JP2000282897A - 発電機用ディーゼルエンジンの回転数調整機構及び発電機用ディーゼルエンジンの回転数制御装置 - Google Patents

発電機用ディーゼルエンジンの回転数調整機構及び発電機用ディーゼルエンジンの回転数制御装置

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JP2000282897A
JP2000282897A JP11086158A JP8615899A JP2000282897A JP 2000282897 A JP2000282897 A JP 2000282897A JP 11086158 A JP11086158 A JP 11086158A JP 8615899 A JP8615899 A JP 8615899A JP 2000282897 A JP2000282897 A JP 2000282897A
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rotation speed
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diesel engine
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JP11086158A
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English (en)
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Takami Hirashima
孝美 平島
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機用ディーゼルエンジンの回転数をアイ
ドル回転数や定格回転数に応答良く調整して燃費を向上
させ、かつ、始動後、逸速く安定した回転数を得る回転
数制御装置を提供する。 【解決手段】 発電機20は、ディーゼルエンジン10
の回転数Neを目標回転数に調整するメカニカルガバナ
15、目標回転数を調整する調速レバー16、調速レバ
ー15の回動量を微調整するガバナモータ30を備え
る。調速レバー15とガバナモータ30との間には、ガ
バナモータ30による調速レバー15の微調整と無関係
に、粗調整するリンク機構60が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機用ディーゼ
ルエンジンの回転数調整機構及びこれを有する発電機用
ディーゼルエンジンの回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な発電機用ディーゼルエン
ジン(以下、「エンジン」と云う)1にあっては、図5
に示すように、発電機2に要求される電力の周波数(例
えば、50KHZ,60KHZの別)に応じて、エンジンの定
格回転数Nt(例えば、50KHZでは1500rpm)
が設定され、回転数Neがこの定格回転数Ntに制御さ
れる。
【0003】この定格回転数Ntへの制御は、エンジン
1の本体側に設けられたメカニカルガバナ5及びこれに
連結されたガバナモータ3によって達成される。メカニ
カルガバナ5は、フライウェイト(図示省略)がエンジ
ンの回転によって回転したときに生じる遠心力をシフタ
に受け、このシフタの移動量に応じて燃料噴射量を増減
するものである。ここで、シフタは、回転数が増加した
ときに噴射ポンプ4を燃料が減少するよう制御し、回転
数が減少したときに噴射ポンプ4を燃料が増加するよう
に制御するものである。このメカニカルガバナ5によっ
て回転数が目標回転数に制御される。
【0004】又、ガバナモータ3は、これに接続された
電子制御装置(以下「ECU」と云う。)7からの制御
信号に応じて、メカニカルガバナ5による回転数Ne
を、例えば、発電機2の実際の発電周波数Hに応じて微
調整するものである。即ち、ガバナモータ3は、メカニ
カルガバナ5に設けられた調速レバー6を実際の発電周
波数Hが所望の周波数(例えば、50KHZ)となるよう
に回動することで、メカニカルガバナ5内のシフタの移
動量を調節するものである。
【0005】この調速レバー6は、通常、図示省略の付
勢手段により、図5中、右方向に付勢されており(フラ
イウェイトによる遠心力と逆方向)、この付勢力に抗し
て、調速レバー6が左方向に回動されると(矢印で示す
方向)、回転数Neが上昇するようになっている。尚、
図中、8Aは回転数センサ、8Bは周波数センサ、8C
