JP2000282562A - 繊維強化中空構造体よりなる構造物 - Google Patents

繊維強化中空構造体よりなる構造物

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JP2000282562A
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章夫 小野寺
Kuniyuki Yamada
邦行 山田
Toru Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便で効率的かつ確実に一体化接合された複
数の繊維強化中空構造体を用いた、十分な構造強度を備
え、耐久性にも優れた繊維強化中空構造体よりなる構造
物を提供する。 【解決手段】 構造物を構築するにあたり接合固定され
る複数の繊維強化中空構造体A、Bに、ボルト連通孔を
設けると共に、互いに接合固定される繊維強化中空構造
体A、B10同士の対向表面Cに接着剤を塗布して対向
表面Cを接合し、更にボルト連通孔にボルトを挿通し締
結固定することにより、複数の繊維強化中空構造体A、
Bを一体に接合固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養殖施設において
使用される長スパンの歩み板や、工事領域等で仮設され
る簡易橋、或いは下水処理場における処理槽の覆蓋など
の、ガラス繊維などの補強繊維から形成されるFRP樹
脂等を用いて製作される各種構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】一方向に引きそろえられたガラス繊維強
化FRP層を中間層とし、該中間層を挟んで被覆する様
に、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂を内層及び外層として
配した三層構造の繊維強化中空構造体は、軽量、高強度
かつ高剛性である上、電気絶縁性、耐久性、耐腐食性も
良好であるといった優れた特性を併せて備えている。こ
の繊維強化中空構造体は主に管状または板状の構造材と
して形成され、一般の木材や、該木材を貼設した集合材
などの天然材と違い、外部から長期に亘り荷重が掛かか
る状況下に置かれたとしても、クリープ現象等の品質劣
化が殆ど生じないなどといった安定した性質を有してい
る。
【0003】その優れた特性故に該繊維強化中空構造体
は、建設工事における仮設工事用足場板や、養殖施設用
歩み板、あるいは筏及び浮き桟橋、湿原等における巡回
路、道路工事等で使用される歩道橋(簡易橋)などの、
軽量で高強度かつ高剛性である上に耐久性が要求される
様な状況において使用される場合が多い。しかしなが
ら、まず前述の如き状況に適合したサイズの、厚みがあ
り一体化した大型の繊維強化中空構造体を作製するの
は、設備面から見てその設置規模とコストとの両面にお
いて困難に成らざるを得ない。したがって、工場生産の
もと一般的に生産される通常サイズの板状中空構造体と
他の中空構造体とを接合して、目的のサイズの部材を製
作し使用する方法が無理のない手段であった。
【0004】この板状中空構造体と他の中空構造体との
接合方法としては、木材同士の場合の様に釘を打設して
接合する方法を採用することは困難で、例えば釘を中空
構造体に打設するとFRP部分にクラックが入り、安定
した接合強度が得られないこととなってしまうのであ
る。そこで、連結治具を通してボルト締結により接合す
る方法を通常は採用しており、この方法によると接合強
度はある程度は得られるが、接合体が一体化していない
ため、曲げ剛性が低いという問題があった。
【0005】繊維強化中空構造体を一体化接合する事に
より、軽量、高強度、高剛性で、耐久性が良い構造物が
得られるが、今まで、この様な接合体を得る経済的方
法、簡易な接合方法が開発されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
繊維強化中空構造体よりなる構造物は次に述べるような
課題を有していた。
【0007】すなわち、板状中空構造体と他の中空構造
体との接合方法として連結治具を通してボルト締結によ
り接合する方法を採用したとしても、ある程度の接合強
度は得られても、接合後の中空構造体は構造的に一体化
しているとは言い難いため、曲げ剛性等の各種構造強度
に問題があり、係る中空構造体を用いて構築した構造物
自体の強度及び信頼性に関しても、その低下を否めない
といった問題があった。
【0008】そこで、本発明はこのような従来の課題に
着目してなされたもので、簡便で効率的かつ確実に一体
化接合された複数の繊維強化中空構造体を用いた、十分
