JP3294216B2 - パイプ内面のライニング方法 - Google Patents

パイプ内面のライニング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物内に配設さ
れている既設給水配管等のパイプにおいて、内部の錆こ
ぶ、スケール等の汚れを除去し研掃した後に、所定の塗
料を加温空気流によって吹き伸ばしパイプ内面に所定の
厚さの塗膜を形成するライニングする方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】パイプ内面を二回に渡ってライニングす
る技術としては、例えば、特公平4ー34463号公報
に開示されたものが従来例として周知である。
【0003】この従来例の技術は、液状のライニング材
を気流により管内壁面に沿って流動させ、複数の開口部
を有する分岐管路の内壁面をライニングする方法におい
て、先のライニングにおける気流の排出箇所を次のライ
ニングにおけるライニング材及び気流の供給箇所としつ
つ前記ライニング材及び気流の供給箇所とを順次移動さ
せ、分岐管路を形成する管路の全ての開口部を少なくと
も一回前記供給箇所及び排出箇所とすると共に、分岐管
路を形成する全ての管路の内部を同じ回数だけライニン
グ材を往復流動させるライニング方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例のライニン
グ方法によれば、塗料を往復流動させると言うものであ
るが、この場合の往復流動は、往路で流動させて塗布し
た塗料が乾燥しないうちに、復路の塗料を供給して流動
塗布するというものであり、往路で供給した塗料も復路
で供給した塗料と一緒に流動するようになり、そのよう
な往復流動によっては均一な皮膜は形成できないことも
あって未だに実用化されていない。
【0005】つまり、先に供給して塗布した塗料が、流
動状態の内に新たな塗料を供給して二度塗りしても、実
質的に皮膜を厚くしたり均一にしたりすることはできな
いのである。特に、エルボー内に塗布された塗料が未乾
燥の状態にあれば、どの方向から流動させても突き当た
り部分の塗料が押し流されて薄くなり、均一で厚手の皮
膜にならないばかりでなく、支管が連結される一番長い
主配管においては二度目の塗装が全面的に最後になるた
め、塗膜の形成及び乾燥が遅く全体が斑なく塗装されて
いるか否かの確認のためのメータ連結端部からの通水試
験までの時間が掛かり過ぎて、作業性が悪いという問題
点を有している。
【0006】また、この従来例における塗料は、混合噴
射器で供給することから、噴霧状で順次供給されるもの
であり、その粘度は低く流動し易いものであることを考
慮しても、前述のとおり往路で供給した塗料も復路で供
給した塗料と一緒に往復流動して皮膜を形成することが
理解でき、結果的に復路方向の流動によって皮膜が形成
されることと同じであり、やはり前述したとおり厚手の
均一な皮膜は形成できないという問題点を有している。
【0007】そして、前記従来例におけるライニング方
法では、塗装の工程で区分された経路毎に乾燥工程を導
入しようとする意図は全くないのであり、仮に乾燥工程
を導入するとしても、一経路毎に混合噴射器を取り外さ
なければならず、作業性が悪く時間が掛かり過ぎて、塗
装工程の同日施工が実質的にできないという問題点を有
している。
【0008】従って、前記従来例においては、効率よく
厚手の均一皮膜を形成すること、及び作業性を向上させ
ることに解決しなければならない課題を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本発明は、複数の分岐配管を有す
る被処理パイプのライニング方法において、該被処理パ
イプにおけるライニング区間を複数に区分し、各区間毎
のライニング後にそのライニングした塗膜は加温空気の
送気によって硬化反応が促進させられるものであり、メ
ータ取付端部を含みT字状継手部材を経由する区間をラ
イニングして塗膜を形成すると共に、その区間の塗料供
給端部側と塗料到達端部側の両端部から隣接する次の区
間の分岐管の端部を送気排出口として加温空気を送気
し、該排出口となった分岐管を塗料供給端部側とし且つ
先の塗料供給端部を塗料到達端部としてその区間のライ
