JP2000280983A - 船舶推進装置 - Google Patents

船舶推進装置

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JP2000280983A
JP2000280983A JP11186192A JP18619299A JP2000280983A JP 2000280983 A JP2000280983 A JP 2000280983A JP 11186192 A JP11186192 A JP 11186192A JP 18619299 A JP18619299 A JP 18619299A JP 2000280983 A JP2000280983 A JP 2000280983A
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JP
Japan
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drive shaft
propulsion device
shock
propeller
shock absorber
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JP11186192A
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English (en)
Inventor
Akihiro Onoe
昭博 尾上
Hisanori Yoshino
久儀 吉野
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 緩衝装置の大型化を招くことなくその衝撃吸
収能力を高めて乗船者に不快なショックを与えることが
ないようにした船舶推進装置を提供すること。 【構成】 エンジンの回転動力をドライブ軸8、前後進
切換機構及びプロペラ軸を経てプロペラに伝達して該プ
ロペラを回転駆動することによって所要の推進力を発生
する船舶推進装置において、同軸に配された外筒(駆動
軸部)15と内筒(被動軸部)16にそれぞれ形成され
た爪15a,16aを周方向に所定の間隙を設けて交互
に配して成るドッグクラッチ17と外筒15と内筒16
間に固着されたゴムラバー(緩衝部材)18とで構成さ
れる緩衝装置14を前記ドライブ軸8に設ける。本発明
によれば、シフトイン時の駆動トルクの急変に伴う衝撃
がゴムラバー18によって有効に吸収緩和されて乗船者
に与える不快なショックが解消されるとともに、その後
はドッグクラッチ17によって回転動力が確実に伝達さ
れるためにゴムラバー18の容量を必要最小限に抑える
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機等に設けら
れる船舶推進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船外機等に設けられる船舶推進装置は、
エンジンの回転動力をドライブ軸、前後進切換機構及び
プロペラ軸を経てプロペラに伝達して該プロペラを回転
駆動することによって所要の推進力を発生する。
【0003】ところで、特に高馬力の4サイクルエンジ
ンを搭載する大型の船舶推進装置にあっては、シフトイ
ン時に発生する推進力の急変によって乗船者に不快なシ
ョックを与えるという問題があった。
【0004】そこで、図12及び図13に示すように、
ドライブ軸108の中間に衝撃を吸収するための緩衝装
置114を設ける提案がなされている(特願昭59−7
1846号参照)。即ち、ドライブ軸108を駆動側部
分108Aと被動側部分108Bに分割し、駆動側部分
108Aの下端部に形成された保持筒115内に被動側
部分108Bの上端部に形成された保持軸116を下方
から臨ませ、両者の間に複数のゴムダンパー118を介
設することによって緩衝装置114を構成していた。
尚、図12は緩衝装置114の破断側面図、図13は図
12のC−C線断面図である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
緩衝装置114においては、運転状態に拘らずゴムダン
パー118が常に駆動力を伝達する部材として機能する
ために信頼性に欠けるという問題があった。
【0006】そこで、ゴムダンパー118の容量を確保
するためにこれのサイズを大きくすると、船外機等のア
ッパーケースの幅が広がって性能上好ましくないという
問題が発生する。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、緩衝装置の大型化を招くこと
なくその衝撃吸収能力を高めて乗船者に不快なショック
を与えることがないようにした船舶推進装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジンの回転動力をドラ
