JP2000283716A - 相対位置計測装置 - Google Patents
相対位置計測装置Info
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- JP2000283716A JP2000283716A JP11086489A JP8648999A JP2000283716A JP 2000283716 A JP2000283716 A JP 2000283716A JP 11086489 A JP11086489 A JP 11086489A JP 8648999 A JP8648999 A JP 8648999A JP 2000283716 A JP2000283716 A JP 2000283716A
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Abstract
手段12、相対位置検出手段14,16、相対位置決定
手段18等を備えている。位置信号発生手段12は、ス
ケールの主尺及び副尺の相対位置の一定変化量ごとに、
一周期の位置信号を発生する。相対位置検出手段14
は、位置信号の一周期における複数点に対応させて、相
対位置を細かく検出する。相対位置検出手段16は、位
置信号の周期を計数して相対位置を粗く検出する。相対
位置決定手段18は、相対位置検出手段14,16によ
って検出された相対位置に基づき相対位置を決定すると
ともに、相対位置が一定以上の速度で変化する場合は相
対位置検出手段14によって検出された相対位置を無視
する。
Description
二者間の相対位置(距離、角度等)を光学的手段、磁気
的手段等により検出する、相対位置計測装置に関する。
は、相対位置の一定変化量ごとに発生する一周期の位置
信号を、更に複数のパルス信号に分割して計測する。そ
のため、精密な位置情報を得るには、位置信号をできる
だけ細かく分割する。このとき、高速で移動しようとす
ると、パルス周波数が高くなりすぎるために、計測が困
難になる。
コンウェーハ上に形成されたLSIパターンを顕微鏡で
検査する場合、必要な分解能はサブミクロンのオーダに
達する。一方、検査対象はシリコンウェーハ全体に散在
しているので、検査対象間の移動距離が大きくなる。し
たがって、検査に必要なだけ分解能を上げると、移動に
要する時間が極めて長くなるので、多くの無駄時間を生
じる。このように、従来の相対位置計測装置では、精密
計測を実現しようとすると低速計測となってしまうとい
う問題があった。
速計測とを両立させることのできる相対位置計測装置を
提供することにある。
計測装置は、位置信号発生手段、第一及び第二の相対位
置検出手段、相対位置決定手段等を備えている。位置信
号発生手段は、スケールの主尺及び副尺の相対位置の一
定変化量ごとに、一周期の位置信号を発生する。第一の
相対位置検出手段は、位置信号の一周期における複数点
に対応させて、相対位置を細かく検出する。第二の相対
位置検出手段は、位置信号の周期を計数して相対位置を
粗く検出する。相対位置決定手段は、第一及び第二の相
対位置検出手段によって検出された相対位置に基づき相
対位置を決定するとともに、相対位置が一定以上の速度
で変化する場合は第一の相対位置検出手段によって検出
された相対位置を無視する。
る場合について考える。目標位置まで移動する間は、位
置信号を見失わない限り、リアルタイムで現在位置を詳
細に知る必要はない。目標位置に近づいたら移動速度を
徐々に低下させ、速度が十分に低下したら精密計測モー
ドに切り換えることにより、目標位置に正確に停止す
る。又は、目標位置に近づいてから、顕微鏡画像信号を
処理して得られる精密な移動指令に従って、目標位置に
正確に停止する。これらの場合、移動距離が大きいとき
は高速で移動するので、所要時間を短縮できる。一方、
目標位置近傍では、低速で移動するものの移動距離が小
さいので、所要時間は無視できる。したがって、合計の
所要時間を十分小さくすることができる。このようにし
て、高速移動と精密位置決めとを両立させることができ
る。
本ピッチでしか計測できないが、基点からの合計の移動
距離を高速かつ正確に知ることができる。一方、第一の
相対位置検出手段は、スケールの1ピッチ内を極めて高
分解能で計測できるが、信号処理が複雑であるため計測
時間が増える。また、第一の相対位置検出手段のみで計
測を行おうとすると、現在位置が基点から何ピッチ目に
あるかを常時監視する必要があるので、計測速度を上げ
られない。そこで、第二の相対位置検出手段で概略位置
を常時監視するとともに、精密計測の場合には、第一の
相対位置検出手段で計測した値を加算することにより、
極めて正確な位置を知ることができる。高速計測時にお
ける第一の相対位置検出手段は、満足に動作しなくなる
ので、意味のないデータを供給するか、甚だしく動作が
滞る。しかし、第一の相対位置検出手段が与える数値は
スケールの1ピッチ内の微小値であるので、これにより
発生する誤差は移動中には無視できる。
測装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。以
下、この図面に基づき説明する。
置信号発生手段12、相対位置検出手段14,16、相
対位置決定手段18等を備えている。位置信号発生手段
12は、スケールの主尺及び副尺の相対位置の一定変化
量ごとに、一周期の位置信号を発生する。相対位置検出
手段14は、位置信号の一周期における複数点に対応さ
せて、相対位置を細かく検出する。相対位置検出手段1
6は、位置信号の周期を計数して相対位置を粗く検出す
る。相対位置決定手段18は、相対位置検出手段14,
16によって検出された相対位置に基づき相対位置を決
定するとともに、相対位置が一定以上の速度で変化する
場合は相対位置検出手段14によって検出された相対位
置を無視する。
