JP2000281535A - 口紅組成物 - Google Patents

口紅組成物

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JP2000281535A JP11090788A JP9078899A JP2000281535A JP 2000281535 A JP2000281535 A JP 2000281535A JP 11090788 A JP11090788 A JP 11090788A JP 9078899 A JP9078899 A JP 9078899A JP 2000281535 A JP2000281535 A JP 2000281535A
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一徳 山崎
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
Yoshiaki Yakida
喜昭 八木田
Yoshikazu Soyama
美和 曽山
Fumitaka Sato
文孝 佐藤
Tsuneo Suhara
常夫 須原
Katsuyuki Kaneko
勝之 金子
Manabu Shimoda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口唇に塗布する時なめらかにのびて塗りやす
く、乾燥時及び乾燥後べたつきがなく、口唇上でのつや
が良好で、且つコ−ヒ−カップ、衣類等に色移りせず、
さらに、食事後の化粧もちに極めて優れた口紅組成物を
提供すること。 【解決手段】 揮発性シリコ−ンに重合体が分散された
非水系ポリマ−ディスパ−ジョンと、特定の構造を有す
るフッ素変性シリコーン又はフッ素変性メチルフェニル
ポリシロキサンと、特定のアルキル変性シリコーンとを
含有することを特徴とする口紅組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口紅組成物に関する
ものであり、さらに詳しくは人の唇に塗布する時なめら
かにのびて塗り易く、べたつきがなく、口唇上でのつや
が良好で、且つコ−ヒ−カップ、衣類等に色移りせず、
食事をしても化粧くずれのない、化粧もちに極めて優れ
た口紅組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常の油性口紅は、各種の油分、
ワックス、色材で構成され、唇に塗布した場合、つやは
良好であるが、コ−ヒ−カップ、衣類等に色移りしてし
まい、また食事後の化粧もちが特に悪いという欠点を有
していた。
【0003】この欠点を解消し、化粧もちを良くするた
め、従来より種々の検討がなされて来た。その例とし
て、特開平5−178722号公報には、ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサンの1種又は2種以
上を含有する化粧もちに優れた油性固型化粧料(油性メ
イクアップ化粧料、口紅)、特開平6−199630号
公報には、揮発性溶媒、シリコ−ン樹脂、ワックス、粉
末、油分を含む耐うつり性化粧料組成物(メ−クアップ
化粧料組成物、口紅)、特開平6−298623号公報
には、特定のアルキルメチルポリシロキサンを含有する
耐久性、耐磨耗性に優れたリップケア化粧組成物、特開
平7−17831号公報には、エチレンオキシドが付加
重合された非イオン界面活性剤、パ−フルオロアルキル
基を含有する液状油剤、液体油、半固体脂又は固体脂、
顔料を含有する化粧もちに優れた油性化粧料(口紅)、
さらに、特開平7−33622号公報には、ポリオキシ
アルキレン変性シリコ−ン、パ−フルオロアルキル基を
含有する液状油剤、液体油、半固体脂又は固体脂、顔料
を含有する化粧もちに優れた油性化粧料(口紅)が開示
されている。
【0004】さらに、特公昭61−12884号公報に
は、分散重合体を、これを溶解しない有機媒体中に分散
せしめた非水系ポリマ−ディスパ−ジョンを皮膜形成成
分として含有することを特徴とする化粧もちに優れたメ
