JP2000282259A - 低摩擦被膜を持つ金属部材の製造方法 - Google Patents
低摩擦被膜を持つ金属部材の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】金属部材表面に固着させるの比較的困難な固体
潤滑剤粉末を容易に固着でき、金属部材の表面に低摩擦
被膜を形成する方法および低摩擦被膜を形成した金属部
材を製造することを課題とする。 【解決手段】固体潤滑剤粉末と軟質金属とを機械的に当
接させることにより該固体潤滑剤含有軟質金属粉末を形
成する第一工程と、金属部材の表面に機械的に該固体潤
滑剤含有軟質金属粉末を当接させ低摩擦被覆層を形成す
る第二工程とからなることを特徴とする低摩擦被膜を持
つ金属部材の製造方法。
潤滑剤粉末を容易に固着でき、金属部材の表面に低摩擦
被膜を形成する方法および低摩擦被膜を形成した金属部
材を製造することを課題とする。 【解決手段】固体潤滑剤粉末と軟質金属とを機械的に当
接させることにより該固体潤滑剤含有軟質金属粉末を形
成する第一工程と、金属部材の表面に機械的に該固体潤
滑剤含有軟質金属粉末を当接させ低摩擦被覆層を形成す
る第二工程とからなることを特徴とする低摩擦被膜を持
つ金属部材の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動を伴う金属部
材の摩擦面に低摩擦被膜を形成した金属部材の製造方法
に関する。
材の摩擦面に低摩擦被膜を形成した金属部材の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、摺動を伴う金属部材の摩擦面を低
摩擦化するために潤滑膜を金属部材の表面にコーテング
する方法が知られている。例えば摺動面に、スパッタリ
ングやイオンプレーティングにより潤滑性の被膜を形成
する方法がある(特開平2−245514号公報)。ま
た、潤滑性を有する金属を金属部材の表面にメッキする
技術も知られている。
摩擦化するために潤滑膜を金属部材の表面にコーテング
する方法が知られている。例えば摺動面に、スパッタリ
ングやイオンプレーティングにより潤滑性の被膜を形成
する方法がある(特開平2−245514号公報)。ま
た、潤滑性を有する金属を金属部材の表面にメッキする
技術も知られている。
【0003】しかしながら、スパッタリングやイオンプ
レーティングによる被膜形成方法は、処理設備のコスト
がかかること、バッチ処理であるため生産性に劣るこ
と、処理面の形状が複雑になると形成される被膜の均一
性の点などの問題がある。また、メッキ処理による被膜
形成法においては、メッキ処理廃液などの環境への問題
がある。これらの問題点を解決すべく、特開平6−10
9022号公報では軟質金属や高分子材料をショットピ
ーニング装置を用いて、高圧空気をキャリアガスとし
て、金属材料の表面に吹き付ける処理方法が開示されて
いる。この場合の潤滑剤粒子のサイズは、0.5から3
mmと比較的粗いものが推奨されている。したがって、こ
の被膜形成方法では、固体潤滑剤粉末を高圧空気により
高速で被処理材面に吹き付けるため、固体潤滑剤粉末の
飛散が多くなり、固体潤滑剤の被膜中での歩留まりが悪
くなり効率的でなかった。
レーティングによる被膜形成方法は、処理設備のコスト
がかかること、バッチ処理であるため生産性に劣るこ
と、処理面の形状が複雑になると形成される被膜の均一
性の点などの問題がある。また、メッキ処理による被膜
形成法においては、メッキ処理廃液などの環境への問題
がある。これらの問題点を解決すべく、特開平6−10
9022号公報では軟質金属や高分子材料をショットピ
ーニング装置を用いて、高圧空気をキャリアガスとし
て、金属材料の表面に吹き付ける処理方法が開示されて
いる。この場合の潤滑剤粒子のサイズは、0.5から3
mmと比較的粗いものが推奨されている。したがって、こ
の被膜形成方法では、固体潤滑剤粉末を高圧空気により
高速で被処理材面に吹き付けるため、固体潤滑剤粉末の
飛散が多くなり、固体潤滑剤の被膜中での歩留まりが悪
くなり効率的でなかった。
【0004】また、特開平8−196951号公報で
は、固体潤滑剤粉末と合成樹脂とを高圧ガス体の流れに
乗せて加工物表面に噴射させる方法が開示されている。
