JP2000282827A - エンジンのオイル通路構造 - Google Patents

エンジンのオイル通路構造

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JP2000282827A
JP2000282827A JP11086407A JP8640799A JP2000282827A JP 2000282827 A JP2000282827 A JP 2000282827A JP 11086407 A JP11086407 A JP 11086407A JP 8640799 A JP8640799 A JP 8640799A JP 2000282827 A JP2000282827 A JP 2000282827A
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JP
Japan
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oil
passage
cylinder block
cylinder
seal housing
Prior art date
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Pending
Application number
JP11086407A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sakai
正博 酒井
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用エンジンのオイル通路構造を改
良する。 【解決手段】 シリンダブロック2のミッションケース
側の取付フランジ内に気筒軸方向にオイル落とし通路1
0を設け、このオイル落とし通路10に、シリンダブロ
ック2とオイルシールハウジング17との間に形成する
オイル通路29を連通させる。オイル落とし通路10を
通ったオイルがオイルパン7に円滑に戻る。また、オイ
ルシールハウジング17の外周部をクランクシャフト1
2に沿って突出させ、この突出した外周部の一部でオイ
ルメインギャラリの盲栓を取り囲んだ。この部分のシー
ル性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
に適用するエンジンのオイル通路構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンの気筒間中心での縦断面をチェ
ーンケース側から見た図9を用いて、本発明を適用する
自動車用のエンジン1を説明する。シリンダブロック2
の上部にはガスケット3を介してシリンダヘッド4が設
けられ、ヘッドボルト5で結合している。シリンダヘッ
ド4の上部にはシリンダヘッドカバー6が取付けられて
いる。シリンダブロック2の下部には、図示しないボル
トによってオイルパン7が取付けられている。
【0003】シリンダブロック2とシリンダヘッド4に
は、ブローバイガス通路8,9とオイル落とし兼ガス通
路(以下、オイル落とし通路という)10,11が設け
られており、それぞれガスケット3に設けられた孔3
a,3bを通して連通するようにしてある。ブローバイ
ガス通路8の一部8aはクランクシャフト12の軸方向
に延びている。13はシリンダブロック2の外部に設け
られたオイルメインギャラリ、14はシリンダライナで
ある。
【0004】この構造により、エンジン1が作動してク
ランクシャフト12が回転すると、クランクシャフト1
2によって駆動される図示しないオイルポンプが作動
し、オイルは潤滑が必要な各部に供給される。そして図
示しないカムシャフト等を潤滑してシリンダヘッド4の
動弁室内部にあるオイルは、オイル落とし通路8をガス
とともに通ってオイルパン7に戻る。一方、図示しない
ピストンの下方に抜けたブローバイガスは、ブローバイ
ガス通路8,9を通ってシリンダヘッドカバー6内に至
り、シリンダヘッドカバー6に設けられたブリーザ室6
aに導かれる。
【0005】図10は、シリンダブロック2の一部をミ
ッションケース側から見た縦断面図である。この図に符
号15で示すものはシリンダブロック2の内部に設けら
れたオイルメインギャラリであり、クランクシャフトの
軸方向に延びて図示しないオイルポンプからのオイルを
各潤滑部分に供給するものである。シリンダブロック2
の図示する部分には、このオイルメインギャラリ15の
端部があり、この端部には盲栓16が嵌着している。
【0006】この位置に盲栓16があると、この部分を
シールするガスケットに高精度を要求したり、シール剤
を使用したりすることになるので、コスト高となる。ま
た、オイル落とし通路10が、オイルシールハウジング
17の取付用ボルト18やオイルメインギャラリ15お
よび盲栓16などと部分的に交錯することになり、その
結果、有効面積を大きくとれないことになる問題があっ