ーキャップ化粧料が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の口紅組成物は、塗り易さ、べたつき、つやにおいてあ
る程度の機能を有してはいるが、口唇上でのつやが良好
である事と同時に、コ−ヒ−カップ、衣類等に色移りし
ないほどの良好な化粧もちに対して充分な効果を発揮す
るものではない。さらに、特に、食事後の化粧もちに対
しては全く考慮されたものではなかった。
【0006】本発明者等は、このような現状に鑑み鋭意
研究を重ねた結果、口紅組成物において、揮発性シリコ
−ンに重合体が分散した非水系ポリマ−ディスパ−ジョ
ンと特定のフッ素変性シリコーン又はフッ素変性メチル
フェニルポリシロキサン及び特定のアルキル変性シリコ
ーンとを含有させると、口唇に塗布する時なめらかにの
びて塗り易く、口唇上でのつやが良好で、特に、コ−ヒ
−カップ、衣類等に色移りせず、食事をしても化粧くず
れを起こさず、化粧もちに極めて優れた効果を発揮し、
更にべたつきを防止するとの新たな知見を見出し、本発
明を完成するに至った。
【0007】本発明は、口唇に塗布する時なめらかにの
びて塗りやすく、乾燥時及び乾燥後べたつきがなく、口
唇上でのつやが良好で、且つコ−ヒ−カップ、衣類等に
色移りせず、さらに食事をしても化粧くずれが起きな
い、化粧もちに極めて優れた口紅組成物を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、揮
発性シリコ−ンに重合体が分散された非水系ポリマ−デ
ィスパ−ジョンと、下記一般式「化6」で表されるフッ
素変性シリコーン及び下記一般式「化7」で表されるア
ルキル変性シリコーンとを含有することを特徴とする口
紅組成物を提供するものである。
【化6】 (式中、Rfは炭素数1〜12のパーフロロアルキル
基、aは0〜5の整数、m、nは平均数で、mは1〜5
00、nは0〜500の数を表す。)
【化7】 (式中、Rは炭素数2〜30のアルキル基を、X、Yは
平均数で、Xは0〜500、Yは1〜500の数を表
す。)
【0009】また、本発明は、揮発性シリコ−ンに重合
体が分散された非水系ポリマ−ディスパ−ジョンと、下
記一般式「化8」で表されるフッ素変性メチルフェニル
ポリシロキサン及び上記一般式「化7」で表されるアル
キル変性シリコーンとを含有することを特徴とする口紅
組成物を提供するものである。
【化8】 (式中、Rfは炭素数1〜12のパーフロロアルキル
基、aは0〜5の整数、l、m、nは平均数で、lは1
〜150、mは1〜150、nは0〜150の数を表
す。)
【0010】さらに、本発明は、上記重合体が、アクリ
ル酸エステル又はメタクリル酸エステルの重合体、また
はアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合
体であることを特徴とする上記記載の口紅組成物を提供
するものである。
【0011】また、本発明は、上記非水系ポリマ−ディ
スパ−ジョンが上記重合体とともに、さらにショ糖安息
香酸エステルが分散されたものであることを特徴とする
上記記載の口紅組成物を提供するものである。
【0012】さらに、本発明は、上記揮発性シリコ−ン
が下記一般式「化9」または「化10」で表される1種
または2種以上の揮発性シリコーンであることを特徴と
する上記記載の口紅組成物を提供するものである。
【化9】 (式中、nは3〜7の整数を表す。)
【化10】 (式中、mは0〜5の整数を表す。)
【0013】以下、本発明を詳述する。本発明の口紅組
成物と前記特公昭61−12884号公報との大きな相
違点は、同公報が有機媒体としてエタノ−ル、プロパノ
−ル、イソプロパノ−ル等の低級アルコ−ル又はミネラ
ルスピリット、アイソパ−(エッソ石油社製)、IPソ
ルベント(出光石油社製)等の脂肪族炭化水素、芳香族
炭化水素又はこれらの混合物を用いているのに対し、本
発明では、媒体(外相)として前記の媒体よりも匂い及
び皮膚に対する安全性に於いて優れた特性を持つ揮発性