この方法でも潤滑剤の粒子は50ミクロンから100ミ
クロンが推奨されており、数ミクロンの微粉末を用いた
場合には良好な被膜が形成されない。これは固体潤滑剤
粉末と合成樹脂との比重差や粒径の違いにより、固体潤
滑剤粉末の投射が均一になりにくいと考えられる。
は、固体潤滑剤粉末と合成樹脂とを高圧ガス体の流れに
乗せて加工物表面に噴射させる方法が開示されている。
この方法でも潤滑剤の粒子は50ミクロンから100ミ
クロンが推奨されており、数ミクロンの微粉末を用いた
場合には良好な被膜が形成されない。これは固体潤滑剤
粉末と合成樹脂との比重差や粒径の違いにより、固体潤
滑剤粉末の投射が均一になりにくいと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、金属部材表面に固着させるの比
較的困難な固体潤滑剤粉末を容易に固着でき、金属部材
の表面に低摩擦被膜を形成する方法および低摩擦被膜を
形成した金属部材を製造することを課題とする。
鑑みてなされたもので、金属部材表面に固着させるの比
較的困難な固体潤滑剤粉末を容易に固着でき、金属部材
の表面に低摩擦被膜を形成する方法および低摩擦被膜を
形成した金属部材を製造することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の低摩擦被膜を持
つ金属部材の製造方法では、表面に固着しにくい固体潤
滑剤粉末を固着しやすい軟質金属粉末を介在させること
により可能としたものである。すなわち、本発明の低摩
擦被膜を持つ金属部材の製造方法は、固体潤滑剤粉末と
軟質金属とを機械的に当接させることにより該固体潤滑
剤含有軟質金属粉末を形成する第一工程と、金属部材の
表面に機械的に該固体潤滑剤含有軟質金属粉末を当接さ
せ低摩擦被覆層を形成する第二工程とからなることを特
徴とする。
つ金属部材の製造方法では、表面に固着しにくい固体潤
滑剤粉末を固着しやすい軟質金属粉末を介在させること
により可能としたものである。すなわち、本発明の低摩
擦被膜を持つ金属部材の製造方法は、固体潤滑剤粉末と
軟質金属とを機械的に当接させることにより該固体潤滑
剤含有軟質金属粉末を形成する第一工程と、金属部材の
表面に機械的に該固体潤滑剤含有軟質金属粉末を当接さ
せ低摩擦被覆層を形成する第二工程とからなることを特
徴とする。
【0007】本発明の製造方法では、金属部材の表面に
固着しにくい固体潤滑剤を軟質金属に保持された状態で
機械的に固着されているため効率よく低摩擦被膜を形成
した金属部材を製造できる。本発明の製造方法で得られ
る低摩擦被膜を持つ金属部材は、低摩擦被膜中に担持さ
れている固体潤滑剤粉末により摩擦係数が低くなる。
固着しにくい固体潤滑剤を軟質金属に保持された状態で
機械的に固着されているため効率よく低摩擦被膜を形成
した金属部材を製造できる。本発明の製造方法で得られ
る低摩擦被膜を持つ金属部材は、低摩擦被膜中に担持さ
れている固体潤滑剤粉末により摩擦係数が低くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は金属部材の摩擦面に、固
体潤滑剤粉末を機械的な当接により担持した軟質金属を
用い、機械的に金属部材の摩擦面に当接させて低摩擦被
膜を形成する方法である。第一工程では微粉末状の固体
潤滑剤を軟質金属に機械的に当接させて、微粉末の固体
潤滑剤を軟質金属に固着担持させる。この工程で固体潤
滑剤微粉末は軟質金属に容易に担持固着される。第一工
程で前記の処理により次工程で効率よく、均一で密着性
の向上して低摩擦被膜が形成できる。
体潤滑剤粉末を機械的な当接により担持した軟質金属を
用い、機械的に金属部材の摩擦面に当接させて低摩擦被
膜を形成する方法である。第一工程では微粉末状の固体
潤滑剤を軟質金属に機械的に当接させて、微粉末の固体
潤滑剤を軟質金属に固着担持させる。この工程で固体潤
滑剤微粉末は軟質金属に容易に担持固着される。第一工
程で前記の処理により次工程で効率よく、均一で密着性
の向上して低摩擦被膜が形成できる。
【0009】固体潤滑剤としては、例えば、二硫化モリ
ブデン、二硫化タングステン、黒鉛、窒化ホウ素、フッ
素樹脂などが挙げられ、特に結晶構造が六方晶あるいは
斜方晶のものが摩擦係数の低下効果がありより好まし
