JP2000279883A - パイプ内面のライニング方法 - Google Patents

パイプ内面のライニング方法

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JP2000279883A
JP2000279883A JP11091450A JP9145099A JP2000279883A JP 2000279883 A JP2000279883 A JP 2000279883A JP 11091450 A JP11091450 A JP 11091450A JP 9145099 A JP9145099 A JP 9145099A JP 2000279883 A JP2000279883 A JP 2000279883A
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pipe
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coating film
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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L58/00Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
    • F16L58/02Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
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  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道配管等の被処理パイプの内部に発生した
錆こぶ等の汚れを除去した後に、その内面を実質的に往
復ライニングして塗膜を形成するに当たり、所定の膜厚
を効率よく得ること及び塗装作業の短縮を図ること。 【解決手段】 複数の分岐配管を有する被処理パイプの
ライニング方法において、該被処理パイプにおけるライ
ニング区間を複数に区分し、各区間毎のライニング後に
そのライニングした塗膜を加温空気の送気によって硬化
反応が促進させると共に、冷却空気の送気により塗膜を
疑似硬化させ、順次ライニング区間を移動させながらラ
イニング工程と加温空気の送気と冷却空気の送気とを繰
り返して塗膜を硬化させるようにしたことで、各区間の
ライニングした塗膜が加温空気と冷却空気との送気によ
り短時間で硬化反応が促進されると共に疑似硬化状態と
なるので、次の区間のライニングを行っても流動しない
ことから、ライニング作業が早期に実施でき、作業性が
著しく向上すると共に、良質で厚手の塗膜が効率よく形
成でき、ライニング工程が比較的短時間で行え、ライニ
ング作業の同日施工が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物内に配設さ
れている既設給水配管等のパイプにおいて、内部の錆こ
ぶ、スケール等の汚れを除去し研掃した後に、所定の塗
料を加温空気流によって吹き伸ばしパイプ内面に所定の
厚さの塗膜を形成するライニングする方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】パイプ内面を二回に渡ってライニングす
る技術としては、例えば、特公平4ー34463号公報
に開示されたものが従来例として周知である。
【0003】この従来例の技術は、液状のライニング材
を気流により管内壁面に沿って流動させ、複数の開口部
を有する分岐管路の内壁面をライニングする方法におい
て、先のライニングにおける気流の排出箇所を次のライ
ニングにおけるライニング材及び気流の供給箇所としつ
つ前記ライニング材及び気流の供給箇所とを順次移動さ
せ、分岐管路を形成する管路の全ての開口部を少なくと
も一回前記供給箇所及び排出箇所とすると共に、分岐管
路を形成する全ての管路の内部を同じ回数だけライニン
グ材を往復流動させるライニング方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例のライニン
グ方法によれば、塗料を往復流動させると言うものであ
るが、この場合の往復流動は、往路で流動させて塗布し
た塗料が乾燥しないうちに、復路の塗料を供給して流動
塗布するというものであり、往路で供給した塗料も復路