シリコ−ンを用いている点が挙げられる。
【0014】また、特公昭61−12884号公報は、
メーキャップ化粧料の中でも、特にアイライナ−、マス
カラ、アイブロ−、マニキュアに関するもので、これら
以外の実施例は開示されていない。これに対し、本発明
はメーキャップ化粧料の中で、特に口紅組成物に関する
ものである。
【0015】本発明にいう非水系ポリマーディスパージ
ョンとは、揮発性シリコーンを媒体とし、これに重合体
(ポリマー)が分散された樹脂液を意味するが、これ
は、通常、揮発性シリコーン溶媒中にて重合性モノマー
を重合することにより製造することができる。ここで言
う重合性モノマーは任意のものが使用できるが、特に、
ラジカル重合性モノマーが好ましく、これを揮発性シリ
コーン溶媒中にて、ラジカル開始剤を用いて、ラジカル
重合することにより製造することができる。アニオン重
合、カチオン重合、ラジカル重合等の任意の方法で重合
された重合体を揮発性シリコーンに安定分散させて製造
することも可能であるが、上記の重合方法で製造したも
のが分散安定性の面で好ましい。非水系ポリマーディス
パージョンにおける重合体と揮発性シリコーンとの組成
比は任意であるが、好ましくは、(重合体):(揮発性
シリコーン)=1:25〜6:1の範囲であり、さらに
好ましくは、1:7〜2:1の範囲である。
【0016】本発明の口紅組成物に含有される非水系ポ
リマ−ディスパ−ジョンに含有される重合体は、その種
類は問わず、例えば、アクリル酸もしくはメタクリル酸
と炭素数1〜10のアルコールとのエステルをモノマー
とする重合体、アクリル酸もしくはメタクリル酸のシリ
コーンエステル重合体、スチレン、α−メチルスチレ
ン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの重合体が使
用でき、ホモポリマーであってもコポリマーであっても
よいが、好ましくは、アクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステルの重合体、またはアクリル酸エステルとメ
タクリル酸エステルの共重合体である。
【0017】また、非水系ポリマ−ディスパ−ジョン
は、揮発性シリコーンに上記重合体と共にショ糖安息香
酸エステルが分散されていることが好ましい。
【0018】本発明の口紅組成物に含有される非水系ポ
リマ−ディスパ−ジョンは、重合体を分散させる媒体に
匂い及び皮膚に対する安全性に於いて優れた特性を持つ
揮発性シリコ−ンを使用したものであり、媒体は揮発性
シリコーンであれば特に限定されないが、上記一般式
「化9」及び「化10」で表される揮発性シリコーンが
好ましい。
【0019】非水系ポリマ−ディスパ−ジョンの配合量
は、口紅組成物全量に対して10〜80重量%の範囲が
好ましく、より好ましくは20〜50重量%である。こ
の配合量が10重量%未満あるとコ−ヒ−カップ、衣類
への色移りが起こり、化粧もちが不良となる。またこの
配合量が80重量%を越える範囲では塗布のし易さが不
良となり好ましくない。
【0020】本発明の口紅組成物に含有されるフッ素変
性シリコ−ン又はフッ素変性メチルフェニルポリシロキ
サンは上記一般式「化6」又は「化8」で示される1種
または2種以上のもので、その配合量は、口紅組成物全
量に対して5〜40重量%の範囲が好ましく、より好ま
しくは10〜30重量%である。この配合量が5%未満
であるとべたつき(塗布直後〜3時間後)が不良とな
り、40%を越える範囲では本発明の揮発性シリコ−ン
を媒体とする非水系ポリマ−ディスパ−ジョンの被膜形
成能を阻害し、コ−ヒ−カップ、衣類への色移りが起こ
り、化粧もちが不良となり好ましくない。上記のフッ素
変性シリコ−ン及びフッ素変性メチルフェニルポリシロ
キサンを同時に配合することも可能である。
【0021】本発明の口紅組成物に含有されるアルキル
変性シリコーンは、上記一般式「化7」で示される1種
または2種以上のものでその配合量は口紅組成物全量に
対して0.1〜20重量%の範囲が好ましく、より好ま
