JP2000280489A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000280489A
JP2000280489A JP8816199A JP8816199A JP2000280489A JP 2000280489 A JP2000280489 A JP 2000280489A JP 8816199 A JP8816199 A JP 8816199A JP 8816199 A JP8816199 A JP 8816199A JP 2000280489 A JP2000280489 A JP 2000280489A
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JP
Japan
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ink
recording
temperature
recording head
cap
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JP8816199A
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Yasuo Nagashima
康雄 長嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は上述した不具合に鑑みてなされたも
のであって、ヒーター等のハードウエアを設けることな
く、またノズル周辺を汚すことがなく、インク温度を低
温状態から適温状態に到達させるインクジェット記録装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】複数のインク吐出ノズル55がキャップ6
1によって覆われている状態において、PZT素子に駆
動パルス信号を印加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に、画像データに基づいて記録媒体上に
画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来技術】パーソナルコンピュータの発達によりグラ
フィック処理が比較的簡単に実行できるようになったた
め、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハー
ドコピーを高品質で出力できる記録装置が求められてい
る。このような要求に応えるためにインクジェット式記
録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。このイ
ンクジェット記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さ
く、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、
カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
【0003】このようなインクジェット記録装置は、イ
ンク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェッ
ト式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対
的に移動させる紙送り手段を備え、画像データに応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成することで記録が行われる。そして
共通のヘッドホルダーにブラック、イエロー、シアン、
マゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを設け、ブ
ラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各イン
クの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可
能としている。
【0004】このようなインクジェット式記録ヘッド
は、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴
として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル
開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、
インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などに
よりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こす
という問題がある。
【0005】このために、インクジェット記録装置は通
常、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するため
のキャッピング装置と、必要に応じてノズルプレートを
清掃するクリーニング装置を備えている。このキャッピ
ング装置は、前記したノズル開口のインクの乾燥を防止
する蓋として機能するものである。
【0006】ところで、上述したようなインクジェット
記録装置に用いられるインクはそのインク温度によって
粘性が異なる。即ち、装置が動作していないもしく動作
し始めた状態においてはインク温度が低く(例えば15℃
前後:低温状態)粘性が高い状態にあり、装置が動作し
始めた状態からしばらく時間が経過した状態において