く検出するので、計測速度がどうしても遅くなる。相対
位置検出手段16は、相対位置を粗く検出するので、計
測速度が速くてもよい。そこで、相対位置検出手段14
は、目標位置へ移動する場合、移動途中では高速計測モ
ードを選択し、目標位置近傍では精密計測モードを選択
する。高速計測モードとは、相対位置検出手段16のみ
によって検出された相対位置に基づき相対位置を決定す
ることをいう。精密計測モードとは、相対位置検出手段
14,16によって検出された相対位置(例えば和)に
基づき相対位置を決定することをいう。これにより、短
時間で正確に目標位置まで移動することができる。
ける位置信号発生手段12をより具体化した一例を示す
構成図である。以下、この図面に基づき説明する。
尺122、光源123、コンデンサレンズ124、受光
素子125、図示しない増幅器等によって構成された市
販品である。主尺121には反射型の回折格子が形成さ
れ、副尺122には透過型の回折格子が形成されてい
る。回折格子の目盛間隔は、光源123の波長と同じ程
度になっている。受光素子125は、回折次数の各々に
対応するように複数設けられている。
ンズ124で平行光になり、副尺122を透過し、主尺
121で反射し、再び副尺122を透過し、受光素子1
25に干渉パターンとして投影される。すると、正弦波
信号eA及び余弦波信号eBが受光素子125から増幅
器を経て位置信号として出力される。
ける相対位置検出手段14,16、相対位置決定手段1
8をより具体化した一例を示す構成図である。以下、こ
の図面に基づき説明する。
141、A/Dコンバータ142及びマイクロコンピュ
ータ181からなる。相対位置検出手段16は、シュミ
ットトリガ回路161,162、二相カウンタ163及
びマイクロコンピュータ181からなる。相対位置決定
手段18はマイクロコンピュータ181からなる。
ルチプレクサ141を経て交互にA/Dコンバータ14
2へ出力され、A/Dコンバータ142でディジタル信
号に変換されて、マイクロコンピュータ181へ出力さ
れる。また、正弦波信号eA及び余弦波信号eBは、シ
ュミットトリガ回路161,162で矩形波eA´,e
B´に変換され、二相カウンタ163で計数されて、マ
イクロコンピュータ181へ出力される。eA,eB,
eA´,eB´を図4に示す。
例を示し、図5[1]は波形図、図5[2]は図表であ
る。以下、これらの図面に基づき説明する。
号、並びに正弦波信号及び余弦波信号に基づき求められ
たアークタンジェント及びアークコタンジェントが示さ
れている。
対する大小を表す符号である。es,ecは、正弦波信
号及び余弦波信号の電圧を示し、最大値を1として換算
したものである。ここで、es≧0ならばSGS=0、
es<0ならばSGS=1、ec≧0ならばSGC=
0、ec<0ならばSGC=1とする。また、|es|
≦|ec|ならばMAG=0、|es|>|ec|なら
ばMAG=1とする。
弦波信号及び余弦波信号を8区間(1区間π/4[ra
d])に分割して、各区間でアークタンジェントを求
め、そのときの各区間での角度を加算すれば、下記のよ
うにしてθを求めることができる。実際には、タンジェ
ントのマイナス領域やコタンジェントの領域があるが、
符号を変えたり反転させたりすることにより、0〜π/
4[rad]までのタンジェントとして扱える。
号をそれぞれes,ecとする。MAG=0のとき、x
=|es/ec|とする。MAG=1のとき、x=|e
c/es|とする。(∵|ec|<|es|)このと
き、θx=tan−1xとおくと、θ=T+S・θxと
して求めることができる。
[rad]までのタンジェントテーブルだけを作ってお
けば、スケールから出力される正弦波信号と余弦波信号
との比較により得られるデータを参照することにより、
1周期分の位置データを絶対位置として得ることができ
る。
波信号及び余弦波信号の両方によって求めるので、正弦
波信号又は余弦波信号の一方を使う場合よりも、精度が
向上するからである。0〜π/4[rad]までのタン
ジェントテーブルを使う理由は、正弦波信号と余弦波信
号の変化が直線的で変化率が大きいので、精度が向上す
るからである。
例を説明する。本例は第一例と組み合わせてもよい。本
例では、計測に先立ち、eA,eBの基本式である次式
(1)、(2)に含まれる各パラメータを求めることに
より、校正動作を行う。これにより、迅速かつ正確な計
測動作が可能となる。以下に、各パラメータの算出方法
を示す。この方法は、計測の一周期内における相対位置
を細かく検出するのに有効である。
幅をA、移動量をx、ピッチ(目盛間隔)をp、正弦波
信号のオフセット電圧をeOA、余弦波信号のオフセッ
ト電圧をeOB、振幅誤差をδ、位相誤差をεとする
と、(ただし、δ<<1,ε<<1) eA=eOA+Asin(2πx/p) ・・・(1) eB=eOB+A(1+δ)cos(2πx/p+ε) ・・・(2) となる。
ることにより、eOA,eOBが求まる。
から、δが求まる。
以下、 eA3=(eA−eOA)/A=sin(2πx/p) ・・・(9) eB3=(eB−eOB)/(A(1+δ))=cos(2πx/p+ε) ・・・(10) とおき、これを用いる。 eB3=cosε・cos(2πx/p)−sinε・sin(2πx/p) ≒cos(2πx/p)−εsin(2πx/p) ・・・(10) となる。したがって、 eE 2=eA3・eB3 とおくと、 eE 2=sin(2πx/p)cos(2πx/p)−εsin2(2πx/ p) =(1/2)sin(4πx/p)−(ε/2)(1−cos(4πx/p) ) =−ε/2+(1/2)sin(4πx/p)+(ε/2)cos(4πx/ p) ・・・(11) が得られる。式(11)の平均値は−ε/2であるの
で、εが求まる。
0)により、eA3,eB3を求め、テーブル索引を行