い。使用する固体潤滑剤の粒径は、サブミクロンから5
0ミクロンのものが利用でき、好ましくは20ミクロン
以下の微細粉末がよい。粒径が50ミクロンを超えると
軟質金属への担持が不均一となり易く摩擦係数の低下効
果が減少するので好ましくない。
ブデン、二硫化タングステン、黒鉛、窒化ホウ素、フッ
素樹脂などが挙げられ、特に結晶構造が六方晶あるいは
斜方晶のものが摩擦係数の低下効果がありより好まし
い。使用する固体潤滑剤の粒径は、サブミクロンから5
0ミクロンのものが利用でき、好ましくは20ミクロン
以下の微細粉末がよい。粒径が50ミクロンを超えると
軟質金属への担持が不均一となり易く摩擦係数の低下効
果が減少するので好ましくない。
【0010】固体潤滑剤を担持させる軟質金属として
は、微粉末状の固体潤滑剤を容易に担持でき、金属部材
と機械的な当接により金属部材表面で容易に固着できる
ものが利用できる。たとえば、錫、鉛、亜鉛、ビスマ
ス、インジウム、金、銀等が挙げられる。担持させる軟
質金属の粒径は50ミクロンから500ミクロンの粉末
が用いられる。軟質金属の粒径が50ミクロン未満であ
ると固体潤滑剤とほぼ同じ粒径となり、固体潤滑剤を多
く担持することができないので好ましくない。また、粒
径が500ミクロンを超えると機械的な当接により均一
な低摩擦被膜が形成できないので好ましくない。用いる
軟質金属の形状は固体潤滑剤粉末を多く担持できる形状
であれば良く球状に近いものが好ましい。
は、微粉末状の固体潤滑剤を容易に担持でき、金属部材
と機械的な当接により金属部材表面で容易に固着できる
ものが利用できる。たとえば、錫、鉛、亜鉛、ビスマ
ス、インジウム、金、銀等が挙げられる。担持させる軟
質金属の粒径は50ミクロンから500ミクロンの粉末
が用いられる。軟質金属の粒径が50ミクロン未満であ
ると固体潤滑剤とほぼ同じ粒径となり、固体潤滑剤を多
く担持することができないので好ましくない。また、粒
径が500ミクロンを超えると機械的な当接により均一
な低摩擦被膜が形成できないので好ましくない。用いる
軟質金属の形状は固体潤滑剤粉末を多く担持できる形状
であれば良く球状に近いものが好ましい。
【0011】第二工程では固体潤滑剤を含有した軟質金
属を金属部材の表面に機械的な当接の繰り返し行う。そ
の結果、固体潤滑剤成分は軟質金属に担持された状態で
金属部材表面に固着化され、繰り返しの機械的な当接に
より層状に引き延ばされて金属部材表面との間にメカノ
ケミカルな反応により、固体潤滑剤は担持している軟質
金属と共に金属部材との間に良好な結合状態の被膜が形
成される。さらに、金属部材の表面では、固体潤滑剤含
有軟質金属の供給と機械的な当接の繰り返しにより、固
体潤滑剤含有軟質金属との擦り合わせが進む過程で積層
化が進み均一で密着性に優れた低摩擦被膜層が形成でき
ると考えられる。
属を金属部材の表面に機械的な当接の繰り返し行う。そ
の結果、固体潤滑剤成分は軟質金属に担持された状態で
金属部材表面に固着化され、繰り返しの機械的な当接に
より層状に引き延ばされて金属部材表面との間にメカノ
ケミカルな反応により、固体潤滑剤は担持している軟質
金属と共に金属部材との間に良好な結合状態の被膜が形
成される。さらに、金属部材の表面では、固体潤滑剤含
有軟質金属の供給と機械的な当接の繰り返しにより、固
体潤滑剤含有軟質金属との擦り合わせが進む過程で積層
化が進み均一で密着性に優れた低摩擦被膜層が形成でき
ると考えられる。
【0012】この低摩擦被膜を有することで摺動面での
摩耗を減少させ、耐久性に優れた摺動部材用途の金属部
材が得られるのである。なお、固体潤滑剤粉末と軟質金
属との大きさの比は、特に限定するものではないが、固
体潤滑剤粉末の大きさは、軟質金属に大きさに対して2
0%以下とするのが好ましい。
摩耗を減少させ、耐久性に優れた摺動部材用途の金属部
材が得られるのである。なお、固体潤滑剤粉末と軟質金
属との大きさの比は、特に限定するものではないが、固
体潤滑剤粉末の大きさは、軟質金属に大きさに対して2
0%以下とするのが好ましい。
【0013】固体潤滑剤粉末と軟質金属の混合割合は、
容積比で固体潤滑剤粉末1に対して軟質金属粉末1〜5
の範囲とすることが好ましい。この固体潤滑剤粉末の軟
質金属への機械的な当接は、ボールミルや混練機などの