イブ軸、前後進切換機構及びプロペラ軸を経てプロペラ
に伝達して該プロペラを回転駆動することによって所要
の推進力を発生する船舶推進装置において、同軸に配さ
れた駆動軸部と被動軸部にそれぞれ形成された爪を周方
向に所定の間隙を設けて交互に配して成るドッグクラッ
チと駆動軸部と被動軸部間に固着された緩衝部材とで構
成される緩衝装置を前記ドライブ軸又はプロペラ軸の少
なくとも一方に設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記緩衝装置の駆動軸部と被動軸部は内外
二重筒状の外筒と内筒を構成し、内筒の内周にスプライ
ン溝を形成したことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記緩衝装置をエンジンのクランク
軸とドライブ軸の接続部に設けたことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記緩衝装置をドライブ軸間に配設
されたウォータポンプの直上に設けたことを特徴とす
る。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、前記緩衝装置の緩衝部材を
ゴムラバーで構成し、前記ドッグクラッチの隣接する爪
間に所定の間隙を形成した状態でゴムラバーを駆動軸部
と被動軸部に焼き付けによって固着したことを特徴とす
る。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記緩衝装置の緩衝部材を粘性体で構成し
たことを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記駆動軸部側に設けられたフランジ状の
剪断プレートと前記被動軸部側に設けられて前記剪断プ
レートを収納する収納部材との間に前記粘性体を封入し
たことを特徴とする請求項6記載の船舶推進装置。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項6又は7記
載の発明において、前記緩衝装置を油で充満されたハウ
ジング内に収納したことを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、エンジンの回転動
力をドライブ軸、前後進切換機構及びプロペラ軸を経て
プロペラに伝達して該プロペラを回転駆動することによ
って所要の推進力を発生する船舶推進装置において、同
軸に配された駆動軸部と被動軸部を連結し、所定値以上
の回転力を受けると一方が他方に対して軸方向に移動す
る2部材から成るカップリングと、該カップリングの一
方の部材の軸方向移動を弾性変形によって吸収する緩衝
部材とで構成される緩衝装置を前記ドライブ軸又はプロ
ペラ軸の少なくとも一方に設けたことを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、前記カップリングの2部材を、所定の角
度を有する台形状の複数の歯同士を互いに噛合せしめて
構成したことを特徴とする。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
発明において、前記緩衝部材を、複数の皿スプリングを
重ねて構成したことを特徴とする。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明において、前記皿スプリングを花弁状に成形した
ことを特徴とする。
【0020】請求項13記載の発明は、請求項9記載の
発明において、前記緩衝部材をコイルスプリングで構成
したことを特徴とする。
【0021】従って、請求項1記載の発明によれば、ド
ッグクラッチと緩衝部材とで構成される緩衝装置をドラ
イブ軸又はプロペラ軸の少なくとも一方に設けたため、
シフトイン時の推進力の急変に伴う衝撃が緩衝部材によ
って有効に吸収緩和されて乗船者に与える不快なショッ
クが解消されるとともに、その後はドッグクラッチによ
って回転動力が確実に伝達されるために緩衝部材の容量
を必要最小限に抑えることができ、緩衝装置の小型化を
図ることができる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、緩衝装置の
駆動軸部と被動軸部は内外二重筒状の外筒と内筒を構成
し、内筒の内周にスプライン溝を形成したため、内筒は
カップリングとして機能し、該内筒に対してドライブ軸
又はプロペラ軸を容易に脱着することができる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、緩衝装置を
エンジンのクランク軸とドライブ軸の接続部に設けたた
め、接続部に十分な潤滑が確保される。
【0024】請求項4記載の発明によれば、緩衝装置を
ドライブ軸間に配設された冷熱源であるウォータポンプ
の直上に設けたため、緩衝装置の特に緩衝部材が効果的