う。ただし、cosを用いたときは、求まった位相から
εを差し引く。
(2)に当て嵌めれば、正規化されたe A,eBを求め
ることができるので、実際の計測を迅速かつ正確に実行
することができる。また、第一例として述べたアークタ
ンジェント法を併用することにより、更に正確な位置計
測が可能となる。
ば、相対位置を細かく検出する第一の相対位置検出手段
と、相対位置を粗く検出する第二の相対位置検出手段と
を備え、第一及び第二の相対位置検出手段によって検出
された相対位置に基づき相対位置を決定するとともに、
相対位置が一定以上の速度で変化する場合は第一の相対
位置検出手段によって検出された相対位置を無視するよ
うにしたことにより、精密計測と高速計測とを両立させ
ることができ、これにより短時間で正確な位置決めを行
うことができる。
よれば、位置信号としての正弦波信号及び余弦波信号に
基づきアークタンジェント又はアークコタンジェントを
求めるようにしたので、正弦波信号又は余弦波信号の一
方のみを用いた場合に比べて、精度を向上できる。
ば、0〜π/4までのタンジェントカーブを用いて、正
弦波信号及び余弦波信号に基づきアークタンジェント又
はアークコタンジェントを求めるようにしたので、最少
量のデータで相対位置を計測することができる。通常、
入力データからテーブルを検索して出力データを求める
場合、出力データの精度は入力データの精度(又は分解
能)によって決定される。すなわち、入力データの分解
能が粗ければ出力データの精度も低下する。請求項3記
載の相対位置計測装置によれば、入力データの範囲が0
〜π/4であるので、入力データの範囲が0〜2π(一
周期)であるものに比べて、テーブルのメモリ量が同じ
であれば、入力データの分解能を8倍に高めることがで
き、これにより検出感度を8倍に高めることができる。
よれば、正弦波信号及び余弦波信号のオフセット電圧、
振幅、振幅偏差及び位相偏差を求めて正弦波信号及び余
弦波信号を補正するようにしたので、精度をより向上で
きる。換言すると、低精度で廉価の位置信号発生手段を
用いることができるので、低価格化を達成できる。
ば、実際の計測に先立ち、正弦波信号及び余弦波信号の
オフセット電圧、振幅、振幅偏差及び位相偏差を求めて
正弦波信号及び余弦波信号を予め補正しておくようにし
たので、迅速かつ正確な計測を実行できる。
示す機能ブロック図である。
手段をより具体化した一例を示す構成図である。
決定手段をより具体化した一例を示す構成図である。
あり、図4[1]が正弦波信号及び余弦波信号であり、
図4[2]が正弦波信号及び余弦波信号を波形整形して
得た矩形波である。
し、図5[1]は波形図、図5[2]は図表である。
27)
二者間の相対位置(距離、角度等)を光学的手段、磁気
的手段等により検出する、相対位置計測装置に関する。
は、相対位置の一定変化量ごとに発生する一周期の位置
信号を、更に複数のパルス信号に分割して計測する。そ
のため、精密な位置情報を得るには、位置信号をできる
だけ細かく分割する。このとき、高速で移動しようとす
ると、パルス周波数が高くなりすぎるために、計測が困
難になる。
コンウェーハ上に形成されたLSIパターンを顕微鏡で
検査する場合、必要な分解能はサブミクロンのオーダに
達する。一方、検査対象はシリコンウェーハ全体に散在
しているので、検査対象間の移動距離が大きくなる。し
たがって、検査に必要なだけ分解能を上げると、移動に
要する時間が極めて長くなるので、多くの無駄時間を生
じる。このように、従来の相対位置計測装置では、精密
計測を実現しようとすると低速計測となってしまうとい
う問題があった。
速計測とを両立させることのできる相対位置計測装置を
提供することにある。
計測装置は、位置信号発生手段、第一及び第二の相対位
置検出手段、相対位置決定手段等を備えている。位置信
号発生手段は、スケールの主尺及び副尺の相対位置の一
定変化量ごとに、一周期の位置信号を発生する。第一の
相対位置検出手段は、位置信号の一周期における複数点
に対応させて、相対位置を細かく検出する。第二の相対
位置検出手段は、位置信号の周期を計数して相対位置を
粗く検出する。相対位置決定手段は、目標位置へ移動す
る場合、目標位置近傍を除く移動途中では第二の相対位
置検出手段のみによって検出された相対位置に基づき相
対位置を決定するとともに、目標位置近傍では第一及び
第二の相対位置検出手段によって検出された相対位置に
基づき相対位置を決定する。
る場合について考える。目標位置まで移動する間は、位
置信号を見失わない限り、リアルタイムで現在位置を詳
細に知る必要はない。目標位置に近づいたら移動速度を
徐々に低下させ、速度が十分に低下したら精密計測モー
ドに切り換えることにより、目標位置に正確に停止す
る。又は、目標位置に近づいてから、顕微鏡画像信号を
処理して得られる精密な移動指令に従って、目標位置に
正確に停止する。これらの場合、移動距離が大きいとき
は高速で移動するので、所要時間を短縮できる。一方、
目標位置近傍では、低速で移動するものの移動距離が小
さいので、所要時間は無視できる。したがって、合計の
所要時間を十分小さくすることができる。このようにし
て、高速移動と精密位置決めとを両立させることができ
る。
本ピッチでしか計測できないが、基点からの合計の移動
距離を高速かつ正確に知ることができる。一方、第一の
相対位置検出手段は、スケールの1ピッチ内を極めて高
分解能で計測できるが、信号処理が複雑であるため計測
時間が増える。また、第一の相対位置検出手段のみで計
測を行おうとすると、現在位置が基点から何ピッチ目に
あるかを常時監視する必要があるので、計測速度を上げ
られない。そこで、第二の相対位置検出手段で概略位置
を常時監視するとともに、精密計測の場合には、第一の
相対位置検出手段で計測した値を加算することにより、
極めて正確な位置を知ることができる。高速計測時にお