ニングを行うと共に、その区間の塗料供給端部側と塗料
到達端部側の両端部から隣接する更に次の区間の分岐管
の端部を送気排出口として加温空気を送気し、以後の各
ライニング区間は先のライニング区間での送気排出口を
塗料供給端部とし且つ塗料供給端部を塗料到達端部とし
て順次ライニングと加温空気の送気とを行うことを特徴
とするパイプ内面のライニング方法を提供するものであ
る。
【0010】また、本発明においては、各区間毎のライ
ニングは、各区間における被処理パイプの長さ及び内径
に対応して予め設定された膜厚が形成できる量の塗料を
一括して投入し、加温された空気流により変成スラグ流
から順次環状流に吹き延ばして塗膜を形成させること、
各ライニング区間の塗料到達端部側には、所定長さの透
明管を接続しておき、目視によって塗料の到達を検知す
ること、及び各区間のライニングが終了した後に、仕上
げ用の加温空気を全配管に渡って送気することを付加的
な要件として含むものである。
【0011】本発明においては、まず、メータ取付端部
を含みT字状継手部材を経由する区間、つまり、主配管
の区間をライニングすると共に加温空気を送気して硬化
反応及び疑似硬化状態になった塗膜を形成し、次の区間
の送気排出口を塗料供給端部として各区間毎のライニン
グと加温空気の送気とを順次移動させながら繰り返して
行うことにより、区間を移動しての順次ライニングであ
っても最初にライニングした主配管の塗膜が時間の経過
と共に硬化状態が進行して安定したものとなり、また、
次の区間の送気排出口側から先の塗料供給端部側に向け
てライニングがなされることで、そのライニングの塗料
が先にライニングした塗膜へ到達するまでの時間が稼げ
ることから、先の塗膜の影響が少なくなるので、次の区
間でライニングを行ってもほとんど流動しないで良好な
厚手の塗膜が効率よく形成できるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明を図示の実施例により
更に詳しく説明すると、図1において、1は給水管等の
既設配管の全体を略示的に示したものであり、該既設配
管は本発明において所謂被処理パイプに相当するもので
ある。この被処理パイプ1は、メータ取付端部Mを有す
る主配管に対し、継手部材を介して複数の支管1a,1
b,1c、……が分岐連結されると共に方向を転換して
立ち上げたりしてあり、各支管の端部には一般的に蛇口
等の吐出部材が取り付けられている。そして、主配管
は、図示の例ではメータ取付端部Mから一番遠い位置の
分岐管1dの接続部分までである。
【0013】このような被処理パイプである既設配管の
再生を行う場合には、各支管の吐出部材を取り外した後
に、継手部材及び支管1a,1b,1c、……を含めて
パイプ内は、予め適宜の研掃手段により錆こぶ、スケー
ル等の汚れが除去され、内部を加温・乾燥させて清掃し
た状態にしてある。
【0014】このように内部が清掃された状態の被処理
パイプ1において、まず、主配管部分からライニングを
行い、順次基端側(メータ取付端部M)から末端側に区
間を決めて順次ライニングを行う。この場合に、分岐さ
れている支管間において一応区分した状態で行うもので
あり、例えば、メータ取付端部Mから支管1dの端部
までT字状の継手部材、即ち、分岐点X1 、分岐点X
2 、及び分岐点X3 を経由する区間を第1の区間Aと
し、メータ取付端部Mから支管1aの端部まで分岐点
1 を含めて第2の区間Bとし、支管1aの端部から
支管1bの端部まで分岐点X1 及び分岐点X2 を含め
て第3の区間Cとし、以下順次それに倣って支管1bの
端部から支管1cの端部を第4の区間Dとし、支管
1cの端部から支管1dの端部までを第5の区間E
として一応区分し、各区分毎に順次ライニングを遂行す
るのである。
【0015】このライニングにおいて、図2に示したよ
うに、メータが取り外された端部即ち、メータ取付端部
Mに塗料を供給するための作業管2が取り付けられ、該
作業管2内に前記区分した第1の区間Aを塗装できる量
の塗料を一括して投入し、該一括して投入した塗料は、
加熱手段3を介して供給される所定の圧縮した加温空気
流により押し出し、変成スラグ流動から環状流動に遷移
させながら支管1d側に向けて流動させてその区間の塗
装するのである。なお、他の支管1a〜1dにおいて
