JP2000281190A - 加圧式充填装置 - Google Patents

加圧式充填装置

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JP2000281190A
JP2000281190A JP11084045A JP8404599A JP2000281190A JP 2000281190 A JP2000281190 A JP 2000281190A JP 11084045 A JP11084045 A JP 11084045A JP 8404599 A JP8404599 A JP 8404599A JP 2000281190 A JP2000281190 A JP 2000281190A
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JP
Japan
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gas
valve
liquid
filling
container
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JP11084045A
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English (en)
Inventor
Kenichi Tsukano
健一 塚野
Katsunori Tanigawa
勝則 谷川
Shinya Kamori
慎也 加森
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Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 容器2内への充填液3の充填終了前のス
ニフト通路25の開放前では、ガスバルブ18は閉鎖さ
れ、その下方のガス通路11内に圧力ガス5’が封入さ
れるとともに、さらにその下方側のガス通路11内に充
填液3が入っている。この後、スニフト通路25が開放
されると、容器2内の上部残存空間が大気に解放され
る。すると、ガスバルブ18の下方のガス通路11内の
圧力ガス5’が、ガスバルブ18よりも下方のガス通路
11の容積と同じ体積まで膨張する。これに伴って、ガ
ス通路11内の充填液3が全て容器2内に押し戻され
る。 【効果】 ベントチューブ8(ガス通路11)の下端を
次の容器2に挿入してガスバルブ18を開放した際に、
ガス通路11内に充填液3がないので、それが泡立って
容器2内に噴出することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡性の充填液を容器内
に充填する加圧式充填装置に関し、より詳しくは、その
充填バルブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加圧式充填装置として次のような
構成を備えたものは知られている。すなわち、発泡性の
充填液を貯溜するとともに上部空間に圧力ガスを導入し
たタンクと、上記タンクの円周方向複数箇所に設けられ
て容器内に充填液を充填する充填バルブとを備え、上記
充填バルブは、容器内に充填液を注入する液通路と、上
記液通路を上下方向に貫通して配設され、上端をタンク
内の上部空間に位置させたベントチューブと、ベントチ
ューブの内部空間によって構成したガス通路と、このガ
ス通路を開閉するガスバルブと、ベントチューブの外周
部に設けた弁体と液通路に形成した弁座とからなり液通
路を開閉する液バルブと、容器内の上部残存空間内に密
封された圧力ガスを外部に逃すスニフト通路と、上記ス
ニフト通路を開閉するスニフトバルブとを備え、容器の
上端を密閉するとともにベントチューブの下端を容器内
に挿入してからガスバルブおよび液バルブを開放して容
器内に充填液の充填を開始し、次にガスバルブおよび液
バルブを閉鎖してからスニフトバルブによってスニフト
通路を開放して容器内の上部残存空間内に密封された圧
力ガスを外部に逃して充填を終了するようにした加圧式
充填装置は知られている(例えば、特公昭40−131
52号公報、特公昭53−10511号公報)。上記特
公昭40−13152号公報の装置においては、ガスバ
ルブをタンク内の液面よりも低い位置に設けてあり、容
器内への充填液の充填終了時にベントチューブ内を上昇