ける第一の相対位置検出手段は、満足に動作しなくなる
ので、意味のないデータを供給するか、甚だしく動作が
滞る。しかし、第一の相対位置検出手段が与える数値は
スケールの1ピッチ内の微小値であるので、これにより
発生する誤差は移動中には無視できる。
測装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。以
下、この図面に基づき説明する。
置信号発生手段12、相対位置検出手段14,16、相
対位置決定手段18等を備えている。位置信号発生手段
12は、スケールの主尺及び副尺の相対位置の一定変化
量ごとに、一周期の位置信号を発生する。相対位置検出
手段14は、位置信号の一周期における複数点に対応さ
せて、相対位置を細かく検出する。相対位置検出手段1
6は、位置信号の周期を計数して相対位置を粗く検出す
る。相対位置決定手段18は、目標位置へ移動する場
合、目標位置近傍を除く移動途中では相対位置検出手段
16のみによって検出された相対位置に基づき相対位置
を決定するとともに、目標位置近傍では相対位置検出手
段14,16によって検出された相対位置に基づき相対
位置を決定する。
く検出するので、計測速度がどうしても遅くなる。相対
位置検出手段16は、相対位置を粗く検出するので、計
測速度が速くてもよい。そこで、相対位置決定手段18
は、目標位置へ移動する場合、移動途中では高速計測モ
ードを選択し、目標位置近傍では精密計測モードを選択
する。高速計測モードとは、相対位置検出手段16のみ
によって検出された相対位置に基づき相対位置を決定す
ることをいう。精密計測モードとは、相対位置検出手段
14,16によって検出された相対位置(例えば和)に
基づき相対位置を決定することをいう。これにより、短
時間で正確に目標位置まで移動することができる。
ける位置信号発生手段12をより具体化した一例を示す
構成図である。以下、この図面に基づき説明する。
尺122、光源123、コンデンサレンズ124、受光
素子125、図示しない増幅器等によって構成された市
販品である。主尺121には反射型の回折格子が形成さ
れ、副尺122には透過型の回折格子が形成されてい
る。回折格子の目盛間隔は、光源123の波長と同じ程
度になっている。受光素子125は、回折次数の各々に
対応するように複数設けられている。
ンズ124で平行光になり、副尺122を透過し、主尺
121で反射し、再び副尺122を透過し、受光素子1
25に干渉パターンとして投影される。すると、正弦波
信号eA及び余弦波信号eBが受光素子125から増幅
器を経て位置信号として出力される。
ける相対位置検出手段14,16、相対位置決定手段1
8をより具体化した一例を示す構成図である。以下、こ
の図面に基づき説明する。
141、A/Dコンバータ142及びマイクロコンピュ
ータ181からなる。相対位置検出手段16は、シュミ
ットトリガ回路161,162、二相カウンタ163及
びマイクロコンピュータ181からなる。相対位置決定
手段18はマイクロコンピュータ181からなる。
ルチプレクサ141を経て交互にA/Dコンバータ14
2へ出力され、A/Dコンバータ142でディジタル信
号に変換されて、マイクロコンピュータ181へ出力さ
れる。また、正弦波信号eA及び余弦波信号eBは、シ
ュミットトリガ回路161,162で矩形波eA´,e
B´に変換され、二相カウンタ163で計数されて、マ
イクロコンピュータ181へ出力される。eA,eB,
eA´,eB´を図4に示す。
例を示し、図5[1]は波形図、図5[2]は図表であ
る。以下、これらの図面に基づき説明する。
号、並びに正弦波信号及び余弦波信号に基づき求められ
たアークタンジェント及びアークコタンジェントが示さ
れている。
対する大小を表す符号である。es,ecは、正弦波信
号及び余弦波信号の電圧を示し、最大値を1として換算
したものである。ここで、es≧0ならばSGS=0、
es<0ならばSGS=1、ec≧0ならばSGC=
0、ec<0ならばSGC=1とする。また、|es|
≦|ec|ならばMAG=0、|es|>|ec|なら
ばMAG=1とする。
弦波信号及び余弦波信号を8区間(1区間π/4[ra
d])に分割して、各区間でアークタンジェントを求
め、そのときの各区間での角度を加算すれば、下記のよ
うにしてθを求めることができる。実際には、タンジェ
ントのマイナス領域やコタンジェントの領域があるが、
符号を変えたり反転させたりすることにより、0〜π/
4[rad]までのタンジェントとして扱える。
号をそれぞれes,ecとする。MAG=0のとき、x
=|es/ec|とする。MAG=1のとき、x=|e
c/es|とする。(∵|ec|<|es|)このと
き、θx=tan−1xとおくと、θ=T+S・θxと
して求めることができる。
[rad]までのタンジェントテーブルだけを作ってお
けば、スケールから出力される正弦波信号と余弦波信号
との比較により得られるデータを参照することにより、
1周期分の位置データを絶対位置として得ることができ
る。
波信号及び余弦波信号の両方によって求めるので、正弦
波信号又は余弦波信号の一方を使う場合よりも、精度が
向上するからである。0〜π/4[rad]までのタン
ジェントテーブルを使う理由は、正弦波信号と余弦波信
号の変化が直線的で変化率が大きいので、精度が向上す
るからである。
例を説明する。本例は第一例と組み合わせてもよい。本
例では、計測に先立ち、eA,eBの基本式である次式
(1)、(2)に含まれる各パラメータを求めることに
より、校正動作を行う。これにより、迅速かつ正確な計
測動作が可能となる。以下に、各パラメータの算出方法
を示す。この方法は、計測の一周期内における相対位置
を細かく検出するのに有効である。
幅をA、移動量をx、ピッチ(目盛間隔)をp、正弦波