しくは0.5〜5重量%である。この配合量が0.1重
量%未満であると食事後の化粧もちが不良となり、20
重量%を超える範囲では本発明の揮発性シリコーンを媒
体とする非水系ポリマーディスパージョンの被膜形成能
を阻害し、食事後の化粧もちが不良となり、好ましくな
い。
【0022】本発明の口紅組成物には、口唇に塗布する
時なめらかにのびて塗り易く、べたつきがなく、口唇上
でのつやが良好で、且つコ−ヒ−カップ、衣類等に色移
りせず、特に食事後の化粧もちにも優れるという特有の
効果を得るための上記の必須成分に加え、必要に応じ、
本発明の効果を損なわない質的、量的範囲で通常の化粧
品、医薬品分野で用いられるその他の成分を配合するこ
とができる。例えば、イオン交換水、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシロ
キサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、高重合度
のガム状ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコ−
ン、ポリエ−テル変性シリコ−ン等のシリコ−ン類、ラ
ノリン等の動物油、ヒマシ油、オリ−ブ油等の植物油、
イソプロピルミリステ−ト、グリセロ−ルトリ−2−エ
チルヘキサノエ−ト等の合成エステル油、カルナバロ
ウ、キャンデリラロウ、ビ−スワックス、炭化水素系等
のワックス類、グリセリン、プロピレングリコ−ル、
1,3ブチレングリコ−ル等の多価アルコ−ル系保湿
剤、各種界面活性剤、増粘剤、ゲル化剤、金属石鹸、水
溶性高分子、油溶性高分子、薬剤、酸化防止剤、顔料、
染料、パ−ル剤、有機・無機粉末、香料等を配合するこ
とができる。
【0023】本発明の口紅組成物は、上記必須成分を含
む配合成分を加熱し、攪拌混合して冷却することにより
製造される。本発明の口紅組成物の剤型は任意であり、
例えば固型状(スティック状等)、半固型状、液状が可
能であり、さらにW/O乳化系も可能である。
【0024】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明をさ
らに詳細に説明する。本発明は以下に挙げる実施例のみ
に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない
範囲で種々の変更が可能である。なお以下の記載におい
ては配合量の単位は何れも重量%である。
【0025】本発明で用いられる揮発性シリコ−ンに重
合体が分散された非水系ポリマ−ディスパ−ジョンは、
例えば次の様にして調製する事が可能である。
【0026】「非水系ポリマ−ディスパ−ジョンA」の
製造 メチルメタアクリレ−トモノマ−15%、エチルアクリ
レ−トモノマ−25%、重合開始剤0.1%、分散安定
剤ジメチルポリシロキサングラフト重合体(分子量約1
5万)5%を分散媒デカメチルシクロペンタシロキサン
(前記一般式「化4」でn=5)54.9%に添加し、
120℃で10時間撹拌して重合を行った。次いで、減
圧により、脱モノマ−処理を行った後、25℃まで冷却
して、外観が乳白色で分散重合体粒子の平均粒子径が1
μmの揮発性シリコ−ンを分散媒とする非水系ポリマ−
ディスパ−ジョンAを得た。
【0027】「非水系ポリマ−ディスパ−ジョンB」の
製造 メチルメタアクリレ−トモノマ−10%、エチルアクリ
レ−トモノマ−15%、メタクリル酸シリコ−ンエステ
ルモノマ−5%、ショ糖安息香酸エステル(ショ糖の水
酸基の水素原子8個のうち6.5〜8個がベンゾイル基
に置換したもの)の酢酸エチル溶液(重量比1:1)1
5%、重合開始剤0.1%、分散安定剤ジメチルポリシ
ロキサングラフト重合体(分子量約10万)5%を分散
媒デカメチルシクロペンタシロキサン(前記一般式「化
4」でn=5)49.9%に添加し、120℃で10時
間撹拌して重合を行った。次いで減圧により、脱モノマ
−、脱酢酸エチル処理を行った後、25℃まで冷却し
て、外観が乳白色で分散重合体粒子の平均粒子径が0.