な構造強度を備え、耐久性にも優れた繊維強化中空構造
体よりなる構造物を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたもので、熱可塑性樹脂からなる中
空部を有する中芯と、補強繊維を熱硬化性樹脂で一体に
結着してなり、前記中芯外周を被覆する中間層と、該中
間層を被覆し熱可塑性樹脂よりなる外層との三層より形
成される繊維強化中空構造体を用いる構造物であって、
接合固定される複数の前記繊維強化中空構造体にボルト
連通孔を設けると共に、互いに接合固定される繊維強化
中空構造体同士の対向表面に接着剤を塗布して対向表面
を当接し、更に前記ボルト連通孔にボルトを挿通し締結
固定することにより、複数の繊維強化中空構造体を一体
に接合固定してなることを特徴とする。
【0010】また、複数の前記繊維強化中空構造体を締
結固定する前記ボルトが、タッピングビスであると好適
であり、更に、前記ボルトがドリル及びネジの機能を併
せ持ったドリルネジであることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。ここで
はまず、本発明において用いられる繊維強化中空構造体
を示す。
【0012】図1は本発明において用いられる繊維強化
中空構造体10を示す断面図である。該繊維強化中空構
造体10は、図に示す様な、ABS樹脂などの熱可塑性
樹脂からなる中空部11を有する中芯12と、ガラス繊
維などの補強繊維13をビニエステル樹脂などの熱硬化
性樹脂で一体に結着してなり、前記中芯12外周を被覆
するFRP層14(中間層)と、該FRP層14を被覆
しABS樹脂などの熱可塑性樹脂よりなる外層15との
三層よりなるものであり、実際には係る繊維強化中空構
造体10を成形して、管状(例えば、商品名コンポー
ズ:宇部日東化成株式会社製)或いは板状(例えば、商
品名ハニカムコンポーズ:宇部日東化成株式会社製)な
どにして構造部材として使用している。
【0013】ここで、上記の中空構造体のうち、例え
ば、ABS樹脂製の中芯12、FRP層14、ABS被
覆外層15の三層構造を成し、中芯12が7本並列配置
され、該中芯12をABS被覆外層15が上下に挟み込
み、更に前記中芯12とABS被覆外層15との間はF
RP層14があたかも脚部の如く満たされている、幅2
40mm、厚み30mm程度の板状中空構造体Aを例と
して、その製造方法を以下に示す。
【0014】図2は本発明において用いられる繊維強化
中空構造体10の製造装置概要を示す説明図である。
【0015】まず、ABS樹脂から主になる中芯12を
押出し機21及び外径サイジング槽22等により押出成
形(例えば真空サイジング方式によるサイジング)によ
り成形し、これを7本並列させて引取機23をもって図
面右方向の次工程に供給する。一方、ガラス繊維などの
補強繊維13をロービングスタンド24より含浸槽25
に供給し、さらに不飽和ポリエステル樹脂を絞り込んで
中芯12とそれらを一体化させる。次に、所定の形状
(幅238mm、厚み28mm)となるまで中芯12外
周となるFRP層14の樹脂を絞りノズル26により絞
り成形するが、この際、未硬化のFRP樹脂14を口径
350mmのドラフトタイプクロスヘッドダイス27に
導き、被覆となるABS樹脂を円環状に押出被覆した。
前記ダイス27前部〜ABS樹脂被覆ポイント付近まで
被覆加熱装置(図示しない)等により加熱し、係る被覆
ポイントからローラーサイジング装置28によりサイジ
ング成形するのである。該ローラーサイジング装置28
の備える第一ローラー(図示しない)は約50℃の温水
を通し、第二ローラー(図示しない)は室温程度の水
(約20℃)を通し成形状況に適した温度に適宜冷却す
るよう配慮されている。
【0016】この様にサイジング成形した後、熱湯硬化
槽29にて約95℃の熱湯で未硬化樹脂の硬化を図り、
そして、冷却水槽30にて水冷し、引取機31で速度1
m/minにて引き取った。また、図示しないが、引取
機31で引き取りながら連続して、以下のような方法で
表面エンボス加工を施した。上下にセラミックヒーター
を配置した、長さ900mmで、30℃に設定された予
備加熱装置に引取機31からの樹脂を通し、更に、直径
230φの鉄製のローラー表面にシリコンゴムシート
と、目開10mm、線形2mmの金網とを巻き付けた、
一対の加熱ローラー内を通過させることで金網形状を樹
脂の被覆表面に転写加工した。係るローラーには200
℃の熱媒オイルを循環させており、また、ローラー前後
を外部からセラミックヒーター(設定温度340℃)に
より加熱し、後部は金網との離型のためエアーノズル
(例えばエアー流量2000l/hrのもの)により、
