JP2000283815A - 情報発信機能付ガス機器 - Google Patents

情報発信機能付ガス機器

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JP2000283815A
JP2000283815A JP11088264A JP8826499A JP2000283815A JP 2000283815 A JP2000283815 A JP 2000283815A JP 11088264 A JP11088264 A JP 11088264A JP 8826499 A JP8826499 A JP 8826499A JP 2000283815 A JP2000283815 A JP 2000283815A
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JP
Japan
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gas
flow rate
time
gas flow
ignition
Prior art date
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JP11088264A
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English (en)
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Shinichi Kawamura
真一 河村
Makoto Kato
真 加藤
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスメータが測定したガス総流量の変化から
個別のガス機器の使用状態を正確に把握可能な情報発信
機能付ガス機器及びガス機器識別装置を提供するととも
に、ガス漏れ等の異常を高精度に検出できる異常検出装
置を提供する。 【解決手段】 情報発信機能付ガス機器3は少なくとも
点火時または消火時の一定期間において他のガス機器3
と識別可能な固有のガス流量変動パターンとなるように
流量制御を行う。ガス機器識別装置5は情報発信機能付
ガス機器3の固有のガス流量変動パターンをガス機器識
別知識10として記憶してあり、ガスメータ1が測定し
た全てのガス機器3のガス流量の総和であるガス総流量
の変動パターンと、各ガス機器3のガス流量変動パター
ンとを比較して、点火または消火したガス機器3を識別
する。更に、異常検出装置6はガス総流量の変動パター
ンと固有のガス流量変動パターンとを比較して不一致の
場合に異常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスメータが測定
したガス総流量の変化から個別のガス機器の使用状態を
把握するガス機器識別技術に関し、更に、ガス漏れ等の
異常を検出する異常検出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス漏れによる事故を防止する方
法として、マイコンメータ等のガスメータが全てのガス
機器のガス流量の総和であるガス総流量と継続使用時間
を監視し、その流量に応じた一定の安全継続使用時間を
超過した場合に、ガス供給を強制的に遮断する方法があ
る。具体的には、ガスメータが測定したガス総流量の増
減を例えば30秒毎に認識し、増加した場合は、その増
加流量を個別流量として登録し、減少した場合は、登録
されている個別流量の内の減少流量と最も値の近い個別
流量を登録から抹消することにより、ガス機器個別の使
用状況を監視し、ガス機器別の流量と使用時間を把握し
異常検出を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近は
自動燃焼制御装置を備えたガス機器が普及しているた
め、使用中にガス流量が変化するため、一般に点火時の
増加流量と消火時の減少流量が等しくない。従って、こ
れらのガス機器を含む複数のガス機器が使用されている
場合、最も近い増加流量と減少流量を対応させて個別流
量の抹消を行う上記方法では、あるガス機器の消火時
に、別のガス機器の個別流量を抹消する可能性があり、
ガス機器別の使用状況の監視が正確に行われず、ガス供
給の不必要な遮断や、ガス漏洩時の遮断遅れ等の問題が
生じる可能性がある。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ガスメータが測定したガス総
