JP2000281396A - 固化材 - Google Patents
固化材Info
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- JP2000281396A JP2000281396A JP11090891A JP9089199A JP2000281396A JP 2000281396 A JP2000281396 A JP 2000281396A JP 11090891 A JP11090891 A JP 11090891A JP 9089199 A JP9089199 A JP 9089199A JP 2000281396 A JP2000281396 A JP 2000281396A
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- Japan
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- weight
- soil
- hydraulic composition
- gypsum
- solidifying
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/10—Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高含水土及び高有機質土等の軟弱土の固化処
理に適すると共に、原料として廃棄物を大量に使用でき
る固化材の提供。 【解決手段】 都市ゴミ焼却灰及び/又は下水汚泥焼却
灰を原料としてなる焼成物であってC3Aを10〜25重
量%、C4AFを10〜20重量%かつC3AとC4AFの合計重
量で35重量%以下、塩素を0.1重量%以下、及びC2
S、C3Sの少なくとも一種以上を含む焼成物、並びに二水
石膏及び/又は半水石膏を主体として含有する水硬性組
成物を含む固化材。
理に適すると共に、原料として廃棄物を大量に使用でき
る固化材の提供。 【解決手段】 都市ゴミ焼却灰及び/又は下水汚泥焼却
灰を原料としてなる焼成物であってC3Aを10〜25重
量%、C4AFを10〜20重量%かつC3AとC4AFの合計重
量で35重量%以下、塩素を0.1重量%以下、及びC2
S、C3Sの少なくとも一種以上を含む焼成物、並びに二水
石膏及び/又は半水石膏を主体として含有する水硬性組
成物を含む固化材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤改良用の固化
材に関するものであり、特に高含水土及び高有機質土等
の固化処理に使用する固化材に関する。
材に関するものであり、特に高含水土及び高有機質土等
の固化処理に使用する固化材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、河川、湖沼又は海底などに堆
積したヘドロ・腐植土等の高含水土や高有機質土は固化
材を用いて固化処理した後、路盤・路床の形成等に用い
られる。しかし、高炉セメント又は普通ポルトランドセ
メントを主体とする汎用型固化材で固化処理した土は、
目標とする強度が得にくく、実用的な強度を得ようとす
ると固化材の添加量が過大となって処理費用が高くな
る。また、土の種類によっては、多量に固化材を用いて
も目標強度を得ることが困難な場合もある。
積したヘドロ・腐植土等の高含水土や高有機質土は固化
材を用いて固化処理した後、路盤・路床の形成等に用い
られる。しかし、高炉セメント又は普通ポルトランドセ
メントを主体とする汎用型固化材で固化処理した土は、
目標とする強度が得にくく、実用的な強度を得ようとす
ると固化材の添加量が過大となって処理費用が高くな
る。また、土の種類によっては、多量に固化材を用いて
も目標強度を得ることが困難な場合もある。
【0003】そこで、本発明者は、特願平9−3223
64号公報において、高含水土及び高有機質土等の固化
処理のために、都市ゴミ焼却灰等の廃棄物を原料として
製造したカルシウムクロロアルミネート及びアルミン酸
カルシウムの少なくとも一方を含有するセメントを用い
た固化材を提案した。しかし、当該固化材中の速硬成分
であるカルシウムクロロアルミネート及びアルミン酸カ
ルシウム(以下、アルミニウムを含有する鉱物を「アル
ミネート」という)の少なくとも一方を含有するセメン