する充填液とガスバルブとの間に圧力ガスが残留しない
ように構成している。これによって、スニフト通路を開
放した際にベントチューブ内に残留した充填液が圧力ガ
スによって容器内に噴出することを防止して、容器内の
充填液が泡立つのを防止している。他方、特公昭53−
10511号公報の装置においては、充填終了時にベン
トチューブ内に残留する圧力ガスを大気に解放する機構
を設けてあり、それによって、その後にスニフト通路を
開放した際にベントチューブ内に残留した充填液が圧力
ガスによって容器内に噴出することを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の装置では、スニフト通路を開放した後の状態ではガ
スバルブよりも下方側となるベントチューブ内に充填液
が残留する構成となっていたものである。そのため、次
に充填すべき容器内にベントチューブを挿入してガスバ
ルブを解放した際に、ベントチューブを介してタンク内
から容器内に導入される圧力ガスの圧力によって、ガス
通路内に残留していた充填液が泡立った状態で容器内に
噴出し充填に伴って上昇して容器から吹きこぼれるとい
う欠点があった。そのため、上記従来の装置では、泡立
ちを抑えるために充填終了後においてベントチューブ内
に出来るだけ充填液が残らないようにする必要があり、
したがって、ベントチューブの内径を出来るだけ小さく
する必要があった。しかしながら、このようにベントチ
ューブの内径を小さくすると、容器内への充填液の充填
中にベントチューブを介しての容器内からタンクへの排
気効率が悪くなり、高速充填が出来ないという欠点があ
った。そこで、本発明は、スニフト通路を開放させた際
および容器内への充填液の充填開始時に容器内で充填液
が泡立つことを防止することを目的とするものある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、上
述した加圧式充填装置において、上記ガスバルブをタン
ク内の充填液の液面の高さよりも低い位置に設け、充填
を開始後にガスバルブが閉鎖された際の該ガスバルブよ
りも下方側のガス通路の容積をV0とし、また、上記ガ
スバルブが閉鎖されてからスニフトバルブを開放させる
前の状態において上記ガスバルブの下方側となるガス通
路内に封入された圧力ガスの体積をV1としたときに、
(V0−V1)/V1の値をほぼ2から6に設定したも
のである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、容器内への充填液の
充填終了前のスニフト通路が開放される前の状態では、
閉鎖されたガスバルブの下方側となるガス通路内に加圧
ガスが封入されるとともに、その加圧ガスの下方側とな
るガス通路内に容器内から押し上げられた充填液が入り
込んでいる。そして、この状態からスニフトバルブによ
ってスニフト通路が開放されると、容器内の上部空間が
大気に解放されるので、ガスバルブの下方側となるガス
通路内の圧力ガスが膨張する。この時、圧力ガスはあら
かじめ設定された上記値に基づいて必要量膨張するよう
になっているので、ガス通路内に入り込んでいた充填液
が高い圧力によって容器内に噴出されることがなく、ま
たこれに伴う容器内の充填液への圧力ガスの吹き込み量
は無くなるか低く抑えられるため、スニフト通路が開放
された際の容器内の充填液の泡立ちは防止される。また
この結果、ガス通路内には充填液が実質的に残留しない
か、わずかしか残留しないようになっているため、ベン
トチューブ(ガス通路)の下端を次に充填すべき容器に
挿入してガスバルブが開放された際に、ベントチューブ
(ガス通路)の下端部から充填液が噴出して泡立つこと
はない。これにより、ベントチューブの内径を大きくす
ることが可能となるので、容器内への充填液の充填中に
ベントチューブを介して容器内からタンクへ排出される
圧力ガスの排気効率が向上され、容器内への充填液の充
填に要する時間を従来よりも短縮することができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1ないし図2において、1は容器2内に発泡性の
充填液3を充填する加圧式充填装置である。本実施例で
は、容器2としてペットボトルを用いている。加圧式充
填装置1は、回転体としてのタンク4を備えており、こ
のタンク4内に発泡性の充填液3を貯溜するとともに、