流量の変化から個別のガス機器の使用状態を正確に把握
可能な情報発信機能付ガス機器及びガス機器識別装置を
提供するとともに、ガス漏れ等の異常を高精度に検出で
きる異常検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項1に記載した如く、情報発信機能付ガス機器に関
し、点火時の一定期間において他のガス機器と識別可能
な固有のガス流量変動パターンとなるように流量制御を
行う点にある。
【0006】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した如く、情報発信機能付ガス機器に
関し、消火時の一定期間において他のガス機器と識別可
能な固有のガス流量変動パターンとなるように流量制御
を行う点にある。
【0007】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した如く、情報発信機能付ガス機器に
関し、点火時及び消火時の各一定期間において他のガス
機器と識別可能な固有のガス流量変動パターンとなるよ
うに流量制御を行う点にある。
【0008】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した如く、ガス機器識別装置に関し、
上記第一または第三の特徴構成の情報発信機能付ガス機
器の点火時の前記固有のガス流量変動パターンをガス機
器識別知識として記憶してあり、ガスメータが測定した
全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総流量の変
動パターンと、前記固有のガス流量変動パターンとを比
較して、点火したガス機器を識別する点にある。
【0009】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した如く、ガス機器識別装置に関し、
上記第二または第三の特徴構成の情報発信機能付ガス機
器の消火時の前記固有のガス流量変動パターンをガス機
器識別知識として記憶してあり、ガスメータが測定した
全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総流量の変
動パターンと、前記固有のガス流量変動パターンとを比
較して、消火したガス機器を識別する点にある。
【0010】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した如く、ガス機器識別装置に関し、
上記第三の特徴構成の情報発信機能付ガス機器の点火時
及び消火時の前記固有のガス流量変動パターンをガス機
器識別知識として記憶してあり、ガスメータが測定した
全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総流量の変
動パターンと、前記固有のガス流量変動パターンとを比
較して、点火または消火したガス機器を識別する点にあ
る。
【0011】同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項7に記載した如く、異常検出装置に関し、全て
のガス機器が上記第一または第三の特徴構成の情報発信
機能付ガス機器である場合において、前記全てのガス機
器の点火時の前記固有のガス流量変動パターンをガス機
器識別知識として記憶してあり、ガスメータが測定した
前記全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総流量
の変動パターンと、前記固有のガス流量変動パターンと
を比較して、前記ガス機器またはガス供給系統における
異常を検出する点にある。
【0012】同第八の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項8に記載した如く、異常検出装置に関し、全て
のガス機器が上記第二または第三の特徴構成の情報発信
機能付ガス機器である場合において、前記全てのガス機
器の消火時の前記固有のガス流量変動パターンをガス機
器識別知識として記憶してあり、ガスメータが測定した
前記全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総流量
の変動パターンと、前記固有のガス流量変動パターンと
を比較して、前記ガス機器またはガス供給系統における
異常を検出する点にある。
【0013】同第九の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項9に記載した如く、異常検出装置に関し、全て
のガス機器が上記第三の特徴構成の情報発信機能付ガス