ト(本発明でいう「水硬性組成物」に相当する)の配合
量が40重量%を超えると、当該固化材のスラリーは硬
化が速く短時間で粘性が高くなり可使時間の確保が困難
な場合があった。もっとも、当該セメント中のアルミネ
ートの含有量を減らして可使時間を確保することもでき
るが、かかるアルミネートは主として都市ゴミ焼却灰中
のアルミ源から由来するため、これでは原料中に占める
都市ゴミ焼却灰の使用量が減ってしまい、都市ゴミ焼却
灰等の廃棄物の大量利用の観点から好ましくない。
64号公報において、高含水土及び高有機質土等の固化
処理のために、都市ゴミ焼却灰等の廃棄物を原料として
製造したカルシウムクロロアルミネート及びアルミン酸
カルシウムの少なくとも一方を含有するセメントを用い
た固化材を提案した。しかし、当該固化材中の速硬成分
であるカルシウムクロロアルミネート及びアルミン酸カ
ルシウム(以下、アルミニウムを含有する鉱物を「アル
ミネート」という)の少なくとも一方を含有するセメン
ト(本発明でいう「水硬性組成物」に相当する)の配合
量が40重量%を超えると、当該固化材のスラリーは硬
化が速く短時間で粘性が高くなり可使時間の確保が困難
な場合があった。もっとも、当該セメント中のアルミネ
ートの含有量を減らして可使時間を確保することもでき
るが、かかるアルミネートは主として都市ゴミ焼却灰中
のアルミ源から由来するため、これでは原料中に占める
都市ゴミ焼却灰の使用量が減ってしまい、都市ゴミ焼却
灰等の廃棄物の大量利用の観点から好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、本発
明は、高含水土及び高有機質土等の軟弱土の固化処理に
適すると共に、原料として廃棄物を大量に利用できる固
化材を提供することを課題とする。
明は、高含水土及び高有機質土等の軟弱土の固化処理に
適すると共に、原料として廃棄物を大量に利用できる固
化材を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究した結果、都市ゴミ焼却灰等の廃棄物
から製造された焼成物に含まれる鉱物が特定の種類及び
割合であって、かつ、副材である石膏類を所定の割合に
添加してなる固化材は、高含水土及び高有機質土等に使
用した場合でも、上記の汎用型固化材より高い強度が得
られることを見出した。また、本固化材は、廃棄物から
製造された焼成物を含む水硬性組成物の含有量を100
%まで増量できるので、上記公報において提案した固化
材と比べ、廃棄物の大量利用の観点からも優れている。
決すべく鋭意研究した結果、都市ゴミ焼却灰等の廃棄物
から製造された焼成物に含まれる鉱物が特定の種類及び
割合であって、かつ、副材である石膏類を所定の割合に
添加してなる固化材は、高含水土及び高有機質土等に使
用した場合でも、上記の汎用型固化材より高い強度が得
られることを見出した。また、本固化材は、廃棄物から
製造された焼成物を含む水硬性組成物の含有量を100
%まで増量できるので、上記公報において提案した固化
材と比べ、廃棄物の大量利用の観点からも優れている。
【0006】即ち、本発明は(1)都市ゴミ焼却灰及び
/又は下水汚泥焼却灰を原料としてなる焼成物であって
C3Aを10〜25重量%、C4AFを10〜20重量%かつC
3AとC4AFの合計重量で35重量%以下、塩素を0.1重
量%以下、及びC2S、C3Sの少なくとも一種以上を含む焼
成物、並びに二水石膏及び/又は半水石膏を主体として
含有する水硬性組成物を含む固化材を提供する。また、
(2)上記(1)に記載の水硬性組成物10〜100重
量%、無水石膏0〜25重量%及び普通ポルトランドセ
メント又は混合セメントを0〜90重量%含有する
(1)に記載の固化材を提供するものである。尚、C3A
とは3CaO・Al2O3、C4AFとは4CaO・Al2O3・Fe2O3、C2S
とは2CaO・SiO2、C3Sとは3CaO・SiO2をそれぞれ意味す
る。
/又は下水汚泥焼却灰を原料としてなる焼成物であって
C3Aを10〜25重量%、C4AFを10〜20重量%かつC
3AとC4AFの合計重量で35重量%以下、塩素を0.1重
量%以下、及びC2S、C3Sの少なくとも一種以上を含む焼
成物、並びに二水石膏及び/又は半水石膏を主体として
含有する水硬性組成物を含む固化材を提供する。また、
(2)上記(1)に記載の水硬性組成物10〜100重