で供給した塗料と一緒に流動するようになり、そのよう
な往復流動によっては均一な皮膜は形成できないことも
あって未だに実用化されていない。
【0005】つまり、先に供給して塗布した塗料が、流
動状態の内に新たな塗料を供給して二度塗りしても、実
質的に皮膜を厚くしたり均一にしたりすることはできな
いのである。特に、エルボー内に塗布された塗料が未乾
燥の状態にあれば、どの方向から流動させても突き当た
り部分の塗料が押し流されて薄くなり、均一で厚手の皮
膜にならないばかりでなく、支管が連結される一番長い
主配管においては二度目の塗装が全面的に最後になるた
め、塗膜の形成及び乾燥が遅く全体が斑なく塗装されて
いるか否かの確認のためのメータ連結端部からの通水試
験までの時間が掛かり過ぎて、作業性が悪いという問題
点を有している。
【0006】また、この従来例における塗料は、混合噴
射器で供給することから、噴霧状で順次供給されるもの
であり、その粘度は低く流動し易いものであることを考
慮しても、前述のとおり往路で供給した塗料も復路で供
給した塗料と一緒に往復流動して皮膜を形成することが
理解でき、結果的に復路方向の流動によって皮膜が形成
されることと同じであり、やはり前述したとおり厚手の
均一な皮膜は形成できないという問題点を有している。
【0007】そして、前記従来例におけるライニング方
法では、塗装の工程で区分された経路毎に乾燥工程を導
入しようとする意図は全くないのであり、仮に乾燥工程
を導入するとしても、一経路毎に混合噴射器を取り外さ
なければならず、作業性が悪く時間が掛かり過ぎて、塗
装工程の同日施工が実質的にできないという問題点を有
している。
【0008】従って、前記従来例においては、効率よく
厚手の均一皮膜を形成すること、及び作業性を向上させ
ることに解決しなければならない課題を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、複数の分岐配管を有す
る被処理パイプのライニング方法において、該被処理パ
イプにおけるライニング区間を複数に区分し、各区間毎
のライニング後にそのライニングした塗膜を加温空気の
送気によって硬化反応が促進させると共に、冷却空気の
送気により塗膜を疑似硬化させ、順次ライニング区間を
移動させながらライニング工程と加温空気の送気と冷却
空気の送気とを繰り返して塗膜を硬化させることを特徴
とするパイプ内面のライニング方法を提供するものであ
る。
【0010】また、本発明においては、各区間毎のライ
ニングは、各区間における被処理パイプの長さ及び内径
に対応して予め設定された膜厚が形成できる量の塗料を
一括して投入し、加温された空気流により変成スラグ流
から順次環状流に吹き延ばして塗膜を形成させること、
各ライニング区間の端部側には、所定長さの透明管を接
続しておき、目視によって塗料の到達を検知すること、
及び各区間のライニングが終了した後に、仕上げ用の加
温空気と冷却空気とを全配管に渡って交互に送気するこ
とを付加的な要件として含むものである。
【0011】本発明においては、各ライニング区間のラ
イニング後に加温空気の送気と冷却空気の送気とを繰り
返して塗膜を硬化させることで、順次区間の移動で次の
区間のライニングを行ってもほとんど流動しないで良好
な厚手の二層塗り塗膜が効率よく形成できるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明を図示の実施例により
更に詳しく説明すると、図1において、1は給水管等の
既設配管の全体を略示的に示したものであり、該既設配
管は本発明において所謂被処理パイプに相当するもので
ある。この被処理パイプ1は、メータ取付端部Mを有す
る主配管に対し、継手部材を介して複数の支管1a,1
b,1c、……が分岐連結されると共に方向を転換して
立ち上げたりしてあり、各支管の端部には一般的に蛇口
等の吐出部材が取り付けられている。そして、主配管
は、図示の例ではメータ取付端部Mから一番遠い位置の
分岐管1dの接続部分までである。
【0013】このような被処理パイプである既設配管の
再生を行う場合には、各支管の吐出部材を取り外した後
に、継手部材及び支管1a,1b,1c、……を含めて
パイプ内は、予め適宜の研掃手段により錆こぶ、スケー
ル等の汚れが除去され、内部を加温・乾燥させて清掃し
た状態にしてある。
【0014】このように内部が清掃された状態の被処理
パイプ1において、まず、主配管部分からライニングを