表面を冷却する様にしてある。
【0017】以上のような工程を経て、ABS被覆外層
15の上下面が均一に凹凸加工された板状中空構造体A
が得られ、最終的にカッター32により所定寸法に切断
し製品化される。
【0018】続いて、角パイプ状中空構造体B(50m
m角)の製造手順について以下に示す。ただし、上記の
板状中空構造体Aとほぼ同様の製造装置及び工程の為、
図面による説明は省略する。
【0019】まず、ABS樹脂製の中芯12を押出成形
(例えば真空サイジング方式によりサイジング)により
成形し、これを連続的に次工程に供給する一方、ガラス
繊維等の補強繊維13をロービングスタンドより含浸槽
に供給し、更に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させ、分
散ガイドにて中芯12の周囲に添設する。その後、絞り
ノズルで過剰な不飽和ポリエステル樹脂を絞り込み、中
芯12と一体化させ、所定の形状(外寸48mm角)と
なるまで中芯12外周囲のFRP層14の樹脂を絞り成
形した。係る未硬化樹脂を口径100φのドラフトタイ
プクロスヘッドダイスに導いて、その外周にABS樹脂
を円環状に押出被覆し、また、風冷ノズルで被覆樹脂表
面の予備冷却後、冷却水槽において所定形状のサイジン
グノズルにより滑りサイジングしつつサイジング冷却を
施す。この様にサイジング形成した後、上下、左右にロ
ーラー5対を有するサイジング装置が設置された熱湯硬
化槽において、95℃の熱湯により未硬化樹脂の硬化を
図り、更にこれを冷却水槽にて水冷した。引取機で速度
1m/minにて係る樹脂を引き取りつつ、所定の寸法
にカッターにて切断し最終的に角パイプ状中空構造体B
を得る。
【0020】上記の様な繊維強化中空構造体10を用い
て実際に構造物を構築する場合、例えば前記ハニカムコ
ンポーズ等の所定サイズの繊維強化中空構造体10同士
を適宜接合固定することになる。そこで本発明の繊維強
化中空構造体よりなる構造物の構築方法によれば、該繊
維強化中空構造体10は中芯12、FRP層14、外層
15の三層構造よりなり、そのうちFRP層14の内部
には構造強化のための補強繊維13(例えばガラス繊
維)が一方向に配置された構造となっているが、層構造
や補強繊維13の存在を考慮せずに、例えばドリルなど
で繊維強化中空構造体10に直接、穴を設けて、繊維強
化中空構造体10同士をボルト締結するといったことが
可能である。何故なら、熱可塑性樹脂でFRP層14が
確実に挟持されているため、たとえそこに穴を設けても
クラックなどの破損を生じる恐れが少ない為である。ま
た、ボルト締結に代えて、繊維強化中空構造体10に下
穴を開け、係る下穴の径より若干大きなネジ径のビスで
係止するといった手法も適用することが出来、このよう
にビスを使用する場合には、ネジ止め効果により高い引
抜耐力が得られることとなる。更に、先端にドリル部を
有するネジ(ドリルネジ)を用いて、これを電動ドリル
ドライバー等により、接合する繊維強化中空構造体10
同士を連通して一体化すれば、穴開けと同時にネジ止め
も行えることになり作業効率の大幅な向上をみることが
可能である。
【0021】本発明においては、以上の様な接合部材
(ビス、ネジ、ドリルネジ等)による締結接合と同時に、
エポキシ樹脂等の常温硬化型の接着剤を接合面に塗布し
て、接合する維強化中空構造体10同士を接着接合する
手法も併用することとする。
【0022】この方法によると、係る接着接合を実施す
るにあたり、前記ボルト或いはネジ締結による締結作用
により、接着剤の塗布面に適度な圧縮力が加えられるこ
とになり、従来のように接着が完了するまで塗布面をプ
レスで押圧したり、或いは重錘を載荷するといった加圧
手段が不要で、しかして作業効率が従来と比して格段に
改善されるのである。プレス機械や重錘配置の為の重機
等が不要になることは、構築予定の、繊維強化中空構造
体10よりなる構造物が大型のものであっても、大掛り
な作業機械や装置及び作業領域を特に必要としないこと
につながり、簡便かつ効率的に作業を実施することが可
能である。
【0023】図3は本発明の繊維強化中空構造体よりな
る構造物における第1実施例である養殖池渡り板35の
断面図である。
【0024】該養殖池渡り板35は、幅240mmの前
記板状中空構造体Aを、その補強繊維配向方向を長手方
向として配置し、歩行路となる渡り板35の天板を形成
すると共に、その下面両側端部には前記角パイプ状中空
構造体Bを2本接合固定して、剛性部材とした。使用し
た材料の諸元を表1に示す。
【0025】
【表1】 なお、曲げ剛性はスパン1.8mにて3点曲げ試験を行
い測定し、見かけのヤング率は係る曲げ剛性を見かけ