6μmの揮発性シリコ−ンを分散媒とする非水系ポリマ
−ディスパ−ジョンBを得た。
【0028】「実施例1〜3」「比較例1〜5」 「表1」に示した各処方成分を85℃に加熱し、撹拌混
合した後、気密性の口紅容器に充填し、5℃迄冷却して
口紅組成物を得た。「表1」において実施例1〜3の本
発明の非水系ポリマ−ディスパ−ジョンは前記のA及び
Bを用いた。またフッ素変性シリコ−ンは前記一般式
「化6」でa=2、m=11、n=75、Rfの炭素数
=8のものを用い、アルキル変性シリコーンは前記一般
式「化7」でX=100、Y=80、炭素数18のアル
コキシ基のものを用いた。また、「表1」において比較
例の非水系ポリマ−ディスパ−ジョンは、前記特公昭6
1−12884号公報の実施例1〜4で配合されている
もの(注1〜4)を用いた。その他の成分は化粧品原料
として一般に市販されているものを用いた。
【0029】
【表1】 (注1):実施例1(マスカラ)で用いられている非水
系ポリマーディスパージョン(分散重合体:アクリル酸
メチルエステル重合体、媒体:ミネラルスピリット) (注2):実施例2(アイライナー)で用いられている
非水系ポリマーディスパージョン(分散重合体:アクリ
ル酸エチルエステル重合体、媒体:アイソパー) (注3):実施例3(アイライナー)で用いられている
非水系ポリマーディスパージョン(分散重合体:酢酸ビ
ニル重合体、媒体:アイソパー) (注4):実施例4(ネイルエナメル)で用いられてい
る非水系ポリマーディスパージョン(分散重合体:酢酸
ビニル−アクリル酸共重合体、媒体:エタノール) (注5):トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、
160CS(25℃)、屈折率1.575
【0030】「実施例4〜6」「表1」の実施例1〜3
において、フッ素変性シリコーンの代わりに、前記一般
式「化8」において、a=2、l=8、m=6、n=4
0、Rfの炭素数=8のフッ素変性メチルフェニルポリ
シロキサンを用い、他の成分は全く同じにして、同様な
方法で口紅組成物を製造し、それぞれ、実施例4〜6と
した。
【0031】[口紅組成物の評価]各実施例及び比較例
の口紅組成物の作用効果につき、パネル10名により、
塗布のし易さ、塗布時の匂い、べたつき(塗布直後〜3
時間後)、つや(塗布5分後〜3時間後)、コ−ヒ−カ
ップ、衣類への色移り(塗布5分後、3時間後)、食事
後の化粧もちの使用テストによる評価を行った。なお評
価基準は次のように定めた。 (評価基準) ☆:10名全員が極めて良好とした。 ◎:10名中8名以上が良好とした。 ○:10名中6名以上が良好とした。 △:10名中4名以上が良好とした。 ×:10名中3名以下が良好とした。
【0032】評価結果を「表2」に示す。
【表2】
【0033】「表2」から明らかなように、本発明の揮
発性シリコ−ンを分散媒とする非水系ポリマ−ディスパ
−ジョンA,Bを配合した実施例1、実施例2及び実施
例3の口紅組成物は、特公昭61−12884号公報の
実施例に記載されている4種類の非水系ポリマ−ディス
パ−ジョンをそれぞれ配合した比較例1〜4の口紅組成
物に比較し、塗布時の匂い、べたつき(塗布直後〜3時
間後)、つや(塗布5分後〜3時間後)、コ−ヒ−カッ
プ、衣類への色移り(塗布5分後)が優れていることが
判る。非水系ポリマ−ディスパ−ジョンBにフッ素変性
シリコ−ンを30重量%配合した実施例3は、フッ素変
性シリコ−ンを20重量%配合した実施例1及び25重
量%配合した実施例2よりもべたつき(塗布直後〜3時
間後)及びコ−ヒ−カップ、衣類への色移り(塗布5分
後、3時間後)に優れていることが判る。また、非水系
ポリマ−ディスパ−ジョンBにフッ素変性メチルフェニ
ルポリシロキサンを30重量%配合した実施例6は、フ
ッ素変性メチルフェニルポリシロキサンを20重量%配
合した実施例4及び25重量%配合した実施例5よりも
べたつき(塗布直後〜3時間後)及びコ−ヒ−カップ、
衣類への色移り(塗布5分後及び塗布3時間後)に優れ
ており、実施例3と比較しても、つや(塗布5分後〜3
時間後)の点で優れていることが分かる。特に、アルキ
ル変性シリコーンを含有した実施例1〜6は、これを含
有しない比較例5よりも食事後の化粧もちに極めて優れ
ていることが分かる。
【0034】