機器である場合において、前記全てのガス機器の点火時
及び消火時の前記固有のガス流量変動パターンをガス機
器識別知識として記憶してあり、ガスメータが測定した
前記全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総流量
の変動パターンと、前記固有のガス流量変動パターンと
を比較して、前記ガス機器またはガス供給系統における
異常を検出する点にある。
【0014】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
の第一乃至第三の特徴構成によれば、点火時、消火時ま
たはその両方の一定期間において、そのガス機器の流量
が他のガス機器とは異なる固有のガス流量変動パターン
で変化するように流量変化するため、そのガス機器が点
火または消火すると、ガスメータが測定した全てのガス
機器のガス流量の総和であるガス総流量が当該ガス機器
のガス流量変動パターンと同じ変動パターンで変化する
ため、ガス総流量の変化を監視するだけで、どのガス機
器が点火或いは消火したかを正確に識別できるのであ
る。尚、本明細書において、ガス流量とは単位時間当り
のガス使用量であり、また、ガス流量変動パターンとは
時間の経過とともに変化するガス流量の変動パターンを
意味する。
【0015】従って、第一の特徴構成の情報発信機能付
ガス機器については、どのガス機器が点火したかを正確
に識別でき、第二の特徴構成の情報発信機能付ガス機器
については、どのガス機器が消火したかを正確に識別で
き、第三の特徴構成の情報発信機能付ガス機器について
は、どのガス機器が点火または消火したかを正確に識別
できる。
【0016】この結果、例えば、点火時は緩点火動作の
ため流量増加が段階的に変化し不定であるが定常状態で
は一定流量でガスを使用するため、消火時の流量減少が
一定であるガス機器は第一または第三の特徴構成とし、
点火時は一定の増加流量で立ち上がるものの、自動燃焼
制御されるために消火時の減少流量が不定となるガス機
器には、第二または第三の特徴構成とすることで、点火
及び消火の両時点での正確なガス機器の識別が可能とな
る。
【0017】もっとも、点火時の一定の増加流量が同じ
ガス機器が複数存在する場合や消火時の一定の流量減少
が同じガス機器が複数存在する場合等では、例えば、点
火時のガス機器が特定できない場合であっても、消火時
のガス機器が消火時の流量変動パターンから特定される
ことで、点火時のガス機器を逆に推定したり、または、
消火時のガス機器が特定できない場合であっても、点火
時のガス機器が点火時の流量変動パターンから特定され
ることで、消火時のガス機器を逆に推定したりすること
も可能である。また、一部のガス機器を第三の特徴構成
とすることでガス機器の識別をより確実に行うことがで
きるのである。
【0018】更に、全てのガス機器を第三の特徴構成と
することで、ガス機器の燃焼特性の如何にかかわらず、
ガスメータが測定したガス総流量の変動パターンから、
ガス機器の点火及び消火を確実に認識できるのである。
【0019】以上の結果、特定のガス機器の使用時間が
そのガス機器に対応した所定の安全継続使用時間を超過
した場合を確実に検出でき、強制的にガス供給を遮断す
ることによりガス漏れ事故を確実に防止できるのであ
る。
【0020】本発明の第四乃至第六の特徴構成によれ
ば、上記第一乃至第三の特徴構成の所定の情報発信機能
付ガス機器の点火時または消火時または点火時及び消火
時の固有のガス流量変動パターンをガス機器識別知識と
して記憶してあるため、その情報発信機能付ガス機器の
一つが点火または消火した場合に、点火時または消火時
の一定期間において、そのガス機器の流量が他のガス機
器とは異なる固有のガス流量変動パターンで変化するよ
うに流量変化し、ガスメータが測定したガス総流量が当
該ガス機器のガス流量変動パターンと同じ変動パターン
で変化するのを、ガス機器識別知識として記憶してある
ガス流量変動パターンと比較してどのガス機器のガス流
量変動パターンであるかを判別することにより、ガス総
流量の変化を監視するだけで、どのガス機器が点火或い
は消火したかを正確に識別できるのである。
【0021】従って、第四の特徴構成のガス機器識別装
置は、どのガス機器が点火したかを正確に識別でき、第
五の特徴構成のガス機器識別装置は、どのガス機器が消
火したかを正確に識別でき、第六の特徴構成のガス機器
識別装置は、どのガス機器が点火または消火したかを正
確に識別できる。
【0022】この結果、例えば、点火時は緩点火動作の