(中実と見なした場合)の断面係数値で除したものであ
る。
【0026】板状中空構造体A及び角パイプ状中空構造
体Bの接合固定方法としては、まず、室温硬化型エポキ
シ樹脂接着剤(例えばABS樹脂用接着剤の、商品名2
002H及び2105Fを1:1で混合したもの。スリ
ーボンド株式会社製)を両中空構造体A、B同士の接合
面Cに塗布し、更にドリルネジ36(ピアスビス6×
5.0)を例えば50cm間隔に打設することで中空構
造体同士A、Bを締結固定する。次に、締結固定された
係る中空構造体A、Bを室温にて24時間程度放置し、
接合面Cに塗布されていた接着剤の固化が完了すれば、
完全に固定一体化が終了するのである。
【0027】ここで、製作した養殖池渡り板35に対し
て、その長手スパン(ここでは2140mm)中央に、
50kg、100kg、150kg、200kgの50
kg毎に載荷試験を行って中央部の撓み量を測定し構造
強度を測定したところ、載荷荷重と撓み量の間には比例
関係が認められ、最終的に200kg載荷時の撓み量は
8.5mmとなった。また、その際、曲げ剛性の式(E
I=WL/(48δ)・・・但し、EIは曲げ剛性、
Wは荷重、Lはスパン、δは撓み量)により算出した曲
げ剛性は4.8×10kg・mmとなり、各中空構
造体A、B単体の曲げ剛性の単純和の2倍以上となっ
た。つまり、中空構造体A、Bが確実強固に一体化され
た事を意味するのである。このような養殖池渡り板35
を実験的にスパン3mで把持し使用したところ、人が乗
っても撓みが少なく、格別優れた安定感が得られた。
【0028】さらに、上記の如く本発明の構築方法によ
った養殖池渡り板35と、本発明の構築方法によらない
ものとの比較の為、以下の様な実験を行った。
【0029】比較例1として、板状中空構造体Aを角パ
イプ状中空構造体B上に載置したのみ(つまりネジ等に
よる一切の固定なし)の状況で、第1実施例と同様に曲
げ剛性を測定した。載荷荷重と撓み量との間に比例関係
が認められたのは同様だが、例えば200kg載荷時の
撓み量は21.0mmと第1実施例で得られた撓み8.
5mmの2倍以上の撓み量であった。前記曲げ剛性式よ
り計算した曲げ剛性は1.94×10kg・mm
なり、この値は、角パイプ状中空構造体Bと板状中空構
造体Aとの曲げ剛性の単純和(0.76×2+0.6=
2.12×10 )とほぼ一致した。
【0030】次に、比較例2として、板状中空構造体A
と角パイプ状中空構造体Bとをドリルネジ(ピアスビ
ス、M6×50mm)により1m間隔でネジ止めし、上
記同様に曲げ剛性を測定した。やはり載荷荷重と撓み量
との間には比例関係が認められ、200kg載荷時の撓
み量は17.5mmと比較例1で得られた撓み量より抑
制されている。前記曲げ剛性式より計算した曲げ剛性は
2.33×10kg・mmと比較例1で得られたも
のよりは若干向上した値となったものの、第1実施例で
得られた値より大きく劣った。つまりは、なんら接着結
合手段を用いない場合は無論のこと、ボルトやネジによ
る締結固定の手段を用いて構造物の構築を行ったとして
も、本発明の繊維強化中空構造体10よりなる構造物の
構造強度及び信頼性には及ばないのである。
【0031】本発明の第2実施例として、240mm幅
の板状中空構造体と60mm角パイプ状中空構造体を使
用して製作した長スパン歩み板を以下に説明する。係る
長スパン歩み板は長さ5.5m,幅24cmで、60m
m角パイプ状中空構造体を2本、120mm間隔を空け
て並列配置し、その上部に板状中空構造体を長手方向に
載置固定したものである。60mm角パイプ状中空構造
体上に板状中空構造体を載置してシャコ万でその端部を
固定するとともに、5.0φドリルで0.5m間隔でビ
ス挿入用下穴を開けておく。その後、シャコ万を外し
て、エポキシ接着剤(第1実施例と同様)を接合面に塗
布し、M8のワッシャーを嵌着したM6×50mmの鍋
頭タッピングビスを先ほどのビス挿入用下穴に挿通締結
することにより、板状中空構造体と60mm角パイプ状
中空構造体とを固定一体化した。また、60mm角パイ
プ状中空構造体と板状中空構造体との間をL型金具6個
により補強し接合強度及び構造強度を向上させてある。
使用した材料の緒元を表2に示す。
【0032】
【表2】 第1実施例と同様に、曲げ剛性を測定するため、鉄製の
重錘(幅240mm、長さ300mm、1枚20kg)
を使用して4点曲げ試験を行った。スパンは5.1mと
し、載荷20kg毎に撓み量を測定した。荷重と撓み量
との間に比例関係が認められ、例えば載荷荷重100k
gでの撓み量は55mmとなった。前記曲げ剛性式より
計算した曲げ剛性は8.7×10kg・mmとなっ
た。この値は、各中空構造体の曲げ剛性単純和(=3.