機械的な過程が利用できる。機械的な当接は使用する装
置にもよるが、固体潤滑剤粉末が軟質金属に一様に付着
しておればよい。
容積比で固体潤滑剤粉末1に対して軟質金属粉末1〜5
の範囲とすることが好ましい。この固体潤滑剤粉末の軟
質金属への機械的な当接は、ボールミルや混練機などの
機械的な過程が利用できる。機械的な当接は使用する装
置にもよるが、固体潤滑剤粉末が軟質金属に一様に付着
しておればよい。
【0014】第二工程では、固体潤滑剤含有軟質金属を
金属部材の表面に機械的な当接を行い、固体潤滑剤を軟
質金属と共に金属部材に固着させて低摩擦被膜を形成す
る。この第二工程での機械的な当接は、固体潤滑剤含有
軟質金属が金属部材の表面と摺り合わせが発現できる方
法であればよく、たとえば、ショットプラスト、バレ
ル、ボールミル等の機械的手段を適用することができ
る。
金属部材の表面に機械的な当接を行い、固体潤滑剤を軟
質金属と共に金属部材に固着させて低摩擦被膜を形成す
る。この第二工程での機械的な当接は、固体潤滑剤含有
軟質金属が金属部材の表面と摺り合わせが発現できる方
法であればよく、たとえば、ショットプラスト、バレ
ル、ボールミル等の機械的手段を適用することができ
る。
【0015】固体潤滑剤含有軟質金属を噴射により金属
部材の表面に当接させる場合は、噴射速度にして20〜
200m/sとするのが好ましい。また、ボールミル等を
利用して摺り合わせや加圧などで、固体潤滑剤含有軟質
金属を繰り返し金属部材の表面に接触させて所望の厚み
の被膜を形成させても良い。この工程により、固体潤滑
剤が軟質金属と一体化して金属部材の表面に固着積層し
て低摩擦被膜が形成できる。
部材の表面に当接させる場合は、噴射速度にして20〜
200m/sとするのが好ましい。また、ボールミル等を
利用して摺り合わせや加圧などで、固体潤滑剤含有軟質
金属を繰り返し金属部材の表面に接触させて所望の厚み
の被膜を形成させても良い。この工程により、固体潤滑
剤が軟質金属と一体化して金属部材の表面に固着積層し
て低摩擦被膜が形成できる。
【0016】本発明で形成される低摩擦被膜は、固体潤
滑剤含有軟質金属の積層被膜で形成されているので、以
下の実施例の項で示すように軟質金属のみの被膜の場合
より摩擦係数が低下し、固体潤滑剤の存在が著しい効果
を示している。さらに、機械的な当接で被膜を形成する
ので、金属部材の被膜形成面が粗面であっても容易に低
摩擦被膜の形成でき、金属部材の摺動面での摩耗量を減
少させることができる。
滑剤含有軟質金属の積層被膜で形成されているので、以
下の実施例の項で示すように軟質金属のみの被膜の場合
より摩擦係数が低下し、固体潤滑剤の存在が著しい効果
を示している。さらに、機械的な当接で被膜を形成する
ので、金属部材の被膜形成面が粗面であっても容易に低
摩擦被膜の形成でき、金属部材の摺動面での摩耗量を減
少させることができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1) [第一工程] 粒径が数ミクロンからなる各固体潤滑剤
(二硫化モリブデン、二硫化タングステン、フッ素樹脂
PTFE)粉末と平均粒径が50ミクロンの錫および亜
鉛粉末の軟質金属を重量比1:1の割合で配合し、アル
ミナポット内に納め、ボールミルを用いて、360rp
mで2時間攪拌混合し、錫および亜鉛に微細な固体潤滑
剤を担持させた固体潤滑剤含有軟質金属の粒子を作製し
た。
(二硫化モリブデン、二硫化タングステン、フッ素樹脂
PTFE)粉末と平均粒径が50ミクロンの錫および亜
鉛粉末の軟質金属を重量比1:1の割合で配合し、アル
ミナポット内に納め、ボールミルを用いて、360rp
mで2時間攪拌混合し、錫および亜鉛に微細な固体潤滑
剤を担持させた固体潤滑剤含有軟質金属の粒子を作製し
た。
【0018】[第二工程] 低摩擦被膜を形成する金属
部材としてはアルミ合金の2017の押し出し材、AZ
91D合金およびS45C材を用い、それぞれ板状の摩
擦摩耗試験片を切削加工により調製した。被膜形成面
は、被膜形成処理前に1000番のSiCペーパーによ
り研摩した後、アセトンで脱脂処理した。上記で用意し
た各試験片の処理面に、ショットピーニング用の装置を
用いて、上記第一工程で作製した各粒子を大気中で繰り
返し投射して被膜の形成処理をおこなった。この場合の