に冷却されてその劣化が防がれる。
【0025】請求項5記載の発明によれば、緩衝装置の
緩衝部材をゴムラバーで構成し、ドッグクラッチの隣接
する爪間に所定の間隙を形成した状態でゴムラバーを駆
動軸部と被動軸部に焼き付けによって固着したため、ド
ッグクラッチの隣接する爪間に所定の間隙を確実に確保
することができる。
【0026】請求項6記載の発明によれば、緩衝装置の
緩衝部材を粘性体で構成したため、シフトショックの吸
収能に対する余裕度が高められる。
【0027】請求項7記載の発明によれば、フランジ状
の剪断プレートと該剪断プレートを収納する収納部材と
の間に緩衝部材である粘性体を封入したため、緩衝装置
の幅方向への突出を防いでそのコンパクト化を図ること
ができる。
【0028】請求項8記載の発明によれば、油で充満さ
れたハウジング内に緩衝装置を収納したため、該緩衝装
置の油による潤滑が可能となる。
【0029】請求項9又は10記載の発明によれば、シ
フトイン初期にカップリングが所定値以上の回転力を受
けると一方の部材が他方に対して軸方向に移動し、この
部材の軸方向移動は緩衝部材の弾性変形によって有効に
吸収緩和されるため、乗船者に与える不快なショックが
解消される。
【0030】請求項11記載の発明によれば、緩衝部材
を複数の皿スプリングを重ねて構成したため、緩衝装置
の小型化を図ることができ、該緩衝装置を既存の船舶推
進機に容易に組み込むことができる。
【0031】請求項12記載の発明は、緩衝部材を構成
する皿スプリングを花弁状に成形したため、該皿スプリ
ングのばね定数を容易に調整することができる。
【0032】請求項13記載の発明によれば、緩衝部材
をコイルスプリングで構成したため、緩衝装置の構造単
純化を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0034】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る船舶推進装置を備える船外機の側面図、図2
は緩衝装置の破断側面図、図3は図2のA−A線断面
図、図4は図2のB−B線断面図である。
【0035】先ず、図1に基づいて船外機1の全体構成
を概説する。
【0036】図1に示す船外機1は、クランプブラケッ
ト2によって船体50の船尾板50aに取り付けられて
おり、船外機本体1Aはチルト軸3を中心として上下方
向に揺動可能に支持されている。又、船外機本体1A上
部のカウリング4内には4サイクルエンジン5が収納さ
れており、同船外機本体1Aの下部には本発明に係る推
進装置6が設けられている。尚、4サイクルエンジン4
においては、複数の気筒が上下方向に配列されており、
クランク軸7は上下方向に配されている。
【0037】而して、前記推進装置6には、前記エンジ
ン5から下方へ延出するクランク軸7に直結されたドラ
イブ軸8と、該ドライブ軸8の回転方向を変換する前後
進切換機構9と、該前後進切換機構9の出力側に連結さ
れたプロペラ軸10及び該プロペラ軸10の後端部に取
り付けられたプロペラ11が設けられている。尚、ドラ
イブ軸8の中間部には、該ドライブ軸8によって回転駆
動されるウォータポンプ12が設けられている。又、前
後進切換機構9における前後進の切り換えはシフトロッ
ド13によって行われる。
【0038】ところで、本実施の形態においては、前記
ドライブ軸8の前記ウォータポンプ12の直上にダンパ
ーカップリングの一種である緩衝装置14が設けられて
いる。
【0039】ここで、上記緩衝装置14の構成の詳細を
図2〜図4に基づいて説明する。
【0040】前記ドライブ軸8は緩衝装置14が設けら
れている部分で上下に2分割されており、上側の駆動側
部分8Aと下側の被動側部分8Bは同軸上に配されてい
る。そして、ドライブ軸8の上側の駆動側部分8Aの下
端部には、下面が開口する有底円筒状の外筒(駆動軸
部)15が一体に形成されている。
【0041】而して、上記外筒15の内部には円筒状の
内筒(被動軸部)16が下方から同軸的に挿入されてお
り、この内筒16と外筒15は内外二重筒構造を構成し
ている。ここで、外筒15内の上部内周には、図3に示
すように、複数(図示例では6つ)の爪15aが等角度
ピッチ(60°ピッチ)で径方向内方に向かって一体に
突設されており、内筒16の上端部外周には同数(6
つ)の爪16aが等角度ピッチで径方向外方に向かって
一体に突設されている。そして、これらの爪15a,1
6aは周方向に所定の間隙δ(図3参照)を設けて交互
に配されてドッグクラッチ17を構成している。
【0042】又、上記ドッグクラッチ17の下方の内筒
16と外筒15との間には、緩衝部材としてのリング状
のゴムラバー18が焼き付けによって固着されている。
即ち、このゴムラバー18はその内外周面が内筒16と
外筒15にそれぞれ焼き付けられて固着されるが、この
焼き付けは前記ドッグクラッチ17の隣接する爪15