はスタータスイッチである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
回転数Neは、発電機2の使用状態に応じて異なる目標
回転数(定格回転数Nt、アイドル回転数Ni)に調整
することで燃費を向上させることができる。上記従来の
エンジン1におけるガバナモータ3によって、回転数N
eを、定格回転数Nt、アイドル回転数Niに切り換え
ることも可能である。しかし、ガバナモータ3による調
速レバー6の回動は、微小量宛行われるものであるから
(微調整)、回転数Neを定格回転数Nt、アイドル回
転数Niに応答良く切り換える(粗調整)ことができな
い。
【0007】ガバナモータ3による粗調整ができないの
は、第1に、実際の発電周波数Hに応じた回転数Neの
制御は、周波数の僅かな変動ΔHを検知してフィードバ
ック制御するものであり、調速レバー6の回動量が大き
いとフィードバック制御時にハンチングが生じること、
第2に、前記調速レバー6はメカニカルガバナ5のフラ
イウェイトの遠心力や、付勢手段による反力に抗して、
シフタを移動させるものであるから、当該調速レバー6
の回動を一時に大きく回動するには機械的に大きな力を
要するからである。
【0008】このように、ガバナモータ3による回転数
Neの制御では、回転数Neを、アイドル回転数Niか
ら定格回転数Nt、又は、定格回転数Ntからアイドル
回転数Niに応答良く切り換えることができないので、
従来のエンジン1では、必然的に始動直後から、発電機
2の使用状態に拘わらず回転数Neを定格回転数Nt
(例えば、1500rpm)に制御することになり、電
力不使用時にアイドル回転数Niに制御する場合に比
べ、余分に燃料を消費すると云う不具合がある。
【0009】又、従来のエンジン1では、未だ暖機が終
了していない内に、ガバナモータ3により回転数Ne
が、比較的高い定格回転数Ntに制御されるので、エン
ジン1が不安定な分、ハンチングが生じたり、エンジン
1の急激な温度上昇が生じる虞がある。本発明は、かか
る事情に鑑みてなされたもので、発電機の使用状態、エ
ンジン運転状態に応じて、回転数を、アイドル回転数、
定格回転数に、応答良く調整することで燃費を向上させ
ると共に、始動後、逸速く安定した回転数を得ることが
できる発電機用ディーゼルエンジンの回転数制御装置装
置及び当該制御を簡易な構造で達成することができる発
電機用ディーゼルエンジンの回転数調整機構を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ディーゼルエンジンの回
転数を目標回転数に調整するメカニカルガバナと、前記
目標回転数をその回動量に応じて調整する調速レバー
と、前記調速レバーに連結手段によって連結されて該調
速レバーの回動量を微調整するガバナモータとを備えた
発電機用ディーゼルエンジンの回転数調整機構におい
て、前記連結手段に、前記ガバナモータによる前記調速
レバーの回動量の微調整と無関係に、当該調速レバーの
回動量を粗調整する調整手段を設けたものである。
【0011】又、請求項2に記載の発明は、前記連結手
段が、前記調速レバーに連結された連結棒と、前記ガバ
ナモータに接続されたプッシュプルケーブルとを有し、
前記調整手段が、前記連結棒と前記プッシュプルケーブ
ルとの間に介在され、前記プッシュプルケーブルの伸縮
に拘わらず、前記連結棒をして前記調速レバーを回動せ
しめるアクチュエータを有するものである。
【0012】又、請求項3に記載の発明は、請求項1又
は請求項2に記載の回転数調整機構を有する発電機用デ
ィーゼルエンジンの回転数制御装置において、前記ガバ
ナモータと前記調整手段に、制御手段が接続され、前記
アクチュエータに、前記制御手段から、前記ディーゼル
エンジンの運転状態に応じて回転数をアイドル回転数と
定格回転数の何れに制御するかを示す制御信号が出力さ
れ、前記ガバナモータに、前記制御手段から、発電機の
実際の発電周波数に基づいて回転数の調整を行なう制御
信号が出力されるものである。
【0013】又、請求項4に記載の発明は、前記制御手
段が、前記エンジンの運転状態を油温に応じて判断する
ものである。
【0014】(作用)上記請求項1の発明によれば、連
結手段に設けられた調整手段により、調速レバーの回動
量の粗調整と微調整とを、選択的に行なうことができる
ので、幅広いエンジン回転数の制御を応答良く行なうこ
とができるようになる。
【0015】又、請求項2の発明によれば、プッシュプ
ルケーブルでガバナモータの回動量を調速レバーに精度