上部空間に圧力ガス5として炭酸ガスを導入している。
圧力ガス5の圧力は、図示しない従来公知の制御手段に
よって制御できるようになっている。また、本実施例で
は、従来公知の液面制御手段9を備えており、この液面
制御手段9によってタンク4内の充填液3の液面3aの
高さを所定高さに維持するようにしている。タンク4の
底部における外周部には、円周方向等間隔位置に複数の
充填バルブ6を配設している。充填バルブ6は、タンク
4の底部の上下方向の貫通孔からなる液通路7と、この
液通路7を上下方向に貫通し、かつ上端8aをタンク4
内の充填液3の液面3aよりも上方側(上部空間)に位
置させたベントチューブ8とを備えている。ベントチュ
ーブ8の内部空間はガス通路11としてあり、このガス
通路11を介してタンク4内の圧力ガス5を容器2内に
導入できるように構成するとともに、充填バルブ6によ
る容器2内への充填液3の充填中においては、ガス通路
11を介して容器2内の圧力ガス5をタンク4内に排出
できるようにしている。上記ベントチューブ8における
下方側の外周部には、環状の弁体12を一体に取り付け
てあり、他方、この弁体12の近接下方側となる液通路
7に環状突出部からなる弁座13を形成している。上記
弁体12と弁座13とによって液通路7を開閉する液バ
ルブ14を構成している。
【0007】ベントチューブ8における上端8a側の部
分は、下方側よりも拡径させた大径部8Aとしてあり、
この大径部8Aの上方外周部に筒状部材15を上方側か
ら摺動自在に嵌合している。筒状部材15の外周部とベ
ントチューブ8の外周部とにわたってばね16を弾装し
ている。このばね16の弾撥力によって筒状部材15と
ベントチューブ8とを上下に離隔する方向に常時付勢し
ている。また、ばね16よりも下方側となる大径部8A
の外周部には、環状部材19を嵌着してあり、この環状
部材19をばね20によって上方にむけて付勢してい
る。したがって、ベントチューブ8および筒状部材15
は、ばね20によって常時上方にむけて付勢されてい
る。そして、棒状部材17の下端を上方側から筒状部材
15内に挿入した後、ベントチューブ8の大径部8A内
に挿入している。ベントチューブ8における大径部8A
とその下方側の小径部8bとの境界部に円錐状の弁座8
cを形成している。棒状部材17の下端部は概略球状の
弁体17aとしてあり、この弁体17aを弁座8cに上
方側から着座させている。この弁体17aと弁座8cと
によって、ガス通路11を開閉するガスバルブ18を構
成している。棒状部材17における上下方向中央側には
大径部17bを形成してあり、この大径部17bと、そ
の近接上方側となる筒状部材15の段部とにわたってば
ね21を弾装している。これによって、棒状部材17を
常時下方に付勢して弁体17aを弁座8cに着座させて
ガスバルブ18を閉鎖させるようにしている。また、従
来公知のものと同様に、カムレバー22の回転軸22a
の先端部には軸方向と直交させたU字形の係合部22b
を設けてあり、このU字形の係合部22bを、筒状部材
15側の上下のフランジの中間となる外周部に係合させ
ている。タンク4が回転されることに伴ってカムレバー
22が後述するカム部材23,24と係合することによ
り、このカムレバー22を正逆に回転させるようにして
いる。これに連動して筒状部材15が昇降されるので、
ガスバルブ18が開閉されるとともにベントチューブ8
も昇降されて液バルブ14が開閉されるようになってい
る。図3に示すように、充填区間Aには、その開始位置
に上記カムレバー22と係合してこれを逆転させる開放
用のカム部材23を配置している。この開放用のカム部
材23によってカムレバー22を逆転させた際には、筒
状部材15が上昇される。これにより、棒状部材17の
大径部17bが弾接されて筒状部材15と一体的に棒状
部材17が上昇する(図2)。これにより、棒状部材1
7がベントチューブ8に対して上昇されてガスバルブ1
8が開放されるので、圧力ガス5が容器2内に導入され
る。そして、容器2内とタンク4内の圧力ガス5の圧力
が同じになると、ばね16に抗してベントチューブ8が
持ち上げられるので、液バルブ14も開放されて容器2
内への充填液の充填が開始されるようになっている。そ
して、容器2内への充填液3の充填が進行して、充填液
3がタンク4内の液面3aに応じた所定高さまで上昇さ
れた時点で、液バルブ14を介しての容器2内へ充填液