固体潤滑剤含有軟質金属粉末の噴霧圧力は4kg/cm2で
行った。処理時間は、1平方センチ当たり5秒で膜厚数
μmの被膜が形成できた。
部材としてはアルミ合金の2017の押し出し材、AZ
91D合金およびS45C材を用い、それぞれ板状の摩
擦摩耗試験片を切削加工により調製した。被膜形成面
は、被膜形成処理前に1000番のSiCペーパーによ
り研摩した後、アセトンで脱脂処理した。上記で用意し
た各試験片の処理面に、ショットピーニング用の装置を
用いて、上記第一工程で作製した各粒子を大気中で繰り
返し投射して被膜の形成処理をおこなった。この場合の
固体潤滑剤含有軟質金属粉末の噴霧圧力は4kg/cm2で
行った。処理時間は、1平方センチ当たり5秒で膜厚数
μmの被膜が形成できた。
【0019】得られた各試験片の評価をボールオンディ
スク摩擦摩耗試験により行った。相手材はSUJ2のボ
ールとし、試験条件は、荷重0.2kg下ですべり速度0.
2m/sで5分間摺動させ、摩擦係数の測定を行った。結果
を表1に示す。 表1のNo1、7、11に示すよう被膜が無い場合の摩
擦係数が高い。さらにNo2、8の軟質金属のみの場合
は被膜が無い場合より摩擦係数が低下しているが、固体
潤滑剤含有軟質金属の被膜を形成した場合のNo3、
4、5、6、9、10、12はさらに摩擦係数が低下し
ている。また、本発明の固体潤滑剤含有軟質金属の被膜
は担持した金属部材の種類を問わず低摩擦係数の被膜が
形成されている。したがって、本発明の低摩擦被膜は金
属部材の材質を問わず金属部材に固着でき低摩擦面を形
成することができる。
スク摩擦摩耗試験により行った。相手材はSUJ2のボ
ールとし、試験条件は、荷重0.2kg下ですべり速度0.
2m/sで5分間摺動させ、摩擦係数の測定を行った。結果
を表1に示す。 表1のNo1、7、11に示すよう被膜が無い場合の摩
擦係数が高い。さらにNo2、8の軟質金属のみの場合
は被膜が無い場合より摩擦係数が低下しているが、固体
潤滑剤含有軟質金属の被膜を形成した場合のNo3、
4、5、6、9、10、12はさらに摩擦係数が低下し
ている。また、本発明の固体潤滑剤含有軟質金属の被膜
は担持した金属部材の種類を問わず低摩擦係数の被膜が
形成されている。したがって、本発明の低摩擦被膜は金
属部材の材質を問わず金属部材に固着でき低摩擦面を形
成することができる。
【0020】また、写真図の図1、図2、図3にはEP
MAにより低摩擦被覆処理した金属製品部材の表面での
軟質金属と固体潤滑剤の元素成分の分布を示す(軟質金
属の錫は金属部材表面全体に分布しているが、白い部分
でその量が多くなっている。)。軟質金属に担持された
固体潤滑成分もかなりの密度で分布していることがわか
る。
MAにより低摩擦被覆処理した金属製品部材の表面での
軟質金属と固体潤滑剤の元素成分の分布を示す(軟質金
属の錫は金属部材表面全体に分布しているが、白い部分
でその量が多くなっている。)。軟質金属に担持された
固体潤滑成分もかなりの密度で分布していることがわか
る。
【0021】(実施例2) [第一工程] 平均粒径が数ミクロンからなる固体潤滑
剤(二硫化モリブデン)と平均粒径が50ミクロンの軟
質金属の錫粉末とを重量比1:1の割合で配合し、アル
ミナポット内に納め、ボールミルを用いて、360rp
mで2時間攪拌混合し、錫に微細な固体潤滑剤を担持さ
せた固体潤滑剤含有軟質金属粉末を作製した。
剤(二硫化モリブデン)と平均粒径が50ミクロンの軟
質金属の錫粉末とを重量比1:1の割合で配合し、アル
ミナポット内に納め、ボールミルを用いて、360rp
mで2時間攪拌混合し、錫に微細な固体潤滑剤を担持さ
せた固体潤滑剤含有軟質金属粉末を作製した。
【0022】[第二工程] 金属部材はアルミ合金の2
017の押し出し材から板状の摩擦摩耗試験片を切削加
工により作製した。処理面は処理前に1000番のSi
Cペーパーにより研摩した後、アセトンで脱脂した。用
意した試験片をアルミナポットの側面に配し、上記の固
体潤滑剤含有軟質金属粉末を機械的な当接を行うため
に、直径8mmのアルミナボールを粒子量の重量比で40
%入れ、360rpmで5時間回転させた。同様の処理を
軟質金属のみの試験片についてもおこなった。得られた
板状試験片の評価をボールオンディスク摩擦摩耗試験に