た。なお、図中に符号19で示すものはスタータモータ
取付用の孔である。
【0007】本発明と同様の技術分野に属する先行技術
として特開平7−259524号公報に開示されたもの
がある。この公報のものは、シリンダブロックと、その
端面を覆うカバー部材との間に油圧制御弁のオイル戻り
通路とブローバイガス通路を形成したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この先行技
術とは具体的な構造で相違する構成により、上記のよう
な問題が生ずることのないようにしたエンジンのオイル
通路構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明で
は、シリンダブロックのミッションケース側の取付フラ
ンジ内に気筒軸方向にオイル落とし通路を設け、該オイ
ル落とし通路に、前記シリンダブロックとオイルシール
ハウジングとの間に形成するオイル通路を連通させたこ
とを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載された発明では、シ
リンダブロックのミッションケース側の取付フランジ内
に気筒軸方向にオイル落とし通路を設け、該オイル落と
し通路に、前記シリンダブロックとオイルシールハウジ
ングとの間に形成するオイル通路を連通させると共に、
前記オイルシールハウジングの外周部をシリンダブロッ
クの側壁に沿って突出させ、該突出した外周部の一部で
オイルメインギャラリの盲栓を取り囲んだことを特徴と
する。
【0011】請求項1、2に記載した構成により、シリ
ンダブロックの上方から降下するオイルは、オイル落と
し通路からオイル通路に流れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は3気筒エンジンのミッションケース側の2
気筒部分を示すものである。クランクシャフト12の後
端のクランクシャフトフランジ12aにはフライホイー
ル20がボルト21で取付けられている。クランクシャ
フトフランジ12aの外周にはベアリングキャップ22
で覆われたベアリングが装着されており、ジャーナルメ
タル23を介して、他の部分に設けられた複数個のベア
リングとともにクランクシャフト12を回転自在に支持
している。
【0013】シリンダブロック2を上方から見た図2に
示すように、このオイル落とし通路10は並べて設けら
れたシリンダボア24の並び方向のシリンダボア間とな
る側壁に間隔を置いて複数個設けられる。また、このオ
イル落とし通路10とはシリンダボア24の並びの中心
線を挟んだ反対側には、ブローバイガス通路9が複数個
設けられている。図1に示すように、シリンダブロック
2のミッションケース側の取付フランジ内には、気筒軸
方向にオイル落とし通路10が設けられており、後述す
るオイル通路29に連通させてある。なお、このオイル
落とし通路10は、ブローバイガス通路9の数より一つ
多く設けられている。
【0014】図2に示すように、シリンダボア24の外
周はシリンダライナ14であり、その外側にはシリンダ
バレル25がある。シリンダバレル25の外側はウオー
タジャケット27である。図1に示すように、ベアリン
グキャップ22の外側にはオイルシール26が設けられ
ており、外周をオイルシールハウジング17で支持して
いる。
【0015】図3は、シリンダブロック2を一部図1の
A−A部分の断面で示したものあり、図4は、もっとも
ミッション寄りのシリンダボア(図1、図2の右側のも
の)の中心での縦断面をチェーンケース側(図1、図2
の左側)から見たもので、図1のB−B部分の断面を示
すものである。図3に示すシリンダブロック2の表面2
aはミッションケースへの取付面であり、2bで示す部
分はオイルシールハウジングの取付面である。また、2
cで示す部分はシリンダヘッド4の載置面に、下面2d
はオイルパン7の取付面になる。
【0016】さらに、図3に符号2eで示す部分はクラ
ンクシャフト12のジャーナル受面に、2fで示す部分
はクランクキャップ取付面になり、図4に示すように、
ボルト30によってクランクジャーナルキャップ31が
取付けられ、クランクシャフト12を支持するようにな
っている。図3に示すシリンダブロック2のオイルシー
ルハウジングの取付面2bには、オイルシールハウジン
グ17が取付けられ、これらが共働してオイル通路29
を形成する(図6参照)。
【0017】図5は、図3に示すものにオイルシールハ
ウジング17を取付けたところを示している。このオイ
ルシールハウジング17の一部はオイルメインギャラリ
15の外周部分まで拡張されており、その拡張部17b
で、盲栓16ともにオイルメインギャラリ15を包囲し
ている。
【0018】図6は、オイルシールハウジング17を内
側から見たものであり、その内側にオイル通路29が形
成されたところを示している。また、図7は図6のC−
C線に沿う断面を、図8は図6の底面を示している。