量%、無水石膏0〜25重量%及び普通ポルトランドセ
メント又は混合セメントを0〜90重量%含有する
(1)に記載の固化材を提供するものである。尚、C3A
とは3CaO・Al2O3、C4AFとは4CaO・Al2O3・Fe2O3、C2S
とは2CaO・SiO2、C3Sとは3CaO・SiO2をそれぞれ意味す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用する焼成物は、都市
ゴミ焼却灰及び/又は下水汚泥焼却灰を原料としてなる
焼成物であって、C3Aを10〜25重量%、C4AFを10
〜20重量%かつC3AとC4AFの合計重量で35重量%以
下、塩素を0.1重量以下、及びC2S、C3Sの少なくとも
一種以上を含むものである。尚、ここで使用する原料
は、上記の他、貝殻類、下水汚泥に生石灰を混合した下
水汚泥乾粉その他の一般廃棄物や産業廃棄物、更には普
通のセメント原料である石灰石、粘土、珪石、アルミ
灰、ボーキサイト、鉄等と混合して成分調整した原料で
あってもよい。かかる原料を調合して、1200〜14
50℃で焼成して焼成物を製造する。
ゴミ焼却灰及び/又は下水汚泥焼却灰を原料としてなる
焼成物であって、C3Aを10〜25重量%、C4AFを10
〜20重量%かつC3AとC4AFの合計重量で35重量%以
下、塩素を0.1重量以下、及びC2S、C3Sの少なくとも
一種以上を含むものである。尚、ここで使用する原料
は、上記の他、貝殻類、下水汚泥に生石灰を混合した下
水汚泥乾粉その他の一般廃棄物や産業廃棄物、更には普
通のセメント原料である石灰石、粘土、珪石、アルミ
灰、ボーキサイト、鉄等と混合して成分調整した原料で
あってもよい。かかる原料を調合して、1200〜14
50℃で焼成して焼成物を製造する。
【0008】焼成物中のC3Aが25重量%を超えるか、
又はC4AFが20重量%を超えると、焼成物がキルン内で
溶融してしまい製造上好ましくなく、また、C3AとC4AF
の合計重量で35重量%を超えると長期強度の発現に主
として寄与するC3S(エーライト)の生成量が相対的に
少なくなり長期強度の発現性が十分でない。また、C3A
又はC4AF(アルミネート)が10重量%未満では、速硬
性が低下して短期強度が十分に得られない。
又はC4AFが20重量%を超えると、焼成物がキルン内で
溶融してしまい製造上好ましくなく、また、C3AとC4AF
の合計重量で35重量%を超えると長期強度の発現に主
として寄与するC3S(エーライト)の生成量が相対的に
少なくなり長期強度の発現性が十分でない。また、C3A
又はC4AF(アルミネート)が10重量%未満では、速硬
性が低下して短期強度が十分に得られない。
【0009】本発明で使用する水硬性組成物は、上記の
焼成物に二水石膏及び/又は半水石膏を混合して粉砕す
るか、又は、該焼成物を粉砕後に二水石膏及び/又は半
水石膏を混合して得られる。二水石膏及び/又は半水石
膏の混合量は、焼成物100重量部に対しSO3換算で
1.5〜6重量部でよい。
焼成物に二水石膏及び/又は半水石膏を混合して粉砕す
るか、又は、該焼成物を粉砕後に二水石膏及び/又は半
水石膏を混合して得られる。二水石膏及び/又は半水石
膏の混合量は、焼成物100重量部に対しSO3換算で
1.5〜6重量部でよい。
【0010】また、本固化材は、当該水硬性組成物10
〜100重量%、無水石膏0〜25重量%及び普通ポル
トランドセメント又は混合セメント0〜90重量%含有
するが、好ましくは当該水硬性組成物40〜60重量
%、無水石膏5〜15重量%及び普通ポルトランドセメ
ント又は混合セメント25〜55重量%、更に好ましく
は、当該水硬性組成物30〜60重量%、無水石膏5〜
10重量%及び普通ポルトランドセメント又は混合セメ
ント30〜55重量%含有するものである。水硬性組成
物の含有量が10重量%未満では、速硬成分であるアル
ミネートの含有量が少なくなり固化材の強度発現性が低
く好ましくない。また、無水石膏の含有量が25重量%
を超えると、固化材を使用した改良土が膨張して地盤、
路盤等の平滑性が確保できない。更に、普通ポルトラン
ドセメント又は混合セメントの含有量が90重量%を超
えると、固化材の初期強度発現性が低下し、当該セメン
トを単独に使用した場合とほとんど変わらなくなり好ま
しくない。
〜100重量%、無水石膏0〜25重量%及び普通ポル