も、順次同様にして作業管2及び加熱手段3等が取り付
けられるのである。
【0016】作業管2は、例えば、可撓性の透明な樹脂
製パイプであり、内部に投入した塗料が視認できると共
に、各区間における塗料の到達端部側になったときに
は、塗料の到達が視認できるのである。また、加熱手段
3は温度検出手段4、風量及び温度の制御手段5、コン
プレッサーへの連結部6などを装備しており、この加熱
手段3に関しては、本発明と同一出願人に係る特願平1
0−53189号及び特願平10−79001号明細書
及び図面に記載されたものとその使用の仕方がそのまま
適用できるものである。なお、夏期等において外気温度
が25℃以上の場合には、ライニング時の加温は省略す
ることができる。
【0017】なお、供給される塗料は、例えば、無溶剤
型のエポキシ樹脂系の塗料であり、その量は各区間にお
ける配管の管径、管長及び所定の膜厚が形成されること
を予め計算し、計算された量よりも1〜3割程度多めに
投入される。その理由は、だれの部分があったり、或は
継手部材に溜ったりすることで、余分な塗料が必要にな
るのである。
【0018】そして、まず第1の区間Aを塗装する場合
に、メータ取付端部Mが塗料の供給端部となり、支管1
dの端部が塗料の到達端部となり、加熱手段3を介し
て送気される加温空気流によって作業管2から塗料を流
動させ吹き伸ばしてライニングし、塗料が支管1dの端
部に到達したか否かを支管1dの端部に設けた作業
管2において目視により確認できる。この場合に、支管
1dの端部が解放されているのみで、他の支管1a〜
支管1cまでは塞いだ状態にしてある。
【0019】この区間Aにおいて、支管1dの端部で
の塗料の到達が確認された時に送気を止め、この支管1
dの端部にも加熱手段3を取り付けると共に、次のラ
イニング区間である第2の区間Bの支管1aの端部を
解放して加温空気の排出口とし、区間Aにおけるメータ
取付端部Mと支管1dの端部とから加温空気を同時に
送気して区間A内に形成された塗膜の硬化反応を促進さ
せる。つまり、加温空気は端部M、→端部に送気さ
れるのである。
【0020】この時の加温空気の温度は25〜75℃の
範囲で好ましくは30〜65℃であり、送気風量は塗膜
が流動しない程度であり、例えば、管径が20〜25A
の場合は、0.3m3 〜0.7m3 の範囲で適宜設定・
制御し、送気時間は2〜20分の範囲で適宜設定・制御
する。但し、寒冷地または冬季において外気温度が著し
く低い場合には、更に5〜15分程度延長して送気す
る。この送気によって、塗膜の硬化反応が促進され疑似
硬化または指触乾燥中期程度(指でやや強く押すと指に
付着する程度)の状態になり、ライニングのための送気
では略流動しない状態になる。また、塗膜が形成されて
いない支管1aも加温空気の通過によって加温されるの
で、次のライニングにおいて付着した塗膜の硬化反応の
促進がより一層良好なものとなる。
【0021】第1の区間Aのライニングが終了し、設定
した時間の加温空気の送気が終了した後に、第2の区間
Bの塗装を行う。この場合には、加温空気の排出口であ
った支管1aの端部を塗料供給側とし、先の塗料供給
端部であったメータ取付端部Mを塗料の到達端部側とし
てライニングを行うのである。つまり、支管1a側の作
業管2に所定量の塗料を一括して投入し、加熱手段3か
ら加温空気を送出して塗料を流動させて、メータ取付端
部Mまでをライニングし、該メータ取付端部Mに設けた
透明な作業管2に塗料が到達したかどうかを目視により
検出する。この場合も、他の支管1b〜支管1dの端部
は塞いだ状態にしてある。
【0022】このように加温空気の排出口、即ち支管1
aの端部を次の塗料供給端部とすることで、第1のラ
イニング区間Aで形成されているメータ取付端部Mから
分岐点X1 までの塗膜は、支管1aから流動してくる塗
料が到達するまでの時間において、ライニング用の送気
が通過することになり、その送気によって更に疑似硬化
が進行して安定したものとなり、一次塗膜がほとんど流
動しないことから二次塗装の塗料が効率よく付着して良
好な膜厚の二次塗膜が形成できるのである。
【0023】また、この区間Bにおいても、前記と同様
に支管1aの端部とメータ取付端部Mとから加温空気
を送気し、次のライニング区間である第3の区間Cの塗