は、記録ヘッドはインク吐出エネルギーの供給を受けて
インクを吐出する際に熱量を発生するため、インク温度
が高く(例えば35℃前後:適温状態)粘性が低くなって
いる。このため、インク吐出量が低温状態と適温状態で
変化してしまう(低温状態におけるインクドロップ量が
適温状態のときと比較し少ない)。インク吐出量が変化
すると、記録媒体上に記録されるインク濃度が変化する
ことになり、濃度むら発生の原因となってしまう。
【0007】このようなインク温度の変化によるインク
濃度むらの発生を防止するために、例えば記録ヘッド近
傍にヒーターを設け、記録ヘッドを暖める方法が提案さ
れている。この方法では装置が動作し始めた状態の低温
時において、ヒーターによって記録ヘッドを暖めること
により、インク温度が適温状態まで加温され、適温状態
に達してからインクを吐出させることでインク濃度むら
を抑制できるというものである。
【0008】また、記録ヘッドに対してインクの吐出を
引き起こす噴射パルス信号に先立ち、インク温度を上昇
させるための予熱パルス信号を印加する方法も提案され
ている。この方法ではまず始めに記録ヘッドに対して予
熱パルス信号を印加する。この予熱パルス信号のパルス
値はインクが吐出しない程度に設定されている。そして
所定の時間間隔(インク温度が十分に暖まるまでの時
間)をおいてから、インクを吐出させる噴射パルス信号
を印加させる。この方法によればインクを吐出させる時
には予熱パルス信号によって十分に記録ヘッドが暖めら
れているので、吐出されるインクの温度は適温状態に保
持されており、濃度むらの発生を抑制できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒータ
ーを設ける方法においては、ヒーターといったハードウ
エアが必要となることからコストアップの原因となって
しまう。またヒーターを記録ヘッド近傍に設ける必要性
から、ヒーターを記録ヘッドと共にキャリッジ(記録ヘ
ッドを主走査方向に移動させるためのもの)に搭載しな
ければならず、省スペース化や高速移動化の妨げになっ
てしまう。さらに、ヒーターを設けたとしてもインク温
度を適温にまで上昇させるには非常に長い時間(約30
分程度)が必要となるので、あまり実用的ではない。
【0010】また、インクを吐出させない程度の予熱パ
ルス信号を与える方法においては、複数のインク吐出ノ
ズルの個々の特性のバラツキにより、インクが吐出して
しまうおそれがあり、ノズル周辺を汚してしまうおそれ
がある。
【0011】本発明は上述した不具合に鑑みてなされた
ものであって、ヒーター等のハードウエアを設けること
なく、またノズル周辺を汚すことがなく、インク温度を
低温状態から適温状態に到達させるインクジェット記録
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、複数のノズルと、該複数のノズルからイン
クを噴射させる駆動部とを有する記録ヘッドと、前記複
数のノズルを覆うキャップと、前記駆動部に対して駆動
信号を印加する制御部と、を有する、画像データに基づ
いて記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装
置において、前記制御部は、前記複数のノズルが前記キ
ャップによって覆われている状態に、前記駆動信号を印
加させることを特徴とするものである。これは素早くイ
ンク温度を適温状態に到達させることができる。
【0013】また、前記記録ヘッドの温度を検出する温
度センサを有し、前記制御部は前記温度センサの検出出
力に基づいて前記駆動信号を印加させることが、適切に
インク温度を適温に到達させる上で好適である。
【0014】また、前記キャップをインク吸引可能とす
るものであることが、吐出されたインクを吸引できる点
で好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1ないし図6を参照して、以下
に本発明の実施形態を説明する。図1は本実施形態に係
るインクジェットプリンタ装置全体の概略的な構成を示
す図、図2はそのインクジェットプリンタ装置の斜視
図、図3はインク供給ユニットの斜視図である。このイ
ンクジェットプリンタ装置はその頂上部分に給紙ステー
ション1を設け、その下部に記録ステーション2を配置
してなる構成である。記録ステーション2にはプラテン
ユニット3とキャリッジ4が配置されている。キャリッ
ジ4には図3に示すようにインク供給のインク供給ユニ
ット5が取り付けられている。さらに、プラテンユニッ
ト3の下方には用紙切断用カッター6と一対の排紙ロー
ラ7,8が配置されている。
【0016】給紙ステーション1には、給紙ローラ9と
複数の支持ローラ10にて支持案内される3本のロール
紙11,12,13が、図1及び図2で示すように配置
される。つまり、ロール紙11,12,13はそれぞれ
異なる幅を持ち、最長のロール紙11と、これに続く長
さのロール紙12,13の列とが2列になって平行に設
置されている。また、最長のロール紙11の幅と他の2
本のロール紙12,13の長さの和は略等しい。このた
め、長さの異なるロール紙11,12,13をコンパク
トに配設することができるようになる。
【0017】各ロール紙11,12,13から選択的に
繰り出される記録用紙は前記給紙ローラ9と繰出しロー
ラ15の転接部分からこれに続く用紙ガイド16を通じ
てプラテンユニット3側へ誘導される。用紙ガイド16
は2枚のガイド板17,18の間の隙間によって形成さ
れる。用紙の装填やジャム等の際に対処するため、特に