行い、順次基端側(メータ取付端部M)から末端側に区
間を決めて順次ライニングを行う。この場合に、分岐さ
れている支管間において一応区分した状態で行うもので
あり、例えば、メータ取付端部Mから支管1dの端部
までT字状の継手部材、即ち、分岐点X1 、分岐点X
2 、及び分岐点X3 を経由する区間を第1の区間Aと
し、メータ取付端部Mから支管1aの端部まで分岐点
1 を含めて第2の区間Bとし、支管1aの端部から
支管1bの端部まで分岐点X1 及び分岐点X2 を含め
て第3の区間Cとし、以下順次それに倣って支管1bの
端部から支管1cの端部を第4の区間Dとし、支管
1cの端部から支管1dの端部までを第5の区間E
として一応区分し、各区分毎に順次ライニングを遂行す
るのである。
【0015】このライニングにおいて、図2に示したよ
うに、メータが取り外された端部即ち、メータ取付端部
Mに塗料を供給するための作業管2が取り付けられ、該
作業管2内に前記区分した第1の区間Aを塗装できる量
の塗料を一括して投入し、該一括して投入した塗料は、
加熱手段3を介して供給される所定の圧縮した加温空気
流により押し出し、変成スラグ流動から環状流動に遷移
させながら支管1d側に向けて流動させてその区間の塗
装するのである。また、塗膜を疑似硬化させるための冷
却手段7も加熱手段3に隣接して取り付けておくことが
できる。なお、他の支管1a〜1dにおいても、順次同
様にして作業管2及び加熱手段3等が取り付けられるの
である。
【0016】作業管2は、例えば、可撓性の透明な樹脂
製パイプであり、内部に投入した塗料が視認できると共
に、各区間における塗料の到達端部側になったときに
は、塗料の到達が視認できるのである。また、加熱手段
3は温度検出手段4、風量、温度及び加熱と冷却との切
り替え等が行える制御手段5、コンプレッサーへの連結
部6などを装備しており、この加熱手段3に関しては、
本発明と同一出願人に係る特願平10−53189号及
び特願平10−79001号明細書及び図面に記載され
たものとその使用の仕方がそのまま適用できるものであ
る。なお、夏期等において外気温度が25℃以上の場合
には、ライニング時の加温は省略することができる。
【0017】また、供給される塗料は、例えば、無溶剤
型のエポキシ樹脂系の塗料であり、その量は各区間にお
ける配管の管径、管長及び所定の膜厚が形成されること
を予め計算し、計算された量よりも1〜3割程度多めに
投入される。その理由は、だれの部分があったり、或は
継手部材に溜ったりすることで、余分な塗料が必要にな
るのである。
【0018】そして、まず第1の区間Aを塗装する場合
に、メータ取付端部Mが塗料の供給端部となり、支管1
dの端部が塗料の到達端部となり、加熱手段3を介し
て送気される加温空気流によって作業管2から塗料を流
動させ吹き伸ばしてライニングし、塗料が支管1dの端
部に到達したか否かを支管1dの端部に設けた作業
管2において目視により確認できる。この場合に、支管
1dの端部が解放されているのみで、他の支管1a〜
支管1cまでは塞いだ状態にしてある。
【0019】この区間Aにおいて、支管1dの端部で
の塗料の到達が確認された時に送気を止め、この支管1
dの端部にも加熱手段3を取り付けると共に、次のラ
イニング区間である第2の区間Bの支管1aの端部を
解放して加温空気及び冷却空気の排出口とし、区間Aに
おけるメータ取付端部Mと支管1dの端部とから加温
空気を同時に所定時間に渡って送気して区間A内に形成
された塗膜の硬化反応を促進させると共に、制御手段5
によって冷却手段7に切り替えて冷却空気を所定時間送
気してその区間の塗膜の疑似硬化を促進させるのであ
る。つまり、加温空気と冷却空気とは交互に端部M、
→端部に送気されるのである。
【0020】この時の加温空気の温度は25〜75℃の
範囲で好ましくは30〜65℃であり、また、冷却空気
の温度は25℃未満であって好ましくは20℃以下であ
り、これらの送気風量は塗膜が流動しない程度であり、
加温・冷却による塗膜の変化(粘化・硬化)に応じて、
例えば、管径が20〜25Aの場合は、0.3m3
0.7m3 の範囲で適宜設定・制御し、送気時間は2〜
20分の範囲で適宜設定・制御する。但し、寒冷地また
は冬季において外気温度が著しく低い場合には、加温空
気を更に5〜15分程度延長して送気し、冷却手段7の
駆動は行わず、単に外気を導入すれば良い。この送気に
よって、塗膜の硬化反応が促進され、それに続く冷却空
気の送気によって疑似硬化し指触乾燥中期程度(指でや