の充填が停止するようになっている。
【0008】また充填区間Aの末端部には、閉鎖用のカ
ム部材24を配設している。カム部材24が上記カムレ
バー22と係合してカムレバー22を正転させると、筒
状部材15が押し下げられる。これに伴って、ばね21
の弾撥力によって棒状部材17が下降してガスバルブ1
8が閉鎖されるとともに、ばね16の弾撥力および弁体
17aが弁座8cに押し付けられる下方側への力によっ
て、ベントチューブ8がばね20に抗して下降して液バ
ルブ14が閉鎖されるようになっている。なお、このと
き、棒状部材17が下降を停止した後も、筒状部材15
が下降し大径部17bとその下方側となる筒状部材15
の段部とは離隔される。次に、上記液通路7には、液バ
ルブ14よりも下流側位置にスニフト通路25の一端を
開口させている。スニフト通路25の他端は、大気に連
通させている。このスニフト通路25に、それを開閉す
るスニフトバルブ26を設けてあり、スニフトバルブ2
6は、ばね27に付勢されて、通常ではスニフト通路2
5を閉鎖している。図3に示すように、上記充填区間A
の下流側となるスニフト区間Bには、上記スニフトバル
ブ26と係合してこれを開放するスニフトカム28を配
設している。さらに充填バルブ6の下方側には、昇降自
在なガイドロッドに連結した支持部材31を配設してあ
り、この支持部材31に容器2の上端と当接してその内
部を密封する環状のパッキン32および容器2のセンタ
リングを行なうガイドコーン33を取付けている。上述
した構成は基本的に従来公知のものと変わるところはな
い。
【0009】ところで、図1に示すように、容器2内へ
充填液3の充填を開始してから容器2内の充填液3によ
ってガス通路11が閉鎖されると、容器2内の充填液3
がベントチューブ8(ガス通路11)内を上昇するが、
所定の高さ位置で停止する。ガス通路11が充填液3に
よって閉鎖された時点においては、容器2内の充填液3
には、タンク4内の充填液3にかかる圧力(圧力ガス5
の圧力)と同じ圧力が作用し、かつ、ベントチューブ8
(ガス通路11)には、圧力ガス5の圧力が上方より作
用している。そのため、充填液3がベントチューブ8
(ガス通路11)内をタンク4内における充填液3の液
面3aの高さと等しい高さまで上昇したところで圧力が
均衡した状態となる。したがって、液バルブ14の弁座
13の位置からタンク4内の液面3aまでの高さH1
と、容器2内の充填液3の液面の位置からガス通路11
内を上昇した充填液3の液面3a’までの高さH2とは
ほぼ等しい高さとなる。また、このようにして容器2内
への充填が行われた後、ガスバルブ18および液バルブ
14が閉鎖されるが、このスニフト通路25を開放する
前の状態においては、ガスバルブ18よりも下方側のガ
ス通路11内に圧力ガス5’が封入された状態となって
いる。このときガスバルブ18よりも下方のガス通路1
1内に封入されている圧力ガス5’の体積をV1とし、
また、ガスバルブ18よりも下方側のガス通路11の容
積をV0とする。そして、このあとにスニフトバルブ2
6によってスニフト通路25が開放されて容器2内の上
部残存空間が大気に解放されるので、ガスバルブ18の
下方のガス通路11内に封入された圧力ガス5’が膨張
してガス通路11内の充填液が容器内に戻される。この
際にガス通路11内の圧力ガス5’が最大に膨張した時
の全体積をV2とする。しかして、本実施例は、上述し
たことを前提として、ベントチューブ8(ガス通路1
1)におけるガスバルブ18の位置を次のように改良す
ることにより、容器2内の上部残存空間が大気に開放さ
れた際に、充填液3が容器2内で泡立つことを防止しつ
つ、次に充填すべき容器2に対しガスバルブ18を開放
した際に、ベントチューブ内を上昇した充填液3が噴出
して泡立つことを防止したものである。すなわち、先
ず、本実施例では、上記ガスバルブ18をタンク4内の
充填液3の液面3aよりも下方側に配置し、さらには
(V0−V1)/V1の値が、2から6の範囲となるよ
うにその位置を設定するものである。従来からタンク4
内に導入する圧力ガス5の圧力は、充填液3の種類に応
じてゲージ圧で2ないし6Kg・f/cm2に設定され
る。このことから、ガスバルブ18よりも下方のガス通
路11内に封入されている圧力ガスの体積V1は、スニ
フト通路25の開放により3から7倍の範囲で膨張し
て、V2となるものである。そこで、本実施例では、タ