外側のガイド板18は内側のガイド板17から退避自在
に構成されている。
【0018】前記プラテンユニット3はプラテンローラ
21とプラテンボード22を備えており、プラテンロー
ラ21には送込み機構23の押付けローラ24が対向し
て設けられている。プラテンローラ21と押付けローラ
24との転接部間に記録用紙を挟み込んでプラテンボー
ド22の案内用前面に押し出すようになっている。
【0019】プラテンボード22の前面には裏側から空
気を吸引することにより前記用紙を軽く吸着するための
小孔26が多数設けられている。プラテンローラ21と
プラテンボード22の裏側位置にはこれらを覆って吸引
手段27の吸引チャンバ28を形成するように蓋29が
設けられている。なお、吸引手段27は前記ロール紙1
1,12,13の繰出し位置に対応して3つの領域に区
分されて設けられている。前記給紙ローラ9とプラテン
ローラ21とは用紙搬送モータ30によって駆動され
る。
【0020】次に、キャリッジ4について説明する。キ
ャリッジ4は上下に離間して配置した2本のガイドシャ
フト31,32により、ロール紙11,12,13から
選択的に繰り出される記録用紙の幅方向に移動案内され
るように支持されている。すなわち、下側のガイドシャ
フト32に沿って平行にベルト33が配設され、このベ
ルト33は図示しないモータドライバに制御される駆動
モータにより駆動される。このベルト33の一部が前記
キャリッジ4に連結されている。そして、キャリッジ4
はベルト33を介してガイドシャフト31,32上を記
録用紙の記録面に沿って、用紙搬送方向に対して垂直な
方向に往復移動するように操作される。
【0021】そして、キャリッジ4は記録ステーション
2の左右の側板34,35の間の領域を記録可能な動作
範囲とする。このため、左右の側板34,35にはキャ
リッジ4及びこれの搭載部品が貫通する切欠き孔36が
それぞれ形成されている。キャリッジ4のホームポジシ
ョンは左右の側板34の切欠き孔36を突き抜けてその
外側に位置する所を左右の移動終端位置とし、図2で示
すように退避する右側の終端位置をホームポジションと
する。ホームポジションにはここに位置する後述する記
録ヘッド40のインク吐出ノズル55の先端面を少なく
とも覆うキャップ61を有するキャップユニット37が
設置されている。このキャップ61は弾性部材で構成さ
れており、記録ヘッド40に対して接離可能であり、非
記録時にはそれらのインク吐出ノズル55を外気と遮断
することによりそのノズル55内のインク蒸発を防止す
るようになっている。
【0022】キャリッジ4はカラー用の記録ヘッド4
0、つまり、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の4色にそれぞれ対応する記録
ヘッド40a,40b,40c,40dが集中的に並べ
て搭載されている。これらは記録用紙の搬送方向の鉛直
方向に並べて搭載されている。各記録ヘッド40a,4
0b,40c,40dのインク吐出ノズル55はそれぞ
れ記録用紙の表面に向き合う位置にあり、それらのイン
ク吐出ノズル55の内部は毛細管力によるインクのメニ
スカスが形成されている。そして、画像の記録時には図
示しないドライバICから駆動パルス信号を受けたイン
ク吐出ノズル55が、記録用紙に向けてインク滴を吐出
するようになっている。
【0023】さらに、キャリッジ4にはインク供給ユニ
ット5が取り付けられてあるが、このインク供給ユニッ
ト5は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色
のインク貯留手段であるインクタンク41a,41b,
41c,41dが搭載されている。各インクタンク41
a,41b,41c,41dには、対応する色のインク
を収容したインク容器としてのインクカートリッジ42
a,42b,42c,42dがそれぞれ着脱自在に装着
される。また、各インクタンク41a,41b,41
c,41dはそれぞれ対応する記録ヘッド40a,40
b,40c,40dに対して個別的にチューブ43を介
して接続されており、これによりインク供給系が構成さ
れている。
【0024】次に図4を参照して記録ヘッド40につい
て説明する。図4に示す記録ヘッド40は前述した4つ
の記録ヘッドのうちの1つをブロック図として表したも
のである。
【0025】記録ヘッド40は主にデータ制御部51、
ドライバIC52、駆動部の圧電素子としてのPZT素
子53、温度センサ54、ノズル55から構成されてい
る。データ制御部51はプリンタ本体のデータ制御部よ
り、ヘッド配列にあったデータに並べられたデータ列を
受け、この記録用の画信号を記録ヘッド40の各ノズル
55ごとに順次読出してドライバIC52へ供給する。
ドライバIC52は、上記データ制御部51から供給さ
れた記録画信号を記録ヘッド40の駆動に適した波形、
タイミングの駆動信号に変換して記録ヘッド40の各ノ
ズル55のPZT素子53に供給する。
【0026】温度センサ54はPZT素子53近傍に1
個あるいは複数個設けられ、記録ヘッド40の温度を検
出し、その検出結果をデータ制御部51を介してCPU
へ温度信号として供給する。
【0027】次に、以上のように構成された記録ヘッド
40の動作を説明する。図示しないパーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサなどのホスト装置から画像デー
タが転送されると、この画像データはプリンター本体の
データ制御部に入力されてここで記録画信号に展開され
再配列される。そして記録画信号の再配列が終了する