料供給端部となる支管1bの端部を解放し、端部M、
→端部になるように、加温空気を同時に送気して区
間B内に形成された塗膜の硬化反応を促進させる。
【0024】そして、第3の区間C及び第4の区間Dも
前記同様にして加温空気の排出口となった分岐管の端部
を塗料供給端部として順次ライニングを行い、最後に第
5の区間Eをライニングする。この場合には、ライニン
グ後の加温空気の送気は、メータ取付端部Mを解放状態
にし、支管1dの端部と支管1cの端部とから、つ
まり、端部、→端部Mになるように、加温空気を同
時に送気して区間E内に形成された塗膜の硬化反応を促
進させる。この送気によって、分岐点X3 からメータ取
付端部Mまでの区間は、二次塗装後において2回目の送
気となるので、その区間にライニングされた二層の塗膜
は効率よく硬化反応して良質な塗膜となるのである。
【0025】そして、この段階(二回塗り)でライニン
グ工程を終了させる場合は、配管全体に対して仕上げ加
温空気を送気して更に硬化反応を促進させることができ
る。この場合に、選択された複数の支管の端部から加温
空気を送気し、他の複数の支管の端部は解放状態にして
おいて加温空気の排出口とする。要するに、配管全体に
渡って仕上げ用の加温空気が通るようにすれば良いので
ある。
【0026】このように先にライニングした区間におけ
る加温空気の排出口を次の区間のライニングの際の塗料
供給端部にすると共に先の塗料供給端部を塗料到達端部
として次の区間におけるライニングをするものであり、
以下各区間について順次そのやり方を移動させてライニ
ングすることによって、被処理パイプ全体が往復ライニ
ングされることになり、しかも、各区間毎のライニング
後に、加温空気を送気して塗膜の硬化反応を促進させて
疑似硬化または指触乾燥中期程度にし、次のライニング
工程で流動しないようにすると共に、次のライニング区
間の一部(塗膜が形成されていない部分のパイプ)を加
温しておくことで、付着する塗料の硬化反応の促進に寄
与させることができ、更に加温空気の排出口を次のライ
ニングの塗料供給端部とすることで、先にライニングし
た塗膜にまで後のライニング塗料が到達するまでの間
に、ライニング用送気でさらに疑似硬化が促進されてほ
とんど流動しなくなるので、二次塗装が予定よりも早め
に遂行できるのであり、そして、ライニングと加温空気
の送気とを交互に繰り返して行うことで良質で厚手の塗
膜を効率よく速やかに形成できるのである。
【0027】なお、ライニング後の加温空気の送気に関
しては、例えば、連続して10分の送気をするか、若し
くは2分間隔で2回または3回送気し、その間隔の間は
自然冷却状態にするか、または別系統で冷風を強制的に
送風して強制冷却することも可能である。つまり、加温
空気の送気と冷風の送気とを交互に行って塗膜表面を疑
似硬化させ、ライニングによって流動しないようにすれ
ば足りるのである。
【0028】いずれにしても、ライニングしようとする
複数の分岐管を有する被処理パイプに対して、ライニン
グ区間を設定し、そのライニング区間の塗料供給端部を
次のライニング区間の塗料到達端部とし、加温空気の排
出口とした分岐管を次のライニングの塗料供給端部とし
て順次ライニングを行うものであり、このようなライニ
ングと加温空気の送気とを繰り返しながら、区間全部、
即ち、被処理パイプ全部を往復の二回塗りを容易に施す
ことができるようにしたものであり、予定した所定厚さ
の塗膜の形成が容易で且つライニング時間が短縮され、
同日施工が可能になるのである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパイ
プ内面のライニング方法は、複数の分岐配管を有する被
処理パイプのライニング方法において、該被処理パイプ
におけるライニング区間を複数に区分し、各区間毎のラ
イニング後にそのライニングした塗膜は加温空気の送気
によって硬化反応が促進させられるものであり、メータ
取付端部を含みT字状継手部材を経由する区間をライニ
ングして塗膜を形成すると共に、その区間の塗料供給端
部側と塗料到達端部側の両端部から隣接する次の区間の
分岐管の端部を送気排出口として加温空気を送気し、該
排出口となった分岐管を塗料供給端部側とし且つ先の塗
料供給端部を塗料到達端部としてその区間のライニング