ンク4内の液面3aの高さがほぼ一定の状態において、
(V0−V1)/V1の値が2から6となる範囲内で、
ベントチューブ8(ガス通路11)の下端からの容積に
対するガスバルブ18の位置を設定するように構成した
ものである。これにより、スニフト通路25を開放した
際および容器2内への充填開始時の泡立ちはいずれも低
く抑えられるものであるが、より好ましくは、圧力ガス
5の設定値に対応させてV1を設定することにより、こ
れにより、V1が膨張した際のV2がV0に近似するよ
うになっている。つまり、ベントチューブ8内に封入さ
れた圧力ガス5’の圧力はタンク4内の圧力ガス5の設
定圧に等しく、大気解放時に何倍に膨張するかはその値
によって決まる。ここからベントチューブ8内に封入さ
れている圧力ガス5’の体積(V1)に対する膨張時の
圧力ガス5’の体積(V2)が求められるので、これに
基づきベントチューブ8内を上昇する充填液3の体積に
対するV1の値を設定しその合計がガスバルブ18より
も下方側のガス通路11の容積(V0)に近似するよう
にガスバルブ18の位置を設定するようにする。例え
ば、タンク4内の圧力ガス5の圧力がゲージ圧で4Kg
・f/cm2に設定されている場合にはV1は5倍に膨
張してV2となるので、ベントチューブ8内を上昇する
充填液3の体積(V0−V1):封入されている圧力ガ
ス5’の体積(V1)が4:1の比率、つまり(V0−
V1)/V1の値が4となるようにベントチューブ8の
下端に対するガスバルブ18の位置を設定してV0を規
定すると、スニフト通路25を開放した時にはガスバル
ブ18の下方に残留していた圧力ガス5’は5倍に膨張
してV2=V0となり、必要最小限の圧力によりベント
チューブ8内を上昇した充填液3を容器内に戻すことが
でき、さらに充填液3内に膨張した圧力ガスを吹き込む
こともないので容器2内の充填液3の泡立ちは防止され
るものである。また実質的にベントチューブ8内には充
填液3が残留しないので次の容器の充填液3の充填の際
に、容器2内にベントチューブ8から充填液3が噴出さ
れることがないものである。さらに本実施例においては
液面制御手段9を備えており、この液面制御手段9が維
持するタンク4内の充填液3の液面3aの高さの設定を
変更することにより、ガス通路11内を上昇する充填液
3の液面3a’の高さH2を調整することができる。こ
れによりタンク4内の圧力ガス5の設定値に対応させ
て、V1の値を可変的に調整することができる。またこ
の場合、ガスバルブ18から下方のベントチューブ8内
の内径が変化しないものとすると、上記(V0−V
1):V1の体積比はそのままベントチューブ8の下端
からの高さの比に置き換えることができるのでV1の変
更が容易に行える。例えば、(V0−V1)/V1の値
を4と設定した状態から、タンク4内の圧力ガス5の圧
力が5Kg・f/cm2に変更される場合には、液面制
御手段9によりタンク4内の充填液3の液面3aの高さ
を所定量だけ上昇させてベントチューブ8内を上昇する
充填液3の高さ3a’を上昇させ、V1の値を減少させ
るようにする。つまり、ベントチューブ8の下端からの
高さの比率として(V0−V1):V1=4:1から
(V0−V1):V1=5:1に変更させて(V0−V
1)/V1の値を5に変更するようにする。これにより
タンク4内の圧力ガス5の設定圧に応じてV1の体積を
可変することができる。
【0010】(作動説明)以上の構成において、タンク
4が矢印方向に回転されることに伴って、容器2が供給
スターホイル34によって図示しない昇降テーブル上に
供給される。すると、容器2は上記充填区間Aよりも前
の部分において昇降テーブルによって上昇され、この昇
降テーブルによって上昇される容器2は、その上端部が
ガイドコーン33によってセンタリングされつつパッキ
ン32に圧着されて密封され、同時にベントチューブ8
の下端部が相対的に容器2内に挿入される(図1に想像
線で図示)。容器2がパッキン32によって密封された
後、開放用のカム部材23によってカムレバー22が逆
転されてガスバルブ18が開放され、タンク4内の圧力
ガス5がガス通路11を介して容器2内に導入される。
また、この後、容器2内の圧力ガス5の圧力がタンク4
内の圧力ガス5と同一となると、ばね20によって環状
部材19を介してベントチューブ8が上昇されて液バル
ブ14も開放される(図2)。これによりタンク4内の