【発明の効果】本発明の口紅組成物は、揮発性シリコ−
ンに重合体が分散された非水系ポリマ−ディスパ−ジョ
ンを含有することにより、塗布のし易さ、塗布時の匂
い、べたつき、口唇上のつやに優れ、コ−ヒ−カップ、
衣類への色移りが起こらず、化粧もちに優れたものであ
る。
【0035】また、フッ素変性シリコ−ン又はフッ素変
性メチルフェニルポリシロキサンを含有する口紅組成物
において、さらにアルキル変性シリコーンを含有させる
ことにより、べたつきとコ−ヒ−カップ、衣類への色移
りが更に向上し、塗布のし易さ、塗布時の匂い、べたつ
き、つやにおいて優れた効果を有すると同時に、特に食
事後の化粧もちに極めて優れた効果を有する口紅組成物
が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木田 喜昭 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 曽山 美和 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 佐藤 文孝 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 須原 常夫 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 金子 勝之 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 下田 学 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 4C083 AA122 AC012 AD091 AD092 AD152 AD161 AD162 AD172 AD221 CC13 EE06 FF01 FF05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性シリコ−ンに重合体が分散された
    非水系ポリマ−ディスパ−ジョンと、下記一般式「化
    1」で表されるフッ素変性シリコーン及び下記一般式
    「化2」で表されるアルキル変性シリコーンとを含有す
    ることを特徴とする口紅組成物。 【化1】 (式中、Rfは炭素数1〜12のパーフロロアルキル
    基、aは0〜5の整数、m、nは平均数で、mは1〜5
    00、nは0〜500の数を表す。) 【化2】 (式中、Rは炭素数2〜30のアルキル基を、X、Yは
    平均数で、Xは0〜500、Yは1〜500の数を表
    す。)
  2. 【請求項2】 揮発性シリコ−ンに重合体が分散された
    非水系ポリマ−ディスパ−ジョンと、下記一般式「化
    3」で表されるフッ素変性メチルフェニルポリシロキサ
    ン及び上記一般式「化2」で表されるアルキル変性シリ
    コーンとを含有することを特徴とする口紅組成物。 【化3】 (式中、Rfは炭素数1〜12のパーフロロアルキル
    基、aは0〜5の整数、l、m、nは平均数で、lは1
    〜150、mは1〜150、nは0〜150の数を表
    す。)
  3. 【請求項3】 前記重合体が、アクリル酸エステル又は
    メタクリル酸エステルの重合体、またはアクリル酸エス
    テルとメタクリル酸エステルの共重合体であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の口紅組成物。
  4. 【請求項4】 前記非水系ポリマ−ディスパ−ジョンが
    さらにショ糖安息香酸エステルが分散されたものである
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の口紅組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記揮発性シリコ−ンが下記一般式「化
    4」または「化5」で表される1種または2種以上の揮
    発性シリコーンであることを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載の口紅組成物。 【化4】 (式中、nは3〜7の整数を表す。) 【化5】 (式中、mは0〜5の整数を表す。)
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