JP2000280301A - 弁ケーシングの非切削的な製造のための方法 - Google Patents
弁ケーシングの非切削的な製造のための方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 スプール孔１２、作業室、及び作業室に
開口する圧力媒体通路を備えた弁ケーシング１０を、縦
スライダ３４、横スライダ３８及び雄型３６から成る金
型によって非切削式に製造するための方法において、縦
スライダに挿入部分３２を装着し、該挿入部分を該方法
の製造プロセス中には軸線方向で、該挿入部分の端面に
当接している横スライダ及び雄型によって金型内に固定
していて、該挿入部分を製造プロセスの終了時点で、完
成した弁ケーシングから押し出して、次いで弁ケーシン
グの、雄型によって形成された切欠きを介して前記挿入
部分を取り出す。 【効果】 溶解コアの使用が避けられ、プラスチックか
ら成るケーシングの、熱による後処理若しくは後加工を
伴わない製造が可能である。
開口する圧力媒体通路を備えた弁ケーシング１０を、縦
スライダ３４、横スライダ３８及び雄型３６から成る金
型によって非切削式に製造するための方法において、縦
スライダに挿入部分３２を装着し、該挿入部分を該方法
の製造プロセス中には軸線方向で、該挿入部分の端面に
当接している横スライダ及び雄型によって金型内に固定
していて、該挿入部分を製造プロセスの終了時点で、完
成した弁ケーシングから押し出して、次いで弁ケーシン
グの、雄型によって形成された切欠きを介して前記挿入
部分を取り出す。 【効果】 溶解コアの使用が避けられ、プラスチックか
ら成るケーシングの、熱による後処理若しくは後加工を
伴わない製造が可能である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、気体のため
のスプール制御式の方向制御弁用の、スプールの案内に
役立つスプール孔、スプールによって制御可能な作業
室、及び作業室に開口する圧力媒体通路を備えた弁ケー
シングの非切削的な製造のための方法であって、縦スラ
イダ、横スライダ及び雄型（若しくはポンチ）を有する
金型（例えば、射出成形型若しくはダイカスト型）によ
って製造する形式のものに関する。
のスプール制御式の方向制御弁用の、スプールの案内に
役立つスプール孔、スプールによって制御可能な作業
室、及び作業室に開口する圧力媒体通路を備えた弁ケー
シングの非切削的な製造のための方法であって、縦スラ
イダ、横スライダ及び雄型（若しくはポンチ）を有する
金型（例えば、射出成形型若しくはダイカスト型）によ
って製造する形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】前記形式の方法は、例えばドイツ連邦共
和国特許出願公開第１９７２９８２８Ａ１号公報により
既に公知である。該方法においてはケーシング内部の一
部分が溶解コアを用いて形成される。溶解コアはプラン
ジャー若しくは雄型によって射出成形型若しくはダイカ
スト型内に保持されて、製造工程終了時に溶解される。
このような溶解は、コストがかかり、弁ケーシング内の
熱応力に基づきひずみを生ぜしめることになる。
和国特許出願公開第１９７２９８２８Ａ１号公報により
既に公知である。該方法においてはケーシング内部の一
部分が溶解コアを用いて形成される。溶解コアはプラン
ジャー若しくは雄型によって射出成形型若しくはダイカ
スト型内に保持されて、製造工程終了時に溶解される。
このような溶解は、コストがかかり、弁ケーシング内の
熱応力に基づきひずみを生ぜしめることになる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、公知
技術の前記欠点を避けることである。
技術の前記欠点を避けることである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の方法では、縦スライダに挿入部分を装着し、
該挿入部分を製造工程中には該挿入部分の端面に当接し
ている横スライダ及び雄型によって金型内に軸線方向で
固定していて、該挿入部分を製造工程の終了の後にかつ
雄型若しくは横スライダの除去の後に押し出して、次い