や強く押すと指に付着する程度)の状態になり、ライニ
ングのための送気では略流動しない状態になる。また、
疑似硬化した塗膜には可溶性分子が多く残留した状態
(略30〜50%)となっている。
【0021】第1の区間Aのライニングが終了し、設定
した時間の加温空気と冷却空気との送気が終了した後
に、第2の区間Bの塗装を行う。この場合には、加温ま
たは冷却空気の排出口であった支管1aの端部を塗料
供給側とし、先の塗料供給端部であったメータ取付端部
Mを塗料の到達端部側としてライニングを行うのであ
る。つまり、支管1a側の作業管2に所定量の塗料を一
括して投入し、加熱手段3を通して加温空気を送出して
塗料を流動させて、メータ取付端部Mまでをライニング
し、該メータ取付端部Mに設けた透明な作業管2に塗料
が到達したかどうかを目視により検出する。この場合
も、他の支管1b〜支管1dの端部は塞いだ状態にして
ある。
【0022】このように加温空気と冷却空気との排出
口、即ち支管1aの端部を次の塗料供給端部とするこ
とで、第1のライニング区間Aで形成されているメータ
取付端部Mから分岐点X1 までの塗膜は、支管1aから
流動してくる塗料が到達するまでの時間において、ライ
ニング用の送気が通過することになり、その送気によっ
て更に疑似硬化が進行して安定したものとなり、一次塗
膜がほとんど流動しないことから二次塗装の塗料が効率
よく付着して良好な膜厚の二次塗膜が形成できるのであ
る。
【0023】また、この区間Bにおいても、前記と同様
に支管1aの端部とメータ取付端部Mとから加温空気
と冷却空気とを交互に送気し、次のライニング区間であ
る第3の区間Cの塗料供給端部となる支管1bの端部
を解放し、端部M、→端部になるように、加温また
は冷却空気をそれぞれ同時に送気して区間B内に形成さ
れた塗膜の硬化反応と疑似硬化とを促進させる。
【0024】そして、第3の区間C及び第4の区間Dも
前記同様にして加温または冷却空気の排出口となった分
岐管の端部を塗料供給端部として順次ライニングを行
い、最後に第5の区間Eをライニングする。この場合に
は、ライニング後の加温空気と冷却空気との交互の送気
は、メータ取付端部Mを解放状態にし、支管1dの端部
と支管1cの端部とから、つまり、端部、→端
部Mになるように、加温空気または冷却空気をそれぞれ
同時に送気して区間E内に形成された塗膜の硬化反応と
疑似硬化とを促進させる。この送気によって、分岐点X
3 からメータ取付端部Mまでの区間は、二次塗装後にお
いて2回目の送気となるので、その区間にライニングさ
れた二層の塗膜は効率よく硬化反応及び疑似硬化して良
質な塗膜となるのである。
【0025】そして、この段階(二回塗り)でライニン
グ工程を終了させる場合は、配管全体に対して仕上げ加
温空気と冷却空気とを交互に送気して更に硬化反応と疑
似硬化とを促進させることができる。この場合に、選択
された複数の支管の端部から加温空気または冷却空気を
送気し、他の複数の支管の端部は解放状態にしておいて
加温空気と冷却空気との排出口とする。要するに、配管
全体に渡って仕上げ用の加温空気と冷却空気とが通るよ
うにすれば良いのであり、二次塗膜を形成した後、仕上
げ加温空気の送気と冷却空気の送気とを繰り返すことに
より、鎖状構造分子間の配向性が高まり、且つ、主剤と
硬化剤の反応バランスが保たれることで、物性に優れる
と共に水質に与える影響が極めて少ない良質な塗膜を形
成することができるのである。
【0026】このように先にライニングした区間におけ
る加温空気または冷却空気の排出口を次の区間のライニ
ングの際の塗料供給端部にすると共に先の塗料供給端部
を塗料到達端部として次の区間におけるライニングをす
るものであり、以下各区間について順次そのやり方を移
動させてライニングすることによって、被処理パイプ全
体が往復ライニングされることになり、しかも、各区間
毎のライニング後に、加温空気と冷却空気とを交互に送
気して塗膜の硬化反応を促進させると共に疑似硬化反応
を促進させて指触乾燥中期程度にし、次のライニング工
程で流動しないようにすると共に、更に加温空気と冷却
空気との排出口を次のライニングの塗料供給端部とする
ことで、先にライニングした塗膜にまで後のライニング
塗料が到達するまでの間に、ライニング用送気でさらに
疑似硬化が促進されてほとんど流動しなくなるので、二
次塗装が予定よりも早めに遂行できるのであり、そし
て、ライニング工程と加温空気の送気と冷却空気の送気
とを交互に繰り返して行うことで良質で厚手の塗膜を効