と、CPUの指示にしたがって上記データ制御部から記
録画信号が例えば数行分ずつ順次読み出されて記録ヘッ
ド40のデータ制御部51に入力される。そして、上記
記録画信号はドライバIC52により駆動パルス信号に
変換されて各ノズル55のPZT素子53に供給され、
これにより各ノズル55からはインクの噴射が開始され
る。
【0028】次に、前述した構成のインクジェットプリ
ンタ装置を立ち上げてから記録動作を行うまでの流れに
ついて説明する。インクジェットプリンタ装置を立ち上
げてから記録動作を行うまでは、記録ヘッド40の予熱
を行う予熱シーケンスと、インク温度が適温になる程度
の記録ヘッド40の温度に達してから記録を行う記録シ
ーケンスの2つのシーケンスからなる。 (1)予熱シーケンス 通常、装置を立ち上げる状態では、記録ヘッド40はホ
ームポジションに位置し、インク吐出ノズル55がキャ
ップ61(図5参照)によって覆われている。キャップ
61は弾性部材で構成されているため、記録ヘッド40
と完全に密着するためインク吐出ノズル55を外気と遮
断することができる。
【0029】ここで、操作者によって記録開始指示の操
作がなされると、温度センサ54が記録ヘッド40の温
度を検出し、その検出結果を制御部としてのCPUへ供
給する。そして、CPUは記録ヘッド40からの温度信
号が設定温度よりも低いことを認識したならば、インク
吐出ノズル55がキャップ61で覆われている状態で、
ドライバIC52を介して各PZT素子53に通常の記
録時に用いられるインクを吐出させる程度の駆動パルス
信号(以下、「予熱用噴射パルス信号」と呼ぶ)を印加
する。この予熱用噴射パルス信号が印加されると、各P
ZT素子53とドライバIC52は発熱することになる
ので記録ヘッド40の温度が上昇することになる。予熱
用噴射パルス信号は記録ヘッド40の温度が適温になっ
たことを温度センサ54によって検出されるまで各PZ
T素子53に印加される。
【0030】インク吐出ノズル55がキャップ61によ
って覆われていない状態において、インクを吐出する程
度の噴射パルス信号が印加されると、当然ながらノズル
55からインクが吐出することになるが、インク吐出ノ
ズル55がキャップ61に覆われているためインクノズ
ル55からインクがほとんど吐出しない。
【0031】噴射パルス信号を印加しているにもかかわ
らずインクノズル55からインクが吐出しない原理につ
いて図5を参照して説明する。キャップ61は弾性部材
によって構成されているので、インク吐出ノズル55を
覆おうとすると、キャップ61はキャップ内部の気密性
を高めるために、記録ヘッド前面にきつく接触すること
なる。このためキャップ61先端(記録ヘッド前面と接
触する部分およびその付近)が座屈を起こし、キャップ
61内部の圧が若干高い状態でインク吐出ノズル55を
覆うことになる。
【0032】この状態で予熱用噴射パルス信号を各PZ
T素子53に印加しても、キャップ内部の圧が高いため
に、インク吐出ノズル55からインクが吐出されない、
もしくは吐出されても非常に微量となる。
【0033】記録ヘッド40の温度が適温に達すると、
PZT素子53への予熱用噴射パルス信号の印加を止
め、キャリッジを図示しないワイプ位置まで移動させ、
インク吐出ノズル55を含む記録ヘッド前面をワイピン
グする。
【0034】なお、キャップ61で覆った場合とそうで
ない場合と、PZT素子53近傍部及びベースプレート
中央部におけるヒートアップ時間との関係を図6に示し
た。駆動パルス信号はいわゆるベタ印刷に相当する程度
のものである。
【0035】図6からも分かる通り、ベースプレート中
央部、PZT素子付近共に、キャッピング状態で駆動パ
ルスを与える方が非キャッピング状態の場合よりもヒー
トアップ時間が短い。これは、非キャッピング状態の方
が放熱量が大きいためと思われる。
【0036】また、非キャッピング状態の場合にはイン
クが吐出されてしまうため、インクを無駄に消費してし
まうといった不具合もあり、インクの浪費を防止する点
からも、キャッピング状態の方がより有効といえる。 (2)記録シーケンス ワイピングが終わったことをCPUが検出すると、キャ
リッジを図示しないインク吸引手段と対向する位置まで
移動させ、インク吐出ノズル55内のインクをメニスカ
ス状態にするためにインク吸引が行われる。
【0037】インク吸引が終わると再びキャリッジをワ
イプ位置まで移動させ、インク吐出ノズル55を含む記
録ヘッド前面をワイピングする。ワイピングが終わる
と、記録しようとする画像幅に応じていずれかのロール
紙11,12,13を選択して、その選択したロール紙
11,12,13から引き出される記録用紙を、用紙搬
送モータ30により駆動される給紙ローラ9と用紙ガイ
ド16及びプラテンローラ21によってプラテンボード
22の前面の記録位置まで搬送する。このように搬入さ
れた記録用紙はその記録位置においてプラテンボード2
2の複数の孔26から吸引することで、記録ヘッド40
a,40b,40c,40dと適正なギャップを得なが
ら鉛直下方向へ搬送される。
【0038】この際、キャリッジ4はガイドシャフト3
1,32上を記録用紙の搬送方向と直角方向に往復移動
を行い、記録位置において各記録ヘッド40a,40
b,40c,40dから記録用紙にインクを吐出するこ
とで所望の記録画像を得る。
【0039】画像を記録し終えた記録用紙はカッター6
により切断された後に排紙ローラ7,8により所定の位
置へ排出される。記録を終えると、用紙搬送モータ30
が逆転することで,記録用紙は待機位置まで戻される。
また、キャリッジ4は記録位置から離れたホームポジシ