で雄型によって形成された切欠きから除去する。
に本発明の方法では、縦スライダに挿入部分を装着し、
該挿入部分を製造工程中には該挿入部分の端面に当接し
ている横スライダ及び雄型によって金型内に軸線方向で
固定していて、該挿入部分を製造工程の終了の後にかつ
雄型若しくは横スライダの除去の後に押し出して、次い
で雄型によって形成された切欠きから除去する。
【０００５】
【発明の効果】本発明に前記方法により利点として、繰
り返し使用可能な挿入部分を用いることに基づき、溶解
コアの使用が避けられる。本発明に基づく前記方法は、
プラスチックから成るケーシングの、熱による後処理若
しくは後加工を伴わない製造のための基礎技術を成すも
のである。この場合、制御縁及びシール面の形成が機械
的な加工なしに可能である。本発明に基づく方法の実施
のために用いられる金型若しくは型工具は、わずかな投
資費用で高い製造能力を有している。これによって製造
コストが、特に公知の完全に若しくは部分的に機械的な
製造に比べて低くなる。本発明によって製造される弁ケ
ーシングは、高い流過量及びコンパクトな構造によって
特徴付けられ、耐食性であって、かつ重量が小さい。シ
ール箇所の数の少ないことに基づき、弁ケーシングが圧
力媒体漏れに対する比較的高いシール性を有している。
本発明に基づく前述の方法によって成形されたケーシン
グを有する方向制御弁は、少ない構成部分から成ってい
て、簡単に組み立てられる。
り返し使用可能な挿入部分を用いることに基づき、溶解
コアの使用が避けられる。本発明に基づく前記方法は、
プラスチックから成るケーシングの、熱による後処理若
しくは後加工を伴わない製造のための基礎技術を成すも
のである。この場合、制御縁及びシール面の形成が機械
的な加工なしに可能である。本発明に基づく方法の実施
のために用いられる金型若しくは型工具は、わずかな投
資費用で高い製造能力を有している。これによって製造
コストが、特に公知の完全に若しくは部分的に機械的な
製造に比べて低くなる。本発明によって製造される弁ケ
ーシングは、高い流過量及びコンパクトな構造によって
特徴付けられ、耐食性であって、かつ重量が小さい。シ
ール箇所の数の少ないことに基づき、弁ケーシングが圧
力媒体漏れに対する比較的高いシール性を有している。
本発明に基づく前述の方法によって成形されたケーシン
グを有する方向制御弁は、少ない構成部分から成ってい
て、簡単に組み立てられる。
【０００６】本発明の有利な構成が請求項２以下に記載
して、若しくは図示の実施例に示してある。
して、若しくは図示の実施例に示してある。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１は例として、気体用の５／２
・方向制御弁（５ポート２位置方向制御弁）若しくは５
ポート３位置方向制御弁のケーシング１０を示してい
る。ケーシング（弁ケーシング）１０は縦軸線に沿って
延びるスプール孔１２を有しており、スプール孔はケー
シング１０を完全に貫通している。さらにケーシング１
０は圧力媒体通路１４．１乃至１４．５を有しており、
圧力媒体通路は袋穴状に、スプール孔１２に開口してか
つケーシング１０の外側へ延びている。圧力媒体通路１
４．１乃至１４．５はケーシングの外側で、圧力媒体案
内用の管路との接続のための接続部（図示せず）に通じ
ている。
・方向制御弁（５ポート２位置方向制御弁）若しくは５
ポート３位置方向制御弁のケーシング１０を示してい
る。ケーシング（弁ケーシング）１０は縦軸線に沿って
延びるスプール孔１２を有しており、スプール孔はケー
シング１０を完全に貫通している。さらにケーシング１
０は圧力媒体通路１４．１乃至１４．５を有しており、
圧力媒体通路は袋穴状に、スプール孔１２に開口してか
つケーシング１０の外側へ延びている。圧力媒体通路１
４．１乃至１４．５はケーシングの外側で、圧力媒体案
内用の管路との接続のための接続部（図示せず）に通じ
ている。
【０００８】圧力媒体通路１４．１乃至１４．５は、互
いに所定の間隔を置いて並べて配置されて、それぞれ１
つの作業室１６．１乃至１６．５内に通じている。圧力
媒体通路は、図１の実施例と異なって、互いにケーシン
グの異なる外側側面へ延びていてよい。作業室は、図２