5×10)の2倍以上の高い値となった。
【0033】本第2実施例においても、第1実施例の場
合と同じく、ビス止め等の係止手段を一切用いず単に載
置したのみの場合(比較例3)、及び、接着剤を使用せ
ず、ビス等で締結固定しただけの場合(比較例4)につ
いて曲げ剛性を測定した所、以下の値を得た。
【0034】 比較例3 3.7×10kg・mm 比較例4 5.0×10kg・mm 共に、第2実
施例で得られた値より大きく劣った。つまりは、なんら
接着結合手段を用いない場合は無論のこと、ボルトやネ
ジによる締結固定の手段を用いて構造物の構築を行った
としても、本発明の中空構造体よりなる構造物の構造強
度及び信頼性には及ばないのである。
【0035】図4は、本発明の繊維強化中空構造体より
なる構造物における第3実施例である汚泥濃縮施設40
の上面図である。
【0036】第1実施例において用いた板状中空構造体
Aと、角パイプ状中空構造体Bを使用して、下水処理場
における汚泥濃縮施設40の覆蓋41を作成した。該濃
縮施設40は直径約15m程度の円筒形状のタンクであ
り、その上面部には図に示すとおり約2.5m×4.3
mの略矩型の覆蓋41を2組備え、その中央部には汚泥
攪拌モータ42が備わっている。この覆蓋41は、4辺
の内、外方の1辺がタンク断面形状に合わせ半円弧状に
なっており、該半円弧状のものも含めて、約2.5×
1.1mの覆蓋ユニット41aが4枚1組となって覆蓋
41をなしているのである。
【0037】図5は、本発明の第3実施例である汚泥濃
縮施設の覆蓋の斜視図であり、図6は同背面図である。
【0038】前記覆蓋ユニット41aは、製作工程とし
てまず、前記角パイプ状中空構造体Bの一部を切り欠い
て入れ子構造にした上で、各々をエポキシ樹脂で接着固
定し枠体50を形成する。次に、板状中空構造体Aをこ
の枠体50上に、ステンレスの鍋タッピングス51(M
6×60L)を使用して締結固定すると共に、接合面に
エポキシ樹脂型接着剤を塗布し接着結合も行って固定一
体化している。その他、濃縮施設40より覆蓋ユニット
41aを脱着あるいは移動させる為のステンレス製手摺
り41bも両側端部に設けられる。
【0039】タンク外縁側の覆蓋ユニット41aは板状
中空構造体Aの長手方向長さと、端面形状とを段階的に
変化させて、その端面を略円弧状に形成してあり、その
円弧形状に応じて枠体50も山型の5角形状とした。該
枠体50の5角形状頂点付近はSUS金具で補強するこ
ととし構造強度を向上させてある。
【0040】これら実施例としてあげた各種構造物は、
複数の繊維強化中空構造体を強固に固定一体化したもの
で断面性能が単体の繊維強化中空構造体と比較して著し
く向上しており、また、構成部材そのものが軽量かつ高
強度で耐候性、耐腐食性、耐久性に優れた特性を示し、
例えば長時間荷重が負荷されてもクリープ現象等を生じ
ることは少ない。したがって、本発明を適用すれば、海
洋、湿地、水処理施設、温泉地、ダムなどといった腐食
性が高い環境下において使用される、歩み板、歩道橋、
或いは覆蓋などといった高強度と高信頼性と要求される
構造物の構築も所定の要件を確実に充足しつつ幅広く実
施することが可能なのである。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
熱可塑性樹脂からなる中空部を有する中芯と、補強繊維
を熱硬化性樹脂で一体に結着してなり、前記中芯外周を
被覆する中間層と、該中間層を被覆し熱可塑性樹脂より
なる外層との三層より形成される繊維強化中空構造体を
用いる構造物の構築方法において、前記構造物を構築す
るにあたり接合固定される複数の前記繊維強化中空構造
体に、ボルト連通孔を設けると共に、互いに接合固定さ
れる繊維強化中空構造体同士の対向表面に接着剤を塗布
して対向表面を接合し、更に前記ボルト連通孔にボルト
を挿通し締結固定することにより、複数の繊維強化中空
構造体を一体に接合固定することを特徴とするものであ
るから、簡便で効率的かつ確実に複数の繊維強化中空構
造体同士を一体化接合することが可能で、しかも一体化
接合後の中空構造体は構造的に確実に一体化されてお