信号のオフセット電圧をeOA、余弦波信号のオフセッ
ト電圧をeOB、振幅誤差をδ、位相誤差をεとする
と、(ただし、δ<<1,ε<<1) eA=eOA+Asin(2πx/p) ・・・(1) eB=eOB+A(1+δ)cos(2πx/p+ε) ・・・(2) となる。
ることにより、eOA,eOBが求まる。
から、δが求まる。
以下、 eA3=(eA−eOA)/A=sin(2πx/p) ・・・(9) eB3=(eB−eOB)/(A(1+δ))=cos(2πx/p+ε) ・・・(10) とおき、これを用いる。 eB3=cosε・cos(2πx/p)−sinε・sin(2πx/p) ≒cos(2πx/p)−εsin(2πx/p) ・・・(11) となる。したがって、 eE 2=eA3・eB3 とおくと、 eE 2=sin(2πx/p)cos(2πx/p)−εsin2(2πx/ p) =(1/2)sin(4πx/p)−(ε/2)(1−cos(4πx/p) ) =−ε/2+(1/2)sin(4πx/p)+(ε/2)cos(4πx/ p) ・・・(12) が得られる。式(12)の平均値は−ε/2であるの
で、εが求まる。
0)により、eA3,eB3を求め、テーブル索引を行
う。ただし、cosを用いたときは、求まった位相から
εを差し引く。
(2)に当て嵌めれば、正規化されたe A,eBを求め
ることができるので、実際の計測を迅速かつ正確に実行
することができる。また、第一例として述べたアークタ
ンジェント法を併用することにより、更に正確な位置計
測が可能となる。
ば、相対位置を細かく検出する第一の相対位置検出手段
と、相対位置を粗く検出する第二の相対位置検出手段と
を備え、目標位置近傍を除く移動途中では第二の相対位
置検出手段のみによって検出された相対位置に基づき相
対位置を決定するとともに、目標位置近傍では第一及び
第二の相対位置検出手段によって検出された相対位置に
基づき相対位置を決定するようにしたことにより、精密
計測と高速計測とを両立させることができ、これにより
短時間で正確に目標位置まで移動することができる。
よれば、位置信号としての正弦波信号及び余弦波信号に
基づきアークタンジェント又はアークコタンジェントを
求めるようにしたので、正弦波信号又は余弦波信号の一
方のみを用いた場合に比べて、精度を向上できる。
ば、0〜π/4までのタンジェントカーブを用いて、正
弦波信号及び余弦波信号に基づきアークタンジェント又
はアークコタンジェントを求めるようにしたので、最少
量のデータで相対位置を計測することができる。通常、
入力データからテーブルを検索して出力データを求める
場合、出力データの精度は入力データの精度(又は分解
能)によって決定される。すなわち、入力データの分解
能が粗ければ出力データの精度も低下する。請求項3記
載の相対位置計測装置によれば、入力データの範囲が0
〜π/4であるので、入力データの範囲が0〜2π(一
周期)であるものに比べて、テーブルのメモリ量が同じ
であれば、入力データの分解能を8倍に高めることがで
き、これにより検出感度を8倍に高めることができる。
よれば、正弦波信号及び余弦波信号のオフセット電圧、
振幅、振幅偏差及び位相偏差を求めて正弦波信号及び余
弦波信号を補正するようにしたので、精度をより向上で
きる。換言すると、低精度で廉価の位置信号発生手段を
用いることができるので、低価格化を達成できる。
ば、実際の計測に先立ち、正弦波信号及び余弦波信号の
オフセット電圧、振幅、振幅偏差及び位相偏差を求めて
正弦波信号及び余弦波信号を予め補正しておくようにし
たので、迅速かつ正確な計測を実行できる。
示す機能ブロック図である。
手段をより具体化した一例を示す構成図である。
決定手段をより具体化した一例を示す構成図である。
あり、図4[1]が正弦波信号及び余弦波信号であり、
図4[2]が正弦波信号及び余弦波信号を波形整形して
得た矩形波である。
し、図5[1]は波形図、図5[2]は図表である。
弦波信号及び余弦波信号のオフセット電圧、振幅、振幅
偏差及び位相偏差を求め、これらのオフセット電圧、振
幅、振幅偏差及び位相偏差に基づき当該正弦波信号及び
余弦波信号を補正する、 請求項1記載の相対位置計測装置。
計測に先立ち、前記正弦波信号及び余弦波信号のオフセ
ット電圧、振幅、振幅偏差及び位相偏差を求め、これら
のオフセット電圧、振幅、振幅偏差及び位相偏差に基づ
き当該正弦波信号及び余弦波信号を予め補正しておく、 請求項1記載の相対位置計測装置。
二者間の相対位置(距離、角度等)を光学的手段、磁気
的手段等により検出する、相対位置計測装置に関する。
は、相対位置の一定変化量ごとに発生する一周期の位置
信号を、更に複数のパルス信号に分割して計測する。そ
のため、精密な位置情報を得るには、位置信号をできる
だけ細かく分割する。このとき、高速で移動しようとす
ると、パルス周波数が高くなりすぎるために、計測が困
難になる。
コンウェーハ上に形成されたLSIパターンを顕微鏡で
検査する場合、必要な分解能はサブミクロンのオーダに
達する。一方、検査対象はシリコンウェーハ全体に散在
しているので、検査対象間の移動距離が大きくなる。し
たがって、検査に必要なだけ分解能を上げると、移動に
要する時間が極めて長くなるので、多くの無駄時間を生
じる。このように、従来の相対位置計測装置では、精密
計測を実現しようとすると低速計測となってしまうとい
う問題があった。
速計測とを両立させることのできる相対位置計測装置を
提供することにある。
測装置は、位置信号発生手段、第一及び第二の相対位置
検出手段、相対位置決定手段等を備えている。位置信号
発生手段は、スケールの主尺及び副尺の相対位置の一定
変化量ごとに、一周期の位置信号を発生する。第一の相
対位置検出手段は、位置信号の一周期における複数点に
対応させて、相対位置を細かく検出する。第二の相対位
置検出手段は、位置信号の周期を計数して相対位置を粗