a,16a間に所定の前記間隙δを形成した状態でなさ
れる。従って、このゴムラバー18が焼き付けによって
内筒16と外筒15に固着された状態では、ドッグクラ
ッチ17の隣接する爪15a,16a間には図3に示す
ように所定の間隙δが形成されている。
【0043】ところで、内筒16はカップリングを構成
するものであって、その内周面には図4に示すように複
数のスプライン溝16bが上下方向に形成されており、
この内筒16内にはドライブ軸8の被動側部分8Bの上
端部が下方から差し込まれて着脱可能にスプライン嵌合
されている。このように内筒16はカップリングとして
機能し、この内筒16にドライブ軸8の被動側部分8B
がスプライン嵌合によって連結されるため、ドライブ軸
8の被動側部分8Bの駆動側部分8Aに対する着脱性が
高められる。
【0044】而して、緩衝装置14は以上説明したドッ
グクラッチ17とゴムラバー18によって構成される
が、次にこの緩衝装置14の作用を図5及び図6を参照
しながら以下に説明する。尚、図5は船外機に発生する
加速度Gの経時変化を示す図、図6は伝達トルクの経時
変化を示す図である。
【0045】船外機1においてエンジン5が駆動される
と、そのクランク軸7の回転はドライブ軸8に伝達され
て該ドライブ軸8が回転駆動されるが、前後進切換機構
9がニュートラル(N)状態にあるとき(つまり、無負
荷状態にあるとき)にはドライブ軸8の回転はプロペラ
軸10に伝達されないためにプロペラ11は回転せず、
従って推進力は発生しない。このニュートラル(N)状
態では、船外機1には加速度G(推進力の変化量に比例
し衝撃の大きさを示すパラメータ)が発生せず、低速・
低負荷のアイドリング運転時には緩衝装置14のドッグ
クラッチ17はOFF状態にあって爪15a,16a同
士は図3に示すように離間しており、ドライブ軸8の駆
動側部分8Aの回転はゴムラバー18を介して被動側部
分8Bに伝達される。
【0046】而して、シフト操作によってシフトロッド
13を介して前後進切換機構9を時間t1 にてニュート
ラル(N)から例えば前進(F)にシフトインすると、
前後進切換機構9のギヤ同士が噛合を開始して噛合を完
了するまでの間(図5の時間t1 〜t2 )においてはド
ライブ軸8の回転が前後進切換機構9を介してプロペラ
軸10に伝達され、該プロペラ軸10に取り付けられた
プロペラ11が回転駆動されて推進力が発生するが、プ
ロペラ11に急激に作用する水中の負荷によって推進力
が急激に上昇し、図5に示すように船外機1には加速度
Gの変動が発生する。
【0047】そして、時間t3 において緩衝装置14の
ドッグクラッチ17の爪15a,,16a同士が完全に
噛み合うと負荷が急増するために図5に破線にて示すよ
うに加速度Gが急上昇して船外機1から船体に大きなシ
ョックが伝達されて乗船者に不快感を与えてしまう。
【0048】然るに、本実施の形態においては、ドライ
ブ軸8の中間に設けられた緩衝装置14のゴムラバー1
8の間隙δ(図3参照)の範囲内での剪断方向の撓み変
形(弾性変形)によって駆動トルクの変動が効果的に吸
収されるため、図5に示すように加速度Gのピーク値が
低く抑えられてシフトイン時の衝撃が吸収緩和され、乗
船者に与える不快感が解消される。尚、ゴムラバー18
に吸収された駆動トルクの変動エネルギーは熱エネルギ
ーに変換され、この熱エネルギーは周囲に散逸される。
【0049】そして、緩衝装置14のゴムラバー18の
周方向の変形量がドッグクラッチ17の爪間の間隙δ未
満である間はドッグクラッチ17の爪15a,16a同
士は離間状態にあってドッグクラッチ17はOFF状態
を維持し、この状態ではドライブ軸8の駆動側部分8A
の駆動トルクはゴムラバー18の剪断抵抗によって被動
側部分8Bに伝達される。このときの伝達トルクの経時
変化は図6に示される。
【0050】而して、時間t3 において緩衝装置14の
ゴムラバー18の弾性変形量が間隙δに達するとドッグ
クラッチ17の爪15a,16a同士が噛合してドッグ
クラッチ17がON状態となり、それ以後はドライブ軸
8は一体化された剛性軸として機能し、エンジン5の駆
動トルクは直結状態にあるドライブ軸8の駆動側部分8
Aから被動側部分8Bに直に伝達され、その後のスロッ
トル操作によってエンジン5の回転速度と出力が上昇す
ると、それに応じて伝達トルクも図6に示すように上昇
するとともに、船外機1に発生する加速度Gの変動は図
5に示すように小さく抑えられて船体50にはショック
が殆ど発生しない。
【0051】尚、以上はニュートラル(N)から前進
(F)へのシフトイン時の作用について述べたが、ニュ
ートラル(N)から後進(R)へのシフトイン時の作用
も同様であるため、これについての説明は省略する。
【0052】以上のように、本実施の形態においては、
ドッグクラッチ17とゴムラバー18とで構成される緩
衝装置14をドライブ軸8の中間に設けたため、シフト