トランドセメント又は混合セメント0〜90重量%含有
するが、好ましくは当該水硬性組成物40〜60重量
%、無水石膏5〜15重量%及び普通ポルトランドセメ
ント又は混合セメント25〜55重量%、更に好ましく
は、当該水硬性組成物30〜60重量%、無水石膏5〜
10重量%及び普通ポルトランドセメント又は混合セメ
ント30〜55重量%含有するものである。水硬性組成
物の含有量が10重量%未満では、速硬成分であるアル
ミネートの含有量が少なくなり固化材の強度発現性が低
く好ましくない。また、無水石膏の含有量が25重量%
を超えると、固化材を使用した改良土が膨張して地盤、
路盤等の平滑性が確保できない。更に、普通ポルトラン
ドセメント又は混合セメントの含有量が90重量%を超
えると、固化材の初期強度発現性が低下し、当該セメン
トを単独に使用した場合とほとんど変わらなくなり好ま
しくない。
【0011】尚、本固化材には、流動性、耐久性等の諸
物性の改善のため、フライアッシュ、石炭灰、スラグ等
の混和材や減水剤、AE減水剤等の混和剤を使用するこ
とができる。
物性の改善のため、フライアッシュ、石炭灰、スラグ等
の混和材や減水剤、AE減水剤等の混和剤を使用するこ
とができる。
【0012】以下に、本固化材の使用の態様を示す。固
化材の添加量は、対象土の性状や施工条件、固化体強度
の要求性能にもよるが、一般に対象土1m3に対して5
0〜300kgでよい。また、固化材の使用方法は、対
象土に固化材を粉体のまま添加・混合するドライ添加
と、水を加えてスラリーとして添加・混合するスラリー
添加が可能である。スラリー添加の場合の水・固化材比
は、固化材の添加量や施工条件等によるが、一般に80
%〜120%程度が好ましい。
化材の添加量は、対象土の性状や施工条件、固化体強度
の要求性能にもよるが、一般に対象土1m3に対して5
0〜300kgでよい。また、固化材の使用方法は、対
象土に固化材を粉体のまま添加・混合するドライ添加
と、水を加えてスラリーとして添加・混合するスラリー
添加が可能である。スラリー添加の場合の水・固化材比
は、固化材の添加量や施工条件等によるが、一般に80
%〜120%程度が好ましい。
【0013】
【実施例】以下に、本発明を実施例によって具体的に示
すが、これらの実施例は本発明を限定するものではな
い。
すが、これらの実施例は本発明を限定するものではな
い。
【0014】水硬性組成物(A)の製造 表1に示す乾燥した都市ゴミ焼却灰(灰a)32.6重
量%、石灰石粉63.25重量%、鉄原料2.7重量
%、ソーダ灰(炭酸ナトリウム99.6重量%含有;セ
ントラル硝子社製)1.45重量%を配合して成分調整
した原料を、ロータリーキルンを用いて1300〜14
50℃で焼成した。得られた焼成物(a)は縦型ミルで
粉砕した後、半水石膏をSO3換算で2.1重量%外割
で添加・混合して水硬性組成物(A)を製造した。水硬
性組成物(A)の粉末度はブレーン比表面積で3900
cm2/gであった。尚、製造した焼成物(a)の鉱物
組成を表2に示す。
量%、石灰石粉63.25重量%、鉄原料2.7重量
%、ソーダ灰(炭酸ナトリウム99.6重量%含有;セ
ントラル硝子社製)1.45重量%を配合して成分調整
した原料を、ロータリーキルンを用いて1300〜14
50℃で焼成した。得られた焼成物(a)は縦型ミルで
粉砕した後、半水石膏をSO3換算で2.1重量%外割
で添加・混合して水硬性組成物(A)を製造した。水硬
性組成物(A)の粉末度はブレーン比表面積で3900
cm2/gであった。尚、製造した焼成物(a)の鉱物
組成を表2に示す。
【0015】水硬性組成物(B)の製造 表1に示す乾燥した都市ゴミ焼却灰(灰b)16.1重
量%、石灰石粉69.3重量%、粘土10.8重量%、
鉄原料3.2重量%、ソーダ灰(炭酸ナトリウム99.
6重量%含有;セントラル硝子社製)0.6重量%を配
合して成分調整した原料を、ロータリーキルンを用いて
1200〜1350℃で焼成した。得られた焼成物
(b)に、半水石膏をSO3換算で2.2重量%外割で
添加し、縦型ミルで粉砕して水硬性組成物(B)を製造
した。水硬性組成物(B)の粉末度はブレーン比表面積
で4900cm2/gであった。尚、製造した焼成物
(b)の鉱物組成を表2に示す。
量%、石灰石粉69.3重量%、粘土10.8重量%、
鉄原料3.2重量%、ソーダ灰(炭酸ナトリウム99.