率よく速やかに形成できるのである。
【0027】なお、ライニング後の加温空気と冷却空気
との送気に関しては、例えば、3分間隔で交互に2回づ
つ行うか、または連続して加温空気を5分間送気した後
に、連続して冷却空気を5分間送気するかを選択できる
のであり、更には加温空気を例えば2分間隔で複数回送
気し、その後に冷却空気を同様に2分間隔で複数回送気
することもできる。つまり、加温空気の送気と冷風の送
気とを交互に行って塗膜の硬化反応の促進と表面の疑似
硬化の促進を図り、ライニングによって流動しないよう
にすれば足りるのである。
【0028】いずれにしても、ライニングしようとする
複数の分岐管を有する被処理パイプに対して、ライニン
グ区間を設定し、そのライニング区間の塗料供給端部を
次のライニング区間の塗料到達端部とし、加温空気と冷
却空気との排出口とした分岐管を次のライニングの塗料
供給端部として順次ライニングを行うものであり、この
ようなライニングと加温空気の送気と冷却空気の送気と
を繰り返しながら、区間全部、即ち、被処理パイプ全部
を往復の二回塗りを容易に施すことができるようにした
ものであり、予定した所定厚さの塗膜の形成が容易で且
つライニング時間が短縮され、同日施工が可能になるの
である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパイ
プ内面のライニング方法は、複数の分岐配管を有する被
処理パイプのライニング方法において、該被処理パイプ
におけるライニング区間を複数に区分し、各区間毎のラ
イニング後にそのライニングした塗膜を加温空気の送気
によって硬化反応が促進させると共に、冷却空気の送気
により塗膜を疑似硬化させ、順次ライニング区間を移動
させながらライニング工程と加温空気の送気と冷却空気
の送気とを繰り返して塗膜を硬化させるようにしたこと
で、各区間のライニングした塗膜が加温空気と冷却空気
との送気により短時間で硬化反応が促進されると共に疑
似硬化状態となるので、次の区間のライニングを行って
も流動しないことから、ライニング作業が早期に実施で
き、作業性が著しく向上すると共に、良質で厚手の塗膜
が効率よく形成できるという優れた効果を奏する。
【0030】また、各区間においてライニング後に行わ
れる加温空気の送気によって硬化反応の促進がなされ、
冷却空気の送気により一次塗膜が疑似硬化状態となり二
次塗膜との間で架橋反応が十分になされ一体性に優れた
厚手で良質な二層塗膜となるのであり、ライニング工程
が比較的短時間で行えるので、ライニング作業の同日施
工が行えるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイプ内面のライニング方法を説
明するための被処理パイプの状態を略示的に示した説明
図である。
【図2】同ライニング方法によってライニングされる被
処理パイプの一つの端部に接続された作業管および加熱
手段の一例を示す略示的側面図である。
【符号の説明】
1 被処理パイプ 1a,1b,1c,1d 支管 〜 端部 2 作業管 3 加熱手段 4 温度検出手段 5 制御手段 6 連結部 7 冷却手段 A,B,C,D,E 一応区分した区間 X1 〜X3 分岐点 M メータ連結端部
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月6日(2000.1.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、複数の分岐配管を有す
る被処理パイプのライニング方法において、該被処理パ
イプにおける隣接または選択された分岐配管または配管
の端部までをライニング区間として複数の区間に区分
、各区間毎のライニング後にそのライニングした塗膜
を加温空気の送気によって硬化反応を促進させると共
に、冷却空気の送気により塗膜を疑似硬化させ、先の区
間における塗料供給端部を次の区間の塗料到達端部とし
順次ライニング区間を移動させながらライニング工程
と加温空気の送気と冷却空気の送気とを行って二層塗り
塗膜を形成させることを特徴とするパイプ内面のライニ
ング方法を提供するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、本発明においては、各区間毎のライ
ニングは、各区間における被処理パイプの長さ及び内径
に対応して予め設定された膜厚が形成できる量の塗料を
一括して投入し、該塗料を加温された空気流により変成