り、曲げ剛性等の各種構造強度も良好なものとなる。し
たがって、その様に一体化された係る中空構造体を用い
て構築した歩道橋や桟橋等の構造物自体の強度及び信頼
性も自ずと改善され優れた特性を示すのである。
【0042】つまり、該構造物は構造的に、軽量、高強
度かつ高剛性といった優れた特性を備えることとなり、
加えて、高い電気絶縁性を備えて海水等と接しても容易
に腐蝕することもなく、また、耐候性に優れるため、耐
久性及び耐腐食性も著しく良好なのものとなる。また、
長期に亘り荷重が負荷される様な状況下でもクリープ現
象等を生じないことや、また、例えば繰り返し曲げ荷重
が作用しても、鋼材によく見受けられるような疲労現象
をほとんど生じないといった特性も有するため、本発明
の繊維強化中空構造体よりなる構造物が、長期に亘り良
好な強度を保ち得て保守点検のコストや手間を抑制し、
従来の構造物ではなしえなかった低コスト長期使用を達
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮体構造物を構成する繊維強化中空構
造体を示す断面図である。
【図2】本発明において用いられる繊維強化中空構造体
の製造装置概要を示す説明図である。
【図3】本発明の繊維強化中空構造体よりなる構造物に
おける第1実施例である養殖池渡り板の断面図である。
【図4】本発明の繊維強化中空構造体よりなる構造物に
おける第3実施例である汚泥濃縮施設の上面図である。
【図5】本発明の第3実施例である汚泥濃縮施設の覆蓋
の斜視図である。
【図6】同背面図である。
【符号の説明】
10 繊維強化中空構造体 A 板状中空構造体 B 角パイプ状中空構造体 C 接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 邦行 東京都中央区東日本橋1−1−7 宇部日 東化成株式会社内 (72)発明者 渡辺 徹 岐阜県岐阜市藪田西2−1−1 宇部日東 化成株式会社内 Fターム(参考) 2D059 BB11 BB15 GG01 GG02 4F100 AG00 AK01A AK01B AK01C AK44 AK74 BA03 CB00 DD22A DD32 DG01B DH02B EC12 EC13 EJ82 GB90 JB13B JB16A JB16C JK04 JL00 JL02 4F204 AA41 AD05 AD16 AG03 AG07 AH47 FB02 FB20 FF05 FG08 FN01 FN06 FW42 4F207 AA13 AD05 AD16 AG03 AG07 AH47 KA01 KA17 KB18 KB20 KB22 KW42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる中空部を有する中
    芯と、補強繊維を熱硬化性樹脂で一体に結着してなり、
    前記中芯外周を被覆する中間層と、該中間層を被覆し熱
    可塑性樹脂よりなる外層との三層より形成される繊維強
    化中空構造体を用いる構造物であって、 接合固定される複数の前記繊維強化中空構造体にボルト
    連通孔を設けると共に、互いに接合固定される繊維強化
    中空構造体同士の対向表面に接着剤を塗布して対向表面
    を当接し、更に前記ボルト連通孔にボルトを挿通し締結
    固定することにより、複数の繊維強化中空構造体を一体
    に接合固定してなることを特徴とする繊維強化中空構造
    体よりなる構造物。
  2. 【請求項2】 複数の前記繊維強化中空構造体を締結固
    定する前記ボルトが、タッピングビスであることを特徴
    とする請求項1に記載の繊維強化中空構造体よりなる構
    造物。
  3. 【請求項3】 複数の前記繊維強化中空構造体を締結固
    定する前記ボルトが、ドリル及びネジの機能を併せ持っ
    たドリルネジであることを特徴とする請求項1に記載の
    繊維強化中空構造体よりなる構造物。
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