よく伝達することができ、一方で、連結棒によりアクチ
ュエータの伸縮を応答良く伝達することができる。又、
請求項3の発明によれば、制御手段が発電機の使用状態
やエンジンの運転状態を検知し、検知した結果に応じ
て、調整手段を用いて調速レバーを粗調整/微調整し
て、回転数を目標回転数に応答良く/精細に行なうこと
ができるようになる。
【0016】又、請求項4の発明によれば、制御手段
が、油温に基づいてエンジンの運転状態を的確に判断し
て、回転数の定格回転数への制御の可否を判断すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態について、図1及び図2を参照し
て説明する。尚、この第1の実施の形態は、請求項1か
ら請求項4に対応する。
【0018】図1は、第1の実施の形態の発電機用ディ
ーゼルエンジン10及び発電機20を示す全体構成図で
ある。発電機用ディーゼルエンジン(以下「エンジン」
と云う。)10の出力軸は動力伝達機構(共に図示省
略)により発電機20の回転軸(図示省略)に連結され
ている。
【0019】エンジン10及び発電機20には、これら
の作動制御を行なうための電子コントロールユニット
(以下「ECU」と云う。)70が接続されている。
又、エンジン10の噴射ポンプ14には、エンジン10
の回転数Neを制御するメカニカルガバナ15が連設さ
れている。このメカニカルガバナ15は、内部に設けら
れたフライウェイト(図示省略)がエンジン10に同期
して回転したときに、その遠心力によりコントロールラ
ックに連結されたシフタ(共に図示省略)を移動させ
る。
【0020】メカニカルガバナ15は、回転数Neが増
加したときに燃料噴射量を減少させ、回転数Neが減少
したときに燃料噴射量を増加させる。この結果、回転数
Neは、一定の回転数(目標回転数)に自動制御され
る。又、メカニカルガバナ15には、シフタの移動量を
フライウェイトの遠心力に抗して調節するための調速レ
バー16が設けられている。
【0021】この調速レバー16を、例えば、図1中、
反時計回り方向(左方向)に回動することにより回転数
Neが上昇する方向に燃料噴射量が調整される。調速レ
バー16には、その回動量を調整するためのガバナモー
タ30が、連結棒17、プッシュプルケーブルからなる
コントロールワイヤ40(以上が「連結手段」を構成す
る。)及びこれらの間に配されたリンク機構60を介し
て接続されている。
【0022】このガバナモータ30は、後述するよう
に、ECU70からの制御信号に基づいて前記調速レバ
ー16の回動量を調整する。又、前記リンク機構60
は、前記ガバナモータ30の回動量とは無関係に、調速
レバー16を回動させるもので、アクチュエータ50の
ロッド51の伸縮が、ECU70からの制御信号に基づ
いて制御される。
【0023】ECU70には、回転数(Ne)センサ8
1、油温(Po)センサ82、スタータスイッチ(S
W)83、発電周波数Hを検知する周波数センサ84、
発電機20の使用状態を示す電気センサ85等が接続さ
れている。ECU70は、これら各種センサ、スイッチ
81〜85からの信号に基づいて、発電機20の使用状
態、エンジン10の運転状態を検知し、発電機20の使
用状態、エンジン運転状態に応じて、ガバナモータ3
0、アクチュエータ50を制御して、回転数Neを所望
の回転数(アイドル回転数Ni、定格回転数Nt)に制
御する。
【0024】次に、上記したリンク機構60の具体的な
構成について説明する。リンク機構60は、図1,図2
に示すように、調速レバー16に連結された連結棒17
とガバナモータ30に接続されたコントロールワイヤ
(プッシュプルケーブル)40との間に介在されたブラ
ケット61と、ブラケット61を台座64に対して図
1,図2中、左右方向に移動させるアクチュエータ50
とによって構成されている。
【0025】ここで、リンク機構60のブラケット61
の取付孔61Aには、図2(a)に示すように、コント
ロールワイヤ40のネジ切部45が螺合され、コントロ
ールワイヤ40のフランジ部41がブラケット61に当
接される。そして、取付孔61Aを挿通したネジ切部4
5に、ブラケット61の反対側からナット63が螺合さ
れて、リンク機構60のブラケット61にコントロール
ワイヤ40が固定される。尚、コントロールワイヤ40
は、他端が連結棒31を介してガバナモータ30に接続
されている。
【0026】又、リンク機構60のブラケット61に取
り付けられた筒部62には、連結棒17の先端部17A
が挿入されると共に、筒部62の端部(図中、左側端