ため流量増加が段階的に変化し不定であるが定常状態で
は一定流量でガスを使用するため、消火時の流量減少が
一定であるガス機器については、当該ガス機器を第一ま
たは第三の特徴構成の情報発信機能付ガス機器として第
四の特徴構成のガス機器識別装置を使用することで、点
火時は一定の増加流量で立ち上がるものの、自動燃焼制
御されるために消火時の減少流量が不定となるガス機器
については、当該ガス機器を第二または第三の特徴構成
として第五の特徴構成のガス機器識別装置を使用するこ
とで、点火及び消火の両時点での正確なガス機器の識別
が可能となる。
【0023】もっとも、点火時の一定の増加流量が同じ
ガス機器が複数存在する場合や消火時の一定の流量減少
が同じガス機器が複数存在する場合等では、例えば、点
火時のガス機器が特定できない場合であっても、消火時
のガス機器が消火時の流量変動パターンから特定される
ことで、点火時のガス機器を逆に推定したり、または、
消火時のガス機器が特定できない場合であっても、点火
時のガス機器が点火時の流量変動パターンから特定され
ることで、消火時のガス機器を逆に推定したりすること
も可能である。また、一部のガス機器を第三の特徴構成
とすることでガス機器の識別をより確実に行うことがで
きるのである。
【0024】更に、全てのガス機器を第三の特徴構成と
して第六の特徴構成のガス機器識別装置を使用すること
で、ガス機器の燃焼特性の如何にかかわらず、ガスメー
タが測定したガス総流量の変動パターンから、ガス機器
の点火及び消火を確実に認識できるのである。
【0025】以上の結果、特定のガス機器の使用時間が
そのガス機器に対応した所定の安全継続使用時間を超過
した場合を確実に検出でき、強制的にガス供給を遮断す
ることによりガス漏れ事故を確実に防止できるのであ
る。
【0026】本発明の第七乃至第九の特徴構成によれ
ば、上記第一乃至第三の特徴構成の所定の情報発信機能
付ガス機器の点火時または消火時または点火時及び消火
時の固有のガス流量変動パターンをガス機器識別知識と
して記憶してあるため、ガスメータが測定したガス総流
量が増加或いは減少した場合に、その時のガス総流量の
ガス流量変動パターンとガス機器識別知識として記憶し
てあるガス流量変動パターンと比較して、何れかのガス
流量変動パターンと一致すれば、ガス総流量の増加或い
は減少は、何れかのガス機器の点火または消火に起因す
るものと判断できそのガス総流量の変化は正常であると
判断できる。しかし、ガス流量変動パターンが一致しな
ければ、ガス総流量の増加或いは減少の内にガス機器の
点火または消火以外のものが含まれていると判断できる
ため、何らかの異常が発生していることが分かるのであ
る。
【0027】従って、第七の特徴構成の異常検出装置
は、ガスメータが測定したガス総流量が増加した場合
に、第八の特徴構成の異常検出装置は、そのガス総流量
が減少した場合に、第九の特徴構成の異常検出装置は、
そのガス総流量が増加或いは減少した場合の何れの場合
であっても、ガス機器またはガス供給系統における異常
を検出できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明に係る情報発信機能付ガス
機器、ガス機器識別装置及び異常検出装置の一実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0029】図1に示すように、ガス需要者の各世帯毎
に設けられたガスメータ1から各世帯内に延設されたガ
ス配管2に、本発明に係る情報発信機能付ガス機器3が
ガス栓4を介して夫々接続されている。本発明に係るガ
ス機器識別装置5は本発明に係る異常検出装置6を内蔵
して一体で構成されている。
【0030】図1では、情報発信機能付ガス機器3とし
て、給湯器3aとファンヒータ3bとテーブルコンロ3
cの3機種を例示している。給湯器3aは点火時におい
て緩点火制御されるため、ガス流量は所定流量まで段階
的に立ち上がり、定常時の燃焼制御は比例制御によって
自動制御されるため、定常時におけるガス流量は最大定
格以下で一定に定まらない。ファンヒータ3bは点火時
において緩点火制御されずに所定流量までいっきに立ち
上がり、定常時の燃焼制御は給湯器3aと同様に比例制
御によって自動制御されるため、定常時におけるガス流
量は最大定格以下で一定に定まらない。テーブルコンロ
3cは点火時において緩点火制御されずに所定流量まで
いっきに立ち上がり、定常時も比例制御等の自動燃焼制
御されない。各ガス機器3は、夫々点火時から一定時間
後の一定期間に他のガス機器と識別可能な固有のガス流
量変動パターンとなるように流量制御を行う流量制御手