に明瞭に示してあるように、寸法をスプール孔１２に対
して拡大してある。スプール孔１２の端面側の両方の端
部区分内に、２つの支持プレート２０及び該支持プレー
ト間に位置する１つのシールリング２２から成るシール
装置１８が配置されている。
いに所定の間隔を置いて並べて配置されて、それぞれ１
つの作業室１６．１乃至１６．５内に通じている。圧力
媒体通路は、図１の実施例と異なって、互いにケーシン
グの異なる外側側面へ延びていてよい。作業室は、図２
に明瞭に示してあるように、寸法をスプール孔１２に対
して拡大してある。スプール孔１２の端面側の両方の端
部区分内に、２つの支持プレート２０及び該支持プレー
ト間に位置する１つのシールリング２２から成るシール
装置１８が配置されている。
【０００９】シール装置１８は、図２に示してあるよう
に弁スプール２４と協働している。弁スプールはスプー
ル孔１２内に軸線方向移動可能に案内されていて、シー
ル２６を保持する円柱区分(Zylinderabschnitt)２８及
び該円柱区分間に位置して外径を該円柱区分２８に対し
て減少された結合区分(Verbindungsabschnitt)３０を有
している。円柱区分２８は方向制御弁の基準位置（図示
せず）でシール２６とスプール孔１２の壁とを作用接続
させて、それぞれ隣接の２つの作業室１６を互いに分離
している。弁スプール２４が図２に示してあるように軸
線方向に変位させられ、これによって少なくとも１つの
円柱区分２８がスプール孔１２の壁との作用接続を解除
されて、隣接の２つの作業室１６間、例えば図２で作業
室１６．２と１６．３、並びに作業室１６．４と１６．
５との間の圧力媒体接続部が開かれる。弁スプール２４
の端部は概略的に、外側へ突出する円柱(Zylinder)とし
て示してある。該端部を介してスプールの、作業室１６
間の圧力媒体接続部の切換のための操作が行われる。操
作は機械的に、電磁的に、若しくは制御可能な圧力媒体
を用いて行われてよい。
に弁スプール２４と協働している。弁スプールはスプー
ル孔１２内に軸線方向移動可能に案内されていて、シー
ル２６を保持する円柱区分(Zylinderabschnitt)２８及
び該円柱区分間に位置して外径を該円柱区分２８に対し
て減少された結合区分(Verbindungsabschnitt)３０を有
している。円柱区分２８は方向制御弁の基準位置（図示
せず）でシール２６とスプール孔１２の壁とを作用接続
させて、それぞれ隣接の２つの作業室１６を互いに分離
している。弁スプール２４が図２に示してあるように軸
線方向に変位させられ、これによって少なくとも１つの
円柱区分２８がスプール孔１２の壁との作用接続を解除
されて、隣接の２つの作業室１６間、例えば図２で作業
室１６．２と１６．３、並びに作業室１６．４と１６．
５との間の圧力媒体接続部が開かれる。弁スプール２４
の端部は概略的に、外側へ突出する円柱(Zylinder)とし
て示してある。該端部を介してスプールの、作業室１６
間の圧力媒体接続部の切換のための操作が行われる。操
作は機械的に、電磁的に、若しくは制御可能な圧力媒体
を用いて行われてよい。
【００１０】方向制御弁の重要な特性値の１つが最大の
圧力媒体流過量である。圧力媒体流過量は、作業室１６
の壁を流れにとって良好に形成することによって改善さ
れる。図１に示すケーシングにおいては、流入口に対応
して配置された中央の作業室１６．３が、スプール孔１
２への移行部の制御縁に特に強い丸みの付けられた空間
成形断面(Freiformquerschnitt)を有している。アクチ
ュエータＡ，Ｂに対応して配置された両方の作業室１
６．２，１６．４が、前記流入口側の作業室１６．３の
横に位置しており、流出路Ｒに対応して配置された作業
室１６．１，１６．５がそれぞれ作業室１６．２，１
６．４に隣接してケーシング１０の端面側の区分に位置
している。
圧力媒体流過量である。圧力媒体流過量は、作業室１６
の壁を流れにとって良好に形成することによって改善さ
れる。図１に示すケーシングにおいては、流入口に対応
して配置された中央の作業室１６．３が、スプール孔１
２への移行部の制御縁に特に強い丸みの付けられた空間