部)が連結棒17のフランジ部17Bに当接し得るよう
に構成されている。このように連結棒17とコントロー
ルワイヤ40との間にリンク機構60を配置しておくこ
とにより、ECU70からの制御信号によりアクチュエ
ータ50のロッド51が伸張されたときに、ブラケット
61が図1,図2(a)中、左方向に移動する。このブ
ラケット61の移動に伴いブラケット61に固定された
筒部62が、連結棒17のフランジ部17Bを図2
(a)中、左方向に押すことになる(図2(a)に示す
状態から図2(b)に示す状態)。
【0027】又、ECU70からの制御信号によりガバ
ナモータ30が、図1中、反時計回り方向に回動された
とき、コントロールワイヤ40の芯線43の先端部44
が、連結ロッド17を図2(b)中、左方向に押すこと
になる(図2(b)に示す状態から図2(c)に示す状
態)。尚、ガバナモータ30、アクチュエータ50が不
作動のときには、調速レバー16は、メカニカルガバナ
15側に設けられた付勢手段(図示省略)により、時計
回り方向に戻るようになっている(調速レバーの反力に
よる回動)。
【0028】次に、調速レバー15に、連結棒17、リ
ンク機構60、コントロールワイヤ40によって連設さ
れた、アクチュエータ50、ガバナモータ30による回
転数Neの制御について説明する。スタータスイッチ8
3がオンされてエンジン10が始動すると、エンジン1
0が安定した運転状態になるまでは、回転数Neのアイ
ドル回転数Niへの制御が行われる。
【0029】回転数Neをアイドル回転数Niに制御す
るに当っては、ガバナモータ30、アクチュエータ50
は共に不作動であり、ロッド51が収縮状態となって、
ブラケット61が図1中、右方向に寄せられたままで、
かつ、コントロールワイヤ40の先端部44も図中、右
方向に寄せられている(図2(a))。このように回転
数Neがアイドル回転数Niに制御されている状態で、
エンジン10の暖機が終了したこと(例えば、油温セン
サ82からの信号にて検知される)を確認し、かつ、発
電機20がオン(電気センサ85からの信号で検知され
る)したことを、ECU70が判断すると、ECU70
は、回転数Neを定格回転数Nt(例えば、1500r
pm)に制御すべく、制御信号をアクチュエータ50に
出力する。
【0030】この制御信号を受けたアクチュエータ50
は、ロッド51を伸張させて、ブラケット61を図中、
左方向に寄せる(図2(b))。このアクチュエータ5
0の働きによって、連結棒17が左側に移動される。こ
の結果、ガバナモータ30の作動状態とは無関係に、調
速レバー16が、図1中、左側に回動され(回転上
昇)、エンジン10の回転数Neがアイドル回転数Ni
から定格回転数Ntに、応答良く制御される(アイドル
回転数から定格回転数への回転数Neの粗調整)。
【0031】エンジン10の回転数Neの定格回転数N
tへの粗調整が行われると、これと同時に、実際の発電
周波数Hと目標となる周波数(例えば、50KHZ)との
差分に応じた回転数Neのフィードバック制御が行われ
る。このフィードバック制御では、前記差分に応じた制
御信号が、ECU70からガバナモータ30に出力さ
れ、このガバナモータ30が、回転数Neを所望の発電
周波数が得られるように、コントロールワイヤ40、連
結棒17を介して調速レバー15を回動する(目標周波
数を得るための回転数Neの微調整)。
【0032】反対に、発電機20が使用状態から不使用
状態に変わると、ECU70が、電気センサ85からの
信号に基づいてその旨を検知し、回転数Neを定格回転
数Ntからアイドル回転数Niにする制御を行う。
【0033】回転数Neを定格回転数Ntからアイドル
回転数Niに制御するに当っては、ガバナモータ30、
アクチュエータ50が共に不作動にされ、ロッド51が
収縮状態にされ(ブラケット61が右方向に寄せら
れ)、かつ、コントロールワイヤ40の先端部44が右
方向に寄せられる(図2(a)の状態に戻される)。こ
のとき調速レバー15は、図示省略の付勢手段により、
図中、時計回り方向(右方向)に回動される(反力によ
る回動)。この結果、回転数Neは、アイドル回転数N
iに調整される(回転下降)。
【0034】尚、ECU70は、発電機20に要求され
る電力(例えば、定格周波数が50kHZと60kHZの何れ
か)を電気センサ85からの信号に基づいて検知し、当
該発電周波数を得るための目標回転数(例えば、150
0rpm)を設定する。以上、説明したように、第1の
実施の形態の発電機用ディーゼルエンジンの回転数調整
機構によれば、回転数Neを発電周波数Hに応じて微調