段7を備えている。流量制御手段7は各ガス機器3に設
けられている比例弁8の開度を所定のガス流量変動パタ
ーンとなるように調整する。各ガス機器3の流量制御手
段7は消火時においても、消火開始から完全に消火する
までの一定期間において、他のガス機器と識別可能な固
有のガス流量変動パターンとなるように流量制御を行
う。
【0031】各ガス機器3の点火時のガス流量変動パタ
ーンは、図2に示すように、点火時t0 から一定時間後
1 から時間t2 までの一定期間において設定され、流
量Fが点火後の流量F1 とそれより所定流量ΔFだけ少
ないF2 の間で、時間t1 から時間t2 までの期間を所
定区間(図2では6区間)に分割し、各区間毎に流量F
1 か流量F2 の何れかとなるように一定時間毎に一方の
流量から他方の流量に変化するか、そのまま同じ流量を
維持する。換言すれば、流量F1 を「1」、流量F2
「0」とする6ビットの2値コード化されたガス流量変
動パターンを生成する。尚、図2中、F1a、F1b、F1c
とあるのは、夫々給湯器3a、ファンヒータ3b、テー
ブルコンロ3cにおけるの流量F1 で、F2a、F2b、F
2cとあるのは、夫々給湯器3a、ファンヒータ3b、テ
ーブルコンロ3cにおけるの流量F2 で、相互に独立し
た値である。また、ΔFは各機器間で独立して設定され
ても、同じ値を用いてもよい。尚、流量制御手段7は人
の点火操作または自動点火時に発生する制御信号により
点火時t0 を認識するものとする。また、給湯器3aの
ように緩点火制御されるガス機器は、点火時t0 から時
間t1 までに当該制御が実行される。このように6ビッ
トの2値コード化されたガス流量変動パターンは、例え
ば、給湯器3aは「101001」、ファンヒータ3b
は「100110」、テーブルコンロ3cは「1110
10」とする。
【0032】また、消火時のガス流量変動パターンも同
様に6ビットの2値コード化を行う。この場合、図3に
示すように、消火開始時t3 から完全に消火する消火時
4までが一定期間となるように流量制御するととも
に、消火開始時t3 から消火時t4 までを、点火時と同
様に所定区間(図3では6区間)に分割し、各区間毎に
消火開始時t3 の流量F3 より少ない流量F4 か流量F
5 の何れかとなるように一定時間毎に一方の流量から他
方の流量に変化するか、そのまま同じ流量を維持する。
尚、流量制御手段7は人の消火操作または自動消火時に
発生する制御信号により消火開始時t3 を認識するもの
とする。流量F4 を「1」、流量F5 を「0」とする6
ビットの2値コード化されたガス流量変動パターンが生
成される。図3では、消火時のコードは点火時のコード
と異ならせて、点火と消火の区別を可能としている。例
えば、給湯器3aは「010110」、ファンヒータ3
bは「011001」、テーブルコンロ3cは「000
101」とする。尚、点火と消火の区別はガス流量変動
パターンの前後の流量変化から別途可能であるため、消
火時のコードは点火時のコードと一致させても構わな
い。尚、図3中、F3a、F3b、F3cとあるのは、夫々給
湯器3a、ファンヒータ3b、テーブルコンロ3cにお
けるの流量F3 で、F4a、F4b、F4cとあるのは、夫々
給湯器3a、ファンヒータ3b、テーブルコンロ3cに
おけるの流量F4 で、F5a、F5b、F5cとあるのは、夫
々給湯器3a、ファンヒータ3b、テーブルコンロ3c
におけるの流量F5 で、相互に独立した値である。
【0033】流量制御手段7は、給湯器3aやファンヒ
ータ3bのように既に自動燃焼制御用の制御手段を有す
るものは、既存の当該制御手段に上記の点火時、消火時
の流量制御機能を追加する。一般にかかる制御手段はマ
イクロコンピュータ等を利用して構成されているため、
上記追加機能の実行プログラムを追加する。また、テー
ブルコンロ3cのように自動燃焼制御されないガス機器
は、流量制御手段7をマイクロコンピュータ等を利用し
て構成する。
【0034】ガスメータ1は、ガス配管2に接続されて
いる全てのガス機器3のガス流量の総和であるガス総流
量Gを測定し、一定のガス総使用量U毎に所定のパルス
信号Pをガス機器識別装置5に対して発信する。ここ
で、パルス信号Pの受信間隔はガス総使用量Uをガス総
流量Gのその受信間隔における平均値で除した値に相当
するため、ガス機器識別装置5は、逐次受信するパルス
信号Pの受信間隔からガス総流量Gのガス流量変動パタ
ーンを再現する必要がある。このため、ガス総使用量U
とガス機器3のガス流量変動パターンとの関係は、ガス