イン時の推進力の急変に伴う衝撃がゴムダンパー18に
よって有効に吸収緩和され、この結果、乗船者に与える
不快なショックが解消される。そして、その後はドッグ
クラッチ17によって駆動トルクが確実に伝達されるた
めにゴムラバー18の容量を必要最小限に抑えることが
でき、緩衝装置14の小型化を図ることができる。
【0053】又、本実施の形態では、緩衝装置14をド
ライブ軸8間に配設された冷熱源であるウォータポンプ
12の直上に設けたため、緩衝装置14の特にゴムラバ
ー18が効果的に冷却されてその劣化が防がれる。
【0054】尚、以上の実施の形態では、緩衝装置14
をドライブ軸8間に配設されたウォータポンプ12の直
上に設けたが、この緩衝装置14はエンジン5のクラン
ク軸7とドライブ軸8との接続部(図1のa部)或はプ
ロペラ軸10の中間(図1のb部)に設けても良い。特
に、緩衝装置14をエンジン5のクランク軸7とドライ
ブ軸8との接続部に設けた場合には、接続部に十分な潤
滑を確保することができる。
【0055】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図7に基づいて説明する。尚、図7は本発明の実
施の形態2に係る船舶推進装置の緩衝装置部分の断面図
である。
【0056】本実施の形態に係る船舶推進装置ではプロ
ペラ軸10の中間部に本発明に係る緩衝装置20が設け
られており、プロペラ軸10は緩衝装置20が設けられ
ている部分で駆動軸部10Aと被動軸部10Bとに2分
割されている。尚、本実施の形態に係る船舶推進装置の
緩衝装置20部分を除く他の構成は前記実施の形態1と
同様であるため、それについての図示及び説明は省略す
る。
【0057】ところで、ドライブ軸8の下部に設けられ
た前後進切換機構9は、ドライブ軸8の下端に結着され
たベベルギヤ21と前記プロペラ軸10の駆動軸部10
Aに回転自在に支承された前後一対のベベルギヤ22,
23を有しており、ベベルギヤ21は両ベベルギヤ2
2,23に常時噛合している。そして、プロペラ軸10
の駆動軸部10A上の一対のベベルギヤ22,23の間
には、シフト操作によって駆動軸部上を摺動してベベル
ギヤ22,23に選択的に係合するスライダ24がスプ
ライン嵌合されている。
【0058】而して、前記ベベルギヤ23はニードルベ
アリング25によってプロペラ軸10の駆動軸部10A
に回転自在に支承されるとともに、ボールベアリング2
6によってハウジング27に回転自在に支持されてお
り、プロペラ軸10の被動軸部10Bはニードルベアリ
ング28とスラストベアリング29によってハウジング
27に回転自在に支持されている。そして、ハウジング
30内には油で満たされた油室30が形成されており、
該油室30内に前記緩衝装置20が収納されている。
【0059】ここで、本発明に係る前記緩衝装置20の
構成と作用について説明する。
【0060】本実施の形態に係る緩衝装置20は、プロ
ペラ軸10の駆動軸部10Aにスプライン嵌合された剪
断部材31と、該剪断部材31に一体に形成されたフラ
ンジ状の剪断プレート32を収納する収納部材33を有
しており、剪断プレート32と収納部材33との間に形
成される空間には緩衝部材としての粘性体34が封入さ
れている。尚、この粘性体34はオイルや樹脂によって
構成され、これが封入される空間は剪断部材31と収納
部材33との間に設けられたシール部材35によってシ
ールされている。
【0061】又、本実施の形態に係る緩衝装置20はド
ッグクラッチ36を有しており、このドッグクラッチ3
6は、前記剪断部材31の端部に一体に形成された複数
の爪31aとプロペラ軸10の被動軸部10Bの前端部
に一体に形成された筒部10a内の複数の爪10bとを
前記実施の形態1のドッグクラッチ17(図3参照)と
同様に周方向に所定の間隙を設けて交互に配して構成さ
れている。尚、前後進切換機構9のスライダ24が図示
のように何れのベベルギヤ22,23にも噛合していな
いニュートラル(N)状態においては、トーションスプ
リング37の作用によってドッグクラッチ36の爪31
aと爪10bとの間の間隙は所定値に保持されている。
【0062】そして、本実施の形態に係る緩衝装置20
においては、前記収納部材33の後端部に一体に形成さ
れた筒部33aの内周にはプロペラ軸10の被動軸部1
0Bの前端に形成された前記筒部10aの外周がスプラ
イン嵌合されている。
【0063】而して、不図示のエンジンによってドライ
ブ軸8が回転駆動されると、その回転は前後進切換機構
9のベベルギヤ21を介して一対のベベルギヤ22,2
3に伝達され、これらのベベルギヤ22,23が互いに
逆方向に回転駆動される。このとき、前後進切換機構9
がニュートラル(N)状態にあって図示のようにスライ
ダ24が何れのベベルギヤ22,23にも噛合していな
いとき(つまり、無負荷状態にあるとき)には両ベベル