6重量%含有;セントラル硝子社製)0.6重量%を配
合して成分調整した原料を、ロータリーキルンを用いて
1200〜1350℃で焼成した。得られた焼成物
(b)に、半水石膏をSO3換算で2.2重量%外割で
添加し、縦型ミルで粉砕して水硬性組成物(B)を製造
した。水硬性組成物(B)の粉末度はブレーン比表面積
で4900cm2/gであった。尚、製造した焼成物
(b)の鉱物組成を表2に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】使用材料 上記の水硬性組成物(A)、水硬性組成物(B)及び表
3に示す材料を用いて、表4に示す配合の固化材を調整
した。
3に示す材料を用いて、表4に示す配合の固化材を調整
した。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】試験方法及びその結果 (1)一軸圧縮強さ試験 JGS 0821「安定処理土の締固めをしない供試体作製方
法」に準拠して作製した供試体を、JIS A 1216「土の
一軸圧縮試験方法」に準じ材齢7日及び28日の一軸圧縮
強さを測定した。この結果を表5に示す。尚、本試験に
用いた対象土は、含水比45%のシルト質砂及び含水比30
0%の有機質土であり、固化材の添加量は、対象土1m3当
たり、それぞれ70kg及び150kgである。また、材齢28
日の一軸圧縮強さの実用的な値は、盛土の安定性の確保
及び重機走行を考慮すると、対象土がシルト質砂の場合
は5kgf/cm2以上、有機質土の場合は7kgf/cm2以上であ
る。
法」に準拠して作製した供試体を、JIS A 1216「土の
一軸圧縮試験方法」に準じ材齢7日及び28日の一軸圧縮
強さを測定した。この結果を表5に示す。尚、本試験に
用いた対象土は、含水比45%のシルト質砂及び含水比30
0%の有機質土であり、固化材の添加量は、対象土1m3当
たり、それぞれ70kg及び150kgである。また、材齢28
日の一軸圧縮強さの実用的な値は、盛土の安定性の確保
及び重機走行を考慮すると、対象土がシルト質砂の場合
は5kgf/cm2以上、有機質土の場合は7kgf/cm2以上であ
る。
【0022】
【表5】
【0023】表5に示すように、本発明に係る固化材
(実施例1〜14)は、高炉セメント(比較例1)又は
普通セメント(比較例2)と比べ、対象土がシルト質
砂、有機質土共に、材齢7日及び28日における一軸圧
縮強さは大きく、実用的な値(材齢28日で、対象土が
シルト質砂の場合は5kgf/cm2以上、有機質土の場合は
7kgf/cm2以上)を超えている。また、水硬性組成物の
含有量が40重量%を超える固化材(実施例1〜4、実
施例8〜11)でも、強度発現性に優れ使用可能であ
る。
(実施例1〜14)は、高炉セメント(比較例1)又は
普通セメント(比較例2)と比べ、対象土がシルト質
砂、有機質土共に、材齢7日及び28日における一軸圧
縮強さは大きく、実用的な値(材齢28日で、対象土が
シルト質砂の場合は5kgf/cm2以上、有機質土の場合は
7kgf/cm2以上)を超えている。また、水硬性組成物の
含有量が40重量%を超える固化材(実施例1〜4、実
施例8〜11)でも、強度発現性に優れ使用可能であ
る。
【0024】(2)乾湿繰り返し試験(安定処理路盤の
耐久性を推定するための試験) JHS 213「セメント安定処理混合物の突固め試験方法」
に準拠して固化処理土を作成した。この固化処理土を用
いて、JHS 214「突固めたセメント安定処理混合物の乾
湿くり返し試験方法」に従い試験し、固化処理土の体積
変化率及び損失量を求めた。この結果を表6に示す。
尚、本試験に用いた対象土は含水比32%の粘質土であ
り、固化材の添加量は、対象土1m3当たり300kgである。
また、体積変化率及び損失量の実用的な値は、実際の改
良路床・路盤の長期安定性を考慮すると、それぞれ2%
以下及び14%以下である。
耐久性を推定するための試験) JHS 213「セメント安定処理混合物の突固め試験方法」
に準拠して固化処理土を作成した。この固化処理土を用
いて、JHS 214「突固めたセメント安定処理混合物の乾
湿くり返し試験方法」に従い試験し、固化処理土の体積
変化率及び損失量を求めた。この結果を表6に示す。
尚、本試験に用いた対象土は含水比32%の粘質土であ
り、固化材の添加量は、対象土1m3当たり300kgである。
また、体積変化率及び損失量の実用的な値は、実際の改
良路床・路盤の長期安定性を考慮すると、それぞれ2%
以下及び14%以下である。
【0025】
【表6】
【0026】表6に示すように、本発明に係る固化材
(実施例1〜14)は、高炉セメント(比較例1)又は
普通セメント(比較例2)と比べ、改良土の体積変化率
及び損失量が低く、実用的な値(体積変化率で2%以
下、損失量で14%以下)を満たしているため、耐久性
の点でも実用性に優れていることが分かる。また、水硬
性組成物の含有量が40重量%を超える固化材(実施例
1〜4、実施例8〜11)でも耐久性に優れているた
め、本固化材の使用を通じて廃棄物の大量利用を図るこ
とができる。
(実施例1〜14)は、高炉セメント(比較例1)又は
普通セメント(比較例2)と比べ、改良土の体積変化率