く検出する。相対位置決定手段は、目標位置へ移動する
場合、目標位置近傍を除く移動途中では第二の相対位置
検出手段のみによって検出された相対位置に基づき相対
位置を決定するとともに、目標位置近傍では第一及び第
二の相対位置検出手段によって検出された相対位置に基
づき相対位置を決定する。
号との二相信号からなる。更に、第一の相対位置検出手
段は、正弦波信号及び余弦波信号の一周期をπ/4[r
ad]ずつ八等分し、0〜π/4[rad]までのタン
ジェントカーブを用いて、正弦波信号及び余弦波信号に
基づきアークタンジェント又はアークコタンジェントを
求めることにより、相対位置を細かく検出する。
る場合について考える。目標位置まで移動する間は、位
置信号を見失わない限り、リアルタイムで現在位置を詳
細に知る必要はない。目標位置に近づいたら移動速度を
徐々に低下させ、速度が十分に低下したら精密計測モー
ドに切り換えることにより、目標位置に正確に停止す
る。又は、目標位置に近づいてから、顕微鏡画像信号を
処理して得られる精密な移動指令に従って、目標位置に
正確に停止する。これらの場合、移動距離が大きいとき
は高速で移動するので、所要時間を短縮できる。一方、
目標位置近傍では、低速で移動するものの移動距離が小
さいので、所要時間は無視できる。したがって、合計の
所要時間を十分小さくすることができる。このようにし
て、高速移動と精密位置決めとを両立させることができ
る。
本ピッチでしか計測できないが、基点からの合計の移動
距離を高速かつ正確に知ることができる。一方、第一の
相対位置検出手段は、スケールの1ピッチ内を極めて高
分解能で計測できるが、信号処理が複雑であるため計測
時間が増える。また、第一の相対位置検出手段のみで計
測を行おうとすると、現在位置が基点から何ピッチ目に
あるかを常時監視する必要があるので、計測速度を上げ
られない。そこで、第二の相対位置検出手段で概略位置
を常時監視するとともに、精密計測の場合には、第一の
相対位置検出手段で計測した値を加算することにより、
極めて正確な位置を知ることができる。高速計測時にお
ける第一の相対位置検出手段は、満足に動作しなくなる
ので、意味のないデータを供給するか、甚だしく動作が
滞る。しかし、第一の相対位置検出手段が与える数値は
スケールの1ピッチ内の微小値であるので、これにより
発生する誤差は移動中には無視できる。
測装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。以
下、この図面に基づき説明する。
置信号発生手段12、相対位置検出手段14,16、相
対位置決定手段18等を備えている。位置信号発生手段
12は、スケールの主尺及び副尺の相対位置の一定変化
量ごとに、一周期の位置信号を発生する。相対位置検出
手段14は、位置信号の一周期における複数点に対応さ
せて、相対位置を細かく検出する。相対位置検出手段1
6は、位置信号の周期を計数して相対位置を粗く検出す
る。相対位置決定手段18は、目標位置へ移動する場
合、目標位置近傍を除く移動途中では相対位置検出手段
16のみによって検出された相対位置に基づき相対位置
を決定するとともに、目標位置近傍では相対位置検出手
段14,16によって検出された相対位置に基づき相対
位置を決定する。
く検出するので、計測速度がどうしても遅くなる。相対
位置検出手段16は、相対位置を粗く検出するので、計
測速度が速くてもよい。そこで、相対位置決定手段18
は、目標位置へ移動する場合、移動途中では高速計測モ
ードを選択し、目標位置近傍では精密計測モードを選択
する。高速計測モードとは、相対位置検出手段16のみ
によって検出された相対位置に基づき相対位置を決定す
ることをいう。精密計測モードとは、相対位置検出手段
14,16によって検出された相対位置(例えば和)に
基づき相対位置を決定することをいう。これにより、短
時間で正確に目標位置まで移動することができる。
ける位置信号発生手段12をより具体化した一例を示す
構成図である。以下、この図面に基づき説明する。
尺122、光源123、コンデンサレンズ124、受光
素子125、図示しない増幅器等によって構成された市
販品である。主尺121には反射型の回折格子が形成さ
れ、副尺122には透過型の回折格子が形成されてい
る。回折格子の目盛間隔は、光源123の波長と同じ程
度になっている。受光素子125は、回折次数の各々に
対応するように複数設けられている。
ンズ124で平行光になり、副尺122を透過し、主尺
121で反射し、再び副尺122を透過し、受光素子1
25に干渉パターンとして投影される。すると、正弦波
信号eA及び余弦波信号eBが受光素子125から増幅
器を経て位置信号として出力される。
ける相対位置検出手段14,16、相対位置決定手段1
8をより具体化した一例を示す構成図である。以下、こ
の図面に基づき説明する。
141、A/Dコンバータ142及びマイクロコンピュ
ータ181からなる。相対位置検出手段16は、シュミ
ットトリガ回路161,162、二相カウンタ163及
びマイクロコンピュータ181からなる。相対位置決定
手段18はマイクロコンピュータ181からなる。
ルチプレクサ141を経て交互にA/Dコンバータ14
2へ出力され、A/Dコンバータ142でディジタル信
号に変換されて、マイクロコンピュータ181へ出力さ
れる。また、正弦波信号eA及び余弦波信号eBは、シ
ュミットトリガ回路161,162で矩形波eA´,e
B´に変換され、二相カウンタ163で計数されて、マ
イクロコンピュータ181へ出力される。eA,eB,
eA´,eB´を図4に示す。
例を示し、図5[1]は波形図、図5[2]は図表であ
る。以下、これらの図面に基づき説明する。
号、並びに正弦波信号及び余弦波信号に基づき求められ
たアークタンジェント及びアークコタンジェントが示さ