ギヤ22,23はプロペラ軸10上を自由回転してその
回転がプロペラ軸10に伝達されないために不図示のプ
ロペラは回転せず、従って推進力は発生しない。そし
て、このニュートラル(N)状態では、緩衝装置20の
ドッグクラッチ36はOFF状態にあって爪31a,1
0b同士は離間している。
【0064】上記ニュートラル(N)状態からシフト操
作によって前後進切換機構9を例えば前進(F)にシフ
トインすると、スライダ24がプロペラ軸10上を前方
に摺動せしめられて前方のベベルギヤ22に係合し、ベ
ベルギヤ22の回転はスライダ24を介してプロペラ軸
10の駆動軸部10Aに伝達されて該駆動軸部10Aが
回転駆動される。そして、ドッグクラッチ36の爪31
a,10b同士が完全に噛み合うまでのシフトイン初期
においては、プロペラ軸10の駆動軸部10Aの回転は
剪断部材31の剪断プレート32から粘性体34を介し
て収納部材33及びプロペラ軸10の被動軸部10Bへ
と伝達され、被動軸部10Bの後端に結着された不図示
のプロペラが回転駆動されて所要の推進力が発生する。
このシフトイン初期においては、緩衝装置20の粘性体
34の剪断変形によって駆動トルクの変動が効果的に吸
収されるため、前記実施の形態1と同様にシフトイン時
の衝撃が吸収緩和され、乗船者に与える不快感が解消さ
れる。
【0065】そして、緩衝装置20のドッグクラッチ3
6の爪31a,10b同士が噛合して該ドッグクラッチ
36がON状態となると、それ以後はプロペラ軸10は
一体化された剛性軸として機能し、ドライブ軸8の駆動
トルクは前後進切換機構9を介して直結状態にあるプロ
ペラ軸10の駆動軸部10Aから被動軸部10Bに直に
伝達され、不図示のプロペラが回転駆動されて所要の推
進力が発生する。
【0066】尚、以上はニュートラル(N)から前進
(F)へのシフトイン時の作用について述べたが、ニュ
ートラル(N)から後進(R)へのシフトイン時の作用
も同様であるため、これについての説明は省略する。
【0067】以上のように、本実施の形態においては、
緩衝装置20を構成する緩衝部材として衝撃吸収能の高
い粘性体34を用いたため、シフトショックの吸収能に
対する余裕度が高められる。
【0068】又、本実施の形態によれば、フランジ状の
剪断プレート32と該剪断プレート32を収納する収納
部材33との間に緩衝部材である粘性体34を封入した
ため、緩衝装置20の幅方向への突出を防いでそのコン
パクト化を図ることができる。
【0069】更に、油で充満されたハウジング27内の
油室30内に緩衝装置20を収納したため、該緩衝装置
20の油による潤滑が可能となる。
【0070】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3を図8〜図10に基づいて説明する。尚、図8は本
発明の実施の形態3に係る船舶推進装置の緩衝装置部分
の断面図、図9は同緩衝装置部分の分解斜視図、図10
は皿スプリングの正面図である。
【0071】本実施の形態に係る船舶推進装置において
も、図8に示すように、プロペラ軸10の中間部に緩衝
装置40が設けられており、プロペラ軸10は緩衝装置
40が設けられている部分で駆動軸部10Aと被動軸部
10Bとに2分割されている。ここで、プロペラ軸10
の駆動軸部10Aと被動軸部10Bの端部同士はこれら
の間に介在する軸受メタルブッシュ41によって回転自
在に支承されている。尚、図8においては図7に示した
と同一要素には同一符号を付しており、以下、それらに
ついての説明は省略する。
【0072】図8に示すように、前記緩衝装置40は、
プロペラ軸10の駆動軸部10Aと被動軸部10Bを連
結するギヤカップリング42と駆動軸部10A上のギヤ
カップリング42とスラストベアリング43の間に介設
された緩衝部材としてのスプリングユニット44とで構
成されている。
【0073】上記ギヤカップリング42は、プロペラ軸
10の駆動軸部10Aの後端部に軸方向に摺動自在にス
プライン嵌合されたフランジ42Aと被動軸部10Bの
前端部にスプライン嵌合されたフランジ42Bとで構成
されており、両フランジ42A,42Bの相対向する側
には所定の角度を有する台形状の複数の歯42a,42
bがそれぞれ一体に形成され(図9参照)、これらの歯
42a,42bは互いに噛合している。
【0074】又、前記スプリングユニット44は、略円
筒状のハウジング45内に複数の皿スプリング46と平
ワッシャ47を交互に重ねて収納して構成されており、
各皿スプリング46は図10に示すように湾曲した複数
(図示例では6つ)の突片46aを放射状に形成して花
弁状に成形されている。このように皿スプリング46を
花弁状に成形することによって該皿スプリング46のば
ね定数を任意に調整することができる。
【0075】而して、不図示のエンジンによって不図示
のドライブ軸が回転駆動されるが、不図示の前後進切換
機構がニュートラル(N)状態にある場合には、ドライ