【0019】以上説明した構造のものは、図2に示すよ
うに、オイル落とし通路10の数を、ほぼ同等の通路断
面積のブローバイガス通路9よりも多くすることで、オ
イルの戻りを向上させている。また、オイル落とし通路
10のうち、ミッションケース側のものをシリンダブロ
ック2の中程でオイル通路29に連通させることで、通
路形成用の肉盛りを必要最小限にすることができる。さ
らに、ミッションケース側のオイル落とし通路10によ
り、オイルパン7内における図示しないオイルストレー
ナまでの距離を長く採ることができ、気液分離性を向上
させることができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるエン
ジンのオイル通路構造のうちの請求項1に記載されたも
のは、シリンダブロックのミッションケース側の取付フ
ランジ内に気筒軸方向にオイル落とし通路を設け、この
オイル落とし通路に、シリンダブロックとオイルシール
ハウジングとの間に形成するオイル通路を連通させたも
のであるから、オイル落とし通路を通ったオイルがオイ
ルパンに円滑に戻ることになる。
【0021】また、請求項2に記載された発明では、上
記請求項1に記載された発明に加え、オイルシールハウ
ジングの外周部をクランクシャフトに沿って突出させ、
この突出した外周部の一部でオイルメインギャラリの盲
栓を取り囲んだことにより、従来は盲栓が露出していた
ためにその部分のオイルシール構造が複雑になっていた
のを、簡単なシール構造でシールできることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すエンジンの縦断面図
である。
【図2】シリンダブロックを上方から見た平面図であ
る。
【図3】図1をA−A線に沿った部分で切断した断面図
である。
【図4】図1をB−B線に沿った部分で切断した断面図
である。
【図5】図3に示すものにオイルシールハウジングを取
付けたところを示す正面図である。
【図6】オイルシールハウジングを内面から見た背面図
である。
【図7】図6をC−C線に沿った部分で切断した断面図
である。
【図8】図6に示すものの底面図である。
【図9】本発明を適用する自動車用エンジンの縦断面図
である。
【図10】シリンダブロックの正面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダブロック 8 ブローバイガス通路 9 ブローバイガス通路 10 オイル落とし兼ガス通路 11 オイル落とし兼ガス通路 12 クランクシャフト 15 オイルメインギャラリ 16 盲栓 17 オイルシールハウジング 29 オイル通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックのミッションケース側
    の取付フランジ内に気筒軸方向にオイル落とし通路を設
    け、該オイル落とし通路に、前記シリンダブロックとオ
    イルシールハウジングとの間に形成するオイル通路を連
    通させたことを特徴とするエンジンのオイル通路構造。
  2. 【請求項2】 シリンダブロックのミッションケース側
    の取付フランジ内に気筒軸方向にオイル落とし通路を設
    け、該オイル落とし通路に、前記シリンダブロックとオ
    イルシールハウジングとの間に形成するオイル通路を連
    通させると共に、前記オイルシールハウジングの外周部
    をシリンダブロックの側壁に沿って突出させ、該突出し
    た外周部の一部でオイルメインギャラリの盲栓を取り囲
    んだことを特徴とするエンジンのオイル通路構造。
JP11086407A 1999-03-29 1999-03-29 エンジンのオイル通路構造 Pending JP2000282827A (ja)

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JP11086407A JP2000282827A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 エンジンのオイル通路構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026910A1 (ja) * 2005-08-30 2007-03-08 Daihatsu Motor Co., Ltd. シリンダブロック及びこれを備えた二サイクル式多気筒内燃機関

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026910A1 (ja) * 2005-08-30 2007-03-08 Daihatsu Motor Co., Ltd. シリンダブロック及びこれを備えた二サイクル式多気筒内燃機関

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