れている。
対する大小を表す符号である。es,ecは、正弦波信
号及び余弦波信号の電圧を示し、最大値を1として換算
したものである。ここで、es≧0ならばSGS=0、
es<0ならばSGS=1、ec≧0ならばSGC=
0、ec<0ならばSGC=1とする。また、|es|
≦|ec|ならばMAG=0、|es|>|ec|なら
ばMAG=1とする。
弦波信号及び余弦波信号を8区間(1区間π/4[ra
d])に分割して、各区間でアークタンジェントを求
め、そのときの各区間での角度を加算すれば、下記のよ
うにしてθを求めることができる。実際には、タンジェ
ントのマイナス領域やコタンジェントの領域があるが、
符号を変えたり反転させたりすることにより、0〜π/
4[rad]までのタンジェントとして扱える。
号をそれぞれes,ecとする。MAG=0のとき、x
=|es/ec|とする。MAG=1のとき、x=|e
c/es|とする。(∵|ec|<|es|)このと
き、θx=tan−1xとおくと、θ=T+S・θxと
して求めることができる。
[rad]までのタンジェントテーブルだけを作ってお
けば、スケールから出力される正弦波信号と余弦波信号
との比較により得られるデータを参照することにより、
1周期分の位置データを絶対位置として得ることができ
る。
波信号及び余弦波信号の両方によって求めるので、正弦
波信号又は余弦波信号の一方を使う場合よりも、精度が
向上するからである。0〜π/4[rad]までのタン
ジェントテーブルを使う理由は、正弦波信号と余弦波信
号の変化が直線的で変化率が大きいので、精度が向上す
るからである。
例を説明する。本例は第一例と組み合わせてもよい。本
例では、計測に先立ち、eA,eBの基本式である次式
(1)、(2)に含まれる各パラメータを求めることに
より、校正動作を行う。これにより、迅速かつ正確な計
測動作が可能となる。以下に、各パラメータの算出方法
を示す。この方法は、計測の一周期内における相対位置
を細かく検出するのに有効である。
幅をA、移動量をx、ピッチ(目盛間隔)をp、正弦波
信号のオフセット電圧をeOA、余弦波信号のオフセッ
ト電圧をeOB、振幅誤差をδ、位相誤差をεとする
と、(ただし、δ<<1,ε<<1) eA=eOA+Asin(2πx/p) ・・・(1) eB=eOB+A(1+δ)cos(2πx/p+ε) ・・・(2) となる。
ることにより、eOA,eOBが求まる。
から、δが求まる。
以下、 eA3=(eA−eOA)/A=sin(2πx/p) ・・・(9) eB3=(eB−eOB)/(A(1+δ))=cos(2πx/p+ε) ・・・(10) とおき、これを用いる。 eB3=cosε・cos(2πx/p)−sinε・sin(2πx/p) ≒cos(2πx/p)−εsin(2πx/p) ・・・(11) となる。したがって、 eE 2=eA3・eB3 とおくと、 eE 2=sin(2πx/p)cos(2πx/p)−εsin2(2πx/ p) =(1/2)sin(4πx/p)−(ε/2)(1−cos(4πx/p) ) =−ε/2+(1/2)sin(4πx/p)+(ε/2)cos(4πx/ p) ・・・(12) が得られる。式(12)の平均値は−ε/2であるの
で、εが求まる。
0)により、eA3,eB3を求め、テーブル索引を行
う。ただし、cosを用いたときは、求まった位相から
εを差し引く。
(2)に当て嵌めれば、正規化されたe A,eBを求め
ることができるので、実際の計測を迅速かつ正確に実行
することができる。また、第一例として述べたアークタ
ンジェント法を併用することにより、更に正確な位置計
測が可能となる。
ば、相対位置を細かく検出する第一の相対位置検出手段
と、相対位置を粗く検出する第二の相対位置検出手段と
を備え、目標位置近傍を除く移動途中では第二の相対位
置検出手段のみによって検出された相対位置に基づき相
対位置を決定するとともに、目標位置近傍では第一及び
第二の相対位置検出手段によって検出された相対位置に
基づき相対位置を決定するようにしたことにより、精密
計測と高速計測とを両立させることができ、これにより
短時間で正確に目標位置まで移動することができる。
及び余弦波信号に基づきアークタンジェント又はアーク
コタンジェントを求めるようにしたので、正弦波信号又
は余弦波信号の一方のみを用いた場合に比べて、精度を
向上できる。
ーブを用いて、正弦波信号及び余弦波信号に基づきアー
クタンジェント又はアークコタンジェントを求めるよう
にしたので、最少量のデータで相対位置を計測すること
ができる。通常、入力データからテーブルを検索して出
力データを求める場合、出力データの精度は入力データ
の精度(又は分解能)によって決定される。すなわち、
入力データの分解能が粗ければ出力データの精度も低下
する。本発明に係る相対位置計測装置によれば、入力デ
ータの範囲が0〜π/4であるので、入力データの範囲
が0〜2π(一周期)であるものに比べて、テーブルの
メモリ量が同じであれば、入力データの分解能を8倍に
高めることができ、これにより検出感度を8倍に高める
ことができる。
よれば、正弦波信号及び余弦波信号のオフセット電圧、
振幅、振幅偏差及び位相偏差を求めて正弦波信号及び余
弦波信号を補正するようにしたので、精度をより向上で
きる。換言すると、低精度で廉価の位置信号発生手段を
用いることができるので、低価格化を達成できる。
ば、実際の計測に先立ち、正弦波信号及び余弦波信号の
オフセット電圧、振幅、振幅偏差及び位相偏差を求めて
正弦波信号及び余弦波信号を予め補正しておくようにし
たので、迅速かつ正確な計測を実行できる。
示す機能ブロック図である。
手段をより具体化した一例を示す構成図である。
決定手段をより具体化した一例を示す構成図である。
あり、図4[1]が正弦波信号及び余弦波信号であり、
図4[2]が正弦波信号及び余弦波信号を波形整形して