充填液3は液通路7内を流下し、容器2内に充填され、
充填液3の充填にともなって容器2内の圧力ガス5はガ
ス通路11を介してタンク4内の上部空間に排出され
る。
【0011】容器2内への充填液3の充填が進んで、容
器2内に充填された充填液3がベントチューブ8の下端
開口すなわちガス通路11の下端を閉鎖した後、ガス通
路11内を上昇して所定位置に到達すると、液通路7か
ら容器2内への充填液3の充填が停止する。上述したよ
うに、この状態において容器2内の充填液3の液面から
ガス通路11内の充填液3の液面3a’まで高さH2
は、液バルブ14からタンク4内の充填液3の液面3a
までの高さと同一となっている。この後、カムレバー2
2が閉鎖用のカム部材24に係合して正転されると、筒
状部材15が下降されるので、それに伴ってガスバルブ
18および液バルブ14が閉鎖される(図1)。この状
態において、ガスバルブ18より下方側のガス通路11
内に封入されている圧力ガス5’の体積V1は、ガスバ
ルブ18より下方側のガス通路11の容積V0の1/7
から1/3となっている。この後、容器2がスニフト区
間Bに移動されると、スニフトバルブ26がスニフトカ
ム28に係合して開放されるので、容器2内の上部残存
空間に密封されていた圧力ガス5が液通路7とスニフト
通路25を介して外部(大気中)に放出される。このよ
うに容器2内の上部残存空間が大気に解放されることに
伴って、ガスバルブ18の下方の圧力ガス5’が徐々に
膨張し、最大限で上記V0とほぼ同じ体積まで膨張し、
それによってガス通路11内の充填液3のほぼ全てが容
器2内に押し戻される。換言すると、スニフト通路25
が開放されると、容器2内の上部残存空間が大気に開放
され、それに伴って、ガス通路11内にあったほぼ全て
の充填液3が容器内に押し戻され、ガス通路11内には
充填液3が存在しない状態となる。
【0012】この後、容器2がスニフト区間Bを通過す
ると、スニフトバルブ26がスニフトカム28から離隔
するので、スニフトバルブ26はばね27の弾撥力によ
ってスニフト通路25を閉鎖する。その後、上記昇降テ
ーブルの下降により容器2の上端開口部がパッキン32
から離隔して容器2の密封状態が解除され、このように
して充填が完了した容器2は排出側スターホイル35に
よって昇降テーブル上から排出される。以上のように、
容器2内への充填を終了した後の充填バルブ6は、その
ガス通路11内に前の充填の際の充填液3が残留してい
ない。そのため、このあとに、次の容器3の上端口部を
密封して充填バルブ6のベントチューブ8(ガス通路1
1)を容器3内に挿入してからガスバルブ18を開放さ
せた時に、ガス通路11内には充填液3が残存していな
いので、タンク4内の圧力ガス5が容器2内に導入され
ても、泡立った充填液3が容器2内に付着することはな
い。そして、この後、上述したように、液バルブ14が
開放されて、液通路7を介して容器2内に充填液3充填
が行われる。
【0013】以上のように本実施例においては、充填終
了直前において、ガスバルブ18の下方の圧力ガス5’
が大気圧まで膨張した際の最大体積V2が、ガスバルブ
18より下方のガス通路の容積V0とほぼ同じになって
いる。そのため、容器2内への次回の充填時にガスバル
ブ18を開放した際に、ベントチューブ8(ガス通路1
1)の下端部から充填液3が泡立って容器2内に噴出す
ることはない。またスニフトバルブ26を開放したとき
にもベントチューブ8(ガス通路11)に残留していた
充填液が容器2内に泡立って戻されるようなことはな
い。そして、上述した効果に関連して本実施例では、ベ
ントチューブ8(ガス通路11)の内径を大きくするこ
とが可能となるので、容器2内への充填液の充填中にベ
ントチューブ8(ガス通路11)を介して容器2内から
タンク4の上部空間への排出される圧力ガスの排気効率
が上昇する。これにより、容器2内への充填液の充填に
要する時間を従来よりも短縮することができるので、高
速充填が可能な充填バルブ6を提供できる。なお、上記
実施例では、容器としてペットボトルを用いていたが、
容器としては、びんやアルミ缶およびスチール缶を用い
ても良い。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高速充
填が可能な充填バルブを提供できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1と異なる状態を示す断面図