よりおこなった。相手材はSUJ2のボールとし、試験
条件は荷重0.2kg下ですべり速度0.2m/sで5分間
摺動させ、摩擦係数の測定を行った。その結果を表2に
処理なし、軟質金属のみのもと比較して示した。
017の押し出し材から板状の摩擦摩耗試験片を切削加
工により作製した。処理面は処理前に1000番のSi
Cペーパーにより研摩した後、アセトンで脱脂した。用
意した試験片をアルミナポットの側面に配し、上記の固
体潤滑剤含有軟質金属粉末を機械的な当接を行うため
に、直径8mmのアルミナボールを粒子量の重量比で40
%入れ、360rpmで5時間回転させた。同様の処理を
軟質金属のみの試験片についてもおこなった。得られた
板状試験片の評価をボールオンディスク摩擦摩耗試験に
よりおこなった。相手材はSUJ2のボールとし、試験
条件は荷重0.2kg下ですべり速度0.2m/sで5分間
摺動させ、摩擦係数の測定を行った。その結果を表2に
処理なし、軟質金属のみのもと比較して示した。
【0023】 表2に示すように低摩擦被膜を形成することにより、軟
質金属のみよりも摩擦係数が著しく低下していることが
分かる。
質金属のみよりも摩擦係数が著しく低下していることが
分かる。
【0024】(実施例3)アルミ合金5052の押し出
し材から切削加工により得た板状の摩擦摩耗試験片の表
面を陽極酸化処理した。この試験片に実施例1で用い
た、錫に微細な二硫化モリブデンを担持させた粉末をシ
ョットピーニング用の装置を用いて、繰り返し摺動面に
投射して、表面改質処理を施した。この場合の噴霧圧力
は4kg/cm2で行った。得られた板状試験片の評価をボー
ルオンディスク摩擦摩耗試験により行った。相手材はS
UJ2のボールとし、試験条件は荷重0.2kg下ですべ
り速度0.2m/sで5分摺動させ、摩擦係数の測定を行
った。結果を合わせて表3に示す。
し材から切削加工により得た板状の摩擦摩耗試験片の表
面を陽極酸化処理した。この試験片に実施例1で用い
た、錫に微細な二硫化モリブデンを担持させた粉末をシ
ョットピーニング用の装置を用いて、繰り返し摺動面に
投射して、表面改質処理を施した。この場合の噴霧圧力
は4kg/cm2で行った。得られた板状試験片の評価をボー
ルオンディスク摩擦摩耗試験により行った。相手材はS
UJ2のボールとし、試験条件は荷重0.2kg下ですべ
り速度0.2m/sで5分摺動させ、摩擦係数の測定を行
った。結果を合わせて表3に示す。
【0025】 この場合、表3に示すように金属部材の表面を予め陽極
酸化処理することにより、形成された低摩擦被膜は摩擦
係数の低下と摩耗量の減少が見られ、本処理効果が認め
られた。
酸化処理することにより、形成された低摩擦被膜は摩擦
係数の低下と摩耗量の減少が見られ、本処理効果が認め
られた。
【0026】
【発明の効果】本発明の低摩擦被膜を持つ金属部材の製
造方法は、低摩擦の固体潤滑剤成分を軟質金属を介して
摩擦面に均一にしかも結合性に優れた被膜が形成できる
ため、金属部材の摺動面の摩擦係数を下げ摩耗量を低減
できる。また、粒径が数ミクロンの固体潤滑剤微粉末を
軟質金属に固着した後、金属部材の表面に機械的に固着
させるので固体潤滑剤の飛散等による固着効率の低下が
抑制できる。
造方法は、低摩擦の固体潤滑剤成分を軟質金属を介して
摩擦面に均一にしかも結合性に優れた被膜が形成できる
ため、金属部材の摺動面の摩擦係数を下げ摩耗量を低減
できる。また、粒径が数ミクロンの固体潤滑剤微粉末を
軟質金属に固着した後、金属部材の表面に機械的に固着
させるので固体潤滑剤の飛散等による固着効率の低下が
抑制できる。
【0027】さらに本発明の製造方法は、高価な装置を
用いることなく、簡便であり、金属部材の形状大きさの
影響を受け難く、量産性にも優れる。
用いることなく、簡便であり、金属部材の形状大きさの
影響を受け難く、量産性にも優れる。
【図1】本実施例No3の試料の表面からEPMA分析
写真図で軟質金属の錫の分布状態を示す。
写真図で軟質金属の錫の分布状態を示す。
【図2】本実施例No3の試料の表面からEPMA分析
写真図で固体潤滑剤の元素モリブデンの分布状態を示
す。
写真図で固体潤滑剤の元素モリブデンの分布状態を示
す。
【図3】本実施例No3の試料の表面からEPMA分析