整するためのガバナモータ30の作動とは無関係に、ア
クチュエータ50を作動させることで調速レバー16を
一時に回動することができるので、回転数Neを、アイ
ドル回転数Niから定格回転数Nt、又は、その逆に、
応答性よく調整(粗調整)することができるようにな
る。
【0035】この結果、発電機20の使用状態に応じ
て、回転数Neが、アイドル回転数Ni、定格回転数N
tに制御することが可能になり、発電機20全体として
の燃費の向上が図られる。尚、この第1の実施の形態で
は、回転数Neをアイドル回転数Niに制御するに当っ
ては、ガバナモータ30を不作動にしているが、アイド
ル回転数Niへの制御時にも、例えば、Neセンサ81
からの回転数信号に基づいて、フィードバック制御を行
うようにしてもよい。
【0036】又、この第1の実施の形態では、ガバナモ
ータ30、コントロールワイヤ40による回転数Neの
制御は、回転数Neを上昇(回転上昇)させる方向(先
端部44で連結棒17を押し出す方向)への制御を行な
い、下降方向への制御は、調速レバー15の反力によっ
て行われているが、これとは逆に、ガバナモータ30、
コントロールワイヤ40によって回転数Neを下降する
方向に制御するようにしたり、或いは、ガバナモータ3
0、コントロールワイヤ40によって、回転数Neを上
昇/下降させるようにしてもよい。
【0037】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図3及び図4を参照して説明す
る。尚、この第2の実施の形態も、請求項1から請求項
4に対応する。この第2の実施の形態の発電機用ディー
ゼルエンジンの回転数調整機構は、リンク機構160の
みが、第1の実施の形態のリンク機構60と異なる。従
って、以下の説明では、リンク機構160の構成を中心
に説明する。尚、第1の実施の形態と同一の構成要素に
は同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0038】図3は、第2の実施の形態のエンジンの噴
射ポンプ14、ガバナモータ30、及びこれらを連結す
る連結棒17、リンク機構160、コントロールワイヤ
40を示す構成図である。この第2の実施の形態では、
調速レバー16が、連結棒17、リンク機構160、コ
ントロールワイヤ40によって、図1中、反時計回り方
向(左方向)/時計回り方向(右方向)に回動され、こ
れにより回転数Neが上昇/下降する方向に燃料噴射量
が調整される。
【0039】このとき、連結棒17、リンク機構16
0、コントロールワイヤ40を介してガバナモータ30
の回動量が調速レバー16に伝達される。尚、ガバナモ
ータ30は、ECU70からの制御信号に基づいてその
回動量が決定される。又、リンク機構160には、前記
ガバナモータ30の回動量とは無関係に、調速レバー1
6を回動させるアクチュエータ150が連設されてい
る。このアクチュエータ50は、ECU70からの制御
信号に基づいてロッド51が伸張/収縮し、調速レバー
16を回動する(回転下降/回転上昇)。
【0040】ここでリンク機構160は、図3,図4に
示すように、連結棒17、コントロールワイヤ40との
間に介在されるもので、ブラケット161、ブラケット
161を支点Pを中心に回動させるアクチュエータ15
0とによって構成されている。前記ブラケット161
は、図4に示すように、その一端側の第1の連結部16
1Aがアクチュエータ150のロッド151に回動自在
に連結され、他端側の第2の連結部161Bがリンク機
構160のハウジング167に回動自在に連結されてい
る。又、その中心部(支点)Pがエンジンのハウジング
(図示省略)に、回動自在に取り付けられている。
【0041】又、ブラケット161の第1の連結部16
1Aには、オーバーセンタースプリング(戻しバネ)1
64の一端164Aが取り付けられている。このオーバ
ーセンタースプリング164の他端164Bはエンジン
10のハウジング(共に図示省略)に取り付けられてい
る。このように構成されたリンク機構160にあって
は、アクチュエータ150が不作動のときにはロッドが
伸張されたままで、オーバーセンタースプリング164
の働きによって、ブラケット161が、支点Pを中心
に、図4中、時計回り方向に回動される(矢印A)。こ
の回動により、ブラケット161、連結棒17、コント
ロールワイヤ40とを相互に連結するためのハウジング
163が、図3,図4中、右方向に移動する(矢印
A’)。この結果、調速レバー16は回転数Neが下降