及び損失量が低く、実用的な値(体積変化率で2%以
下、損失量で14%以下)を満たしているため、耐久性
の点でも実用性に優れていることが分かる。また、水硬
性組成物の含有量が40重量%を超える固化材(実施例
1〜4、実施例8〜11)でも耐久性に優れているた
め、本固化材の使用を通じて廃棄物の大量利用を図るこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の固化材は以下の効果を有する。 高含水土及び高有機質土等に使用した場合でも、高い
強度が得られる。 固化処理した土は、耐久性に優れる。 廃棄物から製造された焼成物を含む水硬性組成物の含
有量は、本固化材中に100%まで増量できるので、廃
棄物の大量利用に適する。
強度が得られる。 固化処理した土は、耐久性に優れる。 廃棄物から製造された焼成物を含む水硬性組成物の含
有量は、本固化材中に100%まで増量できるので、廃
棄物の大量利用に適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 17/08 E02D 3/12 17/10 B09B 3/00 ZAB E02D 3/12 303L // C09K 103:00 Fターム(参考) 2D040 AC00 AC05 CA01 CA03 CA04 CA05 CA10 CB01 CB03 4D004 AA36 BA02 BA10 CA15 CA30 CC13 4H026 CA01 CA02 CA04 CA06 CB02 CB05 CB07 CC02 CC06
Claims (2)
- 【請求項1】 都市ゴミ焼却灰及び/又は下水汚泥焼却
灰を原料としてなる焼成物であってC3Aを10〜25重
量%、C4AFを10〜20重量%かつC3AとC4AFの合計重
量で35重量%以下、塩素を0.1重量%以下、及びC2
S、C3Sの少なくとも一種以上を含む焼成物、並びに二水
石膏及び/又は半水石膏を主体として含有する水硬性組
成物を含む固化材。 - 【請求項2】 請求項1に記載の水硬性組成物10〜1
00重量%、無水石膏0〜25重量%及び普通ポルトラ
ンドセメント又は混合セメント0〜90重量%含有する
請求項1に記載の固化材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11090891A JP2000281396A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 固化材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11090891A JP2000281396A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 固化材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000281396A true JP2000281396A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14011048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11090891A Pending JP2000281396A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 固化材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000281396A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100464666B1 (ko) * | 2001-06-07 | 2005-01-03 | 한국해양연구원 | 굴패각을 이용한 지반개량형 고화재 제조방법 |
JP2006525217A (ja) * | 2003-04-29 | 2006-11-09 | ハント,ゲイリー | セメント系材料 |
KR100833217B1 (ko) | 2007-04-03 | 2008-05-28 | 주식회사 제철세라믹 | 준설토의 고화방법 및 이에 사용되는 준설토용 고화제 |
JP2009079100A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Taiheiyo Cement Corp | 固化材 |
CN111689702A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-09-22 | 阳新娲石水泥有限公司 | 一种早强型抗硫酸盐水泥 |
CN112830758A (zh) * | 2021-02-26 | 2021-05-25 | 何旭阳 | 一种环保型土壤固化剂及其制备方法 |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11090891A patent/JP2000281396A/ja active Pending
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