スラグ流から順次環状流に吹き延ばして塗膜を形成させ
ること、各ライニング区間の端部側には、所定長さの透
明管を接続しておき、目視によって塗料の到達を検知す
ることを付加的要件として含むものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】そして、この段階(二回塗り)でライニン
グ工程を終了させる場合は、配管全体に対して仕上げ加
温空気を送気して更に硬化反応を促進させることができ
る。この場合に、選択された複数の支管の端部から加温
空気を送気し、他の複数の支管の端部は解放状態にして
おいて加温空気の排出口とする。要するに、配管全体に
渡って仕上げ用の加温空気通るようにすれば良いので
あり、二次塗膜を形成した後、仕上げ加温空気を送気す
ことにより、鎖状構造分子間の配向性が高まり、且
つ、主剤と硬化剤の反応バランスが保たれることで、物
性に優れると共に水質に与える影響が極めて少ない良質
な塗膜を形成することができるのである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】なお、ライニングにおける加温空気と冷却
空気との送気に関しては、例えば、3分間隔で交互に2
回づつ行うか、または連続して加温空気を5分間送気し
た後に、連続して冷却空気を5分間送気するかを選択で
きるのであり、更には加温空気を例えば2分間隔で複数
回送気し、その後に冷却空気を同様に2分間隔で複数回
送気することもできる。つまり、加温空気の送気と冷風
の送気とを間欠的に且つ交互に行って塗膜の硬化反応の
促進と表面の疑似硬化の促進を図り、ライニングによっ
て流動しないようにすれば足りるのである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパイ
プ内面のライニング方法は、複数の分岐配管を有する被
処理パイプのライニング方法において、該被処理パイプ
における隣接または選択された分岐配管または配管の端
部までをライニング区間として複数の区間に区分し、各
区間毎のライニング後にそのライニングした塗膜を加温
空気の送気によって硬化反応を促進させると共に、冷却
空気の送気により塗膜を疑似硬化させ、先の区間におけ
る塗料供給端部を次の区間の塗料到達端部として順次ラ
イニング区間を移動させながらライニング工程と加温空
気の送気と冷却空気の送気とを繰り返して二層塗り塗膜
を形成させるようにしたことで、各区間のライニングし
た塗膜が加温空気と冷却空気との送気により短時間で硬
化反応が促進されると共に疑似硬化状態となるので、
送りに次の区間のライニングを行っても塗膜が流動しな
いことから、二層塗りのライニング作業が早期に実施で
き、作業性が著しく向上すると共に、良質で厚手の塗膜
が効率よく形成できるという優れた効果を奏する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分岐配管を有する被処理パイプの
    ライニング方法において、該被処理パイプにおけるライ
    ニング区間を複数に区分し、各区間毎のライニング後に
    そのライニングした塗膜を加温空気の送気によって硬化
    反応が促進させると共に、冷却空気の送気により塗膜を
    疑似硬化させ、順次ライニング区間を移動させながらラ
    イニング工程と加温空気の送気と冷却空気の送気とを繰
    り返して塗膜を硬化させることを特徴とするパイプ内面
    のライニング方法。
  2. 【請求項2】 各区間毎のライニングは、各区間におけ
    る被処理パイプの長さ及び内径に対応して予め設定され
    た膜厚が形成できる量の塗料を一括して投入し、加温さ
    れた空気流により変成スラグ流から順次環状流に吹き延
    ばして塗膜を形成させることを特徴とする請求項1に記
    載のパイプ内面のライニング方法。
  3. 【請求項3】 各ライニング区間の端部側には、所定長
    さの透明管を接続しておき、目視によって塗料の到達を
    検知することを特徴とする請求項1または2に記載のパ
    イプ内面のライニング方法。
  4. 【請求項4】 各区間のライニングが終了した後に、仕
    上げ用の加温空気と冷却空気とを全配管に渡って交互に
    送気することを特徴とする請求項1、2または3に記載
    のパイプ内面のライニング方法。
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