する方向(粗調整による回転下降)に回動される(図3
中、右方向)。
【0042】そして、この状態から、ECU70からの
制御信号により、アクチュエータ150のロッド151
が収縮すると(矢印B)、ブラケット161が反時計回
り方向に回動して、ハウジング163が図3,図4中、
左方向に移動し(矢印B’)、調速レバー16が回転数
Neを上昇させる方向(粗調整による回転上昇)に回動
する(図3中、左方向)。
【0043】ブラケット61に固定され、他端が連結棒
31を介してガバナモータ30に接続されているコント
ロールワイヤ40は、ガバナモータ30が、図3中、反
時計回り方向に回動されたとき、芯線43の先端部44
が、連結ロッド17を図3中、左方向に押す(微調整に
よる回転上昇)。反対に、ガバナモータ30が、図3
中、時計回り方向に回動されたとき、コントロールワイ
ヤ40の芯線43の先端部44は、図4中、右方向に移
動する。このとき先端部44は、連結ロッド17の移動
量に影響を与えない。従って、調速レバー16は、反力
によって、回転数Neが下降する方向に制御される(微
調整による回転下降)。
【0044】尚、このリンク機構160を用いた、EC
U70による回転数Neの制御については、アクチュエ
ータ150のロッド伸張/収縮と、回転数の下降/上昇
の方向が、上記第1の実施の形態と異なるのみで、その
他の動作は、これと同じであり、その説明は省略する。
この第2の実施の形態の発電機用ディーゼルエンジンの
回転数調整機構を用いた場合でも、回転数Neを発電周
波数Hに応じて微調整するためのガバナモータ30の作
動とは無関係に、アクチュエータ150を作動させるこ
とで調速レバー16を一時に回動することができるの
で、回転数Neを、アイドル回転数Niから定格回転数
Nt、又は、その逆に、応答性よく調整(粗調整)する
ことができるようになる。
【0045】尚、上記した第1、第2の実施の形態で
は、ガバナモータ30によるフィードバック制御を、実
際の発電周波数Hと目標周波数(例えば、50KHZ)と
の差分に応じて行う例をあげて説明したが、実際の回転
数Neと目標回転数(例えば、1500rpm)との差
分に応じたフィードバック制御を行うようにしてもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明した請求項1の発明によれば、
回転数を目標回転数に調整するメカニカルガバナに連結
された調速レバーの回動量を、調整手段により粗調整
し、ガバナモータで微調整することができるので、これ
を選択的に行なうことで、幅広いエンジン回転数の制御
を応答良く行なうことができるようになる。
【0047】又、請求項2の発明によれば、プッシュプ
ルケーブルでガバナモータの回動量を調速レバーに精度
よく伝達することができ、一方で、連結棒によりアクチ
ュエータの伸縮を応答良く伝達することができるので、
回転数を、互いに異なる複数の目標回転数(例えば、ア
イドル回転数、定格回転数)に、応答良く調整すること
ができるようになる。
【0048】又、請求項3の発明によれば、制御手段が
発電機の使用状態やエンジンの運転状態を検知し、検知
した結果に応じて、調整手段を用いて調速レバーを粗調
整/微調整して、応答良く/精細に行なうことができる
ようになるので、エンジンの回転数を、発電機の使用状
態、エンジン運転状態に応じた目標回転数(例えば、、
アイドル回転数、定格回転数)に逸早く制御でき、燃費
を向上させることができる。更に、制御手段にエンジン
の始動状態を判断させることで、低回転数の暖機運転を
確実に行うことができるので、始動直後であっても、逸
速く安定した回転数(低回転数)を得ることができる。
【0049】又、請求項4に記載の発明は、前記制御手
段が、前記エンジンの運転状態を油温に応じて、的確に
判断できるので、回転数の定格回転数への制御の可否を
行なうことにより、始動後、逸速く安定した回転数を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の発電機用ディーゼルエンジ
ン10及び発電機20を示す全体構成図である。
【図2】リンク機構60の構成及び動作を示す一部切欠
断面図である。
【図3】第2の実施の形態の噴射ポンプ14、ガバナモ
ータ30、及びこれらを連結する連結棒17、リンク機
構160、コントロールワイヤ40を示す構成図であ
る。
【図4】リンク機構160の構成を示す一部切欠断面図
である。
【図5】従来の発電機用ディーゼルエンジン1及び発電
機2を示す全体構成図である。
【符号の説明】