ブ軸の回転はプロペラ軸10に伝達されないために不図
示のプロペラは回転せず、従って推進力は発生しない。
【0076】そして、上記ニュートラル(N)状態から
シフト操作によって前後進切換機構を例えば後進(R)
にシフトインすると、不図示のスライダがプロペラ軸1
0上を後方に摺動せしめられて後方のベベルギヤ23に
係合し、ベベルギヤ23の回転はスライダを介してプロ
ペラ軸10の駆動軸部10Aに伝達されて該駆動軸部1
0Aが回転駆動される。そして、この駆動軸部10Aの
回転はギヤカップリング42を介して被駆動軸部10B
に伝達されるが、シフトイン初期にギヤカップリング4
2が所定値以上の回転力を受けると、該ギヤカップリン
グ42のフランジ42A,42Bは台形状の歯42a,
42bを介して互いに噛合しているために歯42a,4
2bの間に滑りが生じ、一方のフランジ42Aが駆動軸
部10A上を前方に向かって摺動してスプリングユニッ
ト44の皿スプリング46と平ワッシャ47を押圧す
る。すると、スプリングユニット44の複数の皿スプリ
ング46が弾性変形してフランジ42Aの軸方向移動を
吸収するため、前記実施の形態1及び2と同様にシフト
イン時の衝撃が吸収緩和され、これによって乗船者に与
える不快感が解消される。
【0077】尚、以上はニュートラル(N)から後進
(R)へのシフトイン時の作用について述べたが、ニュ
ートラル(N)から前進(F)へのシフトイン時の作用
も同様であるため、これについての説明は省略する。
【0078】以上のように、本実施の形態においてもシ
フトイン時の衝撃が緩衝装置40によって吸収緩和され
るが、特に緩衝装置40のスプリングユニット44を複
数の皿スプリング46で構成したため、緩衝装置40の
小型化を図ることができるとともに、該緩衝装置40を
既存の船舶推進機に容易に組み込むことができる。
【0079】又、ギヤカップリング42のフランジ42
A,42Bの歯42a,42bの角度や皿スプリング4
6のバネ定数を変えるもことによって緩衝装置40の衝
撃吸収能を自由に設定することができる。
【0080】尚、本実施の形態では緩衝装置40を構成
する緩衝部材として複数の皿スプリング46を重ねて成
るスプリングユニット44を用いたが、図11に示すよ
うに緩衝部材としてコイルスプリング48を用いても同
様の効果が得られ、緩衝装置40の構造単純化も図るこ
とができる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、エンジン
の回転動力をドライブ軸、前後進切換機構及びプロペラ
軸を経てプロペラに伝達して該プロペラを回転駆動する
ことによって所要の推進力を発生する船舶推進装置にお
いて、同軸に配された駆動軸部と被動軸部にそれぞれ形
成された爪を周方向に所定の間隙を設けて交互に配して
成るドッグクラッチと駆動軸部と被動軸部間に固着され
た緩衝部材とで構成される緩衝装置又は所定値以上の回
転力を受けると一方が他方に対して軸方向に移動する2
部材から成るカップリングと該カップリングの一方の部
材の軸方向移動を弾性変形によって吸収する緩衝部材と
で構成される緩衝装置を前記ドライブ軸又はプロペラ軸
の少なくとも一方に設けたため、該緩衝装置の大型化を
招くことなくその衝撃吸収能力を高めることができ、乗
船者に与える不快なショックを解消することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る船舶推進装置を備
える船外機の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る船舶推進装置の緩
衝装置部分の破断側面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】船外機に発生する加速度の経時変化を示す図で
ある。
【図6】伝達トルクの経時変化を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る船舶推進装置の緩
衝装置部分の断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る船舶推進装置の緩
衝装置部分の断面図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る船舶推進装置の緩
衝装置部分の分解斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る船舶推進装置の
緩衝装置を構成するスプリングユニットの皿スプリング
の正面図である。
【図11】本発明の実施の形態3の変形例に係る船舶推
進装置の緩衝装置部分の構成図である。
【図12】従来の緩衝装置の破断側面図である。