成形断面(Freiformquerschnitt)を有している。アクチ
ュエータＡ，Ｂに対応して配置された両方の作業室１
６．２，１６．４が、前記流入口側の作業室１６．３の
横に位置しており、流出路Ｒに対応して配置された作業
室１６．１，１６．５がそれぞれ作業室１６．２，１
６．４に隣接してケーシング１０の端面側の区分に位置
している。
【００１１】本発明は、前述の構造のケーシング１０の
製造方法に関し、消失するコア(verlorener Kern)若し
くは中子又は、シール２６の摺動面若しくは制御縁の切
削仕上げ加工を必要としないようにすることである。本
発明に基づく製造方法は、繰り返し使用可能な挿入部分
３２（図３）を用いることに特徴づけられ、該挿入部分
が縦スライダ(Laengsschieber)若しくは横スライダ(Que
rschieber)を用いて製造過程中に型工具若しくは金型内
に固定され、次いで製造過程の後にケーシング１０から
押し出される。
製造方法に関し、消失するコア(verlorener Kern)若し
くは中子又は、シール２６の摺動面若しくは制御縁の切
削仕上げ加工を必要としないようにすることである。本
発明に基づく製造方法は、繰り返し使用可能な挿入部分
３２（図３）を用いることに特徴づけられ、該挿入部分
が縦スライダ(Laengsschieber)若しくは横スライダ(Que
rschieber)を用いて製造過程中に型工具若しくは金型内
に固定され、次いで製造過程の後にケーシング１０から
押し出される。
【００１２】図３に示してあるように、挿入部分３２は
スリーブ状の構成部材であり、該構成部材は製造過程の
開始のために型工具の縦スライダ３４に差しはめられ
る。このようにして装備される縦スライダ３４は、スプ
ール孔１２の端部側の区分を形成するようになってい
て、互いに同軸的にかつ互いに相対して、即ち互いに向
き合って型工具内に配置可能で、外径を複数箇所で直角
に減少されて、即ち複数の垂直な段部を有している。各
縦スライダ３４のそれぞれ内側に位置する端部が最小の
外径で形成されていて、挿入部分３２を受容している。
挿入部分の外側輪郭は流れ（流動抵抗）の観点から自由
に選択可能であり、しかしながら製造過程の終了時に挿
入部分３２の取り外しのために中央の作業室１６．３に
向けて挿入部分の軸線方向の移動運動を可能にするもの
である。
スリーブ状の構成部材であり、該構成部材は製造過程の
開始のために型工具の縦スライダ３４に差しはめられ
る。このようにして装備される縦スライダ３４は、スプ
ール孔１２の端部側の区分を形成するようになってい
て、互いに同軸的にかつ互いに相対して、即ち互いに向
き合って型工具内に配置可能で、外径を複数箇所で直角
に減少されて、即ち複数の垂直な段部を有している。各
縦スライダ３４のそれぞれ内側に位置する端部が最小の
外径で形成されていて、挿入部分３２を受容している。
挿入部分の外側輪郭は流れ（流動抵抗）の観点から自由
に選択可能であり、しかしながら製造過程の終了時に挿
入部分３２の取り外しのために中央の作業室１６．３に
向けて挿入部分の軸線方向の移動運動を可能にするもの
である。
【００１３】型工具（金型）の閉鎖位置では両方の縦ス
ライダ３４の互いに向き合わされた端面間に所定の間隔
が設けられており、該間隔内に、型工具内を横方向に案
内可能で作業室１６．３の輪郭を形成する雄型３６が差
し込まれる。雄型３６は、該雄型の寸法が軸線方向でも
半径方向でも挿入部分３２の寸法よりも大きく形成され
ている。雄型３６の端面に、縦スライダ３４及び挿入部
分３２が支えられている。
ライダ３４の互いに向き合わされた端面間に所定の間隔
が設けられており、該間隔内に、型工具内を横方向に案
内可能で作業室１６．３の輪郭を形成する雄型３６が差
し込まれる。雄型３６は、該雄型の寸法が軸線方向でも
半径方向でも挿入部分３２の寸法よりも大きく形成され
ている。雄型３６の端面に、縦スライダ３４及び挿入部
分３２が支えられている。
【００１４】雄型３６と同時に横スライダ３８が型工具
内に差し込まれる。横スライダは複数構造で形成されて
いて、フォーク状に形成された２つの端部４０を有して
おり、該端部が縦スライダ３４を取り囲んでいる。横ス
ライダ３８は挿入部分３２の、雄型３６とは逆の側の端