10 エンジン 15 メカニカルガバナ 16 調速レバー 17 連結棒(連結手段) 20 発電機 30 ガバナモータ 40 コントロールワイヤ(プッシュプルケーブル:連
結手段) 50,150 アクチュエータ 51,151 ロッド 60,160 リンク機構(調整手段) 61,161 ブラケット 70 ECU(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 9/04 H02P 9/04 J Fターム(参考) 3G060 AA07 AB01 AC01 AC09 CA01 CB03 DA00 DA05 DA13 GA03 GA05 GA19 3G065 AA01 BA02 CA15 DA10 EA03 FA11 GA10 GA36 GA46 KA32 KA33 3G093 AA16 AB01 BA15 CA04 DA01 DA04 DA12 DB28 EA00 EC02 EC03 5H590 AA02 AA21 CA07 CC01 EA01 EA07 EA13 EB07 EB11 EB21 FA01 FC26 GA09 GA10 GB05 HA09 HA18 HA27 JA02 JB18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの回転数を目標回転
    数に調整するメカニカルガバナと、前記目標回転数をそ
    の回動量に応じて調整する調速レバーと、前記調速レバ
    ーに連結手段によって連結されて該調速レバーの回動量
    を微調整するガバナモータとを備えた発電機用ディーゼ
    ルエンジンの回転数調整機構において、 前記連結手段に、前記ガバナモータによる前記調速レバ
    ーの回動量の微調整と無関係に、当該調速レバーの回動
    量を粗調整する調整手段が設けられていることを特徴と
    する発電機用ディーゼルエンジンの回転数調整機構。
  2. 【請求項2】 前記連結手段は、前記調速レバーに連結
    された連結棒と、前記ガバナモータに接続されたプッシ
    ュプルケーブルとを有し、 前記調整手段は、前記連結棒と前記プッシュプルケーブ
    ルとの間に介在され、前記プッシュプルケーブルの伸縮
    に拘わらず、前記連結棒をして前記調速レバーを回動せ
    しめるアクチュエータを有することを特徴とする請求項
    1に記載の発電機用ディーゼルエンジンの回転数調整機
    構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の回転数調
    整機構を有する発電機用ディーゼルエンジンの回転数制
    御装置において、 前記ガバナモータと前記調整手段には、制御手段が接続
    され、 前記アクチュエータには、前記制御手段から、前記ディ
    ーゼルエンジンの運転状態に応じて回転数をアイドル回
    転数と定格回転数の何れに制御するかを示す制御信号が
    出力され、 前記ガバナモータには、前記制御手段から、発電機の実
    際の発電周波数に基づいて回転数の調整を行なう制御信
    号が出力されることを特徴とする発電機用ディーゼルエ
    ンジンの回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記エンジンの運転状
    態を油温に応じて判断することを特徴とする請求項3に
    記載の発電機用ディーゼルエンジンの回転数制御装置。
JP11086158A 1999-03-29 1999-03-29 発電機用ディーゼルエンジンの回転数調整機構及び発電機用ディーゼルエンジンの回転数制御装置 Pending JP2000282897A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1188596A2 (en) 2000-09-19 2002-03-20 Nissan Motor Co., Ltd. Forward and aft torque distribution control system and method for 4wd vehicle
KR100871611B1 (ko) 2007-12-19 2008-12-02 현대산업엔진(주) 출력 향상 수단을 구비한 디젤 엔진 발전기
CN114483329A (zh) * 2021-12-13 2022-05-13 福建金龙腾动力机械有限公司 一种柴油发电机组用自动化控制器

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