【図3】図1に示した一実施例に関する概略の平面図
【符号の説明】
1 加圧式充填装置 2 容器 7 充填液 4 タン
ク 6 充填バルブ 7 液通
路 8 ベントチューブ 11 ガ
ス通路 14 液バルブ 18 ガ
スバルブ 25 スニフト通路 26 ス
ニフトバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加森 慎也 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内 Fターム(参考) 3E079 AA01 BB02 CC04 CD08 CD42 DE12 FF03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡性の充填液を貯溜するとともに上部
    空間に圧力ガスを導入したタンクと、上記タンクの円周
    方向複数箇所に設けられて容器内に充填液を充填する充
    填バルブとを備え、 上記充填バルブは、容器内に充填液を注入する液通路
    と、上記液通路を上下方向に貫通して配設され、上端を
    タンク内の上部空間に位置させたベントチューブと、ベ
    ントチューブの内部空間によって構成したガス通路と、
    このガス通路を開閉するガスバルブと、ベントチューブ
    の外周部に設けた弁体と液通路に形成した弁座とからな
    り液通路を開閉する液バルブと、容器内の上部残存空間
    内に密封された圧力ガスを外部に逃すスニフト通路と、
    上記スニフト通路を開閉するスニフトバルブとを備え、 容器の上端を密閉するとともにベントチューブの下端を
    容器内に挿入してからガスバルブおよび液バルブを開放
    して容器内に充填液の充填を開始し、 次にガスバルブおよび液バルブを閉鎖してからスニフト
    バルブによってスニフト通路を開放して容器内の上部残
    存空間内に密封された圧力ガスを外部に逃して充填を終
    了するようにした加圧式充填装置において、 上記ガスバルブをタンク内の充填液の液面の高さよりも
    低い位置に設け、 充填を開始後にガスバルブが閉鎖された際の該ガスバル
    ブよりも下方側のガス通路の容積をV0とし、また、上
    記ガスバルブが閉鎖されてからスニフトバルブを開放さ
    せる前の状態において上記ガスバルブの下方側となるガ
    ス通路内に封入された圧力ガスの体積をV1としたとき
    に、 (V0−V1)/V1の値をほぼ2から6に設定したこ
    とを特徴とする加圧式充填装置。
  2. 【請求項2】 上記スニフトバルブによってスニフト通
    路が開放されて上記ガスバルブの下方側となるガス通路
    内に封入された圧力ガスが最大限に膨張した時の全体積
    をV2としたときに、このV2が上記ガスバルブよりも
    下方側のガス通路の容積V0とほぼ同一となるように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の加圧式充填装
    置。
  3. 【請求項3】 タンク内の液面高さを調整できる液面制
    御手段を備え、この液面制御手段によってタンク内の液
    面高さを調整することによって、上記体積V1を変更す
    ることを特徴とする請求項1および請求項2に記載の加
    圧式充填装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103072930A (zh) * 2013-01-10 2013-05-01 江苏新美星包装机械股份有限公司 双排气灌装阀
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JP2019533617A (ja) * 2016-11-08 2019-11-21 ペプシコ・インク 周囲温度充填システム及び方法

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US11753288B2 (en) 2016-11-08 2023-09-12 Pepsico, Inc. Ambient filling system and method

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