JP2000284060A - 電子検出器 - Google Patents

電子検出器

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JP2000284060A
JP2000284060A JP8807699A JP8807699A JP2000284060A JP 2000284060 A JP2000284060 A JP 2000284060A JP 8807699 A JP8807699 A JP 8807699A JP 8807699 A JP8807699 A JP 8807699A JP 2000284060 A JP2000284060 A JP 2000284060A
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JP
Japan
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electrons
rays
cylinder
sample
detector
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JP8807699A
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English (en)
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Toshihiro Okajima
敏浩 岡島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
    • H01J43/04Electron multipliers
    • H01J43/06Electrode arrangements
    • H01J43/18Electrode arrangements using essentially more than one dynode
    • H01J43/24Dynodes having potential gradient along their surfaces
    • H01J43/246Microchannel plates [MCP]

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入射X線の強度と試料から放出される電子の
強度を同時に測定することができ、装置の構成が単純に
なるとともに、試料表面への入射X線の面積を自由に絞
ることができる電子検出器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 表裏両面側に電子や光を検出することが
できる検出器と、該検出器のあいだを絶縁する絶縁物4
で形成され、前記検出器の中心に貫通する孔5を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子検出器に関す
る。さらに詳しくは、放射光を照射した試料表面から放
射される電子を検出する電子検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子検出器とは、真空中で試料表面に放
射光などの光を照射したときに試料表面から放出される
電子の数を電流として測定するものである。この電子検
出器としては、たとえば「シンクロトロン放射光の基
礎」(大柳宏之編、丸善、1996、532〜533
頁)に示されるものがある。図6および図7に、従来の
電子検出器における基本構成および原理の模式図を示
す。この電子検出器101は、マイクロチャンネルプレ
ート(以下、MCPという)と呼ばれ、内壁が適当な抵
抗値をもち、2次電子放出特性を有する非常に細かいガ
ラスパイプ(チャンネル)110を多数束ねた2次元構
造を有している。
【0003】各チャンネル110は、独立した連続2次
電子増倍器として機能するため、2次元での検出および
増倍ができる。入射した粒子や放射線114によりチャ
ンネル壁116から放出された2次電子117は、入力
側電極111と出力側電極112とのあいだに印加され
た電圧113により、軸方向に生じる電界で加速され、
初速度との関係で放物線軌道を描き、対抗する壁に衝突
し、再び2次電子を放出する。この過程がチャンネルに
沿って多数回繰り返される結果、電子は指数関数的に増
倍され、出力側より多数の電子115が放出される。
【0004】図8は前記電子検出器101を利用し、X
線の吸収スペクトルを計る場合のセッティングの様子を
示したものである。X線の吸収スペクトルは入射するX
線121の波長を変えながら、試料122に照射し、試
料から放出される電子123を前記電子検出器101で
検出する。このとき、入射するX線121の強度を測定
するため、試料122の下流(X線の入射方向)に別の
検出器124を配置している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電子検出器では、図8に示した配置で測定を行なう
場合に、試料と電子検出器とのあいだが遠く、試料表面
から放出される電子を有効に取り込むことが難しい。し
たがって、放出される電子の数が少ない場合では、充分
な測定強度を得ることは難しい。