部に配置されて、挿入部分３２の軸線方向での固定のた
めに挿入部分３２を横スライダ自体と雄型３６との間に
締め付けている。
内に差し込まれる。横スライダは複数構造で形成されて
いて、フォーク状に形成された２つの端部４０を有して
おり、該端部が縦スライダ３４を取り囲んでいる。横ス
ライダ３８は挿入部分３２の、雄型３６とは逆の側の端
部に配置されて、挿入部分３２の軸線方向での固定のた
めに挿入部分３２を横スライダ自体と雄型３６との間に
締め付けている。
【００１５】挿入部分３２の外側輪郭が、作業室１６．
２と１６．３との間、若しくは１６．３と１６．４との
間の領域で弁スプール２４のシール２６の摺動区分若し
くは摺動面を形成するようになっており、作業室１６．
１と１６．２との間、若しくは１６．４と１６．５との
間の摺動区分が縦スライダ３４の対応する区分の輪郭に
よって規定される。作業室１６．１，１６．５の形が同
じく縦スライダ３４によって形成されるのに対して、作
業室１６．２，１６．４の形は横スライダ３８によって
形成され、かつ作業室１６．３の形が雄型３６によって
形成される。
２と１６．３との間、若しくは１６．３と１６．４との
間の領域で弁スプール２４のシール２６の摺動区分若し
くは摺動面を形成するようになっており、作業室１６．
１と１６．２との間、若しくは１６．４と１６．５との
間の摺動区分が縦スライダ３４の対応する区分の輪郭に
よって規定される。作業室１６．１，１６．５の形が同
じく縦スライダ３４によって形成されるのに対して、作
業室１６．２，１６．４の形は横スライダ３８によって
形成され、かつ作業室１６．３の形が雄型３６によって
形成される。
【００１６】ケーシング１０の成形の後に雄型３６が抜
き取られ、次いで縦スライダ３４が引き抜かれる。この
場合、挿入部分３２はまだケーシング１０内に留まって
いる。中央の雄型３６の抜き取りによってケーシング１
０内に十分な空間が生じて、挿入部分３２が押し出され
得る。このことは別の作業段階で行われ、この作業段階
では押し出し装置がケーシング１０のスプール孔１２内
に差し込まれて、挿入部分を、雄型３６によって形成さ
れた作業室１６．３に向けて押圧する。このようにして
除去された挿入部分３２は次の射出成形工程若しくはダ
イカスト成形工程で再び使用され得る。
き取られ、次いで縦スライダ３４が引き抜かれる。この
場合、挿入部分３２はまだケーシング１０内に留まって
いる。中央の雄型３６の抜き取りによってケーシング１
０内に十分な空間が生じて、挿入部分３２が押し出され
得る。このことは別の作業段階で行われ、この作業段階
では押し出し装置がケーシング１０のスプール孔１２内
に差し込まれて、挿入部分を、雄型３６によって形成さ
れた作業室１６．３に向けて押圧する。このようにして
除去された挿入部分３２は次の射出成形工程若しくはダ
イカスト成形工程で再び使用され得る。
【００１７】横スライダ３８の複数構造によって、作業
室１６．２，１６．４からスプール孔１２への移行部に
おける流れ縁部に丸みを付けることができ、ひいては流
体の流れ及び弁スプール２４の組み込みを改善すること
ができる。弁スプール２４のシール２６の摺動面及び制
御縁が機能的に完全に、即ち機械的な後加工なしに形成
される。これによって、完全にプラスチックから成るケ
ーシング１０が経済的に、簡単かつコンパクト(kompak
t)に製造される。
室１６．２，１６．４からスプール孔１２への移行部に
おける流れ縁部に丸みを付けることができ、ひいては流
体の流れ及び弁スプール２４の組み込みを改善すること
ができる。弁スプール２４のシール２６の摺動面及び制
御縁が機能的に完全に、即ち機械的な後加工なしに形成
される。これによって、完全にプラスチックから成るケ
ーシング１０が経済的に、簡単かつコンパクト(kompak
t)に製造される。
【００１８】もちろん、前述の対象及び製造方法の変更
若しくは補完が、本発明の思想を逸脱することなしに可
能である。このことに関連して触れると、ケーシング１
０は前記方法でプラスチックからだけではなく、別の材
料でも、例えば軽金属の合金でも製造可能である。同じ
く本発明は空気力学的な応用分野(pneumatischer Anwen