を行うと共に、その区間の塗料供給端部側と塗料到達端
部側の両端部から隣接する更に次の区間の分岐管の端部
を送気排出口として加温空気を送気し、以後の各ライニ
ング区間は先のライニング区間での送気排出口を塗料供
給端部とし且つ塗料供給端部を塗料到達端部として順次
ライニングと加温空気の送気とを行うようにしたこと
で、各区間のライニングした塗膜が加温空気の送気によ
り硬化反応が促進されて疑似硬化状態となるので、次の
区間でライニングを行っても流動しないことから、良質
で厚手の塗膜が効率よく形成できるという優れた効果を
奏する。
【0030】また、最初にメータ取付端部を含みT字状
継手部材を経由する区間をライニングして塗膜を形成す
ることで、主配管に先に一次塗膜が形成されることか
ら、順次の区間のライニング中において、メータ取付端
部側から遠い位置にある主配管および分岐管の塗膜は、
相当な時間が経過することで疑似硬化がより一層促進さ
れて安定した状態になり、二次塗装の十分な受け入れが
できるようになり、しかも、加温空気の送気によって硬
化反応の促進がなされるので、一次塗膜との間での架橋
反応が十分になされ一体性に優れた塗膜となり、特にメ
ータ取付端部を含みT字状継手部材を経由する区間、即
ち主配管部分の塗膜が早期に乾燥状態になるので、通水
試験が早期に行えライニング作業の同日施工が行えると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイプ内面のライニング方法を説
明するための被処理パイプの状態を略示的に示した説明
図である。
【図2】同ライニング方法によってライニングされる被
処理パイプの一つの端部に接続された作業管および加熱
手段の一例を示す略示的側面図である。
【符号の説明】
1 被処理パイプ 1a,1b,1c,1d 支管 〜 端部 2 作業管 3 加熱手段 4 温度検出手段 5 制御手段 6 連結部 A,B,C,D,E 一応区分した区間 X1 〜X3 分岐点 M メータ連結端部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分岐配管を有する被処理パイプの
    ライニング方法において、該被処理パイプにおけるライ
    ニング区間を複数に区分し、各区間毎のライニング後に
    そのライニングした塗膜は加温空気の送気によって硬化
    反応が促進させられるものであり、メータ取付端部を含
    みT字状継手部材を経由する区間をライニングして塗膜
    を形成すると共に、その区間の塗料供給端部側と塗料到
    達端部側の両端部から隣接する次の区間の分岐管の端部
    を送気排出口として加温空気を送気し、該排出口となっ
    た分岐管を塗料供給端部側とし且つ先の塗料供給端部を
    塗料到達端部としてその区間のライニングを行うと共
    に、その区間の塗料供給端部側と塗料到達端部側の両端
    部から隣接する更に次の区間の分岐管の端部を送気排出
    口として加温空気を送気し、以後の各ライニング区間は
    先のライニング区間での送気排出口を塗料供給端部とし
    且つ塗料供給端部を塗料到達端部として順次ライニング
    と加温空気の送気とを行うことを特徴とするパイプ内面
    のライニング方法。
  2. 【請求項2】 各区間毎のライニングは、各区間におけ
    る被処理パイプの長さ及び内径に対応して予め設定され
    た膜厚が形成できる量の塗料を一括して投入し、加温さ
    れた空気流により変成スラグ流から順次環状流に吹き延
    ばして塗膜を形成させることを特徴とする請求項1に記
    載のパイプ内面のライニング方法。
  3. 【請求項3】 各ライニング区間の塗料到達端部側に
    は、所定長さの透明管を接続しておき、目視によって塗
    料の到達を検知することを特徴とする請求項1または2
    に記載のパイプ内面のライニング方法。
  4. 【請求項4】 各区間のライニングが終了した後に、仕
    上げ用の加温空気を全配管に渡って送気することを特徴
    とする請求項1、2または3に記載のパイプ内面のライ
    ニング方法。
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