写真図で固体潤滑剤の元素硫黄の分布状態を示す。
写真図で固体潤滑剤の元素硫黄の分布状態を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 301 B05D 7/24 301Q C10M 103/00 C10M 103/00 A 103/02 103/02 103/06 103/06 C 107/38 107/38 C23C 24/04 C23C 24/04 24/06 24/06 // B05C 9/02 B05C 9/02 C10N 30:06 40:02 50:08 (72)発明者 清水 吉広 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 西野 直久 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 4D075 AA01 AC66 CA06 DA11 DB01 EA02 EA37 EB01 EC02 EC53 4F042 AA04 AB03 ED07 4H104 AA04A AA19A AA26A CD02A EA08A FA06 LA03 PA01 QA12 4K044 AA02 AA06 BA08 BA10 BA18 BA19 BA21 BB11 BC01 CA04 CA07 CA27 CA29 CA51
Claims (3)
- 【請求項1】固体潤滑剤粉末と軟質金属とを機械的に当
接させることにより該固体潤滑剤含有軟質金属粉末を形
成する第一工程と、金属部材の表面に機械的に該固体潤
滑剤含有軟質金属粉末を当接させ低摩擦被覆層を形成す
る第二工程とからなることを特徴とする低摩擦被膜を持
つ金属部材の製造方法。 - 【請求項2】前記固体潤滑剤は、二硫化モリブデン、二
硫化タングステン、黒鉛、窒化ホウ素、フッ素樹脂から
選ばれる少なくとも1種であり、該固体潤滑剤の粒径が
サブミクロンから20ミクロンであり、前記軟質金属
は、錫、鉛、亜鉛、ビスマス、インジウム、金、銀から
選ばれる少なくとも1種であり、該軟質金属の粒径が5
0ミクロンから500ミクロンであることを特徴とする
請求項1に記載の低摩擦被膜を持つ金属部材の製造方
法。 - 【請求項3】前記金属部材の表面に機械的に該固体潤滑
剤含有軟質金属粉末を当接させる手段は、ショットプラ
スト、バレル、ボールミルから選ばれる1種である請求
項1に記載の低摩擦被膜を持つ金属部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8908999A JP2000282259A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 低摩擦被膜を持つ金属部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP8908999A JP2000282259A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 低摩擦被膜を持つ金属部材の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000282259A true JP2000282259A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13961162
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JP8908999A Pending JP2000282259A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 低摩擦被膜を持つ金属部材の製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000282259A (ja) |
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- 1999-03-30 JP JP8908999A patent/JP2000282259A/ja active Pending
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