機器3のガス流量変動パターンが再現可能な分解能が得
られる関係となる必要がある。尚、ガスメータ1は、パ
ルス信号Pを発信する代わりに、直接ガス総流量Gの時
系列データを一定周期で送信する形態であっても構わな
い。
【0035】ガス機器識別装置5は、ガスメータ1から
受信した一連のパルス信号Pからガス総流量Gのガス流
量変動パターンを再現して、ガス機器3の点火時または
消火時のガス流量変動パターンに相当する部分を抽出す
るガス流量変動パターン抽出部9と、全てのガス機器3
の点火時及び消火時の各ガス流量変動パターンを所定の
記憶装置内に記憶してなるガス機器識別知識10と、ガ
ス流量変動パターン抽出部9で再現抽出したガス総流量
Gのガス流量変動パターンと同じガス流量変動パターン
をガス機器識別知識10の中から検索抽出して点火或い
は消火したガス機器3の識別を行うガス機器識別部11
と、ガス機器識別部11によって識別されたガス使用中
のガス機器の使用継続時間と、当該ガス機器の予め設定
された安全継続使用時間とを比較して、使用継続時間が
安全継続使用時間を超過した場合に異常であると判断し
て、ガスメータ1及び所定の警報装置(図示せず)に異
常検出信号Dを発信する異常検出部12とを備えた構成
となっている。尚、ガス機器識別装置5の各部の構成
は、マイクロコンピュータ等の通常のコンピュータシス
テムを利用して構成する。
【0036】ガス流量変動パターン抽出部9は、再現さ
れたガス総流量Gのガス流量変動パターンから、先ず、
ガス総流量Gの増加または減少を検出する。ガス総流量
Gの増加または減少を検出後、ガス総流量Gが増加して
いる場合は、その検出時点以降のガス流量変動パターン
からガス機器3の点火時のガス流量変動パターンに相当
する部分を抽出し、ガス総流量Gが減少している場合
は、消火時のガス流量変動パターンに相当する部分を抽
出して、6ビット2値コード化する。尚、ガス流量変動
パターン抽出部9は、ガスメータ1から直接ガス総流量
Gの時系列データを受信する形態であれば、当該時系列
データから、点火時t0 或いは消火開始時t3 を識別
し、ガス機器3の点火時または消火時のガス流量変動パ
ターンに相当する部分を抽出する。
【0037】ガス機器識別部11は、ガス流量変動パタ
ーン抽出部9で抽出されたガス総流量Gのガス流量変動
パターンの6ビット2値コードが、ガス機器識別知識1
0の中に存在するか否かを検索する。従って、ガス機器
識別知識10は一種の連想メモリで構成されてもよい。
検索の結果、どのガス機器3が点火または消火したかが
識別される。ところで、その6ビット2値コードが、ガ
ス機器識別知識10の中に存在しない場合は、ガス機器
識別部11は、ガス機器3の点火または消火以外の原因
によるガス総流量Gの異常な増減が発生していると判断
して、ガスメータ1及び所定の警報装置(図示せず)に
異常検出信号Dを発信する。従って、本実施形態のガス
機器識別装置5は、本発明に係る異常検出装置6として
も機能する。
【0038】ガスメータ1はガス機器識別部11または
異常検出部12から異常検出信号Dを受信すると、ガス
漏れ事故発生の蓋然性が高いと判断して重大事故に至る
のを未然に防ぐべく、各ガス機器3へのガス供給を強制
的に遮断する。
【0039】以下に別実施形態を説明する。 〈1〉上記実施形態では、各ガス機器3の点火時及び消
火時のガス流量変動パターンは6ビット2値コード化に
よって変調されていたが、当該ガス流量変動パターンの
変調方式は、上記実施形態以外の方式であっても構わな
い。例えば、点火時のガス流量変動パターンを、流量F
が流量F1 と流量F2 の間で、ガス機器毎に固有の繰り
返し周期で変動する一種の周波数変調型としても構わな
い。
【0040】〈2〉上記実施形態では、各ガス機器3の
点火時及び消火時の両方でガス流量変動パターンを発生
させていたが、必ずしも全てのガス機器が点火時及び消
火時の両方でガス流量変動パターンを発生しなくても構
わない。
【0041】〈3〉上記実施形態では、ガスメータ1と
ガス機器識別装置5は個別の装置であったが、ガス機器
識別装置5はガスメータ1に内蔵されていても構わな
い。
【0042】〈4〉上記実施形態では、ガス機器識別装
置5はマイクロコンピュータ等のコンピュータシステム
で構成したが、専用ハードウェアで構成しても構わな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報発信機能付ガス機器、ガス機
器識別装置及び異常検出装置の一実施の形態を示すシス
テム構成図
【図2】本発明に係る情報発信機能付ガス機器3の点火
