化物から構成される複合微粒子 E.下記一般式化4で表される有機ケイ素化合物 【化4】 F.多官能性エポキシ化合物
  2. 【請求項2】 前記コーティング組成物に下記G成分を
    含有することを特徴とする請求項1記載の硬化膜付きプ
    ラスチックレンズ。 G.下記一般式化5で表される有機ケイ素化合物 【化5】
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の硬化膜付きプ
    ラスチックレンズ表面に無機物質からなる反射防止膜を
    設けたことを特徴とする硬化膜付きプラスチックレン
    ズ。
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