dungsbereich)の５／２・方向制御弁若しくは５／３・
方向制御弁の製造に限定されるものではない。
若しくは補完が、本発明の思想を逸脱することなしに可
能である。このことに関連して触れると、ケーシング１
０は前記方法でプラスチックからだけではなく、別の材
料でも、例えば軽金属の合金でも製造可能である。同じ
く本発明は空気力学的な応用分野(pneumatischer Anwen
dungsbereich)の５／２・方向制御弁若しくは５／３・
方向制御弁の製造に限定されるものではない。
【図１】本発明に基づく方法によって成形された弁ケー
シングの縦断面図
シングの縦断面図
【図２】弁ケーシングの図１の線ＩＩ−ＩＩに沿った断
面図
面図
【図３】図１及び図２に示す弁ケーシングの製造のため
の型工具の部分的な断面図
の型工具の部分的な断面図
１０ ケーシング、 １２ スプール孔、 １６
作業室、 １８ シール装置、 ２０ 支持プレー
ト、 ２２ シールリング、 ２４ 弁スプール、
２６ シール、 ２８ 円柱区分、 ３０ 結
合区分、 ３２ 挿入部分、 ３４ 縦スライダ、
３６ 雄型、 ３８ 横スライダ、 ４０ 端
部
作業室、 １８ シール装置、 ２０ 支持プレー
ト、 ２２ シールリング、 ２４ 弁スプール、
２６ シール、 ２８ 円柱区分、 ３０ 結
合区分、 ３２ 挿入部分、 ３４ 縦スライダ、
３６ 雄型、 ３８ 横スライダ、 ４０ 端
部
フロントページの続き (72)発明者 ライナー ユンガイルゲス ドイツ連邦共和国 アップシュタット ミ ュールホーフ １
Claims (9)
- 【請求項１】 スプール（２４）の案内に役立つスプー
ル孔（１２）、スプール（２４）によって制御可能な作
業室（１６）、及び作業室（１６）に開口する圧力媒体
通路（１４）を備えた弁ケーシング（１０）の非切削的
な製造のための方法であって、縦スライダ（３４）、横
スライダ（３８）及び雄型（３６）を有する金型によっ
て製造する形式のものにおいて、縦スライダ（３４）に
挿入部分（３２）を装着し、該挿入部分を、製造工程中
には該挿入部分の端面に当接している横スライダ（３
８）及び雄型（３６）によって金型内に軸線方向で固定
していて、該挿入部分（３２）を製造工程の終了の後に
かつ雄型（３６）若しくは横スライダ（３８）の除去の
後に押し出して、次いで雄型（３６）によって形成され
た切欠きから除去することを特徴とする、弁ケーシング
の非切削的な製造のための方法 - 【請求項２】 中心に位置決めして配置可能な１つの雄
型（３６）を用い、この場合、該雄型の半径方向及び軸
線方向の寸法をそれぞれ、１つの挿入部分（３２）の半
径方向及び軸線方向の寸法よりも大きくしてある請求項
１記載の方法。 - 【請求項３】 複数部分から成る横スライダ（３８）を
用いる請求項１又は２記載の方法。 - 【請求項４】 弁ケーシング（１０）のための材料とし
てプラスチックを用いる請求項１から３のいずれか１項
記載の方法。 - 【請求項５】 挿入部分（３２）としてスリーブ状の構
成部材を用い、該構成部材の外側輪郭で以て弁ケーシン
グ（１０）の、圧力媒体による貫流を改善する請求項１
から４のいずれか１項記載の方法。 - 【請求項６】 ５／２・方向制御弁の弁ケーシング（１
０）の製造のために、同軸的に配置された２つの縦スラ
イダ（３４）及び該両方の縦スライダ（３４）間に位置
する１つの雄型（３６）を備えた金型を用いる請求項１
から５のいずれか１項記載の方法。 - 【請求項７】 横スライダ（３８）が、フォーク状に形
成された端部（４０）を有しており、該端部が縦スライ
ダ（３４）を側方から取り囲んでいる請求項１から６の
いずれか１項記載の方法。 - 【請求項８】 縦スライダ（３４）及び挿入部分（３
２）によって、弁ケーシング（１０）内に案内される弁
スプール（２４）のためのシール面及び制御縁を形成す
る請求項１から７のいずれか１項記載の方法。 - 【請求項９】 横スライダ（３８）及び雄型（３６）に
よって作業室（１６）及び圧力媒体通路（１４）の壁面
を形成する請求項１から８のいずれか１項記載の方法。
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