【0006】また、図8に示されるように、別の電子検
出器が必要になり、測定装置の構成が複雑になるという
問題もある。
【0007】本発明は、叙上の事情に鑑み、入射X線の
強度と試料から放出される電子の強度を同時に測定する
ことができ、装置の構成が単純になるとともに、試料表
面への入射X線の面積を自由に絞ることができる電子検
出器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
わる電子検出器は、表裏両面に電子や光を検出すること
ができる検出器と、前記検出器のあいだを絶縁する絶縁
物で形成され、前記検出器の中心に貫通する孔を設けて
なることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2にかかわる電子検出器
は、前記孔に、光を通さない絶縁物の筒が挿入されてい
るものである。
【0010】本発明の請求項3にかかわる電子検出器
は、前記筒は取り替えることができ、前記筒の内径を変
えることができるものである。
【0011】本発明の請求項4にかかわる電子検出器
は、前記筒の中に孔の径を変化させることができる機構
が設けられているものである。
【0012】本発明の請求項5にかかわる電子検出器
は、前記光を集光するための機構が設けられているもの
である。
【0013】さらに本発明の請求項6にかかわる電子検
出器は、前記孔に、光を通さない絶縁物の内表面に金属
膜を形成した筒が挿入されているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の電子検出器を説明する。
【0015】実施の形態1 図1は本発明の第1の実施の形態にかかわる電子検出器
の構成図である。図1に示されるように、電子検出器
は、MCP1a、MCP1bと、該MCP1aとMCP
1bの両端に電圧6を印加する電極2と、増幅された電
子を集めるコレクター3とからなる表裏2個の第1およ
び第2の検出器が絶縁物4で分離されている。そして各
第1および第2の電子検出器の中心の孔5に入射X線8
が通過する筒11が設けられている。該筒11は光を通
さない絶縁物から作製されている。なお、本実施の形態
では、孔内に筒が設けられているが、本発明において
は、筒を省くこともできる。
【0016】入射X線8は、たとえば図1の右側から入
射し、筒11の中を通り抜けて行く。このとき筒11の
径をはみ出した入射X線8が入射方向のMCP1bに照
射され、強度がモニターされる。筒11を通り抜けた入
射X線8は試料9の表面に照射され、このとき試料表面
より電子10が放出され、試料側のMCP1aに入射す
る。入射した電子10はMCP1aで増幅され、コレク
ター3で集められたのち、電流計7で強度が測定され
る。
【0017】本実施の形態の電子検出器においては、試
料表面から放出される電子の測定と同時に、入射するX
線の強度を測定することができる。また、本電子検出器
は試料表面に近づけることができるため、放出される電
子の強度が弱くても、測定ができる。
【0018】実施の形態2 図2は本発明の第2の実施の形態にかかわる電子検出器
の構成図である。前記実施の形態1で示した構造では筒
の径は一定である。そのため、入射X線の試料表面への
照射面積を変えることができない。そこで、本実施の形
態では、図2に示されるように、内径の大きさを変えた
筒12を着脱自在にすることにより、照射面積を自由に
変えることができる。これにより、微小な入射X線を形
成することができることから、試料表面の微小領域の測
定ができる。
【0019】実施の形態3 図3は本発明の第3の実施の形態にかかわる電子検出器
の構成図である。前記実施の形態2では、筒を頻繁に取
り替えることは煩雑である。そこで、本実施の形態で
は、図3に示されるように、筒の中に内径を変化させる
ことができる機構、たとえば筒13の中にスリット13
aとそれを外部から操作するつまみ14を備えることに
より、筒の取り替えをする必要がなくなり、照射面積を
自由に変えることができる。これにより、微小な入射X
線を形成することができることから、試料表面の微小領
域の測定ができる。なお、前記つまみ14としては、た
とえばカメラのシャッターのようにスリット13aの内
径を変更できるつまみを用いることができる。
【0020】実施の形態4 図4は本発明の第4の実施の形態にかかわる電子検出器
の構成図である。前記実施の形態2および実施の形態3
では、入射可能なX線の面積を狭くしているため、入射
するX線の強度が弱くなる。そこで、本実施の形態で
は、図4に示されるように、光を集光するための機構、
たとえば内径が円錐形状を呈する集光機能をもった筒1
5を挿着することにより、X線の強度を弱めることな
く、入射X線の照射面積を小さくすることができる。な
お、本実施の形態では、集光機能をもつ筒を挿着してい
るが、本発明においては、筒を省き、孔を円錐形状にす
ることもできる。
【0021】実施の形態5 図5は本発明の第5の実施の形態にかかわる電子検出器
の構成図である。前記実施の形態4では、筒の径よりも
小さなX線が入射した場合には、入射側のMCP1bで
は、X線の強度をモニターすることができない。そこ
で、本実施の形態では、図5に示されるように、筒16
の内表面に金属のコーティング(膜)16aを形成し、