得た矩形波である。
し、図5[1]は波形図、図5[2]は図表である。
Claims (5)
- 【請求項1】 スケールの主尺及び副尺の相対位置の一
定変化量ごとに一周期の位置信号を発生する位置信号発
生手段と、 前記位置信号の一周期における複数点に対応させて前記
相対位置を細かく検出する第一の相対位置検出手段と、 前記位置信号の周期を計数して前記相対位置を粗く検出
する第二の相対位置検出手段と、 前記第一及び第二の相対位置検出手段によって検出され
た相対位置に基づき前記相対位置を決定するとともに、
前記相対位置が一定以上の速度で変化する場合は前記第
一の相対位置検出手段によって検出された相対位置を無
視する相対位置決定手段と、 を備えた相対位置計測装置。 - 【請求項2】 前記位置信号が正弦波信号と余弦波信号
との二相信号からなり、 前記第一の相対位置検出手段は、前記正弦波信号及び余
弦波信号に基づきアークタンジェント又はアークコタン
ジェントを求めることにより、前記相対位置を細かく検
出する、 請求項1記載の相対位置計測装置。 - 【請求項3】 前記第一の相対位置検出手段は、前記正
弦波信号及び余弦波信号の一周期をπ/4[rad]ず
つ八等分し、0〜π/4[rad]までのタンジェント
カーブを用いて、前記正弦波信号及び余弦波信号に基づ
き前記アークタンジェント又はアークコタンジェントを
求める、 請求項2記載の相対位置計測装置。 - 【請求項4】 前記位置信号が正弦波信号と余弦波信号
との二相信号からなり、 前記第一の相対位置検出手段は、前記正弦波信号及び余
弦波信号のオフセット電圧、振幅、振幅偏差及び位相偏
差を求め、これらのオフセット電圧、振幅、振幅偏差及
び位相偏差に基づき当該正弦波信号及び余弦波信号を補
正する、 請求項1記載の相対位置計測装置。 - 【請求項5】 前記位置信号が正弦波信号と余弦波信号
との二相信号からなり、 前記第一の相対位置検出手段は、実際の計測に先立ち、
前記正弦波信号及び余弦波信号のオフセット電圧、振
幅、振幅偏差及び位相偏差を求め、これらのオフセット
電圧、振幅、振幅偏差及び位相偏差に基づき当該正弦波
信号及び余弦波信号を予め補正しておく、 請求項1記載の相対位置計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11086489A JP3059714B1 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 相対位置計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11086489A JP3059714B1 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 相対位置計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3059714B1 JP3059714B1 (ja) | 2000-07-04 |
JP2000283716A true JP2000283716A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=13888409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11086489A Expired - Fee Related JP3059714B1 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 相対位置計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3059714B1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006266733A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Honda Motor Co Ltd | 回転角検出装置および電動パワーステアリング装置 |
JP2013088152A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Canon Inc | エンコーダおよびこれを備えた装置 |
JP5649007B2 (ja) * | 2010-02-02 | 2015-01-07 | 国立大学法人東京農工大学 | 電子源電極を用いた固体薄膜の形成方法 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11086489A patent/JP3059714B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006266733A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Honda Motor Co Ltd | 回転角検出装置および電動パワーステアリング装置 |
JP5649007B2 (ja) * | 2010-02-02 | 2015-01-07 | 国立大学法人東京農工大学 | 電子源電極を用いた固体薄膜の形成方法 |
JP2013088152A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-13 | Canon Inc | エンコーダおよびこれを備えた装置 |
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---|---|
JP3059714B1 (ja) | 2000-07-04 |
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