時のガス流量変動パターンを示す説明図
【図3】本発明に係る情報発信機能付ガス機器3の消火
時のガス流量変動パターンを示す説明図
【符号の説明】
1 ガスメータ 2 ガス配管 3 情報発信機能付ガス機器 3a 給湯器 3b ファンヒータ 3c テーブルコンロ 4 ガス栓 5 ガス機器識別装置 6 異常検出装置 7 流量制御手段 8 比例弁 9 ガス流量変動パターン抽出部 10 ガス機器識別知識 11 ガス機器識別部 12 異常検出部 D 異常検出信号 P パルス信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火時の一定期間において他のガス機器
    と識別可能な固有のガス流量変動パターンとなるように
    流量制御を行う情報発信機能付ガス機器。
  2. 【請求項2】 消火時の一定期間において他のガス機器
    と識別可能な固有のガス流量変動パターンとなるように
    流量制御を行う情報発信機能付ガス機器。
  3. 【請求項3】 点火時及び消火時の各一定期間において
    他のガス機器と識別可能な固有のガス流量変動パターン
    となるように流量制御を行う情報発信機能付ガス機器。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載の情報発信機能付
    ガス機器の点火時の前記固有のガス流量変動パターンを
    ガス機器識別知識として記憶してあり、ガスメータが測
    定した全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総流
    量の変動パターンと、前記固有のガス流量変動パターン
    とを比較して、点火したガス機器を識別するガス機器識
    別装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の情報発信機能付
    ガス機器の消火時の前記固有のガス流量変動パターンを
    ガス機器識別知識として記憶してあり、ガスメータが測
    定した全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総流
    量の変動パターンと、前記固有のガス流量変動パターン
    とを比較して、消火したガス機器を識別するガス機器識
    別装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の情報発信機能付ガス機器
    の点火時及び消火時の前記固有のガス流量変動パターン
    をガス機器識別知識として記憶してあり、ガスメータが
    測定した全てのガス機器のガス流量の総和であるガス総
    流量の変動パターンと、前記固有のガス流量変動パター
    ンとを比較して、点火または消火したガス機器を識別す
    るガス機器識別装置。
  7. 【請求項7】 全てのガス機器が請求項1または3記載
    の情報発信機能付ガス機器である場合において、前記全
    てのガス機器の点火時の前記固有のガス流量変動パター
    ンをガス機器識別知識として記憶してあり、ガスメータ
    が測定した前記全てのガス機器のガス流量の総和である
    ガス総流量の変動パターンと、前記固有のガス流量変動
    パターンとを比較して、前記ガス機器またはガス供給系
    統における異常を検出する異常検出装置。
  8. 【請求項8】 全てのガス機器が請求項2または3記載
    の情報発信機能付ガス機器である場合において、前記全
    てのガス機器の消火時の前記固有のガス流量変動パター
    ンをガス機器識別知識として記憶してあり、ガスメータ
    が測定した前記全てのガス機器のガス流量の総和である
    ガス総流量の変動パターンと、前記固有のガス流量変動
    パターンとを比較して、前記ガス機器またはガス供給系
    統における異常を検出する異常検出装置。
  9. 【請求項9】 全てのガス機器が請求項3記載の情報発
    信機能付ガス機器である場合において、前記全てのガス
    機器の点火時及び消火時の前記固有のガス流量変動パタ
    ーンをガス機器識別知識として記憶してあり、ガスメー
    タが測定した前記全てのガス機器のガス流量の総和であ
    るガス総流量の変動パターンと、前記固有のガス流量変
    動パターンとを比較して、前記ガス機器またはガス供給
    系統における異常を検出する異常検出装置。
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