さらに電流を取り出す端子17を設置する。本実施の形
態では、金属膜16に光が当たることで、金属膜16か
ら放出された電子の数を電流として前記端子17から検
出することができる。これにより、充分小さな入射X線
に対しても、強度をモニタすることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の請求項1
によれば、表裏両面側に電子や光を検出することができ
る検出器と、該検出器のあいだを絶縁する絶縁物で形成
され、前記検出器の中心に貫通する孔を設けているの
で、入射X線の強度と試料から放出される電子の強度を
同時に測定することができるとともに、試料表面に近づ
けることができるため、放出される電子の強度が弱くて
も、測定ができる。
【0023】また本発明の請求項2によれば、前記孔
に、光を通さない絶縁物の筒が挿入されているので、入
射X線の強度と試料から放出される電子の強度を同時に
測定することができるとともに、試料表面に近づけるこ
とができるため、放出される電子の強度が弱くても、測
定ができる。
【0024】また本発明の請求項3によれば、前記筒は
取り替えることができ、前記筒の内径を変えることがで
きるようにしたので、微小な入射X線を形成することが
できることから、試料表面の微小領域の測定ができる。
【0025】また本発明の請求項4によれば、前記筒の
中に内径を変化させることのできる機構が設けられてい
るので、微小な入射X線を形成することができることか
ら、試料表面の微小領域の測定ができる。
【0026】また本発明の請求項5によれば、光を集光
するための機構が設けられているので、X線の強度を弱
めることなく、入射X線の照射面積を小さくすることが
できる。
【0027】さらに本発明の請求項6によれば、前記孔
に、光を通さない絶縁物の内表面に金属膜を形成した筒
が挿入されているので、充分小さな入射X線に対して
も、強度をモニタすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す電子検出器
の構成図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態を示す電子検出器
の構成図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態を示す電子検出器
の構成図である。
【図4】 本発明の第4の実施の形態を示す電子検出器
の構成図である。
【図5】 本発明の第5の実施の形態を示す電子検出器
の構成図である。
【図6】 電子検出器に使われるマルチチャンネルプレ
ートの模式図である。
【図7】 マルチチャンネルプレートの原理図である。
【図8】 測定時の電子検出器の配置図である。
【符号の説明】
1a,1b MCP、2 電極、3 コレクター、4
絶縁物、5 X線が通過する孔、6 電圧、7 電流
計、8 入射X線、9 試料、10 試料表面から放出
された電子、11 筒、12 孔の径を変えた筒、13
筒、13a スリット、14 スリット径を変えるた
めのつまみ、15 集光機能をもった筒、16 筒、1
6a 金属膜、17 電流を取り出す端子、101 電
子検出器、110 ガラスパイプ(チャンネル)、11
1 入力側電極、112 出力側電極、113 電圧、
114 放射線、115 出射電子、116 チャンネ
ル壁、117 2次電子、121 入射X線、122
試料、123 試料表面から放出された電子、124
電子検出器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面側に電子や光を検出することが
    できる検出器と、該検出器のあいだを絶縁する絶縁物で
    形成され、前記検出器の中心に貫通する孔を設けてなる
    電子検出器。
  2. 【請求項2】 前記孔に、光を通さない絶縁物の筒が挿
    入されてなる請求項1記載の電子検出器。
  3. 【請求項3】 前記筒は取り替えることができ、前記筒
    の内径を変えることができる請求項2記載の電子検出
    器。
  4. 【請求項4】 前記筒の中に内径を変化させることがで
    きる機構が設けられてなる請求項2記載の電子検出器。
  5. 【請求項5】 光を集光するための機構が設けられてな
    る請求項1または2記載の電子検出器。
  6. 【請求項6】 前記孔に、光を通さない絶縁物の内表面
    に金属膜を形成した筒が挿入されてなる請求項1または
    2記載の電子検出器。
JP8807699A 1999-03-30 1999-03-30 電子検出器 Pending JP2000284060A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010205699A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Hamamatsu Photonics Kk 電子増倍器及び電子検出器
JP2012248304A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Horon:Kk 電子検出装置および電子検出方法

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