【図13】図12のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 船外機 5 エンジン 6 船舶推進装置 7 クランク軸 8 ドライブ軸 9 前後進切換機構 10 プロペラ軸 10A 駆動軸部 10B 被動軸部 11 プロペラ 12 ウォータポンプ 14 緩衝装置 15 外筒(駆動軸部) 15a 爪 16 内筒(被動軸部) 16a 爪 16b スプライン溝 17 ドッグクラッチ 18 ゴムラバー(緩衝部材) 20 緩衝装置 27 ハウジング 30 油室 32 剪断プレート 33 収納部材 34 粘性体(緩衝部材) 36 ドッグクラッチ 40 緩衝装置 42 ギヤカップリング(カップリング) 42A,42B フランジ(部材) 42a,42b 歯 44 スプリングユニット(緩衝部材) 46 皿スプリング 47 平ワッシャ 48 コイルスプリング(緩衝部材) δ 間隙

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転動力をドライブ軸、前後
    進切換機構及びプロペラ軸を経てプロペラに伝達して該
    プロペラを回転駆動することによって所要の推進力を発
    生する船舶推進装置において、 同軸に配された駆動軸部と被動軸部にそれぞれ形成され
    た爪を周方向に所定の間隙を設けて交互に配して成るド
    ッグクラッチと駆動軸部と被動軸部間に固着された緩衝
    部材とで構成される緩衝装置を前記ドライブ軸又はプロ
    ペラ軸の少なくとも一方に設けたことを特徴とする船舶
    推進装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝装置の駆動軸部と被動軸部は内
    外二重筒状の外筒と内筒を構成し、内筒の内周にスプラ
    イン溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の船舶
    推進装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝装置をエンジンのクランク軸と
    ドライブ軸の接続部に設けたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の船舶推進装置。
  4. 【請求項4】 前記緩衝装置をドライブ軸間に配設され
    たウォータポンプの直上に設けたことを特徴とする請求
    項1又は2記載の船舶推進装置。
  5. 【請求項5】 前記緩衝装置の緩衝部材をゴムラバーで
    構成し、前記ドッグクラッチの隣接する爪間に所定の間
    隙を形成した状態でゴムラバーを駆動軸部と被動軸部に
    焼き付けによって固着したことを特徴とする請求項1,
    2,3又は4記載の船舶推進装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝装置の緩衝部材を粘性体で構成
    したことを特徴とする請求項1記載の船舶推進装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動軸部側に設けられたフランジ状
    の剪断プレートと前記被動軸部側に設けられて前記剪断
    プレートを収納する収納部材との間に前記粘性体を封入
    したことを特徴とする請求項6記載の船舶推進装置。
  8. 【請求項8】 前記緩衝装置を油で充満されたハウジン
    グ内に収納したことを特徴とする請求項6又は7記載の
    船舶推進装置。
  9. 【請求項9】 エンジンの回転動力をドライブ軸、前後
    進切換機構及びプロペラ軸を経てプロペラに伝達して該
    プロペラを回転駆動することによって所要の推進力を発
    生する船舶推進装置において、 同軸に配された駆動軸部と被動軸部を連結し、所定値以
    上の回転力を受けると一方が他方に対して軸方向に移動
    する2部材から成るカップリングと、該カップリングの
    一方の部材の軸方向移動を弾性変形によって吸収する緩
    衝部材とで構成される緩衝装置を前記ドライブ軸又はプ
    ロペラ軸の少なくとも一方に設けたことを特徴とする船
    舶推進装置。
  10. 【請求項10】 前記カップリングの2部材は、所定の
    角度を有する台形状の複数の歯同士を互いに噛合せしめ
    て成ることを特徴とする請求項9記載の船舶推進装置。
  11. 【請求項11】 前記緩衝部材は、複数の皿スプリング
    を重ねて構成されることを特徴とする請求項9記載の船
    舶推進装置。
  12. 【請求項12】 前記皿スプリングを花弁状に成形した
    ことを特徴とする請求項11記載の船舶推進装置。
  13. 【請求項13】 前記緩衝部材は、コイルスプリングで
    構成されることを特徴とする請求項9記載の船舶推進装
    置。
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