ョンまで移動されて待機する。
【0040】なお、本実施形態では、温度センサを用い
て記録ヘッドの温度を監視していたが、温度センサを用
いなくても良い。例えば、予め適温に達するまでの時間
(例えば40秒)がだいたいわかっていればその時間だ
け予熱用噴射パルス信号を与えてやれば良いし、また、
操作者が予熱用噴射パルス信号を印加する時間を設定で
きるように設定部を設けても良い。
【0041】また、本実施形態では、記録ヘッドからC
PUに対して逐一温度信号を供給していたが、これに限
定されず、温度センサであるしきい値(適温に相当する
値)を保持しており、このしきい値が越えたらCPUに
対してトリガ信号を供給するようにしても良い。この場
合CPUはこのトリガ信号が供給されるまで予熱用噴射
パルス信号を記録ヘッドに対して供給することになる。
【0042】また、キャップ61は記録ヘッド40の予
熱及びノズル開口のインクの乾燥防止のものと説明した
が、通常インクジェットプリンタに用いられる、インク
吸引手段としてのキャップでもって構成しても良い。即
ち、良好なメニスカス状態を形成するためのインク吸引
が可能なキャップで記録ヘッドの予熱に利用すること
で、万一インクが吐出された場合でも、吐出されたイン
クを吸引するこができる。
【0043】また、本実施形態では、予熱時に印加させ
る駆動パルス信号としてインクを吐出させる程度の噴射
パルス信号のみの例を挙げて説明したが、インクを吐出
させない程度の駆動パルス信号を印加して記録ヘッドの
予熱を行っても良い。この場合、噴射パルス信号を印加
した場合に比べてインク温度が適温状態に達するまでの
ヒートアップ時間が長くなってしまうが、インクの吐出
をより抑えることができるのでインクの浪費を抑える点
において有利である。
【0044】また、本実施形態では、インクジェット記
録装置として、インクを押圧する複数の圧電素子を有
し、変形時に生じる圧力によりインクを液滴として飛翔
させるタイプのインクジェットプリンタを例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、例
えば、ノズルの先端にインクを瞬間的に気化させるヒー
タを設け、気化時の膨張圧力によりインク滴を生成、飛
翔させる、いわゆるバブルジェットタイプのインクジェ
ットプリンタにも適用できることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、イン
クを無駄に消費することなく、またノズル周辺を汚すこ
とがなく、記録ヘッドの温度を上げることができ、結果
的にインク温度を適温にすることができる。このため、
記録媒体上に記録される画像に発生するインク濃度むら
の発生を著しく抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施形態のインクジェットプ
リンタ装置全体の構成を説明する概略断面図である。
【図2】 図2はインクジェットプリンタ装置の斜視図
である。
【図3】 図3はインク供給ユニットの斜視図である。
【図4】 図4は記録ヘッドの構成を示すブロック図で
ある。
【図5】 図5はキャップが記録ヘッドのノズルを覆う
状態を示す図である。
【図6】 図6はキャップで覆った場合とそうでない場
合と、PZT素子近傍部及びベースプレート中央部にお
けるヒートアップ時間との関係を示した図である。
【符号の説明】
4…キャリッジ 5…インク供給ユニット 37…キャップユニット 40…記録ヘッド 51…データ制御部 52…ドライバIC 53…PZT素子 54…温度センサ 55…ノズル 61…キャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルと、該複数のノズルからイ
    ンクを噴射させる駆動部とを有する記録ヘッドと、 前記複数のノズルを覆うキャップと、 前記駆動部に対して駆動信号を印加する制御部と、 を有する、画像データに基づいて記録媒体上に画像を形
    成するインクジェット記録装置において、 前記制御部は、前記複数のノズルが前記キャップによっ
    て覆われている状態に、前記駆動信号を印加させること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドの温度を検出する温度セ
    ンサを有し、 前記制御部は前記温度センサの検出出力に基づいて、前
    記駆動信号を印加させることを特徴とする請求項1記載
    のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップはインクを吸引可能とする
    ものであることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
JP8816199A 1999-03-30 1999-03-30 インクジェット記録装置 Withdrawn JP2000280489A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013132846A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置の制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013132846A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置の制御方法

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